JP2567348Y2 - クランプ式電流計のクランプアダプタ - Google Patents
クランプ式電流計のクランプアダプタInfo
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- JP2567348Y2 JP2567348Y2 JP2777591U JP2777591U JP2567348Y2 JP 2567348 Y2 JP2567348 Y2 JP 2567348Y2 JP 2777591 U JP2777591 U JP 2777591U JP 2777591 U JP2777591 U JP 2777591U JP 2567348 Y2 JP2567348 Y2 JP 2567348Y2
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- Japan
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- clamp
- coil
- case
- secondary coil
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Description
【0001】
【考案の属する技術分野】この考案はクランプ式電流計
に関し、さらに詳しく言えば、被測定線路とクランプ式
電流計との間に接続して被測定電路の電流値を所定の比
率で出力させてクランプ式電流計に伝達するクランプア
ダプタに関するものである。
に関し、さらに詳しく言えば、被測定線路とクランプ式
電流計との間に接続して被測定電路の電流値を所定の比
率で出力させてクランプ式電流計に伝達するクランプア
ダプタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】クランプ式電流計は、被測定電路を切断
することなく、そのままの活線状態でそれに流れる電流
値を測定できるため、広く普及している。このようなク
ランプ式電流計はレンジの切換えにより、数Aから10
00Aまで、あるいは数mAから数100Aまで測定す
ることができる。
することなく、そのままの活線状態でそれに流れる電流
値を測定できるため、広く普及している。このようなク
ランプ式電流計はレンジの切換えにより、数Aから10
00Aまで、あるいは数mAから数100Aまで測定す
ることができる。
【0003】使用者側では、比較的使用頻度の高いレン
ジを有するクランプ式電流計を購入して使用することに
なるが、時として所有しているクランプ式電流計の定格
より高い数値の電流を測定する必要が生じたり、クラン
プする電路の径が大きくて、電流計のクランプを一杯に
開いても、クランプできないことがある。また、このよ
うなクランプ式電流計においては、微小電流から大電流
までを同じクランプで測定しようとしてもクランプコア
の磁気飽和の問題で不可能であり、また、大電流用には
大きな径のクランプアームが必要になり開閉できなくな
ってしまう。
ジを有するクランプ式電流計を購入して使用することに
なるが、時として所有しているクランプ式電流計の定格
より高い数値の電流を測定する必要が生じたり、クラン
プする電路の径が大きくて、電流計のクランプを一杯に
開いても、クランプできないことがある。また、このよ
うなクランプ式電流計においては、微小電流から大電流
までを同じクランプで測定しようとしてもクランプコア
の磁気飽和の問題で不可能であり、また、大電流用には
大きな径のクランプアームが必要になり開閉できなくな
ってしまう。
【0004】そこでこのような場合、クランプ式電流計
のアダプタとして、磁性材のコアのまわりにコイルを巻
回した一対のクランプアームを備え、これらクランプア
ームの各一端を枢動自在に支持した一次コイル部と、リ
ング状の磁性材のコアのまわりにコイルを巻回した二次
コイル部とをケーブルで接続したクランプアダプタを使
用することになる。
のアダプタとして、磁性材のコアのまわりにコイルを巻
回した一対のクランプアームを備え、これらクランプア
ームの各一端を枢動自在に支持した一次コイル部と、リ
ング状の磁性材のコアのまわりにコイルを巻回した二次
コイル部とをケーブルで接続したクランプアダプタを使
