JP2567202Y2 - 冷却貯蔵庫 - Google Patents
冷却貯蔵庫Info
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- JP2567202Y2 JP2567202Y2 JP1992093520U JP9352092U JP2567202Y2 JP 2567202 Y2 JP2567202 Y2 JP 2567202Y2 JP 1992093520 U JP1992093520 U JP 1992093520U JP 9352092 U JP9352092 U JP 9352092U JP 2567202 Y2 JP2567202 Y2 JP 2567202Y2
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- Japan
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- duct
- cold
- cool air
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- Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、本体天井部の開口部に
着脱自在に設けられる保冷容器が、本体内の庫内を冷却
する冷気により冷却されるようになっている冷却貯蔵庫
に関するものである。
着脱自在に設けられる保冷容器が、本体内の庫内を冷却
する冷気により冷却されるようになっている冷却貯蔵庫
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】保冷容器すなわちホテルパンを有する台
下冷却貯蔵庫は、例えば実公平3−30793号に記載
されているように、本体は断熱箱体から構成され、内部
の庫内は冷凍機により適宜冷却されるようになってい
る。そして、本体の天井面の開口部にホテルパンが着脱
自在に載置されている。したがって、ホテルパンに調理
する食材例えばゼリー類を収容すると、ホテルパンが庫
内の冷気により冷却され、収納されている食材は低温状
態に保たれる。そこで、本体のホテルパンが設けられて
いない天井面を作業台として食材を加工することができ
る。また、ホテルパンの下方に、冷気をホテルパンの方
に導くための冷気循環ダクトが設けられている冷却貯蔵
庫も、例えば特開平1−263479号により提案され
ている。
下冷却貯蔵庫は、例えば実公平3−30793号に記載
されているように、本体は断熱箱体から構成され、内部
の庫内は冷凍機により適宜冷却されるようになってい
る。そして、本体の天井面の開口部にホテルパンが着脱
自在に載置されている。したがって、ホテルパンに調理
する食材例えばゼリー類を収容すると、ホテルパンが庫
内の冷気により冷却され、収納されている食材は低温状
態に保たれる。そこで、本体のホテルパンが設けられて
いない天井面を作業台として食材を加工することができ
る。また、ホテルパンの下方に、冷気をホテルパンの方
に導くための冷気循環ダクトが設けられている冷却貯蔵
庫も、例えば特開平1−263479号により提案され
ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のような従来の台
下冷却貯蔵庫も、ホテルパンの下方部は、本体の庫内に
臨んでいるので、調理する食材あるいは食品を保冷状態
に保って加工することはできる。しかしながら、前述の
公報に記載されているように、従来の台下冷却貯蔵庫の
ホテルパンは、単に庫内に臨んだ構造になっているの
で、庫内に突き出た部分は冷えるが、冷気は比重が大き
いので上方の蔭の部分は冷気が充分に当たらず、冷却ム
ラが生じることがある。例えばシロップ類、ゼリー類、
イチゴジャム等の複種類の食品を保冷するには、複数個
のホテルパンを必要とするが、このように複数個のホテ
ルパンが設けられているときには、冷気の蔭になる部分
が生じ、特に冷却ムラが大きくなる。これに対し、特開
平1−263479号により提案されている冷却貯蔵庫
には、冷気循環ダクトが設けられているので、ホテルパ
ンは比較的均一に冷却される利点は認められる。しかし
ながら、改良すべき点も認められる。例えば、本体の庫
