JP2564173B2 - コークス炉における炉蓋のシール装置 - Google Patents

コークス炉における炉蓋のシール装置

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JP2564173B2
JP2564173B2 JP63162456A JP16245688A JP2564173B2 JP 2564173 B2 JP2564173 B2 JP 2564173B2 JP 63162456 A JP63162456 A JP 63162456A JP 16245688 A JP16245688 A JP 16245688A JP 2564173 B2 JP2564173 B2 JP 2564173B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、コークス炉における炉蓋のシール装置に
関し、さらに詳しくは、コークス炉において、炉本体の
炉枠部と、この炉枠部に被蓋される炉蓋本体の全周辺部
との間に、ナイフエッジによる押し付け手段でシールプ
レートを介在させるようにした、いわゆる、ヘアピンタ
イプでの炉蓋のシール装置の改良に係るものである。
〔従来の技術〕
一般によく知られているように、コークス炉において
は、その炭化室内に原料石炭を装入し、これを加熱、乾
留処理してコークスを製造するが、この原料石炭の加
熱、乾留処理時にあつて、炉本体の内部に発生するガス
が、炉枠部に被蓋される炉蓋本体の周辺部分から漏れ出
して、作業環境を悪化させ、かつ地域社会への公害問題
に大きな影響を与えることになる。
そこで、最近に至つては、炉本体の炉枠部に対して、
シールプレートをナイフエッジによる押し付け手段で常
時押圧させるようにした、いわゆるシールプレート付き
の炉蓋がシール装置として開発され、実用に供されてい
る。そして、この場合、シールプレート付きの炉蓋に
は、炉蓋本体と炉蓋ライニング材との間にシールプレー
トを取付けるようにしたストレートタイプのものと、炉
蓋本体の周辺部にナイフエッジを介してシールプレート
を配置させたヘアピンタイプのものとの2種類の形式が
ある。
従来例によるこの種の一般的なコークス炉の概要構成
を第2図に示し、また、このコークス炉における炉蓋の
シール装置として、ストレートタイプによるシール装置
の概要構成を第3図に、ヘアピンタイプによるシール装
置の概要構成を第4図にそれぞれ示してある。
すなわち、第1図に示すコークス炉の構成において、
符号1はコークス炉の炉本体、2はこの炉本体1の炉枠
部1aに着脱自在に被蓋される炉蓋本体であり、3は炉本
体1内に原料石炭4を装入する石炭装入車である。
しかして、前記コークス炉の炉本体1内には、石炭装
入車3によつて原料石炭4が装入され、かつこの炉本体
1の炉枠部1aを炉蓋本体2により閉蓋させた状態で、装
入された原料石炭4を加熱、乾留処理すると、炉本体1
内に発生する石炭ガス5は、この炉本体1の上部に設け
られた上昇管6からコレクティングメイン配管7を経
て、図示省略したガス精製設備に給送される。
また、前記コークス炉の構成において、ストレートタ
イプによるシール装置の場合にあつては、第3図に示さ
れているように、炉蓋本体2と炉蓋ライニング材2aとの
間に、シールプレート8を介在させて取付けると共に、
このシールプレート8の全周囲を、バネなどの押し付け
手段10をもつナイフエッジ9により支持させて、炉本体
1での炉枠部1aとの間のシール作用を得るようにしてお
り、さらにまた、ヘアピンタイプによるシール装置の場
合にあつては、第4図に示されているように、炉蓋本体
2の全周辺部での炉蓋ライニング材2aの外側部分に、シ
ールプレート8を介在させて取付け、このシールプレー
ト8の全周囲を、前例と同様にバネなどの押し付け手段
10をもつナイフエッジ9により支持させて、炉本体1で
の炉枠部1aとの間のシール作用を得るようにしているの
である。
〔発明が解決しようとする課題〕
こゝで、従来例構成による前者のストレートタイプの
シール装置の場合にあつては、既設の炉蓋を一旦、解体
した上でシールプレート8を装着する必要があるため
に、コスト高になると云う不利があり、これに対して後
者のヘアピンタイプのシール装置では、既設の炉蓋を解
体せずにシールプレート8の装着が可能なことから、比
較的安価に提供できると云う利点がある。
しかしながら、前記したヘアピンタイプのシール装置
の場合には、一方で、シールプレート8の裏面側に隙間
11が発生するために、原料石炭の装入時に、この隙間に
石炭4の一部が侵入し、かつ乾留処理に伴つて発生する
タール分の付着とその固化、成長のために、炉枠部1aに
対してシールプレート8が傾斜することになり、ナイフ
エッジ9による押し付け力が低下してガス漏れを生ずる
ほか、シールプレート8での歪みのために、このシール
プレート8の耐用寿命が短くなつて取換え頻度が増すと
云う欠点があつた。
この発明は、従来のこのような問題点を解消するため
になされたもので、その目的とするところは、シールプ
レートのナイフエッジによるシール作用を確実かつ効果
的に維持させると共に、このシールプレートの耐用寿命
を延長し得るようにした、この種のコークス炉における
炉蓋のシール装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、この発明に係るコークス
炉における炉蓋のシール装置は、ヘアピンタイプのシー
ル装置の構成において、シールプレートの裏面側と炉蓋
本体との間の隙間部分に、耐熱性充填材を充填させ、こ
の耐熱性充填剤によつて隙間部分への原料石炭の侵入、
発生タール分の付着とその固化、成長などを防止するよ
うにしたものである。
すなわち、この発明は、炉蓋本体の全周辺部にシール
