JP2569156Y2 - 舶用プロペラ軸における漁網侵入防止装置 - Google Patents
舶用プロペラ軸における漁網侵入防止装置Info
- Publication number
- JP2569156Y2 JP2569156Y2 JP1993046513U JP4651393U JP2569156Y2 JP 2569156 Y2 JP2569156 Y2 JP 2569156Y2 JP 1993046513 U JP1993046513 U JP 1993046513U JP 4651393 U JP4651393 U JP 4651393U JP 2569156 Y2 JP2569156 Y2 JP 2569156Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stopper
- sleeve
- fishing net
- propeller shaft
- peripheral surface
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Prevention Of Electric Corrosion (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、舶用プロペラ軸におけ
る漁網侵入防止装置に関する。
る漁網侵入防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】舶用プロペラに巻きついた漁網・ロープ
等が船尾管シール装置に侵入するのを防止する技術とし
て従来、種々の技術が提案されている。この従来技術と
して次の2種類に大別することができる。 従来例の1 これは、プロペラにストッパー要素をもつ部品を取り付
けたものである(実開昭62−166198号、同62
−171397号、同62−177598号、同62−
68896号、同53−181555号等)。
等が船尾管シール装置に侵入するのを防止する技術とし
て従来、種々の技術が提案されている。この従来技術と
して次の2種類に大別することができる。 従来例の1 これは、プロペラにストッパー要素をもつ部品を取り付
けたものである(実開昭62−166198号、同62
−171397号、同62−177598号、同62−
68896号、同53−181555号等)。
【0003】従来例の2 これは、船尾管シール装置のクロム・ライナー上にスト
ッパー要素をもつ部品を固定したものである。
ッパー要素をもつ部品を固定したものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来例の1は、外径が
大きくなり、製造コストが高くなるとともに、プロペラ
側にもネジ穴加工等が必要となるという課題がある。一
方、従来例の2は、漁網の侵入は確実に防止できて外径
も小さくできるけれどもクロムライナー(スリーブ)に
すきま腐食が発生するという課題がある。
大きくなり、製造コストが高くなるとともに、プロペラ
側にもネジ穴加工等が必要となるという課題がある。一
方、従来例の2は、漁網の侵入は確実に防止できて外径
も小さくできるけれどもクロムライナー(スリーブ)に
すきま腐食が発生するという課題がある。
【0005】そこで本考案は、外径を小さくしながらク
ロムライナー(スリーブ)のすきま腐食を防止して漁網
の侵入防止を確実にしたことを目的とするものである。
ロムライナー(スリーブ)のすきま腐食を防止して漁網
の侵入防止を確実にしたことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、プロペラ軸1
に套嵌したスリーブ2上に、船尾管シール装置5を備え
ているものにおいて、前述の目的を達成するために次の
技術的手段を講じている。すなわち、請求項1に係る本
考案は、前記船尾管シール装置5の最後端に実質的にリ
ング形態とされているカバーリング12をスリーブ2上
に套嵌して取付け、該カバーリング12の内周面に形成
した装着凹部12Aに、実質的にリング形態とされてい
るストッパ14を装着するとき、該ストッパ14の内周
面14Aをスリーブ2の外周面に接触した状態で装着凹
部12Aとストッパ14との間において半径方向のすき
まeを有して装着していることを特徴とするものであ
る。
に套嵌したスリーブ2上に、船尾管シール装置5を備え
ているものにおいて、前述の目的を達成するために次の
技術的手段を講じている。すなわち、請求項1に係る本
考案は、前記船尾管シール装置5の最後端に実質的にリ
ング形態とされているカバーリング12をスリーブ2上
に套嵌して取付け、該カバーリング12の内周面に形成
した装着凹部12Aに、実質的にリング形態とされてい
るストッパ14を装着するとき、該ストッパ14の内周
面14Aをスリーブ2の外周面に接触した状態で装着凹
部12Aとストッパ14との間において半径方向のすき
まeを有して装着していることを特徴とするものであ
る。
【0007】また、請求項2に係る本考案は、請求項1
において、装着凹部12Aにストッパ14を装着すると
き、装着凹部12Aとストッパ14との間において軸方
向のすきまa,b,c,dを有して装着していることを
特徴とするものである。更に、請求項3に係る本考案
は、前記船尾管シール装置5の最後端に実質的にリング
形態とされているカバーリング12をスリーブ2上に套
嵌して取付け、該カバーリング12の軸方向端面に、デ
ィスタンスカラー15とボルト16によって実質的にリ
ング形態とされているストッパ14を装着するとき、該
ストッパ14の内周面14Aをスリーブ2の外周面に接
触した状態でディスタンスカラー15とストッパ14と
