JP2569279B2 - 移動体の非接触式位置検出装置 - Google Patents

移動体の非接触式位置検出装置

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JP2569279B2 JP6180289A JP18028994A JP2569279B2 JP 2569279 B2 JP2569279 B2 JP 2569279B2 JP 6180289 A JP6180289 A JP 6180289A JP 18028994 A JP18028994 A JP 18028994A JP 2569279 B2 JP2569279 B2 JP 2569279B2
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    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63HTOYS, e.g. TOPS, DOLLS, HOOPS OR BUILDING BLOCKS
    • A63H18/00Highways or trackways for toys; Propulsion by special interaction between vehicle and track
    • A63H18/16Control of vehicle drives by interaction between vehicle and track; Control of track elements by vehicles
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P3/00Measuring linear or angular speed; Measuring differences of linear or angular speeds
    • G01P3/64Devices characterised by the determination of the time taken to traverse a fixed distance
    • G01P3/68Devices characterised by the determination of the time taken to traverse a fixed distance using optical means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1次元〜3次元の所定
範囲内で移動動作を行う移動体の移動位置を非接触で検
出する装置に係り、特に、2台乃至はそれ以上の台数の
TVカメラ等のエリアセンサで好適に検出するようにし
た移動体の非接触式位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、軌道を自由に変更しながら自走す
る、いわゆるフリートラック式の競争ゲーム機が、従来
の定められた軌道上を走行する競争ゲーム機に代わって
出現しつつある。例えば、トラック板と位置検出可能な
構造を有する基台との間で位置検出されながら走行され
る自走車と、トラック板を介して磁石等で自走車に吸引
されつつトラック板上面を連れ移動されるレースカーや
競争馬とを備えた2階建て式フリートラック式のゲーム
機が提案されている(特開平1−94884号公報、特
開平1−259404号公報)。
【0003】一方、かかる2階建て式ゲーム機において
は、構造的な複雑さの他、高速移動やカーブでの旋回を
好適に行うためには連れ移動方式では限界があることか
ら、高速点滅される発光手段を備えた可動体をフレーム
走査可能な光センサで俯瞰的に監視し、所定数のフレー
ム中に検出される発光手段による受光像の組合せにより
当該発光手段の光信号を受信識別するようにした操縦玩
具等が提案されている(特開平1−112490号公
報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】フレーム走査可能な光
センサで可動体の俯瞰的な監視を行う玩具は、1個の光
センサで俯瞰的に監視しを行うものであるため、可動体
の移動範囲を広範囲にすることが困難であり、逆に広く
すると検知のためのセンサ単位画素が粗くなり、却って
検知精度を低減させるという相反性を有していた。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
俯瞰的に設けた複数のエリアセンサでそれぞれ視野を分
割して移動体の位置を精度良く検出しするとともに、各
エリアセンサの視野を、隣接するエリアセンサの視野と
の境界が一部重複するように設けて、移動体の確実な検
出を可能にする移動体の非接触式位置検出装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0006】また、本発明は、各エリアセンサからの画
像データをそれぞれ記憶するフレームメモリの重複領域
において、一方のフレームメモリから他方のフレームメ
モリへの位置データ乃至は位置検出のために採用した設
定エリアのデータの置換を行って、検出動作を各フレー
ムメモリ間で円滑に受渡し可能にする移動体の非接触式
位置検出装置を提供することを目的とするものである。
【0007】また、本発明は、複数のエリアセンサを用
いた位置検出装置において、より高速で、精度良い位置
検出を行わせることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定範囲内を
移動する移動体に設けられた発光手段からの光を受光す
るべく上記所定範囲を俯瞰する位置であって、該所定範
囲を少なくとも2領域に分割した各領域を視野とすると
ともに、各視野が隣接する視野と一部重複して境界を有
するように配設されたエリアセンサにより移動体の位置
を非接触で検出するようにした構成を前提とするもので
ある。
【0009】そして、上記エリアセンサのそれぞれに接
続され、各エリアセンサで受光した画像をそれぞれ取り
込む各フレームメモリと、上記各フレームメモリの画像
データから上記移動体の位置をアドレスデータとして検
出する位置検出手段と、上記各フレームメモリのアドレ
スを同一のメモリ空間内に展開したときに、相隣接する
エリアセンサの視野との重複範囲の略中央となる境界ラ
インに相当する各フレームメモリの境界アドレス間距離
をそれぞれ記憶する境界データ記憶手段と、一方のフレ
ームメモリで検出された移動体の位置データが上記境界
ラインを越えたときは、該移動体の位置データを上記境
界アドレス間距離データを用いて他方のフレームメモリ
上での位置データに置き換えるアドレス置換手段とを備
えたものである(請求項1)。
【0010】また、上記エリアセンサのそれぞれに接続
され、各エリアセンサで受光した画像をそれぞれ取り込
む各フレームメモリと、所定周期毎に検出される上記移
動体の位置データの内の、直前の位置データから該位置
を囲む所定サイズのエリアを上記フレームメモリの一部
に設定するエリア設定手段と、上記エリア設定手段によ
り設定されたエリアに対して上記フレームメモリの記憶
内容を読出し、この読出データから上記移動体の位置を
検出する位置検出手段と、上記各フレームメモリのアド
レスを同一のメモリ空間内に展開したときに、相隣接す
るエリアセンサの視野との重複範囲の略中央となる境界
ラインに相当する各フレームメモリの境界アドレス間距
離をそれぞれ記憶する境界データ記憶手段と、一方のフ
レームメモリに対して設定された上記エリアが上記境界
ラインを越えたときは、該設定エリアを上記境界アドレ
ス間距離データを用いて他方のフレームメモリへ設定し
直すエリア置換手段とを備えたものである(請求項
2)。
【0011】また、上記エリア置換手段は、設定エリア
が上記境界ラインを越えて、その一部がフレームメモリ
外となるときに、該設定エリアを上記境界アドレス間距
離データを用いて他方のフレームメモリへ設定し直すよ
うになされているようにしている(請求項3)。
【0012】また、上記位置検出手段が、上記エリア設
定手段により設定されたエリアに対応する上記フレーム
メモリの記憶内容から上記発光手段からの光を受光した
上記受光素子の個数をカウントするカウント手段と、こ
のカウント手段によりカウントされた上記受光素子の上
記フレームメモリ上の座標値を積算する座標値積算手段
とを備え、これらカウント手段及び座標値積算手段の出
力から上記移動体の位置を検出するようにしている(請
求項4)。
【0013】また、上記位置検出手段が、上記移動体の
検出位置情報に基づいて該移動体の移動量を算出する移
動量算出手段を備え、上記エリア設定手段が、直前の移
動体の検出位置情報及び移動量を基に今回の上記エリア
を設定するようにしている(請求項5)。
【0014】また、上記エリアセンサに、対応する視野
領域上の物体像を結像させるための結像レンズを備えた
ものである(請求項6)。
【0015】また、上記発光手段が可視帯域以外の周波
帯を有する光を発光し、上記エリアセンサが上記発光手
段の発する周波帯の光のみを受光するように構成してい
る(請求項7)。
【0016】
【作用】先ず、請求項1,2記載の発明によれば、エリ
アセンサは少なくとも2個設けられ、この複数のエリア
センサによって、所定範囲内での移動体の移動位置が非
接触で検出される。各エリアセンサの視野が、隣接する
エリアセンサの視野との境界で一部重複するように設け
られているので、移動体の検出において検出漏れが生じ
ることが少なくなる。
【0017】そして、請求項1記載の発明によれば、各
エリアセンサで受光された移動体の発光手段の画像は対
応する各フレームメモリに取り込まれ、その画像データ
から移動体の位置がアドレスデータとして検出される。
一方、上記各フレームメモリのアドレスを同一のメモリ
空間内に展開したときに、相隣接するエリアセンサの視
野との重複範囲の略中央となる境界ラインに相当する各
フレームメモリの境界アドレス間距離をそれぞれ求めて
記憶しておき、上記移動体の検出位置が、一方のフレー
