JP2003240972A - 光ファイバ分離部収納トレイおよび光ファイバ用クロージャ - Google Patents

光ファイバ分離部収納トレイおよび光ファイバ用クロージャ

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JP2003240972A
JP2003240972A JP2002040716A JP2002040716A JP2003240972A JP 2003240972 A JP2003240972 A JP 2003240972A JP 2002040716 A JP2002040716 A JP 2002040716A JP 2002040716 A JP2002040716 A JP 2002040716A JP 2003240972 A JP2003240972 A JP 2003240972A
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storage tray
optical
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JP2002040716A
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Takeshi Imaizumi
剛 今泉
Hisaya Iwamoto
悠也 岩本
Tatsuya Ishihara
竜也 石原
Koji Machino
弘二 町野
Masahiro Hashiguchi
正弘 橋口
Masafumi Awamori
雅史 粟森
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多芯光ファイバ心線から所定の光ファイバを
分離した際に、分離されなかった残りの多芯光ファイバ
心線も含めて収納でき、さらに、分離個所の進行の抑制
と局部的な曲がりを防止し、収納性、作業性のよい光フ
ァイバ分離部収納トレイと、これを用いた光ファイバ用
クロージャを提供する。 【解決手段】 光ケーブル1の外被を部分的に除去し、
スロットロッド2に収納されている特定の光ファイバテ
ープ心線3を引き出し、光ファイバ心テープ線3から特
定の光ファイバ4を分離してクロージャ内に収納する光
ファイバ分離部収納トレイであって、溝形状の収納トレ
イ本体11の両端部に光ファイバテープ心線3、3’を
固定部材13を介して導入または導出する複数のスロッ
ト12を有し、溝内のスペース部14に複数の光ファイ
バテープ心線3,3’または分離した光ファイバ4を個
別に収納する複数のガイドリブ15を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ケーブルから光
ファイバを分離し、加入者宅等に光ファイバを引き落と
す際に、光ファイバ分離部や接続部を保護するのに用い
る光ファイバ分離部収納トレイおよび光ファイバ用クロ
ージャに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光ケーブルから所定の光ファ
イバを分離し(分岐と言う場合もある)、加入者宅等に
光ファイバを引き落とす際に、クロージャと言われてい
る接続函等を用いて、分離した光ファイバに引き落とし
用の光ファイバを接続している。このための光ケーブル
は、通常、複数のSZスロットが設けられたスロットロ
ッド2に、多芯の光ファイバテープ心線を複数収納し、
支持線により市街に配線している。
【0003】図6は、SZスロット型光ケーブルから所
定の光ファイバを分離する形態を説明する概略図で、図
6(A)は光ケーブルの外被を除去した図、図6(B)
および図6(C)はスロットロッドから光ファイバテー
プ心線を取出し、光ファイバテープ心線から特定の光フ
ァイバを分離し、その光ファイバを切断した図、図6
(D)は光ファイバテープ心線から所定の光ファイバを
分離した状態を示す図である。図中、1は光ケーブル、
1aは外被、2はスロットロッド、2aはスロット、3
は光ファイバテープ心線、3’は分離後の通過光ファイ
バテープ心線、3aは裸光ファイバ、3bは素線被覆、
3cは共通被覆、4は分離された光ファイバを示す。
【0004】光ファイバを加入者宅等に引き落とす場合
は、先ず、図6(A)に示すように、光ケーブル1の外
被1aを所定長さ除去して、スロットロッド2を露出さ
せ、所定の光ファイバテープ心線3をスロット2aから
引き出す。次いで、図6(B)に示すように、光ファイ
バテープ心線3の所定の光ファイバ4を分離し、下部側
の外被1aの近傍で切断することになる。なお、ネット
ワークをループ状に構築する検討も進められていて、図
6(C)に示すように、光ケーブルの有効活用から、分
離した光ファイバ4を中央部分で切断し、上部側と下部
側の両方の光ファイバを引き落とすことも検討されてい
る。
【0005】光ファイバテープ心線3は、図6(D)に
示すように、通常、外径0.125mmの裸光ファイバ
3aに外径0.25mmの素線被覆3bが施された複数
の光ファイバ素線を一列に並べ、共通被覆3cで一体化
して形成されている。光ファイバテープ心線3から光フ
ァイバ素線を分離する方法は種々あるが、例えば、共通
被覆3cの上から光ファイバ素線間に切れ目を入れて、
共通被覆3cとともに所定の光ファイバ4と光ファイバ
テープ心線3’とに分離される。共通被覆3cは、光フ
ァイバ素線上から個別に除去することが大変なことから
残されたままとなるが、特にこれによる問題は生じてい
ない。また、光ケーブル1のスロットロッド2に、光フ
ァイバテープ心線3を収納する以外に、複数の光ファイ
バ素線を環状に集合させて共通被覆で被覆した集合型多
芯光ファイバ心線の使用も検討されている。この場合、
光ファイバテープ心線に代えて、集合型多芯光ファイバ
心線を収納することは可能である。
【0006】図7は分離された光ファイバに、引き落と
し用のドロップ光ケーブル等を接続する状態を示す図で
ある。図7(A)は分離された光ファイバの一方に接続
部を介してドロップ光ケーブルを接続した状態を示す
図、図7(B)は分離された光ファイバを中央で切断
し、双方の光ファイバにドロップ光ケーブル5を接続す
る状態を示す図、図7(C)は分離された光ファイバに
光部品(例えば、光ファイバスプリッタ)により分岐し
てドロップ光ケーブルを接続した状態を示す図である。
図中、5はドロップ光ケーブル、6は接続部材、7は光
ファイバ余長部、8は分離個所、9は光部品、10は分
岐光ファイバ接続部材で、他の符号は図6と同じ符号を
用いることで説明を省略する。
【0007】分離された光ファイバ4は、図7(A)に
示すように、引き落とし用のドロップ光ケーブル5を、
融着接続またはメカニカル接続による接続部材6で接続
している。ドロップ光ケーブル5の光ファイバ心線部分
は、必要に応じて余長部7をとってクロージャ(図示せ
ず)内の余長収納トレイ(図示せず)等に収納し、接続
部材6も接続トレイ等を用い絡み合わないように処理し
ている。一方、分離が全く行なわれない光ファイバテー
プ心線3や分離後の光ファイバテープ心線3’は、一旦
スロットロッドから引き出した後は、スロット内に戻す
のが困難である。また、これらの光ファイバテープ心線
3,3’は、余長が極端に短く、分離した光ファイバ等
と共通の収納トレイを用いて収納処理することは困難で
あった。したがって、スロットロッド2の周りに沿わせ
るなどして処理している。
【0008】また、図6(D)で示したように、光ファ
イバテープ心線3は、共通被覆3cで複数の光ファイバ
素線を一体化してある状態では、十分な機械的強度と剛
性を有している。しかし、光ファイバ4を分離し、ま
た、共通被覆3cが分離のために破断されたりすると、
機械的強度が低下し剛性も小さくなる。また、分離され
た光ファイバ4は、単芯の光ファイバとなるので機械的
強度、剛性も小さく曲げやすくなる。このため、引き落
とし用の光ファイバ心線との接続作業や、クロージャへ
の収納性が悪く、細心の注意をもって処理する必要があ
り作業性が悪い。
【0009】また、光ファイバテープ心線3は、光ファ
