JP2564599Y2 - 水中構造物の移送装置 - Google Patents

水中構造物の移送装置

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JP2564599Y2
JP2564599Y2 JP5672892U JP5672892U JP2564599Y2 JP 2564599 Y2 JP2564599 Y2 JP 2564599Y2 JP 5672892 U JP5672892 U JP 5672892U JP 5672892 U JP5672892 U JP 5672892U JP 2564599 Y2 JP2564599 Y2 JP 2564599Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、水中に水中構造物を移
動させる水中構造物の移送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、沈埋函等の水中構造物の移動にあ
っては、水中構造物を浮かせた状態で移動している。す
なわち、水中構造物をドライドッグで組み立て、このド
ライドッグ内に注水することにより、水中構造物を浮上
させる。この水中構造物は、該水中構造物の設置対象の
水域にプレーシングパージ等の特殊船で曳航される。そ
の後、水中構造物を水底面に沈設させるとともに、各沈
埋函を接続する。ここで、水中構造物にアンカーワイヤ
ーを張設することにより、水中構造物を曳航・沈設す
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、水中構
造物をドライドッグで浮上させるから、ドライドッグ、
艤装岸壁等の水中構造物の浮上作業が必要になり、ドラ
イドッグ内の設備を撤去し、ドライドッグ内に注水する
から、浮上作業が煩雑であった。そして、水中構造物を
プレーシングバージ等の高価な特殊船で曳航させるか
ら、この特殊船の使用に多大な費用を要するとともに、
水中構造物の移送作業が煩雑であった。さらに、アンカ
ワイヤーを張設するから、このアンカーワイヤーが水中
構造物の設置対象水域の航路障害になる場合があり、航
路の安全性の確保が困難である。
【0004】本考案は前記課題を有効に解決するもの
で、水中構造物の施工作業性を向上させるとともに、航
路の安全性を確保できる水中構造物の移送装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の水中構造物の移
送装置は、複数の沈埋函等の水中構造物を水中に移動さ
せる水中構造物の移送装置であって、前記水中構造物の
側面に設けられたブラケットと、該ブラケットを支持す
る装置本体とから構成され、該装置本体は、水底面を走
行する無限軌道と、該無限軌道に前記ブラケットを支持
させる伸縮自在なジャッキとを有する構成にされ、前記
ブラケットはジャッキに枢支されていることを特徴とす
るものである。
【0006】
【作用】本考案の水中構造物の移送装置では、前記水中
構造物の側面に設けられたブラケットと、該ブラケット
を支持する装置本体とから構成されているから、水中構
造物はその側面から装置本体に支持される。この装置本
体の無限軌道は、凹凸状態の水底面にあっても走行され
る。装置本体のジャッキは伸縮自在にされているから、
このジャッキを伸ばすことによりブラケットが支持さ
れ、ジャッキを縮めることにより水中構造物が水底面に
設置される。前記ブラケットはジャッキに枢支されてい
る構成にしたから、水中構造物の変位をジャッキが吸収
する。
【0007】
【実施例】以下、本考案の水中構造物の移送装置の一実
施例について、図1ないし図3を参照しながら説明す
る。図1に示すように、符号1は水中構造物の移送装置
であり、この水中構造物の移送装置1は、複数の沈埋函
等の水中構造物2の周囲側面に設けられたブラケット1
0と、これらブラケット10をそれぞれ支持する装置本
体20とから構成されている。前記水中構造物2は、水
中トンネル等を複数分割されてなり、図では立坑4に接
続されている。
【0008】ブラケット10は、略直方体状の水中構造
物2の進行方向に沿う各側面の両端部に設けられ、図2