ムメモリの境界ラインを越えたときは、この移動体の位
置データを上記境界アドレス間距離データを用いて他方
のフレームメモリ上での位置データに置き換えること
で、移動体の位置データの受け渡しがスムースに行われ
る。
【0018】一方、請求項2記載の発明によれば、移動
体の位置データは所定周期毎に検出され、その位置デー
タを囲むように所定サイズのエリアが設定される。一
方、上記各フレームメモリのアドレスを同一のメモリ空
間内に展開したときに、相隣接するエリアセンサの視野
との重複範囲の略中央となる境界ラインに相当する各フ
レームメモリの境界アドレス間距離をそれぞれ求めて記
憶しておき、設定されたエリアが、一方のフレームメモ
リの境界ラインを越えたときは、この設定エリアを上記
境界アドレス間距離データを用いて他方のフレームメモ
リへ設定し直すことで、エリアの設定が適正に行われ
る。
【0019】請求項3記載の発明によれば、設定エリア
が上記境界ラインを越えて、その一部がフレームメモリ
外となるときに、この設定エリアを上記境界アドレス間
距離データを用いて他方のフレームメモリへ設定し直す
ので、常に適正な設定エリアが設定されることとなる。
【0020】請求項4記載の発明によれば、カウント手
段は、エリア設定手段により設定されたエリアに対応す
る上記フレームメモリの記憶内容から上記発光手段から
の光を受光した受光素子の個数をカウントする。一方、
座標値積算手段は、上記カウント手段によりカウントさ
れた受光素子の上記フレームメモリ上の座標値を積算す
る。そして、得られたカウント値と積算座標値とから発
光手段、すなわち移動体の位置が検出される。
【0021】請求項5記載の発明によれば、今回のエリ
アは、移動体の検出位置情報に基づいて算出された移動
体の移動量と直前の移動体の検出位置情報とから設定さ
れる。
【0022】請求項6記載の発明によれば、撮像された
像が結像レンズの周辺部の影響を受けてその周辺部で歪
んだとしても、この歪み分を考慮した境界アドレス間距
離データを用いてアドレスの置換を行うことで、その歪
み分の影響を受けることがなくなる。
【0023】請求項7記載の発明によれば、発光手段か
らは可視帯域以外の周波帯を有する光が発せられる。そ
して、エリアセンサでは上記発光手段から発せられた周
波帯の光のみが受光される。
【0024】
【実施例】図1は、本発明に係る移動体の非接触式位置
検出装置が適用されるゲーム機の全体図、図2は、TV
カメラ2台の各視野領域の関係を示す斜視図である。本
ゲーム機は移動体としての自走車3と装置本体側とから
構成され、自走車3は前後に車輪が設けられており、上
面にレーストラックRCが表記されたサーキットをイメ
ージした基台P上を走行可能になされている。装置本体
側は、CCDからなるエリアセンサとしてのTVカメラ
1,2、計測用回路が設けられたボード10,20、各
ボード10,20に接続されたモニタ100,200、
マイコンを備えたゲームコントローラ4、及びゲーム用
モニタ5を備えるとともに、送信ユニット6及び送信L
ED7とを備えている。
【0025】ゲームコントローラ4は本ゲーム機におけ
るゲーム動作全体を統括制御するもので、内部にコンピ
ュータ(マイコン40(図5参照))を内蔵するととも
に、ゲームプログラム、コースデータやレース展開等が
予め記憶されたROM、及び演算途中のデータを一時的
に格納したり、所要のゲームパラメータ(各自走車の性
能等)を記憶するRAMを備えている(不図示)。マイ
コン40は自走車3の検出結果からその位置や速度、方
向の演算も行う。そして、得られた自走車3の位置デー
タを、ゲーム展開としてレーストラックRCを表示する
ゲーム用モニタ5に自走車3をイメージする所定のマー
クで表示するようにしている。
【0026】コースデータは基台3上に表記されたレー
ストラックRC上の任意の周回軌道としての位置データ
がH座標,V座標で所定間隔毎に逐一記憶されているも
ので、自走車3が複数台の場合には、それぞれに対応し
て周回用の位置データが形成されている。また、レース
展開に関するデータはレース順位を決定するもので、予
め複数種類のレース展開を有しており、レーススタート
毎にどのレース展開が採用されるかをランダム発生器等
を利用して決定するようになっているものである。ある
いは、1つのレース展開の中で、レーススタート毎に、
位置データを異なる自走車にランダムに振り分けるよう
にしてもよい。ゲームコントローラ4は、各自走車につ
いて設定されたレース展開を把握し、後述するようにし
て自走車3に、設定されたレース展開に沿った走行制御
信号を付与するようにしている。
【0027】なお、図には示していないが、本ゲーム機
ではメダルゲームとして一般的に要求される、例えば配
当(オッズ)の計算とその表示装置、メダル投入口、メ
ダル検出手段、ゲーム参加者による入賞予想車への入力
装置とその検出手段、入賞の有無判断手段、変換メダル
個数の計算部とその変換手段等、一般的な公知の構成を
備えている。
【0028】TVカメラ1,2は2台の場合には、基台
Pを長手方向に2等分した各領域の略中央位置であっ
て、基台Pの上方所定高さ位置で撮像方向を下方に向け
られて俯瞰するように配設されている。図2に示すよう
に、TVカメラ1,2はそれぞれ基台P上で2等分され
た各領域(ゾーンZ1,Z2)を視野とするように向け
られ、かつ、各TVカメラ1,2の視野は、互いに他方
側の視野との境界が一部重複するゾーンZ3が形成され
るように配設されている。
【0029】TVカメラ1,2は、公知のように固体撮
像素子CCD等の受光素子がマトリクス状に多数配列さ
れて構成されており、所定時間、例えば1フィールド1
/60秒走査周期と1フレーム1/30秒走査周期の選
択可能な仕様において、1フィールドを走査周期として
画像の撮像を行うものである。そして、各受光素子から
の受光光量に応じたレベルに変換された電気信号が転送
出力されるようになっている。本実施例に適用されるT
Vカメラ1,2はその受光面に赤外線透過フィルタが対
面配置されており、所定周波帯の赤外光のみを受光する
ようにして、外光による誤動作の防止を図っている。こ
のように2台TVカメラ1,2乃至はそれ以上の台数を
用いることで、撮像分解能、すなわち位置検出精度を向
上させるとともに、広範囲のレーストラックRCを実現
することができる。
【0030】ボード10,20はそれぞれ対応するTV
カメラ1,2に接続され、内部に自走車3の位置検出の
ための計測用回路が設けられているものである。このボ
ード10,20の内部回路構成については図4及び図5
を用いて後述する。
【0031】なお、モニタ100,200は、遊技中は
特に必要なものではないが、製造、調整段階やメンテナ
ンス時等にTVカメラ1,2の向き調整のために調整補
助部材(後述するように3個のLED)を表示したり、
自走車3の検出状況などを確認的に表示するものであ
る。
【0032】送信LED7は例えば赤外光を発光する発
光素子であり、上記TVカメラ1,2と同様、基台P上
面の所定高さ位置に送信方向を下方に向けられて配設さ
れているものである。この送信LED7からの赤外光信
号はレーストラックRC上を走行する自走車3に向けて
所要の広がり角度を有して送信されるもので、その個数
は中央位置に1個でもよいが、信号伝達の確実性を期す
る点から基台Pを2分した各エリアをカバーするように
2個配設してもよい。本実施例では、基台Pを4分割し
た各エリアをカバーするように4個の送信LED7がシ
リアルに配設されている。送信LED7が複数個配設さ
れている構成では、送信ユニット6は、シリアルに接続
されている各送信LED7から同期した光パルス信号が
送信されるようにしている。これにより、各送信LED
7がカバーするエリアが一部重複していても混信するこ
とはなく、誤動作の発生を防止している。なお、送信L
ED7の接続方法としては、図1の接続方法に代えて、
インピーダンスの影響がより小さいパラレルに接続する
方法や、インピーダンスの影響を抑制するとともにノイ
ズ発生を防止するべく、シリアル接続で、かつそれぞれ
にドライバを介してなる(シールド線を用いた)方法を
採用してもよい。図1に示す接続方法は他の方法に比し
て構造的に簡易であるという利点がある。
【0033】図3は、自走車を構成面から平面的に見た
状態のブロック構成図である。この自走車3は、不図示
の車体を有し、その前部左右側には車輪311、312
が回転可能に取り付けられ、後部側(あるいは前部側)
には、その中央部に不図示の球体(ボール・キャスタ)
が設けられて、いわゆる3点支持構造を有する。この球
体は車体の下面側に形成された少なくとも体積の半分以
上が嵌入可能な部分球形状の穴へ嵌め込まれてなり、3
60°方向に回転可能にされている。3点支持構造とす
ることで、車体スリップ感を効果的に醸し出すことが可
能となる。なお、この球体に代えて回転可能な車輪を左
右に設けたものでもよい。
【0034】自走車3は樹脂等から構成される車輪31
1,312を回転駆動するモータ313,314を有す
る。モータ313,314としては、DCモータを利用
し、デューティ制御で速度調整及び必要に応じてバック
走行(供給電流の極性反転による)を行うようにしてい
る。また、パルス周波数で速度制御可能なパルスモータ
を用いてもよい。モータ313,314の回転軸と車輪
311,312の回動軸との間は減速ギアを複数段だけ
介在させて所要の速度範囲が得られるようにしてある。
また、自走車3の速度をフィードバック調整するため
に、モータ313,314の回転速度を検出する回転速
度検出手段315,316が設けられている。この回転
速度検出手段315,316は、モータ313,314
の回転軸に一体回転可能に設けられ、周方向一定間隔で
小孔が穿設された回転板315a,316aと、各回転
板315a,316aを挾むようにしてその小孔を検出
するフォトインターラプタ315b,316bとから構
成されている。
【0035】317は自走車3側の制御部としてのワン
・チップ・マイコンで、装置本体側の送信LED7から