の間において半径方向のすきまeを有して装着している
ことを特徴とするものである。
において、装着凹部12Aにストッパ14を装着すると
き、装着凹部12Aとストッパ14との間において軸方
向のすきまa,b,c,dを有して装着していることを
特徴とするものである。更に、請求項3に係る本考案
は、前記船尾管シール装置5の最後端に実質的にリング
形態とされているカバーリング12をスリーブ2上に套
嵌して取付け、該カバーリング12の軸方向端面に、デ
ィスタンスカラー15とボルト16によって実質的にリ
ング形態とされているストッパ14を装着するとき、該
ストッパ14の内周面14Aをスリーブ2の外周面に接
触した状態でディスタンスカラー15とストッパ14と
の間において半径方向のすきまeを有して装着している
ことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】プロペラに巻付いたロープ、漁網等が船尾管シ
ール装置5におけるシールリング11に侵入するのはス
トッパ14にて阻止される。すなわち、該ストッパ14
の内周面14Aはスリーブ2の外周面に接触しており、
スリーブ2が半径方向に動いたとしても半径方向のすき
まeを介して追従することから、ストッパ14の内周面
14Aとスリーブ2の外周面との接触は維持されて漁網
の侵入を阻止する。
ール装置5におけるシールリング11に侵入するのはス
トッパ14にて阻止される。すなわち、該ストッパ14
の内周面14Aはスリーブ2の外周面に接触しており、
スリーブ2が半径方向に動いたとしても半径方向のすき
まeを介して追従することから、ストッパ14の内周面
14Aとスリーブ2の外周面との接触は維持されて漁網
の侵入を阻止する。
【0009】ストッパ14は、スリーブ2ではなくシー
ル装置5に備えられていることから、スリーブ2のすき
ま腐食を防止する。
ル装置5に備えられていることから、スリーブ2のすき
ま腐食を防止する。
【0010】
【実施例】以下、図を参照して本考案の実施例を説明す
る。第1実施例を示している図1および図2において、
プロペラ軸1にはクロム・ライナー(スリーブ)2が套
嵌されていて、該スリーブ2のフランジ2AはOリング
3を介在してプロペラボス1Aにボルト4にて取付けて
ある。
る。第1実施例を示している図1および図2において、
プロペラ軸1にはクロム・ライナー(スリーブ)2が套
嵌されていて、該スリーブ2のフランジ2AはOリング
3を介在してプロペラボス1Aにボルト4にて取付けて
ある。
【0011】スリーブ2上には、船尾管シール装置5が
備えられていて、該シール装置5は次の構成よりなる。
すなわち、船体6にフランジリング7をボルト8にて固
定し、該フランジリング7に中間リング9をボルト10
で順次組立てて実施例では軸方向に3個のシールリング
11を並設し、最後端には2つ割とされたカバーリング
12がボルト13にて組付けてある。
備えられていて、該シール装置5は次の構成よりなる。
すなわち、船体6にフランジリング7をボルト8にて固
定し、該フランジリング7に中間リング9をボルト10
で順次組立てて実施例では軸方向に3個のシールリング
11を並設し、最後端には2つ割とされたカバーリング
12がボルト13にて組付けてある。
【0012】カバーリング12の内周面には、断面T型
の装着凹部12Aが形成されていて、該装着凹部12A
にはゴム、プラスチック等の弾性材料よりなる断面T型
のストッパ14が嵌合されている。カバーリング12が
2つ割であることから、ストッパ14も2つ割とされて
いて実質的にリング形態とされており、ストッパ14の
内周面は凹凸形状部14Aとされていてスリーブ2外周
面に軽く接触している。
の装着凹部12Aが形成されていて、該装着凹部12A
にはゴム、プラスチック等の弾性材料よりなる断面T型
のストッパ14が嵌合されている。カバーリング12が
2つ割であることから、ストッパ14も2つ割とされて
いて実質的にリング形態とされており、ストッパ14の
内周面は凹凸形状部14Aとされていてスリーブ2外周
面に軽く接触している。
【0013】装着凹部12Aとストッパ14とは図2に
示す如く半径方向には0.5〜1.5mmのすきまeが
あり、軸方向には0.1〜0.5mmのすきまa〜dが
あり、スリーブ2の半径方向の動きに対してストッパ1
4がスムースに追従し、ストッパ14における凹凸形状
部14Aとスリーブ2の接触すきまを常に小さく保ちつ
つ漁網の侵入を阻止するとともにスリーブ2のすきま腐
食を防止している。
示す如く半径方向には0.5〜1.5mmのすきまeが
あり、軸方向には0.1〜0.5mmのすきまa〜dが
あり、スリーブ2の半径方向の動きに対してストッパ1
4がスムースに追従し、ストッパ14における凹凸形状
部14Aとスリーブ2の接触すきまを常に小さく保ちつ
つ漁網の侵入を阻止するとともにスリーブ2のすきま腐
食を防止している。
【0014】ストッパー14には半円形の凹部14Bが
形成されていて半径方向の追従性をより良好としてい
る。図3および図4は本考案の第2実施例を示してお
り、カバーリング12の軸方向端面に、金属性ディスタ
ンスカラー15とボルト16とによって断面略台形状の
ストッパ14を装着したものであり、該ストッパ14は
カラー15に対して半径方向のすきまeを有することか
ら半径方向の動きに対して追従する。
形成されていて半径方向の追従性をより良好としてい
る。図3および図4は本考案の第2実施例を示してお
り、カバーリング12の軸方向端面に、金属性ディスタ
ンスカラー15とボルト16とによって断面略台形状の
ストッパ14を装着したものであり、該ストッパ14は
カラー15に対して半径方向のすきまeを有することか
ら半径方向の動きに対して追従する。
