JP2564622Y2 - 緊急遮断弁装置 - Google Patents

緊急遮断弁装置

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JP2564622Y2
JP2564622Y2 JP2182491U JP2182491U JP2564622Y2 JP 2564622 Y2 JP2564622 Y2 JP 2564622Y2 JP 2182491 U JP2182491 U JP 2182491U JP 2182491 U JP2182491 U JP 2182491U JP 2564622 Y2 JP2564622 Y2 JP 2564622Y2
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JP
Japan
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spindle
valve
spindle member
valve device
emergency shut
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JP2182491U
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Inventor
貞夫 栗原
Original Assignee
株式会社森田鉄工所
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は緊急遮断弁装置、特に上
水道設備にあって、地震等の緊急時に過大の水量が流れ
た場合、自動的に主弁を閉じ、流出を防止する緊急遮断
弁装置の改良に関する。
【0002】
【考案の背景】一般的に、上水道設備には地震等の発生
により、管が破壊され過大な水量が噴出したような場合
に、自動的に主弁を閉止し管路を遮断する緊急遮断弁が
付設されている。この緊急遮断弁は通例、主弁の一次側
に設けたオリフィスによって生じる差圧を感知し、パイ
ロットバルブのダイヤフラムを介在させたスピンドルを
作動させることで実行されている。
【0003】しかし上記したオリフィスを使用した弁装
置はスピンドルが下降して主弁を塞いだ状態が得られる
と、オリフィスが元の状態に近く復元していくためその
主弁の閉止状態を保持しておくことができない。
【0004】そこで、前記した主弁の閉止状態を保持す
るため、図3に示すような緊急遮断弁の機構が開発され
た。この図3にあって1はケースであり、このケース1
は上下が開口されたものとなっている。このケース1の
下端にはダイヤフラム2が配置されている。このダイヤ
フラム2は弁箱3の上端面とカバー4によってその周縁
を締持され、そのカバー4の上面がケース1の下方開口
と対応している。
【0005】前記したケース1内にはカバー4の上面と
押え板5の間にコイルスプリング6が弾設されている。
また、カバー4の中央孔にはダイヤフラム2の上部締板
7の頭部が嵌挿され、下部締板8とによってダイヤフラ
ム2の中央部位を押えている。また、下部締板8の下方
には上部スペーサ9が配備され、その上部スペーサ9の
下面に流路閉塞用のゴムシート10が備えられている。
【0006】また、前記した押え板5の中央を貫通して
スピンドル11が備えられ、そのスピンドル11の上部
はケース1の上部開口より突出されている。このスピン
ドル11の突出された上端近くには径を絞った小径部1
1aが形成されている。この小径部11aに対し、その
横方からはスプリング12で付勢されたロックピン13
の先端が臨まれている。即ち、図3に示す従来の緊急遮
断弁装置は緊急時にスピンドル11の下降によってゴム
シート10が弁箱3の流路を閉止した際、スプリング1
2によってロックピン13の先端が小径部11aに入
り、その閉止状態を保持するものである。しかし、この
図3に示す緊急遮断弁にあっても、どうしても水が漏れ
てしまう欠点があった。
【0007】
【考案の目的】そこで、本考案は、上記した従来の技術
の問題点に着目してなされたもので、オリフィスの戻り
や熱による素材の膨張や収縮等によってパイロットバル
ブ部分が復元してしまう場合でも、本体弁の閉止状態を
完璧に維持することができるようにし、その状態で水の
漏れも生じることがないようにした緊急遮断弁装置を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本考案に係る緊急遮断弁装置は一次側と二次側との