内にも食材が貯蔵されているので、庫内もムラなく冷気
により冷却されることが望ましいが、冷気循環ダクトが
設けられ、冷気の一部が冷気循環ダクトの方へ流れるの
で、庫内の冷気の流れが単純になり、冷却が不十分にな
ることがある。これは、冷気送風ファンを2台設け、一
方の冷気送風ファンを冷気循環ダクト用に、そして他の
冷気送風ファンを庫内専用にして、庫内の冷気を攪拌す
るようにすると、冷却の問題は解決できるが、冷気送風
ファンを2台設けると、コスト高になるという、別の問
題が生じる。また、前述のように、台下冷却貯蔵庫の天
井面には、ホテルパンを入れる開口部が設けられている
ので、この開口部から例えば加工する食材が庫内へ落下
すると、取り出すのが難しいという、問題もある。落下
物をそのままにしておくと、腐敗することもあり、不衛
生でもある。したがって、本考案は、保冷容器の冷却ム
ラがなく、また庫内もムラなく冷気により冷却され、そ
して落下物も容易に取り出すことができる冷却貯蔵庫を
安価に提供することを目的としている。
下冷却貯蔵庫も、ホテルパンの下方部は、本体の庫内に
臨んでいるので、調理する食材あるいは食品を保冷状態
に保って加工することはできる。しかしながら、前述の
公報に記載されているように、従来の台下冷却貯蔵庫の
ホテルパンは、単に庫内に臨んだ構造になっているの
で、庫内に突き出た部分は冷えるが、冷気は比重が大き
いので上方の蔭の部分は冷気が充分に当たらず、冷却ム
ラが生じることがある。例えばシロップ類、ゼリー類、
イチゴジャム等の複種類の食品を保冷するには、複数個
のホテルパンを必要とするが、このように複数個のホテ
ルパンが設けられているときには、冷気の蔭になる部分
が生じ、特に冷却ムラが大きくなる。これに対し、特開
平1−263479号により提案されている冷却貯蔵庫
には、冷気循環ダクトが設けられているので、ホテルパ
ンは比較的均一に冷却される利点は認められる。しかし
ながら、改良すべき点も認められる。例えば、本体の庫
内にも食材が貯蔵されているので、庫内もムラなく冷気
により冷却されることが望ましいが、冷気循環ダクトが
設けられ、冷気の一部が冷気循環ダクトの方へ流れるの
で、庫内の冷気の流れが単純になり、冷却が不十分にな
ることがある。これは、冷気送風ファンを2台設け、一
方の冷気送風ファンを冷気循環ダクト用に、そして他の
冷気送風ファンを庫内専用にして、庫内の冷気を攪拌す
るようにすると、冷却の問題は解決できるが、冷気送風
ファンを2台設けると、コスト高になるという、別の問
題が生じる。また、前述のように、台下冷却貯蔵庫の天
井面には、ホテルパンを入れる開口部が設けられている
ので、この開口部から例えば加工する食材が庫内へ落下
すると、取り出すのが難しいという、問題もある。落下
物をそのままにしておくと、腐敗することもあり、不衛
生でもある。したがって、本考案は、保冷容器の冷却ム
ラがなく、また庫内もムラなく冷気により冷却され、そ
して落下物も容易に取り出すことができる冷却貯蔵庫を
安価に提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために、本体天井部の開口部に着脱自在に設けら
れる保冷容器が、本体内部の庫内を冷却する冷気により
冷却されるようになっている冷却貯蔵庫であって、前記
保冷容器の下方には所定の間隔をおいて、本体内を冷却
する冷気を前記保冷容器の方に導くための冷気循環ダク
トが設けられ、該冷気循環ダクトの長手方向には所定の
間隔をおいて前記庫内に開口した複数個の透孔が設けら
れている。
成するために、本体天井部の開口部に着脱自在に設けら
れる保冷容器が、本体内部の庫内を冷却する冷気により
冷却されるようになっている冷却貯蔵庫であって、前記
保冷容器の下方には所定の間隔をおいて、本体内を冷却
する冷気を前記保冷容器の方に導くための冷気循環ダク
トが設けられ、該冷気循環ダクトの長手方向には所定の
間隔をおいて前記庫内に開口した複数個の透孔が設けら
れている。
【0005】
【作用】本体天井部の開口部に保冷容器を載置し、必要
な食材を収納する。本体内の冷気の一部は、冷気循環ダ
クトにより保冷容器の下方部に案内され、保冷容器に万
遍なく当たる。万遍なく当たるので、保冷容器は均一に
冷却される。保冷されている食材を必要に応じて加工す