イバの分離を容易にするために、複数の光ファイバ素線
を一括している共通被覆3cに比較的伸び破断強度の小
さいものが使用されている。このため、光ファイバテー
プ心線3の分離個所8をそのまま放置した状態にしてお
くと、接続やクロージャへの収納作業等中に、共通被覆
3cが裂けたりして分離個所8が進行して拡大してしま
うことがある。分離個所8が進行すると、他の光ファイ
バと絡みやすくなったり、配線の引き回しがやりにくく
なったりして、クロージャへの収納が困難となる場合も
ある。
【0010】さらに、光ファイバテープ心線3から分離
された光ファイバ4は、単芯で相対的に剛性も小さくな
っているため、分離個所8で曲がりやすくなっている。
したがって、分離個所8をそのままに放置しておくと、
局部的な曲がりが発生しやすく、このため、所定値以下
の曲げ半径で曲げられ、伝送損失の増加が生じるという
問題がある。
【0011】また、図7(B)に示すように、左右双方
の分離された光ファイバ4にドロップ光ケーブル5等を
接続する場合は、クロージャ内での引き回しが輻輳して
収納作業が大変になる。さらに、図7(C)のように分
離された光ファイバ4に光ファイバスプリッタのような
光部品9を接続して分岐接続を行なう場合は、接続部材
6と光部品9の収納処理が必要で、さらに、分岐光ファ
イバ接続部材10の処理も必要となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、多芯光ファイバ心線から所
定の光ファイバを分離した際に、分離されなかった残り
の多芯光ファイバ心線も含めて収納でき、さらに、分離
個所の進行の抑制と局部的な曲がりを防止し、収納性、
作業性のよい光ファイバ分離部収納トレイと、これを用
いた光ファイバ用クロージャの提供を課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバ分離
部収納トレイは、光ケーブルの外被を部分的に除去し、
スロットロッドに収納されている特定の多芯光ファイバ
心線を引き出し、多芯光ファイバ心線から特定の光ファ
イバを分離してクロージャ内に収納する光ファイバ分離
部収納トレイであって、溝形状の収納トレイ本体の両端
部に多芯光ファイバ心線を固定部材を介して導入または
導出する複数のスロットを有し、溝内のスペース部に複
数の光ファイバ心線または分離した光ファイバを個別に
収納する複数のガイドリブを備えていることを特徴とす
る。
【0014】また、本発明の光ファイバ用クロージャ
は、光ケーブルの外被を部分的に除去し、スロットロッ
ドに収納されている特定の多芯光ファイバ心線を引き出
し、多芯光ファイバ心線から特定の光ファイバを分離し
て接続収納する光ファイバクロージャであって、両端部
に多芯光ファイバ心線を固定部材を介して導入または導
出する複数のスロットを有し、溝内のスペース部に複数
の多芯光ファイバ心線または分離した光ファイバを個別
に収納する複数のガイドリブを備えた溝形状の収納トレ
イ本体を、外被が除去されたスロットロッド近傍に備え
たことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、スロットロッドに多芯
の光ファイバ心線を複数収納した光ケーブルからの光フ
ァイバの中間分離、分岐を対象とするもので、多芯の光
ファイバ心線には、光ファイバテープ心線ならびに複数
の光ファイバ素線を環状に集合させて共通被覆で被覆し
た集合型多芯光ファイバ心線(光ファイバユニットと言
う場合もある)を含むものとする。しかし、本発明の説
明をシンプルにするために、実施の形態では、多心の光
ファイバ心線を、光ファイバテープ心線とした例で説明
する。
【0016】図1および図2により、本発明の実施の形
態を説明する。図1(A)は収納トレイの概略を説明す
る図、図1(B)と図1(C)は取付形態の例を示す
図、図2(A)は収納トレイの正面図、図2(B)は光
ファイバテープ心線の導入・導出部の詳細図、図2
(C)は接続部材の保持の詳細図である。図中、1は光
ケーブル、2はスロットロッド、3は光ファイバテープ
