JP2565417B2 - 光ファイバ接続部の余長処理時の捻回防止法 - Google Patents

光ファイバ接続部の余長処理時の捻回防止法

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JP2565417B2 JP2218016A JP21801690A JP2565417B2 JP 2565417 B2 JP2565417 B2 JP 2565417B2 JP 2218016 A JP2218016 A JP 2218016A JP 21801690 A JP21801690 A JP 21801690A JP 2565417 B2 JP2565417 B2 JP 2565417B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、光ファイバ接続部の余長処理時の捻回防
止方法に関し、余長部を収納ケースに巻回して収納する
ときに生じる光ファイバのねじれを防止し、このねじれ
に伴う余長部の光伝送損失をなくするとともに捻じれに
よる、巻回された余長部のはね返りを防止するために利
用して有効なものである。
[従来技術及び課題] 従来光ファイバケーブルを布設する場合は、必ず光フ
ァイバの接続作業を伴う。この作業においてはケーブル
シースおよび必要に応じて設けられた光ファイバの被覆
チューブ(あるいは保護チューブ)を除去して、一定長
の光ファイバ(単心もしくはテープファイバを含む、以
下同じ)を露出させ、次いで、その先端の被覆層を除去
して口出しし、互いに溶着接続させる。この場合接続の
失敗によって極端な場合は数回の溶着接続を繰り返すこ
とになる。そのために一般的には光ファイバの露出長
(ケーブルシースおよび被覆チューブを切除した長さ)
をほぼ1メートル程度にする。接続完了後は、この露出
した残りの光ファイバを収納ケースに収納して収納ケー
スによって保持する。この収納ケースへの収納作業は余
長部分(互いに接続された両光ファイバの残りであって
大方の場合ほぼ左右1メートル、計2メートル、)をケ
ース内にとぐろ巻きに巻いて収納し、ケースの蓋を閉じ
て密閉するという手順によって行なわれる{第8図
(A)、(B)、(C)参照}。
線材をとぐろ状に巻くと必ず線材は捻じられ、巻き回
数を増す毎に捻じれは増大する。
最初の一巻き{第8図(B)}の輪をつくると、A、
B両光ファイバの交叉部分で上になった光ファイバAに
は必ず捻じれが入り、また偶数回で捻じれが入る。下の
光ファイバBには第1回目の輪においては捻じれは入ら
ないが奇数回巻く毎に捻じれが入る。
現在一般的に使用されている収納ケースにおいては1
メートルの光ファイバが3回巻かれる。この場合、光フ
ァイバの捻じれは無視し得ない程度に達し、この余長部
分での光電送損失を生じる。また光ファイバは捻じれに
対してはほとんど弾性変形しないので、巻かれた輪がケ
ースからはね上がり、収納ケースへの収納、閉蓋作業の
作業性が著しく阻害される。
本発明は、光ファイバの余長の大小に関わらず、光フ
ァイバが捻じられない状態で、光ファイバを収納ケース
内にとぐろ状に巻いた状態で収納するとともに、そのた
めの巻回、収納作業を比較的容易にすることを、その課
題とするものである。
[課題を解決するために講じた手段] 上記課題を解決するために講じた手段は、次の要素
(イ)〜(ニ)によって、構成されるものである。
(イ)ユニパック支持台にU型のユニパックを着、脱自
在に装着する。
(ロ)光ファイバをとぐろ状に巻いて、その輪をユニパ
ックに把持させる。
(ハ)左右の光ファイバの自由端を溶着接続して後、ユ
ニパック内の輪を拡大させ、その後ユニパックをユニパ
ック支持台から取外す。
(ニ)ユニパックに把持されている光ファイバの輪を、
ユニパックとともに余長収納ケースに収納する。
なお、上記の「ユニパック」は、U型の保持具であっ
て、先端開口がスナップ係合等の簡便な係合手段によっ
て閉じられるものである。
[作用] 左右の光ファイバの先端が自由な状態で光ファイバを
とぐろ状に巻き、これをU型のユニパックに保持させる
ので、光ファイバをとぐろ状に巻くことによって、光フ
ァイバに捻じり力が作用することはない。光ファイバ先
端を溶着接続機によって接続して後、光ファイバの輪を
拡大させて接続部を輪の一部に取り込んで、輪全体をユ
ニパックによって把持させる。次いでユニパックを支持
台から取外し、そのままの状態で余長収納ケースに収納
する。輪は収納ケース内においてもユニパックによって
把持されているので、輪のはね返りはない。また収納ケ
ースに光ファイバの輪を固定する必要はなく、収納ケー
スは余長部分を保護する単なるカバーとして機能するも
のであればよい。したがって収納ケースはプラスチック
製の袋等の簡便な収納容器でよいので、輪になった光フ
ァイバの余長部分の収納ケースへの収納作業は極めて簡
単である。
