JP2564021B2 - コーナー外壁の構造 - Google Patents
コーナー外壁の構造Info
- Publication number
- JP2564021B2 JP2564021B2 JP13292290A JP13292290A JP2564021B2 JP 2564021 B2 JP2564021 B2 JP 2564021B2 JP 13292290 A JP13292290 A JP 13292290A JP 13292290 A JP13292290 A JP 13292290A JP 2564021 B2 JP2564021 B2 JP 2564021B2
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- Japan
- Prior art keywords
- wall
- corner
- expansion
- relaxation layer
- attached
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
- Finishing Walls (AREA)
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はコーナー外壁の構造に関する。
(従来の技術) 従来の建築物のコーナー部は、第5図に示されるよう
に、外壁101と外壁101との接合部にL型金物102を取り
付けていた。
に、外壁101と外壁101との接合部にL型金物102を取り
付けていた。
しかし、このようにL型金物102を取り付けると、コ
ーナー部の外観が悪いので、最近では、実開昭60−3140
6号公報に記載されているように、外壁を斜めに切断
し、この切断面に接着剤を塗布して接着させたコーナー
外壁が使用されるようになった。このコーナー外壁の外
面には外壁用の塗料で塗装されている。
ーナー部の外観が悪いので、最近では、実開昭60−3140
6号公報に記載されているように、外壁を斜めに切断
し、この切断面に接着剤を塗布して接着させたコーナー
外壁が使用されるようになった。このコーナー外壁の外
面には外壁用の塗料で塗装されている。
かかるコーナー外壁を建築物のコーナーに取り付ける
と、デザインが良く、又、高級感があるので、最近、多
く使用されだした。
と、デザインが良く、又、高級感があるので、最近、多
く使用されだした。
(発明が解決しようとする課題) しかし、かかるコーナー外壁を建築物のコーナーに取
り付けると、日射や気温による熱膨張や雨や湿気による
吸水膨張等で、外壁が膨張、収縮を繰り返す。その度
に、この膨張、収縮の力がコーナー部の突出面に集中的
に働き、このコーナー部の接着剤やその周辺の塗装面に
亀裂が発生するという問題があった。これは、外壁用塗
料が一般的に、最大の伸び率10%程度のものであったた
めである。
り付けると、日射や気温による熱膨張や雨や湿気による
吸水膨張等で、外壁が膨張、収縮を繰り返す。その度
に、この膨張、収縮の力がコーナー部の突出面に集中的
に働き、このコーナー部の接着剤やその周辺の塗装面に
亀裂が発生するという問題があった。これは、外壁用塗
料が一般的に、最大の伸び率10%程度のものであったた
めである。
この亀裂が大きくなると、雨水がここから屋内に侵入
するようになる。
するようになる。
そこで、本発明は、このコーナー外壁の接着部やその
周辺から亀裂が発生しないコーナー外壁を提供すること
を目的とする。
周辺から亀裂が発生しないコーナー外壁を提供すること
を目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記問題を解決し、上記目的を達成するため
になしたものであって、外壁と外壁とが180゜以下の角
度を持ってその側面を接着剤で接合されてなるコーナー
外壁の構造において、この接合部周辺の突出外面に、最
大伸びが20%以上である伸縮緩和層を塗布しているので
ある。
になしたものであって、外壁と外壁とが180゜以下の角
度を持ってその側面を接着剤で接合されてなるコーナー
外壁の構造において、この接合部周辺の突出外面に、最
大伸びが20%以上である伸縮緩和層を塗布しているので
ある。
本発明に使用される伸縮緩和層とは、最大伸びが20%
以上の接着剤や塗料等からなるものである。好ましく
は、最大伸びが30〜200%の範囲のものである。
以上の接着剤や塗料等からなるものである。好ましく
は、最大伸びが30〜200%の範囲のものである。
又、この伸縮緩和層の引張強度は普通の塗り剤の強度
があればよく、特に問題にする程ではないが、20kg/cm2
以上あればよい。
があればよく、特に問題にする程ではないが、20kg/cm2
以上あればよい。
かかる伸縮緩和層の好適なものとしては、弾性エポキ
シ系接着剤や塗料、ウレタン系接着剤や塗料等がある。
商品で示せば、弾性エポキシ系接着剤としては、 セメ
ダイン社製「PM200」、同「EP91A」、同「EP001」、積
水化学工業製「 エスダイン590A」等がある。
シ系接着剤や塗料、ウレタン系接着剤や塗料等がある。
商品で示せば、弾性エポキシ系接着剤としては、 セメ
ダイン社製「PM200」、同「EP91A」、同「EP001」、積
水化学工業製「 エスダイン590A」等がある。
この伸縮緩和層の塗布厚みは300μm以上が好まし