心線、3’は分離後の光ファイバテープ心線、4は分離
した光ファイバ、6は接続部材、8は分離個所、11は
収納トレイ本体、12はスロット、13は固定部材、1
4はスペース部、15はガイドリブ、16はヒンジ、1
7は係合片、18はカバーを示す。
【0017】収納トレイ本体11は、合成樹脂等で断面
がU字状の浅い溝形状で成形され、その両端部に複数の
スロット12が形成されている。スロット12には、固
定部材13を用いて光ファイバテープ心線3の導入部分
および導出部分が保持固定される。固定部材13は、収
納トレイ本体外からの光ファイバテープ心線3に加わる
張力を抑止できるもので、光ファイバに過度の押圧力を
与えない弾性材で形成されていることが好ましい。収納
トレイ本体11のスペース部14には、複数のガイドリ
ブ15が一体に設けられる。ガイドリブ15は、15
a,15bで示すような各種形状のもので形成すること
ができる。複数のガイドリブ15は、収納トレイ本体1
1内に導入された複数の光ファイバテープ心線3または
分離された光ファイバ4ならびに分離後の光ファイバテ
ープ心線3’等を、それぞれ区分けして個別にガイドし
て収納する。
【0018】収納トレイ本体11は、その複数個を平行
に連結可能または一体化された状態で用いられ、光ケー
ブル1の外被が除去され露出されているスロットロッド
2の近傍に配される。図1(B)と図1(C)に示すよ
うに、例えば、4個の収納トレイ本体11をヒンジ16
を用いて連結し、スロットロッド2の外周に巻き付ける
ようにして取付けることができる。この場合、スロット
ロッド2に対して、ねじ固定、クランプ固定など機械的
に固定または係止させてもよい。ヒンジ16は、複数の
収納トレイ本体11と一体成型による可撓性ヒンジで形
成することができる。また、複数の収納トレイ本体11
は、蝶番を用いて連結し一体化する形状としてもよい。
収納トレイ本体11の閉じ部は、スナップイン係合等で
係着される係合片17等を用いて固定する。
【0019】収納トレイ本体11の開放面は、必要に応
じて内部の収納状態が見えるようなカバー18を用いて
閉鎖し、光ファイバの飛び出しを防止するようにしても
よい。また、図1のように、複数の収納トレイ本体11
をスロットロッド2に巻き付けるようにして取付ける場
合は、収納トレイ本体11の開放面の全部を、透明ビニ
ールシートのようなものを巻き付けて閉鎖するようにし
てもよい。この場合、透明ビニールシートの閉じ部分
に、ビニール袋の閉じ口に用いられているようなライン
ファスナ等の着脱可能なチャック部材を用いると簡単に
取付けできる。
【0020】図2は、図1で示した収納トレイ本体の細
部を示す。図2(A)に示すように収納トレイ本体11
の一方の端部(図の左側端部)から、複数の光ファイバ
テープ心線3が収納トレイ本体11内に導入され、他方
の端部(図の右側端部)から導出される。光ファイバテ
ープ心線3は、光ファイバ4を分離したものと、光ファ
イバの分離を行なわず、単に収納トレイ本体11内を通
過するだけのものがある。光ファイバの分離個所8は、
収納トレイ本体11内に位置し、分離された光ファイバ
4には、引き落とし用の光ケーブルの光ファイバ心線
5’等が融着接続またはメカニカル接続で接続部材6に
より接続されて、分離後の光ファイバテープ心線3’と
ともに導出される。なお、接続部材6とは、融着接続の
場合は融着補強スリーブ、メカニカル接続の場合はメカ
ニカルスプライス、光コネクタ等である。
【0021】光ファイバテープ心線3の導入・導出部分
は、図2(B)に示すように、スロット12に押し込む
ようにして装着される固定部材13によって保持固定す
ることができる。固定部材13は、例えば、スポンジゴ
ムなどの弾力性のある材料で形成し、光ファイバテープ
心線3を挟持するスリット13aを設けた形状のものを
用いることができる。光ファイバテープ心線3は、固定
部材13の挟持により保持され、収納トレイ本体11の
両端部のスロット12内に固定される。なお、固定部材
13は、予めスロット12に固定されていてもよく、光
