JP2568659Y2 - 注出キャップ - Google Patents
注出キャップInfo
- Publication number
- JP2568659Y2 JP2568659Y2 JP1991050332U JP5033291U JP2568659Y2 JP 2568659 Y2 JP2568659 Y2 JP 2568659Y2 JP 1991050332 U JP1991050332 U JP 1991050332U JP 5033291 U JP5033291 U JP 5033291U JP 2568659 Y2 JP2568659 Y2 JP 2568659Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- wall
- gap
- outer cylinder
- inner cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、液体収納容器の口筒に
密に組付けられ、一部を破断切除することにより内容液
の注出口を開口する注出キャップに関するものである。
密に組付けられ、一部を破断切除することにより内容液
の注出口を開口する注出キャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】液体収納容器の口筒に組付けられる注出
キャップとして、開封前における容器の密封保持力が大
きいことから、実開昭57−9743号公報に示されて
いるような、注出キャップを容器口筒に密に組付けたま
ま、この注出キャップの一部を破断除去して液体収納容
器の開封を達成するものが知られている。
キャップとして、開封前における容器の密封保持力が大
きいことから、実開昭57−9743号公報に示されて
いるような、注出キャップを容器口筒に密に組付けたま
ま、この注出キャップの一部を破断除去して液体収納容
器の開封を達成するものが知られている。
【0003】この上記した従来技術は、容器口筒に密に
組付いたキャップ本体部分の平板状となって、容器口筒
を実質的に閉鎖している底壁の一部に、破断し易い肉薄
部を設け、この肉薄部で囲まれた底壁部分を破断除去さ
れて開口部を形成する切除壁部としたものである。
組付いたキャップ本体部分の平板状となって、容器口筒
を実質的に閉鎖している底壁の一部に、破断し易い肉薄
部を設け、この肉薄部で囲まれた底壁部分を破断除去さ
れて開口部を形成する切除壁部としたものである。
【0004】このように、この種の注出キャップにあっ
ては、内容液の実質的な注出口は、切除壁部を切除して
形成される開口部となるのであるが、この開口部は平板
状の底壁に形成されるものであるので、この開口部を通
って注出される内容液の注出形態に対する規制力が弱
く、このため注出される内容液の注出形態が安定しない
とか、内容液が拡がった状態で注出されるとか、注出さ
れる内容液に“息付き”現象が生じるとか、の不都合が
生じていた。
ては、内容液の実質的な注出口は、切除壁部を切除して
形成される開口部となるのであるが、この開口部は平板
状の底壁に形成されるものであるので、この開口部を通
って注出される内容液の注出形態に対する規制力が弱
く、このため注出される内容液の注出形態が安定しない
とか、内容液が拡がった状態で注出されるとか、注出さ
れる内容液に“息付き”現象が生じるとか、の不都合が
生じていた。
【0005】そこで、従来技術にあっては、切除壁部の
形状を縦長とするとか、V字状にするとかして、形成さ
れる開口部の形状により、注出される内容液に対して流
出量および流出方向そして流出形態に関して規制を与え
るようにし、もって注出内容液の注出形態を良好なもの
とするようにしている。
形状を縦長とするとか、V字状にするとかして、形成さ
れる開口部の形状により、注出される内容液に対して流
出量および流出方向そして流出形態に関して規制を与え
るようにし、もって注出内容液の注出形態を良好なもの
とするようにしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術にあっては、開口部は平板状の底壁に直接開
口形成された構成であるので、この開口部の形状が注出
される内容液に対して規制力を発揮できるのは、内容液
がこの開口部を通過するまでであって、内容液が開口部
を通過した後は、この内容液の注出形態および注出動作