い。
い。
又、これらの伸びの測定方法は、これら接着剤や塗料
を離型剤が塗布されたガラス板の上に流して固化させた
後、これを剥がして接着剤や塗料の皮膜を作成し、この
皮膜をダンベル型に打ち抜き、このダンベル型フィルム
を引張試験機で引張り、切断するまでの最大の伸びを測
定する。
を離型剤が塗布されたガラス板の上に流して固化させた
後、これを剥がして接着剤や塗料の皮膜を作成し、この
皮膜をダンベル型に打ち抜き、このダンベル型フィルム
を引張試験機で引張り、切断するまでの最大の伸びを測
定する。
(作 用) コーナー外壁を建築物に取り付けると、熱膨張や吸水
膨張等によって、コーナー外壁接合部の空出外面に集中
的に膨張、収縮する力が働くが、本発明コーナー外壁で
は、この接合部の突出外面に、最大伸びが20%以上とい
うように、伸びの大きい伸縮緩和層が塗布されているか
ら、この力が削減されるし、又、この力によって、接合
部の外壁が動いても、伸縮緩和層が伸びてコーナー部に
亀裂が発生することがない。
膨張等によって、コーナー外壁接合部の空出外面に集中
的に膨張、収縮する力が働くが、本発明コーナー外壁で
は、この接合部の突出外面に、最大伸びが20%以上とい
うように、伸びの大きい伸縮緩和層が塗布されているか
ら、この力が削減されるし、又、この力によって、接合
部の外壁が動いても、伸縮緩和層が伸びてコーナー部に
亀裂が発生することがない。
(実施例) 次に、実施例を図面を参照しながら、説明する。
第1〜2図は本発明コーナー外壁をユニット住宅に使
用した状態を示すものであって、第1図はユニット住宅
に使用する住宅ユニットに外壁を一部取り付けた状態を
示す斜視図、第2図は第1図に使用するコーナー外壁の
断面図である。
用した状態を示すものであって、第1図はユニット住宅
に使用する住宅ユニットに外壁を一部取り付けた状態を
示す斜視図、第2図は第1図に使用するコーナー外壁の
断面図である。
第3図はコーナー外壁を試験するために作成した試験
体の断面図である。
体の断面図である。
第4図はコーナー外壁のコーナー部を作成する方法を
説明する説明図である。
説明する説明図である。
図において、Aは住宅ユニットの骨組に外壁の一部を
取り付けた状態である。この住宅ユニットの骨組は柱
1、天井梁2、床梁3とからなる。
取り付けた状態である。この住宅ユニットの骨組は柱
1、天井梁2、床梁3とからなる。
4は天井梁2と床梁3との間に取りけられたスタッド
である。
である。
5はスタッド4に取り付けられた外壁である。
6は住宅ユニットAのコーナー部に取り付けられたコ
ーナー外壁であり、スタッド4に取り付けられる。
ーナー外壁であり、スタッド4に取り付けられる。
このコーナー外壁6は3枚の外壁材61が接着剤62で接
着されているものであり、この接着部周辺の外面には、
伸縮緩和層8が塗布されている。又、外壁材61の外面は
塗装9されている。
着されているものであり、この接着部周辺の外面には、
伸縮緩和層8が塗布されている。又、外壁材61の外面は
塗装9されている。
次に、このコーナー外壁の施工方法を説明する。
第4図に示されるように、外壁材63を斜めに切断し、
外壁材61を作成する。この外壁材61の切断面にウレタン
系接着剤62を塗布し、この外壁の切断面を接合し接着さ
せる。
外壁材61を作成する。この外壁材61の切断面にウレタン
系接着剤62を塗布し、この外壁の切断面を接合し接着さ
せる。
次に、この切断面が接合された外壁材61をフレーム7
にビスで取り付ける。その後、接合部周辺の突出外面に
伸縮緩和層8であるウレタン系接着剤を塗布した後、塗
装9を施し、コーナー外壁6を製作する。
にビスで取り付ける。その後、接合部周辺の突出外面に
伸縮緩和層8であるウレタン系接着剤を塗布した後、塗
装9を施し、コーナー外壁6を製作する。
このようにして作成したコーナー外壁6を住宅ユニッ
トAのコーナー部に取り付ける。
トAのコーナー部に取り付ける。
この取り付け方法はコーナー外壁6の側縁部に取り付
けられたフレーム7をスタッド4にリベットで取り付け
る。
けられたフレーム7をスタッド4にリベットで取り付け
る。
このコーナー外壁6は接合部の突出外面に最大伸びが
20%以上である伸縮緩和層が塗装されているから、膨
張、収縮等の力が集中的に働いても、外壁6は動き難い
し、動いても、伸びの大きい伸縮緩和層がこの動きに追
随して伸び、従って、この接合部に亀裂等が発生するこ
とがない。
20%以上である伸縮緩和層が塗装されているから、膨
張、収縮等の力が集中的に働いても、外壁6は動き難い
し、動いても、伸びの大きい伸縮緩和層がこの動きに追
随して伸び、従って、この接合部に亀裂等が発生するこ
とがない。
(評価) 次に、このコーナー外壁が熱や湿気による膨張、収縮
等に強いことを評価するために、次の実験を行った。
等に強いことを評価するために、次の実験を行った。
第3図に示されるようなコーナー外壁6の側縁部に取
り付けられたフレーム7が、住宅ユニットのスタッド4
に固定された状態を想定して、コーナー外壁6の側縁部
のフレーム7を固定金具10にシャコ万11で固定して試験
体を作成した。
り付けられたフレーム7が、住宅ユニットのスタッド4
に固定された状態を想定して、コーナー外壁6の側縁部
のフレーム7を固定金具10にシャコ万11で固定して試験
