JP4520025B2 - 金属帯のエッジ位置検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属帯のエッジ位置を検出する装置および検出したエッジ位置を目標位置に保って金属帯を搬送するエッジ位置制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プロセスラインに金属帯を通板するとき、金属帯の蛇行および巻取りリールの巻取り不良などを防止するために金属帯のエッジ位置制御が行われる。金属帯のエッジ位置制御は、金属帯の一方のエッジ位置を検出し、検出したエッジ位置が予め定める目標位置になるように金属帯を幅方向に変位させることによって行われる。金属帯の一方のエッジ位置の検出は、たとえば光源からの光の受光量を電気信号に変換するカメラを用いて行われる。
【0003】
図9は、従来の金属帯のエッジ位置制御装置1の構成を簡略化して示す図である。エッジ位置制御装置1は、一対のカメラ3,4を備える。一対のカメラ3,4は金属帯の一側方に幅方向に隣接して設けられる。一対のカメラのうち幅方向外方に配置されるカメラを外方用カメラ3と呼び、幅方向内方に配置されるカメラを内方用カメラ4と呼ぶ。外方用カメラ3は、板幅の広い金属帯のエッジ位置を検出し、内方用カメラ4は、板幅の狭い金属帯のエッジ位置を検出する。
【0004】
外方用および内方用カメラ3,4は、外方用および内方用エッジ位置演算器5,6にそれぞれ接続され、外方用および内方用エッジ位置演算器5,6は制御用切換スイッチ7を介して駆動制御器8に切換え可能に接続される。外方用および内方用エッジ位置演算器5,6は、外方用および内方用カメラ3,4の受光量に基づいてエッジ位置をそれぞれ演算する。駆動制御器8は、外方用または内方用エッジ位置演算器5,6の出力に応答し、金属帯のエッジ位置が目標位置になるように金属帯変位手段11を制御する。外方用および内方用エッジ位置演算器5,6は、さらに表示用切換スイッチ9を介して表示器10に切換え可能に接続される。表示器10は、金属帯のエッジ位置を表示する。
【0005】
制御用および表示用切換スイッチ7,9は、通板される金属帯の板幅に応じて切換えられる。すなわち板幅の広い金属帯が通板されるとき、制御用および表示用切換スイッチ7,9は外方用エッジ位置演算器5と駆動制御器8および表示器10とが接続されるように切換えられ、板幅の狭い金属帯が通板されるとき、制御用および表示用切換スイッチ7,9は内方用エッジ位置演算器6と駆動制御器8および表示器10とが接続されるように切換えられる。これによって、金属帯は板幅にかかわらず一方のエッジ位置が目標位置になるように制御される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述のような外方用および内方用カメラ3,4を金属帯の板幅に応じて切換えて使用する構成には、幅変更時にカメラの切換えが必要であり、手間が掛かるという問題がある。また切換えを忘れる恐れがある。また切換点付近で金属帯の蛇行等によってカメラ視野外れが発生しやすいという問題がある。これらは、いずれも巻取りリールの巻取り不良および板エッジ部破損等をもたらす金属帯の通板不良を発生させる恐れがある。また、カメラの点検等による位置合わせ時、受光幅を基準点からの定位置に合わせる処理に手間が掛かり、校正を簡単に行うことができないという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、金属帯の板幅が変更されてもカメラの切換処理を省略することが可能であり、かつカメラ切換点付近におけるカメラ視野外れの発生を防止することができる金属帯のエッジ位置検出装置を提供することである。また本発明の他の目的は、金属帯の板幅変更時においても、エッジ位置が目標位置になるように精度良く制御することが可能な金属帯のエッジ位置制御装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、金属帯の一方表面側に配置され、検出されるべきエッジの位置の範囲にわたって前記金属帯の幅方向に延びる光源と、
前記金属帯の他方表面側で幅方向に間隔をあけて配置される複数の光検出手段であって、各光検出手段は、前記光源からの光を受光し、前記金属帯の幅方向に隣接して配置される前記各光検出手段の視野は部分的に重なった視野重なり部分を有し、受光量に対応した出力レベルを有する電気信号をそれぞれ導出する複数の光検出手段と、
前記各光検出手段の出力を加算する加算手段と
前記各光検出手段と前記加算手段との間にそれぞれ設けられる出力補正手段とを含み、
前記各光検出手段の出力は、受光量に対応して出力レベルが1次関数で変化する特性を有し、
前記出力補正手段は、前記各光検出手段の出力に応答し、前記金属帯のエッジが、前記金属帯の幅方向に隣接する前記各光検出手段同士の視野が部分的に重なった視野重なり部分に存在するとき、前記各光検出手段の出力レベルを予め定める補正関数で変化させることを特徴とする金属帯のエッジ位置検出装置である。
【0009】
