JP2567155Y2 - スポット溶接機 - Google Patents

スポット溶接機

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JP2567155Y2 JP1995009667U JP966795U JP2567155Y2 JP 2567155 Y2 JP2567155 Y2 JP 2567155Y2 JP 1995009667 U JP1995009667 U JP 1995009667U JP 966795 U JP966795 U JP 966795U JP 2567155 Y2 JP2567155 Y2 JP 2567155Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、スポット溶接機に係
り、特に溶接スポット部へ供給する溶接電流の通電構造
及びその回路を改良したスポット溶接機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスポット溶接機は、二枚
の金属板を重ね合わせ、これを丸棒状の電極で加圧して
通電し、ジュール熱により金属を加熱、溶融状態にし、
圧力を加えて点状に圧接している。特に最近は、三相電
源から平均に負荷をとるようにした経済的な三相整流式
スポット溶接機が使用されている。この三相整流式スポ
ット溶接機は、例えば、3個の一次コイルと、3個の二
次コイルを巻いた変圧器を用い、六個のイグニトロンで
制御して、低周波単相交流を得るように構成されてい
る。
【0003】具体的には、図4に示されているように、
溶接すべき二枚の金属板1a,1bを重ね合わせ、これ
をクランプ2の電極3a,3bで挟んで、溶接金属を使
用せずに加圧、溶接している。この際、上記金属板1
a,1bの溶接スポット部を磨いて塗膜、錆及びサフェ
ーサー等を除去しておくことが望ましいが、実開昭49
−123330号公報にても提案されているように、薄
い塗膜、錆及びサフェーサー等が混入しても良好なるス
ポット溶接が可能になってきた。
【0004】即ち、上記実開昭49−123330号公
報には、片面が電気絶縁物で覆われた金属板Aの他の面
に金属板Bを重ね合せ、この重ね合せ部を上下から対向
する第1、第2の電極によりはさみ、一方の第1の電極
は上記金属板A・Bの重ね合せ部に沿って移行するよう
に設け、前記第2の電極は前記第1の電極の移行方向に
沿って棒状に成形して配設し、前記第1の電極側の一側
方または両側方に、上記金属板Aと導通可能なるよう密
接する板状副電極を前記第1の電極の移行方向に配置
し、最初前記第1の電極と副電極との間に通電して、前
記第1の電極直下の金属板Aの絶縁材を抵抗発熱により
破壊し、この部分を通して前記第1の電極と第2の電極
との間に溶接電流を通電し、順次上記金属板A・Bの重
ね合せ部に沿ってナゲットを生成して上記両金属板A・
Bを接合するようにしたものにおいて、前記第2の電極
の対向面を凸状ないし円弧状あるいは凹凸を有する面に
形成した棒状電極を用いてなる抵抗溶接装置が記載され
ている。
【0005】このように構成された上記公報に記載され
た抵抗溶接装置は、例えば棒状の第2の電極を用いた場
合、金属板Aの絶縁材が抵抗発熱により軟化して第2の
電極の円弧面にて該軟化部分のみを確実に押圧して金属
板Aと接触するので、第1の電極との間の十分な加圧力
下において溶接電流が通電され良好な溶接を行うことが
できる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このような
溶接方法では、第1の電極と第2の電極との間に電流が
流れ始めた後でも第1の電極から本来スポット溶接が行
われるべき部位を介して板状副電極にも溶接電流が流れ
続ける。そのため、上記本来溶接されるべきでない周辺
領域まで加熱され、例えば、薄肉の金属板であったり、
溶接時間を長くしたりすると溶接部位に穴があったり、
あるいは、溶接電流が広い部位に広がることから、肝心
のスポット溶接すべき部位の溶接電流が不足し、被溶接
部材の強度が不足するという難点がある。
【0007】本考案は、上記した事情に鑑みてなされた
もので、溶接箇所に塗膜等の不良導体が介在していて
も、それをすべて除去することなくスポット溶接が可能
であり、特に、上記塗膜等を予熱により破壊することに
伴って生じがちなスポット溶接部位の余分な発熱の防
止、溶接強度不足の解消、無用の電力消費の抑制を実現
し得るスポット溶接機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の目的を
達成するために、重ね合わせた二枚の金属板の一方に正