用することになる。
【0005】ここで、被測定電流をI、二次電流をi、
一次コイルの巻数をN1、二次コイルの巻数をN2とす
ると、二次電流iはI/N1となり、したがってクラン
プアダプタの二次コイルに発生する電流は、i×N2=
(N2/N1)×Iとなるので、一次コイルと二次コイ
ルとの巻数比を変えることにより、任意の比率で被測定
電流値を変化させることができる。例えば、一次コイル
と二次コイルとの巻数比を10:1にすれば、二次コイ
ル側には10分の1の被測定電流が表われることにな
る。
一次コイルの巻数をN1、二次コイルの巻数をN2とす
ると、二次電流iはI/N1となり、したがってクラン
プアダプタの二次コイルに発生する電流は、i×N2=
(N2/N1)×Iとなるので、一次コイルと二次コイ
ルとの巻数比を変えることにより、任意の比率で被測定
電流値を変化させることができる。例えば、一次コイル
と二次コイルとの巻数比を10:1にすれば、二次コイ
ル側には10分の1の被測定電流が表われることにな
る。
【0006】そこで、二次コイル側にクランプ式電流計
をクランプさせることにより、指示値×10倍まで測定
できることになり、測定範囲を拡げることができる。ま
た、一次コイルと二次コイルとの巻数比を逆に1:10
というようにすれば、電流感度を10倍にすることがで
き、微小電流の測定も可能になる。さらに、一次コイル
と二次コイルとの巻数比を1:1にし、一次コイルのク
ランプ径を大きくしておけば、クランプ式電流計ではク
ランプできないような大径の被測定電路の電流値も活線
状態で測定できる。このようなクランプアダプタは、一
次および二次コイルおよびこれらを被覆するケースのみ
の簡単な構造であるので、大電流用の大きな径のものも
提供可能である。
をクランプさせることにより、指示値×10倍まで測定
できることになり、測定範囲を拡げることができる。ま
た、一次コイルと二次コイルとの巻数比を逆に1:10
というようにすれば、電流感度を10倍にすることがで
き、微小電流の測定も可能になる。さらに、一次コイル
と二次コイルとの巻数比を1:1にし、一次コイルのク
ランプ径を大きくしておけば、クランプ式電流計ではク
ランプできないような大径の被測定電路の電流値も活線
状態で測定できる。このようなクランプアダプタは、一
次および二次コイルおよびこれらを被覆するケースのみ
の簡単な構造であるので、大電流用の大きな径のものも
提供可能である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】クランプアダプタの二
次コイルは、通常矩形のリング状をしており、この二次
コイルにクランプ式電流計のクランプアームをクランプ
する時は、クランプアダプタの一次コイルに接続するケ
ーブルの引出部と相対する二次コイルの一辺にクランプ
式電流計をクランプするようにしている。
次コイルは、通常矩形のリング状をしており、この二次
コイルにクランプ式電流計のクランプアームをクランプ
する時は、クランプアダプタの一次コイルに接続するケ
ーブルの引出部と相対する二次コイルの一辺にクランプ
式電流計をクランプするようにしている。
【0008】これは、クランプ式電流計がクランプ部の
一次コイルに誘起される磁束の量に基づいて電流値とし
て表示するものであり、かつ、一次コイルの磁気回路は
漏洩が大きいため、クランプアームの空間的な配置が測
定値の誤差につながるので、クランプアダプタの二次コ
イルの略中央部に相当する上述の一辺にクランプさせて
いるものである。しかしながら、クランプ式電流計は、
二次コイルにクランプした状態で移動可能であり、測定
時にクランプ式電流計が上述の所定位置からずれてしま
う可能性がある。
一次コイルに誘起される磁束の量に基づいて電流値とし
て表示するものであり、かつ、一次コイルの磁気回路は
漏洩が大きいため、クランプアームの空間的な配置が測
定値の誤差につながるので、クランプアダプタの二次コ
イルの略中央部に相当する上述の一辺にクランプさせて
いるものである。しかしながら、クランプ式電流計は、
二次コイルにクランプした状態で移動可能であり、測定
時にクランプ式電流計が上述の所定位置からずれてしま
う可能性がある。
