JP2569265Y2 - 係止確認機構 - Google Patents

係止確認機構

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JP2569265Y2
JP2569265Y2 JP1991074425U JP7442591U JP2569265Y2 JP 2569265 Y2 JP2569265 Y2 JP 2569265Y2 JP 1991074425 U JP1991074425 U JP 1991074425U JP 7442591 U JP7442591 U JP 7442591U JP 2569265 Y2 JP2569265 Y2 JP 2569265Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、本体とこの本体に対
して回動自在に設けられたカバーやユニット等の開閉部
材からなる結合体の、互いの係止を確認する係止確認機
構に関する。
【0002】
【従来の技術】本体に対して開閉自在に設けられた開閉
部材が、本体に対して確実に係止されていることを要求
される機構がある。例えば、一旦使用したカードを再使
用するための機構いわゆるリサイクリカードリーダにお
いては、カードに表示された可視像を形成する印字ヘッ
ドと、この可視像を消すための消字ヘッドを保持したヘ
ッドユニットが設けられていて、当該ユニットは本体に
対して開閉自在に設けられている。ヘッドユニットに支
持された各ヘッドは、搬送通路を搬送されるカードに対
して接離自在に設けられている。なお、印字ヘッドと消
字ヘッドを支持するヘッドユニットがそれぞれ独立した
ものもあり、この場合には個々のヘッドユニットが開閉
部材となる。
【0003】ヘッドユニットは、カードに対する印字品
質や消字品質のチェック、ヘッドやプラテンローラのク
リーニング、ジャムカードの除去等のメンテナンスに際
して開閉される。印字ヘッドや消字ヘッドは、カードと
の間に所定の接触圧を必要とするので、これらヘッドを
保持したヘッドユニットは、本体に対して適宜の係止機
構で係止されるようになっている。係止機構の一例とし
ては、カード搬送通路の両側に位置する側板とヘッドユ
ニットとを係止するものが考えられる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】開いたヘッドユニット
は、これを確実に閉じて係止する必要があるも、かかる
装置が設置された環境条件によっては、ユニットの係止
を確認するのが困難な場合がある。しかも、印字ヘッド
は、ソレノイド等の駆動機構を利用してカード搬送通路
に対して進退させるようになっていて、このヘッドの進
退をマイクロスイッチで検知して印字動作可否の信号源
にしている。そのために、ユニットが確実に係止されて
いるか否かに拘らず、印字ヘッドは作動可能であり、カ
ードに対する接触圧が不充分なままで印字が行なわれ、
実用に供せない印字品質となる不具合が発生する。従っ
て、開閉部材の係止を確認する機構が必要となるが、上
記したようなカード搬送通路の両側板に係止する係止機
構の場合、係止確認機構を設けるスペースがきわめて小
さく、しかも片側にのみ確認機構を設けたのでは、カー
ドに対する接触圧が偏る、 という問題も出て来るので
構造が複雑になる。また、開閉部材の係止機構と独立し
て設けることも開閉部材周辺の構造を複雑にする、とい
う問題がある。
【0005】そこで、本考案の目的は、開閉部材を係止
する機構の作動に連動させるようにすることで、設置ス
ペースを小さく且つ構造をコンパクトにした係止確認機
構の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、開閉部材と本
体等のように開閉自在の結合体の一方に固定係止部を、
他方に可動係止部を備えた係止確認機構において、上記
可動係止部を、係止位置とこの係止位置から退避した解
除位置との間で回動自在の係止軸とこの係止軸に固定し
た係合ピンとで構成し、上記固定係止部を、上記係止軸
及び係合ピンが貫通し、上記係止軸を上記係止位置に回
した状態で上記係合ピンが抜脱不能となる係合孔で構成
し、上記係止軸に上記係合ピンとは軸方向に離間した位