に示すように、水中構造物2の側面に固定され、略鉛直
方向に延びる保持板11と、この保持板11の下端部に
固定され、略水平方向に延びる支持板12と、これら保
持板11、支持板12に固定され、正面視略直角三角形
状に形成された補強板13とから構成されている。前記
支持板12には、その先端に下方に開口された軸受け部
14が形成されている。この軸受け部14は、くぼんだ
半球面状に形成されている。ここで、補強板13は、二
枚並設されている。
【0009】装置本体20は、図3に示すように、水底
面を走行するキャタピラ等の無限軌道21と、この無限
軌道21が取り付けられ、該無限軌道21を作動させる
走行体22と、この走行体22の上部に固定されたジャ
ッキ23とから構成されている。ここで、走行体22に
は、装置本体20に浮力を作用させる空気タンク27が
複数設けられている。
【0010】ジャッキ23は、伸縮自在なアーム部24
と、このアーム部24を伸縮させ、走行体22に付設さ
れた油圧ユニット(図示略)とから構成されている。ア
ーム部24では、半球面状に突出形成された先端部が前
記ブラケット10の軸受け部14に嵌め合わされてい
る。すなわち、ブラケット10の変位に対してジャッキ
23のアーム部24が吸収するとともに、ジャッキ23
はブラケット10を支持する構成にされている。いわゆ
る、ブラケット10はジャッキ23に枢支されている。
【0011】前記水中構造物の移送装置1で水中構造物
2を移送する方法について説明する。あらかじめ沈埋函
等の水中構造物2の設置対象の水底面の両岸の地表面を
掘削し、この掘削された地表面に斜路を施工するととも
に、両岸に水の侵入を防止する土留め壁等の締め切りを
設ける。前記斜路で、複数の水中構造物2を組み立て、
ブラケット10を固定する。このブラケット10の支持
板12に装置本体20のジャッキ23を当接させ、ジャ
ッキ23のアーム部24を伸ばすことにより、アーム部
24の先端部を支持板12の軸受け部14に嵌め合わ
す。さらに、アーム部24を伸ばし、水中構造物2を持
ち上げる。
【0012】そして、前記締め切りから装置本体20を
水底面に移動させることにより、水中構造物2を水中に
移送させる。このとき、装置本体20の無限軌道21は
水底面の凹凸を吸収するとともに、水中構造物2はブラ
ケット10を介して装置本体20のジャッキ23に枢支
されているから、水中構造物2に対する装置本体20の
変位は吸収される。このため、水底面が凹凸状態にあっ
ても、水中構造物2は移送される。この水中構造物2を
装置本体20で先行配設された水中構造物2付近に移送
する。後行水中構造物2を所定水底面に移送した後、ジ
ャッキ23のアーム部24を縮めることにより、後行水
中構造物2を水底面に降ろす。こうして、水中構造物の
移送装置20で順次水中構造物2を水中に移送し、これ
ら水中構造物2を接続・配置することにより、水中トン
ネル等の水中構造物2が施工される。
【0013】このような水中構造物の移送装置1によれ
ば、水中構造物2の進行方向における側面の両端部にそ
れぞれ設けられたブラケット10と、これらブラケット
10をそれぞれ支持する装置本体20とから構成されて
いるから、水中構造物2は四隅の側面から装置本体20
に支持される。このため、水中構造物2を各装置本体2
0で支持できるから、装置本体20を移動させることに
より水中構造物2を移送でき、水中構造物2の移送作業
性を向上させることができる。一方、特殊船で水中構造
物2を曳航する作業が不要になることから、高価な特殊
船を不要にでき、水中構造物2の移送に要する費用を低
減できる。
【0014】前記装置本体20は、水底面を走行する無
限軌道21と、この無限軌道21に前記ブラケット10
を支持させる伸縮自在なジャッキ23とを有する構成に
されているから、このジャッキ23を伸ばすことにより
ブラケット10が支持され、水中構造物2の四隅が水底
面より上方に押し上げられ、無限軌道21で水底面を走
行される。このため、水中構造物2の浮上作業を不要に
できる。一方、ジャッキ23を縮めることにより水中構
造物2が水底面に設置される。したがって、凹凸状態の
