JP2565418Y2 - カードの気流規制シート構造 - Google Patents

カードの気流規制シート構造

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JP2565418Y2
JP2565418Y2 JP5457492U JP5457492U JP2565418Y2 JP 2565418 Y2 JP2565418 Y2 JP 2565418Y2 JP 5457492 U JP5457492 U JP 5457492U JP 5457492 U JP5457492 U JP 5457492U JP 2565418 Y2 JP2565418 Y2 JP 2565418Y2
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cylinder
sheet
airflow
groove
card
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JP5457492U
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JPH0610368U (ja
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高志 草野
俊憲 篭橋
伸司 加藤
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Howa Machinery Ltd
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Howa Machinery Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、カードのシリンダー外
周面の所定位置を被覆する気流規制シート構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、シリンダーの周面には、シリン
ダーの回転により大半がシリンダー回転方向に向かう随
伴気流が発生し、この随伴気流の一部がシリンダーの軸
方向気流となって風綿を伴なってシリンダー側方へ吹出
してカードの各部に風綿が堆積したり、ウエブ端部の浮
遊繊維が多く発生したりするといった問題があった。こ
の問題を解決するため従来の気流規制シートとして本出
願人により実公平3−15552号公報に開示されたも
のがあり、これは、気流規制シートの内面に、シリンダ
ーの円周方向の凹溝をシリンダーの軸方向の略全域に亘
って多数形成したものであり、シリンダーの回転による
随伴気流中のシリンダーの軸方向気流は、凹溝を介して
シリンダーの円周方向の直線気流としてシリンダー周面
を流れるようにしたものであった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記従来の気流規制シ
ートでは、シリンダーの軸方向気流の発生を防止するこ
とはできるが、シリンダー周面と気流規制シート断面と
の間を移動する繊維は、シリンダーの軸方向に略全幅に
至って形成された凹溝の部分でシリンダー外周のワイヤ
との間のゲージが広くなって流れがみだされ、繊維の浮
き上がりを確実に防止することができなかった。また、
気流規制シートの全巾にわたって凹溝が形成してあるた
め、高価であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本考案では、シリンダー外周面の所定位置に、気流規制
シートを被覆して成るカードにおいて、前記気流規制シ
ートの内面には、シリンダー軸方向両端部に、シリンダ
ーの円周方向の凹溝を設けるとともに、これらの凹溝に
挾まれた中間部を、凹溝のない、シリンダ−の円周方向
に沿う曲面で形成したことを特徴とする。
【0005】
【作用】例えばフラットとドッファとの間のシリンダー
周面上に気流規制シートを設けた場合、このシートと対
応するシリンダー周面に発生する随伴気流中のシリンダ
ーの軸方向気流は凹溝によってシリンダーの円周方向気
流として流れる。また、シートと対応するシリンダー周
面を移動する繊維は、シート内面の軸方向中間部が凹溝
のない、シリンダ−円周方向の曲面であるから、その
れが乱されない。
【0006】
【実施例】図面において、図1に示す1は高速カードの
シリンダ−、2はドッファで、これらの外周面にはワイ
ヤー3、4が夫々備えられ、矢印方向へ回転されるよう
になっている。5はフラットブロック6の回転によって
シリンダー1の周縁近くを矢印方向へ移動するフラット
で、先端面には針布7が備えられている。図2において
8はシリンダー1の両端部外側に配設されたシリンダー
ベンド(図示せず)にシリンダー1の半径方向へ位置調
整自在に取付けられたフロントコンセントリックベンド
である。図1に示す13は上記シリンダー1の外周面を
覆うようにフラットブロック6とドッファ2間に配設さ
れている気流規制シートとして示すフロントシートで、
図面ではシリンダー1の円周方向において3つに分割し
て成るフロントトップシート10、ストリッピングドア
11及びフロントボットムシート12によって構成され
ている。上記フロントシート13の内面には、シリンダ
ー1の軸方向の両端部に、シリンダー1の円周方向の左
右1つづつの凹溝14を設けてある。また、フロントシ
ート13の内面の左右の凹溝14に挾まれた中間部分
、図から明らかなように、凹溝のない、シリンダ−円
周方向に沿った曲面16に形成されている。この凹溝1
4は例えば溝幅が略1mm、溝深さも略1mm、断面形状が
