JP2563890B2 - 懸濁除去装置及び水質浄化装置とこれら装置を用いた無換水養魚装置 - Google Patents

懸濁除去装置及び水質浄化装置とこれら装置を用いた無換水養魚装置

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JP2563890B2
JP2563890B2 JP4856794A JP4856794A JP2563890B2 JP 2563890 B2 JP2563890 B2 JP 2563890B2 JP 4856794 A JP4856794 A JP 4856794A JP 4856794 A JP4856794 A JP 4856794A JP 2563890 B2 JP2563890 B2 JP 2563890B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、養魚槽の不純物を含ん
だ海水を被処理液として浄化する懸濁除去装置及び水質
浄化装置と、これらの装置を用いて、養魚槽の海水を換
えることなく蓄魚や養殖を行なえるようにした無換水養
魚装置に関する。
【0002】
【従来の技術】捕獲した海水魚を活魚のまま備蓄するい
わゆる蓄魚や、孵化した稚魚の養殖は、湾内で海水
(尚、以下の説明に用いる被処理液は、海水と同義語で
あり、文章表現の必然性に応じて、適宜被処理液または
海水と表記する)を直接利用する生簀や、陸上での人工
的な養魚槽に直接海水を循環させて行なわれている。こ
のうち、生簀での養魚は、工業排水や生活雑排水、赤潮
等の海水そのものの汚染や天候等の影響を受け易いた
め、近年では養魚槽を用いた蓄魚・養殖が注目されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな人工的な蓄魚・養殖では、養魚槽内の少ない海水
が、海水魚からの排泄物,体液やうろこ等の代謝物,残
餌,ゴミ,錆等の不純物で汚染されるため、別途に水質
浄化装置を用いなければならないが、この水質浄化装置
に吸着剤として使用される麦飯石やセラミックス,ゼオ
ライト等の多孔質材は、不純物を分解除去する処理能力
が低く、海水を充分に浄化できるものではなかった。
【0004】このため、水質浄化装置の浄化槽を度々逆
洗したり、吸着剤を比較的短期間に交換しなければなら
ないばかりか、定期的な海水の交換を必要とするもので
あり、運用管理に多大な費用と時間のかかるものとなっ
ていた。更に、上述の水質浄化装置で、ある程度の処理
能力を確保するためには、養魚槽と同程度の容積が必要
で、かなりのスペースがなければ設置することができな
かった。また一般に、海水魚の蓄魚・養殖には、養魚槽
の海水を凡そ15℃〜20℃の温度域に、夏は冷却,冬
は加温して管理する必要があるが、この温度管理に用い
る冷却装置はモータ式であるため、消費電力が大きいう
え騒音がひどく、また冷却管に海水を通して冷却するた
め、冷却管その他に錆が発生して、冷却装置の耐用年数
は凡そ2年程度と短いものであった。更に近年、養魚槽
内の海水を、長期間交換しないで済む無換水養魚装置が
種々提案されているが、いずれも不純物を充分満足に処
理できるものはなく、特に海水魚からの排泄物や残餌か
ら被処理液に溶出するアンモニアの処理は、吸着剤によ
る吸着のみで行なわれ、微生物による分解処理は有効に
行なわれていなかった。また、蓄積すると有害とされる
リン酸ナトリウム,カリウム,アンモニウム等の水溶性
リン酸塩は、吸着剤の多孔質材に棲息する微生物が一部
を利用するものの、被処理液からの除去は殆ど不可能
で、無換水養魚装置の開発を疎外する大きな要因となっ
ていた。
【0005】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、養魚槽内の海水に
含まれる不純物を、有能な微生物を用いて分解する水質
浄化装置と、微生物が分解できない他の不純物を分離す
る懸濁除去装置とによって処理し、特に従来除去が困難
であった不純物中の水溶性リン酸塩を有効に除去すると
共に、これら両装置を用いて、養魚槽の海水を長期間交
換することなく蓄魚・養殖できるようにすることにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1記載の懸濁除去装置は、被処理液を貯留す
