JP2563348B2 - 乱数合成および小数部累算を併用した連続調画像デ−タ生成装置 - Google Patents

乱数合成および小数部累算を併用した連続調画像デ−タ生成装置

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JP2563348B2
JP2563348B2 JP62157300A JP15730087A JP2563348B2 JP 2563348 B2 JP2563348 B2 JP 2563348B2 JP 62157300 A JP62157300 A JP 62157300A JP 15730087 A JP15730087 A JP 15730087A JP 2563348 B2 JP2563348 B2 JP 2563348B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、階調が連続的に変化する画像を離散的な
階調を有する画素配列によって記録するにあたって、階
調の不連続的な変化(以下「トーンジャンプ」と言う)
の影響を防止することができるような連続調画像データ
の生成装置に関する。
(従来技術とその問題点) 製版用スキャナのような画像記録装置においては、離
散的な階調を有する画素配列によって画像の空間的階調
変化を表現しなければならない。このため、第27図
(a)に模式的に示すような、記録画面上の位置変化に
応じて連続的に階調が変化する連続調画像を記録したい
場合においても、第27図(b)のようなステップ状の階
調変化を有する画像によって、このような連続調画像を
近似的に表現する必要がある。そして、このような事情
は、製版用スキャナに限らず、デジタル化された画像デ
ータを用いて画像記録を行なう装置に共通の性質となっ
ている。
一方、現在使用されている画像記録装置では、このよ
うな階調の不連続変化つまり第27図(b)のトーンジャ
ンプΔGが視認されにくいように、種々の改良が加えら
れている。このため、一般の画像記録においては、この
トーンジャンプΔGが視認されることは少ない。ところ
が、製版用スキャナにおける傾斜網(グラデーションチ
ント)の記録のように、階調が滑かに変化しているよう
な場合や、原画像を拡大して大画面の記録画像を作成す
る場合には、トーンジャンプΔGが視認されやすくな
る。
この問題に対処するためには、画像データのデータ
長、つまり階調を表現するデジタル信号のビット数を十
分増大させて、トーンジャンプΔGの絶対値を小さくす
ればよい。しかしながら、このようにすると、データ長
の増大に伴ってデータ量が増大し、処理時間もかなり長
くなってしまうという欠点がある。また、このような大
量のデータ処理を行なう回路を準備しなければならない
ために、装置のサイズの増大やコストアップを招くこと
になる。
また、ある程度のレベルを有するデジタル的なランダ
ムノイズをノイズ発生回路によって発生させ、これをデ
ジタル画像データに加える方式もある。しかしながら、
実際問題としては、ランダムノイズを加えただけではト
ーンジャンプΔGの影響を十分に除去することはできな
い。
そのほかに、特開昭61−45248号公報(画素メモリの
アクセスにあたって乱数を使用する方式)や特開昭61−
91661号公報(階調信号にゆらぎ信号を加え合わせる方
式)にもトーンジャンプ除去技術が開示されているが、
これらも十分ではない。
このように、従来技術では、連続調画像の記録にあた
って、データ処理を複雑化させずにトーンジャンプΔG
の影響を有効に除去することは困難であるという問題が
あった。
(発明の目的) この発明は従来技術における上述の問題の克服を意図
しており、データ処理をあまり複雑化することなく、連
続調画像記録におけるトーンジャンプの影響を有効に防
止することのできる連続調画像データ生成装置を提供す
ることを目的とする。
(目的を達成するための手段) 上述の目的を達成するため、この発明では、階調が連
続的に変化する画像を離散的な階調を有する画素配列に
よって記録するための画像データを生成する装置を対象
として、次の各手段を設けている。
前記記録に使用される離散的階調数に応じたデータ
長を有する第1の整数部と任意のデータ長を有する第1
の小数部とを含み、記録を行なうべき画像の階調を前記
第1の整数部と前記第1の小数部との組合わせによって
画素ごとに表現した第1の階調データを順次供給する第
1の階調データ供給手段、前記画像の階調変化方向と
前記画素配列の方向との関係に応じて定まる合成規則に
従って前記第1の小数部に小数値を有する乱数を画素ご
とに合成して合成値を求め、前記合成値が第1の基準値
を越えた際に第1の修正要求信号を発生するとともに、
前記合成値のうち前記第1の基準値を越えない部分の値
に基いて第2の小数部を発生する乱数合成手段、前記
第2の小数部を前記画素配列の方向に沿って累算して累
算値を求めるとともに、前記累算値が第2の基準値の倍
数に到達するごとに第2の修正要求信号を発生する累算
手段、前記第1および第2の修正要求信号のうち少な
くとも一方が発生した画素および/または近傍の画素に
ついての前記第1の整数部の値を所定量だけ修正して第
2の整数部を発生する整数部修正手段。
そして、前記第2の整数部から求められた画素ごとの
第2の階調データを、前記画像の記録のための画像デー
タとする。
(実施例) A.実施例の構成と動作 第2図は、この発明の一実施例である連続調画像デー
タ生成装置が階調傾斜画像生成回路20として組込まれた
円筒走査型の製版用スキャナの全体構成図である。以
下、この第2図を参照してこのスキャナの全体構成と概
略動作とを説明し、その後に、この実施例の特徴部を詳
細に説明する。
(A−1)実施例の全体構成と概略動作 第2図に示した製版用スキャナ1においては、原画2
を巻着した原画ドラム3と、感光材4を巻着した記録ド
ラム5とが、ドラム軸6に固着されている。このドラム
軸6は、プーリ7とベルト8とを通じて与えられるモー
タ9の駆動力によって同期的に回転する。
一方、上記原画ドラム3と記録ドラム5とにそれぞれ
対向して、ピックアップヘッド10と露光ヘッド11とがそ
れぞれドラム軸6に平行に移動可能に配設されており、
