JP2564560Y2 - ブレーキバンド - Google Patents

ブレーキバンド

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JP2564560Y2
JP2564560Y2 JP1990083083U JP8308390U JP2564560Y2 JP 2564560 Y2 JP2564560 Y2 JP 2564560Y2 JP 1990083083 U JP1990083083 U JP 1990083083U JP 8308390 U JP8308390 U JP 8308390U JP 2564560 Y2 JP2564560 Y2 JP 2564560Y2
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栄記 梅澤
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エヌエスケー・ワーナー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は自動車用、農機用、又は建機用などの車両
用変速機に使用されるブレーキバンドに関する。
〔従来の技術〕
従来のブレーキバンド7の構成の一例を第18図に示す
と、接着剤のついた湾曲した薄い鋼板のストラップ3に
多孔質の薄い湿式摩擦材(ライニング)2が接着された
構造となっている。5は油溝、6は油孔を示している。
現在車両用変速機に求められる特性は、非常に厳しい
ものであり、(1)高容量、(2)低フリクション(引
きずりトルクが小)、(3)作動ショックの低減等の条
件を満足させなければならない。
変速機内のブレーキバンドは相手のブレーキドラムと
の間に一定のクリアランスを設定しており、変速性能
(作動ショック)とフリクションとの関係によって大き
さを決定している。
この隙間はブレーキバンドが作用点(アプライ部)と
支点(アンカー部)の2点により支持されていることか
らブレーキドラム1の径、装着方法(即ちブレーキが非
作動時の支持方法)などにより部分的に変化し、フリク
ションに大きな影響を与える。
〔この考案が解決しようとする問題点〕
しかしながらこのような従来のブレーキバンドにあっ
ては、ブレーキドラムの径、装着方法(非作動時の支持
方法)によってはブレーキドラムとライニングの接触面
積の増加をもたらし、それとともにフリクションも増大
する。その対策の一つとして、ブレーキドラムとライニ
ングとの装着時のクリアランスを大きくする方法もある
が、作動ショックの悪化をまねくことになる。また装着
方法によっては効果がない場合もある。このフリクショ
ンは車両用変速機の入力と出力の効率を悪化させるだけ
ではなくライニングの耐久性を悪化させるという問題点
があった。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案では従来の欠点を解消するために、車輌用変
速機に装備される湿式ブレーキバンドであって、ブレー
キバンドのストラップが、ブレーキドラムとの接触や、
ブレーキ装置内に存在する油の粘性により、ブレーキの
非作動時にあってもブレーキドラムから引きずりトルク
を受けるものにおいて、 ブレーキバンドのストラップに貼着されたうすい湿式
摩擦材がその円周方向及び/又は軸方向において、ブレ
ーキバンドの、ブレーキドラムとの接触表面に、なだら
かな及び/又は急激な凹凸を連続して一様に形成してそ
の厚みを変化させ、ブレーキの非作動時におけるブレー
キバンドの装着状態では、ブレーキバンドとブレーキド
ラムとが点接触又は線接触をしてその間に隙間を形成
し、接触面積を小さくするように構成されていることを
特徴とするブレーキバンド。
〔作用〕
ブレーキバンドの装着状態(ブレーキの非作動状態)
では、第17図(a)(支点、作用点の位置が下方の場
合)と、第17図(b)(支点、作用点の位置が側方の場
合)に示すように、ライニング2と、ブレーキドラム1
は図の斜線を施したC部で接触している。したがってブ
レーキドラムが回転した場合には接触部が常に引きずっ
ており、車両用変速機の入出力の効率(燃費等)を低下
させる。また摩擦熱の発生により潤滑油膜の薄い接触部
のライニングは焼損されやすい。従って、常時の装着状
態(即ちブレーキの非作動状態)では接触面積をいかに
低減させるかが効率及び寿命を改善させる手法となる。
この考案では、ブレーキバンドにおいて、薄い湿式摩
擦材(ライニング)の厚みを変えてドラム側に対する凸
部を形成するようにして、点接触か線接触をさせ、接触
面積を小さくし、フリクションの低減、またブレーキド
ラム上の油膜の形成を従来より向上させ、摩擦熱の冷却
効果を高め耐久性を向上させている。
〔実施例〕
第1図(a)はこの考案の一実施例を示す断面図であ
り、第2図はライニング2の内側からみた展開図であっ
て、1はブレーキドラム、2はストラップ3に接着され
たライニング、4,4′はアンカー側(支点)及びアプラ
イ側(作用点)のブラケットであって、第2図に示すよ
うに、ライニング2は油溝5によって左右の部分2′,
2″に分かれている。第1図(b)のD−D断面の如
く、ライニングの厚さを変化させて、強制的にブレーキ
バンドのライニング2とブレーキドラム1の間に隙間を
維持することが可能となる。それにより接触面積を第17
図に示す従来装置のC部分(斜線を施した部分)を比し
て格段に小さくでき、ブレーキドラム上の油膜の形成を
従来装置より向上させ、摩擦熱を冷却する効果も上が
