JP2568059C - - Google Patents

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JP2568059C
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は、苗のせ台、及び、その苗のせ台の苗を取り出して圃場面に植え付け
作動する植付機構を備えて構成された苗植付装置と、作溝器で圃場面に形成した
施肥溝に供給経路を通して肥料タンクから送り出されてくる粒状肥料を落下供給
するように構成された施肥装置とを、走行機体に備えてなる施肥装置付き田植機
に関する。 【0002】 【従来の技術】 上記の如く構成された施肥装置としては、例えば、実開昭60−114612
号公報に示されるように、肥料タンクから繰り出された粒状肥料を、それに含ま
れる粉肥料とともに作溝器に向けて落下供給させるようにしたものがある。ここ
で、粒状肥料の施肥を行う際の状況について考えるに、この種の施肥装置では作
溝器が圃場面に突入する状態で設けられている。従って、上記の技術による施肥
装置においては、作溝器側から侵入した水分が、粒状肥料に多量に含まれている
流下し難い粉肥料を、作溝器近傍の肥料供給経路において糊状に固めて成長させ
て供給経路を狭小化させることや、さらには、肥料詰まりを生じさせることもあ
った。 【0003】 そこで、上記構造のものがかかえる欠点を解消するための技術として、従来で
は、漏下網付きの回収容器を肥料タンクの底部に付設することによって微粉化し
た粉肥料を回収する(例えば、実開昭62−70723号公報)、あるいは、漏
下網付きの回収容器を繰り出し装置下方の流下経路途中に設けることによって微
粉化した粉肥料を回収する(例えば、実開昭62−49909号公報)などの技
術があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記従来技術のものによれば、粉肥料の回収手段を備えていな
い前述構造の場合のような、作溝器近傍の肥料供給経路における粉肥料の付着を
、 回収機能が良好に作用している間は避けられるものの、回収容器が粉肥料で満杯
になると、その粉肥料の回収除去機能が損なわれるようになる。従って、容器が
満杯になっているか否かを常に注意し続けなければならないという新たな煩わし
さがあり、また、その確認も、機体を止めてから容器を取り外して貯留程度を確
認するなどの手数を要するものであった。 【0005】 本発明の目的は、粒状肥料に含まれる粉肥料を選別回収して粉肥料の付着に起
因する供給経路の狭小化、及び、肥料詰まりを抑制するために粉肥料の回収容器
を用いるにあたり、回収容器における粉肥料の貯留状況の確認を簡単に行えるよ
うにするとともに、その確認の簡単さを長期に亘って維持できるようにすること
にある。 【0006】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため、本第1発明では、苗のせ台、及び、その苗のせ台の
苗を取り出して圃場面に植え付け作動する植付機構を備えて構成された苗植付装
置と、作溝器で圃場面に形成した施肥溝に供給経路を通して肥料タンクから送り
出されてくる粒状肥料を落下供給するように構成された施肥装置とを、走行機体
に備えてなる施肥装置付き田植機において、前記植付機構の上方位置に、前記肥
料タンクの粒状肥料を所定量ずつ前記作溝器側へ送り出す繰り出し装置を配置し
、この繰り出し装置に、繰り出し途中の粒状肥料に含まれる粉肥料を漏下させる
とともに粒状肥料を前記作溝器側へ案内する選別網体と、この選別網体から漏下
した粉肥料を受け止め貯留する回収容器とを有した粉肥料選別回収装置を設け、
かつ、前記回収容器を透視可能な樹脂成形品で構成するとともに機体後方から目
視できる位置に配備し、前記植付機構と前記回収容器との間に、前記植付機構側
から前記繰り出し装置側への泥の飛散を防止するように板面部分を横臥姿勢に配
置した平板状の泥除け板を設けた。 【0007】 本第2発明では、上記第1発明において、前記繰り出し装置に、前記肥料タン
クからの粒状肥料を前記作溝器側へ送る供給口とは別に、前記肥料タンクからの 粒状肥料を抜き出し可能な吐出口を設けるとともに、前記粉肥料選別回収装置及
び前記吐出口の夫々を、前記泥除け板の上方側に配設し、かつ、前記泥除け板を
、前記苗植付装置の固定部に対して着脱自在に装着した。 【0008】 【作用】 本第1発明によると、繰り出し装置により肥料タンクから繰り出された粉肥料
を含む粒状肥料は、選別網体の上方を通過する際において漏下選別され、粒状肥
料に含まれる粉肥料が選別網体から漏下して回収容器に貯留されるとともに、粒
状肥料のみが作溝器側に案内されて落下供給されるようになるので、作溝器を介
して侵入した水分が粉肥料を糊状に固めて成長させることによる作溝器近傍にお
ける肥料供給経路の狭小化、及び、肥料詰りを抑制することができ、粒状肥料を
作溝器に向けて円滑に落下供給できるようになる。また、回収容器を透視可能な
樹脂成形品で構成するとともに、植付機構の上方で機体後部から目視できる位置
に配備しているので、肥料の補給時や畦際旋回時などにおいて、補助作業者が畦