本発明に従えば、各光検出手段の視野は金属帯の幅方向に隣接して部分的に重なっており、各光検出手段の出力は加算手段によって加算されるので、隣接する光検出手段の視野重なり部分において受光量に対応した電気信号を合成することができる。これによって、金属帯のエッジ位置と合成した電気信号との対応関係を予め把握しておけば、金属帯のエッジ位置が視野重なり部分に存在しても、金属帯のエッジ位置を精度良く検出することができる。したがって、金属帯の板幅変更時においても光検出手段の切換えを行う必要がなくなる。また複数の光検出手段の全視野は単一の光検出手段の視野よりも大きいので、金属帯のエッジ位置の視野外れの発生を防止することができる。
【0010】
た、各光検出手段の出力は、受光量に対応して出力レベルが1次関数で変化する特性を有する。出力補正手段は、各光検出手段と加算手段との間にそれぞれ設けられ、各光検出手段の出力に応答し、金属帯のエッジが、金属帯の幅方向に隣接する各光検出手段同士の視野重なり部分に存在するとき、光検出手段の出力レベルを予め定める補正関数で変化させる。
【0011】
接する光検出手段同士の視野重なり部分では光検出手段の出力レベルが予め定める補正関数で補正され、補正関数は加算手段の出力レベルがエッジ位置に対応して、たとえば1次関数で変化するように定められるので、視野重なり部分における電気信号の合成を簡単な演算で精度良く行うことができる。また、このような電気信号の合成は視野重なり部分が複数存在するときでも、すなわち光検出手段が3台以上設けられるときでも同様に精度よく行うことができる。
【0012】
また本発明で、前記複数の光検出手段は前記金属帯の幅方向に隣接して一対設けられ、各光検出手段は、受光量が増加するにつれて出力レベルが前記1次関数で増加する特性を有し、
前記金属帯の幅方向に隣接する前記一対の光検出手段のうち幅方向外方に配置された光検出手段に対応する前記出力補正手段は、
前記幅方向外方に配置された光検出手段の出力レベルが増加するにつれて1から零に減少する係数を設定する外方用係数設定器と、
前記幅方向外方に配置された光検出手段の出力と前記外方用係数設定器の出力とを乗算する外方用乗算器とを含み、
前記一対の光検出手段のうち幅方向内方に配置された光検出手段に対応する前記出力補正手段は、
前記幅方向内方に配置された光検出手段の出力レベルが増加するにつれて零から1に増加する係数を設定する内方用係数設定器と、
前記幅方向内方に配置された光検出手段の出力と前記内方用係数設定器の出力とを乗算する内方用乗算器とを含むことを特徴とする。
【0013】
本発明に従えば、外方用係数が光検出手段の出力レベルが増加するにつれて1から零に減少するように設定され、内方用係数が光検出手段の出力レベルが増加するにつれて零から1に増加するように設定されるので、加算手段の出力レベルをエッジ位置に対応して単純な1次関数で変化させることができる。したがって、エッジ位置の算出を迅速、かつ容易に行うことができる。
【0014】
また本発明は、金属帯の一方のエッジの位置を予め定める目標位置に保って前記金属帯を搬送する金属帯のエッジ位置制御装置において、
前記エッジ位置検出装置と、
目標とするエッジ位置を表す電気信号を導出する目標位置設定器と、
前記エッジ位置検出装置の出力と前記目標位置設定器の出力との差を演算する減算器と、
前記金属帯を幅方向に変位させる金属帯変位手段と、
前記減算器の出力に応答し、前記エッジ位置検出装置によって検出されるエッジ位置が目標位置になるように前記金属帯変位手段を駆動制御する駆動制御手段とを含むことを特徴とする金属帯のエッジ位置制御装置である。
【0015】
本発明に従えば、エッジ位置検出装置によって金属帯のエッジ位置を精度良く検出することが可能であり、検出したエッジ位置と目標エッジ位置との差が零になるように金属帯変位手段が駆動制御手段によって制御されるので、金属帯の板幅変更時においても金属帯のエッジ位置を目標位置になるように精度良く制御することができる。したがって、金属帯のエッジ位置を目標位置に保って搬送することが可能となり、巻取り不良および通板不良の発生を防止することができる。
【0016】
また本発明は、前記エッジ位置検出装置に備えられる、隣接する前記各光検出手段の全視野、視野重なり起点および前記金属帯のエッジ位置と、個別に予め定める許容範囲とを比較して校正を行う校正手段をさらに含み、
前記校正手段は、校正要求信号を発信する押釦と、
予め定める板幅を有する前記金属帯のエッジ位置が隣接する前記各光検出手段の視野重なり部分に存在する状態で、隣接する前記各光検出手段の出力レベルを求め、前記求めた出力レベルに基づいて隣接する前記各光検出手段の全視野、視野重なり起点、および前記金属帯のエッジ位置を演算する校正演算器と、
前記求めた各校正演算値が個別に予め定める許容範囲内であるか否かを判断する比較器と、
前記比較器の出力に応答し、校正結果を表す信号を導出する報知手段とを含むことを特徴とする。
【0017】
