JP2563945B2 - 吸水性潤滑油の精製方法 - Google Patents
吸水性潤滑油の精製方法Info
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- JP2563945B2 JP2563945B2 JP62265261A JP26526187A JP2563945B2 JP 2563945 B2 JP2563945 B2 JP 2563945B2 JP 62265261 A JP62265261 A JP 62265261A JP 26526187 A JP26526187 A JP 26526187A JP 2563945 B2 JP2563945 B2 JP 2563945B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は吸水性潤滑油の精製方法に関する。さらに詳
しくは、ポリグリコール系化合物、ポリグリコールエー
テル系化合物などの吸水性潤滑油の簡便で効率的な精製
方法、特に水分除去方法に関する。
しくは、ポリグリコール系化合物、ポリグリコールエー
テル系化合物などの吸水性潤滑油の簡便で効率的な精製
方法、特に水分除去方法に関する。
冷凍機油、圧縮機油、ヒートポンプ油をはじめ、ブレ
ーキ液、ギア油、金属油などの潤滑油として、ポリグリ
コール系化合物およびポリグリコールエーテル系化合物
が知られているが、この化合物は吸水性が高いため、貯
蔵中に吸水して潤滑油としての性能が低下してしまうと
いう問題がある。
ーキ液、ギア油、金属油などの潤滑油として、ポリグリ
コール系化合物およびポリグリコールエーテル系化合物
が知られているが、この化合物は吸水性が高いため、貯
蔵中に吸水して潤滑油としての性能が低下してしまうと
いう問題がある。
そこで一般には真空加熱脱気法が行われているが、こ
の方法は設備が比較的大掛かりで経済性に難点があり、
また、通常の潤滑油の精製に用いられる活性白土処理で
は水分の除去が不十分であった。
の方法は設備が比較的大掛かりで経済性に難点があり、
また、通常の潤滑油の精製に用いられる活性白土処理で
は水分の除去が不十分であった。
本発明は貯蔵中などに吸水した吸水性潤滑油を簡便な
方法で精製する方法を提供しようとするものである。
方法で精製する方法を提供しようとするものである。
本発明の吸水性潤滑油の精製方法は、精製すべき吸水
性潤滑油を超音波の照射下で粒径0.1mm〜10mmのゼオラ
イトと接触させて処理することを特徴とする。
性潤滑油を超音波の照射下で粒径0.1mm〜10mmのゼオラ
イトと接触させて処理することを特徴とする。
本発明が適用できる吸水性潤滑油としては、ポリグリ
コール系化合物、ポリグリコールエーテル系化合物、ポ
リオールエステル系化合物等が挙げられる。
コール系化合物、ポリグリコールエーテル系化合物、ポ
リオールエステル系化合物等が挙げられる。
本発明は、これらの中で特にポリグリコール系化合物
およびポリグリコールエーテル系化合物の潤滑油に好適
に用いられる。このポリグリコール系化合物およびポリ
グリコールエーテル系化合物は例えば、下記一般式で示
される構造を有している。
およびポリグリコールエーテル系化合物の潤滑油に好適
に用いられる。このポリグリコール系化合物およびポリ
グリコールエーテル系化合物は例えば、下記一般式で示
される構造を有している。
(ここでR1はHまたはCH3、R2およびR3は水素または炭
素数1〜18のアルキル基、nは1〜100の数である。) ゼオライトの接触条件については、特に限定するもの
ではないが、ゼオライトを内蔵した容器に吸水性潤滑油
を注ぎ、接触静置させればよい。
素数1〜18のアルキル基、nは1〜100の数である。) ゼオライトの接触条件については、特に限定するもの
ではないが、ゼオライトを内蔵した容器に吸水性潤滑油
を注ぎ、接触静置させればよい。
ゼオライトは粒径が0.1mm〜10mmのものが用いられ、
粒径が0.1mm未満の微粉状のものや粒径が10mmを超える
ものは脱水率が低くなり、十分な精製効果が得られな
い。特に、粒径が0.2〜5mmものが好ましい。
粒径が0.1mm未満の微粉状のものや粒径が10mmを超える
ものは脱水率が低くなり、十分な精製効果が得られな
い。特に、粒径が0.2〜5mmものが好ましい。
ゼオライトとしては、合成ゼオライト、天然ゼオライ
ト等各種のものが用いられるが、これらの中でモレキュ
ラーシーブ3A、4A、5A、13X等の合成ゼオライトが好適
に用いられる。
