JP2563800Y2 - 連続式アンローダーの掘削装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、船艙から鉱石、石炭、
石灰等のバラ物を連続して荷揚げする連続式アンローダ
ーの掘削装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、バケットコンベヤーチェーンを有
する掘削装置は複数のバケットを走行させて掘削してい
るが、バケット本体は鋼板製で、掘削搬送物が石炭の場
合、バケット内面に付着することはほとんどなく問題は
生じないが、掘削搬送物が鉱石の場合、バケット入口及
びコーナー部の掘削刃先が摩耗する。また水分の高い鉱
石の場合、バケット内面に付着し、掘削装置の重量が次
第に増加するという問題点が有り、またバケット内面に
付着した鉱石は次第に硬化するため、付着物の除去清掃
作業も容易ではなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】本考案はこの様に、鉱
石と石炭の両方を荷揚げする兼用型の連続式アンローダ
ーの特徴であるバケット入口及びコーナー掘削刃先の摩
耗及び内面付着防止に対応したものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本考案は、バケットコン
ベヤーチェーン掻き取り式掘削装置を有する連続式アン
ローダーにおいて、バケット本体内面にセラミックスラ
イナーを張り付け、かつ、入口掘削刃先部にはＵ形セラ
ミックスを張り付けるか、又は硬化肉盛溶接を行うこと
を特徴とする連続式アンローダーの掘削装置を要旨とす
る。

【０００５】

【作用】鋼板製バケット本体の内面にセラミックスライ
ナーが張り付けていない状態で、水分が多く付着性の高
い粉鉱石を掘削搬送した場合、短時間の内に内面に付着
する。この結果として、バケット有効容積の減少及び掘
削装置全体の重量負荷の増加など、荷役中に性能が悪化
するため、荷役途中でバケット内の付着物の清掃除去を
実施してきた。本考案によれば、バケット本体の内面に
セラミックスライナーを張り付けたため、バケット内の
付着物の生成がほとんどない。

【０００６】

【実施例】以下本考案を図示の実施例に基づいて記述す
る。先ず、本考案の掘削装置を図３により説明すると、
図中１は掘削用バケットでリンクチェーン２で連続的に
接続され、駆動スプロケット３で走行ガイド板上４ａ〜
４ｉの上を走行する。水平掘削部においては水平走行用
ガイドレール５ａ〜５ｃの上を走行する。

【０００７】図２（Ａ），（Ｂ）は掘削用バケット１を
示す平面図及び立側図である。平面から見た形状は中心
線に対して左右対称形をしており、船艙内を右旋回、左
旋回のどちらかの方向でも掘削運転可能である。図１は
その斜視図であり、バケット１ａは内面にセラミックス
ライナー８を張りつけた掘削用バケットである。バケッ
ト掘削刃先部にはセラミックスライナー８が掘削抵抗に
対して剥離させない目的と掘削刃先部の鉱石掘削による
摩耗保護のため、幅約５０mmから１００mmの幅に硬化肉
盛溶接９あるいはＵ形セラミックス１０を張り付けた。
セラミックスライナー８はゴム８ａの上にはられて、ゴ
ム８ａとの張り付けを行う。

【０００８】

【考案の効果】本考案によれば、バケット本体の内面に
セラミックスライナーを張り付けたことにより、バケッ
ト内の付着物の生成が抑制可能となった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る掘削用バケットの斜視図。

【図２】（Ａ）（Ｂ）は掘削用バケットの平面図と立面
図。

【図３】本考案の全体を例示する側面図。

【符号の説明】

１ バケット ２ リンクチェーン ３ 駆動スプロケット ８ セラミックスライナー ９ 硬化肉盛溶接 １０ Ｕ形セラミックス

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 バケットコンベヤーチェーン掻き取り式
   掘削装置を有する連続式アンローダーにおいて、バケッ
   ト本体内面にセラミックスライナーを張り付け、かつ、
   入口掘削刃先部にはＵ形セラミックスを張り付けるか、
   又は硬化肉盛溶接を行うことを特徴とする連続式アンロ
   ーダーの掘削装置。