り、耐久性を得ることができる。図で符号8が接触部を
示す。
第3図ないし第16図は種々なライニングの態様の例を
示すもので、各図の(a)は第2図のA−A断面に対応
する断面を示し、各図の(b)は第2図のB−B断面に
対応する断面図である。又第2図ないし第16図で21,22
はライニングの長手方向の端部を、23,24は夫々ライニ
ングの両側部分を示している。
第3図の例では、ライニング1は両端21,22から中央
に向けて次第に厚みが減り、中央で最低点25となり、そ
の間に空所を形成する。断面B−Bの方は変化していな
い。
第4図の例では、両端から次第に厚くなり、中央で最
高点に達する。断面B−Bの方は変化しない。
第5図の例では両端21,22から厚みが次第に厚くなり
互いに1/3の長さのあたりで、最高点27、28の間は高原
状態になる。断面B−Bの方はやはり変化していない。
第6図の例では、両端21,22から連続した波形部分29
を形成し、波形部と波形部の間の30が凹所部分となる。
B−B断面にはやはり変化はない。
第7図の例は両端21,22から連続した鋸歯状形31を連
続して形成し、歯が落ち込んでいる部32のところから凹
所となる。断面B−Bの方は変化していない。
第8図の例では、低点33と高点34とを結んだ連続山形
状を形成している。断面B−Bの方は変化していない。
第9図の例では、断面A−Aでは端部21から端部21に
向けて、連続して薄くなっており、断面B−Bの方は変
化していない。
第10図の例では、A−A断面の方では厚みに変化はな
いが、B−B断面の方で、両側のライニング2′,2″が
両側23,24の方から油溝5の方に向けて次第に厚みを減
じている。
第11図の例では、A−A断面の方では厚みに変化はな
いが、B−B断面の方で両側23,24からかまぼこ型に油
溝5の方向に厚みを増している。
第12図の例では、A−A断面の方では厚みに変化はな
いが、B−B断面の方では、油溝5の両側のライニング
2′,2″が夫々厚みをかまぼこ型に変化している。
第13図の例では、A−A断面の方では厚みは変化させ
ず、B−B断面の方はライニング2′,2″が共に一方向
に厚みを減らしている。
第14図の例では、A−A断面の方では厚みに変化はな
く、B−B断面の方では例えばライニング2′の方は変
化なく、ライニング2″の方は油溝5から端部24の方に
厚みを減らしている。
第15図の例ではA−A断面の方に両端21,22から連続
した波形29を形成してあるとともにB−B断面の方も厚
みを変化させている(第15図の例は第1図(b)に示し
た形状に類似している)。
第16図の例ではA−A断面の方に連続した鋸歯状形31
及び波形29を形成するとともに、B−B断面の方も、油
溝5から両側部23,24に向って厚みを減らした形状とな
っている。
以上は一例であって、この外、円周方向及び/又は軸
方向(A−A断面及び/又はB−B断面)に任意の厚み
の変化が考えられる。
〔効果〕
この考案の構成は前記の如きもので、ブレーキバンド
のライニングの形状を点接触又は線接触としたため、作
動ショックを損なわずにブレーキバンドの平常の装着状
態(ブレーキの非作動状態)でのフリクションの低減と
ライニングの耐久性が得られ、製品の信頼性を向上させ
ることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)はこの考案のブレーキバンドの断面図、第
1図(b)は第1図(a)のD−D断面図、第2図はブ
レーキバンドの展開図、第3図〜第16図はこの考案のラ
イニングの形状の各実施例であって、各図の(a)は第
2図のA−A断面を、各図の(b)は第2図のB−B断
面を示し、第17図(a)(b)は従来のブレーキバンド
のブレーキドラムとの接触状態の説明図、第18図は従来
のブレーキバンドの斜視図である。 符号の説明 1…ブレーキドラム、2…ライニング、3…ストラッ
プ、4,4′…ブラケット、5…油溝、6…油孔、7…ブ
レーキバンド、8…接触部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輌用変速機に装備される湿式ブレーキバ
    ンドであって、ブレーキバンドのストラップが、ブレー
    キドラムとの接触や、ブレーキ装置内に存在する油の粘
    性により、ブレーキの非作動時にあってもブレーキドラ
    ムから引きずりトルクを受けるものにおいて、 ブレーキバンドのストラップに貼着されたうすい湿式摩
    擦材がその円周方向及び/又は軸方向において、ブレー
    キバンドの、ブレーキドラムとの接触表面に、なだらか
    な及び/又は急激な凹凸を連続して一様に形成してその
    厚みを変化させ、ブレーキの非作動時におけるブレーキ
    バンドの装着状態では、ブレーキバンドとブレーキドラ
    ムとが点接触又は線接触をしてその間に隙間を形成し、
    接触面積を小さくするように構成されていることを特徴
    とするブレーキバンド。
JP1990083083U 1990-08-07 1990-08-07 ブレーキバンド Expired - Lifetime JP2564560Y2 (ja)

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JPS5910528U (ja) * 1982-07-13 1984-01-23 株式会社サンテイ製作所 バンドブレ−キ
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