JP4687311B2 - 補機の取り付け構造 - Google Patents

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Description

この発明は、一般的には、内燃機関で発生した動力により駆動する補機の取り付け構造に関し、より特定的には、内燃機関の外周面上に取り付けられ、オイルが供給されるバキュームポンプ等の補機の取り付け構造に関する。
従来の補機の取り付け構造に関して、たとえば、特開平5−288075号公報には、バキュームポンプ等の補機をエンジンのシリンダブロック周辺に取り付ける際に、冷却水通路の配管を容易にすることを目的としたエンジンの補機取り付け構造が開示されている(特許文献1)。特許文献1では、エンジンのシリンダブロックに、ブレーキ装置のブースタに作用させる負圧を発生するバキュームポンプが取り付けられている。バキュームポンプの駆動軸には、プーリが固着されており、そのプーリが、伝導ベルトを介してエンジンのクランクプーリに連結されている。
特開平5−288075号公報
上述の特許文献1に開示されているようなバキュームポンプには、内部潤滑やバキューム室の気密性を確保することを目的として、たとえば、エンジンからオイルが供給される。しかしながら、このオイルは、エンジンの停止後、ポンプ内に生じる残圧によってバキュームポンプの内部に滞留する場合がある。この場合、冷寒地等、外気が極低温になる条件下では、滞留したオイルが外気によって凍結し、バキュームポンプの始動性を悪化させるおそれが生じる。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、内部に滞留するオイルの凍結を防止もしくは早期に解除する補機の取り付け構造を提供することである。
この発明の1つの局面に従った補機の取り付け構造は、内燃機関で発生した動力により駆動する補機の取り付け構造である。補機の取り付け構造は、内燃機関の外周面上に取り付けられ、オイルが供給される第1の補機と、内燃機関の外周面上に取り付けられ、通電されることにより発熱するヒータとを備える。内燃機関の外周面は、互いに異なる方向に面する複数の側面を含む。第1の補機およびヒータは、複数の側面のうちの同一の側面に設けられている。
このように構成された補機の取り付け構造によれば、第1の補機およびヒータが別々の側面に設けられている場合と比較して、ヒータで発生した熱が、第1の補機により効率良く伝わる。このため、第1の補機が停止した後、第1の補機に滞留するオイルが凍結することを防止できる。また、オイルが仮に凍結した場合であっても、早期にオイルの凍結を解除することができる。これにより、第1の補機の始動性を向上させることができる。
この発明の別の局面に従った補機の取り付け構造は、内燃機関で発生した動力により駆動する補機の取り付け構造である。補機の取り付け構造は、内燃機関の外周面上に取り付けられ、オイルが供給される第1の補機と、内燃機関の外周面上に取り付けられる第2の補機と、内燃機関の外周面上に取り付けられ、通電されることにより発熱するヒータとを備える。第1の補機は、内燃機関の外周面上において第2の補機が第1の補機とヒータとの間からずれて位置するように設けられている。
このように構成された補機の取り付け構造によれば、ヒータで発生し、第1の補機に向かって内燃機関を伝わる熱が、まず第2の補機に達し、その後第1の補機に達するということがなく、熱が第1の補機により効率良く伝わる。このため、第1の補機が停止した後、第1の補機に滞留するオイルが凍結することを防止できる。また、オイルが仮に凍結した場合であっても、早期にオイルの凍結を解除することができる。これにより、第1の補機の始動性を向上させることができる。
また、内燃機関は、シリンダブロックとシリンダヘッドとを有する。シリンダブロックは、ピストンが往復運動するシリンダ部と、クランクシャフトを収容するスカート部とを含む。シリンダヘッドは、シリンダ部に固定され、バルブ機構を収容する。好ましくは、第1の補機およびヒータは、シリンダ部およびシリンダヘッドの少なくともいずれか1つに設けられている。このように構成された補機の取り付け構造によれば、第1の補機およびヒータを、内燃機関の外周面上で集中して設けることができる。これにより、ヒータで発生した熱を、第1の補機にさらに効率良く伝えることができる。
