JP2565585Y2 - ガス発生能力を向上したlpg容器 - Google Patents

ガス発生能力を向上したlpg容器

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JP2565585Y2 JP12183990U JP12183990U JP2565585Y2 JP 2565585 Y2 JP2565585 Y2 JP 2565585Y2 JP 12183990 U JP12183990 U JP 12183990U JP 12183990 U JP12183990 U JP 12183990U JP 2565585 Y2 JP2565585 Y2 JP 2565585Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、容器内の液が少なく、かつ低温時であって
もガスの発生能力が低下しないLPG容器に関する。
(従来の技術) LPG容器は、従来から耐圧性の円筒状の容器が一般的
であり、一般家庭用としては、10kg,20kg,50kgのものが
用いられている。
(考案が解決しようとする課題) 上述のように、LPG容器は円筒状のボンベであるが、
近年、給湯器などの燃焼器の普及、消費の増大に伴い、
LPG容器が大型化してきた。
LPGは、容器内では、加圧状態にあり、液化してお
り、液相部と気相部に分かれている。
そして、この気相部をLPGガスとして使用していくの
であるから、消費するにつれて液相部は少なくなり、気
相部が増していく。
ところが、LPG液相部は、気化するために潜熱を必要
とし、その潜熱を外部から受入れるが、気相部分はほと
んど潜熱を吸収できる状態にない。
したがって、液相部分は液が接触する容器壁から熱を
奪わなければならないわけであるが、容器内の液相が少
なくなっていると、ほとんど潜熱を吸収できなくなる。
つまり、液相部分の比率が小さくなればなるほどガス
の発生能力が劣り、ガスが出にくくなってしまうという
不都合があった。そして、この傾向は、冬季または寒冷
地ほど大きかった。
本考案の目的は、上記の不都合を解消し、冬季または
寒冷地であっても、ガスの消費が進んだ場合に、ガスの
発生能力が低下しないLPG容器を提供することにある。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 上記課題を解決するため、本考案は次の手段をとるも
のである。
すなわち、本考案のLPG容器は、耐圧容器の内壁部分
に、毛細管現象により液位を上昇させる狭隘部を構成
し、容器内に注入された液体の内壁近傍液面をこの狭隘
部により上昇させることを特徴とするものである。
このような本考案のLPG容器の第1の形態では、耐圧
容器を円筒形耐圧容器とし、この円筒形耐圧容器内に、
僅かに直径の小さい円筒形ガイドを嵌入し、このガイド
と内壁との間に狭隘部を構成したことを特徴としてい
る。
また、本考案のLPG容器の第2の形態では、狭隘部に
繊維状物を充填したことを特徴としている。さらに、本
考案のLPG容器の第3の形態では、耐圧容器をその容器
自体の断面を星型に形成することにより、この容器の内
壁に高さ方向に前記狭隘部を形成すると共に、この容器
の外側をケースで覆ったことを特徴としている。
(作用) 本考案のLPG容器は、耐圧容器の内壁部分に、毛細管
現象により液位を上昇させる狭隘部を構成してあるの
で、容器内に注入された液体の内壁近傍液面をこの狭隘
部により上昇させることができ、気化潜熱を容器壁面か
ら奪いやすくなっている。
本発明のLPG容器の第1の形態によれば、耐圧容器を
円筒形耐圧容器とし、この円筒形耐圧容器内に、僅かに
直径の小さい円筒形ガイドを嵌入し、このガイドと内壁
との間に狭隘部を構成したので、狭隘部を容器の内壁の
全周にわたって形成することができる。また、本考案の
LPG容器の第2の形態によれば、狭隘部に繊維状物を充
填してあるので、狭隘部におけるガイドと内壁との間隙
がそれ程小さくなくても毛細管が形成される。更に、本
考案のLPG容器の第3の形態によれば、耐圧容器をその
容器自体の断面を星型に形成することにより、この容器
の内壁に高さ方向に前記狭隘部を形成すると共に、この
容器の外側をケースで覆ったことにより、狭隘部は少な
くなるが、フィンによる外気との接触面積の増加によ
り、潜熱を奪いやすくなる。
したがって、ガスの消費により、液面が低くなって
も、潜熱の奪いやすさという点においては、あたかも液
面が高いときと同じ状態になり、ガスの発生能力が減退
しない。
(実施例) 以下に実施例を挙げて本考案を具体的に説明する。
第1図〜第3図は本考案の第1の実施例を示す図であ
る。
図において、円筒状で、上部開口部がくびれた耐圧容
器1内にはLPG2が充填され、液相2aと気相2bとに分かれ
ている。
容器1の上部開口部にはコック3が気密に螺合されて
