JP2566679B2 - Dpcm符号化器 - Google Patents

Dpcm符号化器

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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Color Television Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像デジタル信号や音
声デジタル信号を符号化するDPCM符号化器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】画像データや音声データは大量の情報量
を有し、伝送する際には伝送路のコストアップの要因に
つながる。そこで情報量を低減するためにDPCM符号
化器がある。
【0003】図3は従来のDPCM符号化器を示すブロ
ック図である。図3において、301 は信号入力端子、30
2 は減算器、303 は量子化器、304 は予測器、305 は加
算器、306 は信号出力端子である。
【0004】このように構成されたDPCM符号化器に
ついて、以下図3を用いて動作を説明する。信号入力端
子301 より入力された信号は、予測器304 より出力され
た信号で減算器302 において減算され、差分値が量子化
器303 に送出される。量子化器303 はこの差分値により
判断できる量子化値を加算器305 と信号出力端子306 に
それぞれ出力する。加算器305 は量子化器303 より出力
される量子化値と予測器304 より出力される信号を加え
て予測器304 に出力する。新しく信号入力端子301 より
信号が入力されると、予測器304 は加算器305 より送ら
れた信号を信号入力端子301 と加算器305 にそれぞれ出
力する。(たとえば、トリケップス刊「画像伝送におけ
る高能率符号化技術」第4章)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】予測器304 より出力す
る信号は、新しく入力信号が入力されてくる前に作成さ
れている必要がある。しかしながら、上記のような構成
では、入力信号の入力が高速になると、標本時間内で予
測器304 より出力する信号を作成することが困難にな
る。そのため減算器302 、加算器305 、量子化器303 は
ともに高速なものを使用しなくてはならないという課題
を有していた。
【0006】本発明は上記課題を解決するもので、あら
かじめ倍になった入力周期時間で、入力されてくる信号
に対してDPCM符号化を行えるようにしたDPCM符
号化器を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のDPCM符号化器は、信号入力端子より一定
の周期の第1クロックで入力される入力信号から前記入
力信号の予測信号を減算した信号を第1予測誤差信号と
して出力する減算器と、前記第1予測誤差信号を前記第
1クロックの半分の周期の第2クロックでラッチして第
2予測誤差信号として出力する第1Dフリップフロップ
と、前記第2予測誤差信号を用いて量子化を行い、前記
量子化より判断される所定の量子化インデックスを信号
出力端子に出力し、前記量子化インデックスから復号さ
れる第1復号誤差信号を出力する量子化器と、前記第2
クロックが前記第1クロックに同期している場合には、
前記入力信号のあらかじめ決められた入力順番で第一番
目に対しては0を、第二番目以降に対しては前記第1復
号誤差信号を第2復号誤差信号として出力し、前記第1
クロックに同期していない場合には、0を第2復号誤差
信号として出力する第2Dフリップフロップと、前記入
力信号の入力順番で第一番目に対しては所定の値を、第
二番目以降に対しては加算器から出力される信号を第1
クロックでラッチして復号信号として出力する予測器
と、前記復号信号と前記第2復号誤差信号とで加算を行
い、前記入力信号の予測信号として出力する加算器とを
具備し、前記加算器から出力される予測信号を前記第1
クロックの次の標本時刻の予測信号とすることを特徴と
する。
【0008】
【作用】本発明は、上記した構成により、第2Dフリッ
プフロップが出力する第2復号誤差信号を量子化器から
の第1復号誤差信号にするか0にするかの制御により、
減算器、加算器が処理する時間と量子化器が処理する時
間を並列化できるようにしている。そのため信号入力が
高速な場合に事前に入力周期時間が倍になって入力され
た信号に対してDPCM符号化が行われる。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例のDPCM符号化器に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0010】図1は本発明のDPCM符号化器の一実施
例を示すブロック図である。図1において、101 は信号
入力端子、102 は減算器、103 は第1Dフリップフロッ
プ、104 は量子化器、105 は第2のDフリップフロッ
プ、106 は信号出力端子、107 は加算器、108 は予測器
である。
【0011】信号入力端子101 より一定の周期の第1ク
ロックで入力された入力信号は、減算器102 で加算器10
7 より出力される予測信号と減算され、第1予測誤差信
号として第1Dフリップフロップ103 へ出力される。第
1Dフリップフロップ103 は入力された第1予測誤差信
号を第1クロックの半分の同期の第2クロックでラッチ
して第2予測誤差信号として量子化器104 へ出力する。
量子化器104 は入力された第2の予測誤差信号を用いて
量子化を行い、この量子化より判断される所定の量子化
インデックスを信号出力端子106 に出力するとともに、
前記量子化インデックスから復号される第1復号誤差信
号を第2Dフリップフロップ105へ出力する。
【0012】第1復号誤差信号が入力された第2のDフ
リップフロップ105は第2クロックが第1クロックに同
期している場合には、入力信号のあらかじめ決められた
入力順番で第一番目に対しては0を第2復号誤差信号と
して出力し、第二番目以降に対しては第1復号誤差信号
を第2復号信号として出力し、第2クロックが第1クロ
ックに同期していない場合には、0を第2復号誤差信号
として出力する。
【0013】予測器10はあらかじめ決められた入力信号
の入力順番で第一番目に対しては所定の値を復号信号と
して加算器107 へ出力し、第二番目以降に対しては加算
器107 から出力される予測信号を第1クロックでラッチ
し、復号信号として加算器107 へ出力する。加算器107
は予測器108 からの復号信号と第2Dフリップフロップ
105 からの第2復号誤差信号との加算を行い、信号入力
端子101 から入力される信号の予測信号として出力す
る。この予測信号は第1クロックの次の標本時刻の予測
信号として減算器102 で使用され、以下この操作を繰り
返す。
【0014】ここで、予測器108 があらかじめ決められ
た入力信号の入力順番で第一番目に対して出力する復号
信号の所定の値は、たとえば入力信号のとりうる最大値
と最小値の平均値であるように構成されている。
【0015】このように構成されたDPCM符号化器に
ついて、以下図1、図2を用いて具体的にその動作を説
明する。図2はDPCM符号化器内部のタイミングチャ
ートである。入力信号は振幅値が6bit の信号が入力さ
れることとする。信号入力端子101 より10MHz の第1ク
ロックの立ち上がりで第一番目の信号として図2のよう
に10が入力されたとする。すると、10MHz の第1クロッ
クの立ち上がりに同期して立ち上がる20MHz の第2クロ
ックの立ち上がりで第2Dフリップフロップ105 からは
0を、予測器108 からは16を出力する。加算器107 は0
と16を加えて16を予測信号として出力する。減算器102
は入力信号値10から予測信号値16を減算して、第1予測
誤差信号として−6を出力する。第1Dフリップフロッ
プ103 は第1予測誤差信号の−6をラッチしておき、20
MHz の第2クロックの次の立ち上がりで第2予測誤差信
号として−6を出力する。
【0016】表1は、量子化器104が出力する量子化イ
ンデックスとそのインデックスから復号されるべき第1
復号誤差信号に関する表である。
【0017】
【表1】
【0018】量子化器104 は、第2予測誤差信号値−6
を受け取ると、表1により量子化インデックス値として
3を信号出力端子106 に送出し、第1復号誤差信号とし
て−4を第2Dフリップフロップ105 に送出する。第2
Dフリップフロップ105 は、第1復号誤差信号を受け取
ると一旦ラッチしておく。そして、第2クロックの次の
立ち上がりで送られてきた−4を第2復号誤差信号とし
て加算器107 に送出する。予測器108 には、加算器107
からの予測信号である16がラッチされており、第1クロ
ックの立ち上がりで復号信号として16を加算器17に送出
する。加算器107 は、第2復号誤差信号である−4と復
号信号の16とで加算を行い、予測信号として12を減算器
102 に送出する。そして減算器102 は、次の第1クロッ
クの立ち上がりで入力されてくる入力信号14から予測信
号値12を減算して新たな第1予測誤差信号として2を第
1Dフリップフロップ103 に送出する。予測器103 は次
の第2クロックの立ち上がりで前記予測信号値12をラッ
チする。同時に第2フリップフロップ105 はこのときの
第2クロックの立上がり(第1クロックと同期していな
い)で0を出力し、加算器107 の出力としては、この第
2クロックの立ち上がり前と同じ予測信号12が持続して
出力されることになる。以下図2のように同様の動作が
繰り返される。
【0019】このように、第2Dフリップフロップ105
が出力する第2復号誤差信号を、量子化器104 からの第
1復号誤差信号にするか、あるいは0にするかの制御を
することにより、減算器102 、加算器107が処理する時
間と量子化器104 が処理する時間を並列化でき、そのた
め、信号入力が高速な場合に事前に入力周期時間が倍に
なって、入力された信号に対するDCPM符号化が可能
となる。
【0020】なお、入力信号は振幅値が6bit の信号が
入力されることとし、第1クロックとして10MHz を、第
2クロックとして20MHz とし、表1のように第2予測誤
差信号と、量子化インデックスと、第1復号誤差信号と
の関係を規定し、予測器が信号入力端子より第一番目に
入力された入力信号の復号信号として、入力信号のとり
うる最大値と最小値の平均値を出力するように設定され
ているが、これにのみ限定されるのではない。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第2Dフ
リップフロップが出力する第2誤差信号を操作すること
により、減算器、加算器が処理する時間と量子化器が処
理する時間を並列化できるようにしており、そのため減
算器、加算器、量子化器の各々を高速なものを使わなく
てもよいようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるDPCM符号化器の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1におけるDPCM符号化器のタイミングチ
ャート図である。
【図3】従来のDPCM符号化器の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
102 減算器 103 第1Dフリップフロップ 104 量子化器 105 第2Dフリップフロップ 107 加算器 108 予測器