本発明に従えば、校正要求時に校正演算器によって隣接する光検出手段の全視野、視野重なり起点および金属帯のエッジ位置が演算され、比較器によって各校正演算値が予め定める各許容範囲内であるか否かが判断されるので、校正処理を簡単にかつ迅速に行うことが可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態であるエッジ位置検出装置13の構成を簡略化して示す図である。エッジ位置検出装置13は、図1(1)に示すように金属帯14の一方表面側に配置される光源15と、金属帯14の他方表面側で幅方向に間隔をあけて配置される複数(本実施の形態では一対)の光検出手段(以後、カメラと呼ぶ)16,17と、後記図3に示すエッジ位置演算器18とを含んで構成される。光源15は、たとえば蛍光灯等の棒状光源であって、検出されるべきエッジの位置の範囲(後述の全視野WT)にわたって金属帯14の幅方向に延びる。本実施の形態では、光源15は金属帯14の上表面から上方に間隔をあけて設けられる。光源15の軸線は、金属帯14の上表面と平行である。
【0019】
一対のカメラ16,17は、光源15の直下方の固定位置に、かつ幅方向に延びる一仮想直線19に沿って配置される。一対のカメラ16,17の配置される幅方向に延びる仮想直線16は金属帯14の下表面と平行である。各カメラ16,17は、集光レンズ20と受光素子21とを含む。集光レンズ20は、光源15からの光を受光し、受光素子21は集光レンズ20によって結像された画像の受光量に対応した電気信号を導出する。各カメラ16,17の視野は金属帯14の幅方向に隣接して部分的に重なっている。各カメラ16,17は仮想直線19を含む金属帯14の下表面に対して垂直な平面内において揺動可能である。したがって、各カメラ16,17の視野の重なり部分の長さは調整可能である。以後、一対のカメラのうち幅方向外方側のカメラを外方用カメラ16と呼び、幅方向内方側のカメラを内方用カメラ17と呼ぶ。
【0020】
また説明の便宜上、図1(1)に示すように金属帯14の下表面を含む平面であるパスライン22と、外方用カメラ16の視野の最外方および最内方位置との交点をそれぞれO,Bと呼び、パスライン22と内方用カメラ17の視野の最外方および最内方位置との交点をそれぞれA,Cと呼ぶ。このうちO点は一対のカメラ16,17の受光基点となるので、基準点と呼び、A点は一対のカメラ16,17の視野重なり開始点となるので視野重なり起点と呼ぶ。
【0021】
OB間の距離W1は外方用カメラ16の受光範囲を表すので、外方用カメラ視野と呼び、AC間の距離W2は内方用カメラ17の受光範囲を表すので、内方用カメラ視野と呼ぶ。AB間の距離W3は、外方用および内方用カメラ16,17の視野が重なっている部分であるので、視野重なり部分とよぶ。OC間の距離WTは、一対のカメラ16,17の合体した視野を表すので、全視野と呼ぶ。外方用および内方用カメラ16,17は、全視野内で金属帯のエッジ位置を監視する。また、金属帯14のエッジ位置EがO点に存在するとき、受光量は零でありエッジ位置EがC点の方向に向かうにつれて受光量が増加するので、OE間の距離Wを受光幅と呼ぶ。したがって、受光幅Wは金属帯14のエッジ位置を表す。またエッジ位置Eが、A、B、C点に存在するときの受光幅Wを受光幅A、受光幅B、受光幅Cとそれぞれ表すことがある。
【0022】
図2は図1に示すエッジ位置検出装置13を備えるエッジ位置制御装置23の構成を簡略化して示す斜視図である。本実施の形態では、エッジ位置制御装置23はプロセスラインの巻取りリール33付近に設けられ、金属帯14の一側方のエッジ位置を目標位置になるように制御する。金属帯14は、ほぼ水平方向に搬送され、デフレクタロール34を介して巻取りリール33に巻取られる。エッジ位置制御装置23は、エッジ位置検出装置13と、金属帯14を幅方向に変位させる金属帯変位手段24と、後記図3に示す目標位置設定手段25と減算器26と駆動制御手段27と、表示器59と、校正手段28とを含んで構成される。
【0023】
エッジ位置検出装置13は、デフレクタロール34の上流側で、かつ金属帯14の一側方側の固定位置に設けられる。エッジ位置検出装置13の光源15、外方および内方用カメラ16,17は架台29に取付けられる。金属帯変位手段24は、油圧シリンダ30と、レール31と含む。巻取りリール33は、駆動源35によって水平軸線まわりに回転駆動される。駆動源35は巻取りリール33とともに油圧シリンダ30によってレール31に沿って金属帯14の幅方向32に移動する。金属帯33は、エッジ位置制御装置23によってエッジ位置を検出され、検出されたエッジ位置が目標位置になるように油圧シリンダ30によって巻取りリール33および駆動源35とともに幅方向に移動される。
【0024】
図3は図2に示すエッジ位置制御装置23の電気的構成を示すブロック図である。エッジ位置制御装置23は、シーケンサなどの制御手段37を備え、制御手段37はエッジ位置演算器18と減算器26と校正演算器38と比較器39とを含む。エッジ位置演算器18は、外方用および内方用出力補正手段40,41と、加算器43と、演算器44とを含む。外方用および内方用カメラ16,17は、外方用および内方用出力補正手段40,41にそれぞれ接続され、光源15からの光を受光して受光量に対応する電気信号を導出する。
【0025】
図4は、外方用および内方用カメラ16,17の受光幅と、外方用および内方用カメラ16,17から導出される電気信号の出力レベルとの関係を示すグラフである。外方用および内方用カメラ16,17は、受光量が増大するにつれて出力レベルが1次関数で増大する特性を有する。すなわち、外方用カメラ16は、基準点Oから受光幅が増大するにつれて実線の直線45に示すように出力レベルが最低出力レベルAOから直線的に増加し、受光幅B以上では実線の直線46に示すように最大出力レベルA1で一定になる。内方用カメラ17は、視野重なり起点A点から受光幅が増加するにつれて一点鎖線の直線47に示すように出力レベルが最低出力レベルA0から直線的に増加し、受光幅C以上では一点鎖線の直線48に示すように最大出力レベルA1で一定になる。