いる。
この容器1内にはその直径が、容器1の直径より僅か
に小さく、上下が解放した円筒状のガイド4が嵌入され
ており、その結果、容器1の内壁とガイド4の外壁との
間に、毛細管現象により液位を上昇させる程度の間隙
(狭隘部)5を形成している。
この狭隘部5は、1種の毛細管として機能するため、
液体状LPGはこの狭隘部5の間を上昇し、液面が高くな
る(第3図)。
したがって、液状LPGが気化する際には、この上昇し
た液面の分だけ外部から潜熱を奪いやすくなり、ガス発
生能力の低下を防止することができる。
この狭隘部5の間隙は狭い程液面上昇率は向上する。
また、前記ガイド4には図示したように多数の孔4aが穿
設されており、液体状LPGの狭隘部5内への流入を容易
化すると共に、気化したLPGの流通を良好化している。
第4図は本考案の第2実施例を示している。
第4図の容器の形状は、第1実施例のものと同じであ
るが、狭隘部5の間に繊維状物6が充填されている。
このように繊維状物6を充填することにより、狭隘部
5の間隙がそれ程小さくなくても毛細管が形成され、液
面は上昇しやすくなる。
なお、この第2実施例の場合前記ガイド4を金網等の
網状物で形成しても良い。
第5図〜第7図は本考案の第3の実施例を示す図であ
る。
この例は、耐圧容器1自体を、樋状の部材をその外周
面が内壁になるように接合して断面が星型の容器1に構
成して、容器1の外周縁に突出するこの接合部をフィン
7として形成することにより各フィン7の内部に形成さ
れた狭隘部5の間に液体LPGを上昇させると共に、フィ
ン7による外気との接触面積の増加により、潜熱を奪い
やすくしたものである。図中、8は容器1の外周縁に突
出するフィン7の周囲を覆うように設けられたケースで
ある。
この例の場合、狭隘部5を狭くしにくいので、液面の
上昇はあまり期待できないが、ケース8の下部に形成さ
れている通気孔8a及び8bから流入する気流Aが、特に第
7図に示すように、ケース8の内周面と容器1に形成さ
れているフィン7との間の空間Bを通過するので、フィ
ン7の効果により、潜熱が奪いやすくなり、ガス発生効
果を向上することができる。
また、図示していないが、この容器1の内部に第4図
に示したものと同様の、容器1の内壁形状に沿った形状
のガイド4を嵌入し、そのガイド4の外側に繊維状物6
を充填することにより、ガス発生効率をさらに向上させ
ることもできる。
[考案の効果] 本考案は上記のような構成を有するため、容器内のLP
Gの液相が減少し、液面が低下しても容器内壁面に接触
する液は比較的大きいので外部から潜熱を吸収すること
ができ、また冬季あるいは寒冷地であってもガス発生能
力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本考案の実施例を示す図であり、第1
図は第1実施例の耐圧容器の縦断面図、第2図はその横
断面図、第3図はその要部拡大説明図であり、第4図は
第2実施例を示す耐圧容器の要部拡大説明図であり、第
5図〜第7図は第3実施例を示す図であり、第5図は耐
圧容器の縦断面図、第6図はその横断面図、第7図は要
部を示す斜視図である。 1……耐圧容器 2……LPG 2a……液相 2b……気相 3……コック 4……ガイド 5……間隙(狭隘部) 6……繊維状物 7…フィン

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐圧容器の内壁部分に、毛細管現象により
    液位を上昇させる狭隘部を構成し、前記容器内に注入さ
    れた液体の前記内壁近傍液面をこの狭隘部により上昇さ
    せたことを特徴とするガス発生能力を向上したLPG容
    器。
  2. 【請求項2】前記耐圧容器を円筒形耐圧容器とし、この
    円筒形耐圧容器内に、僅かに直径の小さい円筒形ガイド
    を嵌入し、このガイドと前記内壁との間に前記狭隘部を
    構成したことを特徴とする請求項(1)記載のガス発生
    能力を向上したLPG容器。
  3. 【請求項3】前記狭隘部に、繊維状物を充填したことを
    特徴とする請求項(2)記載のガス発生能力を向上した
    LPG容器。
  4. 【請求項4】前記耐圧容器を、その容器自体の断面を星
    型に形成することにより、この容器の内壁に高さ方向に
    前記狭隘部を形成すると共に、この容器の外側をケース
    で覆ったことを特徴とする請求項(1)記載のガス発生
    能力を向上したLPG容器。
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JP5839669B2 (ja) * 2011-09-12 2016-01-06 株式会社桂精機製作所 液化ガス容器
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