る。冷気循環ダクトにより導かれている冷気は、保冷容
器に当たって乱流となり、複数個の透孔を通って適宜庫
内へ短絡する。これにより庫内の冷気は攪拌され、庫内
も略均一に冷気により冷却される。保冷容器と庫内とを
冷却した冷気は、例えば蒸発器の方へ還流する。そし
て、再び保冷容器と庫内とが同様にして冷却される。開
口部から本体内へ落下した物例えば食材は、保冷容器の
下方の冷気循環ダクト上に乗っているので、保冷容器を
外して開口部から取り出す。
な食材を収納する。本体内の冷気の一部は、冷気循環ダ
クトにより保冷容器の下方部に案内され、保冷容器に万
遍なく当たる。万遍なく当たるので、保冷容器は均一に
冷却される。保冷されている食材を必要に応じて加工す
る。冷気循環ダクトにより導かれている冷気は、保冷容
器に当たって乱流となり、複数個の透孔を通って適宜庫
内へ短絡する。これにより庫内の冷気は攪拌され、庫内
も略均一に冷気により冷却される。保冷容器と庫内とを
冷却した冷気は、例えば蒸発器の方へ還流する。そし
て、再び保冷容器と庫内とが同様にして冷却される。開
口部から本体内へ落下した物例えば食材は、保冷容器の
下方の冷気循環ダクト上に乗っているので、保冷容器を
外して開口部から取り出す。
【0006】
【実施例】本考案の実施に際しては、保冷容器が本体の
天井面に対して斜め、すなわち、手前側が低くなるよう
に、本体天井部の開口部に着脱自在に設けることもでき
る。このように手前側が低くなっていると、保冷容器内
の食品の取扱いが容易になる。本考案によると、冷気循
環ダクトには本体内を冷却する冷気の一部が導かれる
が、途中から庫内へ分流するように、実施することもで
きる。しかしながら、添付図面には、冷気は当初から冷
却ダクトと庫内とに分流され、そして冷却ダクトから庫
内へ適宜短絡するようにした例のみが示されている。
天井面に対して斜め、すなわち、手前側が低くなるよう
に、本体天井部の開口部に着脱自在に設けることもでき
る。このように手前側が低くなっていると、保冷容器内
の食品の取扱いが容易になる。本考案によると、冷気循
環ダクトには本体内を冷却する冷気の一部が導かれる
が、途中から庫内へ分流するように、実施することもで
きる。しかしながら、添付図面には、冷気は当初から冷
却ダクトと庫内とに分流され、そして冷却ダクトから庫
内へ適宜短絡するようにした例のみが示されている。
【0007】以下、本考案の実施例を説明する。図1は
本考案の実施例を断面にして模式的に示す側面図である
が、同図に示されているように、本実施例に係わる冷却
貯蔵庫本体1は、複数個のホテルパン2、2、…を備え
ている。すなわち、冷却貯蔵庫本体1は断熱性の天井板
10、側板11、13、後板12および底板14とから
箱型に形成され、前方には図2の(イ)に示されている
ように、ドア15が開閉自在に設けられている。そし
て、図1において左方に機械室20が配置されている。
機械室20には冷凍機の圧縮機21、凝縮器等が収納さ
れ、これらは蒸発器22に接続され冷凍サイクルを構成
している。
本考案の実施例を断面にして模式的に示す側面図である
が、同図に示されているように、本実施例に係わる冷却
貯蔵庫本体1は、複数個のホテルパン2、2、…を備え
ている。すなわち、冷却貯蔵庫本体1は断熱性の天井板
10、側板11、13、後板12および底板14とから
箱型に形成され、前方には図2の(イ)に示されている
ように、ドア15が開閉自在に設けられている。そし
て、図1において左方に機械室20が配置されている。
機械室20には冷凍機の圧縮機21、凝縮器等が収納さ
れ、これらは蒸発器22に接続され冷凍サイクルを構成
している。
【0008】冷却貯蔵庫本体1の天井板10には、開口
部16が明けられている。この開口部16の周縁には、
例えば樹脂から形成されている支持枠17が設けられて
いる。ホテルパン2、2、…は、底壁3、左右の側壁
4、5および前後の側壁から容器状に形成されている。
そしてその上方円周部には外側に延びたフランジ6が形
成されている。したがって、支持枠17にフランジ6を
乗せることにより、ホテルパン2、2、…を冷却貯蔵庫
本体1の天井板10の開口部16に載置することができ
る。載置すると、下方部分は庫内7に臨む。
部16が明けられている。この開口部16の周縁には、
例えば樹脂から形成されている支持枠17が設けられて
