JP2564156Y2 - 回転式マイクロバルブ - Google Patents

回転式マイクロバルブ

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JP2564156Y2
JP2564156Y2 JP2938292U JP2938292U JP2564156Y2 JP 2564156 Y2 JP2564156 Y2 JP 2564156Y2 JP 2938292 U JP2938292 U JP 2938292U JP 2938292 U JP2938292 U JP 2938292U JP 2564156 Y2 JP2564156 Y2 JP 2564156Y2
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JP
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substrate
diaphragm
rotating plate
actuator
magnetic field
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JP2938292U
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敬司 上村
秀章 山岸
寧 尾上
敦彦 蒲原
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Yokogawa Electric Corp
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Yokogawa Electric Corp
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  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は,例えばシリコン基板上
に形成された超小型ガスクロマトグラフィのガス流路切
換えに用いて好適なマイクロバルブに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来,この種のマイクロバルブとしては
実開平1−154460に記載された図4に断面で示す
構造のものが知られている。図4において,1はシリコ
ンからなる第1基板であり,このシリコン基板1にはエ
ッチングにより形成された中央部にメサ部6を有するダ
イアフラムが形成され,このダイアフラムを形成する凹
部に連通して溝7が形成されている。2はパイレックス
ガラスからなる第2の基板で,メサ部6と溝7の位置に
合わせて流体の出入口となる貫通孔9,10が形成され
ており,第1,第2の基板は陽極接合により重ねて形成
されている。
【0003】4は断面コ字状の支持部材であり,第1の
基板1に形成されたメサ部6の裏面を覆って接着剤によ
り固定されている。5は圧電アクチュエータ(以下,単
にアクチュエータという)で,このアクチュエータ5は
一端が支持部材4の底部に,他端が第1基板のメサ部6
の裏面に接して配置されている。12はアクチュエータ
に電圧を印加するための電源である。
【0004】なお,第1の基板の厚さは0.3mm,第
2の基板の間隙Dは6μm程度であり,アクチュエータ
の断面は4.2mm2,長さ9mm程度とされ150V
の電圧により8μm程度変位する。
【0005】上記の構成のバルブによれば,アクチュエ
ータ5の電源12がオフの時に流体が貫通孔9から流入
して貫通孔10側へ流れ,電源12がオンの時はアクチ
ュエータ5が伸長してメサ部6により流出孔10を閉塞
するので,ノーマリオープン型のバルブを実現すること
ができる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら,上記従
来のマイクロバルブは圧電アクチュエータの伸長距離が
極めて短いため調整が難しいという問題がある。本考案
は上記従来技術の問題点を解決するためになされたもの
で,ダイアフラム押圧手段は回転板の固定/解放手段と
して機能させ,流路の切換えは回転板を回転させて行な
うことにより調整が容易でリークのないマイクロバルブ
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為に
本考案は,一方の面に円状の凹部が形成され,該凹部と
他方の面でダイアフラムが形成された第1基板と,一方
の面に流路が形成され,他方の面の中心を通って直線状
の磁石が形成された円状の回転板と,前記回転板を前記
第1基板の凹部に収納した状態で,その回転板を覆って
前記第1基板に固定される入出流路を有する第2基板
と,前記第1基板のダイアフラムを押圧する押圧手段
と,前記磁石の中央付近から略等距離離れた前記第1,
第2基板の厚み方向に設けられた磁界発生手段と,前記
磁界の方向を前記押圧手段の押圧タイミングと関連させ
て切換えることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】通常状態ではダイアフラムは押圧手段により押
圧されて回転板の動きを規制している。流路を切り換え
る場合は押圧手段を駆動して回転板の規制を解除し,磁
界発生手段により磁界を発生させると回転板が180°
回転して流路が切り換わる。その後押圧手段の駆動を解
除して回転板を固定する。
【0009】
【実施例】以下図面を用いて本考案を説明する。図1は
本考案のマイクロバルブの一実施例を示す断面図
(a),(a)図のX−X視図(b),回転板22の平
面図および底面図である。これらの図において20は例
えば直径5mm,厚さ0.5mm程度のシリコン単結晶
からなる第1基板であり,この第1基板20の一方の面
には等方性エッチングを用いて凹部が形成され他方の表
面とで直径2mm,厚さ0.1μm程度のダイアフラム
21が形成されている。
【0010】22は例えば直径2mm,厚さ0.4mm
程度のシリコン単結晶からなる回転板であり,(c)図
