JP2564779Y2 - フェライトビーズ - Google Patents

フェライトビーズ

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JP2564779Y2
JP2564779Y2 JP1992005748U JP574892U JP2564779Y2 JP 2564779 Y2 JP2564779 Y2 JP 2564779Y2 JP 1992005748 U JP1992005748 U JP 1992005748U JP 574892 U JP574892 U JP 574892U JP 2564779 Y2 JP2564779 Y2 JP 2564779Y2
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政之 末松
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は高調波ノイズ等を抑制す
る為に電子部品のリード線に直接取り付けられるフェラ
イトビーズに関し、さらに詳しくはリード線に固定され
る構造に特徴を有するフェライトビーズに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、フェライトビーズは電子部品
のリード線が挿入される透孔部が設けられた筒形状をし
ている。フェライトビーズは例えばフェライト粉末を焼
結して得られるインダクタンス素子の一種であり、種々
の電子部品のリード線に取り付けられ高周波損失を発生
してノイズを抑制する機能を有する。電源等低インピー
ダンス回路、クロック等デジタル信号のオーバーシュー
トやアンダーシュートの防止、高調波の防止に効果があ
り、高周波増幅回路の異常発振防止にも用いられてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案が解決しようと
する課題を、従来のフェライトビーズの使用方法を説明
する概略外観斜視図である図5〜図7を参照して簡潔に
説明する。図5(a)、図5(b)の例はスイッチング
電源に用いられるパワートランジスタ14のリード線3
に、フェライトビーズ1を取り付けた状態を示した概略
外観斜視図である。これは、フェライトビーズ1を用い
て、他の機器への正常動作を妨害する虞れがあるリード
線3からの不要輻射を防止する対策として用いた事例で
ある。この場合、図5(a)に示す様にリード線3をフ
ェライトビーズ1の透孔部に挿入した後、図5(b)に
示す様に、接着剤15を塗布して固定していた。フェラ
イトビーズ1を固定しないと、リード線3に流れる電流
による振動や外部からの機械的な振動で可聴音を発した
り、最悪の場合にはリード線を損傷し断線の原因にな
る。しかしながら、フェライトビーズ固定の為の接着剤
15の塗布作業は人手に頼る事が多く作業性が悪いとい
う問題点がある。又、接着剤15の塗布量を均一にする
事が困難であり、塗布量の過不足により様々な不良の原
因となっていた。この様に、従来のフェライトビーズは
リード線に取り付けた後固定する構造となっていたので
取り扱いが不便であった。
【0004】図6は抵抗やコンデンサ等の電気部品のリ
ード線にフェライトビーズを取り付けた状態を示した概
略外観斜視図である。この事例では、チューナーの高周
波回路が搭載されたプリント基板16上に組み込まれた
電気部品のリード線にフェライトビーズ1が取り付けら
れている。この場合のフェライトビーズも高周波回路の
不要輻射対策としてリード線3に取り付けられている。
しかしながら、この状態では振動等によりゆるむ可能性
があるため、ネジロックを塗布して固定していた。この
様に後処理が必要であり作業性が悪く且つ工程が嵩むと
いう問題点があった。
【0005】図7は高速デジタルIC17の出力ピン1
8にフェライトビーズ1が取り付けられた状態を示した
事例である。この事例も同様にフェライトビーズが不要
輻射対策として用いられている。この場合にもフェライ
トビーズ1の透孔部に出力ピン18に挿入した後に、何
らかの固定手段を講じる必要があり、作業が繁雑になる
という問題点があった。
【0006】以上、図5〜図7を参照して説明したよう
に、従来のフェライトビーズはリード線を固定するため