に対する規制は全くなく、このため内容液注出に対する
満足できる規制作用を得ることができず、多くの場合、
注出方向が不安定となるとか、“息付き”が生じると
か、拡散して注出されるとかの問題が生じていた。
た従来技術にあっては、開口部は平板状の底壁に直接開
口形成された構成であるので、この開口部の形状が注出
される内容液に対して規制力を発揮できるのは、内容液
がこの開口部を通過するまでであって、内容液が開口部
を通過した後は、この内容液の注出形態および注出動作
に対する規制は全くなく、このため内容液注出に対する
満足できる規制作用を得ることができず、多くの場合、
注出方向が不安定となるとか、“息付き”が生じると
か、拡散して注出されるとかの問題が生じていた。
【0007】また、注出される内容液に対する規制力
が、底壁の開口部を通過した途端に消滅するので、この
反動により注出内容液に拡散する力が発生し、これによ
り注出内容液が脈打ち状となってきっめて不安定な注出
状態となると云う問題がある。
が、底壁の開口部を通過した途端に消滅するので、この
反動により注出内容液に拡散する力が発生し、これによ
り注出内容液が脈打ち状となってきっめて不安定な注出
状態となると云う問題がある。
【0008】そこで、本考案は、上記した従来技術にお
ける問題点を解消すべく考案されたもので、この種の注
出キャップにおいて、破断除去された開口部を通過した
後の注出内容液に対して、適正な規制力を作用し続ける
ことができるようにすることを技術的課題とし、もって
内容液の安定したかつ良好な注出動作を得ることを目的
とする。
ける問題点を解消すべく考案されたもので、この種の注
出キャップにおいて、破断除去された開口部を通過した
後の注出内容液に対して、適正な規制力を作用し続ける
ことができるようにすることを技術的課題とし、もって
内容液の安定したかつ良好な注出動作を得ることを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
る本考案の手段は、液体収納容器の口筒に外装して組付
く筒状の組付き筒を有すること、この組付き筒の上端に
内鍔状に連設された頂板を有すること、この頂板の内周
縁から垂下設されて容器口筒に密嵌入する外筒を有する
こと、この外筒の下端から幅狭な内鍔状に連設された連
結壁を有すること、この連結壁の内周縁から、外筒との
間に間隙を形成し立設された有頂筒形状をした内筒を有
すること、外筒と内筒との間の間隙の外壁を形成する連
結壁の一部に、この連結壁による外筒と内筒との一体連
結を確保した構成で、破断し易い肉薄部で囲まれて形成
された切除壁部を有すること、この切除壁部の上面端部
に一体に立設された、プルリングを有する引き上げ片を
有すること、にある。
る本考案の手段は、液体収納容器の口筒に外装して組付
く筒状の組付き筒を有すること、この組付き筒の上端に
内鍔状に連設された頂板を有すること、この頂板の内周
縁から垂下設されて容器口筒に密嵌入する外筒を有する
こと、この外筒の下端から幅狭な内鍔状に連設された連
結壁を有すること、この連結壁の内周縁から、外筒との
間に間隙を形成し立設された有頂筒形状をした内筒を有
すること、外筒と内筒との間の間隙の外壁を形成する連
結壁の一部に、この連結壁による外筒と内筒との一体連
結を確保した構成で、破断し易い肉薄部で囲まれて形成
された切除壁部を有すること、この切除壁部の上面端部
に一体に立設された、プルリングを有する引き上げ片を
有すること、にある。
【0010】外筒と内筒との間に形成される間隙の値
は、容器に収納された液体の粘度の値に従って、この粘
度の値の変化に比例して変化する関係で設定するのが良
い。
は、容器に収納された液体の粘度の値に従って、この粘
度の値の変化に比例して変化する関係で設定するのが良
い。
【0011】切除壁部は、連結壁の両側部分に、前部か
ら後部にかけてほぼ左右対称に設けるのが良い。
ら後部にかけてほぼ左右対称に設けるのが良い。
【0012】頂板の上面内周縁から、上方にラッパ状に
拡径した注出筒を一体に立設するのが良く、また組付き
筒の後端部に、ヒンジを介して間隙を開閉する蓋体を一
体に連設するのが良く、さらにこの蓋体の頂壁下面に、
注出筒の上端開口部内に密嵌入するシール筒片を垂下設
するのが良い。
拡径した注出筒を一体に立設するのが良く、また組付き