ト等各種のものが用いられるが、これらの中でモレキュ
ラーシーブ3A、4A、5A、13X等の合成ゼオライトが好適
に用いられる。
吸水性潤滑油に対するゼオライトの添加量は特に制限
されないが、1〜30重量%とすることが好ましい。静置
時間は5時間〜1カ月、静置温度は15〜40℃とすること
が好ましい。
されないが、1〜30重量%とすることが好ましい。静置
時間は5時間〜1カ月、静置温度は15〜40℃とすること
が好ましい。
超音波として、10〜50KHzの超音波を照射することに
より脱水効率が向上する。
より脱水効率が向上する。
本発明を実施するための吸水性潤滑油の精製保存装置
は容器内にゼオライトを固定したものが用いられる。
は容器内にゼオライトを固定したものが用いられる。
容器内にゼオライトを固定する方法は、特に制限はな
く、容器内にゼオライトを投入しておくだけでもよい
が、1mm以下の網目をもつ布等の袋にゼオライトを入れ
たものを容器の底部に設置したもの、ゼオライトを酸化
マグネシウム等のバインダーを用いて固めた成形品を容
器内に設置したもの、あるいは多段式の棚にゼオライト
を固着させ、これを容器内に設置したものなどが好適に
用いられる。
く、容器内にゼオライトを投入しておくだけでもよい
が、1mm以下の網目をもつ布等の袋にゼオライトを入れ
たものを容器の底部に設置したもの、ゼオライトを酸化
マグネシウム等のバインダーを用いて固めた成形品を容
器内に設置したもの、あるいは多段式の棚にゼオライト
を固着させ、これを容器内に設置したものなどが好適に
用いられる。
袋入りのゼオライトは容器内への投入、取り出しが容
易であり、成形品のゼオライトは給油操作が容易であ
り、棚に固定したゼオライトは吸水性潤滑油との接触面
積が増大し、脱水効果が向上する。
易であり、成形品のゼオライトは給油操作が容易であ
り、棚に固定したゼオライトは吸水性潤滑油との接触面
積が増大し、脱水効果が向上する。
その他の好ましい実施態様としては、容器の壁、底部
にゼオライトをバインダーで固着させたもの、容器内に
多層の棚を設け、各棚にゼオライトをバインダーで固着
させたもの、容器内に放射状の仕切りを設け、容器の内
壁および仕切りの表面にゼオライトをバインダーで固着
させたものなどがある。
にゼオライトをバインダーで固着させたもの、容器内に
多層の棚を設け、各棚にゼオライトをバインダーで固着
させたもの、容器内に放射状の仕切りを設け、容器の内
壁および仕切りの表面にゼオライトをバインダーで固着
させたものなどがある。
このように、容器内にゼオライトを固定した吸水性潤
滑油の精製保存装置は効率よく脱水できるとともに、給
油等においても便利に使用できる。
滑油の精製保存装置は効率よく脱水できるとともに、給
油等においても便利に使用できる。
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明
はこれに限定されるものではない。
はこれに限定されるものではない。
実施例1〜2、参考例1〜5、比較例1〜9 110ccのサンプル瓶に水分3000ppmを含むポリプロピレ
ングリコールモノエーテル(100℃の動粘度 25cSt)と
表示の脱水剤とを一定割合で計100cc採取し、密封後静
置する。20日後の試料油中の水分をカールフィシャー法
で定量した(静置法)。また、前記の試料を振動数28KH
z、出力50Wの超音波発生器中に置き、同様な操作を行っ
た(超音波法)。
ングリコールモノエーテル(100℃の動粘度 25cSt)と
表示の脱水剤とを一定割合で計100cc採取し、密封後静
置する。20日後の試料油中の水分をカールフィシャー法
で定量した(静置法)。また、前記の試料を振動数28KH
z、出力50Wの超音波発生器中に置き、同様な操作を行っ
た(超音波法)。
なお、脱水率の求め方は次の通りである。
上記処理による脱水剤の種類、添加量、および結果を
表1に示す。
表1に示す。
表から実施例1〜2の超音波を照射したものは、比較
例のものと比較して水分が大幅に除去されていることが
わかる。さらに、粒径の小さいゼオライトでは脱水が十
分に行われないことがわかる。
例のものと比較して水分が大幅に除去されていることが
わかる。さらに、粒径の小さいゼオライトでは脱水が十
分に行われないことがわかる。
本発明の精製方法は、簡便な方法で、効率的に吸水性
潤滑油を精製することができ、その精製効果が優れてお
り、保存中の吸水性潤滑油の性能の低下を防止でき、ま
た、給油等にも便利であるなど、その実用的価値は極め
て大である。
