JP2568689Y2 - ロックウールポットカバー - Google Patents

ロックウールポットカバー

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JP2568689Y2
JP2568689Y2 JP1991083694U JP8369491U JP2568689Y2 JP 2568689 Y2 JP2568689 Y2 JP 2568689Y2 JP 1991083694 U JP1991083694 U JP 1991083694U JP 8369491 U JP8369491 U JP 8369491U JP 2568689 Y2 JP2568689 Y2 JP 2568689Y2
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rock wool
wool pot
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cover
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JP1991083694U
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敏夫 小菅
邦典 山崎
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Nitto Boseki Co Ltd
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Nitto Boseki Co Ltd
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  • Hydroponics (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、植物の育苗用に使用す
るロックウールポットの表面を覆うカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、植物の育苗に表面にカバーのない
ロックウールポットが使用されていた。しかし、表面に
カバーのないロックウールポットの使用には、ロックウ
ールポット内の水分の表面からの蒸発による塩類の集
積、それに伴う植物の塩類障害の発生があり、また藻類
が繁殖し美観を損なうほか、虫類や微生物の発生するな
どの問題があった。このため藻類の繁殖や虫類や微生物
の発生を防ぐため特開昭61−268114号公報に示
されるように、ロックウールポット表面に通気性の非保
水性層を設けたり、特開昭63−52827号公報に示
されるように、ロックウールポット表面に水不溶性金属
水酸化物を付着させる方法が開発された。またロックウ
ールポットの表面を遮光フイルムで覆いロックウールポ
ットに給液用針を突き刺しビニールパイプを通して給液
する方法もある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、ロックウール
ポットの表面に非保水性層を設けたり、水不溶性金属水
酸化物を付着させる方法は、藻類の繁殖や虫類や微生物
の発生を防ぐことは出来るものの、ロックウールポット
の表面からの水分の蒸発を防ぐことは出来ず、塩類の集
積が生じ、植物に塩類障害を起こす課題がある。またロ
ックウールポットの表面からの給液を繰り返すことによ
って、水不溶性金属水酸化物が流出し、その効果が失わ
れる課題がある。またロックウールポットの表面を遮光
フイルムで覆い、ロックウールポットに給液用針を突き
刺し、ビニールパイプを通して給液する方法は、ロック
ウールポットの数が多い場合給液を均一に行うことが難
しい上、十分に行われたかどうかの確認に多くの手間を
要し、経費も多くかかる課題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題は、本考案のロ
ックウールポットの上表面を覆う大きさの平面部3を有
し、該平面部3の中央に植物の育苗用の開口部4を有
し、平面部3を囲繞する高さ5〜35mmの不通水性の
仕切り部5を有するロックウールポットカバー1、ある
いはロックウールポットの上表面を覆う大きさの平面部
3を有し、該平面部3の中央に植物の育苗用の開口部4
を有し、平面部3を囲繞する高さ5〜35mmの不通水
性の仕切り部5を有し、前記開口部4より平面部3の端
部および仕切り部5に連続したスリット6を有するロッ
クウールポットカバー2によって解決される。
【0005】本考案のロックウールポットカバーの1例
を模式的に図1及び図2に例示し説明する。図1は請求
項1に記載するロックウールポットの上表面を覆う大き
さの平面部3の中央に植物の育苗用の開口部4を有し、
平面部3を囲繞する高さ5〜35mmの不通水性の仕切
り部5を有するロックウールポットカバー1であり、図
2は請求項2に記載するロックウールポットの上表面を
覆う大きさの平面部3の中央に植物の育苗用の開口部4
を有し、該開口部4を囲繞する高さ5〜35mmの不通
水性の仕切り部5を有し、前記開口部4よりロックウー
ルポットの上表面を覆う大きさの平面部3の端部および
仕切り部5に連続したスリット6を有するロックウール
ポットカバー2である。
【0006】本考案のロックウールポットカバー1及び
ロックウールポットカバー2の平面部3には塩化ビニル
樹脂製等の遮光性のシート状物あるいは板状物が使用さ
れる。要は遮光性と不通水性を備えるものであればよ
く、大きさもロックウールポットの上表面を覆い遮光す
る大きさがあればよい。該平面部3の中央には植物の育
苗用の開口部4がある。開口部4は直径1〜3cmの円
形であるが、四角形、多角形等でも良い。開口部4の大
きさが直径3cmの円形より大きいとロックウールポッ
ト表面からの水分蒸発が多くなり、塩類の集積がおこる
ことがあり、直径1cmの円形より小さいとロックウー
ルポットに仮植した植物をロックウールポットカバー1
を設置する際痛めることがある。開口部4の大きさおよ
び形状は育苗する植物の種類等によって適したものを選
択すれば良い。開口部4から平面3の端部に達するスリ
ット6は葉の大きい苗等を開口部4に設置する際、苗を
痛めることを防ぐために設けられるもので、押し広げな
がら苗の茎部を平面3の端部から開口部4へ導く。スリ
ット6の巾は5mm以下が好ましい。5mmより広くな
ると給水の際水が外部に流出する量が許容量を越えて多
くなる。スリット6は直線状であっても曲線状であって
も良いし、平面3の端部ではスリット6の巾を切れ目だ
けとし開口部4に近かずくにつれて広くしてもよい。要
は開口部4に苗を設置することが容易にでき、周縁から
の液の流出が殆ど無ければよい。
【0007】本考案のロックウールポットカバー1およ
びロックウールポットカバー2の仕切り部5は前記平面
