JP2563753Y2 - 釦の静電気除去構造 - Google Patents

釦の静電気除去構造

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JP2563753Y2
JP2563753Y2 JP3370491U JP3370491U JP2563753Y2 JP 2563753 Y2 JP2563753 Y2 JP 2563753Y2 JP 3370491 U JP3370491 U JP 3370491U JP 3370491 U JP3370491 U JP 3370491U JP 2563753 Y2 JP2563753 Y2 JP 2563753Y2
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斉 津田
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Denso Ten Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、機器内部に静電気の侵
入する可能性の高い車載用音響機器などで好適に実施さ
れる釦の静電気除去構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、典型的な従来技術の静電気除去
構造が用いられる全面パネル22の釦孔23付近を背面
22a側から見た斜視図であり、図5はその背面図であ
り、図6は図5の切断面線B−Bから見た断面図であ
る。電気絶縁性材料から成る操作釦21は、前面パネル
22に形成された釦孔23および該釦孔23の周縁部か
ら延設される案内筒24内に摺動変位自在に収納されて
おり、その前端部21aは前面パネル22の表面22b
から突出している。操作釦21の外周面21bは、案内
筒24の内周面に形成された案内突条24aによって案
内され、円滑な変位が実現されている。
【0003】前記前面パネル22の背面22a側には、
シールド板25が貼付けられている。前記案内筒24に
は、少なくとも一つの開口部24bが設けられている。
また該開口部24bに対応する位置には、矢符30で示
される操作釦21の押圧方向とは交差する方向に延び
て、前記シールド板25から突出片25aが形成されて
いる。この突出片25aは、前記釦孔23の周縁部から
侵入した静電気の集電片として、シールド板25へ該静
電気を除去する機能を有している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述のような従来技術
では、案内筒24に少なくとも一つ設けられた開口部2
4bによって、電気絶縁性材料、たとえば樹脂材料から
成る案内筒24の成型時の歪み、および特に車載用機器
の場合にはエンジンなどからの熱による樹脂の軟化等に
よって、該案内筒24の内径が変化してしまう恐れがあ
る。そのため、前記案内突条24aと操作釦21との摩
擦抵抗が増大し、釦摺動が不安定になるという問題があ
る。
【0005】本考案の目的は、周辺温度変化等による影
響を受けることなく、安定した釦摺動を実現するととも
に、釦孔付近から侵入する静電気を除去することができ
る釦の静電気除去構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、電気絶縁性材
料から成り、釦孔を有する前面パネルと、前記前面パネ
ルの背面側で釦孔の周縁部から連設され、電気絶縁性材
料から成り、少なくとも一つの開口部を有する案内筒
と、前記案内筒に往復摺動変位自在に嵌入するように形
成され、電気絶縁性材料から成る釦本体と、前記案内筒
の開口部の一部分を連結する連結部材と、前記前面パネ
ルの背面側に配置され、連結部材を跨いで前記開口部を
臨む突出片を有する導電性材料から成るシールド板とを
含むことを特徴とする釦の静電気除去構造である。
【0007】
【作用】本考案に従えば、電気絶縁性材料から成る前面
パネルに穿設されている釦孔と、該前面パネル背面側に
おいて釦孔の周縁部から連設され、電気絶縁性材料から
成る案内筒とに、電気絶縁性材料から成る釦本体が摺動
変位自在に収納されている。前記案内筒には少なくとも
一つの開口部が設けられ、該開口部の一部分は連結部材
によって連結されている。
【0008】前面パネルの背面側にはまた、導電性材料
から成るシールド板が貼付けられている。このシールド
板は、たとえば前記連結部材を跨いで、前記案内筒の開
口部に臨む突出片を備えている。したがって、釦孔から
侵入した静電気は、配線基板等に侵入する以前に、前記
突出片で捕捉されて除去される。
【0009】一方、案内筒の開口部に連結部材を設けた
ことによって、樹脂材料などから成る案内筒の成型時の
歪み、および周辺温度変化による樹脂の軟化等による案