に多くの工数を必要とする問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、リード線を通
す為の透孔部を有する筒形状のフェライトビーズであっ
て、フェライトビーズの透孔部に沿った側面から透孔部
に達する少なくとも1個の貫通孔を有し、貫通孔に透孔
部に突出するリード線固定用部材を配設したことを特徴
とする。また、透孔部内に、両端が透孔部開口面の両側
に係合されるとともに、透孔部内の少なくとも1箇所に
凸部が形成されたリード線固定用部材を配設したことを
特徴とする。
【0008】
【作用】本考案の透孔部を有するフェライトビーズは、
あらかじめ弾性を有するリード線固定用部材が組み込ま
れており、フェライトビーズの透孔部にリード線を挿入
すると、リード線固定用部材により自動的にフェライト
ビーズがリード線に固定される。従って、従来の様に別
途固定の為の後処理や後加工を要しない。また、部品の
リード線を挿入する際に、いずれの方向からも容易に挿
入することができ、リード線を挿入する方向を選ぶ必要
がない。さらに、リード線固定用部材が透孔部の少なく
とも一部に取り付けられ、リード線は透孔部内において
ポイント的に押圧されて固定されるので、挿入圧が小と
なり、リード線の挿入が容易となり、スループットが向
上する。
【0009】
【実施例】本考案のフェライトビーズを使用した具体的
な実施例について図1〜図4を参照して以下に説明する
が、本考案は以下に示した実施例に限定されるものでは
ない。なお、図中の構成要素で従来の構造と同様の構造
をなしているものについては同一の参照符号を付すもの
とする。第1実施例について一部断面図を含む概略外観
斜視図である図1を参照して説明する。このフェライト
ビーズ1はフェライト粉末の焼結加工により得られ、中
央部に沿って透孔部2が形成されているとともに、外周
側面から透孔部に貫通する貫通孔7が設けられたもので
ある。例えば樹脂栓状の固定用部材4を用い、この固定
用部材4は弾性を有する合成樹脂材料、例えばシリコン
ゴムやウレタンゴムを射出成形加工等により得ることが
できる。この固定用部材4は、フェライトビーズ1の側
壁部に設けられた貫通孔7に圧入されており、その先端
部は透孔部2の内壁に突出している。このフェライトビ
ーズ1に、リード線を挿入すると、リード線は固定用部
材4の弾性力によりポイント的に固定されて容易に離脱
する事はない。また、リード線を挿入する場合、挿入圧
が小で、いずれの方向からも挿入することができるので
挿入方向を選ばない。この貫通孔7および固定用部材4
は2個以上設けることもできる。
【0010】図2は図1に示したフェライトビーズにリ
ード線を挿入した状態を示す概略断面図であり、これを
参照して上記した事例のフェライトビーズの使用方法に
ついて説明する。フェライトビーズ1の一方の開口5ま
たは開口6からリード線の先端を挿入してフェライトビ
ーズ1を取り付ける。このとき、透孔部2に突出した固
定用部材4の先端部8はリード線3によって押し潰され
弾性変形する。この変形により生じた弾性力によりリー
ド線3とフェライトビーズ1は互いに強固に固定され
る。また、図2に示すように、先端部8の変形は貫通孔
7の開口径を超えて拡がるので、固定用部材4の離脱を
有効に防止している。
【0011】次に、第2実施例について、フェライトビ
ーズの概略外観斜視図である図3を参照して説明する。
このフェライトビーズ1はフェライト粉末の焼結加工に
より得られ、中央部に沿って透孔部2が形成されている
とともに、図3に示すように、固定用部材4はあらかじ
めフェライトビーズ1に形成された透孔部2の内部に1
箇所凸部を設け取り付けられている。本実施例では、固
定用部材4の両端は透孔部2の両端の開口5および開口
6で折り曲げられてフェライトビーズ1の外周面に係合
されているが、固定用部材4をより確実に係合するため
に、固定用部材4は断面略コの字形の形状を有し、両端
にはフック9およびフック10が設けられており、フェ
ライトビーズ1の上端部11及び下端部12に各々係合
する様になっている。固定用部材4は透孔部2内で形状
がくの字状に湾曲しており所定の弾性力を備えている。
このくの字状の湾曲部は2箇所以上設けることもでき
る。この固定用部材4をフェライトビーズ1の一方の開
口5または開口6から透孔部2に挿入すると中間部13
が多少変形しながら透孔部2を貫通しフェライトビーズ