プレートを設けると共に、押し付け手段を有するナイフ
エッジにより、このシールプレートを炉本体の炉枠部に
押し付けてシール作用を得るようにしたコークス炉のシ
ール装置において、前記シールプレートの裏面側と炉蓋
本体との間の隙間部分に、耐熱性充填剤を充填したこと
を特徴とするコークス炉における炉蓋のシール装置であ
る。
〔作用〕
従つて、この発明においては、ヘアピンタイプのシー
ル装置の構成にあつて、シールプレートの裏面側と炉蓋
本体との間の隙間部分に、耐熱性充填剤を充填させるよ
うにしたので、この耐熱性充填剤によつて、隙間部分へ
の原料石炭の侵入、発生タール分の付着とその固化、成
長などを防止できるのである。
〔実 施 例〕
以下、この発明に係るコークス炉における炉蓋のシー
ル装置の一実施例につき、第1図を参照して詳細に説明
する。
第1図はこの実施例によるヘアピンタイプのシール装
置を適用した炉枠部に対する炉蓋本体の閉蓋状態での概
要構成を模式的に示す断面説明図であり、この第1図実
施例の装置構成において、前記第3図従来例の装置構成
と同一符号は同一または相当部分を示している。
この実施例装置においては、ヘアピンタイプのシール
装置の構成にあつて、シールプレートの裏面側と炉蓋本
体との間の隙間部分に、耐熱性充填剤を充填させること
によつて、この隙間部分への原料石炭の侵入、発生ター
ル分の付着とその固化、成長などを防止させるようにし
たものである。
すなわち,この実施例装置の場合には、第1図に示さ
れているように、炉蓋本体2の全周辺部での炉蓋ライニ
ング材2aの外側部分に、シールプレート8を介在させて
取付け、このシールプレート8の全周囲を、バネなどの
押し付け手段10をもつナイフエッジ9により支持させ
て、従来例装置の場合と同様に、炉本体1での炉枠部1a
との間のシール作用を得るようにすると共に、前記シー
ルプレート8の裏面側と炉蓋本体2との間の先に述べた
隙間11の相当部分に、耐熱性充填剤12を充填させ、この
ようにして充填された耐熱性充填剤12の存在によつて、
従来例装置の場合でのように、隙間11部分への原料石炭
の侵入、発生タール分の付着とその固化、成長などを完
全に防止させたものである。
しかして、この実施例構成の場合、前記シールプレー
ト8については、これを図に矢印aで示す方向から容易
に装着可能であり、また、このシールプレート8の装着
前、もしくは装着後にあつて、隙間11の相当部分に耐熱
性充填剤12を充填させればよい。
そしてまた、前記耐熱性充填剤12としては、この場
合、耐熱性250℃のシリコンゴムを使用した。このシリ
コンゴムの性状を次の第1表に示してある。
本発明者の実験によると、この耐熱性シリコンゴムを
用いた耐熱性充填剤12の充填によつて、シールプレート
8による良好なシール作用を達成した上で、所期通りの
隙間部分への原料石炭の侵入、発生タール分の付着とそ
の固化、成長などを防止でき、かつ同時にこのシールプ
レート8の耐用寿命を向上し得た。
なお、この実施例においては、耐熱性充填剤として耐
熱性シリコンゴムを用いるようにしているが、その他、
無機系耐熱材料を使用しても、同様な作用、効果を得ら
れるのである。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、この発明によれば、炉蓋本体の
全周辺部にシールプレートを設けると共に、押し付け手
段を有するナイフエッジにより、このシールプレートを
炉本体の炉枠部に押し付けてシール作用を得るようにし
たコークス炉のシール装置において、シールプレートの
裏面側と炉蓋本体との間の隙間部分に、耐熱性充填剤を
充填させるようにしたので、この耐熱性充填剤の充填に
よつて、隙間部分への原料石炭の侵入、発生タール分の
付着とその固化、成長などを完全に防止できることゝな
つて、このためにシールプレートによる良好なシール作
用を継続して維持でき、その結果、このシールプレート
の耐用寿命を格段に延長し得るばかりか、充填される耐
熱性充填剤も極めて低廉であるから、結果的にシール装
置自体を安価に構成して提供できるなどの優れた特長が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例によるヘアピンタイプのシ
ール装置を適用した炉枠部に対する炉蓋本体の閉蓋状態
での概要構成を模式的に示す断面説明図であり、また、
第2図は従来例によるこの種の一般的なコークス炉の概
要構成を模式的に示す断面説明図、第3図および第4図
は同上従来例でのコークス炉における炉蓋のストレート
タイプおよびヘアピンタイプによるシール装置の概要構
成を模式的に示すそれぞれに断面説明図である。 1……コークス炉の炉本体、1a……炉本体の炉枠部、2
……炉蓋本体、2a……炉蓋ライニング材、3……石炭装
入車、4……原料石炭、5……石炭ガス、8……シール
プレート、9……ナイフエッジ、10……バネなどの押し
付け手段、11……隙間、12……耐熱性充填剤。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炉蓋本体の全周辺部にシールプレートを設
    けると共に、押し付け手段を有するナイフエッジによ
    り、このシールプレートを炉本体の炉枠部に押し付けて
    シール作用を得るようにしたコークス炉のシール装置に
    おいて、前記シールプレートの裏面側と炉蓋本体との間
    の隙間部分に、耐熱性充填剤を充填したことを特徴とす
    るコークス炉における炉蓋のシール装置。
JP63162456A 1988-07-01 1988-07-01 コークス炉における炉蓋のシール装置 Expired - Fee Related JP2564173B2 (ja)

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