体を作成した。
この試験体を第1表に示す条件で伸びの状況および亀
裂の発生状況を試験した。
裂の発生状況を試験した。
尚、比較のために伸縮緩和層8のない従来のコーナー
外壁も同時に試験した。試験体と従来品のコーナー外壁
とも、その側面同士は同じウレタン系接着剤で接合して
作成した。そして、試験体では、その接合部周辺の突出
外面を約10mmの幅で、最大伸び率120%(常温時測定)
のウレタン系接着剤(主剤として武田薬品製 タケラッ
クA2345、硬化剤として武田薬品製硬化剤を タケネー
トA114を用い、それらを5:3の重量比で示したもの。)
を塗布厚約350ミクロン塗布して伸縮緩和層を設けた。
その後、従来品と同じアクリルエマルジョン系塗料(最
大伸び率10%)からなる外壁用塗料を、従来品と同じ厚
さだけ塗布して設けた。
外壁も同時に試験した。試験体と従来品のコーナー外壁
とも、その側面同士は同じウレタン系接着剤で接合して
作成した。そして、試験体では、その接合部周辺の突出
外面を約10mmの幅で、最大伸び率120%(常温時測定)
のウレタン系接着剤(主剤として武田薬品製 タケラッ
クA2345、硬化剤として武田薬品製硬化剤を タケネー
トA114を用い、それらを5:3の重量比で示したもの。)
を塗布厚約350ミクロン塗布して伸縮緩和層を設けた。
その後、従来品と同じアクリルエマルジョン系塗料(最
大伸び率10%)からなる外壁用塗料を、従来品と同じ厚
さだけ塗布して設けた。
この試験で判明するように、伸縮緩和層の塗布された
コーナー部は亀裂の発生はないが従来品は亀裂が発生
し、塗膜割れが発生した。
コーナー部は亀裂の発生はないが従来品は亀裂が発生
し、塗膜割れが発生した。
(発明の効果) 本発明コーナー外壁は、接合部の突出外面に最大伸び
が20%以上という、伸びの大きい伸縮緩和層を塗布して
あるから、ここから亀裂が発生することがなく、極めて
優れた外壁となる。
が20%以上という、伸びの大きい伸縮緩和層を塗布して
あるから、ここから亀裂が発生することがなく、極めて
優れた外壁となる。
第1図は住宅ユニットに外壁を一部取り付けた状態を示
す斜視図、第2図は第1図に使用するコーナー外壁の断
面図である。 第3図はコーナー外壁を試験するために作成した試験体
の断面図である。 第4図はコーナー外壁のコーナー部を作成する方法を示
す説明図である。 第5図は従来のコーナー部の外壁の接合状態を示す断面
図である。 6……コーナー外壁 61……外壁(材) 8……伸縮緩和層
す斜視図、第2図は第1図に使用するコーナー外壁の断
面図である。 第3図はコーナー外壁を試験するために作成した試験体
の断面図である。 第4図はコーナー外壁のコーナー部を作成する方法を示
す説明図である。 第5図は従来のコーナー部の外壁の接合状態を示す断面
図である。 6……コーナー外壁 61……外壁(材) 8……伸縮緩和層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 641 E04B 2/72 A 2/72 8913−2E E04F 13/08 101Q E04F 13/08 101 8913−2E 101K E06B 3/54 A E06B 3/54 3/56 3/56 E04B 1/60 504G
Claims (1)
- 【請求項1】外壁と外壁とが180゜以下の角度を持って
その側面を接着剤で接合されてなるコーナー外壁の構造
において、この接合部周辺の突出外面に、最大伸びが20
%以上である伸縮緩和層を塗布していることを特徴とす
るコーナー外壁の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13292290A JP2564021B2 (ja) | 1990-05-22 | 1990-05-22 | コーナー外壁の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13292290A JP2564021B2 (ja) | 1990-05-22 | 1990-05-22 | コーナー外壁の構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0427055A JPH0427055A (ja) | 1992-01-30 |
JP2564021B2 true JP2564021B2 (ja) | 1996-12-18 |
Family
ID=15092648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13292290A Expired - Fee Related JP2564021B2 (ja) | 1990-05-22 | 1990-05-22 | コーナー外壁の構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2564021B2 (ja) |
-
1990
- 1990-05-22 JP JP13292290A patent/JP2564021B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0427055A (ja) | 1992-01-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |