JP2565786Y2 - 圧力制御弁 - Google Patents
圧力制御弁Info
- Publication number
- JP2565786Y2 JP2565786Y2 JP1991019449U JP1944991U JP2565786Y2 JP 2565786 Y2 JP2565786 Y2 JP 2565786Y2 JP 1991019449 U JP1991019449 U JP 1991019449U JP 1944991 U JP1944991 U JP 1944991U JP 2565786 Y2 JP2565786 Y2 JP 2565786Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- valve opening
- pressure control
- control valve
- valve
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Safety Valves (AREA)
- Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は圧力制御弁の開弁部の改
良に関するものである。
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両等の燃料タンクにはその蓋に
圧力制御弁を設け、タンク外部との差圧が大きくなり過
ぎないように工夫されている。特に外部の圧力が高くな
った場合、その圧力制御弁に設けられた開弁部が開かれ
タンク内外部に空気を導通して同圧になるようにされて
いた。
圧力制御弁を設け、タンク外部との差圧が大きくなり過
ぎないように工夫されている。特に外部の圧力が高くな
った場合、その圧力制御弁に設けられた開弁部が開かれ
タンク内外部に空気を導通して同圧になるようにされて
いた。
【0003】この開弁部をさらに詳細に説明すると、図
5および図6に示すようにタンク内部に突出された弁部
6aはその先端部4aがほぼ函体状を有しており、この
先端部4aの端面にスリット5aを設けてタンク内部と
外部との差圧がない時にはそのスリット5aのこれらの
図において左右の弁部6aは閉じ合わされて密閉状態を
保っているが、外部の圧力が高くなったときにはこのス
リット5aがその内外部の差圧によってこれらの図にお
いて左右に開かれこの両弁部6aの間に隙間を生じ、こ
こから空気が流入することによって内部と外部との圧力
差をなくす働きを行うものである。
5および図6に示すようにタンク内部に突出された弁部
6aはその先端部4aがほぼ函体状を有しており、この
先端部4aの端面にスリット5aを設けてタンク内部と
外部との差圧がない時にはそのスリット5aのこれらの
図において左右の弁部6aは閉じ合わされて密閉状態を
保っているが、外部の圧力が高くなったときにはこのス
リット5aがその内外部の差圧によってこれらの図にお
いて左右に開かれこの両弁部6aの間に隙間を生じ、こ
こから空気が流入することによって内部と外部との圧力
差をなくす働きを行うものである。
【0004】特に低開弁圧仕様のものは、図5および図
6にしめすように、この弁部6aの先端部4aの端面の
一端から他端に亘ってスリット5aを設けてスリット量
を大きくする等して、外部から導入される圧力の損失を
低くすることを特徴としているものである。
6にしめすように、この弁部6aの先端部4aの端面の
一端から他端に亘ってスリット5aを設けてスリット量
を大きくする等して、外部から導入される圧力の損失を
低くすることを特徴としているものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この低開弁圧
仕様の圧力制御弁は図5および図6に示すよう開弁部3
aのスリット5aが長くなったため、タンク内部の圧力
が外部の圧力よりも高くなっていわゆる逆圧力状態にな
った場合、図7に示すように開弁部3aの中央部8aが
圧迫されてその内側の空間へ押されへこんだ状態になっ
てしまう。そのため開弁部3aの先端部4aのシール面
7aが変形して互いに密着せず、内部の圧力、即ち空気
が設定圧力以下で漏れてしまう結果を生じせしめること
となった。このことは燃料タンクにこの圧力制御弁を使
用した場合、タンク内部で気化された燃料が内圧と共に
外部に遺漏してしまい安全面でも問題を生じさせること
になるのである。
仕様の圧力制御弁は図5および図6に示すよう開弁部3
aのスリット5aが長くなったため、タンク内部の圧力
が外部の圧力よりも高くなっていわゆる逆圧力状態にな
った場合、図7に示すように開弁部3aの中央部8aが
圧迫されてその内側の空間へ押されへこんだ状態になっ
てしまう。そのため開弁部3aの先端部4aのシール面
7aが変形して互いに密着せず、内部の圧力、即ち空気
が設定圧力以下で漏れてしまう結果を生じせしめること
となった。このことは燃料タンクにこの圧力制御弁を使
用した場合、タンク内部で気化された燃料が内圧と共に
外部に遺漏してしまい安全面でも問題を生じさせること
になるのである。
【0006】
【考案の目的および課題を解決するための手段】本考案