これらは、駆動用パルスモータ12,13から送りねじ14,15
へとそれぞれ与えられる駆動力によって、それぞれ移送
されるようになっている。
上記ピックアップヘッド10には、光電変換素子などが
内蔵されており、原画2の画像を読取って画像信号Sa
発生する。この画像信号Saは、A/D変換器16へと与えら
れる。このA/D変換器16では、この画像信号Saが、後述
するタイミングコントロール回路24からの周期的な画素
クロックCKXに応じてサンプリングされて、順次A/D変換
される。そして、A/D変換後の画像信号Sbが画像処理回
路17へと与えられる。
この画像処理回路17は、図示しない階調補正回路など
を有しており、入力された画像信号Sbに階調補正などの
所定の処理を施す。このようにして得られた記録用画像
信号Scは網点発生器18へと与えられる。網点発生器18
は、この記録用画像信号Scと基準網点信号(図示せず)
とを比較して網点出力Soutを発生し、露光ヘッド11はこ
の網点出力Soutに基づいて感光材4への網点画像記録を
行なう。
なお、このような網点画像記録を行なう場合には、1
つの網点が例えば2.3画素×2.3画素で表現される。
一方、この製版用スキャナ1には、この発明の一実施
例としての階調傾斜画像生成回路20が設けられている。
そして、傾斜網を感光材4上に記録する際には、この階
調傾斜画像生成回路20で生成された画像データSが、画
像処理回路17を介して網点発生器18に与えられるように
なっている。このときには、原画2から読取られた画像
信号Saは使用されない。
また、この製版用スキャナ1には、キーボード22およ
び操作盤23に接続された制御回路21が設けられている。
この制御回路21は、上記各回路の制御や、種々のデータ
処理などを行なうためのものである。さらに、このスキ
ャナ1には、タイミングコントロール回路24が設けられ
ている。このタイミングコントロール回路24は、ドラム
軸6の回転に同期するパルス発生装置25からのパルス入
力に同期して、上記画素クロックCKXや、主走査の1回
分の開始を指示する主走査開始クロックCKY、それに、
駆動用パルスモータ12,13への制御信号(図中、破線で
示す)を発生し、図示した各部へと与えるようになって
いる。
(A−2)階調傾斜画像生成回路20の機能の概略 第3図は階調傾斜画像生成回路20の内部構成を示すブ
ロック図である。前述したように、この階調傾斜画像生
成回路20は第2図の感光材4上に傾斜網を記録するため
の画像データSを生成する回路であり、この傾斜網の階
調分布の例が第4図に模式的に示されている。すなわ
ち、第4図の感光材4上の領域4aでは、主走査方向Xに
沿って階調が単調に変化した傾斜網(以下、「主走査方
向傾斜網」と言う)が示されている。また、領域4bでは
副走査方向Yに沿って階調が単調に変化した傾斜網(以
下「副走査方向傾斜網」と言う)が示されている。さら
に、領域4cには任意の方向Pに沿って階調が変化する傾
斜網が示されている。
後の説明からわかるように、第3図の階調傾斜画像生
成回路20は、このような種々の方向への傾斜網の記録の
ための画像データを自在に生成することができるように
なっている。そして、この画像データは、トーンジャン
プの影響を有効に除去するような形で生成される。
そこで、以下では、まず主走査方向傾斜網の記録のた
めの画像データSを第3図の回路を使用して生成する動
作について説明し、その後、副走査方向傾斜網の記録
と、任意の方向への傾斜網記録とのそれぞれについての
画像データSの生成について説明する。ただし、主走査
方向傾斜網生成の説明においては、後の説明に必要とさ
れる一般的事項もあわせて述べておくことにする。
なお、以下の説明において、10進法の整数値としての
“1"を、データの特定のビットの状態を示す“1"と区別
する目的で、10進法の“1"を“1."と表現する。また、
同様に、10進法の整数値としての“2"は、“2."のよう
に表現する。
(A−3)主走査方向傾斜網の生成 (A−3a)データ入力 主走査方向傾斜網の生成にあたっては、まず、オペレ
ータが、第2図のキーポード22を用いて、階調の変化方
向として主走査方向Xを指定する。また、次の各データ
も入力される(第5図参照)。
(1)傾斜網生成開始位置Xs 傾斜網生成終了位置Xe (2)傾斜網生成開始位置Xsにおける階調初期値G0 (3)階調変化率(第5図の階調変化直線Lの傾き)を
指示するパラメータ ただし、(3)のかわりに、 (4)傾斜網生成終了位置Xeにおける階調終了値G1 であってもよい。
これらのデータが入力されると、第2図の制御回路21
内に設けられたマイクロコンピュータ(図示せず)は、
主走査方向Xの1画素あたりの階調変化量gXを演算して
求める。以下、この階調変化量gXを「主走査方向変化
量」と呼ぶ。
このようにして得られた主走査方向変化量gXは、第3
図の階調傾斜画像生成回路20に与えられる。また、この
階調傾斜画像生成回路20へは、副走査方向Yについての
一画素あたりの階調変化量(以下「副走査方向変化量」
と言う)gYも入力されるようになっている。ただし、こ
こで考えている主走査方向傾斜網の生成動作の場合は、
gY=0である。
このようにして与えられた各種データのうち、階調初
期値G0は、階調傾斜画像生成回路20内に設けられた副走
査方向加算器200に取込まれる。また、副走査方向変化
量gY(=0)も、ラッチ回路52でラッチされた後に、副
走査方向加算器200に取込まれる。一方、主走査方向変
化量gXは、ラッチ回路51でラッチされた後に、主走査方
向加算器100に取込まれる。
(A−3b)主走査方向加算器100の構成 第6図は、この主走査方向加算器100の内部構成を示
すブロック図である。この主走査方向加算器100に含ま
れる回路のうち、加算器111データセレクタ112およびラ
ッチ回路113は、画像記録に使用される画像データSの
データ長に応じたデータ長を有するデータを処理できる
ようになっている。したがって、たとえば、画像記録に
おいて階調をMビットで表現するときには、これらの回
路もまたMビットを処理する回路として形成される。
一方、第6図の他の加算器114、データセレクタ115お
よびラッチ回路116は、あらかじめ定められた任意のデ
