JP2567112Y2 - 偏平モータのスリット円板固定構造 - Google Patents

偏平モータのスリット円板固定構造

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JP2567112Y2
JP2567112Y2 JP811992U JP811992U JP2567112Y2 JP 2567112 Y2 JP2567112 Y2 JP 2567112Y2 JP 811992 U JP811992 U JP 811992U JP 811992 U JP811992 U JP 811992U JP 2567112 Y2 JP2567112 Y2 JP 2567112Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、マグネットと電機子コ
イルが面対向して設けられた偏平モータのエンコーダに
使用されるスリット円板の固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の偏平モータのスリット円板
固定構造を表す断面図である。基台部1には軸受3が設
けられ、軸受3の周囲には電機子コイル5が巻装された
固定子ヨーク7が設けられている。軸受3にはシャフト
9が軸支され、シャフト9には板状の回転子ヨーク11
が固定されている。回転子ヨーク11の固定子ヨーク7
側の面には円周方向に分割着磁された回転子マグネット
13が固定され、回転子マグネット13は固定子ヨーク
7と面対向している。また、回転子ヨーク11は、回転
子マグネット13より発生した磁束の磁路となってい
る。回転子ヨーク11の回転子マグネット13に対する
側の面には磁性材よりなるスリット円板15が取り付け
られ、スリット円板15の周縁部には複数のスリットが
穿設されている。また、基台部1には対向する発光部と
受光部を有したセンサユニット17が設けられ、発光部
と受光部との間隙にはスリット円板15の周縁部が配置
されるようになっている。
【0003】図6はスリット円板が取り付けられていな
い状態での回転子ヨーク近傍を流れる磁束の状態を表す
説明図、図7はスリット円板を取り付けたときの磁束の
流れを表す説明図である。回転子マグネット13より発
生した磁束の大部分は、図6中の実線矢印で示すよう
に、回転子ヨーク11内を通る。また、回転子マグネッ
ト13より発生した磁束の一部は、回転子ヨーク11が
磁気飽和となるため、洩れ磁束となって図中の破線矢印
で示したように、空中を通る。一方、回転子ヨーク11
にスリット円板15が取り付けられると、空中を通る洩
れ磁束は、スリット円板15内を通ることになる。従っ
て、洩れ磁束がスリット円板15内を通ることで、スリ
ット円板15と回転子ヨーク11の間には磁気吸引力が
発生し、スリット円板15は回転子ヨーク11に固定さ
れることになるのである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来のスリット円板固
定構造では、洩れ磁束により発生する磁気吸引力で、ス
リット円板15を回転子ヨーク11に固定していた。し
かしながら、磁気吸引力のみによるスリット円板固定構
造では、例えば、モータの輸送時などにおいて衝撃が加
わったとき、スリット円板15が瞬間的に回転子ヨーク
11から外れてしまうことがあり、特に、スリット円板
15がモータの下方側となるように配置されている場合
には、スリット円板15が落下してしまう恐れがあっ
た。
【0005】本考案は上記状況に鑑みてなされたもの
で、輸送時などの衝撃力によっても、スリット円板が回
転子ヨークから外れない偏平モータのスリット円板固定
構造を提供し、もって、固定構造の信頼性向上を図るこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、偏平モータのスリット円板固定構造は、一方の面か
らシャフトが突出する板状の回転子ヨークの他方の面に
回転子マグネットを固着し、この回転子マグネットの洩
れ磁束によりスリット円板を回転子ヨークの一方の面に
吸着固定する偏平モータのスリット円板固定構造におい
て、シャフトが挿入されるとともにシャフト外周を挟持
する一対の挟持片が形成された固定部をスリット円板の
中央部に設けてなるものである。また、回転子ヨークの
一方の面に位置決め突起を突設し、この位置決め突起が
嵌合される位置決め孔と、シャフトが挿入される切欠孔
とをスリット円板に穿設し、回転子ヨークの一方の面に
吸着固定されたスリット円板がシャフトの軸方向に移動
した際、位置決め突起から位置決め孔が外れる前にスリ
ット円板に当接するストッパをシャフトに設けたもので
あってもよい。
【0007】
【作用】固定部を設けてなるスリット円板固定構造は、
スリット円板が挟持片の弾性復元力と回転子マグネット
の磁気吸着力により回転子ヨークに固定され、衝撃力に
よりスリット円板が回転子ヨークの磁気吸着部から外れ
ても、衝撃力が挟持片で吸収され、挟持片の弾性復元力
により、スリット円板が再び初期の磁気吸着状態に戻