は上記の課題に対して、逆圧力状態になった場合でも開
弁部からの内部圧力の漏出を防止して燃料タンクの安全
性をより確実にする目的で提供されるものである。
は上記の課題に対して、逆圧力状態になった場合でも開
弁部からの内部圧力の漏出を防止して燃料タンクの安全
性をより確実にする目的で提供されるものである。
【0007】そのために、本考案は、圧力制御弁の低開
弁圧仕様の開弁部でその開弁部の先端部の一端から他端
に亘るスリットを有する圧力制御弁において、その開弁
部の周面がスリット方向が長円の長径となる外側に突出
する曲面により構成されることを特徴とするものであ
る。
弁圧仕様の開弁部でその開弁部の先端部の一端から他端
に亘るスリットを有する圧力制御弁において、その開弁
部の周面がスリット方向が長円の長径となる外側に突出
する曲面により構成されることを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】この構成によって、本考案は逆圧力状態におい
ても開弁部を曲面状とすることで逆圧に対する開弁部の
中央部の強度を高め、そのためこの部所のへこみ変形を
防ぐことができるのである。
ても開弁部を曲面状とすることで逆圧に対する開弁部の
中央部の強度を高め、そのためこの部所のへこみ変形を
防ぐことができるのである。
【0009】
【考案の効果】このために逆圧力状態でも開弁部先端の
シール面が密封性を維持できるので、従来の開弁部先端
のシール面が変形して互いに密着せずに内部の圧力が漏
れてしまうという課題を解決してタンク内部の圧力漏れ
を減少し、ひいてはタンク内の気化された燃料を外部に
流出するという危険性を減少させ燃料タンクの安全性を
より高めるという顕著な効果を発揮するものである。
シール面が密封性を維持できるので、従来の開弁部先端
のシール面が変形して互いに密着せずに内部の圧力が漏
れてしまうという課題を解決してタンク内部の圧力漏れ
を減少し、ひいてはタンク内の気化された燃料を外部に
流出するという危険性を減少させ燃料タンクの安全性を
より高めるという顕著な効果を発揮するものである。
【0010】
【実施例】以下に添付の図面によって、本考案を実施例
からより詳細に説明する。
からより詳細に説明する。
【0011】図1は、本考案による実施例を示す平面図
で、図2は図1のII−II線にそった縦断面図、図3はこ
の実施例の斜視図である。また図4は本考案による圧力
弁の使用状態図である。これらの図に示すように、燃料
タンクの蓋1に設けられた圧力制御弁2はその内側にタ
ンクの内部へ突出した構造の開弁部3を有する。この開
弁部3はその構成面がこれらの図において左右とも曲面
形状を有しており、そのタンクの内部に突出した先端部
4はこの圧力制御弁2の中心線に対して垂直な平面とな
っている。弁作用をなすスリット部5は開弁部3の側面
の一方からこの平面全体を通って側面のもう一方に亘っ
て設けられている。
で、図2は図1のII−II線にそった縦断面図、図3はこ
の実施例の斜視図である。また図4は本考案による圧力
弁の使用状態図である。これらの図に示すように、燃料
タンクの蓋1に設けられた圧力制御弁2はその内側にタ
ンクの内部へ突出した構造の開弁部3を有する。この開
弁部3はその構成面がこれらの図において左右とも曲面
形状を有しており、そのタンクの内部に突出した先端部
4はこの圧力制御弁2の中心線に対して垂直な平面とな
っている。弁作用をなすスリット部5は開弁部3の側面
の一方からこの平面全体を通って側面のもう一方に亘っ
て設けられている。
【0012】この構成によりタンクの外部の圧力が内部
より高くなったとき開弁部3の先端部4に設けられた低
開弁圧仕様のスリット5がその圧力差によって開かれ、
その弁部6の隙間より外部の空気が導入される。これに
よりタンクの内外の圧力差は解消され、この装置の外部
圧力が高いときの圧力制御弁としての機能は果たされて
いることが理解される。
より高くなったとき開弁部3の先端部4に設けられた低
開弁圧仕様のスリット5がその圧力差によって開かれ、
その弁部6の隙間より外部の空気が導入される。これに
よりタンクの内外の圧力差は解消され、この装置の外部
圧力が高いときの圧力制御弁としての機能は果たされて
いることが理解される。
【0013】またタンク内の圧力が外部の圧力に対して
高くなって逆圧力状態になった時、この実施例は開弁部
3の構成面が曲面形状を有することより逆圧力に対する
強度が高められ、開弁部3の中央部8に対するへこみ変
形を防止することができる。
高くなって逆圧力状態になった時、この実施例は開弁部
3の構成面が曲面形状を有することより逆圧力に対する
強度が高められ、開弁部3の中央部8に対するへこみ変
形を防止することができる。
【0014】このことから、本考案による圧力制御弁2
は逆圧力状態の時でもその開弁部3は変形されず、よっ
てスリット部5も変形されることがないのでそのシール
面7は密着されたままでありタンク内部の圧力は外部に
漏れることがないのである。このため、タンク内の気化
された燃料は外部に漏れることもなくこの圧力制御弁2
の開弁部3による安全性がより確実とされるのである。