【0026】
再び図3を参照して、外方用出力補正手段40は外方用係数設定器50と外方用乗算器51とを含む。外方用係数設定器50は、外方用カメラ16の出力に応答し、図1(2)に示すように外方用カメラ16の出力レベルが増加するにつれて、換言すればエッジ位置がO点からB点に向けて移動するにつれて、1から零に減少する外方用係数f1を設定する。さらに詳しくは、外方用係数f1はO点から視野重なり起点A点に達するまでは1に設定され、A点からB点に達するまでは1から零に減少する外方用補正関数に従って設定される。外方用乗算器51は、外方用カメラ16および外方用係数設定器50の出力に応答し、外方用カメラ16の出力レベルと設定された外方用係数f1とを乗算して外方用カメラ16の補正出力レベルを演算する。
【0027】
内方用出力補正手段41は、内方用係数設定器53と内方用乗算器54とを含む。内方用係数設定器53は、内方用カメラ17の出力に応答し、図1(3)に示すように内方用カメラ17の出力レベルが増加するにつれて、換言すればエッジ位置がA点からC点に向けて移動するにつれて、零から1に増加する内方用係数f2を設定する。さらに詳しくは内方用係数f2はA点からB点に達するまでは零から1に増加する内方用補正関数に従って設定され、B点を超えると1に設定される。内方用乗算器54は、内方用カメラ17および内方用係数設定器53の出力に応答し、内方用カメラ17の出力レベルと設定された内方用係数f2とを乗算して内方用カメラ17の補正出力レベルを演算する。
【0028】
前記A点からB点に達するまでの視野重なり部分W3における外方用および内方用補正関数は、高次関数によって表してもよく、折れ線によって簡易化して近似的に表してもよい。外方用および内方用補正関数は、後述のように加算器43の出力レベルがエッジ位置に対応して1次関数で変化するように定められる。本実施の形態では、外方用および内方用補正関数は折れ線によって表される。
【0029】
折れ線は、各線分の長さおよび傾きを変更することによって任意の関数に設定可能である。さらに、本実施の形態の外方用補正関数の折れ線はテーブルによって表される。この折れ線テーブルはエッジ位置、すなわち受光幅Wと、それに対応する外方用係数f1とを対比して設定したものであり、この対応関係は実験結果に基づいて予め定められる。設定された折れ線テーブルを表1に示す。
【0030】
【表1】
Figure 0004520025
【0031】
表1では、視野重なり部分W3における受光幅Wが等間隔Dをあけて10区分されている。各区分点における外方用係数f1の値G0、G1、G2、…、G10は、たとえば1.0、0.9、0.8、…、0である。これは折れ線を1本の直線で表したことを意味する。本発明者らの調査によれば、このように折れ線を近似しても充分適用可能である。
【0032】
本実施の形態では、内方用係数f2は、(1)式の関係を満たすように外方用係数f1に応じて設定される。これによって、表1のような折れ線テーブルを作成することなく、容易に内方用係数f2を設定することができる。
f1 + f2 = 1.0 …(1)
【0033】
外方用および内方用出力補正手段40,41は、加算手段である加算器43に接続される。加算器43は、外方用および内方用出力補正手段40,41の出力に応答し、外方用および内方用カメラ16,17の補正出力レベルを加算する。これによって、外方用および内方用カメラ16,17の視野重なり部分における受光量に対応した電気信号が合成され、合成信号が導出される。
【0034】
図5は、受光幅と合成信号の出力レベルとの関係を示すグラフである。図5は多数の実験から得られた結果である。実験は、外方用および内方用係数を(1)式を満たすように設定して行った。図5から、合成信号の出力レベルVは、受光幅が増加するにつれて、すなわち金属帯14のエッジ位置がO点からC点に向かうにつれて直線55に示すように零から直線的に増加し、受光幅C以上では直線58に示すように最大出力レベルA1で一定になることが判る。この直線55で示す合成信号の出力レベルVと受光幅Wとの関係は(2)式によって表される。
V = K・W …(2)
【0035】
このように、合成信号の出力レベルVと受光幅Wとの関係が1次関数によって表されるのは、前述のように外方用係数f1と内方用係数f2とが前記(1)式を満たすように設定されていることによる。すなわち、外方用係数f1と内方用係数f2との和が1になるように設定されるので、視野重なり部分W3における受光量が重複しないで補正され、合成信号の出力レベルVと受光幅Wとの関係が1次関数によって表される。前記(2)式で表される関数は演算器44にストアされる。
【0036】
加算器43は、演算器44に接続される。演算器44は、加算器43の出力に応答し、合成信号の出力レベルVに対応する受光幅W、すなわち金属帯14のエッジ位置を(2)式に基づいて演算する。これによって、エッジ位置演算器18は金属帯14のエッジ位置が視野重なり部分W3に存在しても金属帯14のエッジ位置を正確に検出することができる。