に示す様に一方の面には等方性エッチングを用いて深さ
0.1mm程度の流路25が形成され,他方の面には中
央にPt−Coからなる線状の磁石23がスパッタ等に
より形成されている(この磁石部分は磁石を形成した状
態で回転板の平面から凸とならない様に予め回転板の表
面を部分的に除去しておいた方が望ましい)。24は例
えば直径5mm,厚さ0.5mm程度のシリコン単結晶
からなる第2基板であり,この第2基板には3箇所に入
出流路25a〜25cが形成されている。
【0011】なお,第1基板の凹部とここに収納される
回転板の関係は,第2基板を固定した状態で滑らかに動
く程度にしっくりと加工する。26はダイアフラム21
上に配置されたピエゾアクチュエータからなる押圧手段
である。この押圧手段26は固定板30側に固着されて
おり,電圧が印加されない場合はダイアフラムは押圧さ
れず,電圧が印加されて伸長した状態でダイアフラム2
1を押圧する。この場合固定板30の高さを調節して回
転板22の規制具合を調整するが,固定板の高さをねじ
で調整すれば規制具合の調整が簡単である。また,この
押圧手段は例えば図2の断面図に示す様に構成してもよ
い。即ち,図2においてダイアフラム21の外径より大
きな内径を有する円筒状のピエゾアクチュエータ26a
がダイアフラム21を囲むように配置され,その中央に
ダイアフラムの直径よりも小さな直径を有する支柱26
bが配置されている。
【0012】そしてピエゾアクチュエータ26aに電圧
を印加しない状態で支柱26bがダイアフラムを押圧し
て回転板22の動きを規制し,アクチュエータ26aに
電圧を印加した状態ではアクチュエータの伸長により押
圧力が解除されて回転板が滑らかになるように調整す
る。この場合の調整は回転板の板厚を調整すれば良いの
で加工が簡単である。29は電源29a,コイル29
b,負荷抵抗29cからなる磁界発生手段であり通電に
よりコイルの周りに磁界を発生する。
【0013】上記の構成において,はじめにアクチュエ
ータをオンとしてアクチュエータを伸長させ回転板の規
制を解除した状態とし,磁界発生手段に通電するとコイ
ルの周りに磁界が発生し右ねじの法則により磁界の接線
方向に力を受け,回転板は磁石のNSの向きに従って静
止する。回転板が静止した時点でアクチュエータをオフ
としてアクチュエータを収縮させ回転板の動きを規制す
る。流路25は回転板22が静止した状態で例えば入出
流路25aと25bが連通する。次に流路を切り換える
場合には同様の動作を行なって回転板の規制を解除して
磁界発生手段29に流す電流の向きを切り換えると回転
板は180°回転し,入出流路25aと25cが連通す
る。図3はアクチュエータ駆動回路系と回転回路系のタ
イムチャートを示すものでアクチュエータがオンになっ
て回転板の規制が解除されたΔt1時間後に回転回路系
がオンとなり回転板が180°回転したΔt2時間後に
アクチュエータがオフとなって回転板を規制する。
【0014】上記の構成によれば流路の形状と入出流路
の数と位置を変えることにより種々の流路切り換えが可
能である。なお,上記実施例ではマイクロポンプの寸法
と材質を示したが,必要に応じて種々設計可能である。
また,押圧手段も実施例に限定するものではない。
【0015】
【考案の効果】以上実施例とともに具体的に説明したよ
うに本考案によれば,流路の切り換えを回転板で行ない
押圧手段の押圧タイミングと関連させて動作させる様に
したので調整が容易でリークのないマイクロバルブを実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のマイクロバルブの一実施例を示す断面
図(a),(a)図のX−X視図(b),回転板の平面
図および底面図である。
【図2】本考案に使用する押圧手段の一実施例を示す断
面構成図である。
【図3】本考案のマイクロバルブのアクチュエータ駆動
回路系と回転回路系のタイムチャートを示す図である。
【図4】従来のマイクロバルブの断面構成図である。
【符号の説明】
20 第1基板 21 ダイアフラム 22 回転板 23 磁石 24 第2基板 25 入出流路 26 押圧手段 28 流路 29 磁界発生手段 30 固定板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 蒲原 敦彦 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横 河電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−125372(JP,A) 実開 平1−154460(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面に円状の凹部が形成され,該凹
    部と他方の面でダイアフラム(21)が形成された第1基板
    (20)と,一方の面に流路(28)が形成され,他方の面の中
    心を通って直線状の磁石(23)が形成された円状の回転板
    (22)と,前記回転板を前記第1基板の凹部に収納した状
    態で,その回転板を覆って前記第1基板に固定される入
    出流路(25)を有する第2基板(24)と,前記第1基板のダ
    イアフラムを押圧する押圧手段(26)と,前記磁石の中央
    付近から略等距離離れた前記第1,第2基板の厚み方向
    に設けられた磁界発生手段(29)と,前記磁界の方向を前
    記押圧手段の押圧タイミングと関連させて切換えること
    を特徴とする回転式マイクロバルブ。
JP2938292U 1992-05-06 1992-05-06 回転式マイクロバルブ Expired - Lifetime JP2564156Y2 (ja)

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JPH0590067U JPH0590067U (ja) 1993-12-07
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