置に押動ピンを設け、上記係止軸が上記係止位置と解除
位置の何れにあるかを検知するセンサーを、上記係止軸
を上記係止位置に回すことにより上記押動ピンに押され
て変位するスライド部材と、このスライド部材によって
作動させられるセンサー本体とで構成したことを特徴と
する。
【0007】
【作用】開き位置に置かれた開閉部材を、閉じ位置に回
動させて係止軸を係合孔に挿通し、該係止軸を係止位置
に回転させると、偏心部が係合孔に係合して軸を孔から
抜けなくする。これで開閉部材は本体に対して係止され
たことになる。係止軸の係止位置への回転に伴ってその
偏心部がスライド部材を変位させて、センサー本体を作
動させる。このセンサー本体は、開閉部材が係止された
ことを検知する。係止位置に置かれた係止軸を解除位置
まで回転させると、この軸は係合孔から抜け出すことが
できる。 このとき、係止軸の偏心部はスライド部材を
変位させて、センサー本体を作動させて、開閉部材の係
止が解除されたことを検知する。
【0008】
【実施例】以下、図示の実施例に基づいて本考案を詳細
に説明する。はじめに、本考案を適用するのに適した機
構の一例として、リサイクルカードリーダを説明する。
例えばパチンコ遊技場では、景品交換の省力化を図るた
めに、磁気カードを利用することが考えられている。す
なわち、遊技者が獲得した賞球を計数器に投入すると、
賞球数に応じた持ち点を磁気記録し且つこれを印字して
可視表示した磁気カードを発行するようにし、遊技者が
この磁気カードを景品交換機に挿入して所望の景品を指
定すると、持ち点に応じた数量の景品が放出されるよう
にしておく。景品交換に供した磁気カードは、その磁気
記録を消去すると共に可視表示を消字して景品交換機内
部に取り込むようにする。取り込んだ磁気カードを、賞
球計数器に組み込まれたカード発行機に装着しておけ
ば、新たに発行する磁気カードとして再利用することが
できる。このようなシステムで用いられる磁気カード
は、繰り返して使用することからリサイクルカードと称
され、カードを再利用するための処理を行なう装置はリ
サイクルカードリーダと称される。
【0009】リサイクルカードの構成の一例を説明す
る。カードの表面又は裏面の適宜の位置に磁性材からな
る磁気記録部を形成して磁気カードとすると共に、適宜
の色に着色した背景部とこの背景部の上に貼られた特殊
フィルムとからなる印字部を形成したものが提案されて
いる。上記特殊フィルムは、例えば120度以上の熱を
集中して加えられると白濁し、80〜90度程度の熱を
全体に加えると透明になる特性を有する公知のフィルム
である。
【0010】図7及び図8において、 リサイクルカー
ドリーダ1は、カード挿入口2を有し、該カードリーダ
1内には、カード搬送通路Oに沿って、カード挿入口2
側から順に、磁気記録再生部3,加熱印字部4,加熱消
字部5及びカードホッパ6がそれぞれ配設されている。
上記各ユニットは本体1Aに収納され、この本体1Aに
対して支点Bを中心として矢印C方向に開閉自在に設け
られたカバー1Bで覆われている。
【0011】磁気記録再生部3は、送りローラ対3a,
3bで搬送されるカードの磁気記録部にデータを記録
し、またこの記録を再生するための磁気ヘッド(図示せ
ず)を有している。
【0012】加熱印字部4は、カードを送るための送り
ローラ対4a,4bと、カードの印字部を加熱して可視
表示を形成する印字ヘッド4cと、このヘッドにカード
を押圧するプラテンローラ4dを有している。印字ヘッ
ド4cは、後述する支持手段によって、カード搬送通路
Oに対して進退自在に支持されている。
【0013】加熱消字部5は、送りローラ対4bで送ら
れるカードを加熱するヒータユニット5aと、 このユ
ニットにカードを押圧するプラテンローラ5bとを有し
ている。ヒータユニット5aは、カード搬送通路Oに対
して接離自在に設けられていて、可視表示を消字すると
きにのみプランジャ等によって移動させられてカードに
接触するようになっている。
【0014】カードホッパ6は、カードを積層状態で収
容するものであって、加熱消字部5側の下部に設けられ
てカード出入り口から挿入されたカードを下から順に積
み重ねながら収納し、或いは積層されたカードを下の方
