JP2563896Y2 - 過給機 - Google Patents

過給機

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JP2563896Y2
JP2563896Y2 JP1989086656U JP8665689U JP2563896Y2 JP 2563896 Y2 JP2563896 Y2 JP 2563896Y2 JP 1989086656 U JP1989086656 U JP 1989086656U JP 8665689 U JP8665689 U JP 8665689U JP 2563896 Y2 JP2563896 Y2 JP 2563896Y2
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Inventor
泰治 今村
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愛知機械工業 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、自動車のエンジンといった内燃機関の吸
気系に組み込まれる機械式過給機(スーパーチャージャ
ー)に関するものである。
(従来の技術) 内燃機関に対する過給システムの一つに、スーパーチ
ャージャーと呼ばれる機械式の過給機がある。この形式
のものでは、ハウジング内に一対のロータを並列に組み
込んでおり、これらのロータシャフトをハウジング等に
より外方へ突出させ、その部分においてベアリングによ
って回転可能に支持している。また、両ロータのうち一
方はエンジンからの駆動力によって駆動される駆動側と
なっており、他方は両ロータシャフトに嵌着されたギヤ
の噛み合いによって同期回転させられる従動側となって
いる。
こうしてギヤ及び両ロータシャフトの各ベアリング等
に対しては潤滑油の供給が欠かせないため、通常はこれ
らを収納する部分をオイル室とし(ハウジングの両側に
配置される)、この内部に適当深さまで潤滑油を溜めて
おいてギヤ,ベアリング等に対する潤滑を行なうように
なっている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記した従来のものには次のような問
題点がある。
すなわち、両ロータの回転によって過給作用が開始さ
れると、これに伴ってオイル室内の油温が徐々に上昇す
る。一般的に使用されている潤滑油では、油温が約150
℃を上回ると熱変性による粘性の低下等が問題になるた
め、潤滑油に対しては何らかの冷却手段を施すのが望ま
しい。
しかし、従来の場合、オイル室の外壁面を外気に晒し
て放熱しているだけであり、冷却に対する対策は決して
充分になされているとは言えない。こうしたことから、
例えば車両のエンジンルーム内における過給機の配置の
関係で、オイル室が車両の前後方向に配置された場合
で、前側に配置されるオイル室では走行風が当って比較
的十分な冷却効果が得られるが、後側のオイル室には走
行風が当らないため有効な冷却効果が得られず、油温が
上記の温度を上回ることがある。こうなると、潤滑油の
粘性の低下によって、ベアリングとロータシャフトとが
焼き付いたり、オイルシール等の変質を生じる等、これ
らの耐久性を著しく損ねる事態を招く。
本考案はこうした従来の問題点に鑑み、潤滑性が長時
間有効な状態で保持される過給機を提供することを目的
とする。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本考案は、一対のロー
タが並列に内蔵されたハウジングの両側には、内部に潤
滑油が収納されて前記両ロータのロータシャフトの軸受
部分等に対する潤滑を行なうためのオイル室がそれぞれ
配設された過給機において、前記オイル室のうち車両の
進行方向に対し後側となるオイル室の外壁の外側には、
該外壁のほぼ全面を覆う冷却用ハウジングをパッキンを
介して設け、該冷却用ハウジングには、内部へラジエー
タを経て冷却された後のエンジン冷却水を導入する流入
口と冷却水排出用の流出口を形成した構成としたのであ
る。
(作用) 冷却用ハウジング内に冷却水が流入されることによっ
て、後側のオイル室内部の潤滑油の油温上昇が抑制され
るため、潤滑油の熱変質の進行を遅らせて潤滑性を保持
する。
(実施例) 以下、本考案を具体化した実施例を図面にしたがって
詳細に説明する。
第1図は本例の過給機の断面図を示しており、同図中
1はハウジングであり、その内部には一対のロータ2a,2