【0037】
このように、エッジ位置検出装置13は、視野重なり部分W3においても電気信号を合成してエッジ位置を正確に検出することが可能であるので、金属帯14の板幅変更時においても、外方用および内方用カメラ16,17を切換える必要がなくなる。また外方用および内方用カメラ16,17の一体化された全視野WTはカメラ切換え方式である従来技術の単一のカメラの視野よりも大きいので、金属帯14のエッジ位置の視野外れの発生を防止することができる。
【0038】
前記演算器44は、目標位置設定器25と減算器26と表示器59とに接続される。目標位置設定器25は、スイッチ56とメモリ57とを含む。スイッチ56は、先行の金属帯14の巻取りが終了して新たな金属帯14が巻取りリール33に巻取られるとき、巻取り開始信号に応答して接点を自動的に閉じて演算器44とメモリ57とを接続する。メモリ57は、演算器44の出力である新たな金属帯14の巻取り開始時のエッジ位置を金属帯14のエッジ位置の目標位置としてストアする。メモリ57は、減算器26に接続され、金属帯14のエッジ位置の目標位置を表す信号を導出する。スイッチ56は、巻取り開始信号発信時に閉じられた後、再び開状態に戻り、次の巻取り開始信号が発信されるまで開状態のまま保持される。したがって、金属帯14のエッジ位置の目標位置は、新たな金属帯14の巻取りが開始される毎に自動的に設定される。巻取り開始信号は、押釦などによって手動で入力するように構成されてもよい。
【0039】
減算器26は、演算器44および目標位置設定器25の出力に応答し、金属帯14のエッジ位置の目標位置と検出位置との差を演算し、それを表す偏差信号を導出する。巻取り開始信号が発信されるとき、金属帯14のエッジ位置の目標位置と、検出位置とは等しくなる。したがって、巻取り開始時における減算器26の出力は零となる。減算器26は、駆動制御手段27に接続され、駆動制御手段27は金属帯変位手段24に接続される。駆動制御手段27は、減算器26の出力に応答し、エッジ位置検出装置13によって検出されるエッジ位置が目標位置設定器25によって設定された目標位置になるように金属帯変位手段24の油圧シリンダ30を駆動制御する。油圧シリンダ30は、金属帯14を巻取りリール33とともに幅方向に移動し、金属帯14のエッジ位置が目標位置になるように調整する。表示器59は、演算器44の出力に応答し、金属帯14のエッジ位置を表示する。
【0040】
図6は、金属帯14のエッジ位置の目標位置と検出位置との偏差と、減算器26の出力レベルとの関係を示すグラフである。図6の横軸は偏差を表し、縦軸は出力レベルを表す。偏差零は、前述のように巻取り開始時の状態を示す。偏差がプラスの領域は、巻取り開始後、金属帯14のエッジ位置が目標位置、すなわち巻取り開始時のエッジ位置よりも幅方向内方側に存在していることを示しており、偏差がマイナスの領域は、金属帯14のエッジ位置が巻取り開始時のエッジ位置よりも幅方向外方側に存在していることを示している。したがって、偏差がプラス領域で大きくなるにつれて、受光量が増加し、減算器26の出力レベルがプラス領域で増加する。これに対して、偏差の絶対値がマイナス領域で大きくなるにつれて受光量が減少し、減算器26の出力レベルの絶対値がマイナス領域で増加する。偏差は、たとえばプラス領域において零〜125mmの範囲にわたって変化し、マイナス領域において零〜−125mmの範囲にわたって変化する。出力レベルは、たとえばプラス領域において0〜2ボルトの範囲にわたって変化し、マイナス領域において、0〜−2ボルトの範囲にわたって変化する。前記駆動制御手段27には、このような出力レベルが送られる。
【0041】
図7は、金属帯14のエッジ位置と演算器44の出力レベルとの関係を示すグラフである。図7の横軸は金属帯14のエッジ位置を表し、縦軸は出力レベルを表す。エッジ位置零は、外方用および内方用カメラ16,17の視野重なり部分の中央の位置(以降、中央位置とよぶ)を示す。エッジ位置がプラスの領域はエッジ位置が中央位置よりも幅方向内方側に存在していることを示しており、エッジ位置がマイナスの領域は、エッジ位置が中央位置よりも幅方向外方側に存在していることを示している。したがって、エッジ位置が中央位置から幅方向内方に向かうにつれて受光量が増加し、演算器44の出力レベルがプラス領域で増加する。これに対して、エッジ位置が中央位置から幅方向外方に向かうにつれて、受光量が減少し、演算器44の出力レベルの絶対値がマイナス領域で増加する。エッジ位置は、たとえばプラス領域で0〜214mmの範囲にわたって変化し、マイナス領域で0〜−214mmの範囲にわたって変化する。また出力レベルは、たとえばプラス領域で0〜5ボルトの範囲にわたって変化し、マイナス領域で0〜−5ボルトの範囲にわたって変化する。前記表示器59には、このようなエッジ位置が表示される。
【0042】
このように、エッジ位置検出装置13によって金属帯14のエッジ位置が正確に検出され、目標位置設定器25によって金属帯14のエッジ位置の目標位置が新たに巻取られる金属帯の巻取り開始時のエッジ位置に設定され、エッジ位置の目標値と検出値との偏差が零になるようにシリンダ30が駆動制御されるので、金属帯14の板幅変更時においても、金属帯14の一側方のエッジ位置を目標位置になるように精度良く制御することが可能となる。したがって、エッジ位置制御装置23は巻取りリール33における金属帯14の巻取り不良および板エッジ部破損等をもたらす金属帯14の通板不良の発生を防止することができる。