ータ長(たとえばNビット)を処理できるようになって
いる。そして、後の説明からわかるように、加算器114
から出力されるキャリー信号CR1が加算器111のキャリー
入力となっているため、主走査方向加算器100は、全体
として、上位Mビットと下位Nビットとから形成される
(M+N)ビットのデータを処理できるようになってい
る。このM,Nとしては、たとえば8ビットずつが割当て
られる。
このうち、上位Mビットは画像記録時の階調表現に使
用されるものであり、その最下位ビットは階調表現の最
小単位に相当する。このため、この上位Mビットは、画
像データのないしは階調データの整数部としての意味を
有する。また、下位Nビットは、最終的に得られる画像
データS中では直接には表現されず、階調傾斜画像生成
回路20内でのみ利用される。したがって、この下位Nビ
ットは階調データの小数部としての意味を有する。
(A−3c)副走査方向加算器200の構成 第7図は、第3図の副走査方向加算器200の内部構成
を示すブロック図である。第6図と第7図とを比較する
とわかるように、この副走査方向加算器200は第6図の
主走査方向加算器100と同様の構成を有しており、両者
の相違点は取扱うデータの内容と動作タイミングのみで
ある。そして、第7図の副走査方向加算器200において
も、Mビットの整数部を処理するための加算器211,デー
タセレクタ212およびラッチ回路213と、Nビットの小数
部を処理するための加算器214、データセレクタ215およ
びラッチ回路216とが設けられている。
(A−3d)整数部と小数部との関係 このような整数部と小数部との関係が第8図に示され
ている。すなわち、第8図(a)において、主走査方向
加算器100における整数部IXと小数部DXとが、それぞ
れ、Mビットデータ: aM-1,…,a1,a0 と、Nビットデータ: bN-1,…,b1,b0 とによって表現されている。また、第8図(b)では、
副走査方向加算器200における整数部IYと小数部DY
が、同様に、Mビットデータ: cM-1,…,c1,c0 と、Nビットデータ: dN-1,…,d1,d0 とによって、それぞれ表現されている。
(A−3e)副走査方向加算器200の動作 このような前提のもとで、まず、副走査方向加算器20
0の動作について説明する。第7図の副走査方向加算器2
00に入力された階調初期値G0は、データセレクタ212
に、そのB入力として与えられる。画像記録用の画像デ
ータSとしてMビット信号を用いることに対応して、こ
の階調初期値G0もMビットで構成されている。また、上
記データセレクタ212におけるセレクト信号としては、
第2図の操作盤23に設けられたスタートスイッチ(図示
せず)の押下によって第2図の制御回路21から与えられ
る記録開始信号STが使用される。そして、記録開始信号
STが与えられると、データセレクタ212はそのB入力す
なわち階調初期値G0を選択して、これをラッチ回路213
に出力する。このラッチ回路213は、入力されたデータ
をラッチして加算器211のA入力に与える。この加算器2
11のB入力には、副走査方向Yに沿って階調を順次上げ
て行くときや、副走査方向Yについては階調変化を生じ
させないときには、 “00…00"(Mビット) が与えられる。また、副走査方向Yに沿って階調を順次
下げて行くときには、 “11…11"(Mビット) がB入力に与えられる。したがって、ここで考えている
ような、主走査方向Xのみに階調変化を与える場合に
は、加算器211のB入力は“00…00"である。
この加算器211は、他方の加算器214からのキャリー信
号CR2とA入力とB入力とを加算して、その加算結果を
データセレクタ212のA入力に与える。動作開始後には
記録開始信号STは不活性レベルを維持し、それによっ
て、データセレクタ212はそのA入力を選択して出力す
る。この出力はラッチ回路213によって新たにラッチさ
れる。
このようにして、階調初期値G0には、加算器211のB
入力と、他方の加算器214からのキャリー信号CR2とが繰
返して加算されて行く。その繰返し周期はラッチ回路21
3のラッチタイミングによって定まるが、このラッチタ
イミングを決定するラッチ信号としては主走査開始クロ
ックCKYが用いられている。このため、上記繰返し動作
は、1回の主走査につき1回だけ行なわれることにな
る。
一方、加算器214のB入力には、副走査方向変化量gY
が与えられている。この加算器214は、このB入力と、
ラッチ回路216から与えられたA入力とを加算しその加
算結果をデータセレクタ215のA入力に与える。ただ
し、加算によって桁上げが生じた場合には、前述したよ
うに、キャリー信号CR2を加算器211に与えるようになっ
ている。
データセレクタ215のB入力には、常に、 “00…00"(Nビット) が与えられている。そして、セレクト信号としての記録
開始信号STが与えられたときには、このB入力を選択
し、他の場合にはそのA入力を選択する。このようにし
て選択されたデータはラッチ回路216でラッチされた後
に、加算器214のA入力に与えられる。このような繰返
しの周期は、ラッチ回路216のラッチ信号としての主走
査開始クロックCKYで決定される。
すなわち、動作開始時点ではデータセレクタ215のB
入力が取込まれて、この繰返しループが初期化されると
ともに、主走査が1回終るごとに、Nビットの副走査方
向変化量gYが順次加算されて行くわけである。そして、
加算器214に桁上げが生じた時には、キャリー信号CR2
よって、この桁上げが整数部IYへ反映される。また、ラ
ッチ回路216の出力は小数部DYとして出力される。
以上をまとめると、次のように説明することができ
る。つまり、この副走査方向加算器200は、まず、第9
図(a)に示すように、動作開始時において階調初期値
G0を整数部IYの値として取込む。このときには、小数部
DYは“0"に初期化されている。次の主走査サイクルで
は、副走査方向変化量gYが小数部DYに加算されてDY=gY
となる(第9図(b))。その次の主走査サイクルで
は、副走査方向変化量gYが小数部DYにさらに加算され
て、DY=2gYとなる(第9図(c))。ただし、2gY≧1.