る処理槽と、該処理槽の一側部外面に付設される懸濁泡
受け容器とを備え、前記処理槽内に回転軸を立設し、該
回転軸の上端に、処理槽内の被処理液の液面上方で前記
処理槽と懸濁泡受け容器とに跨って配設される懸濁泡排
出翼を固設すると共に、前記回転軸の下端に被回転翼を
固設し、前記処理槽の底部に気泡発生機を配設し、該
処理槽内に被処理液を供給する給水配管に送給ポンプを
介装し、該給水配管の下流側端部を処理槽内に突出配置
し、該給水配管の下流側端部から分岐する枝管を、該枝
管から噴出する被処理液により前記被回転翼を回転せし
めるよう該被回転翼に配向している
【0007】また、請求項2に記載の水質浄化装置は、
浄化槽の内部に、被処理液の流通が可能な仕切板を挟ん
で、被処理液の導入側に好気室を、被処理液の導出側に
嫌気室をそれぞれ設け、前記好気室の底部に気泡発生機
を配設し、前記好気室と嫌気室のそれぞれに、堆積火山
灰,ゼオライト,堆積岩,貝殻粉末及び酸化マグネシウ
ムを含有する浄化組成物入りの複数枚の浄化パネルを
被処理液の流れと直交方向で且つ浄化槽の側方へ交互に
偏位して配列し、各浄化パネルの一側端と浄化槽の側壁
との間に、被処理液通過間隙を交互に位相を変えて形成
すると共に、前記浄化槽の側壁外面に、浄化槽内の被処
理液を所定温度域に保温する電子加熱・冷却素子を設け
ている
【0008】請求項3に記載の無換水養魚装置は、養魚
槽に給水配管の両端を接続して循環水経路を形成し、
循環水経路の上流側に懸濁除去装置を、下流側に水質浄
化装置をそれぞれ介装し、前記懸濁除去装置を、被処理
液を貯留する処理槽と、該処理槽の一側部外面に付設さ
れる懸濁泡受け容器とを備え、前記処理槽内に回転軸を
立設し、該回転軸の上端に、処理槽内の被処理液の液面
上方で前記処理槽と懸濁泡受け容器とに跨って配設され
る懸濁泡排出翼を固設すると共に、前記回転軸の下端に
被回転翼を固設し、前記処理槽内の底部に気泡発生機を
配設し、前記養魚槽から処理槽内へ被処理液を供給する
前記給水配管に送給ポンプを介装し、該給水配管の下流
側端部を処理槽内に突出配置し、該給水配管の下流側端
部から分岐する枝管を、該枝管から噴出する被処理液に
より前記被回転翼を回転せしめるよう該被回転翼に配向
して構成し、前記水質浄化装置を、浄化槽の内部に、被
処理液の流通が可能な仕切板を挟んで、被処理液の導入
側に好気室を、被処理液の導出側に嫌気室をそれぞれ設
け、前記好気室の底部に気泡発生機を配設し、前記好気
室と嫌気室のそれぞれに、堆積火山灰,ゼオライト,堆
積岩,貝殻粉末及び酸化マグネシウムを含有する浄化組
成物入りの複数枚の浄化パネルを、被処理液の流れと直
交方向で且つ浄化槽の側方へ交互に偏位して配列し、各
浄化パネルの一側端と浄化槽の側壁との間に、被処理液
通過間隙を交互に位相を変えて形成すると共に、前記浄
化槽の側壁外面に、浄化槽内の被処理液を所定温度域に
保温する電子加熱・冷却素子を設けて構成している
【0009】
【作用】前記懸濁除去装置では、給水配管から送給ポン
により処理槽へ供給される被処理液の高い水圧によっ
て被回転翼を回転させ、これに伴って回転軸上端の懸濁
泡排出翼を一体に回転させる。処理槽内部の被処理液
は、給水配管から新たに供給される被処理液の水圧によ
って流動し、この流動被処理液に気泡発生機からの気泡
が攪拌され、被処理液の液面に多数の懸濁泡が発生す
る。被処理液に混入する不純物は、この攪拌によって、
被処理液の上・下部に、浮遊不純物と沈殿不純物として
それぞれ分離される。被処理液上部に分けられた浮遊不
純物は、被処理液液面の懸濁泡と結合し、回転する懸濁
泡排出翼によって、懸濁泡と一体に処理槽の外部に排出
され、また被処理液下部に分けられた沈澱不純物は処理
槽の底部に沈殿して、処理槽の外部へ排出され
【0010】前記水質浄化装置では、浄化槽の内部の好
気室と嫌気室のそれぞれに、複数枚の浄化パネルを、被
処理液の流れと直交方向で且つ浄化槽の側方へ交互に偏
位して配列すると共に、各浄化パネルの一側端と浄化槽
の側壁との間に、被処理液通過間隙を交互に位相を変え
て形成したことにより、被処理液が浄化パネル内を通過
