JP2565520Y2 - スラッシュ成形靴 - Google Patents

スラッシュ成形靴

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JP2565520Y2
JP2565520Y2 JP657492U JP657492U JP2565520Y2 JP 2565520 Y2 JP2565520 Y2 JP 2565520Y2 JP 657492 U JP657492 U JP 657492U JP 657492 U JP657492 U JP 657492U JP 2565520 Y2 JP2565520 Y2 JP 2565520Y2
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skin
sand
slash
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shoe
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JP657492U
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JPH0558007U (ja
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重男 久保
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Achilles Corp
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Achilles Corp
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、使用時の履き心地が良
いばかりか砂よけや防水にも優れ、作成容易である砂よ
け付きの高品位なスラッシュ成形靴に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スキンの前面開口部に砂よけを備
えたスラッシュ成形靴における砂よけ取付け構造として
は、図4に示すように、前面開口部41の下端部41a
の位置にスキン40と一体に形成された舌片状の砂よけ
取付部40a表面に、1枚の平板な砂よけ42がその元
部側の端42aを直線カットされて一部重合状態で縫着
されているものがあった。ところで、使用中のこの砂よ
け42は、比較的肉厚に形成されているので、使用に際
して使用者の足の甲が砂よけ取付部40aに当接して足
当たりが悪かった。また、前記砂よけ取付部40aは、
前述したように砂よけ42を一部重合状態で縫着してい
るため、防水性もあまり良好でなかった。そこで、図5
に示すように、砂よけ52を比較的肉薄の砂よけ表皮5
2aおよび砂よけ裏皮52bとからなる袋状に形成し、
この砂よけ52の元部52c内にスキン50の砂よけ取
付部50aを挿入状態で固着させる改良型の取付け構造
としたものが提案されている。
【0003】一方、履き口の構造としては、スラッシュ
成形靴のスキンが塩化ビニルを主体としており、低温時
に冷たくなることから足を保護するため、図6に示すよ
うに、裏布60の上端部60aを発泡ポリウレタン61
を含ませて外方へ折り曲げスキン63の履き口部64の
内面に縫着するパット方式がある。また、図7に示すよ
うに、裏布70の上端部70aをそのまま外方へ折り曲
げスキン73の履き口部74内面に縫着する折返し方式
がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の砂よけを設けたスラッシュ成形靴は、砂よけがス
キンと別体であるので、砂よけの下端部がスキン表面に
露出するため見栄えが悪いだけでなく靴紐を締めたと
き、重合部分が使用者の足の甲に強く当たり易く、履き
心地が悪い。そのうえ砂よけが別体であるため、スキン
への取付け作業も面倒であり、また開口被い部に鳩目を
設ける場合には、スキン自体を取り上げなければならず
手間がかかる。また、開口被い部の補強も十分でないと
いう難点を有している。なお、前記両方式とも履き口部
64、74でそれぞれ足を保護することはできるが、意
匠構造的に制約される。すなわち、裏布60、70を鳩
目取付部まで延伸して補強することはできない。
【0005】本考案は、このような従来技術を背景にな
されたもので、使用時の履き心地が良く砂よけ部の作成
作業も容易であり、また開口被い部の補強が十分に得ら
れ、砂よけ、防水性、見栄えにも優れたスラッシュ成形
靴を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案のスラッシュ成形
靴は、スキンの前面開口部に砂よけを備えるスラッシュ
成形靴において、砂よけを前記スキンの前面上部に2
本の切り込みを施すことにより、該スキンの胛被部と砂
よけ部とを一体のまま設けるとともに前面開口部を形成
し、その前面開口部を被うように前記切込みよりも前方
へ延伸した開口被い部を両端に一体に設けた外衿を、裏
布の履き口を形成する部分に結合して前記胛被部の上縁
部を被って取り付けたことを特徴とするスラッシュ成形
靴を提供するものである。
【0007】
【作用】本考案のスラッシュ成形靴は、スラッシュ成形
されたスキンの上部前面に2本の切込みを施して砂よけ
部を設けるとともに開口被い部を形成し、履き口部を形
成するスキンの上縁部を、前記切込みよりも前方に延伸
した開口被い部を両端に有する外衿を裏布上端部に接続
して被せスキンに固着して製造される。従って、砂よけ
部がスキンと一体になっているので、歩行時に使用者の
足の甲に強く当接する部分がないため履き心地が良いば
かりか、防水性や砂よけに優れ見栄えも良好となる。ま
た、外衿は、スキンとは別体であるため鳩目を取付ける
場合には加工が容易となり、また砂よけ部もスキンへの
切込みにより形成されるため、作業は極めて簡単であ
る。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例のスラッシュ成形靴を
図面を参照して説明するが、本考案はこの実施例に限定
されるものではない。なお、この実施例を述べるにあた
って、スラッシュ成形により製造される紳士用のブーツ
で開口被い部として鳩目取り付け部を用いたものを例に