のときには桁上げが生じて、整数部IYが(G0+1.)にな
り、小数部DYは(2gY−1.)となる。以下、このような
動作が繰返される。ただし、ここで考えている主走査方
向傾斜網の場合にはgY=0であるため、副走査が進行し
ても小数部DYは“0"のままであり、整数部IYはG0のまま
である。
第10図Aは、gY≠0の場合(実例は後述する)につい
て前述した動作を別の観点から示した図である。この図
からもわかるように、各画素を主走査座標xと副走査座
標yとによってP(x,y)のように表示したとき、各主
走査線上の最初の画素P(1,1),P(1,2),…に関する
小数部DYは、走査線ごとにその値が副走査方向変化量gY
ずつ変化する。そして、その累積値が“1."に到達する
とキャリー信号CR2が発生するとともに、小数部DYの値
は、 (累積値−1.) へと戻る。ただし、第10A図には小数部DYが“0"へと戻
る場合が示されている。
一方、整数部IYはキャリー信号CR2を受けるごとに
(+1.)ずつインクリメントして行く。このようにして
得られた整数部IYと小数部DYとによって形成される階調
データが、後述する「第1の階調データ」を生成する基
礎となる。
また、既に説明したように、主走査方向傾斜網の生成
動作の場合はgY=“0"であるため、第10B図に示すよう
に小数部DYは常に“0"であり、整数部IYは常にG0であ
る。このため、主走査方向傾斜網の場合には、第3図の
副走査方向加算器200からは、IY=G0,DY=“0"が出力さ
れ続ける。
(A−3f)主走査方向加算器100の動作 一方、副走査方向加算器200から与えられた整数部IY
は、走査方向加算器100に、各走査線ごとの初期値とし
て与えられる。この主走査方向加算器100は、既に説明
したように第6図のような構成を有している。そして、
その機能は第7図の副走査方向加算器200の機能とほぼ
等しく、異なるのはデータ内容と動作タイミングだけで
ある。このため、第6図の主走査方向加算器100は、次
のような動作を行なうことになる。
まず、加算器114,データセレクタ115およびラッチ回
路116から形成されるループは、主走査開始クロックCKY
がデータセレクタ115のセレクト信号として与えられる
ことによって、“0"(Nビット)に初期化される。その
後、このループは、主走査方向変化量gXを画素単位(画
素クロックCKY)で初期値へ順次加算して行く。そし
て、Nビット加算器114に桁上げが生ずると、この加算
器114がキャリー信号CR1を発生し、このキャリー信号CR
1を他方の加算器111に出力する。
一方、加算器111,データセレクタ112およびラッチ回
路113から形成された他のループは、副走査方向加算器2
00から与えられる整数部IYを1回の主走査の初期値とし
て取込む。そして画素クロックCKXに同期してこのルー
プ内で整数部IXを循環させ、キャリー信号CR1が与えら
れたときには整数部IXを(+1.)だけインクリメントさ
せる。ただし、加算器111のB入力にはALL“0"が与えら
れている。
したがって、この主走査方向加算器100から出力され
る整数部IXおよび小数部DXは、主走査方向Xに沿って、
第11A図に示すように変化することになる。この整数部I
Xおよび小数部DXによって形成される画素ごとの階調デ
ータが、この例における「第1の階調データ」である。
また、整数部IXが「第1の整数部」に相当し、小数部DX
が「第1の小数部」に相当する。なお、前述したよう
に、主走査方向傾斜網の生成動作の場合には、副走査が
進んでも副走査方向Yについての整数部IYは変化しな
い。このため、第11A図に示す変化は各主走査線に共通
の変化となる。(A−3g)第1の小数部と乱数との合成 このようにして得られたデータのうち、小数部DX,DY
は、第3図の乱数合成回路150,250にそれぞれ含まれて
いる加算器153,253へそれぞれ与えられる。これらの加
算器153,253の他の入力(B入力)としては、乱数発生
回路151,251からゲート回路152,252を介して与えられた
Nビットの乱数RDX,RDYがそれぞれ入力されている。こ
れらの乱数発生回路151,251の構成を第12図に示す。た
だし、この第12図において、カッコ付きで示したデータ
信号は乱数発生回路251についてのデータである。
この図からわかるように、乱数発生回路151,251は、
カウンタ61と、このカウンタ61の出力をアドレス信号AR
とするROM62とを備えている。このうち、ROM62には、N
ビットの乱数があらかじめテーブル方式でストアされて
いる。
一方の乱数発生回路151について説明すると、カウン
タ61のクロック信号としては主走査開始クロックCKYが
入力されている。したがってカウンタ61は主走査が1回
終るごとにカウントアップ(またはカウントダウン)し
て、新たなアドレス信号ARをROM62に与える。また、カ
ウンタ61の初期化入力CLRは常に“1(クリアせず)”
とされている。このため、乱数発生回路151からは、ひ
とつの走査線上では共通であり、1回の主走査が終るご
とに新たな値へと更新される乱数RDXが出力される。
他方の乱数発生回路251においては、カウンタ61のク
ロック信号として画素クロックCKX与えられており、初
期化入力CLRとしては主走査開始クロックCKYが与えられ
ている。このため、乱数発生回路251は、1回の主走査
を繰返し周期としつつ、主走査方向Xについては画素ご
とに変化する乱数RDYを発生する。
これらの乱数の例が第13図(a),(b)にそれぞれ
10進法の数字を用いて示されている。すなわち、一方の
乱数発生回路151が出力する乱数RDXは、第13図(a)に
示すように、副走査座標Yが同一の画素については同一
の値となる。また、他方の乱数発生回路251が出力する
乱数RDYは、第13図(b)に示すように、主走査座標X
が同一の画素については同一の値となる。
このようにして発生された乱数RDX,RDYのうち、一方
の乱数RDXは第3図のゲート回路152に入力する。このゲ
ート回路152にはOR回路53の出力がゲート信号53aとして
与えられている。OR回路53は、主走査方向変化量gXを形
成する各ビットの論理和を求める回路である。このた
め、gX=“00…0"のときにのみゲート信号53aは“0"と
なり、他の場合にはゲート信号53aは“1"である。
第15図はゲート回路152の内部構成を示す回路図であ
る。このゲート回路152は、N個のAND回路を含んでお
り、ゲート信号53aが“1"のときには、入力された乱数R