の送信信号を解析して、自走車3の走行制御信号を生成
したり、赤外光を発光する前後LED318,319の
発光動作を行わせるものである。ROM320はそのた
めの動作プログラムが格納されているものである。な
お、313a,314aはマイコン317から出力され
る速度制御信号をモータ駆動用に電力増幅してモータ3
13,314に供給する増幅器である。
【0036】図1,図3から分かるように、前LED3
18は自走車3の前部中央に、後LED319は後部中
央に、いずれも真上に向けられて配設されている。そし
て、この前後LED318,319の点灯による赤外光
の周波帯はTVカメラ1,2前面の赤外線透過フィルタ
の透過周波帯に一致しており、上方に配設されているT
Vカメラ1,2で撮像されるようになっている。前後L
ED318,319は発光方向が広い角度を有するよう
に構成されており、基台P上の任意の位置でもTVカメ
ラ1,2で撮像し得るようにしている。
【0037】321は赤外線受信ユニットで、送信LE
D7から送信された光パルス信号を受光するフォトダイ
オード等からなり、自走車3の、例えば中央上部に上向
けに配設されている。このフォトダイオードも広い方向
からの光を受光し得るように、例えば露出されている。
322は充放電可能な、例えばNi−Cd電池からなる
蓄電池であり、自走車3のバッテリとして用いられる。
323は蓄電池322からマイコン319の動作に必要
なレベル5vや必要に応じてモータ313,314の動
作に必要な6vの電圧を生成する安定化電源回路であ
る。
【0038】図4は、自走車の位置検出を行う部分のボ
ード10,20の概略ブロック構成図である。図に示す
ように、ボード10とボード20とは基本的に同一構造
を有してなり、唯、ボード20は、その内部にTVカメ
ラコントローラ26から送出される同期信号とカメラ同
期信号を接断するスイッチSWが設けられている。この
スイッチSWによりTVカメラ2はボード1のTVカメ
ラコントローラ16から送出される同期信号とカメラ同
期信号とによってTVカメラ1と同期して動作するよう
にしている。一方、TVカメラ2を単独で使用したり、
あるいはTVカメラ2のみを動作させる必要がある場合
(チェック等のため)には、このスイッチSWをオフに
すればボード20を単独で動作させることが可能とな
る。
【0039】制御部10′はTVカメラ1からフレーム
メモリ111,112に交互に画像データを読み込ませ
るとともに、所要範囲の画像データを読み出す等、自走
車3の位置を計測するべく後述する処理を実行させるも
のである。また、19はTVカメラ1からの受光信号を
2値化してフレームメモリ111,112に導く2値化
処理回路である。ボード20の対応する各構成も同一の
機能を実行するものである。
【0040】図5は、自走車の位置検出を行う部分のボ
ード10,20のブロック構成図である。なお、説明の
便宜上、ボード10側についてのみ説明するが、ボード
20側も同様である。そして、ボード10の各回路部に
は11〜19の部材番号を用い、一方、ボード20の対
応する回路部には21〜29の部材番号を用いているも
のとして、以下説明する。また、図中、スイッチSWは
省略している。
【0041】2値化処理回路19はTVカメラ1で撮像
された基台P上の画像をハイ、ローの2値データに変換
してフレームメモリ11に導くものである。この2値化
処理回路19の詳細は図6を用いて後述する。フレーム
メモリ11はそれぞれTVカメラ1の画素数に一致乃至
は対応した記憶容量を有するフレームメモリ111,1
12を備え、選択によりフィールド周期(フレーム周期
の1/2)もしくはフレーム周期毎に交互に切替られて
画像データが記憶されるようになっている。
【0042】13はフレームメモリ11の書込アドレス
を作成する書込アドレス生成回路で例えば14MHzの
基準クロックパルスを出力する基準クロック発生回路1
31とH,Vアドレスを発生するH,Vカウンタ132
とから構成されている。H,Vカウンタ132はフィー
ルド周期に同期した速度でフレームメモリ11の全アド
レスをスキャンする書込アドレスを出力するもので、2
値化処理回路19からの2値データをフレームメモリ1
11,112の一方に交互に書き込ませるようにしてい
る。
【0043】14はフレームメモリ11内の所定エリア
(以下、追跡ブロックという)に対する読出アドレスを
作成する読出アドレス生成回路で、追跡ブロックのスタ
ート位置を設定するスタート設定回路141とH,Vカ
ウンタ142とから構成されている。読出アドレス生成
回路14は後述する初期位置認識処理の後に動作するも
ので、マイコン40から供給される追跡ブロックのスタ
ートアドレス(Hs,Vs)と追跡ブロックサイズデー
タとに基づいて追跡ブロックの読出アドレスを発生す
る。これにより当該追跡ブロック内の2値データのみが
読み出される。
【0044】15は初期位置認識の際にマイコン40か
ら出力されるフレームメモリ11の読出アドレスに対し
て読み出される2値データをマイコン40に取り込むデ
ータ取込回路で、マルチプレクサ151とバッファ15
2とから構成されている。初期位置認識においては、前
後LED318,319のデータの他、ノイズも混在し
ている可能性があることから、フレームメモリ11の一
面全体の2値データをマイコン40でデータ処理するよ
うにしており、データ取込回路15はこのために設けら
れている。すなわち、マイコン40からPCアドレスが
送出されると、指定アドレスの2値データがマルチプレ
クサ151を経て順次読み出され、バッファ152を介
してマイコン40に導かれる。バッファ152はPCア
ドレスに対して、例えば8ビット分のパラレルデータを
出力するためのものである。
【0045】また、TVカメラコントローラ16は基準
クロック発生回路131からの基準クロックに基づいて
同期信号とカメラ同期信号を発生するもので、これらの
同期信号によりフレームメモリの切替やフレームメモリ
のアドレス発生に対してTVカメラ1による走査周期及
びそれらのタイミングの同期を取っている。この信号
は、前述したようにボード20に導かれているものであ
る。
【0046】171,172は切替回路としてのマルチ
プレクサで、マルチプレクサ171はH,Vカウンタ1
32,142及びマイコン40からのPCアドレスとを
適宜切り換えてフレームメモリ11に導くものであり、
マルチプレクサ172はフレームメモリ111,112
の出力側を切替るものである。
【0047】18はデータ累積回路で、加算回路18
1、ラッチ回路182及びドットカウンタ183とから
構成されている。累積結果はI/Oインタフェース12
を介してマイコン40に導かれ、累積結果から後述する
ようにして自走車3の位置、追跡ブロック及び走行制御
データが算出されるようになっている。
【0048】図6は、2値化処理回路19の詳細を示す
回路図で、図7は、その動作を示すタイムチャートであ
る。図6において、191はTVカメラ1から入力され
る画像データを含むNTSC信号を増幅するアンプで、
増幅されたNTSC信号はACカップリング回路を含む
回路192で所要の電圧レベルの信号にした後、オペア
ンプからなる比較回路193の非反転入力端子に導かれ
る。D/Aコンバータ194はデジタルアナログ変換回
路で、マイコン40から入力される例えば8ビットの閾
値データをアナログ信号に変換して比較回路193の反
転入力端子に導くものである。比較回路193はNTS
C信号のレベルが閾値レベル以上であればハイレベルの
信号を出力するもので、出力データはシリアルパラレル
変換器195に導かれる。シリアルパラレル変換器19
5はサンプルクロックに基づいて入力2値データを8ビ
ットデータに変換してラッチ回路196に出力する。ラ
ッチ回路196はこの信号をラッチしてフレームメモリ
11に出力する。そして、2値パラレルデータが8画素
分の取り込み時間内に出力されるライトパルス(バーW
R)の送出タイミングでフレームメモリ11に書き込ま
れる。
【0049】従って、図7に示すように、1番目の画素
のデータ(ADD0のデータ)は該当するアドレスAD
D0に、ADD1のデータはアドレスADD1へ、AD
D2のデータはアドレスADD2へ、……というように
TVカメラ1の画素とフレームメモリ11のアドレスと
が対応して書き込まれる。2値化処理回路19にD/A
コンバータ194を採用してアナログ的にレベル比較の
動作を行わせることで、高周波帯のNTSC信号に対
し、デジタルデータ同士でデータ比較する従来構成の場
合に比べて、より多ビットの閾値データを用いることが
可能となり、その分、レベル比較の分解能を上げること
ができるという利点がある。なお、本実施例では、デジ
タルデータ同士を比較する従来の回路構成の採用を制限
するものではなく、要求される分解能の精度等を考慮し
ていずれかの構成を採用可能である。
【0050】図8は、データ取込回路18の動作を説明
するための図で、(a)はTVカメラ1の視野内にある
基台Pを上から見た状態を示し、(b)は(a)に示す
基台Pを撮像したときのフレームメモリ11内の内容、
(c)は追跡ブロックBL1を拡大した図である。
【0051】図8(a)では、1台の自走車3が基台P
上にあり、前後LED318,319が点灯している。
図8(b)では、前後LED318,319に対応した
LED画素データD1,D2がハイレベルで記憶されて
いる。なお、BL1,BL2は追跡ブロックを示してい
る。
【0052】図8(c)において、追跡ブロックBL1
内の各マス目はTVカメラ1の画素、すなわちフレーム
メモリ11の各アドレスを示すもので、本実施例では正
方形の追跡ブロックを採用するとともに、その1辺を、
1フィールド周期(1フレーム周期の1/2)内に自走
車1が移動する距離の少なくとも2倍の長さに設定する
ことで、自走車1の360°方向への走行に対する追跡
をより確実に行えるようにしている。追跡ブロックBL
1の左上端(Hs,Vs)は追跡ブロックのスタートア
ドレスであり、スタート設定回路141により設定され
る。また、H,Vカウンタ142はスタートアドレス
