JP2567020Y2 - 衣類整形供給装置における前みごろ部押え装置 - Google Patents

衣類整形供給装置における前みごろ部押え装置

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JP2567020Y2 JP1081692U JP1081692U JP2567020Y2 JP 2567020 Y2 JP2567020 Y2 JP 2567020Y2 JP 1081692 U JP1081692 U JP 1081692U JP 1081692 U JP1081692 U JP 1081692U JP 2567020 Y2 JP2567020 Y2 JP 2567020Y2
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能造 中村
英二 森尾
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株式会社トーカイ
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  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばクリーニング工
場において、洗濯後(脱水後)の浴衣や寝巻などの衣類
を整形した状態で後工程(例えばプレス工程)側へ供給
するための衣類整形供給装置に関し、さらに詳しくはこ
のような衣類整形供給装置に使用される前みごろ部押え
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばクリーニング工場において洗濯後
(脱水後)のまだ湿り状態にある衣類は、そのままでは
プレス工程などの成形・乾燥工程にかけることができ
ず、従来では一旦手作業で衣類の皺伸し及び整形作業を
行った後、後工程へ送るようにしていた。ところで、こ
のような手作業による衣類の整形方法では、その整形作
業に熟練を要するとともに能率が悪く、しかもその整形
作業中は常時身体(特に腕)を動かさなければならない
ため、疲労が大きくなるという問題がある。
【0003】ところで、図7及び図8には、洗濯後の衣
類を順次整形した状態で自動的に後工程側へ供給し得る
ようにした公知の衣類整形供給装置が示されている(特
公平1ー61079号公報参照)。この公知の衣類整形
供給装置では、整形すべき衣類Yを着せ掛けし得る人型
3を、人型昇降装置4により鉛直姿勢で下動位置(図7
における符号3の位置)と上動位置(図7における符号
3′の位置あるいは図8における符号3の位置)の間を
鉛直方向に上下動せしめ得るようになっている。又、こ
の衣類整形供給装置では、人型3に着せ掛けした衣類Y
の前みごろ部Yc(図8)が自重によって開いて型崩れ
するのを防止するための前みごろ部押え装置107が設
けられている。この前みごろ部押え装置107は、図7
に示すようにエアシリンダ173の伸縮動によって押え
板171を人型3の前面に対して近接・離間方向に操作
せしめ得るようになっている。そして、人型3に衣類Y
を着せ掛ける際には、エアシリンダ173を縮小させて
押え板171を人型3の前面から後退させた状態(図7
の実線図示状態)で行い、又その状態からエアシリンダ
173を伸長させると、押え板171の取付部がガイド
174に案内されて斜め下方位置から斜め上方位置まで
移動せしめられ、該押え板171が図7及び図8にそれ
ぞれ符号171′で示すように人型3に着せ掛けた衣類
Yの前みごろ部Ycを押えることができるようになって
いる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、図7及び図
8に示す公知の衣類整形供給装置に使用されている前み
ごろ部押え装置107では、人型3の前面側において押
え板171が前後動するようになっているので、衣類Y
を人型に着せ掛ける際に該押え板171が邪魔になると
ともに作業員の手が人型3と押え板171との間に挟ま
れる危険があるという問題があるほか、押え板171を