DXをそのまま出力する。また、ゲート信号53aが“0"の
ときには“00…0"を出力する。換言すれば、主走査方向
変化量gXが有限値のときには乱数RDXを通過させ、gX
“00…0"のときには“00…0"を出力する。したがって、
主走査方向傾斜網の場合には、乱数RDXがゲート回路152
を介して加算器153に与えられ、画素ごとに小数部DX
加算される。
この加算による合成プロセスが第14A図(c)に示さ
れている。すなわち、主走査方向傾斜網の生成におい
て、主走査方向Xに沿った各画素についての小数部DX
同一の乱数値RDXが加算されて、合成値CXが生成され
る。第14A図(b)に示すように、小数部DXは、“1."に
至るまでは直線的に増加するため、合成値CXもまた直線
的に増加する。そして、小数部DXが0から“1."になろ
うとするまでの区間ΔV内のひとつの画素QX1におい
て、合成値CXは第1の基準値としての“1."に到達す
る。
このため、この画素QX1およびそれ以後の画素につい
ては、第3図の加算器153からキャリー信号CRX1が出力
される。このキャリー信号CRX1は、小数部DX自身が
“1."に到達して整数部IXへの桁上げが生ずる画素P
X1(第14A図(b),(c))に至るまで出力され続け
る。このようなキャリー信号CRX1の発生状況を、第14A
図(d)に示す。
一方、第3図の他の加算器253は、副走査方向Yにつ
いての小数部DYと乱数RDYとを合成して合成値CYを求め
る機能を有する。乱数発生回路251と加算器253との間に
介挿されたゲート回路252もまた第15図に示した構成を
有しており、そのゲート信号54aは、OR回路54から与え
られている。このOR回路54は、副走査方向変化量gYを形
成する各ビットの論理和を求めるための回路である。
このため、主走査方向傾斜網の場合には、ゲート回路
252の出力は“00…0"であり、加算器253では実質的な加
算は行なわれない。その結果、主走査方向傾斜網の場合
には、加算器253からのキャリー信号CRY1が“1"となる
ことはない。ただし、他の方向の傾斜網の場合には、キ
ャリー信号CRY1が発生する。
後述するように、このようにして得られるキャリー信
号CRX1,CRY1は、第1の整数部IXを修正して第2の整数
部IXc(Mビット)を生成する際に使用される。このた
め、キャリー信号CRX1,CRY1は、「(第1の)修正要求
データ」と呼ばれる。また、合成値CX,CYの小数部(つ
まり、第1の基準値“1."を越えない部分)によって、
第2の小数部EX,EYがそれぞれ定義される。第2の小数
部EX,EYは、第3図の主走査累算回路160および副走査累
算回路260にそれぞれ与えられる。
(A−3H)副走査累算回路260の動作 副走査累算回路260は、加算器261,データセレクタ262
およびラッチ回路263からなる累算ループを有してお
り、画素クロックCKXが与えられるごとに、上記のよう
にして乱数合成回路250から出力される第2の小数部EY
を累算する機能を有する。すなわち、まず、各主走査の
開始時点で主走査開始クロックCKYがデータセレクタ262
に与えられると、このデータセレクタ262はそのA入力
(乱数発生回路151からの乱数RDX)を選択してラッチ回
路263に与える。したがって、副走査累算回路260内に
は、初期値として乱数RDXがロードされる。
その後、主走査開始クロックCKYが“0"になるとデー
タセレクタ262はそのB入力(加算器261の出力)を選択
してラッチ回路236に出力するようになる。したがって
画素クロックCKXが与えられるごとに、乱数RDXを初期値
として、各画素についての小数部DYが累算される。そし
て、その累算結果が、Nビット加算器261の収容可能最
大値よりも1ビット分(2-N)だけ多い値すなわち“1."
に到達すると、この加算器261からはキャリー信号CRY2
がパルスとして出力されることになる。このような桁上
げが生ずると加算器261の出力は (累算値−1.) となり、その後、再び累算が始まる。
したがって、この副走査累算回路260は、小数部EY
累算結果が“1."の倍数(“1."自身も含む)に到達する
ごとにパルス(キャリー信号CRY2)を出力する機能を有
する。
しかしながら、主走査方向傾斜網の生成動作の場合に
はDY=EY=“0"であるため、小数部EYをいくら累算して
も、その累算結果が“1."に到達することはない。この
ため、この場合には、キャリー信号CRY2が発生すること
はない。なお、累算初期値として乱数RDXを与える理由
については後述する。
(A−3i)主走査累算回路160の動作 一方、乱数合成回路150から与えられた小数部EXは、
主走査累算回路160内の加算器161に入力されている。こ
の主走査累算回路160もまた、加算器161,データセレク
タ162およびラッチ回路163からなる累算ループを有して
いる。このうち、データセレクタ162における入力選択
規則は、既述し副走査累算回路260内のデータセレクタ2
62における入力選択規則と同様である。したがって、累
算の初期値として、乱数発生回路151から与えられるN
ビットの乱数RDXが使用される。この乱数RDXを累算初期
値として使用することによる効果も後述することとし、
当面は、累算初期値は“0"であるものとして説明を進め
る。
第11A図に示したように、主走査方向Xに沿って第1
の小数部DXは、 0,gX,2gX,3gX,… のように変化する。また、加算器153における加算によ
って、第2の小数部EXは、 RDX,(RDX+gX),(RDX+2gX),… のように変化する。このため、この小数部EXを主走査方
向Xに沿って順次累算すれば、その累算値FXは、第16図
(a)に示すように当初は順次増加して行く。そして、
その累算値FXが“1."に到達すると桁上げが生じ、第3
図の加算器161からキャリー信号CRX2がパルスとして出
力されるとともに、次の画素についての累算値FXiは、 FXi=FXi-1)+EXi−1. …(1) になる。ただし、FXi-1)およびEXiは次のように定義
される。
FXi-1):桁上げが発生する寸前の累積値 EXi:桁上げが生じた画素についての第2の小数部EXの値 したがって、このような動作を繰返すことによって、
第16図(b)に示すような、キャリー信号CRX2の連鎖か
らなるパルス列PTが生成される。第16図(b)からわか
るように、パルス列PTのパルス間隔は次第に減少して行
く。それは、累算されるべき小数部EXの値が順次増大し
て行くため、主走査の信号に伴って、累算値FXが“1."