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号入力端子より一定の周期の第1クロ
    ックで入力される入力信号から前記入力信号の予測信号
    を減算した信号を第1予測誤差信号として出力する減算
    器と、前記第1予測誤差信号を前記第1クロックの半分
    の周期の第2クロックでラッチして第2予測誤差信号と
    して出力する第1Dフリップフロップと、前記第2予測
    誤差信号を用いて量子化を行い、前記量子化より判断さ
    れる所定の量子化インデックスを信号出力端子に出力
    し、前記量子化インデックスから復号される第1復号誤
    差信号を出力する量子化器と、前記第2クロックが前記
    第1クロックに同期している場合には、前記入力信号の
    あらかじめ決められた入力順番で第一番目に対しては0
    を、第二番目以降に対しては前記第1復号誤差信号を第
    2復号誤差信号として出力し、前記第1クロックに同期
    していない場合には、0を第2復号誤差信号として出力
    する第2Dフリップフロップと、前記入力信号の入力順
    番で第一番目に対しては所定の値を、第二番目以降に対
    しては加算器から出力される信号を第1クロックでラッ
    チして復号信号として出力する予測器と、前記復号信号
    と前記第2復号誤差信号とで加算を行い、前記入力信号
    の予測信号として出力する加算器とを具備し、前記加算
    器から出力される予測信号を前記第1クロックの次の標
    本時刻の予測信号とすることを特徴とするDPCM符号
    化器。
  2. 【請求項2】 予測器が出力する請求項1記載の入力信
    号の第一番目の復号信号が入力信号のとりうる最大値と
    最小値の平均値であることを特徴とする請求項1記載の
    DPCM符号化器。
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