JP2563684Y2 - 脱臭用エレメント - Google Patents

脱臭用エレメント

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JP2563684Y2 JP1992025038U JP2503892U JP2563684Y2 JP 2563684 Y2 JP2563684 Y2 JP 2563684Y2 JP 1992025038 U JP1992025038 U JP 1992025038U JP 2503892 U JP2503892 U JP 2503892U JP 2563684 Y2 JP2563684 Y2 JP 2563684Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は,生活環境において発生
する臭気物質の吸着に好適な脱臭用エレメントに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】繊維状活性炭を含有する波形状シートの
片面又は両面に繊維状活性炭を含有する平面シートを積
層した段ボールを多数重ねるか,螺旋状に幾重にも巻く
ことによって形成した脱臭用エレメントが特公昭59-353
41号公報で提案されている。この脱臭用エレメントに使
用される繊維状活性炭は,粒状の活性炭に比べて表面積
が著しく広く, 吸着速度も非常に速いため,このエレメ
ントの小透孔に有害ガス,例えば,有機溶剤の蒸気,窒
素酸化物,硫黄酸化物や硫黄系悪臭ガス,例えば,硫化
水素やメチルメルカプタンを含有する空気等を通すこと
により,空気中に含まれる上記有害ガス及び硫黄系悪臭
ガスを効率的に吸着させることができるので,排ガス処
理にはきわめて有用である。
【0003】しかしながら,繊維状活性炭は,吸着速度
が速い反面,吸着量が飽和するまでの時間が短く,その
フィルターは,交換サイクルが短いという問題があっ
た。また,繊維状活性炭紙は,その脱臭性能を向上させ
るため,バインダー,紙力増強剤等の混入率を極力少な
くする必要があり,そのため,強度が弱く,波形紙に使
用すると,その形状を維持し難く,場合によっては亀裂
が入ることがあった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は,上記の問題
を解決し,使用期間の長期化が可能で,強度も優れ,か
つ,生活環境において発生する広範囲にわたる悪臭の除
去効果に優れた脱臭用エレメントを提供することを技術
的な課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案者らは,上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果,本考案に到達し
た。すなわち,本考案は,繊維状活性炭紙と粉末活性炭
紙の少なくとも一方に脱臭作用を補助する物質が添着さ
れているものを用い,繊維状活性炭紙と粉末活性炭紙の
いずれか一方を平面紙に,他の一方を複数の稜線を有
する波形紙に使用し,平面紙と波形紙とを前記稜
線を同方向にして交互に積層形成し,両端面間に透通す
る多数の小透孔を形成してなる脱臭用エレメントを要
旨とするものである。
【0006】以下,本考案の実施態様について図面に基
づいて説明する。
【0007】図1で示した脱臭用エレメントは,繊維状
活性炭紙又は粉末活性炭紙のいずれか一方で形成した平
面紙1と,他の一方の紙で形成した波形紙2とを波形紙
2の波頂部において貼り合わせて,図3のように稜線が
ほぼ幅方向に向いた長尺の片波成型体とし,次いで,こ
の片波成型体を芯材3の周りに巻き重ね,多数の小透孔
4を両端面間に透通させた円筒形のものである。図1の
例では,芯材3に片波成型体を巻き重ねたが,芯材3を
用いずに片波成型体のみを巻き重ねてもよい。
【0008】また,図3で示した片波成型体を形成する
場合,平面紙1又は波形紙2のいずれに粉末活性炭紙を
使用してもよいが,波形紙2は平面紙1より強度が要求
されるので,強度の大きい粉末活性炭紙を波形紙2に使
用するのが好ましい。
【0009】次に,図3で示した脱臭用エレメントは,
片波成型体を適宜の長さに切断して積層成型し,四角柱
状としたものである。図3の例のように四角柱状とした