に到達するまでの間隔が次第に狭くなるためである。
これを別の観点から図示したものが第17図である。こ
のうち、第17図(b)には、各画素についての小数部EX
を主走査方向Xに沿って順次累算して得られる累算値AX
が示されている。ただし、この累算値AXは、上述した累
算値FXと異なって、桁上げを問題にせずに連続した形で
描かれている。また、第17図(a)には第2の基準値と
しての“1."の倍数である整数: “1.",“2.",…,“n." を示す数値スケールが描かれている。さらに、累算値AX
がこれらの整数に到達する画素に対応する小数部には斜
線が付されている。
一方、上述したように、第3図の加算器161では、小
数部EXを順次累算し、累算値が“1."に到達するごとに
キャリー信号CRX2を発生している。したがって、加算器
161は、第17図(b)中の斜線を付した小数部を有する
画素(「倍数到達画素」)を間接的に特定し、それらの
倍数特定画素に対して、第2の修正要求信号としてのキ
ャリー信号CRX2を出力する機能を持っていることにな
る。
上述したように、このキャリー信号CRX2によって形成
されるパルス列PTのパルス間隔は、第17図(c)に示す
ように、小数部EXの増大に伴って順次狭くなる。そし
て、累算されるべき小数部EX自身に桁上げが生じると、
加算器153から出力される小数部EXは“1."よりも小さな
値(例えば“0")への戻る。このため、第17図(c)の
パルス列PTの疎密変化は加算器153からキャリー信号CRX
1が出力されるごとに類似の形で繰返されることにな
る。
(A−3j)整数部の修正 以上のようにして、第3図に示した階調傾斜画像生成
回路20では、4種類のキャリー信号CRX1,CRY1,CRX2,CRY
2が発生する。そして、乱数合成に基くキャリー信号CRX
1,CRY1(第1の修正要求信号)と、小数部累算に基くキ
ャリー信号CRX2,CRY2(第2の修正要求信号)との少な
くとも一方が発生された画素において第1の整数部IX
修正される。この修正は次のようにして行なわれる。
まず、乱数合成に基づいて生成させたキャリー信号CR
X1,CRY1(「第1の修正要求信号」)は、第3図のAND回
路55および排他的論理和回路56に与えられる。これらの
AND回路55および排他的論理和回路56は、独立した2つ
のキャリー信号CRX1,CRY1を2進2ビット信号R1へと変
換する。すなわち、 (CRX1,CRY1)=(0,0)のとき、R1=“(0,0)”、 (CRX1,CRY1)=(1,1)のとき、R1=“(1,0)”、 (CRX1,CRY1)=(1,0)またはの(0,1)とき、R1=
“(0,1)”、 である。また、残りの2種類のキャリー信号CRX2,CRY2
はOR回路57に与えられ、このOR回路57によって1ビット
信号R2へと変換される。
そして、これらの2進2ビット信号R1と1ビット信号
R2とは、加算器58において整数部IXへと加算される。具
体的には、2進2ビット信号R1が整数部IXの下位2ビッ
トへ加算されるとともに、この加算に際して1ビット信
号R2が桁上げ入力として取扱われる。
この結果、キャリー信号CRX1〜CRY2のうちの少なくと
もひとつが発生する画素において第1の整数部IXの値が
修正され、それによって第2の整数部IXcが発生する
が、この修正プロセスの詳細は次の通りである。まず、
第14A図(d)に示したキャリー信号CRX1に基いて2進
2ビット信号R1(第14A図中には図示せず。)が生成さ
れる。副走査方向に関するキャリー信号CRY1は“0"であ
ることから、2進2ビット信号R1は、キャリー信号CR1
の値と同一の値を有する。
2進2ビット信号R1が第1の整数部IX(第14A図
(a))に加算されることによって得られる信号I
Xaは、第14A図(e)に示すような値を持つ。この信号I
Xaは第3図の加算器58内で発生される内部信号であっ
て、この加算器58の外部には出力されないが、乱数加算
の効果の理解を容易にするために図中に描かれている。
第14A図(e)からわかるように、信号IXaは第1の整数
部IXの変化波形を主走査方向Xに沿って同一量XCだけシ
フトさせた波形を持っている。したがって、第1の整数
部IXがPX1,PX2,…でステップ的に変化するのに対して、
信号IXaはQX1,QX2…でステップ的に変化する。
一方、小数部累算に基く整数部修正処理が第14B図に
示されている。ただし、この第14B図では、図示の便宜
上、第14A図よりも細かな間隔で画素を表現している。
また、画素単位の細かなステップ状変化は破線で省略的
に示されている。この第14B図のうち、第14B図(a)は
第14A図(e)と同一である。また、第2の小数部E
Xは、画素単位でステップ的に順次細かく変化するとと
もに、信号IXaが変化する位置で、“0"またはその近傍
の値に戻る(第14B図(b))。
さらに、小数部EXの累算値FXは細かくステップ的に変
化しつつ放物線状に増大し、“1."に到達するごとに、
(1)式で示される値に戻る(第14B図(c))。ただ
し、この第14B図(c)ではその波形の一部分のみが描
かれている。また、第14B図(c)において累算値FX
(1)式の値に戻るまでの周期は、信号IXaの値がステ
ップ的に変化する位置QX1,QX2,…に向かって順次狭くな
っている。
そして、この累算値FXが(1)式の値に戻る位置で
は、第14B図(d)のキャリー信号CRX2が発生する。そ
して、このキャリー信号CRX2の発生間隔もまた、信号I
Xaがステップ的に変化する位置QX1,QX2,…に向かって順
次狭くなって行く。信号IXaが変化した後は、キャリー
信号CRX2が再び広い時間間隔で発生するようになり、そ
の後、その発生間隔は再び順次狭くなって行く。この粗
密周期は信号IXaの変化周期ΔXに一致する。
副走査方向についてのキャリー信号CRY2は“0"である
ため、1ビット信号R2はキャリー信号CRX2と同一の値を
