JP3242545B2 - 光ケーブルの接続函及び接続方法 - Google Patents

光ケーブルの接続函及び接続方法

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JP3242545B2
JP3242545B2 JP06564195A JP6564195A JP3242545B2 JP 3242545 B2 JP3242545 B2 JP 3242545B2 JP 06564195 A JP06564195 A JP 06564195A JP 6564195 A JP6564195 A JP 6564195A JP 3242545 B2 JP3242545 B2 JP 3242545B2
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branching
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4439Auxiliary devices
    • G02B6/4471Terminating devices ; Cable clamps
    • G02B6/4472Manifolds
    • G02B6/4475Manifolds with provision for lateral branching

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  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配線光ケーブルから加
入者宅へ引き落とす際に、配線光ケーブルと分岐用光ケ
ーブルとを接続するための接続函及び接続方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、配線光ケーブルから加入者宅へ光
ケーブルを引き落とす分岐点においては、接続函が用い
られている。図10は、従来の接続函の一例の斜視図で
ある。図中、31は配線光ケーブル、32は支持線、3
3は接続函本体、34はガイドパイプ、35,36は光
心線、37は分岐用光ケーブル、38は補強器ホルダ、
39は余長処理板、40は底板、41はカバーである。
配線光ケーブル31は、支持線32により支持されて架
空に布設されている。この配線光ケーブルから加入者宅
に分岐する場合は、接続函から分岐される。接続函は、
支持線32に吊り下げられた接続函本体部33と、それ
を覆うカバー41から構成されている。接続函本体部3
3には、配線光ケーブル31が導入され、被覆を除去し
て光心線35が露出される。光心線35は、接続余長を
もって、分岐用光ケーブル37の端末から導かれた光心
線36と接続される。接続部は、補強器ホルダ38で保
護されている。接続余長は、接続函本体部33の底板4
0に支持された余長処理板39に収納されている。
【0003】この従来技術では、接続点両側の余長を収
納するため、円筒状の収納スペースをなす余長処理板3
9を両側に設ける必要があり、余長処理板39の2個分
の長さの空間が必要である。また、余長処理板39に収
納される余長の円周径は、光ファイバの最小曲げ径を確
保のため、60〜70mm以上と大きくなる。このよう
な条件から、接続函が大きくなってしまった。大きい接
続函が、支持線によって架空に吊り下げられていること
は、大きい重量のものが風圧を受けることによる強度や
安全性の問題だけでなく、接続函のコストを高くし、美
観の上からも問題があった。また、余長処理板39への
光ファイバの収納が繁雑であり、さらに、追加分岐する
際の、光心線の取り出しが困難であるという問題点もあ
った。
【0004】また、同様の光ケーブル用接続端子函が実
開昭63−74604号公報に記載されている。この公
報に記載の接続函は、フィルム状のシートで作製された
収納袋を用いて余長を収納しているが、同様に、接続余
長を接続函内に収容するものであり、接続函の小型化を
考慮するものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、接続の底板の小型化、低コ
スト化、さらに、接続函の小型化、低コスト化を図り、
しかも、作業の簡易化を図ることを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、配線光ケーブルの中間部分で外被
を除き所要光心線を該配線光ケーブルより取り出して、
分岐用光ケーブルの端末より導かれた光心線を接続する
接続函であって、前記配線光ケーブルの外被除去長程度
の細長いトレイを備え、該トレイの上面において前記配
線光ケーブルから取り出した光心線と前記分岐用光ケー
ブルの端末より導かれた光心線とを余長を持たせること
なく直線状態で載置して収容する光心線収容部を設けた
