JP2565059B2 - 内装基材の成形方法 - Google Patents

内装基材の成形方法

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JP2565059B2
JP2565059B2 JP4219835A JP21983592A JP2565059B2 JP 2565059 B2 JP2565059 B2 JP 2565059B2 JP 4219835 A JP4219835 A JP 4219835A JP 21983592 A JP21983592 A JP 21983592A JP 2565059 B2 JP2565059 B2 JP 2565059B2
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felt layer
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告 茂 昭 交
野 芳 弘 浅
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Ikeda Corp
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Ikeda Bussan Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内装基材の成形方法に関
し、更に詳細に説明すると、フェルト層の少なくとも一
面側にフェノール樹脂を含浸させた補強紙を積層し、前
記フェルト層及び補強紙を加熱プレス成形型により所望
形状にプレス成形し、一体化する内装基材の成形方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両等の内装材として成形天
井やサンルーフのサンシェード、ドアトリム及びトラン
クトリム等が存在し、これらの内装材の内装基材として
レジンフェルト層を用いたものや、麻、木材、綿、繊維
等の木質フェルト層を用いたもの等が知られている。ま
た前記フェルト層にノボラックタイプのフェノール樹脂
を混入した内装基材が知られている。この内装基材は一
般的には下型と上型とからなる加熱プレス成形型に挿入
されて所望形状に加熱プレス成形され、所望形状の内装
基材が成形され、この内装基材の表面に表皮材が接合さ
れて内装材が形成される。
【0003】また内装基材を成形するフェルト層の一面
側に補強紙を接着剤を介して積層し、これらフェルト層
と補強紙とを加熱プレス成形することにより所望形状に
プレス成形し、且つ前記フェルト層と補強紙とを一体化
する内装基材の成形方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の内装基材の成形
方法においては、内装基材としてレジンフェルト層を用
いたものや、麻、木材、綿、繊維等の木質フェルト層を
用いたもの等にバインダーとして熱可塑性樹脂やノボラ
ックタイプのフェノール樹脂を混入し、加熱プレス成形
型に挿入されて所望形状に加熱プレス成形されるが、成
形前にレジンフェルト層や、木質フェルト層を構成する
短繊維等が飛散し、作業環境を悪化させる虞れを有して
いた。
【0005】また内装基材を成形するフェルト層の一面
側または両面側に補強紙を接着剤を介して積層し、これ
らフェルト層と補強紙とを加熱プレス成形する場合に
は、PE接着剤等の高価な接着剤を用いなければならず
コストアップとなり、経済性に欠けるものであった。
【0006】本発明の目的は内装基材の成形を簡易迅速
に行うことができ、成形前にフェルト層を構成する短繊
維等が飛散し、作業環境を悪化させる虞れがなく、作業
能率を著しく向上させることができ、またPE接着剤等
の高価な接着剤を用いる必要がなく、経済性に優れた内
装基材の成形方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に
鑑みてなされたもので、フェルト層の少なくとも一面側
にフェノール樹脂を含浸させた補強紙を積層し、前記フ
ェルト層及び補強紙を加熱プレス成形型により所望形状
にプレス成形する内装基材の成形方法において、前記フ
ェルト層の一面側にレゾールタイプのフェノール樹脂を
塗布し、次いで前記フェノール樹脂を含浸させた補強紙
を前記フェルト層の一面側に積層し、加熱プレス成形型
により所望形状にプレス成形し、前記フェルト層と補強
紙とを一体化することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の内装基材の成形方法に依れば、フェル
ト層の少なくとも一面側にレゾールタイプのフェノール
樹脂を塗布し、次いで前記フェノール樹脂を含浸させた
補強紙を前記フェルト層の一面側に積層し、加熱プレス
成形型により所望形状にプレス成形したので、フェルト
層の成形前にレジンフェルト層や、木質フェルト層を構
成する短繊維等が飛散するのを防止することができ、作
業環境を悪化させる虞れがなく、またフェルト層の一面
側に塗布したレゾールタイプのフェノール樹脂と補強紙
に含浸させたフェノール樹脂とが橋架け反応で強固に結
合し、前記フェルト層と補強紙とが接合されて一体化さ
れる。
【0009】
【実施例】以下本発明に係わる内装基材の成形方法を図
面を参照して詳述する。図1乃至図5には本発明の内装
基材の成形方法の一実施例の概略が夫々示されており、
本実施例では内装基材として自動車等の車両の成形天井
基材に適用した場合として説明するが、これに限定され
るものではない。
【0010】本発明の内装基材の成形方法により成形さ
れた内装基材11は、図5に示す如く、フェルト層12
と、このフェルト層12の少なくとも一面側に積層され
