JP2568010B2 - 防球ネットの自動昇降装置システム - Google Patents

防球ネットの自動昇降装置システム

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JP2568010B2
JP2568010B2 JP3200465A JP20046591A JP2568010B2 JP 2568010 B2 JP2568010 B2 JP 2568010B2 JP 3200465 A JP3200465 A JP 3200465A JP 20046591 A JP20046591 A JP 20046591A JP 2568010 B2 JP2568010 B2 JP 2568010B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、防球ネット自動昇降
装置システムに係り、特に防球ネット取付け用の柱に防
球ネットを強制的に昇降させて張設し得るように構成し
た防球ネットの自動昇降装置システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ゴルフ練習場やゴルフ場コ−ス
の防球ネットは、強風時にその防球ネットを自動的に昇
降させるように設計されている。図6に示すように従来
の方法は、コンクリ−ト柱の上部に3輪滑車1を取付
け、3本の柱ごとに防球ネット2の引上げ用の電動ウイ
ンチ3を一台取付け、強風時は、その防球ネット2の自
重で降ろすように構成されている。又防球ネット2を引
留めておくためのガイドロ−プ4は、通常、柱の根元か
ら1.5〜2.0m先のアンカ−ブロック5に固定され
ている。しかし、このガイドロ−プ4には強風時にかな
りの張力が掛かるためアンカ−ブロック5には、5t〜
10tの重さが必要になる。従来、このアンカ−ブロッ
ク5の建設(埋設)は容易なものではなく、又そのため
敷地も狭くせざるを得なかった。
【0003】このため図7,図8に示すように、強風時
にも、防球ネットを電動ウインチ6の力で強制的に引き
降ろそうとする改善案が検討されてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の防球ネッ
ト自動昇降装置には下記の問題があった。
【0005】防球ネットを昇降させるためのガイドロ
−プを柱の位置から離して(1.5〜2.5m)、そこ
にアンカ−を打つか、アンカブロックを埋め込んでこれ
にガイドロ−プのロ−プ端を固定しなければならない
が、このような場合は、アンカ−が弱かったり、土質と
の関係で十分な地耐力が得られていないような場合、強
風時において抜け出してしまうという虞がある。
【0006】一台の電動ウインチの能力が柱3本の防
球ネットの昇降にさせるのが精々であり、アンカ−ブロ
ックも従来通り使用しなければならず、ネット昇降用ワ
イヤの張り方が複雑となる(図7,図8)。
【0007】ガイド用の滑車が、柱の上部及び下部に
各々一個ずつ設けられていたが、これら滑車のうち下部
の滑車が地表に設置されていたため、防球ネット昇降用
のネット昇降用ワイヤが雑草の中にあったりし、地表面
の湿気で短時間で錆びてしまいその寿命が短くなってし
まう(図6,図7,図8)。
【0008】本発明の主な目的は、ガイドロ−プを柱か
ら切り離してアンカ−,アンカ−ブロックで固定せずに
柱の根元に直接又は突出しア−ムに固定させ、工事を容
易にすると共に、ネット昇降用ワイヤを地表に設置させ
ないように柱根元部からある程度上方の位置にかつ柱側
面より適宜離間させてガイド用の滑車群を設けることに
ある。
【0009】本発明の別の目的は、キャプスタン式ウイ