から順に送り出されるようになっている。カードホッパ
6の下位には、ホッパ下部に送り込まれたカードを取り
込むローラ6aと、収納されているカードをホッパ外に
送り出すローラ6bがそれぞれ設けられている。カード
ホッパ6は、本体に対して着脱自在に設けられていて、
これを本体に装着したとき、ローラ6a,ローラ6bの
一部がホッパの底部の切欠きからホッパ内部に進入す
る。ローラ6bは、ホッパ6内のカードを押し上げて最
下位のカードとホッパの底板との間に空間を形成し、ロ
ーラ6aの駆動によって送られて来るカードを上記空間
に収納するようになっている。
【0015】各ユニットのカード搬送通路Oには、搬送
されるカードの処理を制御するためのセンサが設けられ
ているのであるが、これらの図示は省略されている。
【0016】カードホッパ6の下位には、読取不能等の
異常が発生したカードを収納するリジェクトカードホッ
パ7が配設されている。リジェクトカードは、加熱消字
部5のカード搬送通路Oから分岐されたリジェクト通路
Oaを介して取り込まれる。カード搬送通路Oとリジェ
クト通路Oaとの分岐部には、図示されない通路切替機
構が配設されている。
【0017】加熱印字部4と加熱消字部5は、開閉部材
としてのヘッドユニット45のユニットフレーム46に
支持されていて、 このフレーム46は、本体側の固定
フレーム47(図1参照)に対して枢軸48で矢印a方
向に開閉自在に支持されている。すなわち、ヘッドユニ
ット45は、図7に示すように、枢軸48を中心として
開閉自在であって、ユニットフレーム46の先端部に設
けられた係止機構8によって本体フレームに係止される
ように成っている。この係止機構8には、後述する係止
確認機構9が併設されている。
【0018】ここで、図5及び図6において、ヘッドユ
ニット45の構成を詳しく説明しておく。加熱印字部4
はサーマルプリンタであって、サーマルヘッドからなる
印字ヘッド4cは、ユニットフレーム46の両側板に軸
4eで揺動自在に支持されたヘッド支持アーム4fを含
む支持機構4hに保持されている。支持機構4hに固植
されたピン4kには、図示されない付勢ばねが巻装され
ていて、印字ヘッド4cの下端部をカード搬送通路O
(図7参照)に向けて付勢している。支持機構4hに
は、コロ4m,4mが設けられている。このコロ4mに
は、図7に示す閉じ位置に置かれた加熱印字部の印字ヘ
ッド4cを所定の圧力でカードに接触させるための加圧
レバー(図示せず)が係合するようになっている。
【0019】加熱消字部5の消字ヘッド5aは、ユニッ
トフレーム46に軸5cで揺動自在に支持された支持板
5dの先端部に保持されている。消字ヘッド5aは、ピ
ン5eに巻装された図示されない付勢ばねによって、ヘ
ッド先端部をカード搬送通路Oから離間させる向きに付
勢されている。カードの可視表示を消字する必要の有る
場合には、図示されないプランジャによって消字ヘッド
5aがその習性に抗して下降させられてカードに当接さ
せられ、これを加熱するようになっている。
【0020】さて、図7において、リサイクルカードリ
ーダの作用を簡単に説明する。いま、カード挿入口2か
らカードを挿入すると、磁気記録再生部3で磁気記録デ
ータを読み取る。データの読み取りが正常であれば、加
熱印字部4の手前位置までカードを送り、この位置で一
旦待機させる。カードに異常があればこのカードは、送
りローラ3aを逆転させてカード挿入口2から送り出
す。
【0021】一時待機しているカードに対する処理指令
が出ると、このカードは加熱消字部5に送られる。この
とき、消字ヘッド5aが下降されていて、カードに接触
して可視表示を消字する。そのあと、カード処理完了
(例えば持ち点が零になった場合)であれば、このカー
ドはカードホッパ6に取り込む。カード処理未完了(残
り持ち点がある場合)であれば、カードを逆向きに搬送
しながら加熱印字部4の印字ヘッド4cにカードを接触
させてデータを印字し、更に、磁気記録再生部3でライ
トベリファイし、異常がなければカード挿入口2からこ
のカードを排出する。このとき異常があれば、記録デー
タを記録再生したのち、カードを印字ヘッド4c手前の
待機位置で保留する。この場合、記録の確認のために記