水底面にあっても、この凹凸状態の水底面を無限軌道2
1で吸収でき、水底面に沿って水中構造物2を移送で
き、水面にアンカーワイヤー、特殊船が存在しなくなる
から、かかる水面を航行する各種の船の安全性が確保さ
れ、水中構造物2の設置対象水域の航路の安全性を確保
できる。
【0015】前記ブラケット10はジャッキ23に枢支
されている構成にしたから、凹凸状態の水底面を装置本
体20が移動する場合にあっても、この装置本体20に
対する水中構造物2の変位を吸収できる。すなわち、装
置本体20の変位に対してジャッキ23のアーム部24
がブラケット10の軸受け部14を回動するとともに、
この軸受け部14にアーム部24が嵌合された状態を維
持する。このため、水中構造物2を確実に支持できるか
ら、水中構造物2の移動作業の安全性を向上させること
ができる。
【0016】なお、前記実施例では、ブラケット10を
ジャッキ23で枢支したが、このジャッキ23を走行体
22で枢支してもよい。また、水中構造物2の側面にブ
ラケット10を設け、このブラケット10を支持する構
成にしたが、リフト付き装置本体でもよい。このリフト
付き装置本体では、リフトで直接水中構造物2を押し上
げ、水底面に水中構造物2を降ろしてもよい。
【0017】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の水中構造
物の移送装置によれば、複数の沈埋函等の水中構造物の
側面に設けられたブラケットと、該ブラケットを支持す
る装置本体とから構成されているから、水中構造物はそ
の側面から装置本体に支持される。このため、水中構造
物を装置本体で支持できるから、装置本体を移動させる
ことにより水中構造物を移送でき、水中構造物の移送作
業性を向上させることができる。一方、特殊船で水中構
造物を曳航する作業が不要にされることから、高価な特
殊船を不要にでき、水中構造物の移送に要する費用を低
減できる。
【0018】前記装置本体は、水底面を走行する無限軌
道と、該無限軌道に前記ブラケットを支持させる伸縮自
在なジャッキとを有する構成にされているから、このジ
ャッキを伸ばすことによりブラケットが支持され、水中
構造物が押し上げられ、無限軌道で水底面を走行され
る。このため、水中構造物の浮上作業を不要にできる。
一方、ジャッキを縮めることにより水中構造物が水底面
に設置される。したがって、凹凸状態の水底面にあって
も、この水底面に沿って水中構造物を移送でき、水面に
アンカーワイヤー、特殊船が存在しなくなるから、かか
る水面を航行する各種の船の安全性が確保され、水中構
造物の設置対象水域の航路の安全性を確保できる。
【0019】前記ブラケットはジャッキに枢支されてい
る構成にしたから、凹凸状態の水底面を装置本体が移動
する場合にあっても、この装置本体に対する水中構造物
の変位を吸収できるとともに、装置本体は水中構造物の
支持状態を維持できる。このため、水中構造物を確実に
支持できるから、水中構造物の移動作業の安全性を向上
させ、水中構造物の施工作業性を向上させることができ
るという効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の水中構造物の移送装置を示す斜視図で
ある。
【図2】図1の装置本体を示す正面図である。
【図3】図2の側面図である。
【符号の説明】
1 水中構造物の移送装置 2 水中構造物 10 ブラケット 20 装置本体 21 無限軌道 23 ジャッキ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の沈埋函等の水中構造物を水中に移
    動させる水中構造物の移送装置であって、前記水中構造
    物の側面に設けられたブラケットと、該ブラケットを支
    持する装置本体とから構成され、該装置本体は、水底面
    を走行する無限軌道と、該無限軌道に前記ブラケットを
    支持させる伸縮自在なジャッキとを有する構成にされ、
    前記ブラケットはジャッキに枢支されていることを特徴
    とする水中構造物の移送装置。
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