bが位相を異にした噛合い状態で並列に収納されてい
る。ただし、第1図においてハウジング1の奥側の壁面
とこれに対向する壁面には、共に図示はしないが、エア
クリーナに連通するエアー吸入口と、エンジンの吸気マ
ニホールドに連通する吐出口が開口している。
両ロータ2a,2bはロータシャフト3a,3bにそれぞれ装着
されている。そして、両ロータシャフト3a,3bの左右両
端側はそれぞれハウジング1の左側面、及びハウジング
1の右側面の開口部に取り付けられたインナーカバー4
をそれぞれオイルシール5を介在して貫いており、ハウ
ジング1の左側面及びインナーカバー4の外面において
これら各ロータシャフト3a,3bと対応して突出しかつ8
の字状に連なって形成された円筒状ボス部6a〜6d内に納
められたベアリング7a〜7dによってそれぞれ回転可能に
支持されている。
このうち、図における下側のロータシャフト3aの左端
側はハウジング1のサイドカバー8に突出形成された軸
受ボス部9を同軸で貫き、軸端部には後述する電磁クラ
ッチ10のクラッチ取り付け板11がスプライン12を介して
嵌合されかつボルトによって固定されている。また、前
記軸受ボス部9の外周面にはベアリング14を介してクラ
ッチプレート19と共に電磁クラッチ10を構成するクラッ
チプーリー16が回転可能に嵌着されている。そして、こ
のクラッチプーリー16に対しては図示しないクランクシ
ャフト・プーリーからVリブドベルトによって駆動力が
伝達されるようになっている。また、クラッチプーリー
16の内部には外周面にコイルが巻かれたクラッチステー
タ17が収納されており、軸受ボス部9に固定された抜止
め板18によって抜け止めされた状態で組み付けられてい
る。さらに、クラッチプーリー16の前面側にはクラッチ
ステータ17の励磁によってクラッチプーリー16へ吸着す
るリング状のクラッチプレート19が近接して設けられ、
さらにその前面にはロータシャフト3aの軸端にスプライ
ン12を介して結合するクラッチ取り付け板11が固定され
ている。したがって、電磁クラッチ10のオンによって、
クラッチプーリー16と共にクラッチプレート19及びクラ
ッチ取り付け板11が共転することになり、つまり、この
側のロータシャフト3aがクランクシャフトの駆動力を受
けて回転する駆動側となる。
但し、電磁クラッチ10のオン・オフはエンジン回転
数、スロットル開度等を検出して制御されるようになっ
ている。
一方、駆動側ロータシャフト3a及びもう一方のロータ
シャフト3bの右端側ではは、それぞれの軸端において相
互に噛み合うタイミングギヤ20a,20bが嵌め込まれ、ボ
ルト21a,21bによってそれぞれ固定されている。両タイ
ミングギヤ20a,20bは同歯数に設定されており、ロータ2
a,2bを同期してかつ反対方向へ回転させるようにしてい
る。つまり、第1図において下側のロータシャフト3aが
駆動側であるのに対し、上側のもの3bは従動側というこ
とになる。
次に、各ベアリング7a〜7d及びタイミングギヤ20a,20
b等に対する潤滑構造について説明する。
前記サイドカバー8における軸受ボス部9の内壁基部
には、駆動側ロータシャフト3aの内周面との間をシール
するオイルシール22が取り付けられており、これによっ
てハウジング1の側面とサイドカバー8との間に第1オ
イル室23が区画形成される。本例では、この第1オイル
室23側が車両の進行方向に沿って前側となるように、つ
まり走行風が良く当るように、エンジンルーム内におけ
る過給機の配置が定められている。なお、この第1オイ
ル室23内には適量の潤滑油が入れられている。
一方、インナーカバー4は円筒状ボス部6c,6d及び両
タイミングギヤ20a,20bを覆うようにして、かつシール
プレート24を介在した状態でアウタカバー25によって覆
われている。これによってインナーカバー4及びアウタ
カバー25との間に第2オイル室26が区画形成され、その
内部には潤滑油が入れられている。
さらに、第2オイル室26には内部の潤滑油を冷却する
ための手段が設定されている。すなわち、第2図におい
て示すように、前記アウタカバー25のほぼ全面をパッキ
ン32を介して冷却用ハウジング33にて覆い、かつその中
心部に開口された流入口34より冷却水を導入し、流出口
35より排水できるように構成したものである。したがっ
て、第2オイル室26の外側のほぼ全面が冷却水路31とな
って広範囲に亘って冷却がなされるため、強力な冷却効