ンチと伸び調整装置とを柱の側面に取付け、ネット昇降
用ワイヤの一連の動きを明確とすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、多数の柱
を一群としてこれに防球ネットを張設するための装置に
おいて、各柱に、その頂部及び柱根元より上方の位置に
柱根元側から柱頂部へネット昇降用ワイヤを導いた後下
方へ折り返させ、その折り返されたネット昇降用ワイヤ
を柱根元側にて隣の柱へと導くための滑車をそれぞれ設
け、かつ柱根元より上方に、各柱の各滑車に掛け渡され
てエンドレスに接続された後のネット昇降用ワイヤを一
方の端柱から他方の端柱へと案内するための滑車を設
け、一方の端柱に上記ネット昇降用ワイヤを昇降方向へ
作動するためのキャプスタン式ウインチを取付け、上記
各柱に、その頂部と根元部とにガイドロ−プを掛渡して
緊張し、これらガイドロ−プに8字管の如き連結片を介
して防球ネットを昇降自在に取付けると共に、上記防球
ネットは、その上端をネット昇降用ワイヤに固定し、他
端は地面に固定したものである。
【0011】第2の発明は、上記一群の柱のいずれか
に、熱膨脹,熱収縮,可動中の経年伸び等のネット昇降
用ワイヤ伸びに起因した張力を修正するためのワイヤ伸
び調節手段が設けられているものである。
【0012】
【作用】本発明は従来のようにガイドロ−プの引留めに
アンカ−ブロックを使用せずに、上端を柱の頂部と下端
を柱根元部側にガイドロ−プを掛け渡して取付けてい
る。従ってアンカ−ブロックの埋設に対してはるかに簡
単にガイドロ−プの取付けが完了する。当然、アンカ−
ブロック埋設に要していた敷地も不要となり、アンカ−
ブロックの抜け出しに対する不安感がない。またネット
昇降用ワイヤを案内する各滑車は、全てが柱根元より上
方に配置されているため、これら滑車及び滑車によって
案内されるネット昇降用ワイヤは、地表の湿気や雑草の
湿気の影響を受けにくくなり、損傷から保護されるよう
になり、その寿命が増加する。キャプスタン式ウインチ
は、通常のウインチとは異なってキャプスタン外周面に
ネット昇降用ワイヤを複数回巻き付けて使用するもので
あり、ネット昇降用ワイヤ−ロ−プを巻き取りつつ送り
出す。このため、ネット昇降用ワイヤに大きな牽引力を
作用させることが可能となり、柱3本以上の防球ネット
の昇降が可能となる。したがってキャプスタン式ウイン
チを、正転、すなわち防球ネットの引上げ側に回転させ
ると、各柱のガイドロ−プに沿って同時に防球ネットが
上昇し、キャプスタン式ウインチを防球ネット引き下ろ
し側に逆転させると防球ネットは、各柱のガイドロ−プ
に沿って同時に下降する。
【0013】長いネット昇降用ワイヤ(約400m以上
にも及ぶ)に熱膨脹や熱収縮,経年伸びが起き、ネット
昇降用ワイヤの長さが変化してしまうと、ネット昇降用
ワイヤに弛みが入ってネット昇降用ワイヤがキャプスタ
ン上で空回りを起こしたり、ネット昇降用ワイヤの張力
が異常に増大してしまうが、第2の発明のネット昇降用
ワイヤ伸び調節手段は、上記一群の柱のいずれかに、配
置されてネット昇降用ワイヤの伸びに起因した張力を調
節するため、システム全体の良好な可動が可能となる。
【0014】
【実施例】以下この発明の好適−実施例を添付図面に基
づいて説明する。
【0015】図1,図2は本発明に係る防球ネット自動
昇降装置システムの全体が示されている。防球ネット張
設用の各柱7…は、その頂部にネット昇降用のネット昇
降用ワイヤ8を吊架するための上部滑車9を備え、下部
にそのネット昇降用ワイヤ8を水平方向に案内するため
の滑車取付けア−ム10a,b,…,fを備えている。
各柱7…は、3本以上10数本ごとに一枚の防球ネット
