JP2563680Y2 - 電力ユニット - Google Patents
電力ユニットInfo
- Publication number
- JP2563680Y2 JP2563680Y2 JP1544192U JP1544192U JP2563680Y2 JP 2563680 Y2 JP2563680 Y2 JP 2563680Y2 JP 1544192 U JP1544192 U JP 1544192U JP 1544192 U JP1544192 U JP 1544192U JP 2563680 Y2 JP2563680 Y2 JP 2563680Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- housing
- power element
- power unit
- holding
- holding portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、内部において基板に
接続される電力素子を背面に位置する放熱板に接触して
保持する電力ユニットに関する。
接続される電力素子を背面に位置する放熱板に接触して
保持する電力ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、交流電源に接続された負荷装置
に対する電力供給を制御回路から出力された信号によっ
て制御する場合に、三極双方向性サイリスタを備えたソ
リッドステートリレーが使用される。このようなソリッ
ドステートリレーなどの電力ユニットでは、三極双方向
性サイリスタなどの電力素子の放熱性を考慮した構造と
する必要がある。そこで、従来の電力ユニットでは、筐
体内部において他の電子部品が実装された基板に接続さ
れる電力素子を、筐体背面に設けた放熱板に接触して取
り付けるようにしている。このため、電力ユニットの製
造にあたっては、電力素子をネジ止め等により絶縁板に
保持させた後、筐体背面に絶縁板を接着剤などを介して
固定し、内部に樹脂を充填するようにしている。
に対する電力供給を制御回路から出力された信号によっ
て制御する場合に、三極双方向性サイリスタを備えたソ
リッドステートリレーが使用される。このようなソリッ
ドステートリレーなどの電力ユニットでは、三極双方向
性サイリスタなどの電力素子の放熱性を考慮した構造と
する必要がある。そこで、従来の電力ユニットでは、筐
体内部において他の電子部品が実装された基板に接続さ
れる電力素子を、筐体背面に設けた放熱板に接触して取
り付けるようにしている。このため、電力ユニットの製
造にあたっては、電力素子をネジ止め等により絶縁板に
保持させた後、筐体背面に絶縁板を接着剤などを介して
固定し、内部に樹脂を充填するようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電力ユニットでは、電力素子を一旦絶縁板に固定し
た後に、この電力素子を保持した絶縁板をそのままの状
態で筐体に固着しなければならず、製造工程が煩雑化す
る問題があった。
来の電力ユニットでは、電力素子を一旦絶縁板に固定し
た後に、この電力素子を保持した絶縁板をそのままの状
態で筐体に固着しなければならず、製造工程が煩雑化す
る問題があった。
【0004】この考案の目的は、筐体内に形成された保
持部において背面方向から電力素子を保持できるように
し、この保持部と放熱板との間で電力素子を圧接挟持で
き、放熱板を筐体背面に固着する作業が電力素子を筐体
内の所定位置に固定する作業を兼ねるようにし、製造工
程を簡略化することができる電力ユニットを提供するこ
とにある。
持部において背面方向から電力素子を保持できるように
し、この保持部と放熱板との間で電力素子を圧接挟持で
き、放熱板を筐体背面に固着する作業が電力素子を筐体
内の所定位置に固定する作業を兼ねるようにし、製造工
程を簡略化することができる電力ユニットを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案の電力ユニット
は、筐体内に電力素子および放熱板を保持する電力ユニ
ットにおいて、電力素子を筐体の背面側から保持する保
持部を弾性を有する連結部材を介して筐体内側面に連結
するとともに、この保持部に放熱板を貫通した取付ネジ
のネジ部が締結される締結部を形成し、電力素子を放熱
板と保持部との間隙に圧接挟持することを特徴とする。
は、筐体内に電力素子および放熱板を保持する電力ユニ