たフェノール樹脂を含浸させた補強紙13とから形成さ
ている。前記フェルト層12及び補強紙13が後述する
フェルト層12の一面側に塗布したレゾールタイプのフ
ェノール樹脂を介して加熱プレス成形型21により所望
形状にプレス成形される。
【0011】本発明方法に用いられるフェルト層12は
レジンフェルト層を用いたものや、木質フェルト層を用
いたもの等から形成されている。前記レジンフェルト層
からなるフェルト層12は粗毛,麻繊維80〜70重量
%にノボラックタイプのフェノール樹脂20〜30重量
%混入して形成され、目付量0.8kg/m2〜1.5kg/m2のもの
が用いられる。
【0012】また木質フェルト層からなるフェルト層1
2は木繊維,麻繊維90〜80重量%にノボラックタイ
プのフェノール樹脂10〜20重量%混入して形成さ
れ、厚さ20〜30mm、目付量0.8kg/m2〜1.5kg/m2のも
のが用いられる。
【0013】補強紙13にはレゾールタイプのフェノー
ル樹脂が一般的には30重量%含浸して形成されている
が、本実施例では10〜20重量%含浸させたもので十
分である。補強紙13の目付量は0.2kg/m2〜0.4kg/m2
ものが用いられる。
【0014】図2に示す如く、前記ノボラックタイプの
フェノール樹脂が混入されたフェルト層12の一面側に
レゾールタイプのフェノール樹脂15を0.5 〜1.0 重量
%スプレー等により塗布する。このレゾールタイプのフ
ェノール樹脂15はPE接着剤等の高価な接着剤に比較
して安価であり、経済性に優れている。
【0015】次いで、図3に示す如く、前記フェノール
樹脂を含浸させた補強紙13を前記フェルト層12のレ
ゾールタイプのフェノール樹脂15を塗布した側の一面
側に積層し、加熱プレス成形型21に挿入する。加熱プ
レス成形型21は図3及び図4に示す如く、下型22
と、上型23とを有し、本実施例では成形天井基材の形
状に対応して形成されている。
【0016】フェルト層12とフェノール樹脂を含浸さ
せた補強紙13とを積層し、図4に示す如く、加熱プレ
ス成形型21に挿入し、温度230℃で、時間40〜6
0秒間加熱プレス成形する。加熱プレス成形の後、加熱
プレス成形型21を型開きし、成形品を取り出せば厚さ
約3mmのフェルト層12を有する成形天井基材としての
内装基材11を得ることができる。この成形天井基材と
しての内装基材11に表皮材をホットメルトシート等に
より接合することにより、内装材としての成形天井が得
られる。尚加熱プレス成形の成形条件は種々変更するこ
とができるものである。
【0017】本発明の内装基材の成形方法に依れば、フ
ェルト層12の一面側に塗布したレゾールタイプのフェ
ノール樹脂15と、補強紙13に含浸させたフェノール
樹脂とが橋架け反応で強固に結合し、前記フェルト層1
2と補強紙13とが接合されて強固に一体化される。ま
たフェルト層12の一面側に塗布したレゾールタイプの
フェノール樹脂15が補強紙13に含浸するので、補強
紙13に予め含浸させるフェノール樹脂の含浸量を10
重量%まで減少させることができる。
【0018】尚本実施例ではフェルト層12の一面側に
レゾールタイプのフェノール樹脂15を塗布し、補強紙
13をフェルト層12の一面側にのみ積層した場合につ
き説明したが、フェルト層12の両面側にレゾールタイ
プのフェノール樹脂15を塗布し、補強紙13を両面側
に積層するものであってもよい。
【0019】
【発明の効果】以上が本発明に係わる内装基材の成形方
法の一実施例の方法であるが、斯る方法に依れば、フェ
ルト層の少なくとも一面側にレゾールタイプのフェノー
ル樹脂を塗布し、次いでフェノール樹脂を含浸させた補
強紙を前記フェルト層の一面側に積層し、加熱プレス成
形型により所望形状にプレス成形し、前記フェルト層と
補強紙とを一体化したので、内装基材の成形を簡易迅速
に行うことができ、成形前にフェルト層を構成する短繊
維等が飛散し、作業環境を悪化させる虞れがなく、作業
能率を著しく向上させることができ、またPE接着剤等
の高価な接着剤を用いることなく強固に接合させること
ができ、経済性に優れた内装基材の成形方法を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる内装基材の成形前の積層状態の
断面図。
【図2】フェルト層にレゾールタイプのフェノール樹脂
を塗布している状態の断面図。
【図3】加熱プレス成形型に内装基材を挿入している状
態の断面図。
【図4】加熱プレス成形型による成形状態の断面図。
【図5】内装基材の断面図。
【符号の説明】
11 内装基材 12 フェルト層 13 含浸紙 15 レゾールタイプのフェノール樹脂 21 加熱プレス成形型 22 下型 23 上型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 61:04 B29L 9:00 31:58

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フェルト層の少なくとも一面側にフェノー
    ル樹脂を含浸させた補強紙を積層し、前記フェルト層及
    び補強紙を加熱プレス成形型により所望形状にプレス成
    形する内装基材の成形方法において、前記フェルト層の
    一面側にレゾールタイプのフェノール樹脂を塗布し、次
    いで前記フェノール樹脂を含浸させた補強紙を前記フェ
    ルト層の一面側に積層し、加熱プレス成形型により所望
    形状にプレス成形し、前記フェルト層と補強紙とを一体
    化することを特徴とする内装基材の成形方法。
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