電極、該金属板の他方に電極を接触させて、これら
を加圧、溶接するスポット溶接機において、上記電極
が接触する金属板の溶接スポット部近傍に接触させるた
めの上記電極とは別の第二正電極を有し、この第二正
電極と上記電極との間を予熱しその間に存する塗膜等
を破壊し得る電流を発生させる第1の電流回路と、この
第1の電流回路と共にON状態とされ上記電極と上記
電極との間に電流を発生させる第2の電流回路と、
この第2の電流回路を介して上記電極から上記電極
に電流が流れるのを検知する電流センサと、この電流セ
ンサにより電流が流れたことを検知したとき上記第1の
電流回路中に挿入されたスイッチ素子をOFFするよう
に制御する制御回路と、を具備することを特徴とするも
のである。
【0009】また、上記電流センサは、例えば、上記
電極と接触する金属板の表面および/または上記二枚の
金属板の接触面に塗膜等が介在していても、上記第二正
電極と上記電極との間に流れる電流で上記両電極の近
傍が予熱されることにより上記塗膜等が破壊されて上記
電極と上記電極との間に電流が流れ始めたことを上
記電流センサが検知した時、その検知信号を受けた制御
回路によってOFFされるように構成することが望まし
い。また、上記スイッチ素子は、サイリスタのような半
導体スイッチを用いることが望ましい。
【0010】
【作用】上記のように構成されたスポット溶接機は、正
電極を二枚の金属板の一方に接触させ、電極を他方の
金属板に接触させる。また、上記電極が接触する金属
板の溶接スポット部近傍に、上記電極とは別の電極で
あって電極と同じ極性の第二正電極を接触させる。溶
接に際し、これら電極と電極の間に電流を発生させ
る第2の電流回路と、電極と第二正電極との間に電流
を発生させる第1の電流回路とを共にON状態とする。
【0011】例えば、電極が接触する一方の金属板の
表面および二枚の金属板の接触面に塗膜等の不良導体が
介在せず、これらが導電接触している場合であれば、第
1の電流回路から第二正電極と電極との間に電流が流
れるが、第2の電流回路からも電極と電極との間に
電流が流れる。すると、電流センサが当該電流を検知
し、その検知信号を受けた制御回路は、第1の電流回路
中に挿入されたスイッチ素子をOFFとして第1の電流
回路を開放し、以降の電流の供給を停止するので、
極と第二正電極が接触する金属板の部分を余分に加熱す
ることがなく、溶接電流が流れる領域の広がりを防止
し、確実なスポット溶接を実現すると共に無用な電力消
費も抑制する。
【0012】また、例えば、電極が接触する一方の金
属板の表面および/または二枚の金属板の接触面のいず
れかに塗膜等の不良導体が介在する場合には、電極と
電極との間には、当初電流が流れないが、第1の電流
回路により第二正電極と電極との間に電流が流れスポ
ット溶接すべき部位の近傍が加熱されると、金属板上の
塗膜等が破壊されて、電極と一方の金属板および両金
属板同士が導電接触し、第2の電流回路から電極と
電極との間に電流が流れ始める。
【0013】すると、電流センサは、この電流が流れた
ことを検知し、その検知信号を受けた制御回路は、第1
の電流回路中に挿入されたスイッチ素子をOFFとして
第1の電流回路を開放し、以降の電流の供給を停止する
ので、本来溶接されるべき電極と電極との間に挟ま
れた2枚の金属板のスポット溶接に何ら支障を与えるよ
うな余分な加熱、溶接電流の不足などをもたらすことが
ないのである。
【0014】
【実施例】以下、本考案に係るスポット溶接機の好適な
一実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1に
示されているように、本実施例のスポット溶接機10の
クランプ11には、重ね合わされた二枚の金属板12
a,12bを挟持して、これらを加圧、溶接するため
電極13aと負電極13bとが備えられている。上記
正電極13aは、一方の金属板12aに接触し、上記負
電極13bは、他方の金属板12bに接触するようにな
っている。
【0015】また、本実施例のスポット溶接機10は、
上記正電極13aとは別の第二正電極14を有してい
る。この第二正電極14は、上記クランプ11に付属さ
せるか、或いは、該クランプ11とは別体に構成されて
いる。そして、この第二正電極14は、上記負電極13
bが接触する金属板12bの溶接スポット部12cの近
傍に接触させて設けられる。したがって、上記クランプ
11に第二正電極14を付属させる場合には、該第二正
電極14を上記負電極13bの近傍に位置させて設ける
ことになる。
【0016】尚、本実施例においては、負電極13bと
第二正電極14が接触する金属板12bの部位は、塗膜