前後動させるための構成が複雑になり、しかも押え板1
71の前進時における該押え板171と人型前面との間
隔調整が面倒であり且つメンテナンスを必要とするとい
う問題があった。
【0005】本考案は、上記した公知の衣類整形供給装
置における前みごろ部押え装置の問題点に鑑み、作業員
に危険な可動部分がなく且つ構成を簡単にし得るととも
に、メンテナンスを不要あるいは大幅に軽減し得るよう
にした前みごろ部押え装置を提案することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の前みごろ部押え
装置は、人型に衣類を整形させた状態で着せ掛けし、そ
の人型に着せ掛けた衣類の上端部を保持して該衣類を整
形させたままの形状で人型から抜き外して後送し得るよ
うにした衣類整形供給装置において、前記人型の前面側
近傍位置に、該人型に整形した状態で着せ掛けた衣類の
前みごろ部を人型前面に押し付ける方向に高圧エアを吹
き付けるエアノズルを設置したことを特徴としている。
【0007】
【作用】本考案の前みごろ部押え装置では、人型に衣類
を整形した状態で着せ掛けした後、該衣類の前みごろ部
にエアノズルからの高圧エアを吹き付けることにより、
該前みごろ部を人型の前面に押し付けることができる。
又、該高圧エアを吹き付けている間は該前みごろ部がそ
の自重で垂れ下がることがなく、従って該衣類を整形し
たままの姿勢で後送し得るようになる。
【0008】
【考案の効果】本考案の前みごろ部押え装置では、エア
ノズルからの高圧エアによって、人型に着せ掛けた衣類
の前みごろ部が自重により垂れ下がらないようにしてい
るので、該前みごろ部押え装置の構成が簡単となり、且
つ可動部分がないので衣類着せ掛け作業が安全に行える
とともに、該着せ掛け作業がし易くなり、さらに図7に
示す公知の前みごろ部押え装置のように押え板と人型と
の間の間隔調整等のメンテナンスが不要あるいは大幅に
軽減されるという効果がある。
【0009】
【実施例】図1ないし図6を参照して本考案の実施例を
説明すると、この実施例の衣類整形供給装置は、例えば
クリーニング工場において洗濯済の多数枚の衣類(例え
ば浴衣、寝巻など)を順次整形した状態で次の工程(例
えばプレス工程)へ供給することができるようにしたも
のである。
【0010】この実施例の衣類整形供給装置は、縦壁1
に対して水平面内で弧回動自在なる如く枢着されている
基台2と、該基台2の上部に設置されていて整形すべき
衣類が着せ掛けられる人型3と、該人型3を下動位置と
上動位置とその上下中間位置との3位置でそれぞれ停止
させ得る如くして上下動せしめる人型昇降装置4と、人
型3に着せ掛けられた衣類を整形されたままの姿勢で保
持するための衣類保持装置5と、該衣類保持装置5に保
持された衣類を整形されたままの姿勢で後工程側へ移送
するための衣類移送装置6と、人型3に整形した状態で
着せ掛けた衣類Yの前みごろ部Ycを押えるための前み
ごろ部押え装置7を備えている。
【0011】基台2は、板状のものが採用されており、
その一端部2aを縦壁1の一端側下部において軸20で
枢着して水平面内で弧回動自在なる如く取付けられてい
る。そしてこの基台2は、この装置の使用時には図2に
実線図示する如く、縦壁1の作業スペース側に張り出し
可能で且つ不使用時には図2に鎖線2′で示す如く作業
スペースから外側に退避せしめ得る如くされている。
【0012】人型3は、衣類着せ掛け用の人型本体11
に、該人型本体11の左右各側部からそれぞれ人型本体
内外に出没可能なる如く設置された左右一対の腕部材2
1,21と該各腕部材21,21をそれぞれ人型本体1
1から出没操作するための腕部材出し入れ装置22,2
2とを備えて構成されている。この人型3は、図3及び
図6に示すように、鉛直線より例えば角度8°程度だけ
後方に傾斜させた姿勢で設置されている。
【0013】人型本体11は、内部が中空で人の肩部か
ら腰の位置までの範囲の高さを有する腕なしの胸像の形
状に形成されている。又該人型本体11の上端部には肩
幅方向の全長の長さを有し且つ適宜高さ範囲(例えば2
0〜30mm)だけ上方に突出する薄板状(厚さ約2〜3