四角形になるように形成されている。なお、上記凹溝1
4の溝幅、溝深さ、断面形状は図面に限定されることな
く任意に設定すれば良く丸溝あるいはV溝であってもよ
い。また凹溝14の溝深さはフロントシート13の円周
方向長さに亘って徐々に浅くなるように漸減させても良
い。
【0007】上記フロントトップシート10は板部材1
0aとその板部材10aの外周面に一体にかしめ付けら
れている補強材10bとで構成され、その両端部におい
て上記フロントコンセントリックベンド8の外周面に取
付ボルト15によって取着されている。上記フロントト
ップシート10の板部材10aの先端部(上端部)には
先端にいくほどシリンダー1の外周面から遠くなる繊維
押え斜面17が形成されている。このフロントトップシ
ート10の繊維押え斜面17はシリンダー1の外周面に
付着して回動されて来る良質繊維をシリンダー1の中心
側へ案内してワイヤー3に押さえ込むようにしてある。
次に上記ストリッピングドア11とフロントボットムシ
ート12も上記フロントトップシート10と同様にフロ
ントコンセントリックベンド8の外周面に取付けられ、
ストリッピングドア11はシリンダー1のストリッピン
グ作業の為に周知の如く取外し自在に取付けられてい
る。尚、27はフロントトップシート10とフラット5
との間に配設されているアディショナルフロントシート
であり、その先端はシリンダー10とフラット5との分
離点に指向している。
【0008】次に、機台を運転させてスライバーを形成
する場合には、シリンダー1の高速回転に伴ってフロン
トシート13内面とシリンダー1外周面との間に随伴気
流が流れる。この随伴気流のうちシリンダー1の軸方向
気流は、フロントシート13の凹溝14を介してシリン
ダーの円周方向の直線気流として流れる。そしてシリン
ダー1のワイヤー3に付着して回動される繊維はアディ
ショナルフロントシート27の先端部の下側を通過した
後フロントトップシート10の繊維押え斜面17によっ
てシリンダー1の中心側へ案内されてフロントトップシ
ート10の内側へ引き込まれ、これにより繊維はシリン
ダー1のワイヤー3に押え込まれる。その後繊維は、フ
ロントシート13の内面の軸方向中間部の曲面によって
安定して回動され、従来のようにフロントシートの内面
の略全幅に至って凹溝を設けたもののように流れがみだ
されることない。
【0009】また、上記のようにフロントシート13内
面とシリンダー1の外周面との間の随伴気流中のシリン
ダー軸方向気流はフロントシート13の内面の凹溝14
を介してシリンダー1の円周方向気流となって流れ、側
方からの吹き出しが防止されるので、カードの各部での
風綿の堆積等がなくなりスライバー品質が向上する。
【0010】尚、前記実施例では、フロントシート13
の内面には、その軸方向両端部に左右1本づつの凹溝1
4を形成したが、左右複数本づつの凹溝14を形成して
もよい。また、左右の凹溝14はシリンダー1の円周方
向と正確に一致せず、例えばシリンダーの回転方向に行
くにしたがって、左右の凹溝14が互いに接近するよう
にシリンダー1の円周方向に対してわずかに傾けて形成
してあってもよい。また、前記実施例では、フラット5
とドッファ2間のフロントシート13を本考案の気流規
制シートとして説明したが、これに限定されることはな
く、例えばフラット5とテーカインとの間で、本考案の
気流規制シートを使用してもよい。
【0011】
【考案の効果】以上のように本考案では、気流規制シー
トの内面には、シリンダーの軸方向の両端部に、シリン
ダーの円周方向の凹溝を設けるとともに、これらの左右
の凹溝に挾まれた中間部を、凹溝のない、シリンダ−の
円周方向に沿う曲面で形成したので、シリンダーの回転
による随伴気流のうちシリンダーの軸方向気流をシリン
ダーの円周方向気流にかえることができ、軸方向気流に
よる種々の悪影響の発生を防止できる。また、シート内
面とシリンダー内面との間を移動する繊維は、シート内
面の中間部の凹溝のない、シリンダ−の円周方向に沿う
曲面とシリンダーの外周面のワイヤ間のゲージが安定し
ているので、シート全幅に凹溝を有するものに比べ繊維
の流れが乱されずスライバーの品質を良くできる。ま
た、シートの両端部を除いて中間部がフラットなので、
比較的安価に製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カードの縦断面図である。
【図2】図1のII−II線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダー、 13 フロントシート、 14 凹
溝、 16 曲面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダー外周面の所定位置に、気流規
    制シートを被覆して成るカードにおいて、前記気流規制
    シートの内面には、シリンダー軸方向両端部に、シリン
    ダーの円周方向の凹溝を設けるとともに、これらの凹溝
    に挾まれた中間部を、凹溝のない、シリンダ−の円周方
    向に沿う曲面で形成したことを特徴とするカ−ドの気流
    規制シート構造。
JP5457492U 1992-07-09 1992-07-09 カードの気流規制シート構造 Expired - Lifetime JP2565418Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0610368U JPH0610368U (ja) 1994-02-08
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