ットにおいて、電力素子を筐体の背面側から保持する保
持部を弾性を有する連結部材を介して筐体内側面に連結
するとともに、この保持部に放熱板を貫通した取付ネジ
のネジ部が締結される締結部を形成し、電力素子を放熱
板と保持部との間隙に圧接挟持することを特徴とする。
【0006】
【作用】この考案においては、筐体内側面に弾性を有す
る連結部材により連結された保持部の所定位置に電力素
子を背面方向から保持させる。したがって、筐体内にお
ける保持部の位置は筐体背面から前面方向に弾性変形す
る。この後、筐体背面を放熱板により被覆し、この放熱
板の背面方向から貫通させた取付ネジのネジ部を保持部
に形成された締結部に締結することにより、放熱板と保
持部との間に電力素子が挟持される。したがって、筐体
に放熱板を固着する作業により同時に筐体内の所定位置
に電力素子を保持することができ、筐体に放熱板を固着
する前に放熱板に電力素子を保持させる必要がない。
る連結部材により連結された保持部の所定位置に電力素
子を背面方向から保持させる。したがって、筐体内にお
ける保持部の位置は筐体背面から前面方向に弾性変形す
る。この後、筐体背面を放熱板により被覆し、この放熱
板の背面方向から貫通させた取付ネジのネジ部を保持部
に形成された締結部に締結することにより、放熱板と保
持部との間に電力素子が挟持される。したがって、筐体
に放熱板を固着する作業により同時に筐体内の所定位置
に電力素子を保持することができ、筐体に放熱板を固着
する前に放熱板に電力素子を保持させる必要がない。
【0007】
【実施例】図1は、この考案の実施例である電力ユニッ
トの構成を示す側面の部分断面図である。電力ユニット
1は筐体2の内部に、電子部品が実装された基板6と、
この基板6に端子が接続される電力素子4を備えてい
る。この筐体2の上面がカバー3により被覆される。電
力素子4は筐体2の背面に位置する放熱板5に接触し、
この放熱板5と筐体内部に形成された保持部7との間に
挟持されている。筐体2の四隅には基板6に端子金具1
1を介して電気的に接続された端子台14が形成されて
いる。この端子台14には取付ナット12が固定されて
おり、この取付ナット12に螺合するネジ13と端子台
14との間に図外の導電線を挟持する。
トの構成を示す側面の部分断面図である。電力ユニット
1は筐体2の内部に、電子部品が実装された基板6と、
この基板6に端子が接続される電力素子4を備えてい
る。この筐体2の上面がカバー3により被覆される。電
力素子4は筐体2の背面に位置する放熱板5に接触し、
この放熱板5と筐体内部に形成された保持部7との間に
挟持されている。筐体2の四隅には基板6に端子金具1
1を介して電気的に接続された端子台14が形成されて
いる。この端子台14には取付ナット12が固定されて
おり、この取付ナット12に螺合するネジ13と端子台
14との間に図外の導電線を挟持する。
【0008】図2は、上記電力ユニットの筐体の背面
図、側面図および底面図である。上記電力ユニット1の
筐体2は絶縁性樹脂により一体成形されており、正面お
よび背面において開放した中空形状を呈している。この
中空内部には、内側面21に連結部材8を介して連結さ
れた保持部7が形成されている。連結部材8は同図
(B)に示すように波形に形成されており、筐体2の背
面方向から作用する外力に対して保持部材7は筐体2の
正面側に弾性変形する。保持部7には段部7aと、電力
素子の端子が嵌入する孔部7bが形成されており、段部
7aに保持された電力素子の端子が孔部7bのうち中央
部を含む三箇所に嵌入する。また、保持部7には後述す
る取付ネジの締結部7cが二箇所に形成されている。ま
た、内側面21には四箇所に突起10が形成されてお
り、この突起10により筐体2の正面側から挿入された
基板6が位置決めされる。
図、側面図および底面図である。上記電力ユニット1の
筐体2は絶縁性樹脂により一体成形されており、正面お
よび背面において開放した中空形状を呈している。この
中空内部には、内側面21に連結部材8を介して連結さ
れた保持部7が形成されている。連結部材8は同図
(B)に示すように波形に形成されており、筐体2の背
面方向から作用する外力に対して保持部材7は筐体2の
正面側に弾性変形する。保持部7には段部7aと、電力
素子の端子が嵌入する孔部7bが形成されており、段部
7aに保持された電力素子の端子が孔部7bのうち中央
部を含む三箇所に嵌入する。また、保持部7には後述す
る取付ネジの締結部7cが二箇所に形成されている。ま