(Hs,Vs)から列方向(図8(c)の矢印で示す方
向)に、(Hs+1,Vs),……,(Hs+d,V
s)のようにアドレス指定を行い、一行分が終了する毎
に順次、次の行に移行し、エンドアドレス(Hs+d,
Vs+d)で終了するようになっている。これにより、
画素幅にしてd×d(以下、ブロックサイズBSとい
う)の追跡ブロックBL1が指定される。
【0053】また、TVカメラ1の撮像面に設けられる
結像レンズ、前後LED318,319の形状や輝度を
選択することで、(図8(c)のハッチング部分に示す
ように)LEDデータD1を複数個のアドレスに亘って
存在させることができ、このように複数個のドットを得
ることでLEDデータを他のノイズ等と識別可能にして
いる。
【0054】続いて積算処理について、図5及び図8
(c)を用いて説明する。読出アドレス生成回路14か
らの追跡ブロックBL1へのアドレス指定により、フレ
ームメモリ111(あるいは112)からアドレスの記
憶内容が順次読み出されるとともに、この時の読出アド
レスが加算回路181に導かれている。
【0055】フレームメモリ111からLEDデータD
1としてのドット(ハイレベルデータ)が読み出される
毎に、このドットデータによりドットカウンタ183の
計数値がインクリメントされるとともに、ラッチ回路1
82に導かれる。ラッチ回路182はドットデータが入
力されたときだけ、加算回路181から出力されるアド
レス値をラッチするとともに、この値を再び加算回路1
81に導く。このようにして、フレームメモリ111か
らドットデータが出力される毎に、そのドットデータを
記憶しているアドレス値が加算回路181に出力されて
累積される。
【0056】この結果、ドットカウンタ183には追跡
ブロックBL1内に存在するドットの個数が、ラッチ回
路182にはドットの存在するアドレスの累積値が取り
込まれる。そして、マイコン40は追跡ブロックBL1
のアドレス指定が終了すると、ラッチ回路182とドッ
トカウンタ183で得られたデータを取り込み、ドット
数からLEDデータかノイズかを判断し、累積値はドッ
ト数で除算することでドットの中心アドレス(Hc,V
c)を算出するようにしている。そして、この中心アド
レスが前LED318の位置とされ、この位置データに
基づいて追跡ブロックの設定や自走車の走行制御信号の
生成処理が実行されることとなる。なお、LEDデータ
かノイズかの判断は、例えばドット個数に閾値を設け、
閾値以上のドット個数をLEDデータとする、といった
手法によればよい。また、上記中心アドレスの算出をハ
ードウェアによる構成で行い、マイコン40にはH,V
の計算結果のみを伝える構成にしてもよい。さらに、座
標の累積値に絶対座標を用いるのではなく基準座標から
の相対座標を用いて最後に基準座標に加算して目的の座
標を求めても良い。これは、扱うビット数が少なくなり
ハードウェアの加算処理の高速化が図れる利点がある。
なお、自走車3がゾーンZ2にあり、フレームメモリ2
1側で受光された場合も、ボード20で上記と同様に処
理される。
【0057】次に、図9〜図13を用いて、2台のカメ
ラ1,2によるカメラ視野調整及びアドレス置換処理に
ついて説明する。
【0058】図9は、カメラ視野調整を説明するための
平面図で、基台P上におけるTVカメラ1,2の視野を
示している。図中、ゾーンZ1はTVカメラ1の視野
を、ゾーンZ2はTVカメラ2の視野を、ゾーンZ3は
ゾーン1,2の重複範囲を示している。ゾーンZ1,Z
2の形状はTVカメラの結像レンズの前面乃至は後面に
四角形状の孔を有する視野規制部材を設けることで得る
ことができる。なお、説明の便宜上、ゾーンZ1,Z2
はH方向に平行な辺を有するように設けられている。ゾ
ーンZ3に対応する基台P上の領域の略中央にはV方向
に3個のLED1,2,3が所定間隔で配置されてい
る。
【0059】図10は、図9の基台PをTVカメラ1,
2で撮像し,フレームメモリ11,21に取り込まれた
画像データを示している。画像としては、上記LED
1,2,3が双方のフレームメモリ11,21に取り込
まれている。TVカメラ1,2は通常、結像レンズが設
けられており、撮像された像はこの結像レンズを通過し
て受光素子面で結像するように構成されている関係上、
撮像画像はレンズ周辺部の影響を受けてその周辺部が歪
んでいる。
【0060】今、TVカメラ1で撮像されたLED1,
2,3のフレームメモリ11上の位置(アドレス)を
(h11,v11),(h12,v12),(h13,
v13)とし、かかる3点を結ぶ曲線をQ1(図11参
照)とする。一方、TVカメラ2で撮像されたLED
1,2,3のフレームメモリ21上の位置(アドレス)
を(h21,v21),(h22,v22),(h2
3,v23)とし、かかる3点を結ぶ曲線をQ2(図1
1参照)とする。
【0061】図11は、D(v)を算出するための幾何
図である。H方向における上記両曲線Q1,Q2間の距
離をD(v)とする。曲線Q1,Q2は通常、円の一部
(円弧)として表現できるので、これら円の式を算出
し、上記D(v)を求める。このD(v)は、自走車3
がゾーンZ1,Z2(すなわちフレームメモリ11,2
1)間で行き来する際に、検出位置のアドレスデータの
橋渡しをするために利用されるものである。
【0062】D(v)を求めるために必要なデータとし
ては、円Q1,Q2の半径r10,r20と中心位置O
1(h10,v10),O2(h20,v20)が必要
であり、下記数1,数2より算出され、この値はシステ
ムパラメータメモリに記憶される。更に、D(v)は、
数1,数2で得られた値を利用して数3により算出され
る。
【0063】
【数1】
【0064】
【数2】
【0065】
【数3】
【0066】なお、演算に際して、LED1,2,3の
各フレームメモリ11,21でのV方向アドレスを一致
させておくと、H方向アドレスのみを考慮するだけで演
算が容易となることから、コントローラ4は各フレーム
メモリ11,21内のLED1,2,3の画像位置を求
め、そのvアドレスをモニタ5に表示するとともに、v
11=v21,v12=v22,v13=v23となっ
ているかどうかの確認を行うようにしている。そして、
1つでも不一致があれば、その旨が表示等されるように
なっており、このときは調整者がTVカメラ1,2の両
方あるいは一方に対して視野調整を行うようにしてい
る。また、この実施例では、各フレームメモリ11,2
1のアドレス数はH方向に512、V方向に480とし
ている。
【0067】図12(a)(b)はフレームメモリ1
1,21のアドレス合成を説明するための図である。自
走車の位置は、ゲームコントローラ4に対しては、図1
2(b)に示すように、基台P上で特定可能な1つのア
ドレスとして表わす必要があるが、そのためには、フレ
ームメモリ11,21間で画像に連続性を持たせなけれ
ばならない。そこで、図12(a)の各フレームメモリ
11,21の内、円Q1,Q2、すなわち境界ラインの
互いに外方部分のアドレス分を除いた状態で、アドレス
合成を行うようにしたものである。
【0068】合成されたアドレスは検出位置(FH,F
V)がフレームメモリ11であれば、そのままとし、フ
レームメモリ21であれば、FH=FH+512−H
(FV)とし、図12(b)に示すように、H方向に0
〜(1024−D(FV))となる。
【0069】図13は、追跡ブロックBLのアドレス置
換処理を説明するための図である。これは、境界ライン
を越えた位置で追跡ブロックBLを設定した際に、追跡
ブロックBLがフレームメモリ11(または21)のア
ドレス範囲をオーバーしてしまう場合、追跡ブロックB
Lを他方側のフレームメモリ21(または11)に置換
して設定し直すものである。
【0070】今、自走車3がTVカメラ1で検出され、
かつその検出位置が(FH,FV)のとき、この自走車
に対する追跡ブロックのスタートアドレス(SH,S
V)は、FH+BS/2≦512であれば(補正量を考
慮していない場合)、追跡ブロックBL11はフレーム
メモリ11内に確保し得るので、SH=FH−BS/2
とし、そうでなければ、追跡ブロックBL11はフレー
ムメモリ11から一部はみ出す(設定不可)こととなる
ので、SH=512−FH+D(FV)−BS/2のよ
うに置換して、フレームメモリ21側に追跡ブロックB
L21のように設定し直す。
【0071】逆に、自走車3がTVカメラ2で検出さ
れ、かつその検出位置が(FH,FV)のとき、この自
走車に対する追跡ブロックのスタートアドレス(SH,
SV)は、FH−BS/2≧0であれば(補正量を考慮
していない場合)、追跡ブロックBL22はフレームメ
モリ21内に確保し得るので、SH=FH−BS/2と
し、そうでなければ、追跡ブロックBL22はフレーム
メモリ21から一部はみ出す(設定不可)こととなるの
で、SH=512+FH−D(FV)−BS/2のよう
に置換して、フレームメモリ11側に追跡ブロックBL
12のように設定し直す。なお、いずれの場合にも、S
V=FV−BS/4である。また、かかかる条件が成立
するためには、BS≦min(D(v))であることが
必要である。
【0072】このようにすることで、自走車3の検出位
置の状態に関わりなく、常に追跡ブロックBLの適正な
設定が確保し得ることとなり、自走車の確実な追跡が可
能になる。
【0073】図14は、カメラ位置の計測処理を説明す
るためのフローチャートである。図9に示すように、基
台P上にLED1,2,3を配置した状態で、TVカメ
ラ1,2を所要の位置に配設して画像データの取り込み
を行う。マイコン40は、先ず、TVカメラ1を動作さ
せて画像データをフレームメモリ11に取り込む(ステ
ップS2)とともに、フレームメモリ11を走査してL
ED1,2,3に相当する画像のアドレス(h11,v
11),(h12,v12),(h13,v13)を算
出する(ステップS4)。この画像のアドレスの算出
は、読み込んだ画像データに対してスキャンを施し、公
知の方法を利用してドットの連続性を検出し、連続性が