る。また、ストッパをシャフトに設けてなるスリット円
板固定構造は、衝撃力によりスリット円板がシャフトの
軸方向に移動しても、位置決め孔と位置決め突起との嵌
合が外れる前に、スリット円板がストッパに当接して移
動が規制され、スリット円板が再び初期の磁気固定位置
に戻って吸着固定される。
【0008】
【実施例】以下、本考案に係る偏平モータのスリット円
板固定構造の好適な実施例を図面を参照して詳細に説明
する。尚、図5に示した部材と同一の部材には同一の符
号を付し、重複する説明は省略する。図1は本考案に係
る偏平モータのスリット円板固定構造を表す分解斜視
図、図2はスリット円板が回転子ヨークに固定された状
態を表す斜視図である。磁性材よりなるスリット円板2
1の周縁部には複数のスリット部23が穿設され、スリ
ット円板21には中心を通る直線(弦)上で中心を挟ん
で配置された一対の位置決め孔25が穿設されている。
スリット円板21の中央には、一対の挟持片である弓状
のばね部27a、27bを残して切断輪郭が円状となる
ように打ち抜かれた固定部29が形成されている。ばね
部27a、27bは、スリット円板21の中心を挟む部
分の間隙が、互いに最も接近した最小間隙aとなってい
る。この最小間隙aは、回転子ヨーク11に設けられた
シャフト9の直径bより小さくなっている。一方、回転
子ヨーク11の回転子マグネット13に対する側の面に
は、スリット円板21の位置決め孔25に嵌合する一対
の位置決め突起31が突設されている。
【0009】このように構成されたスリット円板固定構
造のスリット円板固定時の手順を説明する。先ず、スリ
ット円板21の中心軸と回転子ヨーク11の中心軸とを
ずらした位置関係の下で、スリット円板21を回転子ヨ
ーク11に対して接近方向(矢印33方向)に移動し、
シャフト9をばね部27a、27bの間に挟んだ状態で
スリット円板21を回転子ヨーク11に当接する。次い
で、回転子ヨーク11に当接した状態で、スリット円板
21をスリット円板21の中心軸に直交する方向(矢印
35方向)に移動する。このとき、ばね部27a、27
bの最小間隙aがシャフト9の直径bより小さくなって
いるため、ばね部27a、27bが互いに離反方向(矢
印37、39方向)に撓められるとともに、同時に弾性
復元力によりシャフト9を挟持する。この状態で更にス
リット円板21を移動し、スリット円板21の位置決め
孔25を回転子ヨーク11の位置決め突起31と一致さ
せることで、位置決め孔25を位置決め突起31に嵌合
し、スリット円板21を磁気吸着力により回転子ヨーク
11に固定する(図2参照)。
【0010】この固定状態における固定力は、ばね部2
7a、27bが弾性復元力によりシャフト9を挟持する
保持力と、従来同様スリット円板21を吸着する磁気吸
引力との合力となる。そして、衝撃力によりスリット円
板21と回転子ヨーク11との磁気吸着部が外れること
があっても、衝撃力がばね部27a、27bで吸収さ
れ、ばね部27a、27bの弾性復元力により、スリッ
ト円板21は初期の磁気吸着状態に戻るのである。ま
た、固定時におけるばね部27a、27bの歪みは、図
1中の斜線部で示した範囲内で吸収されるため、吸着
部、及びスリット部23が変形することがなく、スリッ
ト部23の上下方向の位置が回転子ヨーク11との吸着
面となるため、スリット円板21を正確な位置決め状態
で固定することができる。
【0011】次に、図3、図4に基づいて本考案に係る
偏平モータのスリット円板固定構造の他の実施例を説明
する。図3は他の実施例に係るスリット円板固定構造を
表す分解斜視図、図4は同スリット円板が固定された状
態を示す断面図である。尚、図1に示した部材と同一の
部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
スリット円板41の中央には長孔状の切欠孔43が穿設
され、切欠孔43は一端側の内径cが他端側の内径dよ
り小さくなっている。一方、回転子ヨーク11から突出
したシャフト45の先端側には、外周が欠切されたスト
ッパである溝部47が形成され、シャフト45の外径e
は外周が欠切された溝部47で外径eより小さい外径f
となっている。このシャフト45の外径e、fと、切欠
孔43の内径c、dとは一定の大小関係となっており、
外径fは内径cより小さく、外径eは内径cより大きく
且つ内径dより小さくなっている。つまり、スリット円
板41の内径c部は、シャフト45の外径f部、即ち溝
部47が係合するようになっているのである。また、溝
部47の溝幅は、回転子ヨーク11に吸着固定されたス
リット円板41の位置決め孔25が、位置決め突起31
から外れる前に、スリット円板41の切欠孔43の縁部
に溝部47の一方の溝壁が当接するように寸法設定され
ている。
【0012】このように構成されたスリット円板固定構
造のスリット円板固定時の手順を説明する。先ず、スリ
ット円板41を回転子ヨーク11に対して接近方向(矢
印49方向)に移動し、シャフト45を切欠孔43の内
径d部に挿入するとともに、スリット円板41を位置決