ことを特徴とするものである。
【0007】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の接続函において、前記光心線収容部は、前記
配線光ケーブルから取り出した光心線とその端末に接続
された前記分岐用光ケーブルの端末より導かれた光心線
との接続点を収容できるものである。
【0008】請求項3に記載の発明においては、請求項
1または2に記載の接続函において、前記光心線収容部
に長手方向に光心線あるいは接続点を収容するスリット
を設けたことを特徴とするものである。
【0009】請求項4に記載の発明においては、請求項
1ないし3のいずれか1項に記載の接続函において、前
記分岐用光ケーブルを導入するガイド管を設けたことを
特徴とするものである。
【0010】請求項5に記載の発明においては、請求項
4に記載の接続函において、前記ガイド管1/4円程度
曲げられて設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0011】請求項6に記載の発明においては、配線光
ケーブルの中間部分で外被を除き所要光心線を切断して
取り出して分岐用光ケーブルの端末より導かれた光心線
と接続するようにした配線光ケーブルと分岐用光ケーブ
ルの接続方法であって、前記配線光ケーブルから取り出
した光心線を前記分岐用光ケーブルの端末より導かれた
光心線と接続した後、前記配線光ケーブルと平行に置か
れた細長い接続トレイの上面において、前記分岐用光ケ
ーブルの端末より導かれた光心線を前記分岐用光ケーブ
ルの端末より導かれた光心線とを余長を持たせることな
く直線状態で載置して収容することを特徴とするもので
ある。
【0012】請求項7に記載の発明においては、配線光
ケーブルの中間部分で外被を除き所要光心線を切断して
取り出して分岐用光ケーブルの端末より導かれた光心線
と接続するようにした配線光ケーブルと分岐用光ケーブ
ルの接続方法であって、前記配線光ケーブルから取り出
したテープ状光心線を前記分岐用光ケーブルの端末より
導かれた光心線とファンアウト心線を介して接続した
後、前記配線光ケーブルと平行に置かれた細長い接続ト
レイの上面において、前記分岐用光ケーブルの端末より
導かれたテープ状光心線と前記分岐用光ケーブルの端末
より導かれた光心線とを余長を持たせることなく直線状
態で載置して収容することを特徴とするものである。
【0013】請求項8に記載の発明においては、配線光
ケーブルの中間部分で外被を除き所要光心線を切断して
取り出して分岐用光ケーブルの端末より導かれた光心線
と接続するようにした配線光ケーブルと分岐用光ケーブ
ルの接続方法であって、前記分岐用光ケーブルが比較的
小径、単心であり、該分岐用光ケーブルの接続函への導
入部分をガイド管に収容し、該ガイド管内部から函内に
いたる間で、前記分岐用光ケーブルの外被を除いて光心
線を取り出すとともに接続函の内部で行なわれる光心線
の接続に伴い生じた余長あるいは欠長を、前記分岐用光
ケーブルを外部へ引き出すか、あるいは、内部に引き込
むかすることにより調整することを特徴とするものであ
る。また、請求項9に記載の発明においては、請求項8
に記載の光ケーブルの接続方法において、前記ガイド管
が1/4円程度曲げられて設けられたものであることを
特徴とするものである。
【0014】
【作用】請求項1,2,3,6,7に記載の発明によれ
ば、接続函に備えられた細長いトレイに設けられた光心
線収容部に、光心線とその接続点が直線状態で収容で
き、光心線が絡むことがなく、分岐、変更等の作業が容
易である。また、光心線収容部にスリットを設けたこと
により、より有効に光心線の絡みを防止できる。また、
接続時の長さの変化は光心線収容部で吸収することがで
きる。スリットは断続的に設けることができる。光心線
としてテープ状光ファイバ心線を用いる場合には、F/
0で光心線を取り出す場合に、スリットを断続的に設け
ると、その収容が容易である。
【0015】請求項4,8に記載の発明によれば、ガイ
ド管により光心線に小さい曲げを与えることがなく、ま
た、ガイド管内への光心線の送り込み量を調整すること
により、接続部余長分,欠長分を吸収でき、接続函内に
余長収納部を設ける必要がない。
【0016】請求項5,9に記載の発明によれば、ガイ
ド管が1/4円程度曲げられていることにより、分岐用
光ケーブルを横方向に曲げて、電柱等への引き留めが可
能となる。
【0017】
【実施例】図1は、本発明の接続函の第1の実施例の要
部の斜視図である。図中、1は配線光ケーブル、2は支
持線、3はトレイ、4は光心線収容部、5はケーブルコ
ア、6はケーブルシース、7,8は光心線、9は融着接
続部である。配線光ケーブル1は、長手方向に適当な間
隔をおいて設けられた連結部材により、支持線2に連結