見られる各領域についてそれぞれドット数を計数すると
ともに、その中央位置を算出するようにして得る。例え
ば、後述する初期位置認識の処理と同様である。
【0074】同様にして、マイコン40は、TVカメラ
2を動作させて画像データをフレームメモリ21に取り
込む(ステップS6)とともに、フレームメモリ21を
走査してLED1,2,3に相当する画像のアドレス
(h21,v21),(h22,v22),(h23,
v23)を算出する(ステップS8)。
【0075】続いて、得られた各アドレスデータから、
点(h11,v11)と点(h21,v21)とを結ぶ
線分、点(h12,v12)と点(h22,v22)と
を結ぶ線分、及び点(h13,v13)と点(h23,
v23)とを結ぶ線分を、それぞれモニタ5上に表示し
(ステップS10)、更に、v11=v21,v12=
v22,v13=v23であるかどうかが判別される
(ステップS12)。全て等しければ、続いて、d=5
12−v12−v22、すなわちLED2に相当する取
り込み画像中のアドレス上の距離を計算して、その値を
表示する(ステップS14)。
【0076】ここで、上記各V方向アドレスがいずれか
1つでも等しくない場合や上記距離dが所望の値でない
場合があることを考慮して、これらの調整のために、マ
イコン40の操作部に設けられている中断キーがオンさ
れたかどうかが判別される(ステップS16)。中断キ
ーはアドレス合成を行う上で、各V方向アドレスが一致
していることが必要であるとともに、上述したBS≦m
in(D(v))を満足させるためのものである。中断
キーがオンされた場合には、本フローチャートを終了す
る。あるいは、待機状態に入り、調整後に、再度このキ
ーがオンされると、ステップS2から再実行するように
してもよい。そして、この間に、TVカメラ1,2の双
方あるいは一方に対する位置や姿勢調整が行われる。
【0077】そして、ステップS12でYESで、かつ
距離dが所望値となって、ステップS16で中断キーが
オンされないときは、上記した数1,2に基づいてh1
0,h20,v10,v20,r10,r20が算出さ
れ(ステップS18)、更に、これらの値の内、r1
0,r20,v10,(h10−h20)がシステムパ
ラメータファイルに保管されて(ステップS20)、本
フローチャートを終了する。
【0078】図15、図16は、移動体の非接触式位置
検出装置が適用されるゲーム機の動作を説明するメイン
フローチャートである。なお、本ゲーム機では、例えば
8台の自走車が用いられており、各自走車にはそれぞれ
固有番号としてIDNoi(i=0〜7)が自走車に設
けられたディップ・スイッチを設定することにより予め
付されている。
【0079】本フローチャートは所定の動作、例えばメ
ダルの投入、入賞予想車の入力等が検出され、レース展
開が設定されるとスタートする。先ず、システム全体に
対して初期設定が施され、更にマイコン40、ゲームコ
ントローラ4の通信ポートの初期化が行われる(ステッ
プS30,32)とともに、ブロックサイズBSの設定
(ステップS34)、及び距離D(v)の計算(ステッ
プS36)が実行される。距離D(v)の計算について
は後述する。
【0080】次に、IDNo0〜7、すなわち全自走車
3の前後LED318,319に対する消灯コマンドが
生成され、送信LED7から全自走車に送られる(ステ
ップS38)。
【0081】次いで、カウンタiが0にセットされ(ス
テップS40)、IDNo0の自走車の前LED318
に対する点灯コマンドが生成され、送信LED7から送
信される(ステップS42)。IDNo0の自走車3の
マイコン317は送信コマンドが自己の車であることを
認識して前LED318のみを点灯する。一方、マイコ
ン40は前LED318が所要輝度に達するに要する時
間、例えば点灯コマンドの送信から2フレーム期間だけ
待機した(ステップS44)後、初期位置認識のための
重心演算を実行する(ステップS46)。なお、初期位
置認識動作の詳細については後述する。そして、得られ
た重心位置データ(Hc,Vc)はバッファとしてのR
AM等にFH[i]、FV[i](但し、Fはフォワー
ドの略)として格納される(ステップS48)。
【0082】重心位置データの格納が終了すると、続い
て、IDNo0の自走車の後LED319に対する点灯
コマンドが生成され、送信LED7から送信される(ス
テップS50)。IDNo0の自走車3のマイコン31
7は送信コマンドが自己の車であることを認識して後L
ED319のみを(すなわち前LED318を消灯し
て)点灯する。一方、マイコン40は点灯コマンドの送
信から2フレーム期間だけ待機した(ステップS52)
後、初期位置認識のための重心演算を実行する(ステッ
プS54)。そして、得られた重心位置データ(Hc,
Vc)はRAM等にBH[i]、BV[i](但し、B
はバックの略)として格納される(ステップS56)。
前後LED318,319の重心位置データの格納が終
了すると、IDNo0の自走車の前後LED318,3
19に対する消灯コマンドが生成され、送信LED7か
ら送信されて(ステップS58)。IDNo0の自走車
3の前後LED318,319が消灯される。
【0083】続いて、カウンタiが1だけインクリメン
トされ(ステップS60)、次いでカウンタiの数値が
値7を越えたかどうかが判別される(ステップS6
2)。値7を越えていなければ、ステップS42に戻っ
て、前述と同様な処理をIDNo1の自走車に対して実
行し、順次IDNo2からIDNo7までの各自走車に
対して重心位置データを求め、格納する。そして、値が
7を越えると(ステップS62でYES)、IDNo0
〜7、すなわち全自走車に対してその前後LED31
8,319の点灯コマンドが生成され、送信LED7か
ら全自走車に送られる(ステップS64)。
【0084】このようにして初期処理が終了すると、追
跡処理の準備が行われる。先ず、フレームメモリ11,
21がクリアされ(ステップS66)、次いで、各フレ
ームメモリ11,21に対してそれぞれフレームメモリ
111,112の一方へ、フレームメモリ211,21
2の一方へ切替指定するためのフィールドカウンタがク
リアされ、割込み許可を与えて割込み待ち状態にされる
(ステップS68)。
【0085】図17は、ステップS36のD(v)計算
のサブルーチンである。システムパラメータファイルか
ら、r10,r20,v10,(h10−h20)が読
み込まれ、次いで、フレームメモリ11,21のV方向
のアドレスを指定する内部カウンタvが0にセットされ
る(ステップS100,102)。そして、上述の数3
により、D(0)が算出される(ステップS104)。
続いて、カウンタvが1だけインクリメントされ(ステ
ップS106)、更に、値vが480、すなわちフレー
ムメモリ11,21のV方向アドレス数を越えたかどう
かが判別され、越えていなければ、ステップS104に
戻って、D(1)が計算され、以後、v=480に達す
るまで(ステップS108でYES)、すなわちD(4
80)までの計算が実行される。これらの算出結果は、
順次、システムパラメータファイルにvと対応付けられ
て保管され、後述する初期位置認識及び割込IIの処理に
おいて利用される。
【0086】図18は、ステップS46,S54の初期
位置認識のサブルーチンである。後述するように、自走
車3の追跡時においては、割込みにより、かつデータ累
積回路18で処理を行うようにしているが、ステップS
46,S54の初期位置認識における重心位置の抽出処
理は不要な反射光等の存在等に起因する誤抽出を確実に
防止するため、本サブルーチンで行うこととしている。
【0087】先ず、ボード10,20の各フレームメモ
リが同時に切換指定され(ステップS120)、先ず、
ボード10のフレームメモリ111(あるいは112)
に取り込まれた画像データがマイコン40のRAMに読
み込まれ(ステップS122)、次いで、ボード20の
フレームメモリ211(あるいは212)に取り込まれ
た画像データがマイコン40のRAMに読み込まれる
(ステップS124)。
【0088】ここで、マイコン40は上記D(v)を利
用して内部の上記RAMアドレス合成を実行する(ステ
ップS126)。次いで、アドレス合成後の画像データ
に対して公知の方法を利用してラべリング処理を施し、
ドットの連続性を検出する。連続性の見られた領域を1
ラベルとしてカウントして、その計数値を記憶する(ス
テップS128)。
【0089】次いで、ラベル数が1かどうかが判別され
(ステップS130)、ラベル数が2以上のときは、シ
ステムパラメータ内のノイズレベル値が設定され、更
に、有効ラベル数カウンタLが0に、ラベルカウンタj
が0にセットされる(ステップS132〜S136)。
そして、先ず、ラベルカウンタ0のラベルに対してドッ
ト数のカウントが行われ(ステップS138)、カウン
トされたドット数がノイズレベル未満かどうかが判別さ
れる(ステップS140)。ドット数がノイズレベル以
上であれば、有効なラベルと見做して、有効ラベルカウ
ンタLをインクリメントしてステップS142に進み、
そうでなければ、そのままステップS144に進む。ス
テップS144では、ラベルカウンタjがインクリメン
トされ、更に、このラベルカウンタjの数値がラベル総
数に達したかどうかが判別される(ステップS14
6)。ラベル総数に達していなければ、ステップS13
8に戻って、有効ラベル数を検出が繰り返され、ラベル
総数に達すれば、有効ラベル数カウンタLの値が1かど
うかが判別される(ステップS148)。有効ラベル数
カウンタLの数値が1を越えていると、まだノイズが含
まれているとして、前回のノイズレベルに1が加算され
た、より閾値レベルの高い新ノイズレベルが設定されて
(ステップS150)、ステップS134に戻り、前記
と同様な処理が実行される。そして、有効ラベル数カウ
ンタLの数値が1に一致すると、ステップS152に進
む。ステップS152では、有効な1つのラベルを前L
ED318(または後LED319)として、その重心
座標Hc,Vcが計算される。重心座標は、Hc=H座