録データを読み取らせるだけの目的でカードを挿入する
場合があるから、その場合には保留したカードは挿入口
2に向けて送られて排出される。
【0022】さて、開閉部材としてのヘッドユニット4
5の先端部には、該ユニットを閉じ位置に係止するため
の係止機構8と、これに併設された係止確認機構9が配
設されている。
【0023】図1乃至図6において、係止機構8及び係
止確認機構9の構成を説明する。はじめに、係止機構8
について説明すると、枢軸48で固定フレーム47に開
閉自在に支持されたユニットフレーム46の先端折曲部
46aには、係止軸80の小径の下端部80aを回転自
在且つ挿脱可能に挿通された支持孔81が形成されてい
る。係止軸80の上端部には、操作用のつまみ82が固
定ねじ83で固着されている。
【0024】係止軸80の下端部には、該軸に直交する
向きに偏心部としての係合ピン84が圧入されている。
係止軸80の大径部下端には、 ばね座85が設けられ
ていて、折曲部46aとの間に付勢ばね86が巻装され
ている。このばねの弾力によって、係止軸80には、係
合ピン84を支持孔81に近付ける向きの移動習性が与
えられている。
【0025】つまみ82は、これと実質一体の係合ピン
84が、固定係止部(後述する)に係合する係止位置
(図1(a)参照)と、この位置から退避して固定係止
部との係合を解除される解除位置(図2(a)参照)と
の間で回動自在である。すなわち、係止軸80と、これ
に形成された偏心部としての係合ピン84で可動係止部
を構成している。
【0026】一方、固定フレーム47には、カード搬送
通路Oの下ガイド板47aが固定されていて、これの上
位に係止板47bが支架されている。係止板47bに
は、固定係止部としての係合孔87aを形成された係止
部材87が固着されている。係合孔87aは、図4に示
すように、係止軸80の下端部が通過可能且つ回転可能
な中央部分と、係合ピン84が貫通可能であって、軸を
回すと係合ピン84が貫通することを不能にする切欠き
部87bを有する形状に形成されている。係合孔87a
の底部には、図4(b)に示すように、係止位置に置か
れた係合ピン84が係合して、 係止軸80が妄りに回
転するのを防止する係止溝87c(図3参照)が形成さ
れている。
【0027】図1(a)に示す係止軸80は、支持孔8
1で回転自在に支持されているが、該軸のぐらつきを防
止するために、該軸80は図5及び図6に示すようなガ
イド板88で案内されるようになっている。ガイド板8
8は、その基端部88aをユニットフレームの折曲部4
6aの垂直部に固定されていて、そのU字状切欠き88
b(図6参照)に係止軸80の大径部を回動自在に係合
させている。係止機構8の作用については後述する。
【0028】次に、係止機構8が係止モードに置かれて
いるか解除モードに置かれているかを確認する係止確認
機構9について説明する。図1乃至図3において、 折
曲部46aには比較的長いガイドピン90aが、折曲部
46aと段違いの折曲部46bには短いガイドピン90
bが固植されている。これらガイドピンには、それぞれ
の長孔91a,91bを嵌合させたスライド部材91が
摺動自在に支持されている。各ガイドピン90a,90
bには、抜け止め用のEリング90c(図6参照)が係
合させられている。
【0029】スライド部材91には、係止軸80を迂回
するための切欠き部91cと、この切欠き部の一辺を上
方に切り起こされた切り起し部91dと、下方に折り曲
げられたばね掛け部91eと、長孔91aを設けられた
部分を長手方向において延出されたアクチュエータ部9
1fとをそれぞれ形成されている。
【0030】固定フレーム47の一方には、発光素子と
受光素子とからなるセンサー本体92が固定して配設さ
れている。このセンサー本体92は、スライド部材91
のアクチュエータ部91fの移動軌跡上に位置させられ
ていて、スライド部材とで係止軸80の係止位置と解除
位置とを検出するセンサーを構成している。
【0031】折曲部46aにはピン93が固植されてい
て、このピンとばね掛け部91fとの間には、付勢ばね
94が張架されていて、スライド部材91をセンサー本
体92から離間させる向き(解除位置に向かう向き)に