流体の差圧によってダイヤフラムを介在させたスピンド
ルを可動させることで主弁を閉止させる緊急遮断弁装置
にあって、前記スピンドルを二つの部材により分離した
構成とし、下方に位置するスピンドル部材を自動ロック
することで上方に位置するスピンドル部材の作動と離れ
てロック状態を維持できるようにしたことを特徴として
いる。
【0009】
【作用】上記した構成としたことによって、上方のスピ
ンドル部材が緊急事態により下降すると下方のスピンド
ル部材を押圧して作動させ、その下方のスピンドル部材
の下降により閉止弁が可動して流路を塞ぐため、その
後、上方のスピンドル部材が何らかの要因により上昇し
ても、その上昇と関係なく流路の閉止状態は維持される
こととなる。
【0010】
【実施例】次に、本考案の実施の一例を図面を参照して
説明する。図1は本考案に使用されるパイロットバルブ
部分の断面図、図2は同じく遮断弁部分の断面図であ
る。
【0011】図1にあって20は下方を開口し、上部に
リフト調整ネジ21の上端挿通孔を穿設したケースであ
る。リフト調整ネジ21の上端はケース20の挿通孔か
ら上方外部へ突出され、そこにナット22が螺合されて
いる。また、23はダイヤフラム24の上カバーであ
り、このダイヤフラム24の上カバー23の中央部分が
ケース20の下方開口に嵌め合わされている。
【0012】この上カバー23とリフト調整ネジ21に
嵌め付けられた受け板25間にはコイルスプリング26
が弾設され、受け板25上となるリフト調整ネジ21の
箇所には流量調整ナット27が螺合されている。また、
ダイヤフラム24は前記した上カバー23と下カバー2
8とによってその周縁を押え保持されたものとなってい
る。
【0013】ダイヤフラム24は、上カバー23の中央
孔に上部を嵌入した上押え部材29と下押え部材30と
によって中央部分を挟持されているもので、上押え部材
29、ダイヤフラム24及び下押え部材30の中心には
連通する同径の挿通孔が設けられ、その挿通孔に上スピ
ンドル部材31が嵌挿されている。この上スピンドル部
材31と前記したリフト調整ネジ21とは同芯直線状に
上下配置され、リフト調整ネジ21の下端と上スピンド
ル部材31の上端とが当接されている。32は小スピン
ドルでリフト調整ネジに割りピンで止着され、その小ス
ピンドル32と上押え部材29との間にはナット33と
バネ座金34が介在されている。
【0014】また、下カバー28の中央には透孔が設け
られ、そこに筒状のスペーサ35が嵌め付けられ、上ス
ピンドル部材31の下端はそのスペーサ35の中心孔を
通って下方へ突出されており、その突出部分には座金3
6を介してナット37が螺合されている。尚38は上部
キャップである。
【0015】一方、図2は緊急遮断弁を示すもので、こ
の緊急遮断弁と図1のパイロットバルブとはL字形をし
た取付材に各々装着され、パイロットバルブの上スピン
ドルに部材31の下端面と、後述する下スピンドル部材
の頂面とが同一軸線上に位置するように配置される。図
2は閉止状態を示しており、本体ケース40には水の流
路となる流入口41及び流出口42が形成されており、
その流入口41と流出口42は流通口43で内部で連通
されている。
【0016】また、本体ケース40は左右が開放され、
その開放部分には各々カバー44、45が止着され、そ
のカバー44、45には後述する横動スピンドルの挿通
孔が穿設されている。この一方のカバー45には上下に
フランジ46、47が延設され、そのフランジ46、4
7には各々上下のブラケット48、49がボルト50、
50により止着されている。上下のブラケットには下ス
ピンドル部材51を挿通する透孔が穿設されており、各
々ブッシュ52、52を介して下スピンドル部材51が
可動に備えられており、この下スピンドル部材51の頂
部に取り付けられたボルト66がパイロットバルブの上
スピンドル部材31の下端面と同軸上で対向する。
【0017】下スピンドル部材51の略中央には横動ス
ピンドル53の挿通孔54が穿設されており、横動スピ
ンドル53はこの挿通孔54及び本体ケース40のカバ
ー44、45及び流通孔43を直線的に通って備えら
れ、その先端はカバー44より外方へ突出されている。
また、横動スピンドル53の他端にはハンドル55がナ
ット56によって取り付けられており、手動で横動スピ