2を張設するための群を構成し、(図示例は6本の柱7
a,7b,…,7fで一群を構成している)、それぞれ
防球ネット2を昇降自在とするためのガイドロ−プ11
を備えている。
【0016】図2,図3,図4に示すように、これら一
群の各柱7a,7b,…,7fには、その最も端の端柱
7aに、1群の柱7a,7b,…,7fに対して同時
に、防球ネット2を上げ降ろしさせるために、第1柱取
付け金具12を介してキャプスタン式ウインチ13が取
付けられ、その隣の柱7bに、ネット昇降用ワイヤ8の
伸びを調節して上記ウインチ13のネット昇降用ワイヤ
8に一定張力を作用させるために、第2柱取付け金具1
4を介してネット昇降用ワイヤの伸び調整装置15が取
付けられている。
【0017】第1柱取付け金具12は、図3に示す如く
防球ネット2に対して柱7aの背面側の位置に取付けら
れ、柱7aに対して据わりのよい断面コ字形のベ−ス部
材16の前面部にウインチ取付けベ−ス17を水平に取
付け、ベ−ス部材16の長手方向に間隔をおいて柱取付
けバンド18を複数設け、ベ−ス部材16の上下に、基
端を回動自在に枢支させてバランスウエイト19,20
を取付け、そして下部に隣の柱へ向けてネット昇降用ワ
イヤ8を水平方向へ送り出すための滑車20aを枢支さ
せて構成されている。
【0018】上部及び下部のバランスウエイト19,2
0は、キャプスタン式ウインチ13のリバ−シブルキャ
プスタン(以下キャプスタンという)21に対して、そ
の幅方向の中間からそれぞれ左右に所定距離離間させた
位置に取付られている。各バランスウエイト19,20
は、ウエイト22の後部にアイボルト23を取付け、ウ
エイト22の前部に取付けたロッド24の先端にシンブ
ル様のガイド部材25を取付けて構成されている。
【0019】キャプスタン式ウインチ13は、正逆回転
自在なモ−タ26のモ−タ軸外周に鼓形のキャプスタン
21を一体的に取付けて構成され、そのキャプスタン2
1の外周面にネット昇降用ワイヤ8を複数回巻き付ける
ことにより、小さなモ−タトルクで大きな牽引力を発生
させる。第2柱取付け金具14は、図4に示す如く断面
コ字形のベ−ス部材27の前面部に、ワイヤ伸び調整装
置15を一体的に備え上記第1柱取付け金具12と同様
に長手方向に間隔をおいて柱取付けバンド18を上下に
間隔をおいて複数備え、柱7bの側面に取付けられてい
る。
【0020】具体的にワイヤ伸び調整装置15は、断面
コ字形のベ−ス部材27の前面部の上部両側に、垂直軸
回りに回転可能に固定滑車28,29をそれぞれ設ける
と共に、その中間の位置に上下方向に移動用溝30を形
成し、この移動用溝30に、垂直軸回りに回転可能に移
動滑車31を移動自在に設け、その側面部に水平軸回り
に回転可能にかつ、上下移動可能に調整用の滑車32を
設け、その調整用の滑車32と反対側の側面部に突出し
ア−ム部33を一体的に設けてその先端にほぼ水平軸回
りに回転可能に別の固定滑車34を設け、そしてベ−ス
部材27の内側に調整用滑車32を、手動又は自動で作
動するためのねじ送り機構(図示せず)を組込んで構成
されている。
【0021】中間の滑車取付けア−ム10c,10d,
10eは、図5に示すように長手方向に間隔をおいて水
平軸回りに回転可能に3個の下部固定滑車35,36,
37を備えて構成され、これら3個の固定滑車35,3
6,37のうち、それぞれ柱7c,7d,7e側に最も
近い位置に配置された滑車35は、端柱7fから端柱7
aまでネット昇降用ワイヤ8を折り返させるための滑車
として使用され、中間の滑車36は、各7c,7d,7
eにおいて、ネット昇降用ワイヤ8を上下方向に案内す
る滑車として使用され、先端の滑車37は、各7c,7