等が除去されて導電性を有するが、正電極13aが接触
する金属板12aの部位および金属板12aと12bの
接触面のいずれかの面は、塗膜等が介在しているものと
して説明する。さらに、本実施例のスポット溶接機10
には、図2に示されているように、上記第二正電極14
と上記負電極13bとの間に低電流ib、即ち、金属板
12a,12b間に介在する塗膜等を破壊し得る電流、
を発生させる第1の電流回路としての低電流回路15
と、上記正電極13aと負電極13bとの間に本電流i
aを発生させる第2の電流回路としての大電流回路16
とが備えられている。
【0017】具体的には、例えば、三相200v電源に
位相制御パワー素子17が接続されており、該位相制御
パワー素子17には、パワートランス18、整流回路1
9が順次接続されている。この整流回路19には、上記
大電流回路16が接続されており、上記二枚の金属板1
2a,12bを挟持する正電極13aと負電極13bと
によって通電されるようになっている。この大電流回路
16の正電極13a側には、上記低電流回路15が分岐
され、その先端部にはSW素子(スイッチ素子)20を
介して上記第二正電極14が設けられている。上記SW
素子20は、ドライブ回路21を介して、マイクロプロ
セッサ等によって構成された制御回路22に接続されて
いる。また、上記大電流回路16の分岐部よりも正電極
13a側には、電流センサー23が介設されており、該
電流センサー23は、上記制御回路22に接続されてい
る。この制御回路22は、操作スイッチ等の入力側24
に接続され、その出力側25は上記位相制御パワー素子
17に接続されている。
【0018】このように構成された本実施例のスポット
溶接機10は、本電流iaが上記大電流回路16から出
力され、低電流ibが上記低電流回路15から出力され
るようになっている。最初に、上記位相制御パワー素子
17と上記SW素子20とをON状態にすると、上記大
電流回路16は、この実施例の場合、正電極13aが接
触する金属板12aの表面(あるいは二枚の金属板12
a,12bの互いの接触面の双方またはいずれか一方の
接触面)に塗膜等の不良導体が介在していることから通
電条件が満足されないために本電流が流れず、上記低電
流回路15に低電流ibのみが流れる。
【0019】次に、低電流ibの効果、即ち、低電流回
路15から出力される低電流ibが、第二正電極14と
負電極13bとの間に流れてスポット溶接すべき部位の
近傍が加熱されて金属板12aの両面または一面、金属
板12bの片面等に施こされていた塗膜等が破壊(溶
融、軟化、気化、炭化等)されて正電極13aと負電極
13bとの間に本電流が流れ始める。すると、該大電流
回路16に介設された電流センサー23がこれを検知し
て上記制御回路22に入力する。そして、この制御回路
22が上記ドライブ回路21を駆動させて、上記SW素
子20をOFFさせるものである。
【0020】また、図3は、上記低電流回路15に介設
された上記SW素子20のON/OFF原理回路を示す
ものである。すなわち、上記低電流回路15には、半導
体スイッチ(サイリスタSCR1)が介設されており、
該サイリスタSCR1のアノード側は、上記整流回路1
9に接続され、そのカソード側は、上記第二正電極14
に接続されている。このサイリスタSCR1には、コン
デンサ26により定電圧が与えられて電流icの流れる
定電圧回路が形成されている。さらに、この定電圧回路
の正極側には半導体スイッチ(サイリスタSCR2)が
介設されている。そして、上記サイリスタSCR1およ
びSCR2のゲートには、それぞれ上記ドライブ回路2
1が接続されており、該ドライブ回路21にはインター
フェース28を介して上記制御回路22が接続されてい
る。
【0021】このように構成された低電流回路15のO
N/OFF原理回路は、次のように動作する。すなわ
ち、まず、上記サイリスタSCR1がドライブ回路21
の動作によりON状態になる。次に、SCR2をドライ
ブ回路21の動作によりONさせると、上記サイリスタ
SCR1は逆バイアスになって、OFFする。そして、
このサイリスタSCR1がOFFすると、上記サイリス
タSCR2の逆バイアス電流icも0になって上記SC
R2もOFFする。このような動作の繰り返しにより、
上記低電流回路15に介設したサイリスタSCR1をO
N/OFFさせることができるものである。
【0022】つぎに、上記実施例における作用を述べ
る。上述したように、本実施例のスポット溶接機10
は、上記正電極13aとは別に、第二正電極14を有し
ており、この第二正電極14は、上記負電極13bを接
触させる金属板12bの溶接スポット部近傍12cに接