【0009】クランプ式電流計のクランプアームは、楕
円形あるいは丸形をしたコアで構成されており、検出用
の一次コイルがこれらコアの全周に均一に巻回されてい
れば、クランプアダプタの二次コイルのどの位置にクラ
ンプしても誤差が生じることはない。しかしながら、ケ
ース本体内のクランプアームの各一端側は被測定電路や
クランプアダプタの二次コイルにクランプさせるように
開閉自在になっており、各他端側は開閉可能に軸支され
ており、これらの部分にはコイルを巻回することはでき
ず、どの位置でも均一に磁束を測定することはできる構
造とはなっていない。
円形あるいは丸形をしたコアで構成されており、検出用
の一次コイルがこれらコアの全周に均一に巻回されてい
れば、クランプアダプタの二次コイルのどの位置にクラ
ンプしても誤差が生じることはない。しかしながら、ケ
ース本体内のクランプアームの各一端側は被測定電路や
クランプアダプタの二次コイルにクランプさせるように
開閉自在になっており、各他端側は開閉可能に軸支され
ており、これらの部分にはコイルを巻回することはでき
ず、どの位置でも均一に磁束を測定することはできる構
造とはなっていない。
【0010】この考案は、このような課題を解決するた
めになされたもので、その目的は、クランプ式電流計の
クランプアームにてクランプされる二次コイル部がその
クランプアームに対して平均した磁束を発生するように
したクランプ式電流計のクランプアダプタを提供するこ
とにある。
めになされたもので、その目的は、クランプ式電流計の
クランプアームにてクランプされる二次コイル部がその
クランプアームに対して平均した磁束を発生するように
したクランプ式電流計のクランプアダプタを提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の考案は、被測定電路にクランプ可能な一
次コイル部と、同一次コイル部のコイル巻線に対して所
定巻数比のコイル巻線を有し、所定のケーブルを介して
上記一次コイル部に接続される二次コイル部とを備え、
同二次コイル部にクランプ式電流計の開閉可能な一対の
クランプアームをクランプさせることにより、上記クラ
ンプ式電流計の定格以外の電流を測定できるようにした
クランプアダプタにおいて、上記二次コイル部は上記ク
ランプ式電流計のクランプアームにてクランプ可能な所
定の軸長を有する筒状の中心ケースと、同中心ケースを
クランプしている上記クランプアームの外側に位置する
ように同中心ケースに対して左右対称に連設された一対
の外周ケースとを備えているとともに、上記二次コイル
部のコイル線は上記中心ケースを挿通されるごとに交替
的に上記左右の外周ケース内を挿通されることを特徴と
している。
め、請求項1の考案は、被測定電路にクランプ可能な一
次コイル部と、同一次コイル部のコイル巻線に対して所
定巻数比のコイル巻線を有し、所定のケーブルを介して
上記一次コイル部に接続される二次コイル部とを備え、
同二次コイル部にクランプ式電流計の開閉可能な一対の
クランプアームをクランプさせることにより、上記クラ
ンプ式電流計の定格以外の電流を測定できるようにした
クランプアダプタにおいて、上記二次コイル部は上記ク
ランプ式電流計のクランプアームにてクランプ可能な所
定の軸長を有する筒状の中心ケースと、同中心ケースを
クランプしている上記クランプアームの外側に位置する
ように同中心ケースに対して左右対称に連設された一対
の外周ケースとを備えているとともに、上記二次コイル
部のコイル線は上記中心ケースを挿通されるごとに交替
的に上記左右の外周ケース内を挿通されることを特徴と
している。
【0012】また、請求項2においては、被測定電路に
クランプ可能な一次コイル部と、同一次コイル部のコイ
ル巻線に対して所定巻数比のコイル巻線を有し、所定の
ケーブルを介して上記一次コイル部に接続される二次コ
イル部とを備え、同二次コイル部にクランプ式電流計の
開閉可能な一対のクランプアームをクランプさせるこ と
により、上記クランプ式電流計の定格以外の電流を測定
できるようにしたクランプアダプタにおいて、上記二次
コイル部は上記クランプ式電流計のクランプアームにて
クランプ可能な所定の軸長を有する筒状の中心ケースを
