JP2568599Y2 - オゾン溶解装置 - Google Patents

オゾン溶解装置

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JP2568599Y2
JP2568599Y2 JP4901892U JP4901892U JP2568599Y2 JP 2568599 Y2 JP2568599 Y2 JP 2568599Y2 JP 4901892 U JP4901892 U JP 4901892U JP 4901892 U JP4901892 U JP 4901892U JP 2568599 Y2 JP2568599 Y2 JP 2568599Y2
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ozone
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valve
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は,送水を停止したときに
も,優れたオゾン溶解効率を発揮することができるオゾ
ン溶解装置に関する。
【0002】
【従来技術】近年,オゾン溶解水を飲料水などに加え
て,その中の微生物を殺菌する方法がある。そして,上
記オゾン溶解水を作る装置としては,従来,例えば図6
に示すごとく,タンク9とエジェクター6とを有するオ
ゾン溶解装置がある。
【0003】エジェクター6は,水2を圧送すると共
に,オゾン供給管42を介して,オゾン発生器49から
のオゾン含有ガス4を吸引して,両者をエジェクター6
の下方に設けられた下流パイプ69及びタンク9内に連
続的に圧送する。また,エジェクター6の上方に設けら
れた上流パイプ61には,送水量を調節するバルブ61
0が取り付けられている。
【0004】タンク9は,その下方に設けられた吐水口
99と,その上方に取り付けられたオゾン分解装置97
とを有する。オゾン分解装置97は,オゾン分解用の活
性炭等の触媒7が充填されている。また,吐水口99に
は,タンク9内のオゾン溶解水20の流出量を調節する
ためのバルブ990が取り付けられている。
【0005】オゾン溶解装置によりオゾン溶解水を作る
に当たっては,バルブ610を開いて水2をエジェクタ
ー6に圧送すると共に,オゾン供給管42からはオゾン
含有ガス4を圧入する。エジェクター6では,水2とオ
ゾン含有ガス4とが激しくぶつかり合い,オゾン含有ガ
ス4が水2中に微細なオゾン気泡40となってよく混和
される。
【0006】その後,両者は,下流パイプ69を経てタ
ンク9へ圧送される。該タンク9において,水2は,オ
ゾン気泡40と接触し,オゾンを溶解させ,オゾン溶解
水20となる。オゾン溶解水20は吐水口99から排水
される。未溶解の少量のオゾン気泡40は,タンク9内
の水2の水面200から抜けて,触媒7により分解され
る。
【0007】
【解決しようとする課題】しかしながら,図7に示すご
とく,バルブ610を閉鎖してエジェクター6から水2
の圧送を停止した場合には,エジェクター6内の水2
は,タンク9内の水2の水面200と同じ高さまで下が
る。そのため,オゾン含有ガス4は,下流パイプ69内
では水2とよく混和されない。それ故,下流パイプ69
内の水2中で微細なオゾン気泡40とならずに,大きな
気泡のまま,下流パイプ69及びタンク9に送られる。
【0008】従って,大きな気泡のオゾン気泡40は,
その浮力が大きいため,タンク9内の水2の中を急速に
上昇して水面200に出てしまう。それ故,水2との接
触時間が短くなり,水2中へのオゾンの溶解効率が低下
する。本考案は,かかる問題点に鑑み,エジェクターへ
の送水を停止したときにも,優れたオゾン溶解効率を発
揮することができるオゾン溶解装置を提供しようとする
ものである。
【0009】
【課題の解決手段】本考案は,オゾンを溶解すべき水を
入れるためのタンクと,上記水を圧送すると共にオゾン
供給管からオゾン含有ガスを吸引して両者を上記タンク
内に圧入するためのエジェクターとを設けてなるオゾン
溶解装置であって,上記エジェクターの下流パイプに
は,タンク内の水中にオゾンを散気させる小孔を設けた
散気管を接続してなり,かつ上記散気管の先端には上記
エジェクターから圧入された水の圧力変化により開閉す
る開閉弁を取り付けたことを特徴とするオゾン溶解装置
にある。
【0010】本考案において最も注目すべきことは,エ
ジェクターの下流パイプに小孔を設けた散気管を接続し
たこと,該散気管の先端にエジェクターから圧入された
水の圧力変化により開閉する開閉弁を取り付けたことで
ある。上記散気管は,多数の小孔を有している。小孔の
口径は,0.05〜0.1mmであることが好ましい。
0.05mm未満では,オゾン気泡を小径状に散気させ
ることが困難である。0.1mmを越えた場合には,小