されて架空に架設されている。なお、支持線2は、図を
見やすくするために、一部の図示を省略してあるが、実
際は両側に図示した支持線2は連続したものである。分
岐点において、配線光ケーブル1のケーブルシース6が
除去され、分岐する光心線7がケーブルコア5から取り
出される。この実施例では、ケーブルコア5とし、円柱
状の合成樹脂の表面に長手方向に設けられたスロットを
有するスペーサ部材を用い、このスロット内に光心線を
収容している。スロットは、長手方向に螺旋状に形成さ
れており、螺旋の方向が反転する、いわゆるSZ型形状
のものを採用している。しかしながら、ケーブルコア5
は、SZ型形状のものに限られるものではなく、また、
スペーサ部材を用いるものに限られるものでもない。適
宜のケーブル構造のものを用いることができる。
【0018】トレイ3をケーブルコアの上に配置する。
トレイ3は直線状であり、その上面が光心線収容部4と
なり、両側に立ち上がり部が形成されている。立ち上が
り部は、連続して設けられなくてもよく、間隔をおい
て、断続的に形成されていてもよい。また、立ち上がり
部は、光心線収容部4に収容する光心線の収まりを良く
するために設けられたものであり、必ずしも必要ではな
い。粘着テープ等を用いて、光心線を光心線収容部4か
ら外れない程度に固定することもできる。
【0019】光心線収容部4における光心線の収容状態
を説明する。配線光ケーブル1側から取り出され、切断
された分岐する側の光心線7と、分岐用光ケーブル側か
ら取り出された光心線8と融着接続により接続する。図
の融着接続部9は、融着接続した部分が、保護部材で保
護されている様子を図示している。保護部材は、光ファ
イバ心線の融着接続した部分を補強するためのものであ
り、一例としては、熱収縮チューブを用い、これを接続
部分に被着して加熱収縮させ、補強する方法が用いられ
る。テープ状あるいは線状の鋼心を接続部分に沿わせ
て、熱収縮チューブを被着して、加熱収縮させて一体的
にして、補強するようにしてもよい。また、断面U字形
等、長手方向に開口を有する保護部材、あるいは、パイ
プ状の保護部材を用いて、接着剤で固定して、接続部分
を補強してもよい。
【0020】配線光ケーブル1側からの光心線7と分岐
用光ケーブル側の光心線8との接続の際に必要とされる
余長は必要でない。また、接続点において光心線7と光
心線8との接続長さが足りずに欠長を生じることもな
い。接続点の位置を移動すればよいからである。すなわ
ち、光心線7の端部の位置で光心線8と接続ができるよ
うに、光心線8を光心線収容部4側に送り込んでくれば
よいのであって、接続作業が終了したときには、光心線
8を引き出すことにより、光心線収容部4における不必
要なたるみを残さないようにすることもできる。接続作
業が終了した後、接続換え等により、接続点を切断し
て、再度の接続を行なう場合も、光心線7が短くなる
が、その分だけ光心線8を送り込むことによって、余長
を持たせておくこともなく、欠長が生じることもない。
単に、光心線収容部4における融着接続部9の位置が矢
印方向に前後するだけで、光心線7と光心線8との接続
を行なうことができる。なお、トレイ3をケーブルコア
5に乗せた状態で、保護テープ等を巻いたり、あるい
は、2分割したケースを上下から被せるなどによって、
分岐部を保護しておく。また、後述するケースを用い
て、分岐部を保護するようにしてもよい。
【0021】図2は、本発明の接続函の第2の実施例の
要部の斜視図である。図中、図1と同様な部分は同じ符
号を付して説明を省略する。10は底板、11はガイド
管、12は分岐用光ケーブルである。なお、支持線の図
示は省略した。また、ケーブルコアについても概略を図
示したが、図1で説明したものと同様に、適宜の光ケー
ブルに適用できるものである。
【0022】この実施例では、トレイ3の終端部に曲線
部を設けた。また、ガイド管11を設けたことにより、
分岐用光ケーブル側の形状も規制できるようにした。ト
レイ3は、適当な支持部材(図示せず)により底板10
に支持されている。底板10には、ガイド管11が固定
されている。図1で説明した第1の実施例のように、分
岐用光ケーブルからの光心線8が、光心線収容部4に収
容された融着接続部9で配線光ケーブルの光心線7に接
続され、分岐されるが、ケーブルコア5から引き落とさ
れる光心線8は、トレイ3の終端部に形成された曲線部
で形状が規制され、その曲率半径が所定値以下となるこ
とを防止できる。また、分岐用光ケーブル12の光心線
8は、底板10に固定されたガイド管11を通して、ト
レイ3に送り込まれるが、トレイ3の終端部が所定の曲
率半径、例えば、50mm以上の曲率半径となるよう
に、1/4円程度曲げられている。したがって、ガイド
管10とトレイ3の終端部の形状により、予期しない曲