備えているとともに、同二次コイル部のコイル線は上記
中心ケース内を挿通されるごとに、上記中心ケースをク
ランプしている上記クランプアームの外側を通って再び
上記中心ケース内に戻るループを形成するように複数回
巻回され、かつ、この複数のループ間の間隔が上記中心
ケースの周りに均等磁束を発生する所定の間隔とされて
いることを特徴としている。
クランプ可能な一次コイル部と、同一次コイル部のコイ
ル巻線に対して所定巻数比のコイル巻線を有し、所定の
ケーブルを介して上記一次コイル部に接続される二次コ
イル部とを備え、同二次コイル部にクランプ式電流計の
開閉可能な一対のクランプアームをクランプさせるこ と
により、上記クランプ式電流計の定格以外の電流を測定
できるようにしたクランプアダプタにおいて、上記二次
コイル部は上記クランプ式電流計のクランプアームにて
クランプ可能な所定の軸長を有する筒状の中心ケースを
備えているとともに、同二次コイル部のコイル線は上記
中心ケース内を挿通されるごとに、上記中心ケースをク
ランプしている上記クランプアームの外側を通って再び
上記中心ケース内に戻るループを形成するように複数回
巻回され、かつ、この複数のループ間の間隔が上記中心
ケースの周りに均等磁束を発生する所定の間隔とされて
いることを特徴としている。
【0013】この考案によれば、二次コイル部のコイル
線が中心ケースを中心として、その軸線を含む仮想の平
面を基準面として左右対称となるように、例えば8の字
状に巻回されているため、その中心ケースの長手方向の
どの位置でもほぼ平均化された磁束を発生する。したが
って、中心ケースにクランプ式電流計のクランプアーム
をクランプすることにより、同クランプアームに巻回さ
れている一次巻線に鎖交する磁束を安定化させることが
できる。
線が中心ケースを中心として、その軸線を含む仮想の平
面を基準面として左右対称となるように、例えば8の字
状に巻回されているため、その中心ケースの長手方向の
どの位置でもほぼ平均化された磁束を発生する。したが
って、中心ケースにクランプ式電流計のクランプアーム
をクランプすることにより、同クランプアームに巻回さ
れている一次巻線に鎖交する磁束を安定化させることが
できる。
【0014】また、中心ケースの左右にその軸線を中心
として180度の間隔をもって上記外周部を規定する一
対の外周ケースを連設することにより、このクランプア
ダプタの二次コイル部を薄型に構成することができる。
として180度の間隔をもって上記外周部を規定する一
対の外周ケースを連設することにより、このクランプア
ダプタの二次コイル部を薄型に構成することができる。
【0015】
【考案の実施の形態】以下、この考案を図面に示す実施
例について説明する。まず、図1および図2に示す第1
実施例について説明すると、このクランプアダプタは、
被測定電路にクランプ可能な一次コイル部1と、この一
次コイル部1に対して所定の巻数比とされた二次巻線を
有する二次コイル部2と、一次コイル部1と二次コイル
部2とを着脱可能に接続するケーブル3とから構成され
ている。
例について説明する。まず、図1および図2に示す第1
実施例について説明すると、このクランプアダプタは、
被測定電路にクランプ可能な一次コイル部1と、この一
次コイル部1に対して所定の巻数比とされた二次巻線を
有する二次コイル部2と、一次コイル部1と二次コイル
部2とを着脱可能に接続するケーブル3とから構成され
ている。
【0016】一次コイル部1はそれらの内部にそれぞれ
磁性材のコアで作られたクランプアームが挿入された一
対のアームケース4,5と、これらアームケース4,5
の各一端部を支軸等により枢動自在にその内部で支持す
るケース本体6とを有し、これらクランプアームの少な
くとも一部にコイルを巻回することにより構成され、ア
ームケース4,5の各他端側はケース本体6の側部から
突出する操作ノブ7を押圧することにより開くようにな
っている。このような機構は従来のクランプアダプタの
一次側と同じであり、詳細な説明は省略する。
磁性材のコアで作られたクランプアームが挿入された一
対のアームケース4,5と、これらアームケース4,5
の各一端部を支軸等により枢動自在にその内部で支持す
るケース本体6とを有し、これらクランプアームの少な