た、内側面21には四箇所に突起10が形成されてお
り、この突起10により筐体2の正面側から挿入された
基板6が位置決めされる。
【0009】同図(C)に示すように、筐体2の背面に
嵌合された放熱板5が取付ネジ22を介して固着され
る。この取付ネジ22は放熱板5を貫通して保持部7の
締結部7cに螺合する。保持部7の締結部7cには締結
用の六角ナット23が装着されており、取付ネジ22の
ネジ部はこの六角ナット23に螺合する。
嵌合された放熱板5が取付ネジ22を介して固着され
る。この取付ネジ22は放熱板5を貫通して保持部7の
締結部7cに螺合する。保持部7の締結部7cには締結
用の六角ナット23が装着されており、取付ネジ22の
ネジ部はこの六角ナット23に螺合する。
【0010】なお、この取付ネジとしてタッピングネジ
を用い、締結部7cに開設された孔部にタッピングネジ
のネジ部をねじ込むようにしてもよい。
を用い、締結部7cに開設された孔部にタッピングネジ
のネジ部をねじ込むようにしてもよい。
【0011】図3は、上記電力ユニットの要部の組立図
である。上記電力ユニット1の組立に際して、筐体2の
背面側からその内部に形成された保持部7に電力素子4
を載置する。このとき、電力素子4の端子4aを保持部
7に形成された孔部7bに嵌入することにより保持部7
に対する電力素子4の位置決めを行う。このようにして
保持部7に載置された電力素子4の背面にシート9を載
置する。このシート9は絶縁性を有するとともに、熱伝
導性に優れた素材により構成されている。次いで、筐体
2の背面に放熱板5を嵌合してこの筐体2の背面を被覆
した後に、放熱板5に形成された孔部5aに対して取付
ネジ22のネジ部を貫通し、これを筐体2の保持部7に
形成された締結部7cに締め付ける。このとき、筐体2
の背面位置と保持部7との間隔および電力素子4の厚み
を考慮してシート9の厚さを適宜設定することにより、
筐体2の背面に固着された放熱板5と、保持部7との間
にシート9を介して電力素子4を挟持することができ
る。
である。上記電力ユニット1の組立に際して、筐体2の
背面側からその内部に形成された保持部7に電力素子4
を載置する。このとき、電力素子4の端子4aを保持部
7に形成された孔部7bに嵌入することにより保持部7
に対する電力素子4の位置決めを行う。このようにして
保持部7に載置された電力素子4の背面にシート9を載
置する。このシート9は絶縁性を有するとともに、熱伝
導性に優れた素材により構成されている。次いで、筐体
2の背面に放熱板5を嵌合してこの筐体2の背面を被覆
した後に、放熱板5に形成された孔部5aに対して取付
ネジ22のネジ部を貫通し、これを筐体2の保持部7に
形成された締結部7cに締め付ける。このとき、筐体2
の背面位置と保持部7との間隔および電力素子4の厚み
を考慮してシート9の厚さを適宜設定することにより、
筐体2の背面に固着された放熱板5と、保持部7との間
にシート9を介して電力素子4を挟持することができ
る。
【0012】以上のように本実施例によれば、筐体2の
背面に放熱板5を固着する作業によって同時に筐体2の
内部の所定の位置に電力素子4を保持することができ、
作業工程を簡略化できる。また、放熱板5を筐体2の背
面に一旦嵌合させておくことができるため、取付ネジ2
2により固定するまでの間に両者は一体にした状態に保
持され、組立作業をさらに簡略化できる。加えて、保持
部7は外力の作用によって筐体2の正面方向に弾性変位
するため、筐体2の内部に収納する電力素子4が変更さ
れた場合にも、その厚さ方向の寸法変化を弾性変位によ
り吸収し、複数種のサイズの電力素子7を放熱板5との
間に圧接挟持できる。
背面に放熱板5を固着する作業によって同時に筐体2の
内部の所定の位置に電力素子4を保持することができ、
作業工程を簡略化できる。また、放熱板5を筐体2の背
面に一旦嵌合させておくことができるため、取付ネジ2
2により固定するまでの間に両者は一体にした状態に保
持され、組立作業をさらに簡略化できる。加えて、保持
部7は外力の作用によって筐体2の正面方向に弾性変位
するため、筐体2の内部に収納する電力素子4が変更さ
れた場合にも、その厚さ方向の寸法変化を弾性変位によ
り吸収し、複数種のサイズの電力素子7を放熱板5との
間に圧接挟持できる。
【0013】なお、本実施例では、背面に放熱用の金属
部材を露出した電力素子を適用する場合を考慮して、シ
ート9を絶縁性を有する素材により構成することとした
が、電力素子には背面に金属部材を露出していないもの