潤滑油を精製することができ、その精製効果が優れてお
り、保存中の吸水性潤滑油の性能の低下を防止でき、ま
た、給油等にも便利であるなど、その実用的価値は極め
て大である。
第1図、第2図および第3図は本発明に用いられる精製
保存装置の好ましい態様の一例をしめす断面図であり、
第4図は本発明に用いられる精製保存装置において、容
器に仕切りを設け、容器内壁と仕切りにゼオライトをバ
インダーで固着させた態様の斜視図であり、1は容器本
体、2はゼオライト、3は袋、4はゼオライト入り成形
品、5は棚、6は仕切り、7はバインダーである。
保存装置の好ましい態様の一例をしめす断面図であり、
第4図は本発明に用いられる精製保存装置において、容
器に仕切りを設け、容器内壁と仕切りにゼオライトをバ
インダーで固着させた態様の斜視図であり、1は容器本
体、2はゼオライト、3は袋、4はゼオライト入り成形
品、5は棚、6は仕切り、7はバインダーである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 40:20 40:30 70:00
Claims (2)
- 【請求項1】精製すべき吸水性潤滑油を超音波の照射下
で粒径0.1mm〜10mmのゼオライトと接触させて処理する
ことを特徴とする吸水性潤滑油の精製方法。 - 【請求項2】吸水性潤滑油がポリグリコール系化合物ま
たはポリグリコールエーテル系化合物である特許請求の
範囲第1項記載の吸水性潤滑油の精製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62265261A JP2563945B2 (ja) | 1987-10-22 | 1987-10-22 | 吸水性潤滑油の精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62265261A JP2563945B2 (ja) | 1987-10-22 | 1987-10-22 | 吸水性潤滑油の精製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01108300A JPH01108300A (ja) | 1989-04-25 |
JP2563945B2 true JP2563945B2 (ja) | 1996-12-18 |
Family
ID=17414773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62265261A Expired - Lifetime JP2563945B2 (ja) | 1987-10-22 | 1987-10-22 | 吸水性潤滑油の精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2563945B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20030024856A1 (en) * | 2001-03-26 | 2003-02-06 | Phil Surana | Method for removal of oder from poly alpha-olefins |
WO2005095556A1 (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-13 | Nippon Oil Corporation | 金属加工油 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5927792B2 (ja) * | 1980-11-20 | 1984-07-07 | 柳河精機株式会社 | 工業用油剤の汚染予防装置 |
JPS6043400B2 (ja) * | 1982-07-30 | 1985-09-27 | エチレンケミカル株式会社 | ブレ−キ液処理用物体 |
JPS6172099A (ja) * | 1984-09-18 | 1986-04-14 | Keiyoo:Kk | 水溶性工作油、水等の液体の腐敗防止剤 |
-
1987
- 1987-10-22 JP JP62265261A patent/JP2563945B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01108300A (ja) | 1989-04-25 |
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