また、内燃機関には、複数のシリンダが形成されている。好ましくは、複数のシリンダ内を往復運動する各ピストンの中心軸を通る平面で内燃機関を切断した場合に、第1の補機およびヒータは、同一の切断部分に設けられている。このように構成された補機の取り付け構造によれば、第1の補機およびヒータを、内燃機関の外周面上で集中して設けることができる。これにより、ヒータで発生した熱を、第1の補機にさらに効率良く伝えることができる。
また、第1の補機は、バキュームポンプである。このように構成された補機の取り付け構造によれば、バキュームポンプが停止するとポンプ内に残圧が生じるため、バキュームポンプにオイルが滞留し易い。このため、オイルの凍結を防止する、もしくは早期にオイルの凍結を解除するという本発明の効果をより有効に得ることができる。
以上説明したように、この発明に従えば、内部に滞留するオイルの凍結を防止もしくは早期に解除する補機の取り付け構造を提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における補機の取り付け構造が適用された車両を示す平面図である。図2は、図1中の矢印IIに示す方向から見たエンジンを示す側面図である。
図1および図2を参照して、車両前方に設けられたエンジンルーム51には、ガソリンエンジン10(以下、単にエンジン10と称する)が収容されている。エンジン10には、往復運動するピストン11が装填されるシリンダ12が4つ、形成されている。エンジン10は、シリンダ12が車両幅方向に並ぶ横置きに配置されている。ピストン11は、図示しないコネクティングロッドを介して、エンジン10の出力軸であるクランクシャフト18に連結されている。
エンジン10は、車両前方および車両後方にそれぞれ面し、シリンダ12の並び方向に平行する方向に延在する側面10bおよび側面10dと、側面10bから側面10dに向かってシリンダ12の並び方向に直交する方向に延在し、車両幅方向に面する側面10aおよび側面10cとを有する。側面10aと側面10cとは、互いに反対方向に面している。側面10bおよび側面10dは、車両前方および車両後方にそれぞれ面するエンジン10の外周面を平面とみなしたものであり、側面10aおよび側面10cは、車両幅方向に面するエンジン10の外周面を平面とみなしたものである。側面10aには、クランクシャフト18から回転が入力されるトランスミッション53が取り付けられている。トランスミッション53は、入力された回転を、減速または加速したり、逆回転にしてドライブシャフト55に出力する。
エンジン10は、シリンダブロック64とシリンダヘッド60とを備えて構成されている。シリンダブロック64およびシリンダヘッド60は、たとえばアルミニウム合金から形成されている。シリンダブロック64は、シリンダ12が形成されるシリンダ部65と、クランクシャフト18を収容するスカート部66とからなる。シリンダヘッド60は、スカート部66の反対側に位置して、シリンダ部65の上端に固定されている。
シリンダヘッド60は、シリンダ部65に固定されるシリンダヘッド本体62と、シリンダブロック64の反対側に位置して、シリンダヘッド本体62に固定されるカムキャリア61とが組み合わさって構成されている。シリンダヘッド本体62には、燃料室や吸気ポート、排気ポートが形成されている。シリンダヘッド本体62には、吸気ポートおよび排気ポートをそれぞれ適当なタイミングで開閉するインテークバルブおよびエキゾーストバルブが設けられている。
カムキャリア61は、インテークカムシャフト14およびエキゾーストカムシャフト15を回転自在に支持している。これらのカムシャフトには、適当な輪郭曲線を持ったカムが、カムシャフトの軸方向に並んで複数、形成されている。カムシャフトが回転することによって、このカムが、各シリンダに設けられたインテークバルブおよびエキゾーストバルブを開閉駆動する。シリンダヘッド60には、インテークバルブ、エキゾーストバルブ、インテークカムシャフト14およびエキゾーストカムシャフト15を含むバルブ機構が設けられている。
図3は、図1中のエンジンの側面を展開した図である。図中では、図1中の側面10a、10dおよび10cが表わされている。図1および図3を参照して、エンジン10の側面10cには、可変バルブタイミング機構17が設けられている。可変バルブタイミング機構17は、インテークカムシャフト14およびエキゾーストカムシャフト15の端部にそれぞれ接続されている。可変バルブタイミング機構17は、油圧によってこれらのカムシャフトを回転させ、カムタイミングを変化させる。