いる。ホテルパン2、2、…は、底壁3、左右の側壁
4、5および前後の側壁から容器状に形成されている。
そしてその上方円周部には外側に延びたフランジ6が形
成されている。したがって、支持枠17にフランジ6を
乗せることにより、ホテルパン2、2、…を冷却貯蔵庫
本体1の天井板10の開口部16に載置することができ
る。載置すると、下方部分は庫内7に臨む。
【0009】このように載置されるホテルパン2、2、
…の下方には、ホテルパン2、2、…の底壁3と所定の
間隔になるように、冷却ダクト30が設けられている。
冷却ダクト30は、全てのホテルパン2、2、…をカバ
ーする長さを有し、右方端30’は側板11に近くまで
延びている。そして、詳しくは後述する冷却貯蔵庫本体
1に対して着脱自在に設けられている。蒸発器22に
も、蒸発器22を取り囲むようにしてダクト45が設け
られ、このダクト45と、冷却ダクト30の左方端は連
絡ダクト46で接続されている。蒸発器22を取り囲ん
でいるダクト45は、上下の両端は開口され、そして連
絡ダクト46との接続部には送風ファン48が設けられ
ている。
…の下方には、ホテルパン2、2、…の底壁3と所定の
間隔になるように、冷却ダクト30が設けられている。
冷却ダクト30は、全てのホテルパン2、2、…をカバ
ーする長さを有し、右方端30’は側板11に近くまで
延びている。そして、詳しくは後述する冷却貯蔵庫本体
1に対して着脱自在に設けられている。蒸発器22に
も、蒸発器22を取り囲むようにしてダクト45が設け
られ、このダクト45と、冷却ダクト30の左方端は連
絡ダクト46で接続されている。蒸発器22を取り囲ん
でいるダクト45は、上下の両端は開口され、そして連
絡ダクト46との接続部には送風ファン48が設けられ
ている。
【0010】冷却ダクト30の第1実施例は、ホテルパ
ン2、2、…が前後方向に1列に配置された冷却貯蔵庫
本体1に適用されるもので、図2に示されているよう
に、第1、2の水平部31、33と、第1、2の立上部
32、34とを有するように板材から一体的に、側面か
ら見て階段状になるように形成されている。この冷却ダ
クト30は、後述するように、冷却貯蔵庫本体1の後板
12と天井板10と協働して冷気通路を構成している。
第1水平部31の奥行き寸方あるいは幅は、冷却貯蔵庫
本体1の奥行きの略半分で、ホテルパン2、2、…を完
全にカバーしている。そして、図2の(イ)において右
の方に位置する右端部にはフランジが形成され、このフ
ランジが複数本のネジ35で後壁12に取り付けられて
いる。第2水平部33は、第1水平部31の約半分の奥
行きで、その左端から形成されている第2立上部34
は、連絡ダクト46を奥行き方向を約2分している。そ
して、第2立上部34の上端に形成されているフランジ
36はネジ35により、天井板10に取り付けられてい
る。このように冷却ダクト30は、ネジ35、35によ
り後板12と、天井板10とに取り付けられているの
で、簡単に取り外すことができる。取り外しをさらに簡
単にするために、天井板10および後板12にブラケッ
トを設け、これらのブラケットに乗せる構造にすること
もできる。
ン2、2、…が前後方向に1列に配置された冷却貯蔵庫
本体1に適用されるもので、図2に示されているよう
に、第1、2の水平部31、33と、第1、2の立上部
32、34とを有するように板材から一体的に、側面か
ら見て階段状になるように形成されている。この冷却ダ
クト30は、後述するように、冷却貯蔵庫本体1の後板
12と天井板10と協働して冷気通路を構成している。
第1水平部31の奥行き寸方あるいは幅は、冷却貯蔵庫
本体1の奥行きの略半分で、ホテルパン2、2、…を完
全にカバーしている。そして、図2の(イ)において右
の方に位置する右端部にはフランジが形成され、このフ
ランジが複数本のネジ35で後壁12に取り付けられて
いる。第2水平部33は、第1水平部31の約半分の奥
行きで、その左端から形成されている第2立上部34
は、連絡ダクト46を奥行き方向を約2分している。そ
して、第2立上部34の上端に形成されているフランジ
36はネジ35により、天井板10に取り付けられてい
る。このように冷却ダクト30は、ネジ35、35によ
り後板12と、天井板10とに取り付けられているの