【0043】
再び図3を参照して、前記外方用および内方用カメラ16,17は、さらに校正演算器38に接続され、校正演算器38は比較器39に接続される。校正演算器38は外方用および内方用カメラ16,17の全視野WT、視野重なり起点Aおよび金属帯14のエッジ位置と、個別に予め定める許容範囲とを比較して校正を行うための演算器である。校正演算器38は、後述のように予め定める板幅を有する金属帯14のエッジ位置が視野重なり部分に存在する状態で外方用および内方用カメラ16,17の出力レベルに基づいて前記全視野WT、視野重なり起点Aおよび金属帯14のエッジ位置を演算によって算出する。
【0044】
校正演算器38には、押釦61が設けられている。作業者は、校正を行う必要があるとき、押釦61を押圧する。押釦61は、校正要求があったことを表す信号を発信する。比較器39は、後述のように前記求めた各校正演算値が個別に予め定める許容範囲内であるか否かを判断する。比較器39は、報知手段である校正ランプ63に接続される。校正ランプ63は比較器39の出力に応答し、後述のように校正結果を表す信号を導出する。校正演算器38、比較器39、押釦61および校正ランプ63は校正手段28を構成する。
【0045】
次に、校正時における全視野WT、視野重なり起点Aおよび金属帯14のエッジ位置の算出方法について図1(1)および図4を参照して説明する。図4におけるEB間の距離をyとし、AE間の距離をxとすると、図1(1)に示すようにOB間の距離がW1であり、AC間の距離がW2であるので、相似関係にある2つの三角形の対応する辺の比が等しい定理に基づいて(3),(4)式が成立する。また(3),(4)式を展開して(5),(6)式がそれぞれ求められる。
y:(A1−a1)= W1:(A1−A0) …(3)
x:(a2−A0)= W2:(A1−A0) …(4)
【0046】
【数1】
Figure 0004520025
【0047】
(5),(6)式中のW1、W2、A1、A0は、予め定める値であり、既知であるので、x,yは外方用および内方用カメラ16,17の出力レベルa1,a2を測定することによって演算することができる。外方用および内方用カメラ16,17の視野重なり起点Aは、x,yまたはa1,a2を用いて(7)式によって求められる。全視野WTは前記求めたAを用いて(8)式によって求められる。
【0048】
【数2】
Figure 0004520025
WT=C=A+W2 …(8)
【0049】
金属帯14のエッジ位置は、基準点Oからエッジ位置Eまでの距離、すなわち前記受光幅Wと、視野重なり起点Aからエッジ位置Eまでの距離、すなわち前記xとによって表される。Wはyまたはa1を用いて(9)式によって求められる。またxは(6)式によって求められるけれども、(6)式をさらに展開した(10)式によってa2に基づいて求められる。
【0050】
【数3】
Figure 0004520025
【0051】
(7)〜(10)式中のW1、W2、A1、A0は前述のように既知の値であるので、視野重なり起点A、全視野WTおよび金属帯のエッジ位置W,xは外方用および内方用カメラ16,17の出力レベルa1,a2を測定することによって演算することができる。
【0052】
図8は、図3に示す校正手段28の動作を示すフローチャートである。図8を参照して校正方法を説明する。ステップs1では、予め定める板幅を有する金属帯14のエッジ位置を外方用および内方用カメラ16,17の視野重なり部分の中央付近に配置し、押釦61を押圧して校正を開始する。ステップs2では、外方用および内方用カメラ16,17の出力レベルa1,a2が測定される。ステップs3では、金属帯14のエッジ位置の算出が行われる。金属帯14のエッジ位置を表す前記Wおよびxは、前記求めたa1,a2を(9),(10)式に代入することによって算出される。
【0053】
ステップs4では、金属帯14のエッジ位置W,xがそれぞれに対して予め定める許容範囲内であるか否かが判断される。この判断は、前記求めたWおよびxが(11),(12)式を満たすか否かによって行われる。(11),(12)式中のL1、L2は、エッジ位置W,xをそれぞれ判定するための予め定める基準値であり、αは基準値の予め定める許容変動幅である。したがって(L1−α)〜(L1+α)および(L2−α)〜(L2+α)が前記エッジ位置W,xの許容範囲をそれぞれ表す。αは、たとえば20mmである。ステップs4の判断が肯定であれば、ステップs5に進む。
L1−α ≦ E ≦ L1+α …(11)
L2−α ≦(E−A)≦ L2+α …(12)
【0054】