側面10cには、さらに、車両に搭載されたバッテリに電力を供給するオルタネータ21と、冷媒ガスの吸入、圧縮および吐出を行なうエアコンコンプレッサ26と、エンジン10の各部位に冷却水を強制循環させるウォータポンプ27と、ステアリングのアシストトルクを発生させるパワーステアリングポンプ25とが設けられている。これらの補機は、クランクシャフト18の端部に接続されたクランクシャフトプーリ19と、タイミングベルト23および28によって連結されている。これらの補機は、クランクシャフトプーリ19から出力された回転が、タイミングベルト23および28を介して伝達されることによって駆動する。これらの補機は、外部から潤滑油が供給されることなく駆動する。
図1から図3を参照して、シリンダヘッド60のカムキャリア61には、バキュームポンプ31が取り付けられている。シリンダブロック64のシリンダ部65には、ブロックヒータ71が取り付けられている。バキュームポンプ31およびブロックヒータ71は、共にエンジン10の側面10aに配置されている。ブロックヒータ71は、バキュームポンプ31の直下に配置されている。ブロックヒータ71は、シリンダ部65に広がる側面10aの領域のうち、シリンダヘッド本体62に相対的に近く、スカート部66に相対的に遠い位置に設けられている。
複数のシリンダ12に装填された各ピストン11の中心軸111を全て通る平面で、エンジン10を切断した場合に、車両前方に位置する切断部分102と、車両後方に位置する切断部分101とが得られるとすると、バキュームポンプ31およびブロックヒータ71は、共に切断部分101に取り付けられている。
バキュームポンプ31は、図3に示すようにエンジン10の側面を展開した状態で、バキュームポンプ31とブロックヒータ71との間に、オルタネータ21、エアコンコンプレッサ26、ウォータポンプ27およびパワーステアリングポンプ25が位置しないように設けられている。バキュームポンプ31は、バキュームポンプ31とブロックヒータ71との間の距離が、オルタネータ21等の他の補機とブロックヒータ71との間の距離よりも小さくなるように配置されている。
図4は、図2中のIV−IV線上に沿ったシリンダブロックの断面図である。図4を参照して、シリンダブロック64のシリンダ部65には、側面10aに開口する孔65hが形成されている。孔65hは、シリンダ12の周りに設けられたウォータジャケット13に隣り合う位置に形成されている。
ブロックヒータ71は、孔65hに挿入された状態でシリンダ部65に取り付けられている。たとえば、冷寒地等、外気が極低温まで下がる条件下で車両を使用する場合には、ガレージに車両を駐車する際に、ブロックヒータ71のコードをガレージ内のコンセントに差し込んでおく。これにより、ブロックヒータ71が通電され、発熱する。ブロックヒータ71で生じた熱は、シリンダブロック64を伝わってウォータジャケット13内の冷却水を温める。このため、次に車両を始動させる際に、エンジン10は予め暖機されており、エンジン10の始動性を向上させることができる。
図5は、図2中のV−V線上に沿ったバキュームポンプの断面図である。図6は、図5中のVI−VI線上に沿ったバキュームポンプの断面図である。図5および図6を参照して、バキュームポンプ31は、車両に搭載されたブレーキブースタに負圧を作用させるために設けられている。
バキュームポンプ31は、シリンダヘッド60に達する軸受け孔35hが形成され、シリンダヘッド60に取り付けられたハウジング35と、ハウジング35に固定され、内部空間39を形成するカバー34と、軸受け孔35hに挿入され、内部空間39に突出するロータ32とを備える。
ロータ32は、ハウジング35に対して回転自在に設けられている。ロータ32は、カップリング36を介してエキゾーストカムシャフト15に接続されている。ロータ32は、エキゾーストカムシャフト15の回転を受けて、カップリング36とともに回転する。