[実 施 例] 第1図は、従来周知の光ファイバ接続部を示すもので
あって、図示のフランジ1は、光ファイバケーブル2の
先端を固定するとともに接続函の両端を固定するための
ものであって、左右のフランジ1、1は連結棒3によっ
て互いに連結されている。
光ファイバの接続余長部4は概略80cmの長さを有する
ものである。
連結棒3の中央に円弧状のユニパック支持台5を着、
脱自在に取付け(第2図、第3図参照)てあり、このユ
ニパック支持台5の外周面に多数のU型ユニパック6を
装着している。
ユニパック支持台の外周面には多数のU型のユニパッ
ク把持部7が設けられていて、このユニパック把持部7
にユニパック6を差し込んで固定する。ユニパックは開
口端を半径方向外方に向けて装着される。このユニパッ
クの開口端内側面には断面C型の溝6aと、C型突部6bと
が設けられていて、C型突部6bをC型溝6aにスナップ係
合させることによって、ユニパック6の開口端は閉じら
れる。
光ファイバの余長部分をとぐろ状に巻いて適当数の輪
10を作り、この輪10をユニパック6に挿入して、ユニパ
ック6の開口端を閉じて光ファイバの輪をユニパック6
に保持させる。光ファイバの先端11を輪10の外に引出し
た状態で溶着接続機12に装着して、両先端を接続する
(第4図、第5図参照)。溶着接続後、輪10を拡大させ
て、光ファイバの自由端を輪10に吸収させる。このとき
輪は光ファイバの弾力によって拡開しようとするが、ユ
ニパックによって押えられて横に長い楕円形になる(第
6図参照)。
次いで、ユニパック6をユニパック把持部7から取外
し、そのままの状態(輪をユニパックで把持したまま)
で余長部分をプラスチック製袋等の収納ケース13に収納
する(第7図参照)。
収納ケース13を連結棒3の支持アーム3′に支持させ
る。
全ての光ファイバの余長部分をそれぞれ収納ケースに
収納して、接続作業が終了して後、ユニパック支持台5
は連結棒3から取外される。
[発明の効果] 前述の本発明の課題は新規である。したがって、前述
の課題を解決して、光ファイバの余長部分の捻れを防
ぎ、余長部分の収納ケースへの収納作業を極めて簡単、
容易にしたこと自体が本発明特有の効果である。公知の
ものではないが、輪の作り方を工夫することによって、
余長部分の捻れを防ぐ発明、また収納トレーに治具を装
着し、この治具に余長部分を巻きつけ、自由端を溶着、
接続して後に治具を取外し、余長部分の輪を収納トレー
に収納し、収納トレーに輪を固定、保持させる発明も完
成している(現在出願中)。
本発明は、ユニパックを利用して輪を作って保持さ
せ、ユニパックによって輪を保持させたままで収納ケー
スに収納するものであるから、収納ケースへの収納作業
が上記両発明に比して一層簡単であり、収納ケースが、
いわゆるトレーである必要はなく、収納ケースとしてプ
ラスチック製の袋等の簡便な収納容器を用いることがで
きる。このことは本発明の大きな利点の1つである。さ
らに、軟質の袋を収納ケースとして用いることができる
ので、これを多数重ねて接続函(接続部の保護箱)に収
納するとき、収納棚等の複雑な支持手段を必要とせず
(収納ケースがトレーである場合は収納棚が必要であ
る)、単純な棒に多数の収納ケース(袋)を吊り下げる
ことによって、上記収納作業を完了することができる。
このことも本発明の大きな利点である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の光ファイバ接続函の内部構造の斜視
図、第2図は本発明の実施例の斜視図、第2−1図は第
2図の一部拡大図、第3図は第2図におけるユニパック
支持台の正面図及び側面図、第4図、第5図、第6図、
第7図は光ファイバ接続作業手順の説明図、第8図は従
来技術の説明用図面である。 図中 1……フランジ、2……光ファイバケーブル、3
……連結棒、3′……連結棒3の支持アーム、4……光
ファイバの接続余長部、5……円弧状のユニパック支持
台、6……U型ユニパック、6a……断面C型の溝、6b…
…断面C型突部、7……U型ユニパックの把持部、10…
…輪、11……光ファイバの先端、12……溶着接続機、13
……収納ケース、A、B……光ファイバ である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユニパック支持台にU型のユニパックを
    着、脱自在に装着し、光ファイバをとぐろ状に巻いて、
    その輪をユニパックに把持させ、左右の光ファイバの自
    由端を溶着接続して後、ユニパック内の光ファイバの輪
    を拡大させ、その後、ユニパックをユニパック支持台か
    ら取外し、ユニパックに把持させている光ファイバの輪
    を、ユニパックとともに余長収納ケースに収納する、光
    ファイバ接続部の余長処理時の捻回防止法。
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