d,7eの頂部に吊架された上部滑車9によって折り返
されたネット昇降用ワイヤ8を、隣り柱へと水平に案内
するための滑車として使用されている。これに対し上記
バランス式ウインチ13が取付けられている端柱7aの
滑車取付けア−ム10aは、ネット昇降用ワイヤ8を上
下方向に案内するための滑車38のみを有し、ワイヤ伸
び調整装置15が取付けられている滑車取付けア−ム7
bは、上記ネット昇降用ワイヤ8を上下方向に案内する
滑車39と、ネット昇降用ワイヤ8を隣の柱へ水平に向
わせるための滑車40を有して構成されている。なおこ
れら滑車取付けア−ム10a,10b,…,10fは、
全てがそのア−ム先端を防球ネット2正面へ向けて地上
約1mの高さ位置に取付けられている。滑車取付けア−
ム10a,10b,…,10fの長さは、柱周りの占有
面積をできる限り減少させるために約500mm程度に
設定されている。
【0022】ガイドロ−プ11は、図3に示すように上
記各柱7a,7b,…,7fの頂部と柱根元部に、それ
ぞれシンブル43を有するバンド44により取付けられ
緊張されている。またガイドロ−プ11は、その途中が
各滑車取付けア−ム10a,10b,…,10fの先端
部に支持され、柱面よりネット2側へ離間させて取付け
られている。
【0023】次にネット昇降用ワイヤ8の巻き掛けを説
明する。
【0024】図2に示す如く、キャプスタン式ウインチ
13を基準として説明すると、キャプスタン21にその
鍔側から幅方向の中央まで昇降用ワイヤ8を複数回巻き
付け、ネット昇降用ワイヤ8の繰り出し側を、下部の滑
車23に巻き掛ける。次いで図2,図3に示す如く、位
置調節滑車32、固定滑車28、移動滑車31、固定滑
車29にネット昇降用ワイヤ8を順次巻き掛けた後、そ
の繰りだし側を、滑車34、各柱7a,7b,…,7e
の内側の滑車35…を順次経由させて端柱7fへと導
き、その端柱7fのア−ム先端の固定滑車39に巻き掛
けて柱頂部の上部滑車9へ誘導する。そしてその滑車9
にて下方に折り返させ端柱7fの水平方向へ案内するた
めの滑車40に巻き掛けて隣の柱7e,7d,7c,7
b,7aへと順次ネット昇降用ワイヤ8を巻き掛ける。
各柱7e,7d,7c,7b,7aにおけるネット昇降
用ワイヤ8の巻き掛けは、端柱7fと同様に滑車37、
滑車9、滑車36に順次巻き付ける。但し、キャプスタ
ン式ウインチ13が取付けられている端柱7aでは、下
部の滑車38によって端柱7aの頂部まで導き、その端
柱7aの上部滑車9にて折り返させたネット昇降用ワイ
ヤ8の先端を、キャプスタン21に巻き付けられている
ネット昇降用ワイヤ8の後端と接続し、一群の柱7a,
7b,…,7fのにおいて防球ネット2を同時に昇降移
動させるためのネット昇降用ワイヤ8のル−プを構成す
る。
【0025】各柱7a,7b,…,7fのネット昇降用
ワイヤ8には、防球ネット2の上端部がそれぞれ固定さ
れ、防球ネット2の下端は、アンカ−杭(図示せず)な
どにより地表に引留められている。また防球ネットは上
記ガイドロ−プ11に、8字管41の如き連結片を介し
て昇降自在に取り付けられている。
【0026】このように本発明のガイドロ−プ11は、
上端を各柱7a,7b,…,7fの頂部にそれぞれ固定
し、下端を各柱7a,7b,…,7fの根元部側に直接
または滑車取付けア−ム10a,10b,…,10fを
利用して固定しており、ガイドロ−プ11の引留めに従
来のアンカ−ブロックを使用していない。このため、ア
ンカ−ブロックの抜け出しに対する配慮が一切不要とな
り、ガイドロ−プ11の取付けは、従来よりはるかに簡
単になり、工費を大巾に削減できるようになる。当然ア
ンカ−ブロック埋設に要していた敷地も不要となる。ま
た各柱10a,10b,…,10fにおいて、下部の固
定滑車を、柱根元より上部に1m程度上方に固定したこ
とよって、それら滑車及びこれによって案内されるネッ
ト昇降用ワイヤ8は、地表の湿気や雑草の湿気の影響を
受けにくく錆にくくなるため、その損傷が少なく寿命が
延長されるようになる。
【0027】キャプスタン式ウインチ13は、そのキャ
プスタン21に対するネット昇降用ワイヤ8の巻き付け
数の増加に伴い、小さな力でネット昇降用ワイヤ8の張
力を増させることが可能である。このため一台のキャプ
スタン式ウインチ13で柱3本以上の防球ネット2の昇
降が可能となる。キャプスタン式ウインチ13を、正
転、すなわち防球ネット2の引上げ側へ回転させると、
防球ネット2は、各柱においてガイドロ−プ11に沿っ
て同時に上昇する。キャプスタン式ウインチ13を逆
転、すなわち防球ネット2を引き下ろし側へ回転させる
と、防球ネット2は、各柱において同時に下降する。キ
ャプスタン21における昇降用ワイヤ8の張力は、キャ
プスタン21の正転・逆転の双方において、その巻き取
り側が繰り出し側に対して高くなる。このため巻き取り
側のバランスウエイトは、巻き取り方向とは反対側へ転
倒されてほぼ水平な姿勢となり、繰り出し側のバランス
ウエイトは、繰出し側とは反対方向のキャプスタン側へ
引き戻されるようになる。ここでネット昇降用ワイヤ8
のキャプスタン巻き付き開始位置を鍔側に、またその繰
り出し位置をキャプスタン21の中央に設定すると、ネ
ット昇降用ワイヤ8は、鼓状のキャプスタンに対してキ
ャプスタン21上を重ね巻きなく移動し、安定した張力
を発生させる。
【0028】ネット昇降用ワイヤ8の経年伸び,熱膨脹
を起した場合は、ねじ送り機構を例えば手動で調整滑車
32を弛み方向へ作動させ、移動滑車3を適宜ストロ−
ク移動させて弛みを吸収する。したがってキャプスタン
式ウインチ13の良好な作動が維持される。熱収縮によ
ってネット昇降用ワイヤ8の張力が過度に増加されてい
る場合は、ねじ送り機構を逆に作動させてネット昇降用
ワイヤ8の正常な張力値に修正する。なおねじ送り機構
を自動的に作動させるためには種々の機構、例えば移動
滑車31と調整滑車32との間のネット昇降用ワイヤの
張力8を機械的または電気的に取り出してねじ送り機構
を作動させるようする構成等が考えられる。
【0029】したがって、長いネット昇降用ワイヤ8
(約400mに及ぶ)を使用してネット昇降用ワイヤ8
の円滑な繰り出し・巻き取りができ、防球ネット2を自
動的に昇降させて第三者する保護と、風圧に対する防球
ネット2の保護を達成する。
【0030】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば次の如き優れた効果を発揮する。
【0031】(1) 防球ネットのガイドロ−プ昇降用ワイ
ヤを従来のようにアンカ−又はアンカ−ブロックで固定
せずに、柱の根元側に固定するように構成したので、ガ
イドネット昇降用ワイヤの外れの虞を排除でき信頼性を
飛躍的に向上できる。
【0032】(2) ガイドロ−プ取付け工程が簡略化さ
れ、工費を大巾に節約できる。
【0033】(3) ネット昇降用ワイヤを柱根元より上方
の位置で移動されるように構成したので、ネット昇降用
ワイヤや、これを案内する下部の滑車の保守管理がし易
く、ネット昇降用ワイヤの損耗を少なくできる。
【0034】(4) キャプスタン式ウインチ,ネット昇降
用ワイヤ伸び調整装置の組み合わせによってネット昇降
用ワイヤの弛みを適正にすることができるので、1台の
ウインチで3本以上の柱に関わる防球ネットの自動昇降
を安全かつ容易に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防球ネット自動昇降装置システム
の全体図である。
【図2】本発明に係る防球ネット自動昇降装置システム
におけるネット昇降用ワイヤの巻き掛けを示す全体図で
ある。
【図3】本考案に係るキャプスタン式ウインチの装柱状
態,ウインチ周りのネット昇降用ワイヤの掛け方及びカ
イドロ−プの引留め状態き止めを示す斜視図である。
【図4】ネット昇降用ワイヤ伸び調整装置とその柱装柱
状態とネット昇降用ワイヤ巻き掛け状態を示す斜視図で
ある。
【図5】中間の滑車取付けア−ムの柱装柱状態,ガイド
ロ−プの引留め状態及び滑車取付けア−ムに対するネッ
ト昇降用ワイヤ取付け状態を示す斜視図である。
【図6】アンカ−ブロックを用いてガイドロ−プを引留
めるようにした従来の防球ネットの張設装置を示す全体
図である。
【図7】電動ウインチを使用して防球ネットを強制的に
昇降させるように構成された従来の防球ネットの張設装
置を示す図である。
【図8】同じく電動ウインチを使用して防球ネットを強
制的に昇降させるようにした従来例を示す図である。
【符号の説明】
2 防球ネット 7… 柱 8 ネット昇降用ワイヤ 9 上部滑車 11 ガイドロ−プ 13 キャプスタン式ウインチ 41 連結片 35,38,39,40 ネット昇降用ワイヤを柱頂部
へ案内する滑車 20a,23,40,36 ネット昇降用ワイヤを隣の
柱根元側へ案内する滑車
フロントページの続き (72)発明者 佐川 健一郎 茨城県日立市川尻町1500番地 日立電線 株式会社 豊浦工場内 (72)発明者 倉持 秀治 茨城県日立市川尻町1500番地 日立電線 株式会社 豊浦工場内 (72)発明者 海野 国弘 茨城県日立市川尻町1500番地 日立電線 株式会社 豊浦工場内 (72)発明者 斉藤 守 茨城県日立市弁天町2丁目11番16号 ス ペンサー工業株式会社内 (72)発明者 篠原 喜貞 茨城県多賀郡十王町山部1142−1 有限 会社茨城エンジニアリングサービス内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の柱を一群としてこれに防球ネット
    を張設するための装置において、各柱に、その頂部及び
    柱根元より上方の位置に柱根元側から柱頂部へネット昇
    降用ワイヤを導いた後下方へ折り返させ、その折り返さ
    れたネット昇降用ワイヤを柱根元側にて隣の柱へと導く
    ための滑車をそれぞれ設け、かつ柱根元より上方に、各
    柱の各滑車に掛け渡されてエンドレスに接続された後の
    ネット昇降用ワイヤを一方の端柱から他方の端柱へと案
    内するための滑車を設け、一方の端柱に上記ネット昇降
    用ワイヤを昇降方向へ作動するためのキャプスタン式ウ
    インチを取付け、上記各柱に、その頂部と根元部とにガ
    イドロ−プを掛渡して緊張し、これらガイドロ−プに8
    字管の如き連結片を介して防球ネットを昇降自在に取付
    けると共に、防球ネットは、その上端をネット昇降用ワ
    イヤに固定し、他端は地面に固定したことを特徴とする
    防球ネットの自動昇降装置システム。
  2. 【請求項2】 上記一群の柱のいずれかに、熱膨脹,熱
    収縮,可動中の経年伸び等、ネット昇降用ワイヤの伸び
    に起因した張力を修正するためのワイヤ伸び調節手段が
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の防球ネ
    ットの自動昇降装置システム。
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