から回収容器の粉肥料回収状況を簡単に確認することができ、回収容器からの粉
肥料の回収時機を的確に判断できるようになる。しかも、前記植付機構と前記回
収容器との間に、前記植付機構側から前記繰り出し装置側への泥の飛散を防止す
るように板面部分を横臥姿勢に配置した平板状の泥除け板を設けていることから
、植付機構の苗植え付け作動に伴って飛散する泥が繰り出し装置に設けてある回
収容器に付着して、補助作業者が畦から回収容器の粉肥料回収状況を簡単に確認
できなくなるといった不都合がなくなるので、長時間の作業においても回収容器
を透視可能状態に維持することができる。 【0009】 本第2発明によると、肥料タンクからの粒状肥料を抜き出し可能な吐出口を別
途設けているので、肥料タンクからの粒状肥料の抜き出し回収が容易になる。ま
た、粉肥料選別回収装置及び吐出口の夫々を泥除け板の上方側に配設しているこ
とから、植付機構側から飛散した泥が粉肥料選別回収装置や吐出口に付着しない
ので、吐出口から肥料タンクの粒状肥料を抜き出して回収する際に、泥が粒状肥
料に付着あるいは混入する不都合がない。しかも、泥除け板を苗植付装置の固定 部に対して着脱自在に装着しているので、吐出口から肥料タンクの粒状肥料を抜
き出して回収する際には泥除け板を取り外しておくことによって、吐出口から抜
き出された粒状肥料を回収するための容器や回収袋を吐出口に容易に近づけて位
置させることができるようになる。 【0010】 【発明の効果】 従って、本第1発明によれば、粒状肥料に含まれる粉肥料を選別回収して粉肥
料の付着に起因する供給経路の狭小化、及び、肥料詰りを抑制することができる
ので、施肥作業における能率の向上を図れるようになった。また、回収容器から
の粉肥料の回収時機を的確に判断することができるので、回収容器からの粉肥料
の回収作業を効率良く行えるようになった。しかも、植付機構側からの泥が回収
容器に付着しないので、メンテナンスの面において有利になるとともに、長期に
亘って効率の良い回収容器からの粉肥料の回収作業を行えるようになった。 【0011】 本第2発明によれは、肥料タンクからの粒状肥料の抜き出し作業を、粒状肥料
への泥の付着あるいは混入を防止しながら、容易かつ効率良く行えるようになっ
た。 【0012】 【実施例】 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 【0013】 図5及び図6には、施肥装置付き田植機の走行機体(図示せず)後部に連結さ
れる乗用型田植機の苗植付装置25及び施肥装置26が示されており、苗植付装
置25は、苗植付け条毎にチェーンケース1からの動力によって回転する回転ケ
ース2に2つの植付アーム3を設けて成る植付機構24を備えて、苗のせ台4に
載置したマット状苗Wを圃場に植付けるように構成され、その下部には整地フロ
ート5を有している。 【0014】 施肥装置26は、肥料タンクとしてのホッパー6に貯留された粒状肥料を繰り 出し装置7によって所定量ずつ送り出し、この繰り出し装置7の下部空間、及び
、案内ホース8、作溝器9で成る供給経路Aを通して、前記作溝器9で圃場面に
形成した施肥溝に送り込むよう構成され、更に、この施肥装置26には、図1〜
図6に示すように、繰り出し装置7の下部に連結する経路切換えケース10の下
部に、前記繰り出し装置7からの繰り出し肥料を受けてこれに含まれる粉肥料を
漏下させるとともに粒状肥料を前記作溝器9側に案内落下させる選別網体11と
、この選別網体11から漏下した粉肥料を受け止め貯留する回収容器12とを有
した粉肥料選別回収装置27を設けてある。前記回収容器12は透明樹脂製であ
り、植付機構24の上方で機体後部から目視できる位置に配備されている。 【0015】 つまり、繰り出し装置7は、苗植付装置25からの動力がロッド13、支軸1
4を介して伝えられる往復回動型の繰出しロール7aを繰出しケース7bに内装
して成り、この繰出しケース7bの下部に前記経路切換ケース10の上部を嵌合
連結してある。尚、夫々のケース7b,10の間に漏斗状のガイド部15aが形
成された案内部材15を挟み込む状態で配置してあり、この案内部材15は、そ
の左右位置の端縁15b,15bを経路切換ケース10の内面に接当させ、その
前後部の突出縁15c,15cを経路切換ケース10に嵌合させてある。 【0016】 経路切換ケース10は、ホッパー6からの粒状肥料を作溝器9側となる案内ホ
ース8へ送る供給口B1 と、ホッパー6からの粒状肥料を抜き出す際に用いら
れる吐出口B2 とを下部に有し、内部には経路切換用の案内板10aを操作軸
10bに連結して設けてある。尚、操作軸10bの端部にはバネ材で成る操作杆
16を取付けてあり、ケース外面の係合凹部10c,10cに弾性力によって係
合保持するように構成してある。【0017】 又、前記回収容器12は、その上部を傾斜面に形成してあり、この傾斜面に前
記選別網体11を着脱自在に設けてあり、この回収容器12を下方から挿入する
ことで傾斜面の外縁部12aと経路切換ケース10の嵌合面10dとが嵌合する
ように構成してあり、更に、図3に示すように、形状を設定した嵌合部17をこ