するほか、被処理液の一部が、浄化パネルの一側端と浄
化槽の側壁との間の被処理液通過間隙を通過して、被処
理液の流速が一定となる。
【0011】前記浄化パネルの浄化組成物は、堆積火山
灰,ゼオライト,堆積岩,貝殻粉末及び酸化マグネシウ
ムを混練し、これを乾燥して固形化したものが用いら
れ、浄化組成物の内部には、微生物を定着させるための
微細で複雑な空間が多数形成される。この浄化組成物の
空間に、従来よりも多数の微生物が定住するようにな
る。 好気室と嫌気室の浄化パネルの浄化組成物には、
各種の有用な好気性微生物と嫌気性微生物が棲息し、被
処理液中の各種不純物を分解処理する。好気室の好気性
微生物として亜硝酸菌や硝酸菌があり、亜硝酸菌は不純
物中のアンモニアを亜硝酸に分解し、この亜硝酸を硝酸
菌が硝酸へと分解する。また、嫌気室の嫌気性微生物と
して脱窒菌があり、脱窒菌は好気室からの硝酸を窒素ガ
スに分解し、大気中に放出する。排泄物や残餌から被処
理液へ溶出した水溶性リン酸塩は、その一部を水質浄化
装置の好気性・嫌気性微生物が利用し、その他は浄化組
成物の堆積火山灰にミネラルとして含まれるアルミニウ
ムやカルシウムと化合して、被処理液に沈澱または浮遊
する固形物となり、無害化される。
【0012】また、好気室や嫌気室の沈澱固形物やその
他の残滓は、処理槽の底部に集められ、処理槽の外部へ
と排出されて行く。
【0013】水質浄化装置の浄化槽は、例えば熱伝導性
に優れたステンレス鋼板等が使用され、該浄化槽を電子
加熱・冷却素子が、夏は冷却,冬は加熱して所定の温度
域に保温し、この浄化槽を通して、被処理液の温度を、
常時海水魚に好適な14℃〜20℃の範囲、好ましくは
17℃前後の範囲に保温する。
【0014】前記無換水養魚装置に用いる送給ポンプ
は、養魚槽の被処理液を一方向へ循環させることができ
れば、給水配管のいずれの箇所に設置しても差支えない
が、懸濁除去装置の上流側に設置することにより、懸濁
除去装置の処理槽に設置される被回転翼を、被処理液の
吐出圧力によって有効に回転させることができる
【0015】前記無換水養魚装置の懸濁除去装置では、
水質浄化装置へ送られる被処理液の前処理として、被処
理液の不純物から水質浄化装置の浄化組成物では除去さ
れにくい不純物が、被処理液の水圧と気泡発生機からの
気泡とによって被処理液の上下に分離され、処理槽の上
下部からそれぞれ排出されて行く。水質浄化装置で浄化
槽に沈降しなかった水溶性リン酸塩の固形物は、養魚槽
を通って懸濁除去装置の処理槽へ入り、他の不純物と共
に被処理液の上下に分離され、処理槽外部へ排出されて
行き、水質浄化装置へはこれらを取除いた被処理液が供
給される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。無換水養魚装置1は、被処理液である海水を貯
留する養魚槽2に、給水配管3の両端を接続して循環水
経路4を形成し、該循環水経路4に、被処理液の上流側
から、送給ポンプ5,懸濁除去装置6,水質浄化装置7
を順次介装して構成されたもので、被処理液となる養魚
槽2内の海水は、送給ポンプ5の駆動にて循環水経路4
を図1の矢印方向へ循環され、懸濁除去装置6と水質浄
化装置7とで不純物を除去して浄化されたのち、給水配
管3から養魚槽2へ環流されるようになっている。
【0017】給水配管3は、養魚槽2と送給ポンプ5と
をつなぐ第1配管8と、該送給ポンプ5と懸濁除去装置
6とをつなぐ第2配管9と、該懸濁除去装置6と水質浄
化装置7とをつなぐ第3配管10と、該水質浄化装置7
と養魚槽2とをつなぐ第4配管11とからなっている。
給水配管3の被処理液導入側となる第1配管8は、養魚
槽2の比較的不純物の溜り易い底部近傍に横置きされ、
また第4配管11は、水質浄化装置7の浄化槽12の底
壁側部から垂設され、給水配管3の被処理液排出口とな
る端部11aを、養魚槽2の被処理液に浸して設けられ
ている。
【0018】第2配管9の下流側端部9aは、懸濁除去
装置6の処理槽13内に突出して設けられ、該端部9a
から分岐された小径の枝管9bを、回転機構14の被回
転翼15に配向しており、送給ポンプ5で汲み上げられ
た養魚槽2の被処理液を、端部9aから懸濁除去装置6
の処理槽13へ高い水圧で吐出し、該処理槽13内の被
処理液を流動させると共に、被処理液の一部を枝管9b
から回転機構14の被回転翼15へ向けて勢いよく噴出
させ、該回転翼15を回転させるようになっている。
【0019】第3配管10の上流側端部10bは、上記
処理槽13の略中間位置に接続され、第2配管9の下流
側端部9aの接続位置よりもやや高くなっており、また
第3配管10の下流側端部10aは、水質浄化装置7の
浄化槽12の上部からその内部へ突出して設けられてい
る。
【0020】懸濁除去装置6は、被処理液を貯留する縦
長の処理槽13内に、上述の回転機構14と気泡発生機
16とが設けられ、処理槽13の一側部外面に懸濁泡受
け容器17が付設されている。回転機構14は、処理槽
13の一側部内壁に軸受18を介して立設支持される縦
方向の回転軸19と、該回転軸19の上端に固設される
懸濁泡排出翼20と、同じく回転軸19の下端に固設さ
れた上述の被回転翼15とからなっており、枝管9bか
らの被処理液の吐出圧力で回転する被回転翼15によっ
て、回転軸19と懸濁泡排出翼20とが一体に回転す
る。懸濁泡排出翼20は、被処理液の液面上方で、処理
槽13と懸濁泡受け容器17とに跨って配設される大型
の2枚羽根で構成されており、また懸濁泡受け容器17
には、消泡剤入り液体Lが適宜収容される。
【0021】処理槽13の底壁13aは錐形に形成さ
れ、該底壁13aの上部位置に通水性の底板21が敷設
されており、上記気泡発生機16は、この仕切り板21
上に載置され、エアポンプ22の作動によって、処理槽
13内の被処理液に微細な気泡を発生するようになって
いる。
【0022】処理槽13内の被処理液は、第2配管9の
下流側端部9aから新たに供給される被処理液の水圧に
よって流動し、この流動被処理液に気泡発生機16から
の気泡が攪拌され、被処理液の液面に多数の懸濁泡Bを
発生させる。この懸濁泡Bは、被処理液の液面上方で回
転する懸濁泡排出翼20によって懸濁泡受け容器17へ
排出され、該受け容器17の消泡剤入り液体Lに落下し
て消滅し、外部へと排出されて行く。
【0023】前記水質浄化装置7の浄化槽12は、ステ
ンレス鋼等の熱伝導性の高い材料によって形成されてお
り、両側壁12a,12aの外面には、リード線23に
てつながれた複数の電子加熱・冷却素子24がそれぞれ
付設され、その外側に多数の通気孔を穿った放熱板25
が、電子加熱・冷却素子24からやや離間して設けられ
ている。
【0024】上記電子加熱・冷却素子24は、サーモモ
ジューと放熱器とファンとからなり、異なった導体に電
圧を与えて電流を流し、電流の流れ方向によって、それ
ぞれの接合部を加熱または冷却する熱電気現象(ペルチ
ェ効果)を応用した板状の加熱・冷却体で(市販品とし
て、例えば日本ブロア株式会社製の商品名サーモクーラ
SAMOL)、この電子加熱・冷却素子24には、図示
しないサーモスタットが組合わされ、水質浄化装置7の
浄化槽12を、夏は冷却,冬は加熱して所定の温度域に
保持し、浄化槽12内の被処理液を、養魚槽2の海水魚
Fが棲息し易い14℃〜20℃の範囲、好ましくは17
℃前後の範囲に自動的に保温するようになっている。
【0025】浄化槽12の内部は、2枚の仕切板26,
27にて3室に区画されており、仕切板26を挟んで、
第3配管10の下流側端部10bが突出する被処理液の
導入側を好気室28となすと共に、被処理液の導出側
なる中央室を嫌気室29となし、他方の仕切板27にて
嫌気室29と仕切られる小室をフロー室30となしてい
る。また、浄化槽12の上部は開放されていて、槽内で
分解された窒素ガスを大気中へ容易に放出できるように
している。
【0026】好気室28と嫌気室29との間の仕切板2
6には、被処理液の流通が可能なパンチングメタル等が
用いられ、好気室28へ導入された被処理液が仕切板2
6を通して嫌気室29へ流通できるようになっている。
嫌気室29とフロー室30との間の仕切板27には、配
水管31がフロー室30の上部に突出して設けられてお
り、好気室28と嫌気室29とで浄化処理された被処理
液は、配水管31を通してフロー室30へ流出し、該フ
ロー室30のマット32を通過して、第4配管11へと
排出されて行く。
【0027】好気室28と嫌気室29の底壁12bは一
体の錐形に形成され、該底壁12bの上部位置に、通水
性の底板33が好気室28と嫌気室29とに亙って敷設
されており、この底板33には、上述の仕切板26が立
設されると共に、好気室28と嫌気室29に、それぞれ
複数枚の浄化パネル34が、被処理液の流れと直交方向
に配列されている。
【0028】浄化パネル34は、通水用の小孔35aを
穿った箱型のパネル35内に、多数の微小な浄化組成物
36を充填したもので、各浄化組成物36は、堆積火山
灰,ゼオライト,堆積岩,貝殻粉末及び酸化マグネシウ
ムを含有しており、好ましくはこれら成分を、堆積火山
灰30%,ゼオライト30%,堆積岩15%,貝殻粉末
10%,酸化マグネシウム15%の割合とし、これらを
混練したのち乾燥して短円筒状に固形化したものが用い
られる。このようにして形成された浄化組成物36の内
部には、微細で複雑な空間が多数形成され、好気室28
に配設される浄化パネル34の浄化組成物36には、亜
硝酸菌や硝酸菌等の好気性微生物が、また嫌気室29に
配設される浄化パネル34の浄化組成物36には、脱窒
菌等の嫌気性微生物が、それぞれ従来に較べて格段に多
数定住して棲息するようになる。
【0029】好気室28の底板33には、エアポンプ2
2につながれた気泡発生機37が配設され、該気泡発生
機37から好気室28の被処理液に気泡(酸素)を供給
して、好気性微生物が棲息し易い状態に保持している。
また、好気室28と嫌気室29の複数枚の浄化パネル3
4は、受け片38と支え棒39とによって浄化槽12の
側方へ交互に偏位して保持されており、この構成によっ
て、各浄化パネル34の一側端と浄化槽12の側壁12
aとの間に、被処理液通過間隙42が交互に位相を変え
て形成され、浄化パネル34内を被処理液が通過するほ
か、一部が被処理液通過間隙42を通過して、被処理液
の流速が一定になるようにしている。
【0030】次に、上述のように構成された無換水養魚
装置1の作動を説明する。送給ポンプ5で汲み上げられ
た養魚槽2の被処理液は、給水配管3の第2配管9を通
して、懸濁除去装置6の処理槽13へ高い圧力で供給さ
れ、処理槽13内の被処理液を流動させると共に、被処
理液の一部を枝管9bから回転機構14の被回転翼15
へ吹き出して、懸濁泡排出翼20を回転させる。また、
処理槽13底部の気泡発生機16で発生した気泡は、流
動する被処理液と攪拌され、該被処理液の液面に多数の
懸濁泡Bを発生させる。
【0031】養魚槽2からの被処理液に含まれる海水魚
Fからの排泄物,体液やうろこ等の代謝物,残餌,ゴ
ミ,錆等の不純物は、被処理液の攪拌によって、被処理
液の上・下部に、浮遊不純物と沈殿不純物としてそれぞ
れ分離され、被処理液上部に分けられた浮遊不純物は液
面の懸濁泡Bと結合し、回転する懸濁泡排出翼20によ
って、懸濁泡Bと一体に懸濁泡受け容器17へ排出さ
れ、該受け容器17の消泡剤入り液体Lに落下して消滅
し、外部へと排出されて行く。一方、被処理液下部に分
けられた沈澱不純物は、底板21を通過して処理槽13
の底壁13aに沈降し、更に底壁13aに接続された排
出管40を通して外部へ排出されて行く。
【0032】このようにして懸濁除去装置6では、ゴミ
等の雑多な不純物や、水質浄化装置7の微生物では処理
しにくい不純物が、浮遊不純物や沈澱不純物として除去
され、処理槽13から第2配管9へ排出される被処理液
には、アンモニアや蛋白質,炭水化物,脂肪等のほか、
リン酸ナトリウムやカリウム,アンモニウム等の水溶性
リン酸塩が、不純物として含まれている。
【0033】第2配管9から水質浄化装置7の浄化槽1
2へ供給された被処理液は、好気室28と嫌気室29の
浄化パネル34に入り、アンモニアや蛋白質等の不純物
が、浄化組成物36の各種微生物によって分解処理され
る。
【0034】上記不純物のうち、従来被処理液からの除
去が困難であったアンモニアと水溶性リン酸塩の処理に
ついて表1に示す。
【0035】
【表1】 好気室28に入ったアンモニアは、該好気室28の亜硝
酸菌によって亜硝酸に分解され、更にこの亜硝酸を硝酸
菌が硝酸に分解する。次に、嫌気室29では、好気室2
8からの硝酸を脱窒菌が分解し、窒素ガスとして大気中
へ放出する。また、リン酸ナトリウムやカリウム,アン