で、簡単に取り外すことができる。取り外しをさらに簡
単にするために、天井板10および後板12にブラケッ
トを設け、これらのブラケットに乗せる構造にすること
もできる。
【0011】連絡ダクト46は、図2の(ロ)に示され
ているように、上方部は庫内7の方へ張り出している。
一方、冷却ダクト30の第1水平部31の左方端には、
第1、2の立上部32、34の合計の高さを有する仕切
板38が設けられている。冷却ダクト30は、第2水平
部33において連絡ダクト46の張り出し部分に接続さ
れている。したがって、蒸発器22で冷却された冷気の
約半分が、冷却ダクト30に送風されることになる。な
お、連絡ダクト46の側壁47を取り去り、鎖線で示す
ように斜めの仕切板38’を設け、冷気の流れ抵抗を小
さくすることもできる。このように、冷却ダクト30に
は、蒸発器22で冷却される冷気の約半分が分流される
が、冷却ダクト30中の冷気を庫内7に随時還流させる
ために、冷却ダクト30の第2水平部33には、パンチ
ング孔39、39、…が略全長にわたって明けられてい
る。
ているように、上方部は庫内7の方へ張り出している。
一方、冷却ダクト30の第1水平部31の左方端には、
第1、2の立上部32、34の合計の高さを有する仕切
板38が設けられている。冷却ダクト30は、第2水平
部33において連絡ダクト46の張り出し部分に接続さ
れている。したがって、蒸発器22で冷却された冷気の
約半分が、冷却ダクト30に送風されることになる。な
お、連絡ダクト46の側壁47を取り去り、鎖線で示す
ように斜めの仕切板38’を設け、冷気の流れ抵抗を小
さくすることもできる。このように、冷却ダクト30に
は、蒸発器22で冷却される冷気の約半分が分流される
が、冷却ダクト30中の冷気を庫内7に随時還流させる
ために、冷却ダクト30の第2水平部33には、パンチ
ング孔39、39、…が略全長にわたって明けられてい
る。
【0012】次に、上記実施例の作用を説明する。図1
に示されているように、冷却貯蔵庫本体1の開口部16
の支持枠17にホテルパン2、2、…のフランジ部6を
乗せる。そうすると、開口部16は密封される。必要な
ホテルパン2、2、…に加工する食材を入れる。通常の
方法により、冷凍サイクルを運転すると共に、送風ファ
ン48を起動する。そうすると、庫内7の空気は蒸発器
22のダクト45の下端開口から吸引され、蒸発器22
で冷却されて連絡ダクト46へ圧送される。冷却ダクト
30は、図2の(ロ)に示されているように、第2の水
平部33と第2の立上部34とで形成されるL字型の半
空間が連絡ダクト46に接続されているので、冷気は冷
却ダクト30と、庫内7とに分流する。冷却ダクト30
内へ流れる冷気は点線の矢印で、また庫内7へ流れる冷
気は実線の矢印で示されている。庫内7へ流れる冷気
は、従来のように庫内7を循環する。冷却ダクト30へ
送風された冷気は、冷却ダクト30を側板11の方へ流
れる間に、冷却ダクト30内に臨んでいるホテルパン
2、2、…に当たり冷却する。ホテルパン2、2、…に
当たった冷気は、流れに乱れが生じるので、第2の水平
部のパンチング孔39、39、…から庫内7へ適宜短絡
する。残りの冷気は、冷却ダクト30の右方端と側板1
1との隙間から庫内7へ流れる。そして、これらの冷気
は庫内7を通ってダクト45の下端開口から吸引され
る。以下同様にして循環する。
に示されているように、冷却貯蔵庫本体1の開口部16
の支持枠17にホテルパン2、2、…のフランジ部6を
乗せる。そうすると、開口部16は密封される。必要な
ホテルパン2、2、…に加工する食材を入れる。通常の
方法により、冷凍サイクルを運転すると共に、送風ファ
ン48を起動する。そうすると、庫内7の空気は蒸発器
22のダクト45の下端開口から吸引され、蒸発器22
で冷却されて連絡ダクト46へ圧送される。冷却ダクト
30は、図2の(ロ)に示されているように、第2の水
平部33と第2の立上部34とで形成されるL字型の半
空間が連絡ダクト46に接続されているので、冷気は冷
却ダクト30と、庫内7とに分流する。冷却ダクト30
内へ流れる冷気は点線の矢印で、また庫内7へ流れる冷
気は実線の矢印で示されている。庫内7へ流れる冷気
は、従来のように庫内7を循環する。冷却ダクト30へ
送風された冷気は、冷却ダクト30を側板11の方へ流