は逆圧力状態の時でもその開弁部3は変形されず、よっ
てスリット部5も変形されることがないのでそのシール
面7は密着されたままでありタンク内部の圧力は外部に
漏れることがないのである。このため、タンク内の気化
された燃料は外部に漏れることもなくこの圧力制御弁2
の開弁部3による安全性がより確実とされるのである。
【0015】他の実施例としては開弁部3の周面の構成
面および先端部4等の全体に亘って回転楕円体の一部の
曲面を取り入れられているものなどが考慮される。
面および先端部4等の全体に亘って回転楕円体の一部の
曲面を取り入れられているものなどが考慮される。
【0016】この形状によっても図1で示された実施例
の作用および効果については変わりなく、低開弁圧仕様
の開弁部において逆圧力状態でもそのシール面の密着性
を保持しタンク内部の圧力を外部に漏らさないようにす
るものである。
の作用および効果については変わりなく、低開弁圧仕様
の開弁部において逆圧力状態でもそのシール面の密着性
を保持しタンク内部の圧力を外部に漏らさないようにす
るものである。
【0017】また、本考案による圧力制御弁を仕様して
実際に逆圧力に対する密封性の実験を行った結果、従来
では漏れが生じていた圧力範囲で本考案のものでは圧力
が維持されることが確認されていることから、本考案が
その密封性で効果を有することは明らかである。
実際に逆圧力に対する密封性の実験を行った結果、従来
では漏れが生じていた圧力範囲で本考案のものでは圧力
が維持されることが確認されていることから、本考案が
その密封性で効果を有することは明らかである。
【図1】本考案による実施例を示す平面図。
【図2】図1のII−II線にそった縦断面図。
【図3】図1の実施例の斜視図。
【図4】図1の本考案による圧力弁の使用状態図。
【図5】従来の圧力制御弁に使用される開弁部の平面
図。
図。
【図6】図5の開弁部の斜視図。
【図7】図5の開弁部の逆圧力状態における斜視図。
1…タンク蓋 2…圧力制御弁 3、3a…開弁部 4、4a…先端部 5、5a…スリット 6、6a…弁部 7、7a…シール面 8、8a…中央部
Claims (3)
- 【請求項1】 圧力制御弁の低開弁圧仕様の開弁部で、
該開弁部の先端部の一端から他端に亘るスリットを有す
る圧力制御弁において、前記開弁部の周面がスリット方
向が長円の長径となる外側に突出する曲面により構成さ
れることを特徴とする圧力制御弁。 - 【請求項2】 前記開弁部の先端が該開弁部の中心線に
対して垂直な平面で構成されていることを特徴とする請
求項1に記載の圧力制御弁。 - 【請求項3】 前記開弁部の周面およびその先端部が回
転楕円体の一部を形成する曲面で構成されることを特徴
とする請求項1に記載の圧力制御弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991019449U JP2565786Y2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 圧力制御弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991019449U JP2565786Y2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 圧力制御弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04116074U JPH04116074U (ja) | 1992-10-15 |
JP2565786Y2 true JP2565786Y2 (ja) | 1998-03-18 |
Family
ID=31905727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991019449U Expired - Lifetime JP2565786Y2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 圧力制御弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2565786Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5225357B2 (ja) * | 2010-10-25 | 2013-07-03 | 楊登任 | 樹脂成形充気用ノズル |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55140868U (ja) * | 1979-03-29 | 1980-10-08 |
-
1991
- 1991-03-28 JP JP1991019449U patent/JP2565786Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04116074U (ja) | 1992-10-15 |
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