JP2563879Y2 - 入浴保温具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 高令化が進むと身体を患う人も多く、又若年者でも高
脂食等洋風化で高血圧症心臓病の要注意の人も増えてい
るときく。食生活を始めとして摂生は大切であるが入浴
もその一つである。

ロ 従来の技術 １日の仕事を終り家での入浴は疲れをとりリラックス
タイムでもある。又清潔さを保つためと、入浴療法で健
康回復をはかる等いろいろ入浴効果がある。特に日本人
は風呂好きの民族である。風邪でドクターストップされ
ても入浴をつゞける人もいる。そのような時、肩までし
っかり浸って芯から温まるといいだろうと安易に考えて
ますます風邪をこじらす人もいたりする。冬期は家庭の
風呂は初に入浴する人は浴室が温っていないため寒い思
いをする。

ハ 考案が解決しようとする問題点 入浴時、肩や二の腕が冷たくても、心臓病の人、勿も
重患の人は入浴不可能であるが、高血圧症の人も同様肩
まで湯に浸れない。このような人は肩まで湯に浸ること
は動悸がしたり圧迫感があって、息苦るしくなる。した
がって肩や上腕（二の腕）は冷いままである。胸の下ま
で湯に浸って肩や腕には湯を掬ってかけたり、タオルで
何度も温めたりもするが余り効果はない。そればかりか
湯をかきまぜて湯温をさげるし、タオル浴槽内で使用す
るのは不衛生である。大衆浴場はかたく禁止されてい
る。家庭の身内といえど後から入る人のために清潔して
おきたいものである。

ニ 問題点を解決するための手段及び作用 老人、高血圧、心臓病の履患者でも軽度の人なら家庭
でも入浴する人は多い。本考案は入浴時、圧迫感を覚え
ずに、肩まで湯に浸れない人の為に冷い肩や腕を包みこ
んで温める入浴保温具である。浴槽の水を沸かし始める
とき、すでに満水の中に浸けておくもので、入浴保温具
本体に取り付けたロープ通しに、天井か壁枠等にあらか
じめ設置したロープ架から吊りさげたロープで吊るして
おく方法をとる。風呂蓋が大きく開くこともなく、湯温
の上昇と同時に入浴保温具も同温に温まるという構造で
ある。浴槽内で身体を温めている時に肩を巻き腕を被っ
て胸から上の、湯に浸れない肩や腕を胸部（左胸部）を
除いて温め、浴槽から出る時は、肩からはづして湯の中
へ吊りさげておく。再入浴の時に又肩に巻き温めること
で殆ど温まるものと思れる。浴後の處理も余り汚れるこ
とがないので軽るく洗って吊って乾燥させる。必ずしも
ロープで吊らなくても浴槽の中に放り入れておくだけで
も同じことではある。

ホ 考案の効果 肩先まで温あることで肩風邪などをひくことが少くな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、入浴保温具の正面図である。第２図は入浴保
温具を用いた態様図である。 尚、第１図（１）は入浴保温具本体。（２）は本体衿肩
明きの繰り。（３）は心臓部位を切りこんだ左身頃に相
当する部位。（４）は同じく右身頃に相当する部位であ
る。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】柔軟な耐アルカリ・酸性、耐熱性材質で本
   体表面が形成され、その内部には保温材として蓄温物質
   を包含し、肩に羽織ったときに心臓部位が露出するよう
   にかぎ型にくり抜かれた形状とされている入浴保温具。