の回収容器12の下部に設けてあり、この嵌合部17は経路切換ケース10に設 けた嵌合片18に対して、上下方向の移動か許され、かつ、横方向への移動が規
制されるように構成してある。 【0018】 図1、図2、及び、図4に示すように、繰出しケース7bの下部にはバネ材で
成る係止ロッド19,19を設けてあり、この係止ロッド19,19と係合する
突片20,21を経路切換ケース10及び回収容器12の夫々の外面に突設して
あり、係止ロッド19,19と突片20,21との係合により繰出しケース7b
と経路切換ケース10と回収容器12とが一体的に連結保持されるように構成さ
れている。尚、回収容器12を取外す際には、回収容器12の突片21とこの側
の係止ロッド19との係合を解除して、回収容器12を下方に引き下げることに
より、前記外縁部12a及び嵌合部17の夫々を経路切換ケース10から分離さ
せる操作を行うことになる。そして、この側の係止ロッド19及び突片21を併
せて連結機構Cと称する。 【0019】 図5〜図8に示すように、植付機構24と繰り出し装置7の回収容器12との
間となる植付アーム3,3の上部位置には、苗植付装置25側に設けられたロッ
ド材からなる固定部22に支持される樹脂製の平板状の泥除け板23を、前記植
付機構側から前記繰り出し装置側への泥の飛散を防止するように板面部分が横臥
姿勢となる状態で設けてある。この泥除け板23は、下面前部に固定部22に対
する係合突起23aを、又、下面後部に固定部22に対する弾性保持片23bを
一体的に形成してあり、この弾性保持片23bはそのレバー片23cの操作によ
り保持空間を拡大して、保持状態の解除を行えるように構成してある。尚、この
弾性保持片23bの上方位置の泥除け板23には開口23dを形成してあり、又
、この保持片23bに保持される位置の固定部22に泥除け板23と異なる色彩
の着色を行うことによって、保持状態の確認を容易に行えるように構成してある
。 【0020】 〔別実施例〕 本発明は上記実施例以外に、例えば、粉肥料を回収するための回収容器12を
繰り出し装置7に対して直接取付ける等、取付位置は任意に設定して良く、嵌合 部17の形状、連結機構Cの構造も様々に実施できる。 【0021】 尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該
記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】 【図1】 繰出し機構等の縦断背面図 【図2】 繰出し機構等の縦断側面図 【図3】 図1のIII −III 線断面図 【図4】 繰出し機構等の分解斜視図 【図5】 苗植付装置と施肥装置の側面図 【図6】 苗植付装置と施肥装置の背面図 【図7】 泥除け板の縦断側面図 【図8】 固定部と泥除け板との分離状態を表す斜視図 【符号の説明】 4 苗のせ台 6 肥料タンク 7 繰り出し装置 9 作溝器 11 選別網体 12 回収容器 22 固定部 23 泥除け板 24 植付機構 25 苗植付装置 26 施肥装置 27 粉肥料選別回収装置 A 供給経路 B1 供給口 B2 吐出口

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 苗のせ台(4)、及び、その苗のせ台(4)の苗を取り出して
    圃場面に植え付け作動する植付機構(24)を備えて構成された苗植付装置(2
    5)と、作溝器(9)で圃場面に形成した施肥溝に供給経路(A)を通して肥料
    タンク(6)から送り出されてくる粒状肥料を落下供給するように構成された施
    肥装置(26)とを、走行機体に備えてなる施肥装置付き田植機であって、 前記植付機構(24)の上方位置に、前記肥料タンク(6)の粒状肥料を所定
    量ずつ前記作溝器(9)側へ送り出す繰り出し装置(7)を配置し、 この繰り出し装置(7)に、繰り出し途中の粒状肥料に含まれる粉肥料を漏下さ
    せるとともに粒状肥料を前記作溝器(9)側へ案内する選別網体(11)と、こ
    の選別網体(11)から漏下した粉肥料を受け止め貯留する回収容器(12)と
    を有した粉肥料選別回収装置(27)を設け、 かつ、前記回収容器(12)を透視可能な樹脂成形品で構成するとともに機体後
    方から目視できる位置に配備し、 前記植付機構(24)と前記回収容器(12)との間に、前記植付機構(24)
    側から前記繰り出し装置(7)側への泥の飛散を防止するように板面部分を横臥
    姿勢に配置した平板状の泥除け板(23)を設けてある施肥装置付き田植機。 【請求項2】 前記繰り出し装置(7)に、前記肥料タンク(6)からの粒状
    肥料を前記作溝器(9)側へ送る供給口(B1)とは別に、前記肥料タンク(6
    )からの粒状肥料を抜き出し可能な吐出口(B2)を設けるとともに、前記粉肥
    料選別回収装置(27)及び前記吐出口(B2)の夫々を、前記泥除け板(23
    )の上方側に配設し、 かつ、前記泥除け板(23)を、前記苗植付装置(25)の固定部(22)に対
    して着脱自在に装着してある請求項1記載の施肥装置付き田植機。

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