【0015】その他の構成は、既述の第1実施例と共通
することから共通部分は共通符号で示している。
することから共通部分は共通符号で示している。
【0016】
【考案の効果】以上詳述した通り本考案によれば、外径
サイズを小さくすることができて製造コストも安くしな
がら、下記の特有の作用効果を奏する。すなわち、スト
ッパはスリーブの半径方向の動きに対してストッパ内周
面とスリーブ外周面との接触状態を維持しつつ追従する
ので漁網の侵入を確実に防止しながらスリーブのすきま
腐食を確実に阻止し、耐久性を向上できる。
サイズを小さくすることができて製造コストも安くしな
がら、下記の特有の作用効果を奏する。すなわち、スト
ッパはスリーブの半径方向の動きに対してストッパ内周
面とスリーブ外周面との接触状態を維持しつつ追従する
ので漁網の侵入を確実に防止しながらスリーブのすきま
腐食を確実に阻止し、耐久性を向上できる。
【図1】本考案の第1実施例を示す側断面図である。
【図2】本考案の第1実施例の要部を示す断面図であ
る。
る。
【図3】本考案の第2実施例を示す側断面図である。
【図4】本考案の第2実施例の要部を示す断面図であ
る。
る。
1 プロペラ軸 2 スリーブ 5 船尾管シール装置 14 ストッパ
Claims (3)
- 【請求項1】 プロペラ軸(1)に套嵌したスリーブ
(2)上に、船尾管シール装置(5)を備えているもの
において、 前記船尾管シール装置(5)の最後端に実質的にリング
形態とされているカバーリング(12)をスリーブ
(2)上に套嵌して取付け、該カバーリング(12)の
内周面に形成した装着凹部(12A)に、実質的にリン
グ形態とされているストッパ(14)を装着するとき、
該ストッパ(14)の内周面(14A)をスリーブ
(2)の外周面に接触した状態で装着凹部(12A)と
ストッパ(14)との間において半径方向のすきま
(e)を有して装着していることを特徴とする舶用プロ
ペラ軸における漁網侵入防止装置。 - 【請求項2】 請求項1において、装着凹部(12A)
にストッパ(14)を装着するとき、装着凹部(12
A)とストッパ(14)との間において軸方向のすきま
(a)(b)(c)(d)を有して装着していることを
特徴とする舶用プロペラ軸における漁網侵入防止装置。 - 【請求項3】 プロペラ軸(1)に套嵌したスリーブ
(2)上に、船尾管シール装置(5)を備えているもの
において、 前記船尾管シール装置(5)の最後端に実質的にリング
形態とされているカバーリング(12)をスリーブ
(2)上に套嵌して取付け、該カバーリング(12)の
軸方向端面に、ディスタンスカラー(15)とボルト
(16)によって実質的にリング形態とされているスト
ッパ(14)を装着するとき、該ストッパ(14)の内
周面(14A)をスリーブ(2)の外周面に接触した状
態でディスタンスカラー(15)とストッパ(14)と
の間において半径方向のすきま(e)を有して装着して
いることを特徴とする舶用プロペラ軸における漁網侵入
防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993046513U JP2569156Y2 (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 舶用プロペラ軸における漁網侵入防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993046513U JP2569156Y2 (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 舶用プロペラ軸における漁網侵入防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0715500U JPH0715500U (ja) | 1995-03-14 |
JP2569156Y2 true JP2569156Y2 (ja) | 1998-04-22 |
Family
ID=12749349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993046513U Expired - Lifetime JP2569156Y2 (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 舶用プロペラ軸における漁網侵入防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2569156Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2993123B1 (en) | 2014-09-02 | 2017-03-08 | ABB Oy | Seal arrangement in a vessel |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS613972A (ja) * | 1984-06-18 | 1986-01-09 | 松下冷機株式会社 | 冷蔵庫の冷気撹拌用送風機運転制御装置 |
-
1993
- 1993-08-26 JP JP1993046513U patent/JP2569156Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0715500U (ja) | 1995-03-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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