付勢している。
【0032】一方、係止軸80には、スライド部材の切
り起し部91dに対向していて、これに係脱する偏心部
としての押動ピン95が圧入して設けられている。この
押動ピン95は、係止軸80の回転に連れて回動し、図
1(a)に示すように、係合ピン84が係合孔87aの
係止溝87cに係合している係止位置に置かれていると
きには、その先端部を切り起し部91dに係合させてス
ライド部材91をばね94の弾力に抗して押動し、該部
材のアクチュエータ部91fをセンサー本体92の光路
を遮る係止確認位置に置かれる。
【0033】図2(a)に示すように、係合ピン84が
係合孔87aから抜け出ることを許される解除位置に係
止軸80が回動されると、これと共に押動ピン95も回
動するので、スライド部材91は、付勢ばね94の弾力
によって、移動変位してそのアクチュエータ部91fを
センサー本体92の検出用光軸から退避させる。
【0034】さて、以上のように構成された実施例の作
用を説明する。図1は、ヘッドユニット45が印字ヘッ
ド4cと消字ヘッド5aをカード搬送通路Oに近接させ
た作動可能な位置(図7参照)に置かれた状態を示して
いて、係止機構8がこの位置を保持している。すなわ
ち、係止軸80は、その係合ピン84を係合孔87aに
係合させていて、カード搬送通路Oに対して各ヘッドを
所定の位置に位置させている。ヘッドユニットが解除位
置から係止位置に置かれる過程の作用は後述する。
【0035】図1に示すように、係止位置に置かれた係
止軸80は、その係合ピン84を係合孔87aに係合さ
せている。つまみ83を90度回転させて、図2(a)
に示すように、係止軸80の係合ピン84と係合孔の切
欠き部87bとを対向させると、ヘッドユニット45
は、その係止作用を解除されたことになり、枢軸48
(図7参照)を中心として開き方向に回動させることが
できる。
【0036】係止軸80が解除方向に回動させられる
と、これと一体の押動ピン95が回動してスライド部材
91に対する押動作用を解除する。すると、スライド部
材91は、図2(b)に示すように、付勢ばね94の弾
力によって移動してそのアクチュエータ部91fをセン
サー本体92から退避させる。これによって、センサー
本体92は、ヘッドユニット45の係止機構8が解除モ
ードに置かれたことの信号を出力する。すなわち、係止
機構8の係止作用を解除すると、これに連動して係止確
認機構9が作動して開閉部材の係止が解除されたことを
検知する。係止作用が解除されたことを検知した信号
は、リサイクルカードリーダ1の作動を制限する信号と
して利用される。
【0037】係止機構8の係止作用が解除されたのち、
ヘッドユニット45は、図3に示すように、枢軸48
(図7参照)を中心として開放され、所定の位置まで回
動させられたのち、ヘッド等のメンテナンスのための作
業を実施される。なお、図3において、回動されたヘッ
ドユニット45は、図示の都合上、正対した端面を示し
てある。
【0038】さて、図3に示すように、開かれているヘ
ッドユニット45を閉じてこれを係止する作用を説明す
る。ヘッドユニット45を閉じる向きに回動させて、図
2(a)に示すように、ユニットフレーム46の折曲部
46aを係止部材87の上面に当接させた状態でつまみ
83を回動させ、係合ピン84が係合孔の切欠き部87
bに合致したところで、 ばね86の弾力に抗して係止
軸80を押し下げると、ピン84が係合孔87aを貫通
する。図2(a)に示す状態でつまみ82を90度回転
させたのち、つまみ82に対する押圧力を解くと、ばね
86で付勢されている係止軸80と一体の係合ピン84
は、図1(a)に示すように、係止溝87c(図4
(b)参照)に係合する。これで係止軸80は、係合孔
87aから抜けることができなくなり、ヘッドユニット
45を係止位置に保持する。
【0039】さて、図2(a)に示すように、ヘッドユ
ニット45を閉じただけの段階において、係止軸80の
係合ピン95は、同図(b)に示すように、スライド部
材91を押動していない。係止軸80が係止位置に回転
させられると、押動ピン95が回動して、図1(a),
(b)に示すようにスライド部材91を押動する。スラ
イド部材91は、そのアクチュエータ部91fがセンサ