ステップs5では、カメラ位置の算出が行われる。カメラ位置である前記視野重なり起点Aは前記測定したa1,a2を(7)式に代入することによって算出され、全視野WTは、前記求めたAを(8)式に代入することによって算出される。ステップs6では、カメラ位置A,WTがそれぞれに対して予め定める許容範囲内であるか否かが判断される。この判断は、前記求めたAおよびWTが(13),(14)式を満たすか否かによって行われる。(13),(14)式中のS1、S2はカメラ位置A,WTをそれぞれ判定するための予め定める基準値であり、βは基準値の予め定める許容変動幅である。したがって、(S1−β)〜(S1+β)および(S2−β)〜(S2+β)が前記カメラ位置A,WTの許容範囲をそれぞれ示す。βは、たとえば10mmである。ステップs6における判断が肯定であれば、ステップs7に進む。
S1−β ≦ A ≦ S1+β …(13)
S2−β ≦ WT ≦ S2+β …(14)
【0055】
ステップs7では、折れ線テーブルの更新が行われる。これは新たに求められたAの値に基づいて表1を更新することによって行われる。ステップs8では、校正ランプ63が3秒間点灯し、校正が完了したことを報知する。前記ステップs4およびs6の判断が否定であれば、ステップs9に進む。ステップs9では、校正ランプ63が点滅し、校正異常が発生していることを報知する。校正ランプ63が点滅すると、金属帯14のエッジ位置W,xのチェックおよび出力レベルa1,a2のチェックが行われ、再校正が実施される。
【0056】
このように、出力レベルa1,a2の測定と、簡単な演算式とによって、金属帯14のエッジ位置およびカメラ位置を演算することができるので、校正処理を簡単に、かつ迅速に行うことが可能になる。
【0057】
以上述べたように、本実施の形態では一対のカメラによって金属帯のエッジ位置を検出するように構成されているけれども、カメラは一対に限定されるものではなく、3台以上であってもよい。この場合、電気信号の合成を同様に精度よく行うことができるとともに、全視野をさらに広くすることができる。また、外方用および内方用カメラの出力レベルが出力補正手段によって補正されるように構成されているけれども、出力レベルを補正しないでそのまま加算するように構成してもよい。これによって構成を簡略化することが可能であり、演算負荷を軽減することができる。
【0058】
また加算器43の出力は、演算器44でエッジ位置に変換された後、目標位置設定器25,減算器26および表示器59に導出されるように構成されているけれども、エッジ位置を表示しないときには、加算器43の出力を目標位置設定器25および減算器26に導出してエッジ位置制御のみを行うように構成してもよい。また、校正手段によって校正が行われるように構成されているけれども、校正手段を設けないでエッジ位置制御装置を構成してもよい。また、金属帯変位手段は金属帯を巻取りリールとともに変位させるように構成されているけれども、これに限定されるものではなく、たとえば蛇行調整ロールによって金属帯を変位させるように構成してもよい。また、金属帯のエッジ位置の目標位置は、新たな金属帯の巻取り開始時のエッジ位置に設定されているけれども、これに限定されるものではなく、新たな金属帯の板幅に応じて予め定める位置に設定してもよい。
【0059】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の本発明によれば、光検出手段の視野重なり部分において受光量に対応した電気信号が合成されるので、金属帯のエッジ位置が視野重なり部分に存在しても、金属帯のエッジ位置を精度良く検出することができる。したがって金属帯の板幅変更時においても光検出手段の切換えを行う必要がなくなる。また複数の光検出手段の全視野は、単一の光検出手段の視野よりも大きいので、金属帯のエッジ位置の視野外れの発生を防止することができる。
【0060】
た、隣接する光検出手段同士の視野重なり部分では光検出手段の出力レベルが予め定める補正関数で補正されるので、視野重なり部分における電気信号の合成を簡単な演算で精度良く行うことができる。また、このような電気信号の合成は、光検出手段が3台以上設けられるときでも同様に精度よく行うことができる。
【0061】
また請求項記載の本発明によれば、外方用係数が光検出手段の検出出力レベルが増加するにつれて1から零に減少するように設定され、内方用係数が光検出手段の出力レベルが増加するにつれて零から1に増加するように設定されるので、加算手段の出力レベルをエッジ位置に対応して単純な1次関数で変化させることができる。したがって、エッジ位置の算出を迅速、かつ容易に行うことができる。
【0062】
また請求項記載の本発明によれば、エッジ位置検出装置によって金属帯のエッジ位置を精度良く検出することが可能であり、検出したエッジ位置と目標位置との差が零になるように金属帯変位手段が駆動制御手段によって制御されるので、金属帯の板幅変更時においても金属帯のエッジ位置を目標位置になるように精度良く制御することができる。したがって、金属帯のエッジ位置を目標位置に保って搬送することが可能となり、巻取り不良および通板不良の発生を防止することができる。
【0063】
また請求項記載の本発明によれば、校正要求時に校正演算器によって隣接する光検出手段の全視野、視野重なり起点および金属帯のエッジ位置とが演算され、比較器によって各校正演算値が予め定める各許容範囲内であるか否かが判断されるので、校正処理を簡単に、かつ迅速に行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるエッジ位置検出装置13の構成を簡略化して示す図である。