モニウム等の水溶性リン酸塩は、その一部を好気室28
と嫌気室29の好気性・嫌気性微生物が利用し、その他
は浄化組成物36の堆積火山灰にミネラルとして含まれ
るアルミニウムやカルシウムと化合して、被処理液に沈
澱または浮遊する固形物となり、無害化される。好気室
28と嫌気室29で分解された各種の沈澱不純物は、底
板33を通過して浄化槽12の底壁12bに沈降し、更
に底壁12bの中央に接続された排出管41を通して外
部へ排出されて行く。
【0036】一方、沈降しない残りの浮遊不純物は、浄
化槽12のフロー室30を通って一旦養魚槽2に入り、
該養魚槽2で新たに生じた他の不純物と共に懸濁除去装
置6の処理槽13へ入って、被処理液の上下に分離さ
れ、処理槽外部へ排出されて行く。養魚槽内の海水は、
このように、被処理液として無換水養魚装置1で浄化が
繰返される。
【0037】次に、本実施例の無換水養魚装置を用いて
行なったひらめの養殖の水質試験結果を、表2に示す。
【0038】<条 件> 1.被養魚…ひらめ(稚魚)100匹、総重量30g、
平均体長3cm、平均体重0.3g 2.被処理液…2tの自然海水 3.浄化パネル内の浄化組成物の使用量…50kg 4.試験期間…平成4年12月15日〜平成6年1月1
5日の13カ月間(現在継続中) 5.水質分析内容…養魚槽中の海水を1週間毎に採取し
(但し、表には1ケ月毎の分析値を表示)、水温,濁
度,溶存酸素(DO),アンモニア,亜硝酸,硝酸,リ
ン酸,pHの8項目について分析,測定した。
【0039】
【表2】 表2で各項目に示された水質の分析・測定値によれば、
被処理液(自然海水)が、海水魚(ひらめ)の養殖にと
って、非常に良好な水質に維持されているのが分る。特
に、被処理液の濁りについては、濁度が10ppm以下
であれば、肉眼でほぼ透明に見える水質といわれる中
で、5ppm以下に保たれており、浄化組成物の浄化機
能が優れていることが明確に示されている。
【0040】また、養魚にとって有害なアンモニアと亜
硝酸の濃度も、非常に低い値に維持されているが、これ
らを無害化する能力のある亜硝酸菌や硝酸菌等の硝化細
菌が、数多く安定して浄化組成物に棲息しているため
で、浄化組成物がこれらの有益な微生物の棲家として好
適であることを示している。
【0041】更に、水質汚染物質としての硝酸は、浄化
組成物に定住する脱窒菌に分解処理され、同じく水質汚
染物質としてのリン酸は、浄化組成物に含まれるアルミ
ニウムやカルシウムが吸着して、浮溶性・難溶製のリン
酸塩として除去されており、いずれの残留値も低いレベ
ルに収まっている。
【0042】このように、本実施例の無換水養魚装置を
用いたひらめ養殖試験では、13ケ月目の生存率が77
%に達しており、従来の一般的なひらめの養殖では、稚
魚から成魚に至るまでの生存率が40〜50%であった
のに較べると、1.5〜2倍の生存率を達成した歩留ま
りのよいものとなり、しかも従来の養殖よりも成長速度
に優れた成魚が得られた。
【0043】尚、実験魚に用いたひらめは、一般に50
0gを越えると成魚とされており、600gを越えた7
7匹の成魚ひらめを、2t容量の養魚槽で養殖するのは
無理があるため、現在これらのひらめを2つの同一の養
魚槽に分けて試験を継続している。
【0044】更に、本実施例の無換水養魚装置を用いた
養魚の実験も、現在1活魚店で実施中であり、実験開始
から1年6ケ月を経過した現在においても、海水の濁り
や海水魚の死亡は殆どなく、何年無換水で使用できるか
現在も継続中である。
【0045】尚、上記実施例の懸濁除去装置では、懸濁
泡受け容器消泡剤入り液体用いたが、懸濁泡を処理
槽の外部へ汚損なく排出できれば、消泡剤入り液体を
略しても差支えない。
【0046】更に、水質浄化装置で被処理液の保温に用
いる電子加熱・冷却素子は、サーモ制御以外に人為的に
行なってもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明の懸濁除去装置は、懸濁泡受け容
器を付設した処理槽内に立設した回転軸の上端に、処理
槽内の被処理液の液面上方で処理槽と懸濁泡受け容器と
に跨って配設される懸濁泡排出翼を固設すると共に、回
転軸の下端に被回転翼を固設し、処理槽内の底部に気泡