内筒の内径の変化は、連結部材が開口部の補強材として
機能することによって、最小限に抑えることができる。
したがって、釦摺動の安定化を実現することができる。
【0010】
【実施例】図1は本考案の一実施例の静電気除去構造が
用いられる前面パネル12の釦孔13付近を背面12a
側から見た斜視図であり、図2はその背面図であり、図
3は図2の切断面線A−Aから見た断面図である。この
前面パネル11は、静電気の多い環境下で使用される、
たとえば車載用の音響再生装置などに用いられる。電気
絶縁性材料から成る釦本体である操作釦11は、前面パ
ネル12に形成された釦孔13と、該釦孔13の周縁部
から延設され、電気絶縁性材料から成る案内筒14内と
に摺動変位自在に収納されている。操作釦11の前端部
11aは前面パネル12の表面12bから突出してお
り、またその周縁部11bは案内筒14の内周面に形成
された案内突条14aによって案内され、円滑な摺動変
位が実現されている。前記案内筒14には少なくとも一
つの開口部14bが設けられており、該開口部14bの
一部分を連結部材20が連結して補強している。該連結
部材20は、案内筒14の外周面14cに跨設され、操
作釦11の摺動を妨げないように固定されている。
【0011】前記前面パネル12の背面12a側には、
シールド板15が貼付けられている。このシールド板1
5は、背面12aに貼付けられる板状部15aと、突出
片とから成る。この突出片は、前記連結部材20を跨ぐ
連結部15bと、該連結部15bから前記開口部14b
に臨む集電片15cとを有している。集電片15cおよ
び連結部15bは連結部材20と嵌め合わせた状態で固
定されており、この集電片15cは釦孔13の周縁部か
ら侵入した静電気を捕捉し、シールド板15へ除去する
機能を有している。なお、開口部14bの間隔W1と、
集電片15cの幅W2との関係は、W1<W2に選ば
れ、これによって屈曲形成されている集電片15cが矢
符16方向に復元し、操作釦11の摺動が妨げられるの
を防止している。
【0012】このようにして、本考案に従う釦の静電気
除去構造では、案内筒14の開口部14bを連結部材2
0によって連結するので、樹脂材料等から成る案内筒1
4の成型時の歪み、およびエンジンからの熱などによる
周辺温度変化による樹脂の軟化等によって起生する案内
筒14の内径変化を最小限にして、操作釦11の安定し
た摺動を実現しつつ、釦孔13付近から侵入する静電気
を除去することができる。
【0013】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、案内筒の
開口部に補強材としての連結部材を設けるので、樹脂材
料等から成る案内筒の成型時の歪み、および周辺温度変
化による樹脂の軟化等によって起生する案内筒の内径変
化を最小限にして、操作釦の摺動を安定化するととも
に、釦孔付近からの静電気の侵入を抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の静電気除去構造が用いられ
る前面パネル12の釦孔13付近を背面12a側から見
た斜視図である。
【図2】図1の背面図である。
【図3】図2の切断面線A−Aから見た断面図である。
【図4】従来技術の静電気除去構造が用いられる前面パ
ネル22の釦孔23付近を背面22a側から見た斜視図
である。
【図5】図4の背面図である。
【図6】図5の切断面図B−Bから見た断面図である。
【符号の説明】
11 操作釦 12 前面パネル 13 釦孔 14 案内筒 15 シールド板 15c 集電片 20 連結部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁性材料から成り、釦孔を有する
    前面パネルと、 前記前面パネルの背面側で釦孔の周縁部から連設され、
    電気絶縁性材料から成り、少なくとも一つの開口部を有
    する案内筒と、 前記案内筒に往復摺動変位自在に嵌入するように形成さ
    れ、電気絶縁性材料から成る釦本体と、 前記案内筒の開口部の一部分を連結する連結部材と、 前記前面パネルの背面側に配置され、連結部材を跨いで
    前記開口部を臨む突出片を有する導電性材料から成るシ
    ールド板とを含むことを特徴とする釦の静電気除去構
    造。
JP3370491U 1991-05-14 1991-05-14 釦の静電気除去構造 Expired - Lifetime JP2563753Y2 (ja)

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JPH04127925U JPH04127925U (ja) 1992-11-20
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