げが光心線8に与えられることなく、光心線8をトレイ
3の光心線収容部4に導入することができる。また、分
岐用光ケーブル12を電柱等へ引き留めすることができ
る。
【0023】図3は、ガイド管の一例の説明図である。
図中、図2と同様な部分には同じ符号を付して説明を省
略する。13は抗張力線、14は抗張力線引き留めネ
ジ、15は止め栓である。接続函の底板10に取り付け
られたガイド管11は、曲げられて接続函外に位置され
ている。ガイド管11の曲げの曲率半径も、例えば、5
0mm以上に保たれ、光心線8に小さい曲げを与えない
ようにしている。ガイド管11の先端部には、抗張力線
引き留めネジ14が設けられており、分岐用光ケーブル
12の抗張力線13を固定できるようにしている。ま
た、分岐用光ケーブル12を導入する開口には、止め栓
15を用いて、ガイド管11と分岐用光ケーブル12と
の間の隙間から雨水等がガイド管11内に浸入しないよ
うにしておくのがよい。止め栓15は、分岐用光ケーブ
ルが密着する穴が開いたゴム等の弾性材料による栓状の
ものを用いることができる。また、テープを巻き付けて
密封する方法や、コーキング材を用いて隙間を塞ぐ方法
によっても、止め栓とすることができる。
【0024】図4は、ガイド管の他の例の説明図であ
る。図中、図2,図3と同様な部分には同じ符号を付し
て説明を省略する。この例では、ガイド管11として、
フレキシブル管を用いた。図3で説明したガイド管11
を用いる場合には、図2で説明したように、トレイ3の
端部に曲線部を設けるのがよいが、フレキシブル管を用
いる場合には、ガイド管を曲げることが容易であるか
ら、トレイ3の端部に曲線部を形成しなくてもよい。フ
レキシブル管は、金属や合成樹脂製のものを用いること
ができるが、最小曲げ半径が、例えば、50mmに制限
できるものがよい。
【0025】図5は、本発明の第2の実施例の接続函の
使用形態の説明図である。図中、図2と同様な部分には
同じ符号を付して説明を省略する。16はカバー、17
は端面シール板、18,19,20は留め具、21は電
柱である。カバー16は、電柱21に留め具20で留め
られた支持線2に懸架され、その下部に図2で説明した
底板10が係合されている。したがって、底板10は、
カバー16を介して支持線2により支持されていること
になる。カバー16に、トレイが支持され、光心線の接
続が行なわれていることは図2で説明したとおりであ
る。カバー16の底板からガイド管11が導出され、そ
の端部は、底板に取り付けられた留め具18で留められ
ている。端部の状況については図3で説明したとおりで
ある。カバー16の両端面には、配線光ケーブル1およ
び支持線2が挿通されているが、これら配線光ケーブル
1および支持線2とカバー16との間の隙間は、端面シ
ール板17でシールされている。端面シール板17は、
ゴム等の弾性板が適当である。カバー16は、ポリプロ
ピレン等の合成樹脂を用いることができるが、合成樹脂
に限られるものではなく、アルミやその他の金属材料を
用いることもできる。分岐用光ケーブル12は、電柱2
1において留め具19で引き留められ、ガイド管11の
端部から、ガイド管11を通して接続函内に導入されて
いる。
【0026】ここで、本発明における接続函内における
光心線の様子について図6により説明を加えておく。図
6(A)は、図10で説明した従来の接続函内における
光心線の説明図である。光心線7と光心線8とは、それ
ぞれ余長をもって接続点Pで接続されている。余長分
は、例えば、巻径60mmで巻かれて収容されている。
したがって、接続函内において光心線が占める高さは、
60mmが必要であるといえる。
【0027】図6(B)は、本発明における光心線の接
続状況の説明図である。光心線7と光心線8とが接続さ
れてトレイ上に収容される。光心線はトレイ上で直線状
であり、余長は確保されていない。接続点Pの位置を変
更することにより、光心線7と光心線8とを接続でき
る。すなわち、図6(C)に示すように、分岐用光ケー
ブル側の光心線8の送り込みを矢印のように前後させる
ことによって、光心線8の先端部を光心線7との接続点
Pに位置させることができる。したがって、余長は必要
としない。図6(C)において、光心線8は、接続函内
で90°曲げられ、接続函外でさらに90°曲げられ
る。もっとも、接続函外での光心線8の経路は接続函と
引き落とし点との関係で決まるから、必ずしも図のよう
な経路を通るとは限らない。接続函外ではガイド管を通
した方がよいことは図3,図4で説明したとおりであ
る。図6(B),図6(C)の説明から分かるように、
本発明では、接続函内での光心線は、ほぼ90°曲げら
れるだけである。したがって、図6(A)と同じに直径
60mmの円弧を光心線が通るようにすると、図6
(D)に示すように、接続函内において光心線が占める