標合計値/ドット数、Vc=V座標合計値/ドット数か
ら算出される。
【0090】続いて、重心位置Hcに対して追跡ブロッ
クBLが適正に設定し得るかどうかの判別及びその判定
結果に対する処理が行われる。すなわち、Hc+BS/
2≦512かどうかが判別され、そうであれば、ボード
識別フラグBDFを0にセットし(ステップS15
6)、そうでなければ、Hc=Hc−512+D(V)
に置き換えるとともに、ボード識別フラグBDFを1に
セットする(ステップS158,S160)。なお、ボ
ード識別フラグ=0はボード10を示し、ボード識別フ
ラグ=1はボード20を示している。
【0091】そして、その結果及びボード識別フラグの
内容がバッファに格納され(ステップS162)、この
時のノイズレベルがシステムパラメータとして保存され
て(ステップS164)、リターンする。
【0092】一方、ステップS130で、ラベル数が1
であれば、このラベルを前LED318(または後LE
D319)として、その重心座標Hc,Vcを計算し、
その結果とボード識別フラグBDFの内容がバッファに
格納される(ステップS152〜S162)とともに、
このときのノイズレベルがシステムパラメータとして保
存されて(ステップS164)、リターンする。
【0093】図16は、特にステップS68の割込許可
後において、割込I、割込IIが掛かった後の処理を示し
ている。
【0094】ここで、図20により割込Iのフローチャ
ートを説明する。割込Iはボード10,20のフレーム
メモリ11,21への画像データの読み込み終了毎に生
成される割込信号により開始されるものである。先ず、
ボード10,20のフレームメモリ11,21がそれぞ
れ画像データの書き込みを終了したフレームメモリ11
1又は112、及び211又は212側に切り換えられ
る(ステップS180,S182)。次いで、IDNo
iが0にセットされ、更に前後フラグFBFLGが0、
すなわち前LED318にセットされる(ステップS1
84,S186)。
【0095】続いて、IDNo0の自走車の前LED3
18に対して追跡ブロックのスタートアドレス(Hs,
Vs)の設定が行われる(ステップS188)。すなわ
ち、 Hs=FH[i]−(BS/2)+AFH[i] Vs=FV[i]−(BS/4)+AFV[i] のように設定される。各補正量AFH[i],AFV
[i]は、割込IIのフローチャートを実行することによ
り与えられる。
【0096】なお、アドレスVsにおいて、商を値4と
しているのは、図24に示すようにフレームメモリのイ
メージがフレーム単位で2値化データを取り込むものに
対して走査線数が1/2であることを考慮したもので、
これにより正方形の追跡ブロックを得るようにしてい
る。
【0097】次いで、IDNo0の自走車の前LED3
18がボード10,20のいずれの側で検出されたか
が、ボードNoから判別される(ステップS190)。
ボードNo=0であれば、ボード10で検出されたもの
として、ステップS188で設定されたスタートアドレ
スHs,Vsがボード10のスタート設定回路141に
出力されてセットされ(ステップS192)、一方、ボ
ードNo=0でなければ、ボード20で検出されたもの
として、ステップS188で設定されたスタートアドレ
スHs,Vsがボード20のスタート設定回路241に
出力されてセットされる(ステップS194)。そし
て、このセットの後、追跡ブロック内のデータ読込がス
タートされて(ステップS196)、リターンする。こ
のIDNo0の自走車3の前LED318に対するデー
タ取り込み処理はボード10のデータ累積回路18又は
ボード20のデータ累積回路28で行われる。
【0098】このように、スタートアドレス(Hs,V
s)をLED318(又は319)位置が追跡ブロック
の中心位置に来るように設定することで、自走車3が3
60°のいずれの方向に走行しても、1フレーム周期後
に確実に捕捉できるようにしている。
【0099】特に、後述するように走行速度と方向の要
素から設定される補正量も考慮するようにしたので、追
跡が一層確実となる。なお、補正量は、予め設定される
自走車3の最高速度から追跡可能な所定の補正量を設定
する方法に代えて、自走車3の現走行速度(過去2フレ
ーム分における検出位置の差とフレーム周期とから求め
られる)の大小に応じて、その都度リアルタイム的に変
更設定し得る構成としてもよく、このようにすること
で、前後LED318,319を可及的に追跡ブロック
の中央に近い位置に導くことができるので追跡ミスの防
止が図れる。
【0100】図21〜図23は、割込IIのフローチャー
トである。割込IIはH,Vカウンタ142(242)が
追跡ブロックのアドレス指定を終了する毎に生成される
割込信号により開始されるものである。先ず、カウンタ
iの値が7未満かどうかが判別され(ステップS21
0)、7以上であれば、1フレーム中での追跡処理が終
了したとして、そのままリターンする。
【0101】最初は、IDNo0の自走車3の前LED
318に対するものであるから、カウンタiの値が7未
満であり、ドットカウンタ183からドット数が読み込
まれ(ステップS212)、ここで、ドット数が0かど
うかが判別される(ステップS214)。ドット数が0
であれば、位置追跡失敗フラグPEFをセットして(ス
テップS216)、特定の位置データとして(Hc,V
c)=(−1,−1)が設定される(ステップS21
8)。なお、このデータあるいは上記失敗フラグPEF
を監視することで位置追跡の失敗を認識することがで
き、これに伴ってアラームが発せられ、あるいは追跡ブ
ロックをこのような場合のために予め設定されている所
定のより大きなサイズのものに変更するようにして、追
跡の続行を確保するようにしている。
【0102】一方、ドット数が0でなければ、追跡がで
きたものとして、ラッチ回路182からのH方向、V方
向座標累積データが読み込まれる(ステップS22
0)。このとき、ラッチ回路183がオーバーフローし
ていれば(ステップS222でNO)、座標累積データ
の修正が行われる(ステップS224)。この修正は、
例えば当該LED318(または319)の前回の重心
位置とその自走車3の走行速度から、乃至はオーバーフ
ローするほど座標値が大きいということも加味して行わ
れる。一方、オーバーフローでなければ、H方向重心座
標Hc、V方向重心座標Vcが、Hc=H方向累積値/
ドット数、Vc=V方向累積値/ドット数より求められ
る(ステップS226)。ここで、前後フラグFBFL
G=0かどうかが判別される(ステップS228)。
【0103】前後フラグFBFLG=0であれば、前L
ED318が検出対象であったので、ステップS226
で求めたHc、Vcと、これに対応する前回の算出値F
H[i],FV[i]とを用いてH,V方向に対する追
跡ブロックの補正量AFH[i],AFV[i]が、A
FH[i]=H方向移動量×α,AFV[i]=V方向
移動量×βのようにして算出される(ステップS23
0)。なお、各方向に対する移動量は、FH[i]−H
c,FV[i]−Vcから求まる。また、補正係数α,
βは、0〜1の数値であって、自走車1の設定速度や追
跡ブロックのサイズ等を考慮して所要の値に設定される
ものである。そして、この値Hc、Vcを前LED31
8に対応したFH[i],FV[i]に格納する(ステ
ップS232)。
【0104】格納が終了すると、前後フラグFBFLG
=1、すなわち後LED319に設定され(ステップS
234)、次いで、ボードNo=0かどうかが判別され
る(ステップS236)。ボードNo=0であれば、ボ
ード10側であるので、前回の算出値BH[i]に対す
る追跡ブロックの設定に際して、BH[i]+ABH
[i]+BS/2>512かどうかが判別され(ステッ
プS238)、そうであれば、この追跡ブロックはフレ
ームメモリ11側からはみ出してしまうので、BH
[i]=512−D(BV[i])−BH[i]と置換
するとともに、ボードNo=1に設定し直す(ステップ
S240,S242)。逆に、BH[i]+ABH
[i]+BS/2>512でなければ、フレームメモリ
11側で追跡ブロックの設定が可能なので、そのままス
テップS250に進む。
【0105】一方、ステップS236で、ボードNo=
0でなければ、ボード20側であるので、前回の算出値
BH[i]に対する追跡ブロックの設定に際して、BH
[i]+ABH[i]−BS/2<0かどうかが判別さ
れ(ステップS244)、そうであれば、この追跡ブロ
ックはフレームメモリ21側からはみ出してしまうの
で、BH[i]=512−D(BV[i])+BH
[i]と置換するとともに、ボードNo=0に設定し直
す(ステップS246,S248)。逆に、BH[i]
+ABH[i]−BS/2<0でなければ、フレームメ
モリ21側で追跡ブロックの設定が可能なので、そのま
まステップS250に進む。
【0106】ステップS250では、IDNoiの自走
車3の後LED319をカウント対象として、追跡ブロ
ックのスタートアドレス(Hs,Vs)が設定される。
すなわち、 Hs=BH[i]−(BS/2)+ABH[i] Vs=BV[i]−(BS/4)+ABV[i] のように設定されて、カウントスタートされる(ステッ
プS252)。
【0107】一方、ステップS228で、前後フラグF
BFLG=1であれば、後LED319が検出対象であ
ったので、S226で求めたHc,Vcと、これに対応
する前回の算出値BH[i],BV[i]とを用いて
H,V方向に対する追跡ブロックの補正量ABH
[i],ABV[i]が、ABH[i]=H方向移動量
×α,ABV[i]=V方向移動量×βのようにして算
出される(ステップS254)。なお、各方向に対する
移動量は、BH[i]−Hc,BV[i]−Vcから求
まる。
【0108】次いで、この値Hc、Vcを後LED31
9に対応したBH[i],BV[i]に格納する(ステ
ップS256)。
【0109】ここで、IDNoiに対する前後LED3
18,319の検出が終了したので、得られた算出値F