発生機を配設し、処理槽内に被処理液を供給する給水配
管の下流側端部を処理槽内に突出配置したことにより、
被処理液中のゴミ等の雑多な不純物や、水質浄化装置の
微生物では処理しにくい不純物を、浮遊不純物や沈澱不
純物として浄化槽外部へ有効に排出するので、微生物を
用いて浄化する水質浄化装置の前処理装置として好適で
ある。
【0048】更に、送給ポンプを介装した給水配管の下
流側端部から分岐する枝管から噴出する被処理液の吐出
圧力を利用して被回転翼を回転させることにより、懸濁
泡排出翼を回転作動させて、浮遊不純物が結合した被処
理液液面の懸濁泡を懸濁泡受け容器へ排出するようにし
たから、懸濁泡排出翼を回転させるためのモータ等の駆
動装置や動力エネルギーが不要となって安価に製作する
ことができ、しかもフィルタ等の消耗品も使用しないの
で、ランニングコストを低く抑えることができる。
【0049】また、本発明の水質浄化装置は、浄化槽の
内部の好気室と嫌気室のそれぞれに、複数枚の浄化パネ
ルを、被処理液の流れと直交方向で且つ浄化槽の側方へ
交互に偏位して配列して、各浄化パネルの一側端と浄化
槽の側壁との間に、被処理液通過間隙を交互に位相を変
えて形成したから、被処理液が、浄化パネル内を通過す
るほか、一部が被処理液通過間隙を通過して、被処理液
の流速を一定にすることができる。
【0050】更に、本発明の水質浄化装置は、浄化槽の
好気室と嫌気室に、堆積火山灰,ゼオライト,堆積岩,
貝殻粉末及び酸化マグネシウムを含有する浄化組成物入
りの浄化パネルを配設したことにより、浄化組成物の内
部には、微細で複雑な空間が多数形成され、この空間内
に各種の微生物を従来よりも数多く棲息させることがで
きるので、養魚槽からの被処理液に含まれるアンモニア
や蛋白質,炭水化物,脂肪等を有効に分解処理すること
ができる。特に、従来では除去が不可能であった海水魚
や残餌からのリン酸ナトリウムやカリウム,アンモニウ
ム等の水溶性リン酸塩を、浄化組成物の堆積火山灰と化
合させて、被処理液に沈澱または浮遊する固形物化し、
無害化するので、浄化槽から排出される被処理液は、海
水魚の蓄魚や養殖に悪影響を及ぼすことのない充分に浄
化されたものとなる。
【0051】また、浄化槽に設ける被処理液の保温材
に、モータ等の駆動装置を用いない電子加熱・冷却素子
としたから、騒音や余分な排熱がなく、消費電力も小さ
く抑えることができるうえ、冷却管に海水を通して冷却
する必要がないので錆の発生がなくなり、耐久年数を大
幅に延ばすことができる。更に、浄化組成物の多数の空
間に微生物を有効に定住させて棲息させるので、浄化槽
を従来よりもコンパクトに形成でき、小型で軽量な電子
加熱・冷却素子の採用と相俟って、小スペースにも設置
することができる。
【0052】また、上述の懸濁除去装置と水質浄化装置
に、養魚槽と、この養魚槽の被処理液を懸濁除去装置へ
供給する送給ポンプとを組合わせた本発明の無換水養魚
装置によれば、養魚槽内の被処理液を懸濁除去装置と水
質浄化装置を介して循環させるので、海岸から離れた内
陸地でも、養魚槽内の海水を長期間交換することなく蓄
魚或いは養殖できるようになり、出荷コストの低減が図
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す無換水養魚装置の全体
【図2】図1の無換水養魚装置に用いた懸濁除去装置の
断面平面図
【図3】図1の無換水養魚装置に用いた水質浄化装置の
一部断面正面図
【図4】図3に示す水質浄化装置の断面平面図
【図5】図3,4の水質浄化装置に用いた浄化パネルの
一部断面斜視図
【図6】図5の浄化パネルに使用する浄化組成物の斜視
【符号の説明】
1…無換水養魚装置 2…養魚槽 3…第1配管8,第2配管9,第3配管10,第4配管
11とからなる給水配管 4…循環水経路 5…送給ポンプ 6…懸濁除去装置 7…水質浄化装置 12…水質浄化装置7の浄化槽 13…懸濁除去装置6の処理槽 14…被回転翼15と回転軸19と懸濁泡排出翼20と
からなる回転機構 15…被回転翼 16…処理槽13内の気泡発生機 17…懸濁泡受け容器 19…回転軸 20…懸濁泡排出翼 22…エアポンプ 24…電子加熱・冷却素子 26…好気室28と嫌気室29とを仕切る被処理液の流