ファイバテープ心線3の導入・導出時に装着するもので
あってもよい。
【0022】分離された光ファイバ4と引き落とし用の
光ファイバ心線5’を接続する接続部材6は、図2
(C)に示すように、ガイドリブ15aに保持させるこ
とができる。ガイドリブ15aは、例えば、両側を屈曲
させた弾性片15cで形成されており、接続部材6を弾
性片15cで反対側の壁面に押し付けるようにして保持
固定させることができる。また、ガイドリブ15aに舌
片15dを一体に設けて上下に分割し、上方に接続部材
6を入れて保持させ、下側に分離後の光ファイバテープ
心線3’を通すようにすることもできる。なお、この構
造の収納トレイ本体11では、光ファイバテープ心線
3,3’および分離された光ファイバの余長は、収納ト
レイ本体内で蛇行させるか、もしくは、ほぼ真直に配線
して収納トレイ本体外に余長を出すことにより、余長処
理を行なうことになる。
【0023】図2では、収納トレイ本体11に接続部材
6を収納する形態で説明したが、収納トレイ本体11
に、スロットロッド2から引き出された光ファイバテー
プ心線3、分離個所8、分離された光ファイバ4を単に
収納するだけであってもよい。この場合、分離された光
ファイバ4と引き落とし用の光ファイバ心線5’との接
続は、別に用意した接続用トレイを用いて行なってもよ
い。
【0024】以上のように形成された収納トレイ本体1
1内で、分離された光ファイバ4と分離後の光ファイバ
テープ心線3’は、スロット12とガイドリブ15によ
り互いに平行状態で保持固定される。このため、分離さ
れた光ファイバに局所的な曲がりを生じさせることなく
収納保持することができ、また、分離個所8は、特に保
護部材を用いなくてもその進行拡大が抑制される。ま
た、複数の光ファイバテープ心線3、分離された光ファ
イバ4も、それぞれガイドリブ15により区分して収納
されるので、分離の変更や追加を行なう場合にも、容易
に行なうことができる。
【0025】図3は、他の実施の形態を示す図である。
この実施の形態は、図2に示した収納トレイ本体をセン
ターラインa−aで左右対称に形成した例で、同一形状
の4つの収納トレイ本体を平行に連結した状態で示して
ある。なお、連結した4つの収納トレイ本体は、上から
No.1〜No.4で番号を付して示す。図中、9は光
部品、9a,9b,9cは分岐用光ファイバ、12’は
中間スロットを示し、他の符号は、図1および図2で用
いたものと同じ符号を用いることで説明を省略する。
【0026】収納トレイ本体11は、合成樹脂等で断面
がU字状の浅い溝形状で成形され、その両端部に複数の
スロット12が形成され、また、センターラインa−a
を跨ぐようにして中間スロット12’が形成されてい
る。両端部のスロット12には、固定部材13を用いて
光ファイバテープ心線3の導入部分および導出部分が保
持される。なお、中間スロット12’においても、固定
部材13を用いて光ファイバテープ心線等を中間位置で
保持固定させるようにしてもよい。
【0027】収納トレイ本体11のスペース部14に
は、図2と同様に複数のガイドリブ15aおよび15b
が一体に設けられる。ガイドリブ15a,15bは、中
間スロット12’の両側に対称的に設けられ、収納トレ
イ本体11内に導入されて単に通過するだけの光ファイ
バテープ心線3、分離された光ファイバ4、分離後の光
ファイバテープ心線3’等を区分けし、個別に収納す
る。なお、光ファイバテープ心線3の導入・導出部分の
形態、および、接続部材6と光部品9(例えば、光ファ
イバスプリッタ)の保持形態は図2(B)および図2
(C)で説明したのと同じであるので、説明を省略す
る。
【0028】図3の収納トレイ本体11は、図6(C)
のように分離された光ファイバ4を中央で切断し、分離
された左右の光ファイバ4のいずれをも収納し、かつ接
続部ならびに光ファイバ分岐部も収納できるようにした
ものである。図2に示した例でも、分離された左右の方
向からの光ファイバ4や接続部材、光部品のいずれをも
収納可能ではあるが、これらの配置の制約によっては、
光ファイバの分岐を行なうには、収納トレイ本体の長さ