mm程度)に形成された肩掛部12が設けられている。こ
の肩掛部12は、衣類Yが人型本体11に着せ掛けられ
たときに衣類Yの肩部を支持するものである。
【0014】左右の各腕部材21,21は、細幅(20
〜30mm程度)で適宜長さ(例えば600〜700mm程
度)を有しさらに上記人型本体11の肩掛部12とほぼ
同厚さ(2〜3mm程度)を有する棒状のものが採用され
ている。
【0015】前記人型本体11の内部には、左右の各腕
部材21,21をそれぞれ出没自在にガイドするための
円弧状のガイド溝13,13が設けられている。この各
ガイド溝13,13は、人型本体11内における左右両
側部寄り位置にそれぞれ縦向きに形成されている。又、
人型本体11の左右両側部の上方寄り位置には、左右各
腕部材21,21をそれぞれ出没させるための窓穴1
4,14が形成されている。
【0016】左右の各腕部材21,21は、その各基端
部21a,21aがそれぞれ前記ガイド溝13,13に
沿って上下方向に弧回動自在なる如くして装着されてお
り、さらに該腕部材21の基端部21aがガイド溝13
の下端付近まで下動している状態では腕部材21全体が
完全に人型本体11内に没入せしめられ、又該腕部材2
1の基端部21aがガイド溝13の上端付近まで上動し
ている状態では腕部材基端側の一部を残してその大部分
が人型本体11の側部から水平方向外方に突出するよう
になっている。
【0017】人型本体11には、その下端からさらにか
なりの長さ(例えば60〜70cm程度)だけ下方に突出
する支柱15が一体に取付けられている。
【0018】又この人型本体11には、前記腕部材2
1,21をそれぞれ人型本体内外に出没操作するための
左右一対の腕部材出し入れ装置22,22が設けられて
いる。この実施例では腕部材出し入れ装置22はエアシ
リンダが採用されており、該エアシリンダ22のチュー
ブ側を前記支柱15の下端部に連結し他方エアシリンダ
22のロッド側を前記腕部材21の基端部21aに連結
して取付けられている。そしてこのエアシリンダ22を
最縮小させた状態では図1に示すように腕部材21全体
を人型本体11内に没入させ且つエアシリンダ22を最
伸長させた状態では図4及び図5に示すように腕部材2
1を人型本体11の側部から外方に突出させるようにな
っている。又該各腕部材21,21が人型本体11の側
部から外方に突出した状態では、該各腕部材21,21
はそれぞれ前記肩掛部12と同高さ位置において水平姿
勢に維持されるようになっている。
【0019】人型3は、その支柱15部分が基台2上に
設けられた箱状のガイド部材16にガイドされていて、
水平面内で回動不能状態で且つ上下動可能なる如く支持
されている。
【0020】人型3は、基台2上において人型昇降装置
4によって昇降せしめられるようになっている。この人
型昇降装置4は、この実施例では2段階伸縮可能なエア
シリンダが採用されており、該エアシリンダ4の最縮小
状態では人型3を下動位置(図1)に位置せしめ、エア
シリンダ4の中間伸長状態では人型3を中間位置(図
4)に位置せしめ、さらにエアシリンダ4の最伸長状態
では人型3を上動位置(図5)に位置せしめるようにな
っている。
【0021】又、人型昇降装置を構成するエアシリンダ
4は、後方に例えば角度8°程度だけ傾斜させた状態で
設置されており、該エアシリンダ4の伸縮動によって人
型本体11を角度8°程度だけ後方に傾斜させた方向に
向けて上下動せしめるようになっている。
【0022】人型3の設置位置における人型傾斜方向の
上方位置には、該人型3が上動位置まで上昇せしめられ
たときに、図5及び図6に示すように人型3に着せ掛け
られている衣類Yの上端部Ybを表裏両側から挟み込ん
で該衣類Yを整形されたままの姿勢で保持することので
きる衣類保持装置5が設けられている。この衣類保持装
置5は、この実施例では次に説明する衣類移送装置6の
一部となる第1送りベルト61の始端部61aと、該第
1送りベルト始端部61aに対して近接・離間方向に揺
動可能なる如く設置された押えベルト51とを有してい