高さは30mmとなり、図6(A)で説明した従来例に
比べて、1/2で済むことになる。したがって、本発明
の接続函の高さは、従来より小さくできる。
【0028】本発明に用いられるトレイについて説明す
る。上述した実施例では、トレイの光心線収容部は、単
に直線状のものであった。図7は、図1,図2で説明し
たトレイの他の実施例におけるトレイの一部の斜視図で
ある。図中、22は端部壁、23は中間壁、24はスリ
ットである。図1,図2のトレイ3の光心線収容部4
は、端部壁22が設けられただけであった。この実施例
では、図7に示すように、中間壁23を設けてスリット
24を形成した。スリット24の幅と高さは、融着接続
部が収容できる大きさであり、融着接続部の補強ができ
る。また、光心線の整理もし易いという利点がある。
【0029】図8は、トレイの他の実施例の平面図であ
る。図中、図7と同様の部分には同じ符号を付して説明
を省略する。7,8は光心線であるが、光心線7は4心
のテープ状心線、光心線8は単心線である。また、9は
融着接続部、25は接続部、26はファンアウト心線で
あるこの実施例では、図7における中間壁の所々に隙間
を設けた。したがって、中間壁23は断続的に設けられ
ている。この隙間は、ファンアウト心線(F/O心線)
を用いるときに利点がある。ファンアウト心線とは、図
9に示すように、テープ状光ファイバ心線の部分26a
と単心線の部分26bとが一体的に形成されたもので、
テープ状光ファイバ心線から連続して単心線へ移行され
ている光ファイバ心線のことである。心線が扇状に拡げ
られていることから、このように呼ばれている。テープ
状光ファイバ心線7とファンアウト心線のテープ状光フ
ァイバ心線の部分26aとをQ点で接続し、ファンアウ
ト心線の単心線の部分26bと単心線8とをR点で接続
しする。このように、ファンアウト心線は、テープ状光
ファイバ心線と単心線を接続する部分に用いて、テープ
状光ファイバ心線を単心線に変換する作用を行なうもの
である。
【0030】図1,図2で説明した配線光ケーブルの心
線としてテープ状光ファイバ心線が用いられている場合
に、単心線で分岐するには、図8のトレイを用いると、
単心線への移行過程において、中間壁23の隙間で隣の
スリットへ移行させることができ、融着接続部9を分離
して配置することができる。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、余長を収容する必要がなく、接続時の長さの
変化は光心線収容部で吸収することができ、接続函が小
型になる利点がある。また、光心線がからむことなく、
分岐変更等の作業が容易である。また、光心線収容部に
スリットを設けたことにより、より有効に光心線の絡み
を防止できる。
【0032】また、ガイド管を設けて、光心線を導入す
ることによって、光心線に小さい曲げを与えることがな
く、損失増を防止できる。また、ガイド管内への光心線
の送り込み量を調整することにより、接続部余長分,欠
長分を吸収でき、接続函内に余長収納部を設ける必要が
ない。さらに、ガイド管を1/4円程度曲げることによ
り、分岐用光ケーブルの引き留めが容易となるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接続函の第1の実施例の要部の斜視図
である。
【図2】本発明の接続函の第2の実施例の要部の斜視図
である。
【図3】ガイド管の一例の説明図である。
【図4】ガイド管の他の例の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施例の接続函の使用形態の説
明図である。
【図6】光心線の接続状況の説明図である。
【図7】トレイの他の実施例におけるトレイの一部の斜
視図である。
【図8】トレイの別の実施例の平面図である。
【図9】ファンアウト心線の説明図である。
【図10】従来の接続函の一例の斜視図である。
【符号の説明】
1…配線光ケーブル、2…支持線、3…トレイ、4…光
心線収容部、5…ケーブルコア、6…ケーブルシース、
7,8…光心線、9…融着接続部、10…底板、11…
ガイド管、12…分岐用光ケーブル、13…抗張力線、
14…抗張力線引き留めネジ、15…止め栓、16…カ
バー、17…端面シール板、18,19,20…留め
具、21…電柱、22…端部壁、23…中間壁、24…