孔から散気されるオゾン気泡が大きくなりすぎて,オゾ
ン溶解効率が低下するおそれがある。
【0011】開閉弁は,ヒンジ,ブラケット等により,
散気管の先端に,エジェクターから送られる水の水圧に
よって開くよう,取り付けられている。開閉弁には,ス
プリング或いはウエイト等を設け,水圧との調整を図る
ことが好ましい。エジェクターへ圧入される水は,水道
水であることが好ましい。散気管内の水の水圧は,0.
5〜1.0kg/cm2 であることが好ましい。0.5
kg/cm2 未満では,開閉弁が開かず,タンク内に水
が導入されないおそれがある。1.0kg/cm2 を越
える場合には,それに見合う効果は得られないおそれが
ある。
【0012】オゾン含有ガスは,オゾン或いはオゾンを
含有する気体である。オゾン含有ガスの圧力は,0.1
〜0.2kg/cm2 であることが好ましい。0.1k
g/cm2 未満では,オゾンの溶解効率が低下するおそ
れがある。0.2kg/cm2 を越える場合には,それ
に見合う効果を得ることが困難である。
【0013】
【作用及び効果】本考案において,水をオゾン溶解装置
に圧送する場合には,エジェクターにより,水を圧送す
ると共にオゾン含有ガスを吸引して,両者を下流パイプ
及び散気管内に圧送する。水は,その水圧で開閉弁を押
し上げて,オゾン気泡と混和状態で,散気管の開口部か
らタンク内に圧送される。タンク内では,更に,水とオ
ゾン気泡とが充分に接触,混和する。これにより,水
は,充分にオゾンを溶解し,濃厚なオゾン溶解水とな
る。
【0014】また,オゾン溶解装置への送水を停止した
場合には,下流パイプ内の水は,タンク内の水の水面と
同じ高さまで下がる。オゾン含有ガスは,上記水面から
水と混和し,更に,散気管内に圧入される。散気管内で
は,開閉弁は閉じているので,小孔からオゾン気泡がタ
ンク内に散気される。
【0015】このとき,散気管内のオゾン気泡は,小孔
により微細化される。そのため,該オゾン気泡の水中で
の滞留時間が増加し,それ故,オゾン気泡の浮力が小さ
くなるため,該オゾン気泡と水との接触時間が長くな
る。従って,水中へのオゾンの溶解効率が増加する。
【0016】このように,エジェクターからタンクへの
送水を停止したときにも,常に濃厚なオゾン溶解水を得
ることができる。以上のごとく,本考案によれば,エジ
ェクターへの送水を停止したときにも,優れたオゾン溶
解効率を発揮することができるオゾン溶解装置を提供す
ることができる。
【0017】
【実施例】実施例1 本考案にかかる実施例につき,図1〜図4を用いて説明
する。本例のオゾン溶解装置は,図1,図2に示すごと
く,オゾンを溶解すべき水2をいれるためのタンク9
と,水2を圧送すると共にオゾン供給管42からオゾン
含有ガス4を吸引して両者をタンク9内に圧入するため
のエジェクター6とを設けている。エジェクター6の下
流パイプ69には,タンク9内にオゾン含有ガス4を散
気させる小孔18を設けた散気管14を接続している。
散気管14の先端には,エジェクター6から圧送された
水2の圧力変化により開閉する,開閉弁15を取り付け
ている。
【0018】散気管14は,多数の小孔18を有してい
る。小孔18の口径は,0.05〜0.1mmである。
散気管14の先端上部には,図3,図4に示すごとく,
ブラケット17が設けられている。ブラケット17に
は,ヒンジ16及びスプリング19を介在させて,開閉
弁15が開閉可能に取り付けられている。散気管14中
の水2の水圧は,0.5〜1.0kg/cm2 である。
また,オゾン含有ガス4の圧力は,0.1〜0.2kg
/cm2 である。
【0019】エジェクター6は,図1,図2に示すごと
く,水2を圧送すると共に,オゾン発生器49からオゾ
ン供給管42を介して,オゾン含有ガス4を吸引して,
両者を下流パイプ69及びタンク9内に連続的に圧送す
る。また,エジェクター6の上流パイプ61には,送水
量を調節するバルブ610が取り付けられている。タン
ク9は,その下方に設けられた吐水口99と,その上方
に取り付けられたオゾン分解装置97とを有する。オゾ
ン分解装置97は,活性炭からなるオゾン分解用の触媒
7が充填されている。
【0020】また,吐水口99には,タンク9内のオゾ
ン溶解水20の流出量を調節するためのバルブ990が
取り付けられている。エジェクターから圧送される水2
は,水道水である。オゾン含有ガス4は,オゾンを数百
ppm〜数万ppmを含有する気体である。
【0021】次に,本例の作用効果につき説明する。本
例のオゾン溶解装置において,エジェクター6によりタ
ンク9内へ送水しつつ,オゾン溶解水を作る場合には,
まず,図1に示すごとく,バルブ610を開けてエジェ
クター6に水2を圧送する。また,オゾン発生装置49
よりオゾン供給管42を介して,エジェクター6にオゾ
ン含有ガス4を吸引する。
【0022】エジェクター6では,水2とオゾン含有ガ
ス4とが激しくぶつかりあう。これにより,オゾン含有