る。上記第1送りベルト始端部61aと押えベルト51
との間には、人型3の上端部が下方から差し込み可能な
る差し込み空所55が形成されている。押えベルト51
は、該押えベルト51の軸を支持している揺腕52をエ
アシリンダ53で押し引き揺動させることによって上記
差し込み空所55内の間隔を変化せしめ得るようになっ
ている。即ち、該エアシリンダ53が縮小している状態
では、押えベルト51が図6において実線図示する如く
第1送りベルト始端部61aに対して離間して上記差し
込み空所55の間隔が大きくなり、又エアシリンダ53
が伸長している状態では、押えベルト51が鎖線図示す
る如く第1送りベルト始端部61aに近接して差し込み
空所55の間隔が小さくなるようになっている。そし
て、上記差し込み空所55の間隔が大きい状態では、該
差し込み空所55内に衣類Yを着せ掛けしている人型3
の上端部が差し込み可能となり、又差し込み空所55の
間隔が小さくなると、該差し込み空所55内に差し込ま
れた人型上端部(衣類上端部Yb)を表裏両側から挟着
保持し得るようになっている。尚、この実施例では該衣
類保持装置5は、押えベルト51を揺動させて差し込み
空所55間に衣類Yの上端部Ybを挟着保持し得るよう
にしているが、他の実施例では、差し込み空所55間の
間隔を、人型3に着せ掛けられている衣類Yの上端部Y
bの厚さ(腕部材21又は肩掛部12の厚さ+衣類上端
部Ybの生地の厚さ)とほぼ同じかそれよりわずかに小
さい範囲としておき、人型3の上動時に該人型3に着せ
掛けられている衣類Yの上端部Ybを該差し込み空所5
5内に圧入させて保持させるようにすることもできる。
【0023】押えベルト51は、後述するように間欠的
に駆動される第1送りベルト61と同期してしかも該第
1送りベルト61と等速度で循環走行せしめられるよう
になっている。
【0024】衣類移送装置6は、衣類保持装置5によっ
て整形されたままで保持されている衣類Yを順次後工程
側へ移送させるためのものであり、第1送りベルト6
1、第2送りベルト62などを順次接続させて構成され
ている。第1送りベルト61はモータ(クラッチつき)
60によって後述するタイミングに合せて間欠的にしか
も2段に分けて駆動されるようになっている。尚、第2
送りベルト62は連続駆動せしめられる。符号63は例
えば後工程装置(例えばプレス装置)側の送りベルト
で、第2送りベルト62の終端から放出される衣類Yが
順次自動的に該送りベルト63上に移乗せしめられるよ
うになっている。
【0025】第1送りベルト61は、その下端部が人の
背の高さよりやや高い位置(例えば地上より190cm程
度の高さ)に設置されている。又第2送りベルト62は
その始端側62a(高位置にある)から終端側62bに
向けて下降傾斜せしめられているが、この第2送りベル
ト62では、その始端側62aを中心として終端側62
bを上下に揺動可能としており、使用時には第2送りベ
ルト62の終端側62bを図3に実線図示する如く下動
位置に位置せしめ、不使用時には該終端側62bを鎖線
図示する如く上動位置に位置せしめ得るようにしてい
る。このように第2送りベルト62の低位置部分を上方
に位置させることができるようにしておけば、この装置
の不使用時に該第2ベルト62の下方スペースを他の用
途に使用することが可能となる。
【0026】人型3の前面側近傍位置には、人型3に着
せ掛けた衣類Yの前みごろ部Ycが下方に垂れ下るのを
防止するための前みごろ部押え装置7が設けられてい
る。この前みごろ部押え装置7は、エアノズル71と該
エアノズル71に高圧エアを供給するためのコンプレッ
サー72を有している。
【0027】エアノズル71は、人型3の前面側におけ
る右側方近傍位置でしかも図5に示すように上動位置に
ある人型3に着せ掛けられている衣類Yの前みごろ部Y
cとほぼ同高さ位置に設置されている。又、このエアノ
ズル71からの高圧エアは、人型3の側方から人型前面
に向けて横向きに吹き出されるようになっており、その
とき該高圧エアで人型に着せ掛けられている衣類の前み
ごろ部Yc部分を人型前面に押し付け得るようになって
いる。