ンドル53を引くことができるものとなっている。
【0018】横動スピンドル53には本体ケース40内
にあって、カバー45と流通孔43間の位置で外面に弁
座57を設けたスプリング受58が取り付けられてお
り、そのスプリング受58とカバー45間にはコイルス
プリング59が弾設され、そのコイルスプリング59に
よって、弁座57は流通孔43方向へ附勢されている。
また、弁座57の外面にはカラー60がバネ座金61と
ナット62によって位置決めされ、このカラー60は流
通孔43より小径のものとされている。
【0019】また、前記した下スピンドル部材51はそ
の下方位置に取り付けられたカラー63、63間に弾設
されたコイルスプリング64によって上方への附勢力を
与えられている。さらに、横動スピンドル53には下ス
ピンドル部材51の挿通孔54近くに小径部65が形成
されており、ハンドル55を操作して横動スピンドル5
3をコイルスプリング59の附勢力に抗して引き、小径
部65が挿通孔54の位置へ来ると、下スピンドル部材
51はコイルスプリング64の附勢力で所定ストローク
分上方へ可動し、流通孔54と小径部65との係合でそ
の状態が保たれる。この状態で弁座57は流通孔43と
離れ、水の流通状態、即ち、この緊急遮断弁は開状態と
なる。
【0020】上記した開状態の時、緊急事態が発生し、
パイロットバルブの上スピンドル部材31が下降する
と、その上スピンドル部材31の下端がナット66と当
接して下スピンドル部材51を下方へコイルスプリング
64の附勢力に抗して押し下げる。すると、挿通孔54
と横動スピンドル53の小径部65との係合が外れ、コ
イルスプリング59の附勢力で横動スピンドル53は図
2に示す状態へ自動的に移行され、同時に流通孔43は
弁座57によって閉塞されることとなる。この閉止状態
では横動スピンドル53が下スピンドル部材51の挿通
孔54に入り込むため、コイルスプリング64の上方へ
の附勢力は押えられたままとなり、仮りに、何らかの要
因でパイロットバルブの上スピンドル部材31が再上昇
しても緊急遮断弁の流通孔43の閉止状態は維持される
こととなる。
【0021】
【考案の効果】上述したように、本考案に係る緊急遮断
弁装置によると、パイロットバルブ部分と緊急遮断弁部
分との作動スピンドルを完全に分離させた構造のため、
パイロットバルブの上スピンドル部材が復帰した場合で
も、緊急遮断弁の閉止状態を維持でき人為的に復元しな
い限り、その閉止状態を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に使用されるパイロットバルブの一例を
示す断面図である。
【図2】本考案に使用される緊急遮断弁の一例を示す断
面図である。
【図3】従来の緊急遮断弁装置を示す断面図である。
【符号の説明】
20 ケース 24 ダイヤフラム 26 コイルスプリング 31 上スピンドル部材 40 本体ケース 43 流通孔 51 下スピンドル部材 53 横動スピンドル 54 挿通孔 57 弁座 59 コイルスプリング 64 コイルスプリング 65 小径部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次側と二次側との流体の差圧によって
    ダイヤフラムを介在させたスピンドルを可動させること
    で主弁を閉止させる緊急遮断弁装置にあって、前記スピ
    ンドルを二つの部材により分離した構成とし、下方に位
    置するスピンドル部材を自動ロックすることで上方に位
    置するスピンドル部材の作動と離れてロック状態を維持
    できるようにしたことを特徴とする緊急遮断弁装置。
JP2182491U 1991-03-12 1991-03-12 緊急遮断弁装置 Expired - Lifetime JP2564622Y2 (ja)

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JP2182491U JP2564622Y2 (ja) 1991-03-12 1991-03-12 緊急遮断弁装置

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JPH04110273U JPH04110273U (ja) 1992-09-24
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