【図2】図1に示すエッジ位置検出装置13を備えるエッジ位置制御装置23の構成を簡略化して示す斜視図である。
【図3】図2に示すエッジ位置制御装置23の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】外方用および内方用カメラ16,17の受光幅と、外方用および内方用カメラ16,17から導出される電気信号の出力レベルとの関係を示すグラフである。
【図5】受光幅と合成信号の出力レベルとの関係を示すグラフである。
【図6】金属帯14のエッジ位置の目標位置と検出位置との偏差と、減算器26の出力レベルとの関係を示すグラフである。
【図7】金属帯14のエッジ位置と演算器44の出力レベルとの関係を示すグラフである。
【図8】図3に示す校正手段28の動作を示すフローチャートである。
【図9】従来の金属帯のエッジ位置制御装置1の構成を簡略化して示す図である。
【符号の説明】
1,23 エッジ位置制御装置
3,16 外方用カメラ
4,17 内方用カメラ
13 エッジ位置検出装置
14 金属帯
15 光源
18 エッジ位置演算器
24 金属帯変位手段
25 目標位置設定手段
26 減算器
27 駆動制御手段
28 校正手段
37 制御手段
38 校正演算器
39 比較器
40 外方用出力補正手段
41 内方用出力補正手段
43 加算器
44 演算器

Claims (4)

  1. 金属帯の一方表面側に配置され、検出されるべきエッジの位置の範囲にわたって前記金属帯の幅方向に延びる光源と、
    前記金属帯の他方表面側で幅方向に間隔をあけて配置される複数の光検出手段であって、各光検出手段は、前記光源からの光を受光し、前記金属帯の幅方向に隣接して配置される前記各光検出手段の視野は部分的に重なった視野重なり部分を有し、受光量に対応した出力レベルを有する電気信号をそれぞれ導出する複数の光検出手段と、
    前記各光検出手段の出力を加算する加算手段と
    前記各光検出手段と前記加算手段との間にそれぞれ設けられる出力補正手段とを含み、
    前記各光検出手段の出力は、受光量に対応して出力レベルが1次関数で変化する特性を有し、
    前記出力補正手段は、前記各光検出手段の出力に応答し、前記金属帯のエッジが、前記金属帯の幅方向に隣接する前記各光検出手段同士の視野が部分的に重なった視野重なり部分に存在するとき、前記各光検出手段の出力レベルを予め定める補正関数で変化させることを特徴とする金属帯のエッジ位置検出装置。
  2. 前記複数の光検出手段は前記金属帯の幅方向に隣接して一対設けられ、各光検出手段は、受光量が増加するにつれて出力レベルが前記1次関数で増加する特性を有し、
    前記金属帯の幅方向に隣接する前記一対の光検出手段のうち幅方向外方に配置された光検出手段に対応する前記出力補正手段は、
    前記幅方向外方に配置された光検出手段の出力レベルが増加するにつれて1から零に減少する係数を設定する外方用係数設定器と、
    前記幅方向外方に配置された光検出手段の出力と前記外方用係数設定器の出力とを乗算する外方用乗算器とを含み、
    前記一対の光検出手段のうち幅方向内方に配置された光検出手段に対応する前記出力補正手段は、
    前記幅方向内方に配置された光検出手段の出力レベルが増加するにつれて零から1に増加する係数を設定する内方用係数設定器と、
    前記幅方向内方に配置された光検出手段の出力と前記内方用係数設定器の出力とを乗算する内方用乗算器とを含むことを特徴とする請求項1に記載の金属帯のエッジ位置検出装置。
  3. 金属帯の一方のエッジの位置を予め定める目標位置に保って前記金属帯を搬送する金属帯のエッジ位置制御装置において、
    請求項1または2に記載のエッジ位置検出装置と、
    目標とするエッジ位置を表す電気信号を導出する目標位置設定器と、
    前記エッジ位置検出装置の出力と前記目標位置設定器の出力との差を演算する減算器と、
    前記金属帯を幅方向に変位させる金属帯変位手段と、
    前記減算器の出力に応答し、前記エッジ位置検出装置によって検出されるエッジ位置が目標位置になるように前記金属帯変位手段を駆動制御する駆動制御手段とを含むことを特徴とする金属帯のエッジ位置制御装置。
  4. 前記エッジ位置検出装置に備えられる、隣接する前記各光検出手段の全視野、視野重なり起点および前記金属帯のエッジ位置と、個別に予め定める許容範囲とを比較して校正を行う校正手段をさらに含み、
    前記校正手段は、校正要求信号を発信する押釦と、
    予め定める板幅を有する前記金属帯のエッジ位置が隣接する前記各光検出手段の視野重なり部分に存在する状態で、隣接する前記各光検出手段の出力レベルを求め、前記求めた出力レベルに基づいて隣接する前記各光検出手段の全視野、視野重なり起点、および前記金属帯のエッジ位置を演算する校正演算器と、
    前記求めた各校正演算値が個別に予め定める許容範囲内であるか否かを判断する比較器と、
    前記比較器の出力に応答し、校正結果を表す信号を導出する報知手段とを含むことを特徴とする請求項3に記載の金属帯のエッジ位置制御装置。
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