れる間に、冷却ダクト30内に臨んでいるホテルパン
2、2、…に当たり冷却する。ホテルパン2、2、…に
当たった冷気は、流れに乱れが生じるので、第2の水平
部のパンチング孔39、39、…から庫内7へ適宜短絡
する。残りの冷気は、冷却ダクト30の右方端と側板1
1との隙間から庫内7へ流れる。そして、これらの冷気
は庫内7を通ってダクト45の下端開口から吸引され
る。以下同様にして循環する。
【0013】本実施例によると、冷気が冷却ダクト30
によって直接ホテルパン2、2、…に当てられるので、
冷えムラがなくなる。すなわち、送風ファン48により
強制的に送風されるので、冷却ダクト30内で乱流が生
じ、ホテルパン2、2、…の後ろ側にも、さらには上方
にも冷気が回り、ホテルパン2、2、…は均一に冷却さ
れる。したがって、傷み易い食材もホテルパン2、2、
…に入れることもできる。また、本実施例によると、第
2水平部33にはパンチング孔39、39、…が明けら
れ、冷気の一部が庫内7へ短絡するので、庫内7の冷気
は攪拌され、冷却ダクト30が設けられているにも拘ら
ず、庫内もムラなく冷却される。さらには、天井板10
の開口部16から落下する例えば食材は、冷却ダクト3
0の第1水平部31上に乗るので、開口部16から手を
差し入れ簡単に取り出すこともできる。特に、第1実施
例によると、第1立上部32が設けられているので、落
下物は第1立上部32より広くは散らばらない。すなわ
ち、開口部16から手の届く範囲に落下するので、取り
出しやすい。なお、第1立上部32がなく、第2水平部
33が第1水平部31と同じレベルでも略同様な作用・
効果が得られる。また、冷却ダクト30は、ネジ35、
35で天井板10と後板12とに取り付けられているの
で、これらのネジ35、35を外して簡単に取り外し掃
除することができる。
によって直接ホテルパン2、2、…に当てられるので、
冷えムラがなくなる。すなわち、送風ファン48により
強制的に送風されるので、冷却ダクト30内で乱流が生
じ、ホテルパン2、2、…の後ろ側にも、さらには上方
にも冷気が回り、ホテルパン2、2、…は均一に冷却さ
れる。したがって、傷み易い食材もホテルパン2、2、
…に入れることもできる。また、本実施例によると、第
2水平部33にはパンチング孔39、39、…が明けら
れ、冷気の一部が庫内7へ短絡するので、庫内7の冷気
は攪拌され、冷却ダクト30が設けられているにも拘ら
ず、庫内もムラなく冷却される。さらには、天井板10
の開口部16から落下する例えば食材は、冷却ダクト3
0の第1水平部31上に乗るので、開口部16から手を
差し入れ簡単に取り出すこともできる。特に、第1実施
例によると、第1立上部32が設けられているので、落
下物は第1立上部32より広くは散らばらない。すなわ
ち、開口部16から手の届く範囲に落下するので、取り
出しやすい。なお、第1立上部32がなく、第2水平部
33が第1水平部31と同じレベルでも略同様な作用・
効果が得られる。また、冷却ダクト30は、ネジ35、
35で天井板10と後板12とに取り付けられているの
で、これらのネジ35、35を外して簡単に取り外し掃
除することができる。
【0014】図3により、本考案の第2実施例を説明す
る。第2実施例の冷却ダクト50は、ホテルパン2、
2、…が前後方向に2列に配置された冷却貯蔵庫本体1
に適用されるもので、図3に示されているように、水平
部51と立上部52とから、側面から見て略L字形に形
成されている。水平部51の奥行き寸法は、第1実施例
の第1、2水平部31、33の合計の奥行きと略等し
く、前後2列に配置されたホテルパン2、2、…を略完
全にカバーしている。本実施例によると、立上部52に
パンチング孔54、54、…が図3の(ロ)に示されて
いるように、明けられている。他の構成要素は、前述し
た第1実施例と略同様であるので、詳しくは説明はしな
いが、冷却ダクト50の水平部51の左方端には、仕切
板55が設けられている。冷却ダクト50は、水平部5
1において連絡ダクト46の張り出し部分に接続されて
いる。したがって、蒸発器22で冷却された冷気の約半
分が、冷却ダクト50に送風されることになる。なお、
連絡ダクト46の側壁47を取り去り、鎖線で示すよう
に斜めの仕切板55’を設け、冷気の流れ抵抗を小さく