果が得られる。すなわち、この冷却水路31はホース等を
介してエンジンの冷却水の循環経路中に組み込まれる。
具体的には、例えばラジエータの下部からアウトレット
ホースとは分枝させて前記流入口34に連通させ、流出口
35はラジエータの上部に連通させる等して、冷却水の循
環経路中に組み込み、エンジンの駆動と共に冷却水が冷
却水路31を通過するようにしてある。
次に、上記のように構成された本例の作用効果を説明
する。
エンジンが駆動すると、図示しないクランクシャフト
プーリからの駆動力によってクラッチプーリー16が回転
する。この状態で、エンジン回転数が一定回転数以上に
なる等、所定の条件が満たされると、クラッチステータ
17が励磁されて、電磁クラッチ10がオンになる。これに
伴い、クラッチプレート19がクラッチプーリー16に吸着
するため、クラッチプーリー16と共にクラッチ取り付け
板11及び駆動側ロータシャフト3aが回転する。こうし
て、駆動側のロータシャフト3aが回転すると、両タイミ
ングギヤ20a,20bの噛み合いによって従動側のロータシ
ャフト3bが回転する。こうして、両ロータ2a,2bが相互
に反対方向へ同期回転することによって、エアークリー
ナからの空気がエンジン側の吸気マニホールドへ強制的
に送り込まれ、過給作用が営まれる。この間に第1,第2
の両オイル室23,26内の潤滑油の温度が徐々に上昇する
ことになるが、前側に配置された第1オイル室23では、
前述したように走行風による空冷作用によって油温の上
昇が回避されている。
ところで、エンジンが駆動すると、これに伴ってエン
ジンの冷却水が循環する。本例ではラジエータを経て冷
却された後の冷却水が冷却水路31内を通過するため、こ
れによって第2オイル室26内の温度上昇は有効に抑止さ
れる。したがって、潤滑油の粘性の経時的劣化を防い
で、ベアリングとロータシャフトの焼き付きを防ぐと共
に、潤滑油の熱変質に伴うオイルシールの変質を防いで
シール効果を長期間維持することができる。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように、本考案によればオイ
ル室内の潤滑油が冷却用ハウジング内を流れる冷却水に
よって冷却されるため、冷却構造が簡単である効果に加
えて、オイル室内の温度上昇は有効に抑止され、潤滑油
の粘性の経時的劣化を防いで、ベアリングとロータシャ
フトの焼き付きを防ぐと共に、潤滑油の熱変質に伴うオ
イルシールの変質を防いでシール効果を長期間維持する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本例過給機の断面図、第2図はは冷却水路部分
を示す断面図である。 1……ハウジング 3a,3b……ロータシャフト 23,26……オイル室 25……アウタカバー 31……冷却水路 32……パッキン 33……冷却用ハウジング 34……流入口 35……流出口

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のロータが並列に内蔵されたハウジン
    グの両側には、内部に潤滑油が収納されて前記両ロータ
    のロータシャフトの軸受部分等に対する潤滑を行なうた
    めのオイル室がそれぞれ配設された過給機において、 前記オイル室のうち車両の進行方向に対し後側となるオ
    イル室の外壁の外側には、該外壁のほぼ全面を覆う冷却
    用ハウジングをパッキンを介して設け、該冷却用ハウジ
    ングには、内部へラジエータを経て冷却された後のエン
    ジン冷却水を導入する流入口と冷却水排出用の流出口を
    形成したことを特徴とする過給機。
JP1989086656U 1989-07-24 1989-07-24 過給機 Expired - Fee Related JP2563896Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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NL175970C (nl) * 1973-04-25 1985-02-01 Airprocess Ag Injecteur met houder voor het losneembaar aanbrengen in de bodem van een fluidisatievat.

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