くとも一部にコイルを巻回することにより構成され、ア
ームケース4,5の各他端側はケース本体6の側部から
突出する操作ノブ7を押圧することにより開くようにな
っている。このような機構は従来のクランプアダプタの
一次側と同じであり、詳細な説明は省略する。
【0017】二次コイル部2は、ほぼ矩形状に形成され
た中空の外周ケース8と、この外周ケース8で囲われた
内部空間をほぼ2等分するようにその中央に渡された筒
状の中心ケース9とを備えている。換言すれば、外周ケ
ース8は中心ケース9を境として左右対称に区分された
形となっている。
た中空の外周ケース8と、この外周ケース8で囲われた
内部空間をほぼ2等分するようにその中央に渡された筒
状の中心ケース9とを備えている。換言すれば、外周ケ
ース8は中心ケース9を境として左右対称に区分された
形となっている。
【0018】これら外周ケース8と中心ケース9の内部
には、図2に示すように二次側のコイル10が挿入され
ている。すなわち、この実施例において、コイル10は
一次コイル部1に接続されるコイル線を中心ケース9か
ら、この中心ケース9の図2において左側の外周ケース
8内を通って再び中心ケース9に至り、次に右側の外周
ケース8内を通って中心ケース9に至り、再び左側の外
周ケース8内を通って中心ケース9というようにほぼ8
の字形に巻回されて構成されている。これらケース8,
9は絶縁性の合成樹脂等で一体的に形成されている。し
たがって、中心ケース9には巻回数だけのコイル線が通
っている。11は周知のクランプ式電流計である。
には、図2に示すように二次側のコイル10が挿入され
ている。すなわち、この実施例において、コイル10は
一次コイル部1に接続されるコイル線を中心ケース9か
ら、この中心ケース9の図2において左側の外周ケース
8内を通って再び中心ケース9に至り、次に右側の外周
ケース8内を通って中心ケース9に至り、再び左側の外
周ケース8内を通って中心ケース9というようにほぼ8
の字形に巻回されて構成されている。これらケース8,
9は絶縁性の合成樹脂等で一体的に形成されている。し
たがって、中心ケース9には巻回数だけのコイル線が通
っている。11は周知のクランプ式電流計である。
【0019】測定時には、一次コイル部1を被測定電路
(図示しない)にクランプし、二次コイル部2の中心ケ
ース9にクランプ式電流計11のクランプアーム12を
クランプする。中心ケース9内には上述したように、コ
イルの巻回数だけのコイル線が通っており、かつ、その
コイル線は中心ケース9を通るごとに外周ケース8の左
側部分と右側部分とに交替的に巻回されているため、中
心ケース9と外周ケース8の左側部分および右側部分と
の間には、空間的に平均化した磁束が発生している。
(図示しない)にクランプし、二次コイル部2の中心ケ
ース9にクランプ式電流計11のクランプアーム12を
クランプする。中心ケース9内には上述したように、コ
イルの巻回数だけのコイル線が通っており、かつ、その
コイル線は中心ケース9を通るごとに外周ケース8の左
側部分と右側部分とに交替的に巻回されているため、中
心ケース9と外周ケース8の左側部分および右側部分と
の間には、空間的に平均化した磁束が発生している。
【0020】したがって、クランプ式電流計11のクラ
ンプアーム12を中心ケース9にクランプすることによ
り、そのクランプ位置が中心ケース9の上部であろう
が、下部であろうがその位置に関係なく同じ磁束を検出
することができ、クランプ式電流計11の検出用の一次
巻線(図示しない)に鎖交する磁束を安定化させること
ができる。
ンプアーム12を中心ケース9にクランプすることによ
り、そのクランプ位置が中心ケース9の上部であろう
が、下部であろうがその位置に関係なく同じ磁束を検出
することができ、クランプ式電流計11の検出用の一次
巻線(図示しない)に鎖交する磁束を安定化させること
ができる。
【0021】図3はこの考案の第2実施例として、二次
コイル部の巻回形状を変えたものである。すなわち、こ
の二次コイル部21は電気絶縁性の合成樹脂等からなる
円筒状の中心ケース22を備え、コイル線23は中心ケ
ース22内を挿通されるごとに、同中心ケース22をク
ランプしているクランプアーム12の外側を通って再び