有する。その結果、1ビット信号R2を信号IXaに加算し
て得られる第2の整数部IXcは、第14B図(e)に示した
波形を有する。
この第2の整数部IXcは、第3図のデータセレクタ59
に与えられる。データセレクタ59は、加算器58のキャリ
ー信号CR3をセレクト信号として入力選択を行ない、キ
ャリー信号CR3が発生していないときには、第2の整数
部IXc(A入力)を第2の階調データS2とする。そし
て、この第2の階調データS2を記録用画像データSとし
て、画像処理回路17を介して網点発生器18(第2図)へ
と出力する。また、キャリー信号CR3が発生したときに
は、ALL“1"(B入力)を第2の階調データS2として出
力する。これは、加算器58のオーバーフローによって第
2の階調データS2のレベルを低下させないための構成で
ある。
第14A図および第14B図に示した波形はひとつの走査線
に着目した場合のものであって、他の走査線において
は、これらをX方向または(−X)方向にシフトさせた
波形が得られる。それは、第3図の乱数発生回路151か
ら加算器153へと与えられる乱数RDXの値は走査線ごとに
変化するためである。具体的には乱数RDXの値によって
第14A図および第14B図に示したシフト量XCの大きさが変
化する。その結果、信号IXaの値は、第18A図に分布図と
して示すように、走査線ごとにランダムにシフトする。
ただし、第18A図では、階調値G0,(G0+1),(G0
2),…を、それぞれ“0",“1",“2",…で省略的に表
示している。乱数RDXとして小数値を使用していること
から、このシフト量XCは、 0≦XC≦ΔX の範囲内と値をとる。したがって、たとえば階調値(G0
+2)と階調値(G0+3)との間のトーンジャンプ位置
Jは、図中太線で示すように、ΔX以内の範囲で走査線
ごとにランダムに変化する。他のトーンジャンプ位置に
ついても同様である。
このような変化を行なう信号IXaに対して、キャリー
信号CRX2に基く修正をさらに加えると、第1図に示した
ような第2の整数部IXcが得られる。この第2の階調デ
ータIXcにおいては、副走査座標Y=0,1,2,…のそれぞ
れに対応する走査線の相互間において、階調のステップ
変化の位置がランダムに変化する(つまり、第1図にお
いて、波形のシフト量XC0,XC1,XC2,…の大きさがランダ
ムとなっている。)このため、これらのステップ位置は
視認されにくいという性質を持っている。また、階調が
増加する方向に向かって次第に密となるパルス列PTが各
階調ステップの平坦部上に重畳されているため、ステッ
プ位置の視認性をさらに低下させることができる。
さらに、累算回路160,260では累算初期値として乱数R
DXが用いられているため、パルス列PTの疎密変化の詳細
は走査線ごとに互いに異なったものとなる。したがっ
て、同一のパルス列が各走査線上に現われてその規則性
が視認されることもない。
(A−4)副走査方向傾斜網の生成 副走査方向傾斜網を生成する場合には、主走査方向変
化量gXを0とし、副走査方向変化量gYを所望の値とす
る。すると、第3図の副走査方向加算器200において、
第10A図に示した処理が行なわれ、その結果としてさら
に得られた整数部IYが主走査方向加算器100に転送され
る。主走査方向変化量gXが0であることから、この主走
査方向加算器100は実質的な動作を行なわず、第11B図に
示すように、IX=IY,DX=0を出力し続ける。
gX=0であるため、ゲート回路152から加算器153へ出
力されるデータは“0"である。このため、加算器153は
実質的な加算を行なわず、EX=DX=“0",CRX1=“0"を
出力し続ける。
一方、加算器253には、第10A図に示したように主走査
線ごとに変化する小数部DYが入力される。したがって、
ひとつの主走査線上では、小数部DYは一定値をとる。そ
して、乱数発生回路251から与えられた乱数RDYがこの小
数部DYに加算される。既に説明したように、この乱数発
生回路251は画素クロックCKXに同期して乱数RDYを発生
するため、この乱数RDYは画素ごとに異なった値を有し
ている。
このため、ひとつの主走査線に着目した場合には、第
19図(b)に示した一定の小数部DYの値に、画素ごとの
乱数RDYが合成されて、第19図(c)に示すような合成
値CYが得られる。そして、この合成値CYが“1."以上と
なっている画素において、第3図の加算器253からキャ
リー信号CRY1が出力される。このキャリー信号CRY1は第
19図(d)に例示されている。
第3図の加算器58では、第19図(a)の整数部IXにキ
ャリー信号CRY1の値を加算する。その加算結果は、信号
IXaとして第19図(e)に示されている。第19図(e)
からわかるように、この信号IXaは、単位量“1."のレベ
ルを有するキャリー信号CRY1を、整数部IX上にランダム
に加えた波形となっている。なお、累算によって生ずる
キャリー信号CRY2の加算については後述する。
ひとつの主走査線上の画素についての処理が完了する
と、次の主走査線についての処理に移る。同一の主走査
線座標を有する画素列について見ると、副走査の進行に
つれて整数部IYおよび小数部DYは第10A図のように変化
する。また、乱数RDYとしては、同一の主走査線座標を
持つ画素については同一の値が与えられる。このため、
副走査方向Yに沿って見たときには、各部の波形は第20
図のようになる。
すなわち、第3図の乱数発生回路251を1回の主走査
完了ごとに初期化することによって、同一の主走査座標
を有する画素には同一の値を持つ乱数RDYが与えられ、
それによって、ひとつの主走査座標について見れば、副
走査方向Yに沿って整数部IYの変化波形を同一の距離YC
だけずらせたような信号IXaが得られるわけである。た
だし、主走査座標ごとに、このずれ量YCはランダムに変
化する。
したがって、このようにして得られる信号IXaは、第1