通が可能な仕切板 27…嫌気室29とフロー室30とを仕切る仕切板 28…好気室 29…嫌気室 31…配水管 34…浄化パネル 35…浄化組成物を包むパネル 36…浄化組成物 37…好気室28に配設される気泡発生機 B…処理槽13内の被処理液液面に発生した懸濁泡 F…養魚槽2内の海水魚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 9/00 501 C02F 9/00 501H 501J 502Z 502 503Z 503 504A 504 B01D 35/02 C

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理液を貯留する処理槽と、該処理槽
    の一側部外面に付設される懸濁泡受け容器とを備え、前
    記処理槽内に回転軸を立設し、該回転軸の上端に、処理
    槽内の被処理液の液面上方で前記処理槽と懸濁泡受け容
    器とに跨って配設される懸濁泡排出翼を固設すると共
    に、前記回転軸の下端に被回転翼を固設し、前記処理槽
    の底部に気泡発生機を配設し、該処理槽内に被処理液
    を供給する給水配管に送給ポンプを介装し、該給水配管
    の下流側端部を処理槽内に突出配置し、該給水配管の下
    流側端部から分岐する枝管を、該枝管から噴出する被処
    理液により前記被回転翼を回転せしめるよう該被回転翼
    に配向した懸濁除去装置。
  2. 【請求項2】 浄化槽の内部に、被処理液の流通が可能
    な仕切板を挟んで、被処理液の導入側に好気室を、被処
    理液の導出側に嫌気室をそれぞれ設け、前記好気室の底
    部に気泡発生機を配設し、前記好気室と嫌気室のそれぞ
    れに、堆積火山灰,ゼオライト,堆積岩,貝殻粉末及び
    酸化マグネシウムを含有する浄化組成物入りの複数枚の
    浄化パネルを、被処理液の流れと直交方向で且つ浄化槽
    の側方へ交互に偏位して配列し、各浄化パネルの一側端
    と浄化槽の側壁との間に、被処理液通過間隙を交互に位
    相を変えて形成すると共に、前記浄化槽の側壁外面に、
    浄化槽内の被処理液を所定温度域に保温する電子加熱・
    冷却素子を設けた水質浄化装置。
  3. 【請求項3】 養魚槽に給水配管の両端を接続して循環
    水経路を形成し、該循環水経路の上流側に懸濁除去装置
    を、下流側に水質浄化装置をそれぞれ介装し、前記懸濁
    除去装置を、被処理液を貯留する処理槽と、該処理槽の
    一側部外面に付設される懸濁泡受け容器とを備え、前記
    処理槽内に回転軸を立設し、該回転軸の上端に、処理槽
    内の被処理液の液面上方で前記処理槽と懸濁泡受け容器
    とに跨って配設される懸濁泡排出翼を固設すると共に、
    前記回転軸の下端に被回転翼を固設し、前記処理槽内の
    底部に気泡発生機を配設し、前記養魚槽から処理槽内へ
    被処理液を供給する前記給水配管に送給ポンプを介装
    し、該給水配管の下流側端部を処理槽内に突出配置し、
    該給水配管の下流側端部から分岐する枝管を、該枝管か
    ら噴出する被処理液により前記被回転翼を回転せしめる
    よう該被回転翼に配向して構成し、前記水質浄化装置
    を、浄化槽の内部に、被処理液の流通が可能な仕 切板を
    挟んで、被処理液の導入側に好気室を、被処理液の導出
    側に嫌気室をそれぞれ設け、前記好気室の底部に気泡発
    生機を配設し、前記好気室と嫌気室のそれぞれに、堆積
    火山灰,ゼオライト,堆積岩,貝殻粉末及び酸化マグネ
    シウムを含有する浄化組成物入りの複数枚の浄化パネル
    を、被処理液の流れと直交方向で且つ浄化槽の側方へ交
    互に偏位して配列し、各浄化パネルの一側端と浄化槽の
    側壁との間に、被処理液通過間隙を交互に位相を変えて
    形成すると共に、前記浄化槽の側壁外面に、浄化槽内の
    被処理液を所定温度域に保温する電子加熱・冷却素子を
    設けて構成した無換水養魚装置。
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