触させる。このとき、少なくともこれら負電極13bと
第二正電極14が接触する金属板12bの部位は、塗膜
等が除去されているか、当初から塗膜等が施こされてい
ないものとする。スポット溶接を行うに際して、これら
正電極13aと負電極13bの間に本電流iaを発生さ
せる大電流回路16と、第二正電極14と負電極13b
との間に低電流ibを発生させる低電流回路15とを共
にON状態とする。
【0023】最初に、仮に、2枚の金属板12a,12
bの接触面同士および金属板12aの正電極13aと接
触する面のいずれにも塗膜等が介在しておらず導電接触
している関係にある場合の作用について説明する。この
場合には、低電流回路15から第二正電極14と負電極
13bとの間に低電流ibが流れるが、大電流回路16
からも正電極13aと負電極13bとの間にも本電流i
aが流れる。すると、電流センサ23が該本電流iaを
検知し、その検知信号を受けた制御回路22は、ドライ
ブ回路21を駆動させて、上記SW素子20をOFFさ
せることにより低電流回路15を開放する。
【0024】従って、本電流iaが流れ始めた以降は、
第二正電極14と負電極13bとが接触する金属板12
bの部分を余分に加熱して溶接部位に穴を開けさせたり
することがなく、溶接電流が流れる領域の広がりを防止
し、確実なスポット溶接を実現することができる。
【0025】次に、例えば、第二正電極14と負電極1
3bとが接触する金属板12bの一方の面(図1におい
て、下面)以外の面、すなわち、上記正電極13aと接
触する金属板12aの一面側(図1において上面側)
と、金属板12aと12bの接触面のすべて、あるいは
これらのうち少なくとも一面に塗膜等の不良導体が介在
する場合には、正電極13aと負電極13bとの間は、
絶縁状態あるいは極めて接触抵抗が大きい状態にあるた
め、当初、電流が流れないかあるいは極めて微弱な電流
しか流れない。
【0026】ところが、低電流回路15により第二正電
極14と負電極13bとの間に低電流ibが流れ、スポ
ット溶接すべき部位の近傍が予熱されると、上記金属板
12a,12b上の塗膜等が破壊されて、正電極13a
と二枚の金属板12a,12bとの間がすべて導電接触
状態となり、大電流回路16から正電極13a、二枚の
金属板12a,12b、および負電極13bを介して本
電流iaが流れ始める。
【0027】すると、大電流回路16中に介挿された電
流センサ23が、この本電流iaが流れたことを検知
し、その検知信号を制御回路22に出力する。この検知
信号を受けた制御回路22は、低電流回路15中に挿入
されたスイッチ素子20をOFFとして低電流回路15
を開放し、以降の低電流ibの供給を停止するので、本
来溶接されるべき正電極13aと負電極13bとの間に
挟持された二枚の金属板12a,12bのスポット溶接
に支障を与えるような余分な加熱、溶接電流の不足など
をもたらすことがない。
【0028】上記のように構成された本実施例のスポッ
ト溶接機によれば、上記負電極13bを接触させる金属
板12bの溶接スポット部12cの近傍に、第二正電極
14を接触させて該第二正電極14と上記負電極13b
との間に低電流ibを発生させると、この低電流ibに
より上記金属板12a,12bの溶接すべき部位が予熱
され、域えば、正電極13aと接触する金属板12aの
上面および/または金属板12a,12bの接触面に塗
布されていた塗膜等が破壊(軟化、溶触、蒸発あるいは
炭化等)されて上記正電極13aと金属板12aと金属
板12bの間で導電接触がなされるため、上記正電極1
3aと負電極13bとの間に本電流iaが流れる。
【0029】その本電流iaを電流センサ23が検知し
て制御回路22に入力し、この制御回路22が上記ドラ
イブ回路21を駆動させてSW素子20をOFF状態と
するので、余分な発熱と溶融領域の広がりが防止され、
二枚の金属板12a、12bが良好に、加圧・溶接さ
れ、延いては電力損失の削減が図られると共に溶接の作
業能率を高め得るという派生効果が得られる。尚、本考
案は、上述した実施例に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能であ
る。
【0030】例えば、上記実施例においては、本電流i
aに対し低電流ibを小さいものとして説明したが、電
流ibの値は、金属板12a,12bの溶接すべき部位
が予熱され、正電極13aと接触する金属板12aの上
面および/または12a,12bの接触面に塗布されて
いた塗膜等が破壊されて正電極13aと金属板12aと
金属板12bの間で導電接触がなされて本電流iaが流
れ始める程度の電流とすればよい。従って、ここでは電