H[i],FV[i]及びBH[i],BV[i]をメ
インルーチンで読み出し可能なバッファに一括で転送
し、RFH[i],RFV[i],RBH[i]及びR
BV[i]として格納する(ステップS258)。
【0110】この転送、格納が終了すると、前後フラグ
FBFLG=0、すなわち前LED318に設定され
(ステップS260)、次いで、ボードNo=0かどう
かが判別される(ステップS262)。ボードNo=0
であれば、ボード10側であるので、前回の算出値FH
[i]に対する追跡ブロックの設定に際して、FH
[i]+AFH[i]+BS/2>512かどうかが判
別され(ステップS264)、そうであれば、この追跡
ブロックはフレームメモリ11側からはみ出してしまう
ので、FH[i]=512+D(FV[i])−FH
[i]と置換するとともに、ボードNo=1に設定し直
す(ステップS266,S268)。逆に、FH[i]
+AFH[i]+BS/2>512でなければ、フレー
ムメモリ11側で追跡ブロックの設定が可能なので、そ
のままステップS276に進む。
【0111】一方、ステップS262で、ボードNo=
0でなければ、ボード20側であるので、前回の算出値
FH[i]に対する追跡ブロックの設定に際して、FH
[i]+AFH[i]−BS/2<0かどうかが判別さ
れ(ステップS270)、そうであれば、この追跡ブロ
ックはフレームメモリ21側からはみ出してしまうの
で、FH[i]=512−D(FV[i])+FH
[i]と置換するとともに、ボードNo=0に設定し直
す(ステップS272,S274)。逆に、FH[i]
+AFH[i]−BS/2<0でなければ、フレームメ
モリ21側で追跡ブロックの設定が可能なので、そのま
まステップS276に進む。
【0112】ステップS276では、IDNoiの自走
車3の前LED318をカウント対象として、追跡ブロ
ックのスタートアドレス(Hs,Vs)が設定される。
すなわち、 Hs=FH[i]−(BS/2)+AFH[i] Vs=FV[i]−(BS/4)+AFV[i] のように設定される。そして、カウンタiの値がインク
リメントされて(ステップS278)、カウントスター
トされ(ステップS252)、次の自走車3の追跡ブロ
ックに対して前記と同様な処理が繰り返される。
【0113】図16に戻って、割込みIIのフローチャー
トが終了して算出値がバッファに転送されると、IDN
oiが0にセットされる(ステップS70)。次いで、
割込みが禁止されて(ステップS72)、前後LED3
18,319の位置データRFH[i],RFV[i]
とRBH[i],RBV[i]がバッファから読込まれ
(ステップS74)、この読込み終了により割込み禁止
が解除される(ステップS76)。これは、割込IIによ
るデータ転送が、ステップS68〜ステップS90の間
で繰返し行われることから、ステップS72,S76を
設けておくことによって、バッファからのデータ読込み
と割込IIに伴うデータ転送のタイミングとが同時になっ
ても、誤ったデータを読込まないようにすることができ
る。
【0114】なお、自走車3の位置と前後LED31
8,319の配置位置との関係は予め設定されており、
例えば前後LED318,319の中間位置を自走車3
の位置とすることもできる。自走車3の位置が決定され
ると、次に、レース展開のデータ、すなわち目標位置デ
ータ及び速度データがセットされる(ステップS7
8)。目標位置データは上述したように各自走車に対し
て付与されており、レーストラックRC上の通過点を所
定間隔で指定した位置データである。
【0115】そして、現在の目標位置と検出された自走
車3の位置から、自走車3の進むべき方向が算出される
(ステップS80)。また、この方向(目標方向)と
(自走車の前LED318及び後LED319の位置か
ら算出される)自走車の向きから自走車3の方向修正量
が算出される。目標の方向は現位置、次の位置、更に次
の位置の3点のデータを利用して算出すれば、よりコー
スに滑らかに沿った方向指示が可能になる。自走車3に
対する速度及び方向指示は以下のように、目標速度デー
タのみで行われる。すなわち、速度指示は特定の一方の
車輪、例えば車輪311を駆動するモータ313に対し
て与えられ、方向指示は特定の側であるモータ313の
回転速度に対する速度差として与えられる。なお、各モ
ータ313,314にぞれぞれ独立した回転速度を指示
するようにしても同様に方向制御が可能である。
【0116】得られた目標速度データは送信LED7か
ら該当するIDNoiの自走車3に送信される(ステッ
プS82)。次いで、カウンタiの値が1だけインクリ
メントされて(ステップS84)、IDNoiの値が7
を越えたかどうかが判別される(ステップS86)。I
DNoiの値が7以下であればステップ72に戻り、一
方、IDNoiの値が7を越えていると、システムリセ
ット信号のチェックが行われる(ステップS88)。こ
のシステムリセット信号とは、システムに異常が発生し
た場合やレースが終了したことに基づいて出力されるも
のである。
【0117】システムリセット信号がリセットされてい
なければ(ステップS90でNO)、ステップ70に戻
ってIDNoiの値が0にセットされ、これによりレー
スが終了するまで自走車7に対する走行制御が継続され
る。一方、システムリセット信号がリセットされている
と、レースが終了したものと判断して、本フローチャー
トを終了する。
【0118】なお、本実施例では、初期位置認識(ステ
ップS46,54)と追跡時の位置検出とを異なる回路
部で行わせているが、初期位置認識を追跡時の位置検出
と同じ回路部で行わせるようにしてもよい。また、初期
位置認識においては前後LED318,319を個々に
点灯させて位置認識させているが、先ず、前LED31
8のみを点灯させ、次のタイミングで前後LED31
8,319を点灯させ、予め認識している前LED31
8の位置を除外して後LED319の位置を認識するよ
うな手法を採用することも可能であり、このようにする
ことで、前後LED318,319の制御信号として、
両方消灯、前LED318のみの点灯、両方点灯の3種
類で済ませることができる。更に、前後LED318,
319の点灯タイミングと撮像タイミングのずれ防止を
図り、点灯状態で確実な撮像を行わせるために、フレー
ム以外の要因で待機時間を設定してもよい。
【0119】なお、本実施例では、自走車3と装置本体
側との通信手段として赤外光を発光、受光する部材を採
用しているが、これに代えて電波、超音波を送受信する
部材を採用してもよい。
【0120】また、本実施例では制御対象として自走車
を採用しているが、本発明はこれに限定されず、競馬ゲ
ームやボートレース等のレースゲームでもよく、またレ
ースゲームの他、1機の対象に対する所定の移動を制御
するものでもよい。
【0121】更に、本発明は制御対象が平面(曲面含
む)上で移動するものに限定されず、線上を1次元的
に、更には気体中や液体中を浮遊可能にされた3次元的
に移動するものにも適用可能である。
【0122】また、本実施例では、追跡ブロックの一部
がフレームメモリから外れる場合に、他方側のフレーム
メモリに設定し直すようにしたが、境界ラインを越えた
ことを条件に設定し直すようにしてもよい。また、自走
車3の検出位置が境界ラインを越えたことを条件に設定
し直すようにしてもよい。
【0123】また、本実施例では、追跡ブロックを利用
して自走車3の位置検出を行うものであるが、フレーム
メモリを一律に走査することで位置検出するような処理
方法であってもよく、この場合、自走車の検出位置が境
界ラインを越えたことを条件に検出位置データを他方側
のフレームメモリのアドレスに設定し直すようにしても
よい。
【0124】また、本発明は、エリアセンサを2個用い
た場合で説明したが、3個以上であってもよく、更に、
この場合に、視野領域がH方向とV方向とに分けられて
いるものでもよい。このようにH,V方向に所要数のエ
リアセンサを設けることで所要のゲーム基台を採用する
ことができる。
【0125】また、基台を透明体とすることで、TVカ
メラ1,2の配置位置を上方に代えて、基台Pの下方に
上向けにして配置するようにしてもよい。この場合、自
走車1と装置本体側との光通信を基台Pを介して行える
ように送信受信のための部材をそれぞれ配置すれば、ゲ
ーム参加者が基台P上に望むようにしてゲームを楽しむ
ことも可能である。
【0126】
【発明の効果】発明によれば、先ず、少なくとも2個設
けたエリアセンサの視野が、隣接するエリアセンサの視
野との境界で一部重複するようにしたので、移動体の検
出において検出漏れが生じることがなくなり、移動体の
確実な検出を可能にするとともに、移動体の位置を複数
のエリアセンサで精度良く検出できる。これにより、移
動体の非接触式位置検出装置を用いて移動体の走行制御
を行った場合、より広いエリアにおいて移動体の位置を
検出し得て移動体の可動範囲を拡張しつつ精度良い走行
制御が可能となる。
【0127】また、請求項1記載の発明によれば、一方
のフレームメモリで検出された移動体の位置データが境
界ラインを越えたときに、該移動体の位置データを境界
アドレス間距離データを用いて他方のフレームメモリ上
での位置データに置き換えるアドレス置換手段を設けた
ので、移動体のアドレスを常に連続したアドレスデータ
として得ることができる。
【0128】また、請求項2記載の発明によれば、設定
されたエリアが、一方のフレームメモリの境界ラインを
越えたときは、この設定エリアを境界アドレス間距離デ
ータを用いて他方のフレームメモリへ設定し直すエリア
置換手段を設けたので、設定エリアが常に適正に設定で
き、移動体の追跡が確実に行える。
【0129】請求項3記載の発明によれば、設定エリア
が境界ラインを越えて、その一部がフレームメモリ外と
なるときに、該設定エリアを境界アドレス間距離データ
を用いて他方のフレームメモリへ設定し直すようにした
ので、適正な設定エリアの確実な設定が可能になる。
【0130】請求項4記載の発明によれば、発光手段か
らの光を受光した受光素子の個数を複数としたので、誤