場合には,端面その他の表面より多少押圧されても脱臭
用エレメントは変形することがなく,このため保護枠に
納めなくても積み上げその他の取り扱い,輸送,使用を
安心して行うことができる。
【0010】本考案で使用する繊維状活性炭紙は,径が
5〜20μm,長さが1〜20mm程度の繊維状活性炭を70〜
90重量%,パルプ,天然繊維又は合成繊維を20〜5重量
%,バインダーを10〜5%の割合で抄紙したもので,そ
の厚さは0.1〜0.3mm程度が適当である。また,粉末活
性炭紙は,粒径が 200メッシュ以下の粉末活性炭を70〜
90重量%,パルプ,天然繊維又は合成繊維を20〜5重量
%,バインダーを10〜5重量%の割合で抄紙したもの
で,その厚さは0.1〜0.3mm程度が適当である。
【0011】本考案の脱臭用エレメントは,比表面積が
大きく,吸着速度の速い繊維状活性炭を主成分とする紙
と,細孔半径が大きく,吸着速度が遅い粉末活性炭を主
成分とし,かつ強度も繊維状活性炭紙より大きい紙とで
構成されているので,平面紙と波形紙の両方を繊維状活
性炭紙で形成した従来の脱臭用エレメントより強度が向
上し,形状の変形や亀裂の発生を防止することが可能で
あり,また,使用期間の長期化を図ることができる。
【0012】本考案の脱臭用エレメントは,繊維状活性
炭紙と粉末活性炭紙とで構成されているので,繊維状活
性炭紙のみで構成された脱臭用エレメントよりは吸着性
能は向上するが,そのままでは悪臭成分の種類によって
は十分な効果が得られない場合があり,例えば,生活環
境において発生する悪臭の主要成分であるアンモニア,
アセトアルデヒド等,低分子量で極性をもつ臭気物質に
対する吸着性能は低い。
【0013】上記の臭気物質に対する吸着性能を向上さ
せる,本考案に使用する繊維状活性炭紙と粉末活性炭
紙のうち,少なくとも一方に脱臭作用を補助する物質,
例えば,鉄,銅,パラジウム,マンガン,コバルト,ニ
ッケル,亜鉛,銀,チタン,白金等の遷移金属,フェニ
ルヒドラジンやアミノ酸等の有機物,自然消臭作用を有
する植物精製物を添着する必要がある。添着の時期は特
に限定されるものではないが,繊維状活性炭や粉末活性
炭に添着した後,抄紙して紙状にするのが添着効率の点
から好ましい。
【0014】上記のように,繊維状活性炭紙と粉末活性
炭紙のうち,少なくとも一方に脱臭作用を補助する物質
を添着したもので脱臭用エレメントを構成すれば,前記
の効果に加えて,生活環境において発生する悪臭の主要
成分であるアンモニア,トリメチルアミン等の窒素系の
臭気,硫化水素,メチルメルカプタン等の硫黄系の臭
気,ホルムアルデヒド,アセトアルデヒド等の低級アルデ
ヒド類系の臭気のような広範囲にわたる悪臭の除去効果
に優れた脱臭用エレメントを得ることができる。
【0015】
【考案の効果】本考案によれば,使用期間の長期化が可
能で,強度も優れ,かつ,生活環境において発生する広
範囲にわたる悪臭の除去効果に優れた脱臭用エレメント
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の円筒形をした脱臭用エレメントの概略
斜視図である。
【図2】本考案の四角柱状をした脱臭用エレメントの概
略斜視図である。
【図3】本考案の脱臭用エレメントを構成する片波成型
体の斜視図である。
【符号の説明】
1 平面紙 2 波形紙 3 芯材 4 小透孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維状活性炭紙と粉末活性炭紙の少なく
    とも一方に脱臭作用を補助する物質が添着されているも
    のを用い,繊維状活性炭紙と粉末活性炭紙のいずれか一
    方を平面紙(1) に,他の一方を複数の稜線を有する波形
    紙(2) に使用し,平面紙(1) と波形紙(2) とを前記稜線
    を同方向にして交互に積層形成し,両端面間に透通する
    多数の小透孔(4) を形成してなる脱臭用エレメント。
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JP4690698B2 (ja) * 2004-11-09 2011-06-01 三菱重工業株式会社 排煙処理装置

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