内部空間39に突出するロータ32の部分には、樹脂製のベーン体46(図5では、省略されている)が設けられている。ベーン体46は、ベーン体46の周縁がカバー34の内周面34mに対して常時、摺接するように設けられている。結果、ベーン体46によって、内部空間39が2つのバキューム室に区画されている。ロータ32が回転すると、この2つのバキューム室の容積が、ベーン体46の位置に応じて増減を繰り返す。これにより、バキュームポンプ31内に負圧が発生し、その負圧をブレーキブースタに作用させることができる。
次に、バキュームポンプ31に設けられた潤滑機構について説明を行なう。エキゾーストカムシャフト15には、カムシャフトの軸方向に延びる潤滑油通路15hが形成されている。カップリング36およびロータ32には、潤滑油通路15hと内部空間39との間を連通させる給油通路37が形成されている。ハウジング35には、シリンダヘッド60に形成された排油通路43と、内部空間39との間を連通させる戻し孔41が形成されている。戻し孔41が排油通路43に開口する位置には、排油通路43から内部空間39に向かうオイル流れを規制するブリーザ弁42が開閉自在に設けられている。
内部空間39には、エンジン10で循環するオイルが、潤滑油通路15hおよび給油通路37を通って供給される。内部空間39に供給されたオイルは、戻し孔41を通って、再びエンジン10側の排油通路43に戻される。つまり、バキュームポンプ31には、エンジン10に流通するオイルが潤滑油として供給される。
このような構成を備えるバキュームポンプ31においては、エンジン10を停止した時に、内部空間39に生じる残圧によって給油通路37から内部空間39にオイルが吸い込まれる場合がある。この場合、図6中に示すように、内部空間39にオイル201が残存した状態で車両が駐車されることとなる。一方、本実施の形態では、バキュームポンプ31が、ブロックヒータ71の近傍に設けられている。言い換えれば、バキュームポンプ31は、ブロックヒータ71で発生する熱が伝熱可能な位置に設けられている。このため、ブロックヒータ71で発生した熱が、シリンダブロック64およびシリンダヘッド60を順に伝わって、効率良くバキュームポンプ31に達する。この結果、車両が冷寒地等で使用される条件下においても、駐車時、内部空間39に残存したオイルが凍結することを未然に防止できる。
なお、ブロックヒータ71は、シリンダヘッド60のシリンダヘッド本体62に設けられていても良い。
図7は、この発明の実施の形態1における補機の取り付け構造の第1の変形例を示すエンジンの側面図である。図7を参照して、本変形例では、エンジン10の側面10aに、ブロックヒータ71の発熱部からバキュームポンプ31まで延びる伝熱促進部材76が設けられている。
伝熱促進部材76は、エンジン10を構成する材料よりも大きい熱伝導率を有する材料、本実施の形態では、アルミニウム合金よりも大きい熱伝導率を有する銅から形成されたバー部材である。このような構成を備えるエンジン10は、たとえば、シリンダブロック64およびシリンダヘッド60の鋳造時に、伝熱促進部材76となる銅を鋳包みすることによって得られる。このような構成により、ブロックヒータ71で発生した熱を、さらに効率良くバキュームポンプ31に伝えることができる。
また、伝熱促進部材76は、ブロックヒータ71の発熱部とバキュームポンプ31との間で空気を流通させるようにダクト状に形成されていても良い。この場合にも、ブロックヒータ71の発熱によって温度上昇したヒータ周りの空気が、ダクト状の伝熱促進部材76を通ってバキュームポンプ31に導かれる。このため、上述と同様の効果を得ることができる。
図8は、この発明の実施の形態1における補機の取り付け構造の第2の変形例を示すエンジンの側面図である。図8を参照して、本変形例では、シリンダヘッド60のシリンダヘッド本体62に、複数のPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータ81がさらに取り付けられている。PTCヒータ81は、エンジン10の側面10aに設けられている。PTCヒータ81は、ブロックヒータ71とバキュームポンプ31との間に配置されている。PTCヒータ81は、バキュームポンプ31の直下に配置されている。
PTCヒータ81は、高温度になると抵抗が増大する特性を示す正特性サーミスタである。PTCヒータ81は、車両始動直後から車両のバッテリから通電され、発熱することによってシリンダヘッド60を急速に温める。これにより、バキュームポンプ31内のオイルが仮に凍結している場合であっても、オイルを短時間で液体に戻すことができる。また、本変形例では、バキュームポンプ31を経由し、温められたオイルが、シリンダヘッド60のカム室に排出され、シリンダブロック64からエンジン10のオイルパンへと戻されるため、オイルパン内の油温を上昇させることができる。これにより、エンジン10を冷間始動させた後のピストン11のフリクションを低減させ、燃費を向上させることができる。