することもできる。本実施例によっても、冷却ダクト5
0は、図3の(ロ)に示されているように、水平部51
の約半分と立上部52とで形成される空間が連絡ダクト
46に接続されているので、冷却ダクト50内へ流れる
冷気は点線の矢印で、また庫内7へ流れる冷気は実線の
矢印で示されているように、分流する。また、冷却ダク
ト50内へ圧送された冷気の一部は、立上部52のパン
チング孔54、54、…から庫内7へ短絡もする。第2
実施例も前述した第1実施例と同様な作用・効果を奏す
ることは明らかであるので、これ以上の重複説明はしな
い。
る。第2実施例の冷却ダクト50は、ホテルパン2、
2、…が前後方向に2列に配置された冷却貯蔵庫本体1
に適用されるもので、図3に示されているように、水平
部51と立上部52とから、側面から見て略L字形に形
成されている。水平部51の奥行き寸法は、第1実施例
の第1、2水平部31、33の合計の奥行きと略等し
く、前後2列に配置されたホテルパン2、2、…を略完
全にカバーしている。本実施例によると、立上部52に
パンチング孔54、54、…が図3の(ロ)に示されて
いるように、明けられている。他の構成要素は、前述し
た第1実施例と略同様であるので、詳しくは説明はしな
いが、冷却ダクト50の水平部51の左方端には、仕切
板55が設けられている。冷却ダクト50は、水平部5
1において連絡ダクト46の張り出し部分に接続されて
いる。したがって、蒸発器22で冷却された冷気の約半
分が、冷却ダクト50に送風されることになる。なお、
連絡ダクト46の側壁47を取り去り、鎖線で示すよう
に斜めの仕切板55’を設け、冷気の流れ抵抗を小さく
することもできる。本実施例によっても、冷却ダクト5
0は、図3の(ロ)に示されているように、水平部51
の約半分と立上部52とで形成される空間が連絡ダクト
46に接続されているので、冷却ダクト50内へ流れる
冷気は点線の矢印で、また庫内7へ流れる冷気は実線の
矢印で示されているように、分流する。また、冷却ダク
ト50内へ圧送された冷気の一部は、立上部52のパン
チング孔54、54、…から庫内7へ短絡もする。第2
実施例も前述した第1実施例と同様な作用・効果を奏す
ることは明らかであるので、これ以上の重複説明はしな
い。
【0015】
【考案の効果】以上のように、本考案によると、本体天
井部の開口部に着脱自在に設けられる保冷容器の下方に
は所定の間隔をおいて、本体内を冷却する冷気を保冷容
器の方に導くための冷気循環ダクトが設けられているの
で、冷気は保冷容器に直接的に当たり、保冷容器は均一
に冷却される。また、冷気は冷気循環ダクトで保冷容器
に導かれるので、保冷容器に当たり、冷気の流れに乱れ
が生じる。したがって、保冷容器が複数個設けられてい
る場合でも、後流側の保冷容器にも冷気がムラなく当た
り、均一に冷却される。さらには、本考案によると、冷
気循環ダクトには庫内に開口した複数個の透孔が長手方
向に所定の間隔をおいて設けられているので、保冷容器
に当たり乱流となった冷気の一部は、透孔を通って庫内
へ適宜短絡する。これにより、庫内の冷気は攪拌され、
冷却ダクトが設けられているにも拘らず、庫内もムラな
く冷却される。このように、乱流となった冷気の一部が
庫内へ適宜短絡するので、冷気循環ダクトの方へ計画値
よりも多く冷気が送られても、庫内の冷却不足が生じる
ようなことはない。したがって 冷気の送風制御が簡単
になる効果も得られる。さらには、冷気循環ダクトから
庫内へ短絡する冷気により庫内の冷気が攪拌されるの
で、庫内専用の冷気送風ファンを設ける必要がなく、コ
ストアップになるようなこともない。また、本考案によ
ると、保冷容器の下方に、冷気循環ダクトが設けられて
いるので、本体天井部の開口部から落下する物は、冷気
循環ダクト上に乗る。したがって、開口部から容易に取
り出すことができる。
井部の開口部に着脱自在に設けられる保冷容器の下方に
は所定の間隔をおいて、本体内を冷却する冷気を保冷容
器の方に導くための冷気循環ダクトが設けられているの
で、冷気は保冷容器に直接的に当たり、保冷容器は均一
に冷却される。また、冷気は冷気循環ダクトで保冷容器
に導かれるので、保冷容器に当たり、冷気の流れに乱れ
が生じる。したがって、保冷容器が複数個設けられてい
る場合でも、後流側の保冷容器にも冷気がムラなく当た