ー本体92の検知光路を遮ることにより、ヘッドユニッ
ト45が係止位置に置かれたことを検知する信号を出力
する。スライド部材91の変位位置は、係止軸80が係
止位置に保持されることにより維持される。すなわち、
係止機構8がヘッドユニット45を閉じ位置に係止する
と、この動作に連れて係止確認機構9が作動してヘッド
ユニットが係止されたことを検出し確認する。
【0040】図示の実施例におけるセンサー本体は、光
学式センサーであってスライド部材91のオーバースト
ロークの調整が不要であるという利点があるが、かかる
センサー本体としては、マイクロスイッチやリードスイ
ッチ等の他の形式のセンサーであっても良い。
【0041】また、係止軸80に設ける偏心部としての
係合ピン84と押動ピン95は、スライド部材91と係
止板47bとを重合させて配置すると、両ピンを一つの
ピンで兼用させることができる。
【0042】図示の実施例においては、センサー本体9
2を固定フレーム47に設け、これを作動させるアクチ
ュエータ部91fを可動のフレーム側に設けたが、この
本体92は、可動側のユニットフレーム46の適所に設
けても良い。
【0043】図示の実施例においては、開閉部材として
のヘッドユニット45に加熱印字部4と加熱消字部5を
支持させてあるから、ヘッドのメンテナンスやジャムカ
ードの処理のため開閉動作とその係止確認が一度で済
む。本願考案は、個々のヘッドを支持していて独立して
開閉させられる部材毎に設けられる係止機構に併設され
ても良いこと勿論である。
【0044】
【考案の効果】以上のように、本考案の係止確認機構に
よれば、構造が簡単であって、開閉部材を係止する係止
機構の作動に連動して作動するので、開閉部材の係止と
その確認を同一動作で確実に行うことができる。また、
回転する係止軸の偏心部でスライド部材を変位させるの
で、操作力が小さくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案の一実施例を示す係止確認機構
であって、開閉部材が係止された状態を示す部分断面正
面図、(b)は(a)の平面図である。
【図2】(a)は開閉部材が閉じていて、係止軸を解除
位置に回動させた状態を示す部分断面正面図、(b)は
係止軸が解除位置に置かれたときのスライド部材とセン
サー本体の相対位置を示す平面図である。
【図3】開閉部材を開いた状態を示す正面図である。
【図4】(a)は固定係止部としての係合孔を形成され
た係合板を示す斜視図、(b)は係合板の底面を示す斜
視図である。
【図5】開閉部材の一例としてのヘッドユニットの側面
図である。
【図6】開閉部材の一例としてのヘッドユニットの平面
図である。
【図7】開閉部材を備えた機構の一例としてのリサイク
ルカードリーダの概略側面図である。
【図8】図7の概略平面図である。
【符号の説明】
45・・・ヘッドユニット 46・・・ヘッドフレーム 80・・・係止軸 84・・・係合ピン 87・・・係止板 87a・・・係合孔 91・・・スライド部材 92・・・センサー本体 95・・・押動ピン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉部材と本体等のように開閉自在の結合
    体の一方に固定係止部を、他方に可動係止部を備えた機
    構において、 上記可動係止部を、係止位置とこの係止位置から退避し
    た解除位置との間で回動自在の係止軸とこの係止軸に固
    定した係合ピンとで構成し、 上記固定係止部を、上記係止軸及び係合ピンが貫通し、
    上記係止軸を上記係止位置に回した状態で上記係合ピン
    が抜脱不能となる係合孔で構成し、 上記係止軸に上記係合ピンとは軸方向に離間した位置に
    押動ピンを設け、 上記係止軸が上記係止位置と解除位置の何れにあるかを
    検知するセンサーを、上記係止軸を上記係止位置に回す
    ことにより上記押動ピンに押されて変位するスライド部
    材と、このスライド部材によって作動させられるセンサ
    ー本体とで構成した係止確認機構。
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