なお、本変形例では、ブロックヒータ71およびPTCヒータ81の両方が設けられている場合について説明したが、PTCヒータ81のみが設けられていても良い。
この発明の実施の形態1における補機の取り付け構造は、内燃機関としてのエンジン10の外周面上に取り付けられ、オイルが供給される第1の補機としてのバキュームポンプ31と、エンジン10の外周面上に取り付けられ、通電されることにより発熱するブロックヒータ71とを備える。エンジン10の外周面は、互いに異なる方向に面する複数の側面10aから10dを含む。バキュームポンプ31およびブロックヒータ71は、複数の側面10aから10dのうちの同一の側面10aに設けられている。
補機の取り付け構造は、さらに、エンジン10の外周面上に取り付けられる第2の補機としてのオルタネータ21、エアコンコンプレッサ26、ウォータポンプ27およびパワーステアリングポンプ25を備える。バキュームポンプ31は、エンジン10の外周面上においてオルタネータ21等の補機がバキュームポンプ31とブロックヒータ71との間からずれて位置するように設けられている。
このように構成された、この発明の実施の形態1における補機の取り付け構造によれば、駐車時、バキュームポンプ31内のオイルの凍結を防ぐことにより、車両を再び始動させる際に、ゲル状のオイルを戻し孔41から排出するための過大な力がベーン体46に負荷することを回避できる。これにより、ベーン体46が破損したり、ブリーザ弁42のストッパーが変形することを防止し、バキュームポンプ31の信頼性を向上させることができる。また、初期駆動時にバキュームポンプ31の負圧発生能力が低下することを防止できる。
また、バキュームポンプ31を駆動するエキゾーストカムシャフト15に過大なトルクが作用するということがない。このため、エキゾーストカムシャフト15や、エキゾーストカムシャフト15とクランクシャフト18との間を連結するタイミングチェーン、可変バルブタイミング機構17の耐久性を確保することができる。また、駆動抵抗の増大による異音の発生を抑制することができる。
なお、エンジン10は、ガソリンエンジンに限定されず、ディーゼルエンジンであっても良い。また、本実施の形態では、バキュームポンプ31が直列4気筒エンジンに取り付けられている場合について説明したが、これに限定されず、V型、水平対向型もしくはW型エンジンなど様々なタイプのエンジンに本発明を適用することができる。また、エンジン10は、シリンダ12が車両進行方向に並ぶ縦置きに配置されていても良い。
(実施の形態2)
図9は、この発明の実施の形態2における補機の取り付け構造を示すエンジンの平面図である。図10は、図9中のエンジンの側面を展開した図であり、実施の形態1における図3に対応する図である。本実施の形態における補機の取り付け構造は、実施の形態1における補機の取り付け構造と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図9および図10を参照して、本実施の形態では、実施の形態1におけるブロックヒータ71が、エンジン10の側面10dに取り付けられている。バキュームポンプ31は、図10に示すようにエンジン10の側面を展開した状態で、バキュームポンプ31とブロックヒータ71との間に、オルタネータ21、エアコンコンプレッサ26、ウォータポンプ27およびパワーステアリングポンプ25が位置しないように設けられている。ブロックヒータ71は、シリンダブロック64のシリンダ部65に設けられている。ブロックヒータ71は、シリンダヘッド60のシリンダヘッド本体62に設けられていても良い。