中心ケース22に戻るループを形成するように複数回巻
回されるが、この場合、各ループ間の間隔は中心ケース
22の周りに均等磁束を発生する間隔とされている。
コイル部の巻回形状を変えたものである。すなわち、こ
の二次コイル部21は電気絶縁性の合成樹脂等からなる
円筒状の中心ケース22を備え、コイル線23は中心ケ
ース22内を挿通されるごとに、同中心ケース22をク
ランプしているクランプアーム12の外側を通って再び
中心ケース22に戻るループを形成するように複数回巻
回されるが、この場合、各ループ間の間隔は中心ケース
22の周りに均等磁束を発生する間隔とされている。
【0022】このように、この第2実施例においても、
中心ケース22のどの位置でもほぼ同じ磁束を発生して
いるので、中心ケース22にクランプ式電流計11のク
ランプアーム12をクランプすれば、安定した磁束を検
出することができる。
中心ケース22のどの位置でもほぼ同じ磁束を発生して
いるので、中心ケース22にクランプ式電流計11のク
ランプアーム12をクランプすれば、安定した磁束を検
出することができる。
【0023】なお、上記第1実施例においては、外周ケ
ース8の左側部分と右側部分とに装填されるコイル10
の巻数を、図2において中心ケース9から外周ケース8
の左側部分に巻回されるコイル10の巻数と、外周ケー
ス8の右側部分に巻回されるコイル10の巻数との巻数
比を1:2に巻回されている。
ース8の左側部分と右側部分とに装填されるコイル10
の巻数を、図2において中心ケース9から外周ケース8
の左側部分に巻回されるコイル10の巻数と、外周ケー
ス8の右側部分に巻回されるコイル10の巻数との巻数
比を1:2に巻回されている。
【0024】これにより、外周ケース8の左側部分と外
周ケース8の右側部分そして中心ケース9の各巻数比は
1:2:3となり、3種類の異なる値に降圧あるいは昇
圧させることができる。
周ケース8の右側部分そして中心ケース9の各巻数比は
1:2:3となり、3種類の異なる値に降圧あるいは昇
圧させることができる。
【0025】この場合、使用頻度の高い被測定電流の測
定は上述したように中心ケース9にクランプ式電流計1
1のクランプアーム12をクランプさせるようにすれ
ば、上述したように中心ケース9のどの部分にランプア
ーム12をクランプさせても、その測定値がバラ付くこ
とはない。しかしながら、外周ケースの左右片側部分に
クランプアーム12をクランプさせる場合には、中心ケ
ース9から離れた部分にクランプさせて中心ケース9内
のコイル10の磁気的な影響をできるだけ受けないよう
にする必要がある。
定は上述したように中心ケース9にクランプ式電流計1
1のクランプアーム12をクランプさせるようにすれ
ば、上述したように中心ケース9のどの部分にランプア
ーム12をクランプさせても、その測定値がバラ付くこ
とはない。しかしながら、外周ケースの左右片側部分に
クランプアーム12をクランプさせる場合には、中心ケ
ース9から離れた部分にクランプさせて中心ケース9内
のコイル10の磁気的な影響をできるだけ受けないよう
にする必要がある。
【0026】
【考案の効果】以上説明したように、この考案のクラン
プアダプタによれば、二次コイル部のコイル線が中心ケ
ースを中心として、左右対称となるように均等に巻回さ
れているため、その中心ケースの長手方向のどの位置で
も空間的に平均化した磁束を発生する。したがって、中
心ケースにクランプ式電流計のクランプアームをクラン
プすることにより、同クランプアームに巻回されている
一次巻線に鎖交する磁束を安定化させることができる。
プアダプタによれば、二次コイル部のコイル線が中心ケ
ースを中心として、左右対称となるように均等に巻回さ
れているため、その中心ケースの長手方向のどの位置で
も空間的に平均化した磁束を発生する。したがって、中
心ケースにクランプ式電流計のクランプアームをクラン
プすることにより、同クランプアームに巻回されている
一次巻線に鎖交する磁束を安定化させることができる。
【図1】この考案の第1実施例をクランプ式電流計とと
もに示した斜視図。
もに示した斜視図。
【図2】第1実施例における二次コイル部の巻線状態を
概略的に示した説明図。