り、均一に冷却される。さらには、本考案によると、冷
気循環ダクトには庫内に開口した複数個の透孔が長手方
向に所定の間隔をおいて設けられているので、保冷容器
に当たり乱流となった冷気の一部は、透孔を通って庫内
へ適宜短絡する。これにより、庫内の冷気は攪拌され、
冷却ダクトが設けられているにも拘らず、庫内もムラな
く冷却される。このように、乱流となった冷気の一部が
庫内へ適宜短絡するので、冷気循環ダクトの方へ計画値
よりも多く冷気が送られても、庫内の冷却不足が生じる
ようなことはない。したがって 冷気の送風制御が簡単
になる効果も得られる。さらには、冷気循環ダクトから
庫内へ短絡する冷気により庫内の冷気が攪拌されるの
で、庫内専用の冷気送風ファンを設ける必要がなく、コ
ストアップになるようなこともない。また、本考案によ
ると、保冷容器の下方に、冷気循環ダクトが設けられて
いるので、本体天井部の開口部から落下する物は、冷気
循環ダクト上に乗る。したがって、開口部から容易に取
り出すことができる。
【図1】 本考案の実施例を断面にして模式的に示す側
面図である。
面図である。
【図2】 本考案の第1実施例を示す図で、(イ)はそ
の側断面図、(ロ)はその斜視図である。
の側断面図、(ロ)はその斜視図である。
【図3】 本考案の第2実施例を示す図で、(イ)はそ
の側断面図、(ロ)はその斜視図である。
の側断面図、(ロ)はその斜視図である。
1 冷却貯蔵庫本体 2 ホテ
ルパン 10 天井板 16 開口
部 22 蒸発器 30、50 冷却
ダクト
ルパン 10 天井板 16 開口
部 22 蒸発器 30、50 冷却
ダクト
Claims (1)
- 【請求項1】本体天井部の開口部に着脱自在に設けられ
る保冷容器が、本体内部の庫内を冷却する冷気により冷
却されるようになっている冷却貯蔵庫であって、 前記保冷容器の下方には所定の間隔をおいて、本体内を
冷却する冷気を前記保冷容器の方に導くための冷気循環
ダクトが設けられ、該冷気循環ダクトの長手方向には所
定の間隔をおいて前記庫内に開口した複数個の透孔が設
けられていることを特徴とする冷却貯蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992093520U JP2567202Y2 (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | 冷却貯蔵庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992093520U JP2567202Y2 (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | 冷却貯蔵庫 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0656672U JPH0656672U (ja) | 1994-08-05 |
JP2567202Y2 true JP2567202Y2 (ja) | 1998-04-02 |
Family
ID=14084612
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992093520U Expired - Lifetime JP2567202Y2 (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | 冷却貯蔵庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2567202Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0721375B2 (ja) * | 1988-04-14 | 1995-03-08 | 三洋電機株式会社 | 冷却貯蔵庫 |
-
1992
- 1992-12-29 JP JP1992093520U patent/JP2567202Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0656672U (ja) | 1994-08-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |