JP2567969Y2 - 創水装置を具備したコーヒーメーカー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、創水装置を具備したコ
ーヒーメーカーに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、コーヒーメーカーには、貯水タン
ク中に貯溜した水を加熱して沸騰させ、その蒸気圧によ
り熱湯をコーヒー粉末を収納したフイルター上に注ぎ、
コーヒー粉末を通って滴下するコーヒー液を容器に受け
るようにして、手軽にコーヒーを淹れることができるよ
うにしたものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】ところが、コーヒーの
味は、使用する水の質によって著しく異なるものである
にもかかわらず、従来のコーヒーメーカーでは、使用す
る水を改質して、コーヒーを美味くしたり、水質を健康
に適するようしたりすることができなかった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本考案では、水道水から
電気分解によってアルカリ水と酸性水とを生成する創水
装置を内蔵し、同創水装置によって生成したアルカリ水
または酸性水でコーヒーを淹れることができるように構
成したことを特徴とする創水装置を具備したコーヒーメ
ーカーを提供せんとするものである。

【０００５】

【実施例】本考案に係るコーヒーメーカーの実施例を図
面を参照して説明する。

【０００６】コーヒーメーカーＡは、図１で示すよう
に、機能部１とその側方に配設したフイルター部２とで
構成されている。

【０００７】機能部１は、図１及び図２で示すように、
上部に貯水タンク11を配設し、その下方に浄化装置Ｄ
と、創水装置Ｃと、加熱管部12とを配設して、貯水タン
ク11と上記の順で連通させている。

【０００８】同浄化装置Ｄは、その上流端を貯水タンク
11に接続すると共に、その下流端を浄化水供給配管81を
介して創水装置Ｃの上流側に接続しており、貯水タンク
11からの水を濾過・吸着などの手段で浄化するものであ
り、例えば、内部に多数の微細なセラミックボール又は
活性炭等の濾材を充填した濾過装置を用いることができ
る。

【０００９】創水装置Ｃは、水道水等の通常の水から電
気分解によってアルカリ水と酸性水とを生成可能な装置
である。

【００１０】すなわち、図２で示すように、その外殻を
形成するケーシング60は、その内部を隔膜61によってア
ルカリ水生成室62と酸性水生成室63とに区画されてお
り、各生成室62、63には、それぞれステンレス鋼やカー
ボン等からなる電極（陰極）64と、ステンレス、白金、
酸化チタン等からなる電極（陽極）65が配設されおり、
各電極64、65は電線66、67を介して直流電源68に接続し
ており、同直流電源68からの電圧印加によって、水道水
が電気分解されて、アルカリ水生成室62中にアルカリ水
が生成し、酸性水生成室63中には酸性水が生成する。

【００１１】そして、アルカリ水生成室62と酸性水生成
室63の下流端は、それぞれアルカリ水導出管40と酸性水
導出管41とを介してアルカリ水用三方弁14と酸性水用三
方弁15の各ポートに接続しており、各三方弁14、15の残
りの２ポートは、一方を集合管16を介して加熱管部12の
上流側に接続し、他のポートを排水管17に接続してい
る。

【００１２】なお、直流電源68は商用電源からの交流を
整流して、上記電極に直流を供給するものである。

【００１３】加熱管部12は、図２に示すように、集合管
16の終端を逆止弁ｖの上流側に接続し、同逆止弁ｖの下
流側に加熱管部12を接続し、同管体外壁に商用電源と接
続したニクロム線等の発熱体ｈを接触させて、加熱管部
12中の水を加熱沸騰させるさせることにより、同加熱管
部12終端から上方に延出した吐出管18の先端から高温の
湯を間欠的に噴出させるようにしている。

【００１４】フイルター部２は機能部の下部から側方に
延出した載置台19と、同載置台19上に取外し自在に載置
した容器20と、同容器20上に載置したフイルター21とで
構成されいる。

【００１５】フイルター21は、内部に濾紙をしき同濾紙
上にコーヒー粉末を収納できるようにしている。なお、
前記吐出管18の先端は、フイルター21の上方に位置して
いる。

【００１６】本考案の実施例は上記のように構成されて
おり、貯水タンク11に水道水を注入し、商用電源に直流
電源68を接続すると、水道水は浄化装置Ｄ、創水装置Ｃ
の順に流入してそれぞれ処理されることになる。

【００１７】そして、各三方弁14、15の切換え操作によ
り、創水装置Ｃによって電気分解されて生成したアルカ
リ水と、酸性水との２種類の処理水のうちからいずれか
を選択して加熱管部12に送給することができる。

【００１８】加熱管部12に送給された処理水は、発熱体
ｈによって沸騰して蒸気圧が高くなるが、逆止弁ｖによ
って創水装置Ｃの方に流れることができないので、吐出
管１８の方向に一方的に流れて、同吐出管１８の先端か
らフイルター21上のコーヒー粉末に注がれる。そして、
加熱管部12中の水が排出されると蒸気圧がなくなり、落
差によって処理水が加熱管部12中に流入して上記の動作
を繰り返すことにより、間欠的に熱湯をコーヒー粉末に
注ぐことができる。

【００１９】上記構成によって、コーヒーを淹れるのに
使用する水を、上記２種類の処理水のうちから選択する
ことができ、特に、アルカリ水を選択すれば、美味し
く、かつ、健康に良いとされているアルカリ性の処理水
でコーヒーを淹れることができる。

【００２０】また、好みによっては、酸性水を用いて異
なる風味のコーヒーを楽しむこともできる。

【００２１】

【考案の効果】水道水から電気分解によってアルカリ水
と酸性水とを生成する創水装置を内蔵し、同創水装置に
よって生成したアルカリ水または酸性水でコーヒーを淹
れることができるように構成したことにより、美味で健
康に良いアルカリ水でコーヒーを淹れることができると
ともに、酸性水で異なる風味のコーヒーも賞味すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るコーヒーメーカーの縦断面説明
図。

【図２】同コーヒーメーカーの構成を示す断面説明図。

【符号の説明】

Ａ コーヒーメーカー Ｃ 創水装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 平野 綾子 福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番 １号 東陶機器株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−152786（ＪＰ，Ａ) 実開 昭64−25028（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】水道水から電気分解によってアルカリ水と
   酸性水とを生成する創水装置を内蔵し、同創水装置によ
   って生成したアルカリ水または酸性水でコーヒーを淹れ
   ることができるように構成したことを特徴とする創水装
   置を具備したコーヒーメーカー。