検出を極力防止することができる。更に、この受光素子
の個数をカウントするとともに、このカウントされた受
光素子のフレームメモリ上の座標値を積算し、得られた
カウント値と積算座標値とから発光手段の位置の検出を
行うようにしたので、位置検出を比較的簡易な構成で実
現できる。
【0131】請求項5記載の発明によれば、今回のエリ
アを移動体の移動量と直前の移動体の検出位置情報とか
ら設定する構成としたので、移動体の追跡が一層確実と
なる。
【0132】請求項6記載の発明によれば、結像レンズ
の周辺部の画像の歪みを位置検出の毎に考慮する必要な
く、境界アドレス間距離データでデータの受け渡しがで
きるので、位置検出の高速化が図れる。
【0133】請求項7記載の発明によれば、発光手段か
ら可視帯域以外の周波帯を有する光を発生させ、エリア
センサでこの発光手段から発せられた周波帯の光のみを
受光させる構成としたので、外光、自然光等に影響され
ることなく確実に発光手段からの光のみを受光すること
ができ、位置検出の確実及びその精度向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る移動体の非接触式位置検出装置が
適用されるゲーム機の全体図である。
【図2】TVカメラ2台の各視野領域の関係を示す斜視
図である。
【図3】自走車を構成面から平面的に見た状態のブロッ
ク構成図である。
【図4】自走車の位置検出を行う部分の各ボードの概略
ブロック構成図である。
【図5】自走車の位置検出を行う部分のボードのブロッ
ク構成図である。
【図6】2値化処理回路19の詳細を示す回路図であ
る。
【図7】図6の回路図の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図8】データ取込回路の動作を説明するための図で、
(a)はTVカメラの視野内にある基台を上から見た状
態を示し、(b)は(a)に示す基台を撮像したときの
フレームメモリ内の内容、(c)は追跡ブロックを拡大
した図である。
【図9】カメラ視野調整を説明するための平面図であ
る。
【図10】図9の基台を2台のTVカメラで撮像し,各
ボードのフレームメモリに取り込まれた画像データを示
す図である。
【図11】D(v)を算出するための幾何図である。
【図12】(a)(b)は各ボードのフレームメモリの
アドレス合成を説明するための図である。
【図13】追跡ブロックのアドレス置換処理を説明する
ための図である。
【図14】カメラ位置の計測処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図15】移動体の非接触式位置検出装置が適用される
ゲーム機の動作を説明するメインフローチャートであ
る。
【図16】図15のメインフローチャートの続きであ
る。
【図17】D(v)計算のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図18】初期位置認識のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図19】初期位置認識のサブルーチンを示すフローチ
ャートの続きである。
【図20】割込Iのフローチャートである。
【図21】割込IIのフローチャートである。
【図22】割込IIのフローチャートの続きである。
【図23】割込IIのフローチャートの続きである。
【図24】フレームメモリのイメージがフレーム単位で
2値化データを取り込むものに対して走査線数が1/2
であることを説明するための図である。
【符号の説明】 1,2 TVカメラ 3 自走車 318 前LED 319 後LED 4 コントローラ 40 マイコン 5 モニタ 6 送信ユニット 7 送信LED P 基台 RC レーストラック 10,20 ボード 11,111,112,21,211,212 フレー
ムメモリ 12 I/Oインタフェース 13 書込アドレス生成回路 131 基準クロック発生回路 132 H,Vカウンタ 14 読出アドレス生成回路 141 スタート設定回路 142 H,Vカウンタ 15 データ取込回路 151 マルチプレクサ 152 バッファ 171,472 マルチプレクサ 18 データ累積回路 181 加算回路 182 ラッチ回路 183 ドットカウンタ 19 2値化処理回路 BL 追跡ブロック
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−112490(JP,A) 特開 昭63−15380(JP,A) 特開 昭64−78388(JP,A) 特開 平4−32705(JP,A) 特開 平1−259404(JP,A) 特開 平1−113604(JP,A) 特開 昭63−229313(JP,A) 特開 昭62−176281(JP,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定範囲内を移動する移動体に設けられ
    た発光手段からの光を受光するべく上記所定範囲を俯瞰
    する位置であって、該所定範囲を少なくとも2領域に分
    割した各領域を視野とするとともに、各視野が隣接する
    視野と一部重複して境界を有するように配設されたエリ
    アセンサにより移動体の位置を非接触で検出する装置に
    おいて、上記エリアセンサのそれぞれに接続され、各エ
    リアセンサで受光した画像をそれぞれ取り込む各フレー
    ムメモリと、上記各フレームメモリの画像データから上
    記移動体の位置をアドレスデータとして検出する位置検
    出手段と、上記各フレームメモリのアドレスを同一のメ
    モリ空間内に展開したときに、相隣接するエリアセンサ
    の視野との重複範囲の略中央となる境界ラインに相当す
    る各フレームメモリの境界アドレス間距離をそれぞれ記
    憶する境界データ記憶手段と、一方のフレームメモリで
    検出された移動体の位置データが上記境界ラインを越え
    たときは、該移動体の位置データを上記境界アドレス間
    距離データを用いて他方のフレームメモリ上での位置デ
    ータに置き換えるアドレス置換手段とを備えたことを特
    徴とする移動体の非接触式位置検出装置。
  2. 【請求項2】 所定範囲内を移動する移動体に設けられ
    た発光手段からの光を受光するべく上記所定範囲を俯瞰
    する位置であって、該所定範囲を少なくとも2領域に分
    割した各領域を視野とするとともに、各視野が隣接する
    視野と一部重複して境界を有するように配設されたエリ
    アセンサにより移動体の位置を非接触で検出する装置に
    おいて、上記エリアセンサのそれぞれに接続され、各エ
    リアセンサで受光した画像をそれぞれ取り込む各フレー
    ムメモリと、所定周期毎に検出される上記移動体の位置
    データの内の、直前の位置データから該位置を囲む所定
    サイズのエリアを上記フレームメモリの一部に設定する
    エリア設定手段と、上記エリア設定手段により設定され
    たエリアに対して上記フレームメモリの記憶内容を読出
    し、この読出データから上記移動体の位置を検出する位
    置検出手段と、上記各フレームメモリのアドレスを同一
    のメモリ空間内に展開したときに、相隣接するエリアセ
    ンサの視野との重複範囲の略中央となる境界ラインに相
    当する各フレームメモリの境界アドレス間距離をそれぞ
    れ記憶する境界データ記憶手段と、一方のフレームメモ
    リに対して設定された上記エリアが上記境界ラインを越
    えた ときは、該設定エリアを上記境界アドレス間距離デ
    ータを用いて他方のフレームメモリへ設定し直すエリア
    置換手段とを備えたことを特徴とする移動体の非接触式
    位置検出装置。
  3. 【請求項3】 上記エリア置換手段は、設定エリアが上
    記境界ラインを越えて、その一部がフレームメモリ外と
    なるときに、該設定エリアを上記境界アドレス間距離デ
    ータを用いて他方のフレームメモリへ設定し直すように
    なされていることを特徴とする請求項記載の移動体の
    非接触式位置検出装置。
  4. 【請求項4】 上記位置検出手段は、上記エリア設定手
    段により設定されたエリアに対応する上記フレームメモ
    リの記憶内容から上記発光手段からの光を受光した上記
    受光素子の個数をカウントするカウント手段と、このカ
    ウント手段によりカウントされた上記受光素子の上記フ
    レームメモリ上の座標値を積算する座標値積算手段とを
    備え、これらカウント手段及び座標値積算手段の出力か
    ら上記移動体の位置を検出するようになされていること
    を特徴とする請求項2又は3記載の移動体の非接触式位
    置検出装置。
  5. 【請求項5】 上記位置検出手段は、上記移動体の検出
    位置情報に基づいて該移動体の移動量を算出する移動量
    算出手段を備え、上記エリア設定手段は、直前の移動体
    の検出位置情報及び移動量を基に今回の上記エリアを設
    定するようになされているものであることを特徴とする
    請求項2〜4のいずれかに記載の移動体の非接触式位置
    検出装置。
  6. 【請求項6】 上記エリアセンサに、対応する視野領域
    上の物体像を結像させるための結像レンズを備えたこと
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の移動体の
    非接触式位置検出装置。
  7. 【請求項7】 上記発光手段は、可視帯域以外の周波帯
    を有する光を発光し、上記エリアセンサは上記発光手段
    が発する周波帯の光のみを受光するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の移
    動体の非接触式位置検出装置。
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