1に嵌め込まれる。このとき、図3に示す様に、固定用
部材4の中間部13は透孔部2の径方向内側に突出して
いる。このフェライトビーズ1に、リード線を挿入する
と、リード線は固定用部材4の弾性力によりくの字状の
屈曲部においてポイント的に固定されて容易に離脱する
事はない。また、リード線を挿入する場合、挿入圧が小
で、いずれの方向からも挿入することができるので挿入
方向を選ばない。
【0012】次に、図4を参照して上述したフェライト
ビーズの使用方法を説明する。リード線の一端をフェラ
イトビーズ1の一方の開口5または開口6から挿入する
と、固定用部材4の中間部13を透孔部2の内壁方向に
押圧しながら進入する。所定の位置まで進入した後挿入
を停止して取り付け及び固定作業を完了する。変形され
た中間部13の径方向の弾性力により、フェライトビー
ズ1とリード線3は互いに強固に固定される。
【0013】
【考案の効果】本考案によれば、リード線を通す為の透
孔部を有する筒形状のフェライトビーズにおいて、リー
ド線固定用の固定用部材が上記透孔部に沿って取り付け
られている。この為、フェライトビーズにリード線を挿
入すると同時に固定も可能となり、従来の様に接着剤の
ばらつきにより生じていた不良等を防止することができ
るという効果がある。また、部品のリード線を挿入する
際に、いずれの方向からも容易に挿入することができ、
リード線を挿入する方向を選ぶ必要がない。また、リー
ド線はポイント的に押圧されるので、挿入圧が小とな
り、リード線の挿入が容易となる。従って、フェライト
ビーズをリード線に固定する作業のスループットが向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案にかかるフェライトビーズの第1実施
例を示す概略外観斜視図である。
【図2】 第1実施例の使用方法を説明する為の概略断
面図である。
【図3】 本考案にかかる第2実施例を示す概略外観斜
視図である。
【図4】 第2実施例にかかるフェライトビーズの使用
方法を説明する為の概略外観斜視図である。
【図5】 従来のフェライトビーズをパワートランジス
タに取り付けた状態を示す概略外観斜視図である。
【図6】 従来のフェライトビーズを高周波回路の電子
部品に取り付けた状態を示す概略外観斜視図である。
【図7】 従来のフェライトビーズをデジタルICの出
力ピンに取り付けた状態を示す概略外観斜視図である。
【符号の説明】
1…フェライトビーズ、2…透孔部、3…リード線、4
…固定用部材、5,6…開口、7…貫通孔、8…先端
部、9,10…フック、11…上端部、12…下端部、
13…中間部、14…パワートランジスタ、15…接着
剤、16…プリント基板、17…IC、18…出力ピン

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リード線を通す為の透孔部を有する筒形
    状のフェライトビーズであって、前記フェライトビーズの前記透孔部に沿った側面から前
    記透孔部に達する少なくとも1個の貫通孔を有し、前記
    貫通孔に前記透孔部に突出するリード線固定用部材を配
    設したこと を特徴とするフェライトビーズ。
  2. 【請求項2】 リード線を通す為の透孔部を有する筒形
    状のフェライトビーズであって、前記透孔部内に、両端が前記透孔部開口面の両側に係合
    されるとともに、前記透孔部内の少なくとも1箇所に凸
    部が形成されたリード線固定用部材を配設したこと を特
    徴とするフェライトビーズ。
JP1992005748U 1992-01-17 1992-01-17 フェライトビーズ Expired - Fee Related JP2564779Y2 (ja)

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JP5175844B2 (ja) * 2007-05-21 2013-04-03 株式会社東芝 インダクタンス素子とその製造方法、およびそれを用いたスイッチング電源
JP7472760B2 (ja) * 2020-11-18 2024-04-23 住友電装株式会社 フェライトコア

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