概略的に示した説明図。
【図3】この考案の第2実施例を示した概略斜視図。
1 一次コイル部 2,21 二次コイル部 3 ケーブル 8 外周ケース 9,22 中心ケース 10,23 コイル 11 クランプ式電流計 12 クランプアーム
Claims (2)
- 【請求項1】 被測定電路にクランプ可能な一次コイル
部と、同一次コイル部のコイル巻線に対して所定巻数比
のコイル巻線を有し、所定のケーブルを介して上記一次
コイル部に接続される二次コイル部とを備え、同二次コ
イル部にクランプ式電流計の開閉可能な一対のクランプ
アームをクランプさせることにより、上記クランプ式電
流計の定格以外の電流を測定できるようにしたクランプ
アダプタにおいて、上記二次コイル部は上記クランプ式
電流計のクランプアームにてクランプ可能な所定の軸長
を有する筒状の中心ケースと、同中心ケースをクランプ
している上記クランプアームの外側に位置するように同
中心ケースに対して左右対称に連設された一対の外周ケ
ースとを備えているとともに、上記二次コイル部のコイ
ル線は上記中心ケースを挿通されるごとに交替的に上記
左右の外周ケース内を挿通されることを特徴とするクラ
ンプ式電流計のクランプアダプタ。 - 【請求項2】 被測定電路にクランプ可能な一次コイル
部と、同一次コイル部のコイル巻線に対して所定巻数比
のコイル巻線を有し、所定のケーブルを介して上記一次
コイル部に接続される二次コイル部とを備え、同二次コ
イル部にクランプ式電流計の開閉可能な一対のクランプ
アームをクランプさせることにより、上記クランプ式電
流計の定格以外の電流を測定できるようにしたクランプ
アダプタにおいて、上記二次コイル部は上記クランプ式
電流計のクランプアームにてクランプ可能な所定の軸長
を有する筒状の中心ケースを備えているとともに、同二
次コイル部のコイル線は上記中心ケース内を挿通される
ごとに、上記中心ケースをクランプしている上記クラン
プアームの外側を通って再び上記中心ケース内に戻るル
ープを形成するように複数回巻回され、かつ、この複数
のループ間の間隔が上記中心ケースの周りに均等磁束を
発生する所定の間隔とされていることを特徴とするクラ
ンプ式電流計のクランプアダプタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2777591U JP2567348Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | クランプ式電流計のクランプアダプタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2777591U JP2567348Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | クランプ式電流計のクランプアダプタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04116776U JPH04116776U (ja) | 1992-10-20 |
JP2567348Y2 true JP2567348Y2 (ja) | 1998-04-02 |
Family
ID=31912000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2777591U Expired - Lifetime JP2567348Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | クランプ式電流計のクランプアダプタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2567348Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP2777591U patent/JP2567348Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04116776U (ja) | 1992-10-20 |
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