とる。本考案の実施例のスラッシュ成形靴01の全体構
成は、図1に示すように、スキン10の前面開口部11
の下端部11aから2本の切り込みを施した前記スキン
10と一体のまま形成した砂よけ部12を立ち上がらせ
ており、さらに前記前面開口部11を被うことができる
ようにその前方に延伸した鳩目取付部(開口被い部)3
1を両端に一体に設けた外衿30を裏布20の履き口部
24を形成する部分に結合し前記スキン10の上縁部1
0cを被ってスキン10の外面に固着されている。前記
スキン10は、一般的なスラッシュモールディング法に
より製造された合成樹脂製のスキン成形材料からなる靴
本体である。
【0010】次に、スキン10の胛被部10bの前上部
に2本の切込み13を施して舌片状の砂よけ部12と前
面開口部11とを形成する。そして、図2に示すよう
に、前記スキン10の裏面に裏布20を展張させ、さら
にあらかじめ所要数、例えば4個ずつの鳩目32を両端
の鳩目取付部31にそれぞれ一列に配設した外衿30
を、スキン10の上縁部10cに被覆するとともに、胛
被部10bの後部外側面に形成した段部10dに下縁を
沿わせて取り付け縫着または貼付して成形靴の履き口0
2を形成させ製造するものである。なお、砂よけ部12
の裏面には前部の胛被部10bの裏面に展張させて結合
する裏布20を延伸して取り付けるようにしてもよい。
【0011】裏布20については、同一素材でもよい
が、履き口部14付近は使用目的により別素材を継いで
もよいし、裏布20と外衿30とについても別素材を使
用してよい。使用できる素材としては、比較的柔軟で保
温性のあるものがよく、メリヤス、トリコットなどの編
み物、また織布、不織布がよく、発泡ポリウレタンなど
の発泡体やボアなどを組み合わせるとさらによい。履き
口部14近くはこれらのほか、塩化ビニル樹脂製レザ
ー、合成皮革、天然皮革なども使用できる。一方、外衿
30については、編み物でもよいが強度や品格も高いも
のが好ましく、織布、合成皮革、天然皮革などが好適で
ある。
【0012】次に、本考案の実施例のスラッシュ成形靴
の作用を説明する。砂よけ部12は、スキン10と一体
に形成されていて歩行時に使用者の足の甲が最も摺動す
るその境目、すなわち、前面開口部11の下端部11a
に段差が全く無いので履き心地が良く痛みを生ずること
もないばかりか、製造の手間が極めて少なくてすむ。さ
らに、外衿30は、前記境目から前方へ所望の寸法をも
って延伸し形成できるため鳩目32に通す図示しない靴
紐を締めることにより前記境目を十分に被い得るので、
砂よけや防水性も良好である。そのうえ、鳩目32を設
ける際にも、スキン10とは別体の状態において外衿3
0に加工できるため、作業が著しく容易に行える。
【0013】以上、本考案の実施例を説明したが、本考
案は、この実施例に限定されるものではなく、要旨を逸
脱しない範囲での設計変更などがあっても本考案に含ま
れる。例えば、実施例では、開口被い部として鳩目取付
部31を採用しているが、この鳩目取付部の代わりに、
靴紐の代替品であって胛被を締着する胛被バンドを横架
するための胛被バンド取付部であってもよい。また、実
施例ではスラッシュ成形により製造された紳士用のブー
ツを例にとったが、これに限定させなくても、例えば婦
人用ブーツや長靴など、その他どのような砂よけ付きの
スラッシュ成形靴にでも採用できる。
【0014】
【考案の効果】本考案は、このような砂よけ部をスキン
の胛被部と一体に形成したため、使用に際して違和感が
なく足当たりがよいばかりか履き心地に優れ、足の甲に
痛みを生ずることがなく、かつ防水性にも優れている。
しかも、砂よけ部の作成作業も簡単容易で手間がかから
ない。また、砂よけ部の作成とともに出来上がる前面開
口部を被えるように、その前方に延伸した開口被い部を
一体に設けた外衿を、裏布の履き口部を形成する部分に
結合して前記スキンの上縁部を被って取り付ける構成と
したため、開口被い部の補強も十分に得られ、砂よけ効
果も大きい。さらに、外衿は、砂よけ部の一体形成と相
俟って意匠性を向上させ、成形靴全体としての高品位が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例のスラッシュ成形靴を示す側面
図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】本考案の実施例のスラッシュ成形靴のスキンを
示す側面図である。
【図4】従来の砂よけ付きスラッシュ成形靴を示す図
で、同図Aは側面図、同図Bは砂よけ取付け構造を示す
要部の縦断面図である。
【図5】従来の改良型砂よけ付きスラッシュ成形靴の砂
よけ取付け構造を示す要部の縦断面図である。
【図6】履き口の構造をパット方式とした従来のスラッ
シュ成形靴の土踏まず位置における縦断面図である。
【図7】履き口の構造を折返し方式とした従来のスラッ
シュ成形靴の土踏まず位置における縦断面図である。
【符号の説明】
01;スラッシュ成形靴 10;スキン 10b;胛被部 10c;上縁部 11;前面開口部 12;砂よけ部 13;切込み 20;裏布 24;履き口部 30;外衿 31;鳩目取付部(開口被い部)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スキンの前面開口部に砂よけを備えるス
    ラッシュ成形靴において、砂よけを前記スキンの前
    上部に2本の切り込みを施すことにより、該スキンの胛
    被部と砂よけ部とを一体のまま設けるとともに前面開口
    部を形成し、その前面開口部を被うように前記切込みよ
    りも前方へ延伸した開口被い部を両端に一体に設けた外
    衿を、裏布の履き口を形成する部分に結合して前記胛被
    部の上縁部を被って取り付けたことを特徴とするスラッ
    シュ成形靴。
JP657492U 1992-01-23 1992-01-23 スラッシュ成形靴 Expired - Lifetime JP2565520Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0558007U JPH0558007U (ja) 1993-08-03
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