筒の後端部に、ヒンジを介して間隙を開閉する蓋体を一
体に連設するのが良く、さらにこの蓋体の頂壁下面に、
注出筒の上端開口部内に密嵌入するシール筒片を垂下設
するのが良い。
【0013】
【作用】本考案によるキャップは、外筒を容器口筒内に
密嵌入させた状態で、組付き筒により容器口筒に強固に
組付け固定される。
密嵌入させた状態で、組付き筒により容器口筒に強固に
組付け固定される。
【0014】外筒と内筒とは、その下端間を連結壁で連
結されているで、この外筒と内筒との間に形成される間
隙は、この連結壁を底壁とすることになる。
結されているで、この外筒と内筒との間に形成される間
隙は、この連結壁を底壁とすることになる。
【0015】それゆえ、この連結壁の一部に肉薄部によ
り区画形成された切除壁部は、プルリングに指先を引っ
掛けて引き上げ片を引き上げることにより、連結壁の他
部から破断切除して成形される開口部は、この間隙の底
壁部分に位置することになるので、容器内からこの開口
部を通って注出される内容液は、連結壁の他部により一
体連結されたままである外筒と内筒との間の間隙を通っ
て注出されることになる。
り区画形成された切除壁部は、プルリングに指先を引っ
掛けて引き上げ片を引き上げることにより、連結壁の他
部から破断切除して成形される開口部は、この間隙の底
壁部分に位置することになるので、容器内からこの開口
部を通って注出される内容液は、連結壁の他部により一
体連結されたままである外筒と内筒との間の間隙を通っ
て注出されることになる。
【0016】このように、容器内から注出される内容液
は、間隙が形成する通路を通過してから注出されること
になるが、内容液の注出通路を形成する間隙は、その間
隙幅の値が予め一定値に設定されていると共に、或る程
度の長さを有するものとなっているので、この間隙を通
過しようとする内容液は、この間隙により、その単位時
間当たりの流量と注出流動流線とが規制されることにな
る。
は、間隙が形成する通路を通過してから注出されること
になるが、内容液の注出通路を形成する間隙は、その間
隙幅の値が予め一定値に設定されていると共に、或る程
度の長さを有するものとなっているので、この間隙を通
過しようとする内容液は、この間隙により、その単位時
間当たりの流量と注出流動流線とが規制されることにな
る。
【0017】この間隙の規制により、注出される内容液
は、その単位時間内における最大注出量が間隙幅値に従
って規制されるので、単位時間に注出される量がほぼ一
定したものとなり、また注出流線が、間隙を形成する外
筒および内筒表面に沿うように規制されるので、常に一
定することになり、これにより飛散することなしに安定
した形態で注出されることになる。
は、その単位時間内における最大注出量が間隙幅値に従
って規制されるので、単位時間に注出される量がほぼ一
定したものとなり、また注出流線が、間隙を形成する外
筒および内筒表面に沿うように規制されるので、常に一
定することになり、これにより飛散することなしに安定
した形態で注出されることになる。
【0018】間隙は、その間隙幅値が、注出される内容
液の単位時間当たりの最大注出量を規制することになる
ので、内容液の種類、すなわち内容液の粘度にほぼ比例
した関係で、この間隙の幅値を設定することにより、内
容液の粘度に関係なしに、単位時間当たりの最大注出量
をほぼ一定に設定することが可能となる。
液の単位時間当たりの最大注出量を規制することになる
ので、内容液の種類、すなわち内容液の粘度にほぼ比例
した関係で、この間隙の幅値を設定することにより、内
容液の粘度に関係なしに、単位時間当たりの最大注出量
をほぼ一定に設定することが可能となる。
【0019】切除壁部を、連結壁の両側部分に、前部か
ら後部にかけてほぼ左右対称に設けることにより、内容
液は、形成された両開口部の前側部分からほぼ等分に流
出してから間隙内で合流して注出され、同時に両開口部
の後側部分が、容器内への空気流入口を提供するので、
内容液は、“息付き”および“脈打ち”の全くない状態
で、かつ拡がりのない状態で注出されることになる。
ら後部にかけてほぼ左右対称に設けることにより、内容
液は、形成された両開口部の前側部分からほぼ等分に流
出してから間隙内で合流して注出され、同時に両開口部
の後側部分が、容器内への空気流入口を提供するので、
内容液は、“息付き”および“脈打ち”の全くない状態