め突起31に当接させる。次いで、スリット円板41の
中央を回転子ヨーク11側に押しながらスリット円板4
1を中心軸に直交する方向(矢印51方向)に移動す
る。この際、切欠孔43の内径cは、シャフト45の外
径fより大きく、外径eよりも小さいため、切欠孔43
が溝部47と係合しながら移動し、最終的には図4に示
すように、スリット円板41に穿設された位置決め孔2
5と位置決め突起31が嵌合し、スリット円板41が磁
気吸着力により回転子ヨーク11に固定される。
【0013】この固定構造では、衝撃力によりスリット
円板41が瞬間的に回転子ヨーク11から外れても、ス
リット円板41が溝部47と係合しているため、位置決
め孔25と位置決め突起31との嵌合が外れる前に、ス
リット円板41の軸方向の移動が規制され、スリット円
板41が再び初期の磁気固定位置に戻って吸着固定され
るのである。
【0014】尚、上述した他の実施例では、シャフト4
5に溝部47を形成することによりストッパとしたが、
シャフト径が小さく、溝部47が設けられない場合に
は、溝部47を有する別の部品をシャフト45に嵌着し
てもよい。また、ストッパは溝部47に限定されるもの
ではなく、スリット円板41の中心軸方向の移動が規制
できるものであればよい。
【0015】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、固定部を設
けてなるスリット円板固定構造は、挟持片が形成された
固定部をスリット円板の中央部に設けたので、スリット
円板が挟持片の弾性復元力と回転子マグネットの磁気吸
着力により固定され、衝撃力によりスリット円板が磁気
吸着部から一旦外れても、挟持片の弾性復元力により、
スリット円板が再び初期の磁気吸着状態に戻り、回転子
ヨークから外れることがない。この結果、スリット円板
固定構造の信頼性を著しく向上させることができる。ま
た、ストッパをシャフトに設けてなるスリット円板固定
構造は、位置決め突起から位置決め孔が外れる前にスリ
ット円板に当接するストッパをシャフトに設けたので、
衝撃力によりスリット円板がシャフトの軸方向に移動し
ても、スリット円板がストッパに当接して移動が規制さ
れ、スリット円板が再び初期の磁気固定位置に戻って吸
着固定され、上述同様、スリット円板固定構造の信頼性
を著しく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る偏平モータのスリット円板固定構
造を表す分解斜視図である。
【図2】スリット円板が回転子ヨークに固定された状態
を表す斜視図である。
【図3】他の実施例に係るスリット円板固定構造を表す
分解斜視図である。
【図4】他の実施例によりスリット円板が固定された状
態を示す断面図である。
【図5】従来の偏平モータのスリット円板固定構造を表
す断面図である。
【図6】スリット円板が取り付けられていない状態での
回転子ヨーク近傍を流れる磁束の状態を表す説明図であ
る。
【図7】スリット円板を取り付けたときの磁束の流れを
表す説明図である。
【符号の説明】
9、45 シャフト 11 回転子ヨーク 13 回転子マグネット 21、41 スリット円板 25 位置決め孔 27a、27b ばね部(挟持片) 29 固定部 31 位置決め突起 43 切欠孔 47 溝部(ストッパ)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面からシャフトが突出する板状の
    回転子ヨークの他方の面に回転子マグネットを固着し、
    該回転子マグネットの洩れ磁束によりスリット円板を前
    記回転子ヨークの一方の面に吸着固定する偏平モータの
    スリット円板固定構造において、 シャフトが挿入されるとともにシャフト外周を挟持する
    一対の挟持片が形成された固定部を前記スリット円板に
    設けたことを特徴とする偏平モータのスリット円板固定
    構造。
  2. 【請求項2】 回転子ヨークの一方の面に位置決め突起
    を突設し、該位置決め突起が嵌合される位置決め孔と、
    シャフトが挿入される切欠孔とをスリット円板に穿設
    し、前記回転子ヨークの一方の面に吸着固定された該ス
    リット円板が前記シャフトの軸方向に移動した際前記位
    置決め突起と位置決め孔とが外れる前に該スリット円板
    に当接するストッパを前記シャフトに設けたことを特徴
    とする偏平モータのスリット円板固定構造。
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JP5518766B2 (ja) * 2011-03-02 2014-06-11 愛三工業株式会社 検出ロータ、回転検出器及びその取付構造
JP5838649B2 (ja) * 2011-08-12 2016-01-06 株式会社リコー モータユニット及びそれを有する画像形成装置

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