ガス4は,水2中に微細なオゾン気泡40として,混和
される。両者は,更に,下流パイプ69及び散気管14
内に圧送される。散気管14では,図3に示すごとく,
開閉弁15が水圧で押し上げられ,その開口部140か
ら水2がタンク9内に圧送される。
【0023】タンク9内では,水2と共に噴出されたオ
ゾン気泡40とタンク9内の水2とが,充分に接触,混
和され,濃厚なオゾン溶解水20となる。オゾン溶解水
20は,図1に示すごとく,バルブ990を開けること
により吐水口99から吐水される。尚,溶解されなかっ
たオゾン気泡40は,タンク9内の水2の水面200か
ら抜けて,触媒7により分解される。
【0024】一方,バルブ610を閉鎖してタンク9内
への送水を停止した場合には,図2に示すごとく,下流
パイプ69内の水2が,タンク9内の水2の水面200
と同じ高さまで下がる。オゾン含有ガス4は,オゾン発
生装置49のポンプによる圧送力により,上記水面20
0から水2中に圧入され,ついで散気管14内に圧入さ
れる。散気管14内では,開閉弁15は閉じているの
で,小孔18のみからオゾン気泡40がタンク9内に散
気される。
【0025】このとき,散気管14内のオゾン気泡40
は,小孔18により微細化される。そのため,オゾン気
泡40の浮力が小さくなり,オゾン気泡40はタンク9
内の水2中での滞留時間が増加する。それ故,オゾン気
泡40と水2との接触時間が長くなり,オゾンの溶解効
率が増加する。
【0026】このように,タンク9への送水を停止した
ときにも,常に効率的に濃厚なオゾン溶解水20を得る
ことができる。また,オゾン含有ガス4中のオゾンが,
図1,図2に示すごとく,充分に水2に溶解するため,
タンク9内の水2を抜けたオゾン含有ガスには,殆どオ
ゾンが含まれていない。それ故,触媒7を長期間に渡っ
て使用させることができる。
【0027】実施例2 本例においては,図5に示すごとく,実施例1で用いた
スプリング19の代わりに,開閉弁15の先端にウエイ
ト150を設けている。開閉弁15は,ウエイト150
の重さにより,0.5kg/cm2 以上の水圧で開くよ
うになっている。また,上記ウエイト150を,開閉弁
15から取り外し,重さの違うウエイトに取り替えるこ
とができる。その他は,実施例1と同様である。
【0028】本例においては,エジェクターによる水圧
を変えた場合,それに合う重さのウエイトに取り替え
る。これにより,開閉弁15は,様々な水圧に対応し
て,開閉することができる。本例においても,実施例1
と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1にかかる,送水時のオゾン溶解装置の
断面図。
【図2】実施例1にかかる,送水を停止した時のオゾン
溶解装置の断面図。
【図3】実施例1にかかる,送水時のオゾン溶解装置の
要部拡大断面図。
【図4】実施例1にかかる,送水を停止した時のオゾン
溶解装置の要部拡大断面図。
【図5】実施例2にかかる,送水時のオゾン溶解装置の
要部拡大断面図。
【図6】従来例にかかる,送水時のオゾン溶解装置の断
面図。
【図7】従来例にかかる,送水を停止した時のオゾン溶
解装置の断面図。
【符号の説明】 14...散気管, 15...開閉弁, 18...小孔, 2...水, 20...オゾン溶解水, 4...オゾン含有ガス, 40...オゾン気泡, 42...オゾン供給管, 6...エジェクター, 69...下流パイプ, 9...タンク,

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オゾンを溶解すべき水を入れるためのタ
    ンクと,上記水を圧送すると共にオゾン供給管からオゾ
    ン含有ガスを吸引して両者を上記タンク内に圧入するた
    めのエジェクターとを設けてなるオゾン溶解装置であっ
    て, 上記エジェクターの下流パイプには,タンク内の水中に
    オゾンを散気させる小孔を設けた散気管を接続してな
    り, かつ,上記散気管の先端には上記エジェクターから圧入
    された水の圧力変化により開閉する開閉弁を取り付けた
    ことを特徴とするオゾン溶解装置。
JP4901892U 1992-06-19 1992-06-19 オゾン溶解装置 Expired - Lifetime JP2568599Y2 (ja)

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JP4537988B2 (ja) * 2006-11-07 2010-09-08 佐藤工業株式会社 ガス溶存水生成ミキサー及びガス溶存水製造装置
JP5250921B1 (ja) * 2012-06-04 2013-07-31 株式会社サンエイ 加圧浮上式スカム分離処理装置

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