方向スペ−スが不足することもある。この図3に示した
収納トレイ本体11は、光部品9とその接続部材6の収
納個所があり、それらの配置に余裕があるため、別に接
続用のトレイを用いる必要がなくなり、高密度の収納処
理を可能とし、収納容量を高めることができる。
【0029】No.1の収納トレイ本体11には、左側
の分離個所8で分離された光ファイバ4に、光ファイバ
スプリッタのような光部品9で分岐を行なう例で示して
ある。光部品9は、右端のガイドリブ15bで保持さ
せ、その入力側光ファイバ9aと分離された光ファイバ
4とを接続部材6で接続する。接続部材6は、左側のガ
イドリブ15aで保持させる。光部品9の出力側光ファ
イバ9bと9cは右端部のスロット12から固定部材1
3で保持固定して導出される。出力側光ファイバ9bと
9cは、別に用意される接続用トレイにより引き落とし
用の光ファイバと接続する。
【0030】No.2の収納トレイ本体11には、N
o.1とは反対側の右側の分離個所8で分離された光フ
ァイバ4に、光部品9で分岐を行なう例で示してある。
光部品9は、左端のガイドリブ15bで保持させ、その
入力側光ファイバ9aと分離された光ファイバ4とを接
続部材6で接続する。接続部材6は、右側のガイドリブ
15aで保持させる。光部品9の出力側光ファイバは、
左端部のスロット12から固定部材13で保持固定して
導出される。
【0031】No.3の収納トレイ本体11には、左側
の分離個所8で分離された光ファイバ4に、引き落とし
用の光ファイバ心線5’を接続部材6で接続する。接続
部材6は、左側のガイドリブ15aで保持させる。引き
落とし用の光ファイバ心線5’は、右端部のスロット1
2から固定部材13で保持固定して導出される。
【0032】No.4の収納トレイ本体11には、N
o.3とは反対側の右側の分離個所で分離された光ファ
イバに、引き落とし用の光ファイバ心線5’を接続部材
6で接続する。接続部材6は、右側のガイドリブ15a
で保持させる。引き落とし用の光ファイバ心線は、左端
部のスロット12から固定部材13で保持固定して導出
される。
【0033】No.1とNo.2は、分離された光ファ
イバ4が、それぞれ反対方向から導入され、光ファイバ
を分岐する例を示したものである。また、No.3とN
o.4は、それぞれ反対方向から導入され、図2の場合
と同様に分離された光ファイバ4にドロップ光ケーブル
等の光ファイバ心線を接続する例を示したものである。
これらNo.1〜No.4の例で明らかなように、分離
された光ファイバが、左右いずれの方向からのものでも
対応させることができるとともに、種々の形態で収納さ
せることができる。
【0034】図4は、収納トレイ本体の他の取付形態を
示す図である。図4(A)はスロットロッドの上部側に
取付ける例を示す図、図4(B)はスロットロッドの下
部側に取付ける例を示す図で、図中、20は支持フレー
ム、21はヒンジ、22は接続用または余長用の収納ト
レイを示し、他の符号は、すでに説明した符号を用いる
ことで説明を省略する。
【0035】図4(A)において、支持フレーム20
は、通常、クロージャ内に配設される接続用収納トレイ
または余長収納トレイ等を支持するのに用いられている
ものである。本発明の収納トレイ本体11は、この既存
の支持フレーム20の上端部を利用して、スロットロッ
ド2の上部近傍に取付けることができる。本発明の収納
トレイ本体11は、ヒンジ21を用いて開閉可能に取付
けるのが好ましい。また、図4(A−イ)に示すよう
に、複数個の収納トレイ本体11をヒンジ16でブック
形状に連結して取付けることもできる。これにより、作
業時は、収納トレイ本体11を垂直方向に開いて、作業
性や識別性を向上させることができる。
【0036】図4(B)において、通常、クロージャの
スリーブ内に複数の接続用トレイまたは余長処理用の収
納トレイ22が、多段に積み重ねて配設される。本発明
の収納トレイ本体11は、これらの収納トレイ22の最
上部に積み重ね、スロットロッド2の下部近傍に取付け