もあり、このような電力素子は樹脂モールドにより全面
が絶縁されており、上記シート9を備える必要がない。
部材を露出した電力素子を適用する場合を考慮して、シ
ート9を絶縁性を有する素材により構成することとした
が、電力素子には背面に金属部材を露出していないもの
もあり、このような電力素子は樹脂モールドにより全面
が絶縁されており、上記シート9を備える必要がない。
【0014】
【考案の効果】この考案によれば、放熱板の固着作業が
電力素子の保持作業を兼ねるため、電力ユニットの組立
工程を簡略化し、作業性を向上することができる利点が
ある。
電力素子の保持作業を兼ねるため、電力ユニットの組立
工程を簡略化し、作業性を向上することができる利点が
ある。
【0015】また、筐体内において電力素子を保持する
保持部は連結部材により正面側に弾性変位できるように
されており、この弾性変位により筐体内に保持する電力
素子の厚さの変化を吸収できるため、複数種のサイズの
電力素子に対応することができる利点がある。
保持部は連結部材により正面側に弾性変位できるように
されており、この弾性変位により筐体内に保持する電力
素子の厚さの変化を吸収できるため、複数種のサイズの
電力素子に対応することができる利点がある。
【図1】この考案の実施例である電力ユニットの構成を
示す側面の部分断面図である。
示す側面の部分断面図である。
【図2】同電力ユニットを構成する筐体の背面図、側面
断面図および底面断面図である。
断面図および底面断面図である。
【図3】同電力ユニットの要部の組立図である。
1−電力ユニット 2−筐体 4−電力素子 5−放熱板 6−基板 7−保持部 7c−締結部 8−連結部材 21−内側面 22−取付ネジ
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−145193(JP,U) 実開 平3−88355(JP,U) 実開 昭62−74393(JP,U) 実開 昭51−111046(JP,U) 実開 昭54−184453(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】筐体内に電力素子および放熱板を保持する
電力ユニットにおいて、 電力素子を筐体の背面側から保持する保持部を弾性を有
する連結部材を介して筐体内側面に連結するとともに、
この保持部に放熱板を貫通した取付ネジのネジ部が締結
される締結部を形成し、電力素子を放熱板と保持部との
間隙に圧接挟持することを特徴とする電力ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1544192U JP2563680Y2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | 電力ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1544192U JP2563680Y2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | 電力ユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0576090U JPH0576090U (ja) | 1993-10-15 |
JP2563680Y2 true JP2563680Y2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=11888899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1544192U Expired - Lifetime JP2563680Y2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | 電力ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2563680Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-03-24 JP JP1544192U patent/JP2563680Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0576090U (ja) | 1993-10-15 |
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