流ibを流すための回路を、第1の電流回路と称し、電
流iaを流すための回路を第2の電流回路と称する。
【0031】
【考案の効果】以上述べたように本考案に係るスポット
溶接機によれば、重ね合わせた二枚の金属板の一方に正
極を接触させ、該金属板の他方に電極を接触させ
て、これらを加圧、溶接するスポット溶接機において、
上記電極が接触する金属板の溶接スポット部近傍に接
触させるための上記電極とは別の電極であって該
極と同じ極性の第二正電極と、この第二正電極と上記
電極との間に電流を発生させる第1の電流回路と、この
第1の電流回路と共にON状態とされ上記電極と上記
電極との間に電流を発生させる第2の電流回路と、を
具備せしめたので、溶接箇所に塗膜等があっても、それ
らを必らずしもすべて除去することなく、二枚の金属板
を確実にスポット溶接することができ、溶接作業能率を
著しく高めることができる。
【0032】また、本考案に係るスポット溶接機によれ
ば、上記第2の電流回路を介して上記電極から上記
電極に電流が流れるのを検知する電流センサと、この電
流センサにより電流が流れたことを検知したとき上記第
1の電流回路中に挿入されたスイッチ素子をOFFする
ように制御する制御回路と、を具備せしめたので、
極と第二正電極間の通電が塗膜等を破壊させるまでの必
要最小限に抑えられ、余分な発熱や溶接電流が流れる領
域の拡大を抑えて、重ね合わせた二枚の金属板のうち、
の電極と電極に挟まれた部位間で本来の溶接がより
効率よく且つ確実に行われ、延いては無用な電力消費を
抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るスポット溶接機の一実施例におけ
る、クランプ近傍を示す概略図である。
【図2】本考案に係るスポット溶接機の一実施例におけ
る、システム回路を示すブロック図である。
【図3】本考案に係るスポット溶接機の一実施例におけ
る、低電流回路のON/OFF原理を示す回路図であ
る。
【図4】従来のスポット溶接機の一例における、クラン
プを示す概略図である。
【符号の説明】
10 スポット溶接機 12a,12b 金属板 12c 溶接スポット部 13a 正電極 13b 負電極 14 第二正電極 15 低電流回路 16 大電流回路 ia 本電流 ib 低電流 17 位相制御パワー素子 18 パワートランス 19 整流回路 20 SW素子 SCR1,SCR2 サイリスタ 21 ドライブ回路 22 制御回路 23 電流センサ 26 コンデンサ 28 インターフェース

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重ね合わせた二枚の金属板の一方に正電
    、該金属板の他方に電極を接触させて、これらを
    加圧、溶接するスポット溶接機において、上記電極が
    接触する金属板の溶接スポット部近傍に接触させるため
    の上記電極とは別の第二正電極を有し、この第二正
    極と上記電極との間を予熱しその間に存する塗膜等を
    破壊し得る電流を発生させる第1の電流回路と、この第
    1の電流回路と共にON状態とされ上記電極と上記
    電極との間に電流を発生させる第2の電流回路と、こ
    の第2の電流回路を介して上記電極から上記電極に
    電流が流れるのを検知する電流センサと、この電流セン
    サにより電流が流れたことを検知したとき上記第1の電
    流回路中に挿入されたスイッチ素子をOFFするように
    制御する制御回路と、を具備することを特徴とするスポ
    ット溶接機。
  2. 【請求項2】 上記スイッチ素子は、例えば、上記
    極と接触する金属板の表面および/または上記二枚の金
    属板の接触面に塗膜等が介在していても、上記第二正
    極と上記電極との間に流れる電流で上記両電極の近傍
    が予熱されることにより上記塗膜等が破壊されて上記
    電極と上記電極との間に電流が流れ始めたことを上記
    電流センサが検知した時、その検知信号を受けた制御回
    路によってOFFされるように構成したことを特徴とす
    る請求項1に記載のスポット溶接機。
  3. 【請求項3】 上記スイッチ素子として、サイリスタの
    ような半導体スイッチを用いることを特徴とする請求項
    1または2に記載のスポット溶接機。
JP1995009667U 1995-08-21 1995-08-21 スポット溶接機 Expired - Lifetime JP2567155Y2 (ja)

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