ることができる。収納トレイ本体11は、水平方向に引
き出し可能とするのが好ましい。これにより、作業時
は、収納トレイ本体11をスロットロッド2の下部から
水平方向に引き出して、作業性や識別性を向上させるこ
とができる。
【0037】図5は、本発明の収納トレイを用いた光フ
ァイバ分離部を、クロージャスリーブで囲み、右半部を
省略して示した図である。図中、23はクロージャ、2
4はスリーブ、25は端部部材を示し、他の符号は、す
でに説明した符号を用いることで説明を省略する。クロ
ージャ23は、スリーブ24の両端に端部部材25を配
し、複数の接続用収納トレイを収納して、光ファイバ分
離部の全体を保護する形状で構成される。光ファイバ1
の外被が除去されたスロットロッド2は、スリーブ24
内にあり、スロットロッド2から引き出された光ファイ
バテープ心線は、本発明の収納トレイ本体11内に収納
される。
【0038】収納トレイ本体11で、特定の光ファイバ
が分離され、分離された光ファイバにドロップ光ケーブ
ル5の光ファイバ心線が接続され、または、分離された
光ファイバを分岐接続して複数のドロップ光ケーブル5
に接続される。接続に用いられる接続部材や分岐のため
の光部品は、収納トレイ本体11内に収納される。た
だ、分岐光ファイバとドロップ光ケーブル5との接続や
ドロップ光ケーブル5の余長部をとる場合は、別途接続
用の収納トレイが必要である。符号22で示す収納トレ
イが、この接続用収納トレイまたは余長収納トレイとな
る。ドロップ光ケーブル5は、収納トレイ22を経て端
部部材25の挿通孔から導出して、各家庭等に引き落と
される。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の収納トレイによれば、余長の少ない単に通過するだけ
の多芯光ファイバ心線も、分離され接続を伴う光ファイ
バの収納とともに行なうことができ、これらの収納整理
を整然と行なうことができる。また、光ファイバテープ
心線から光ファイバを分離するのに、特に保護部材を用
いなくても、光ファイバの分離個所の進行拡大を抑制
し、光ファイバが分離個所で局部的に曲がるのを防止す
ることができる。さらに、光部品を接続して、その収納
も行なうことができるので、収納容量を高めることがで
きる。これらの利点により、光ファイバの分離を伴う配
線の引き回しや接続を容易にして作業性を向上させると
ともに、伝送損失の増加を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明する図である。
【図2】図1の収納トレイ本体の詳細を説明する図であ
る。
【図3】本発明の他の実施の形態を説明する図である。
【図4】本発明による収納トレイの他の取付形態を示す
図である。
【図5】本発明による収納トレイを用いた光ファイバ分
離部をクロージャに収納した状態を示す図である。
【図6】従来の光ファイバの分離を説明する図である。
【図7】従来の光ケーブルからの引き落としを説明する
図である。
【符号の説明】
1…光ケーブル、2…スロットロッド、3…光ファイバ
テープ心線、3’は分離後の光ファイバテープ心線、4
…分離した光ファイバ、5…ドロップ光ケーブル、7…
光ファイバ余長部、6、10…接続部材(接続部)8…
分離個所、9…光部品(分岐部)、11…収納トレイ本
体、12…スロット、12’…中間スロット13…固定
部材、14…スペース部、15…ガイドリブ、16…ヒ
ンジ、17…係合片、18…カバー、20…支持フレー
ム、21…ヒンジ、22…接続用または余長用の収納ト
レイ、23…クロージャ、24…スリーブ、25…端部