で、かつ拡がりのない状態で注出されることになる。
【0020】
【実施例】以下、本考案の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。注出キャップは、容器口筒19に直接組付け
られるキャップ本体1と、このキャップ本体1にヒンジ
18を介して連設された蓋体14とから構成され、全体が合
成樹脂の一体成形品となっている。
ら説明する。注出キャップは、容器口筒19に直接組付け
られるキャップ本体1と、このキャップ本体1にヒンジ
18を介して連設された蓋体14とから構成され、全体が合
成樹脂の一体成形品となっている。
【0021】キャップ本体1は、容器口筒19に外嵌して
強固にアンダーカット結合する円筒形状をした組付き筒
2と、この組付き筒2の上端から内鍔状に連設された頂
板3と、この頂板3の内周縁から垂下設されて容器口筒
19内に密嵌入する外筒6と、この外筒6の下端から内鍔
状の連結壁9を介して起立連設された天板8を有する有
頂円筒形状をした内筒7と、頂板3の上面内周縁から起
立設された上方にラッパ状に拡径した注出筒4と、この
注出筒4を囲む形態で頂板3上面に起立設された短円筒
形状をした嵌着筒片5とから構成されている。
強固にアンダーカット結合する円筒形状をした組付き筒
2と、この組付き筒2の上端から内鍔状に連設された頂
板3と、この頂板3の内周縁から垂下設されて容器口筒
19内に密嵌入する外筒6と、この外筒6の下端から内鍔
状の連結壁9を介して起立連設された天板8を有する有
頂円筒形状をした内筒7と、頂板3の上面内周縁から起
立設された上方にラッパ状に拡径した注出筒4と、この
注出筒4を囲む形態で頂板3上面に起立設された短円筒
形状をした嵌着筒片5とから構成されている。
【0022】外筒6と内筒7との間に形成される間隙S
の底壁となる連結壁9には、その左右両側部分に、前部
から後部にかけてほぼ左右対称に肉薄部11により切除
壁部10が円弧細板状に形成されており、両切除壁部1
0の上面後側端にそれぞれ立設された引き上げ片13の
上端は、一つのプルリング12で連結されている。
の底壁となる連結壁9には、その左右両側部分に、前部
から後部にかけてほぼ左右対称に肉薄部11により切除
壁部10が円弧細板状に形成されており、両切除壁部1
0の上面後側端にそれぞれ立設された引き上げ片13の
上端は、一つのプルリング12で連結されている。
【0023】嵌着筒片5は、キャップ本体1に対する蓋
体14の閉姿勢での組付きを保持するもので、外周面前側
部分に係止用の突片を付設している。
体14の閉姿勢での組付きを保持するもので、外周面前側
部分に係止用の突片を付設している。
【0024】蓋体14は、組付き筒2とほぼ同径寸法を
し、嵌着筒片5に外嵌する短円筒形状をした周壁16の上
端に平板状の頂壁15を連設した有頂円筒形状をしてい
て、頂壁15の下面(内面)中央に、キャップ本体1の注
出筒4の上端開口部内に密嵌入する短円筒形状をしたシ
ール筒片17を垂下設し、周壁16の外周面前側部に指掛け
片を突設し、また同じ周壁16の内周面前側部に、嵌着筒
片5の突片に乗り越えて係合する突片が付設されてい
る。
し、嵌着筒片5に外嵌する短円筒形状をした周壁16の上
端に平板状の頂壁15を連設した有頂円筒形状をしてい
て、頂壁15の下面(内面)中央に、キャップ本体1の注
出筒4の上端開口部内に密嵌入する短円筒形状をしたシ
ール筒片17を垂下設し、周壁16の外周面前側部に指掛け
片を突設し、また同じ周壁16の内周面前側部に、嵌着筒
片5の突片に乗り越えて係合する突片が付設されてい
る。
【0025】この蓋体14をキャップ本体1にヒンジ18を
介して一体設することにより、切除壁部10を破断除去し
てキャップ本体1を開封状態とした後の、キャップ本体
1の開閉が可能となる。
介して一体設することにより、切除壁部10を破断除去し
てキャップ本体1を開封状態とした後の、キャップ本体
1の開閉が可能となる。
【0026】キャップ本体1の組付き筒2の後側上端部
と蓋体14の周壁16の後側下端部とをヒンジ結合するヒン
ジ18は、二枚の傾斜したヒンジ片で構成されており、こ
の二枚の傾斜したヒンジ片の弾力により、キャップ本体
1に対する蓋体14の開状態姿勢を自己保持するようにし
ている。
と蓋体14の周壁16の後側下端部とをヒンジ結合するヒン