スリット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 弘樹 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 田中 茂 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 速水 茂和 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 野澤 優 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 富永 誠 愛知県小牧市大字北外山入鹿新田1300番 地 日本通信電材株式会社内 審査官 吉田 英一 (56)参考文献 特開 昭60−46145(JP,A) 特開 平4−359203(JP,A) 実開 平2−19102(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/00 G02B 6/24

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線光ケーブルの中間部分で外被を除き
    所要光心線を該配線光ケーブルより取り出して、分岐用
    光ケーブルの端末より導かれた光心線を接続する接続函
    であって、前記配線光ケーブルの外被除去長程度の細長
    いトレイを備え、該トレイの上面において前記配線光ケ
    ーブルから取り出した光心線と前記分岐用光ケーブルの
    端末より導かれた光心線とを余長を持たせることなく直
    線状態で載置して収容する光心線収容部を設けたことを
    特徴とする接続函。
  2. 【請求項2】 前記光心線収容部は、前記配線光ケーブ
    ルから取り出した光心線とその端末に接続された前記分
    岐用光ケーブルの端末より導かれた光心線との接続点を
    収容できるものであることを特徴とする請求項1に記載
    の接続函。
  3. 【請求項3】 前記光心線収容部に長手方向に光心線あ
    るいは接続点を収容するスリットを設けたことを特徴と
    する請求項1または2に記載の接続函。
  4. 【請求項4】 前記分岐用光ケーブルを導入するガイド
    管を設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    か1項に記載の接続函。
  5. 【請求項5】 前記ガイド管が1/4円程度曲げられて
    設けられていることを特徴とする請求項4に記載の接続
    函。
  6. 【請求項6】 配線光ケーブルの中間部分で外被を除き
    所要光心線を切断して取り出して分岐用光ケーブルの端
    末より導かれた光心線と接続するようにした配線光ケー
    ブルと分岐用光ケーブルの接続方法であって、前記配線
    光ケーブルから取り出した光心線を前記分岐用光ケーブ
    ルの端末より導かれた光心線と接続した後、前記配線光
    ケーブルと平行に置かれた細長い接続トレイの上面にお
    いて、前記分岐用光ケーブルの端末より導かれた光心線
    と前記分岐用光ケーブルの端末より導かれた光心線とを
    余長を持たせることなく直線状態で載置して収容するこ
    とを特徴とする光ケーブルの接続方法。
  7. 【請求項7】 配線光ケーブルの中間部分で外被を除き
    所要光心線を切断して取り出して分岐用光ケーブルの端
    末より導かれた光心線と接続するようにした配線光ケー
    ブルと分岐用光ケーブルの接続方法であって、前記配線
    光ケーブルから取り出したテープ状光心線を前記分岐用
    光ケーブルの端末より導かれた光心線とファンアウト心
    線を介して接続した後、前記配線光ケーブルと平行に置
    かれた細長い接続トレイの上面において、前記分岐用光
    ケーブルの端末より導かれたテープ状光心線と前記分岐
    用光ケーブルの端末より導かれた光心線とを余長を持た
    せることなく直線状態で載置して収容することを特徴と
    する光ケーブルの接続方法。
  8. 【請求項8】 配線光ケーブルの中間部分で外被を除き
    所要光心線を切断して取り出して分岐用光ケーブルの端
    末より導かれた光心線と接続するようにした配線光ケー
    ブルと分岐用光ケーブルの接続方法であって、前記分岐
    用光ケーブルが比較的小径、単心であり、該分岐用光ケ
    ーブルの接続函への導入部分をガイド管に収容し、該ガ
    イド管内部から函内にいたる間で、前記分岐用光ケーブ
    ルの外被を除いて光心線を取り出すとともに接続函の内
    部で行なわれる光心線の接続に伴い生じた余長あるいは
    欠長を、前記分岐用光ケーブルを外部へ引き出すか、あ
    るいは、内部に引き込むかすることにより調整すること
    を特徴とする光ケーブルの接続方法。
  9. 【請求項9】 前記ガイド管が1/4円程度曲げられて
    設けられたものであることを特徴とする請求項8に記載
    の光ケーブルの接続方法。
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