【0028】コンプレッサー72とエアノズル71との
間には、切換弁73が介設されている。この切換弁73
は、例えば足踏みスイッチ10で操作される。
【0029】次に、人型昇降装置(エアシリンダ)4、
腕部材出し入れ装置(エアシリンダ)22,22、前み
ごろ部押え装置(切換弁73)、衣類保持装置(エアシ
リンダ53)、衣類移送装置6などの作動タイミングに
ついて、この衣類整形供給装置の使用方法と関連づけな
がら説明すると、これらの装置(4,22,73,5
3,6)は足踏みスイッチ10によって順次、次に示す
ようなタイミングで作動する。即ち、人型3が図1に示
すように下動位置にあるとき(人型昇降装置として使用
されているエアシリンダ4が最縮小しているとき)に
は、各腕部材出し入れ装置(エアシリンダ)22,22
は縮小されていて各腕部材21,21が人型本体内に没
入している。又この状態では衣類保持装置5の押えベル
ト51及び衣類移送装置6の第1送りベルト61はそれ
ぞれ停止され、しかも差し込み空所55は開放されてお
り、さらに第2及び第3の各送りベルト62,63はそ
れぞれ連続駆動せしめられている。人型3が下動位置に
あるとき(図1)に作業員の手作業によって該人型3に
衣類Yが着せ掛けられるが、このときには各腕部材2
1,21が人型本体11内に没入しているため、衣類Y
の着せ掛け作業が容易となる。又、エアノズル71は人
型3の側方に位置しているので、衣類着せ掛け作業時に
邪魔にならない。尚、図1に示す状態では、人型3に着
せ掛けられている衣類Yの袖Ya,Yaは自重で下方に
垂れ下っている。
【0030】この図1の状態から足踏みスイッチ10を
操作すると、人型昇降装置となるエアシリンダ4が第1
段分(例えば30cm程度)だけ伸長して人型3を図4に
示す中間位置まで上昇させるとともに各腕部材出し入れ
装置(エアシリンダ)22,22が伸長して各腕部材2
1,21がそれぞれ外方に張り出すようになる。このと
き衣類Yの各袖Ya,Yaはそれぞれ腕部材21,21
によって持ち上げられて水平姿勢に支持される。尚、こ
のとき人型3に着せ掛けている衣類Yがきれいに整形さ
れていないときには、人型3がこの中間位置にあるうち
に該衣類Yの形を必要に応じて手作業で整える。このと
き、人型3を後方に傾斜させているので、整形させた衣
類Yの前みごろ部Ycが人型前面上に乗り上げ、前みご
ろ部Ycと人型前面との摩擦力が大きくなって該前みご
ろ部Ycが自重で垂れ下がりにくくなる。そして続いて
足踏みスイッチ10を操作すると、前みごろ部押え装置
7の切換弁73がON側に操作されるとともに、それに
前後して人型昇降装置(エアシリンダ)4が最伸長せし
められる。切換弁73がON側に操作されると、エアノ
ズル71に高圧エアが供給され、該エアノズル71から
の高圧エアにより、人型3に整形された状態で着せ掛け
ている衣類の前みごろ部Ycが該人型3の前面に押し付
けられて、該衣類Yが整形された姿勢のままで維持され
るようになる。他方、人型昇降装置(エアシリンダ)4
が最伸長せしめられると、図5及び図6に示すように人
型3の上端部が衣類保持装置5の差し込み空所55内に
差し込まれる。このときには人型3に着せ掛けられてい
る衣類Yは整形されたままとなっている。続いて足踏み
スイッチ10を操作すると衣類保持装置5のエアシリン
ダ53が伸長して押えベルト51が図6において鎖線図
示する如く第1送りベルト61の始端部61aに近接し
て両ベルト(51と61)で人型3に着せ掛けている衣
類Yの上端部Ybを表裏両側から挟着保持し、それに続
いて(あるいは再度足踏みスイッチ10を操作すること
により)押えベルト51と送りベルト61が同時にそれ
ぞれ矢印A方向、矢印B方向(図6)にごくわずかな範
囲(例えば3〜5cm)づつ走行した後にそれぞれ一時的
に停止するようになる。このとき押えベルト51と送り
ベルト61とで衣類Yの上端部Yb(右側の袖Yaの端
部から左側の袖Yaの端部まで全長さ範囲)を両側から
挟んだままで該衣類Yの上端部Ybを両腕部材21,2
1及び肩掛部12から若干高さだけ浮き上らせるように