ジ18は、二枚の傾斜したヒンジ片で構成されており、こ
の二枚の傾斜したヒンジ片の弾力により、キャップ本体
1に対する蓋体14の開状態姿勢を自己保持するようにし
ている。
【0027】図4に示すように、肉薄部11は連結壁9
の外筒6および内筒7との連設基部に形成されているの
で、この肉薄部11により連結壁9の一部に区画形成さ
れる切除壁部10を破断除去して成形される開口部は、
その開口幅が間隙Sと同じとなり、これにより注出され
る内容液は、この開口部で流線を乱されることなしに間
隙S内に流入することになるが、この際、外筒6と内筒
7とは、連結壁9の他部である前端部および後部(図
3、参照)により連結状態が安定的に保持されているの
で、間隙Sは、その幅を成形時のまま維持する。
の外筒6および内筒7との連設基部に形成されているの
で、この肉薄部11により連結壁9の一部に区画形成さ
れる切除壁部10を破断除去して成形される開口部は、
その開口幅が間隙Sと同じとなり、これにより注出され
る内容液は、この開口部で流線を乱されることなしに間
隙S内に流入することになるが、この際、外筒6と内筒
7とは、連結壁9の他部である前端部および後部(図
3、参照)により連結状態が安定的に保持されているの
で、間隙Sは、その幅を成形時のまま維持する。
【0028】間隙S内に流入した内容液は、図5に示す
ように、間隙Sを形成する外筒6の内周面および内筒7
の外周面が平滑面であるので、その流出流動を規制され
て流線を整流された状態で注出される。
ように、間隙Sを形成する外筒6の内周面および内筒7
の外周面が平滑面であるので、その流出流動を規制され
て流線を整流された状態で注出される。
【0029】この間隙Sの具体的な間隙幅値としては、
多くの実測によれば0.5〜2.0mmの範囲が適当であ
ったが、一般的な内容液、例えば醤油とかサラダ油さら
にはソース等に対しては1.0〜1.5mmの範囲で好ま
しい結果となった。
多くの実測によれば0.5〜2.0mmの範囲が適当であ
ったが、一般的な内容液、例えば醤油とかサラダ油さら
にはソース等に対しては1.0〜1.5mmの範囲で好ま
しい結果となった。
【0030】
【考案の効果】本考案は、上記した構成となっているの
で、以下に示す効果を奏する。注出される内容液の注出
形態および状態を、一定の間隙幅を有する間隙で規制す
るので、内容液を拡散させることなしに常に一定したか
つ安定した状態で注出することができる。
で、以下に示す効果を奏する。注出される内容液の注出
形態および状態を、一定の間隙幅を有する間隙で規制す
るので、内容液を拡散させることなしに常に一定したか
つ安定した状態で注出することができる。
【0031】注出される内容液は、間隙によりその単位
時間当たりの最大流出量がほぼ正確に規制されるので、
常に一定した内容液の注出程度を得ることができる。
時間当たりの最大流出量がほぼ正確に規制されるので、
常に一定した内容液の注出程度を得ることができる。
【0032】切除壁部を連結壁の前部から後部にかけて
成形した場合には、成形される開口部の後側部分を空気
吸入部とすることができるので、間隙の注出内容液に対
する規制作用との相乗作用により、“息付き”および
“脈打ち”の全くない、内容液の極めて良好な注出動作
を得ることができる。
成形した場合には、成形される開口部の後側部分を空気
吸入部とすることができるので、間隙の注出内容液に対
する規制作用との相乗作用により、“息付き”および
“脈打ち”の全くない、内容液の極めて良好な注出動作
を得ることができる。
【0033】従来のこの種のキャップに比べて、外筒と
内筒とを追加しただけの構造であるので、その構造が簡
単であり、もって実施が容易である。
内筒とを追加しただけの構造であるので、その構造が簡
単であり、もって実施が容易である。
【図1】本考案による注出キャップの一実施例を示す全
体平面図。
体平面図。
【図2】図1に示した実施例における全体縦断面図。
【図3】図1に示した実施例におけるプルリングを取り
去った状態でのキャップ本体の平面図。
去った状態でのキャップ本体の平面図。
【図4】図1に示した実施例における切除壁部を破断除
去する以前の間隙部分の拡大縦断面図。
去する以前の間隙部分の拡大縦断面図。
【図5】図1に示した実施例における切除壁不を破断除
去して内容液を注出している状態での間隙部分の拡大縦
断面図。