部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩本 悠也 愛知県小牧市東1丁目226番地 日本通信 電材株式会社内 (72)発明者 石原 竜也 愛知県小牧市東1丁目226番地 日本通信 電材株式会社内 (72)発明者 町野 弘二 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 橋口 正弘 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 粟森 雅史 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H036 JA02 RA22 2H038 AA21 CA37 CA38 5G375 AA18 BA27 BB05 BB24 BB28 CA02 CA19 DB23 DB42 EA04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ケーブルの外被を部分的に除去し、ス
    ロットロッドに収納されている特定の多芯光ファイバ心
    線を引き出し、前記多芯光ファイバ心線から特定の光フ
    ァイバを分離してクロージャ内に収納する光ファイバ分
    離部収納トレイであって、 溝形状の収納トレイ本体の両端部に前記多芯光ファイバ
    心線を固定部材を介して導入または導出する複数のスロ
    ットを有し、溝内のスペース部に複数の光ファイバ心線
    または分離した光ファイバを個別に収納する複数のガイ
    ドリブを備えていることを特徴とする光ファイバ分離部
    収納トレイ。
  2. 【請求項2】 前記多芯光ファイバ心線は、光ファイバ
    テープ心線であることを特徴とする請求項1に記載の光
    ファイバ分離部収納トレイ。
  3. 【請求項3】 前記ガイドリブは、光ファイバ接続部材
    または光部品を弾性的に保持できる形状であることを特
    徴とする請求項1または2に記載の光ファイバ分離部収
    納トレイ。
  4. 【請求項4】 前記複数のスロットを長手方向の中心位
    置にも追加して設け、前記複数のガイドリブを前記中心
    位置に対して対称に設けたことを特徴とする請求項3に
    記載の光ファイバ分離部収納トレイ。
  5. 【請求項5】 前記収納トレイ本体の複数個が平行に設
    けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の光ファイバ分離部収納トレイ。
  6. 【請求項6】 前記複数個の収納トレイ本体は、ヒンジ
    を介して一体的に設けられていることを特徴とする請求
    項4に記載の光ファイバ分離部収納トレイ。
  7. 【請求項7】 光ケーブルの外被を部分的に除去し、光
    ケーブル内部に収納されている特定の多芯光ファイバ心
    線を引き出し、前記多芯光ファイバ心線から特定の光フ
    ァイバを分離して接続収納する光ファイバ用クロージャ
    であって、 両端部に前記多芯光ファイバ心線を固定部材を介して導
    入または導出する複数のスロットを有し、溝内のスペー
    ス部に複数の多芯光ファイバ心線または分離した光ファ
    イバを個別に収納する複数のガイドリブを備えた溝形状
    の収納トレイ本体を、前記外被が除去された前記光ケー
    ブル近傍に備えたことを特徴とする光ファイバ用クロー
    ジャ。
  8. 【請求項8】 スロット型光ケーブルにおいては、スロ
    ットロッドを囲うようにして取付固定した複数個の前記
    収納トレイ本体を備えたことを特徴とする請求項7に記
    載の光ファイバ用クロージャ。
  9. 【請求項9】 前記外被が除去された前記光ケーブルの
    上部または下部位置で、前記クロージャ内の支持フレー
    ムに取付固定した複数個の前記収納トレイ本体を備えた
    ことを特徴とする請求項7に記載の光ファイバ用クロー
    ジャ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015121717A (ja) * 2013-12-25 2015-07-02 日本アンテナ株式会社 光端末装置
JP2017223723A (ja) * 2016-06-13 2017-12-21 マスプロ電工株式会社 光受信機の筐体

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