なる。それに続いて(あるいは再度足踏みスイッチ10
を操作することにより)各腕部材出し入れ装置(エアシ
リンダ)22,22が縮小してそれぞれ腕部材21,2
1が人型本体11内に没入し、その後に例えば足踏みス
イッチ10を操作することにより押えベルト51及び送
りベルト61がそれぞれ同時に駆動されて該両ベルト
(51,61)間に保持されている衣類Yを整形された
ままの姿勢で上方に送り上げて(人型3から抜き取っ
て)送りベルト61上に載せさらに続いて第2送りベル
ト62及び次工程側の送りベルト63上を経て整形され
たままの姿勢で次の工程(例えばプレス工程)側へ供給
されるようになる。押えベルト51及び第1送りベルト
61は、衣類Yが該第1送りベルト61から第2送りベ
ルト62側に移乗せしめられた後に駆動が停止される。
又衣類保持装置5のエアシリンダ53も縮小して押えベ
ルト51が第1送りベルトの始端部61aから離間する
ようになる。他方、人型3から衣類Yが抜き取られた
後、例えば足踏みスイッチ10を操作することにより前
みごろ部押え装置7の切換弁73がOFF操作されて高
圧エアの吹き出しが停止されるとともに人型昇降装置
(エアシリンダ)4も最縮小して人型3が元の下動位置
まで降下せしめられる。このように、この衣類整形供給
装置を使用すると、整形すべき衣類Yを単に下動位置に
ある人型3に着せ掛け(必要に応じて人型3に着せ掛け
た衣類Yの形を整える)、あとはスイッチ操作だけで該
衣類を順次自動的に整形された状態で次の工程側に供給
できる。
【0031】又、前みごろ部押え装置7は、エアノズル
71からの高圧エアの吹き出しによって前みごろ部Yc
を人型3の前面に押し付けるようにしているので、該前
みごろ部押え装置の構成が簡単となり、且つ前みごろ部
押え装置に可動部分がないので作業員に危険性が少なく
なり、さらにメンテナンスの面でも有利となる。又、こ
の実施例では、人型3は後方に傾斜させた状態で設置し
ているので、人型3に着せ掛けた衣類Yを整形したとき
に、その前みごろ部Ycと人型前面との摩擦力が大きく
なって該前みごろ部が型崩れしにくくなる。
【0032】又、この衣類整形供給装置の不使用時に
は、基台2を図2において符号2′で示すように作業ス
ペースから外側に退避させた位置に旋回させておき、さ
らに第2送りベルト62を図3において鎖線62′で示
すように上方に持ち上げておくことにより、縦壁1側部
の作業スペースを他の用途(例えば手作業のシーツ掛け
作業場所など)に使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例にかかる前みごろ部押え装置を
備えた衣類整形供給装置の正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】図1の第1次状態変化図である。
【図5】図1の第2次状態変化図である。
【図6】図5の右側面図である。
【図7】公知の衣類整形供給装置の側面図である。
【図8】図7の左側面図である。
【符号の説明】
3は人型、4は人型昇降装置、5は衣類保持装置、6は
衣類移送装置、7は前みごろ部押え装置、71はエアノ
ズル、72はコンプレッサー、73は切換弁、Yは衣
類、Ybは上端部、Ycは前みごろ部である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人型(3)に衣類(Y)を整形させた状
    態で着せ掛けし、その人型(3)に着せ掛けた衣類
    (Y)の上端部(Yb)を保持して該衣類(Y)を整形
    させたままの形状で人型(3)から抜き外して後送し得
    るようにした衣類整形供給装置において、前記人型
    (3)の前面側近傍位置に、該人型(3)に整形した状
    態で着せ掛けた衣類(Y)の前みごろ部(Yc)を人型
    前面に押し付ける方向に高圧エアを吹き付けるエアノズ
    ル(71)を設置したことを特徴とする衣類整形供給装
    置における前みごろ部押え装置。
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