去して内容液を注出している状態での間隙部分の拡大縦
断面図。
1 ; キャップ本体 2 ; 組付き筒 3 ; 頂板 4 ; 注出筒 5 ; 嵌着筒片 6 ; 外筒 7 ; 内筒 8 ; 天板 9 ; 連結壁 10; 切除壁部 11; 肉薄部 12; プルリン
グ 13; 引き上げ片 14; 蓋体 15; 頂壁 16; 周壁 17; シール筒片 18; ヒンジ 19; 容器口筒 S ; 間隙
グ 13; 引き上げ片 14; 蓋体 15; 頂壁 16; 周壁 17; シール筒片 18; ヒンジ 19; 容器口筒 S ; 間隙
Claims (3)
- 【請求項1】 液体収納容器の口筒(19)に外装して
組付く組付き筒(2)の上端に内鍔状の頂板(3)を連
設し、該頂板(3)の内周縁から前記口筒(19)に密
嵌入する外筒(6)を垂下設し、該外筒(6)の下端か
ら幅狭な内鍔状の連結壁(9)を介して前記外筒(6)
との間に間隙(S)を形成する有頂筒形状をした内筒
(7)を連設し、前記連結壁(9)による前記外筒
(6)と内筒(7)との一体連結を確保した構成で、前
記連結壁(9)の一部に肉薄部(11)で囲まれた切除
壁部(10)を形成し、さらに該切除壁部(10)の上
面端部にプルリング(12)を有する引き上げ片(1
3)を一体に立設して成る注出キャップ。 - 【請求項2】 外筒(6)と内筒(7)との間に形成さ
れる間隙(S)の値を、容器に収納された液体の粘度の
値に従って、該粘度の値の変化に比例して変化する関係
で設定した請求項1に記載の注出キャップ。 - 【請求項3】 切除壁部(10)を、連結壁(9)の両
側部分に、前部から後部にかけてほぼ左右対称に設けた
請求項1または2に記載の注出キャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991050332U JP2568659Y2 (ja) | 1991-06-04 | 1991-06-04 | 注出キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991050332U JP2568659Y2 (ja) | 1991-06-04 | 1991-06-04 | 注出キャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0524552U JPH0524552U (ja) | 1993-03-30 |
JP2568659Y2 true JP2568659Y2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=12855964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991050332U Expired - Lifetime JP2568659Y2 (ja) | 1991-06-04 | 1991-06-04 | 注出キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2568659Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5886110B2 (ja) * | 2012-03-30 | 2016-03-16 | 株式会社吉野工業所 | 合成樹脂製注出キャップ |
JP6497067B2 (ja) * | 2014-12-25 | 2019-04-10 | 凸版印刷株式会社 | ヒンジキャップとこのヒンジキャップを取り付けた容器 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57110052U (ja) * | 1980-12-26 | 1982-07-07 | ||
JPS59181056U (ja) * | 1983-05-20 | 1984-12-03 | 野田クラウン工業株式会社 | 液体注出用キヤツプ |
-
1991
- 1991-06-04 JP JP1991050332U patent/JP2568659Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0524552U (ja) | 1993-03-30 |
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