バキュームポンプ31およびブロックヒータ71は、エンジン10が有する側面10aから10dのうち、連続して延在する側面10aおよび側面10dにそれぞれ設けられている。バキュームポンプ31およびブロックヒータ71は、側面10aおよび側面10dが隣り合う領域に形成されている。つまり、側面10aを、側面10dに相対的に近い領域301と相対的に遠い領域302とに分割し、側面10dを、側面10aに相対的に近い領域303と相対的に遠い領域304とに分割した場合に、バキュームポンプ31は、領域301に設けられており、ブロックヒータ71は、領域301に隣り合う領域303に設けられている。バキュームポンプ31は、バキュームポンプ31とブロックヒータ71との間の距離が、オルタネータ21等の他の補機とブロックヒータ71との間の距離よりも小さくなるように配置されている。
このように構成された、この発明の実施の形態2における補機の取り付け構造によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を得ることができる。
なお、実施の形態1で説明した変形例の構造を、実施の形態2における補機の取り付け構造に適宜、適用しても良い。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1における補機の取り付け構造が適用された車両を示す平面図である。 図1中の矢印IIに示す方向から見たエンジンを示す側面図である。 図1中のエンジンの側面を展開した図である。 図2中のIV−IV線上に沿ったシリンダブロックの断面図である。 図2中のV−V線上に沿ったバキュームポンプの断面図である。 図5中のVI−VI線上に沿ったバキュームポンプの断面図である。 この発明の実施の形態1における補機の取り付け構造の第1の変形例を示すエンジンの側面図である。 この発明の実施の形態1における補機の取り付け構造の第2の変形例を示すエンジンの側面図である。 この発明の実施の形態2における補機の取り付け構造を示すエンジンの平面図である。 図9中のエンジンの側面を展開した図である。
符号の説明
10 エンジン、10a,10b,10c,10d 側面、11 ピストン、12 シリンダ、21 オルタネータ、25 パワーステアリングポンプ、26 エアコンコンプレッサ、27 ウォータポンプ、31 バキュームポンプ、60 シリンダヘッド、64 シリンダブロック、65 シリンダ部、66 スカート部、71 ブロックヒータ、81 PTCヒータ、101,102 切断部分、111 中心軸。

Claims (4)

  1. 内燃機関で発生した動力により駆動する補機の取り付け構造であって、
    前記内燃機関の外周面上に取り付けられ、オイルが供給される第1の補機と、
    前記内燃機関の外周面上に取り付けられ、通電されることにより発熱するヒータとを備え、
    前記内燃機関の外周面は、互いに異なる方向に面する複数の側面を含み、
    前記第1の補機および前記ヒータは、前記複数の側面のうちの同一の側面に設けられ
    前記内燃機関には、複数のシリンダが形成されており、
    前記複数のシリンダ内を往復運動する各ピストンの中心軸を通る平面で前記内燃機関を切断した場合に、前記第1の補機および前記ヒータは、同一の切断部分に設けられている、補機の取り付け構造。
  2. 内燃機関で発生した動力により駆動する補機の取り付け構造であって、
    前記内燃機関の外周面上に取り付けられ、オイルが供給される第1の補機と、
    前記内燃機関の外周面上に取り付けられる第2の補機と、
    前記内燃機関の外周面上に取り付けられ、通電されることにより発熱するヒータとを備え、
    前記第1の補機は、前記内燃機関の外周面上において前記第2の補機が前記第1の補機と前記ヒータとの間からずれて位置するように設けられ
    前記内燃機関には、複数のシリンダが形成されており、
    前記複数のシリンダ内を往復運動する各ピストンの中心軸を通る平面で前記内燃機関を切断した場合に、前記第1の補機および前記ヒータは、同一の切断部分に設けられている、補機の取り付け構造。
  3. 前記内燃機関は、ピストンが往復運動するシリンダ部およびクランクシャフトを収容するスカート部を含むシリンダブロックと、前記シリンダ部に固定され、バルブ機構を収容するシリンダヘッドとを有し、
    前記第1の補機および前記ヒータは、前記シリンダ部および前記シリンダヘッドの少なくともいずれか1つに設けられている、請求項1または2に記載の補機の取り付け構造。
  4. 前記第1の補機は、バキュームポンプである、請求項1からのいずれか1項に記載の補機の取り付け構造。
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