部3を構成する塩化ビニル樹脂製等の不通水性のシート
状物あるいは板状物から構成され、平面部3を囲繞して
周縁に設けるのがよいが給液が容易に均一に行える範囲
で平面部3の周縁より内側に設けてもよい。仕切り部5
は平面部3から高さ5〜35mmあり仕切り部5の内側
に給水された水は仕切り部5を通して外側に出ることは
なく開口部4からロックウールポット7に給水される。
仕切り部5には必要に応じて開口部4から平面部3の端
部に達するスリット6が延長されて設けられる。
【0008】
【作用】本考案のロックウールポットカバー1およびロ
ックウールポットカバー2の平面部3は遮光性であると
共に不通水性であり、その大きさはロックウールポット
7の上表面を覆う大きさを有するので、ロックウールポ
ット7への光は遮えぎられ藻類の発生はなく、またロッ
クウールポットからの水分の蒸発も遮るので塩類の集積
も防がれる。さらにロックウールポットカバー1および
ロックウールポットカバー2には開口部4を囲繞する高
さ5〜35mm仕切り部5が設けられているので上から
の給液も一度ロックウールポットカバー内に滞留し外部
に流出することなく開口部4からロックウールポットに
植物の根元近くに入るので無駄がなく、給液量の確認も
容易にできる。
【0009】
【実施例】[実施例1] 中央に直径2.5cmの開口部を有するたて10.5c
m×よこ10.5cmの平面の周縁にたかさ2cmの仕
切り部を設けた灰色ポリ塩化ビニル製ロックウールポッ
トカバーを製作した。
【0010】[実施例2] [実施例1]の灰色ポリ塩化ビニル製ロックウールポッ
トカバーの開口部より平面の周縁の一辺に巾1mmのス
リットを平面および仕切り部に連続して設けた灰色ポリ
塩化ビニル製ロックウールポットカバーを製作した。
【0011】[試験1] 図3に示すようにたて10cm×よこ10cm×高さ5
cmのロックウールポット(日東紡績(株)製)に子葉
が展開したキュウリの苗を平成3年2月9日に仮植し、
実施例2のロックウールポットカバーをスリットを押し
広げて開口部にキュウリの苗をセットし、その上面を図
4に示すように覆い、培養液を上から約300ml/回
をキュウリの根元に給液し育苗した。 [比較例] 比較のためロックウールポットカバーをしない以外は実
施例と同様にしてキュウリを育苗した。 [測定] ロックウールポット内の培養液のEC値:ECメーター
(TOA社製、CM−40S)により測定した。 ロックウールポット内の水分率:下式により算出した。 式: ロックウールポット内の水分率(%) キュウリの地上部新鮮重:ロックウールポット上部の植
物体の重量を測定した。 地上部乾物重:ロックウールポット上部の植物体を60
℃24hr乾燥し重量を測定した。 灌水の手間:育苗期間中1株に要する時間(ロックウー
ルポットから外に漏れないように給液する時間)を測定
し、2分以上を不良とし、以下を良とした。 藻の発生:藻の有無を観察した。 上記測定値を表1に示した。月/日は測定日を示す。
【0012】
【表1】
【0013】表1の結果よりロックウールポットカバー
を使用したロックウールポット内の培養液のEC値低く
塩類の集積がないことを示した。またロックウールポッ
トカバーを使用したロックウールポットの水分率は高
く、キュウリの地上部新鮮重及び地上部乾物重は重く本
考案のロックウールポットカバーの使用が植物の成育に
有用であることを示した。キュウリを仮植したロックウ
ールポットに実施例2のロックウールポットカバーをス
リットを利用して用いたが極めて容易にカバーすること
ができた。従って子葉の大きいカボチャのような植物で
あっても本考案のカバーは容易に使用できる。また上か
らの給液も一度ロックウールポットカバー内に滞留し外
部に流出することなく開口部4からロックウールポット
に植物の根元近くに入るので無駄がなく、給液量の確認
も容易にできた。巾1mmのスリットからの外への流出
も僅かであった。
【0014】
【考案の効果】本考案のロックウールポットカバーを使
用することによって、ロックウールポットへの藻類の発
生および塩類の集積を防ぐことができ、さらに給液を効
率よく容易に行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のロックウールポットカバーの概略図。
【図2】本考案の別の態様のロックウールポットカバー
の概略図。
【図3】ロックウールポットに苗を仮植した状態を示す
概略図。
【図4】本考案のロックウールポットカバーのロックウ
ールポットへの使用概略図
【符号の説明】
1:ロックウールポットカバー 2:ロックウールポットカバー 3:平面部 4:開口部 5:仕切り部 6:スリット 7:ロックウールポット 8:植物の苗

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロックウールポットの上表面を覆う大きさ
    の平面部(3)を有し、該平面部(3)の中央に植物の
    育苗用の開口部(4)を有し、該平面部(3)を囲繞す
    る高さ5〜35mmの不通水性の仕切り部(5)を有す
    ることを特徴とするロックウールポットカバー(1)。
  2. 【請求項2】ロックウールポットの上表面を覆う大きさ
    の平面部(3)を有し、該平面部(3)の中央に植物の
    育苗用の開口部(4)を有し、該平面部(3)を囲繞す
    る高さ5〜35mmの不通水性の仕切り部(5)を有
    し、前記開口部(4)より平面部(3)の端部および仕
    切り部(5)に連続したスリット(6)を有することを
    特徴とするロックウールポットカバー(2)。
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JPH0529360U JPH0529360U (ja) 1993-04-20
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US7647726B2 (en) * 2007-04-05 2010-01-19 Steven William Gallo Cover for plant growing medium

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SU1136816A1 (ru) * 1982-01-13 1985-01-30 Научно-Исследовательский И Конструкторский Институт Испытательных Машин,Приборов И Средств Измерения Масс Брусь
JPS6276597A (ja) * 1985-09-27 1987-04-08 日本電気株式会社 多層セラミツク配線基板

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