8B図に示すような空間的分布を有することになる。この
ため、各主走査座標ごとに、整数部IYにおける各トーン
ジャンプ点間の相互距離ΔY以内の範囲内で、トーンジ
ャンプ位置Jは副走査方向Yに沿ってランダムに変化す
る。
一方、副走査累算回路260では、合成値CY(第19図
(c))の小数部に相当する第2の小数部EYを同一の副
走査座標の画素ごとに主走査方向に累算する。そして、
累算値が“1."の倍数に到達するごとにキャリー信号CRY
2が発生する。このキャリー信号CRY2の発生状況を説明
するために第21図を参照する。ただし、第21図(a)に
おいて、X=0,1,2,…は主走査座標を示し、RD0,RD1,…
は、各主走査座標に対応して合成される乱数RDYの値で
ある。第21図において、同一の主走査座標を持つ画素に
は同一の乱数RDYの値が与えられているため、たとえば
X=0の主走査座標を持つ画素列においては、副走査座
標Yの増大につれて、第2の小数部EYがほぼノコギリ歯
状(正確には図中の傾斜部は階段状)に変化する。他の
主走査座標(X=1,2,…)についても同様である。ただ
し、乱数RD0,RD1,…の値は互いに異なるために、ノコギ
リ歯の波形が“0"近傍へステップ的に低下する位置は主
走査座標ごとに異なったものとなっている。なお、EX
0であることから、キャリー信号CRX2は発生しない。
ところで、副走査累算回路260では、第2の小数部EY
の累算結果に応じてキャリー信号CRY2が発生するのであ
るから、着目している画素でキャリー信号CRY2が発生す
る確率は、その画素についての第2の小数部EYの値が大
きくなるほど増大する。このため、たとえば図中の矢印
ACに沿って第2の小数部EYを累算する際には、第2の小
数部EYの値が大きくなっているような画素(たとえばPX
1)において第2のキャリー信号CRY2の発生確率が高く
なる。ただし、累算を行なって得られる値は、ひとつ前
の画素までの累算値と、今回加算を行なう画素の第2の
小数部EYの値との双方に依存するため、上記のような性
質はあくまで確率的ないしは統計的なものである。
しかしながら、このような性質があるために、各画素
ごとの第2の小数部EYの値から、キャリー信号CRY2の発
生状況の概略を知ることができる。すなわち、たとえば
第21図(a)のX=1の部分においては、第2の小数部
EYの値にほぼ比例する密度でキャリー信号CRY2が発生す
ることになる(第21図(b))。これは、Xの他の値に
ついても同様である。このため、キャリー信号CRY2を桁
上げ入力とする第3図の加算器58は、第22図のような信
号を第2の整数部IXcとして出力する。そして、この第
2の整数部IXcを種々のXの値について表わすと、第1
図において主走査方向Xと副走査方向Yとを互いに置換
したものとほぼ等しい波形が得られる。第2の整数部I
Xcに基いて得られる第2の階調データS2も同様である。
このため、副走査方向傾斜網の場合にも、トーンジャ
ンプが視認されにくい記録画像を得ることができる。
(A−5)任意方向に階調が変化する階調傾斜網の生成 この場合には、第3図の主走査方向変化量gXおよび副
走査方向変化量gYの双方に有限の値を与える。すると、
主走査方向加算器100および副走査方向加算器200の双方
において実質的な加算が行なわれる。また、キャリー信
号CRX1,CRY1,CRX2,CRY2のすべてが発生する。
このため、第2の階調データS2の空間的分布は主走査
方向Xおよび副走査方向Yの双方にランダムにずれるよ
うになる。また、疎密変化するパルス列が階調ステップ
の上に乗る。このような例を第23図に模式的に示す。た
だし、第23図中では、傾斜網の傾斜方向が矢印Pで示さ
れている。またパルス列は模式的に白丸で示されてい
る。この図からわかるように、この場合にも、トーンジ
ャンプ位置Jがランダムに分布する上に、パルス列の疎
密変化の効果が加わるため、トーンジャンプの影響を有
効に防止することができる。
(A−6)主走査方向Xに沿って階調が減少する傾斜網
の場合 以上では、主走査方向Xに沿って階調が増加する傾斜
網を考えたが、主走査方向Xに沿って階調が減少する傾
斜網の場合には次のようにすればよい。すなわち、まず
第6図の主走査方向加算器100に含まれている加算器111
のB入力を、 “11…11"(Mビット) とする。すると、ラッチ回路113に画素クロックCKXが与
えられるごとに、整数部IXには上記データ“11…11"が
加算される。
周知のように、“11…11"(Mビット)を加算するこ
とと、このデータの2についての補数である“00…01"
(Mビット)を減算することとは等価である。このた
め、キャリー信号CR1が発生していないときには、整数
部IXは(−1.)ずつデクリメントする。逆に、キャリー
信号CR1が発生したときには、 “11…11"+CR1=“11…11"+“00…01" =“00…00" が成立するため、整数部IXはその寸前の値を維持するこ
とになる。
一方、この場合には主走査方向変化量gXとして、主走
査方向Xに沿って減少させたい絶対値の、2についての
補数が与えられる。たとえば、一画素につき、小数値と
しての“00…01"(Nビット)だけ階調を減少させたい
ときには、 gY=“11…11"(Nビット) とする。そうすると、第6図の加算器114は、実質的
に、画素ごとに“00…01"(Nビット)の減算を行なう
ことになる。その結果、加算器114では次のような演算
が繰返される。
“00…00"+gX=“11…11" “11…11"+gX=“11…10"+CR1 “11…10"+gX=“11…00"+CR1 … “00…01"+gX=“00…00"+CR1 “00…00"+gX=“11…11" … このため、この例では、2N画素ごとにキャリー信号CR
1を発生しない画素が出現し、その画素において整数部I
Xがデクリメントしてゆく。
整数部IXおよび第1の小数部DXがこのように変化する
ことによって、第14A図および第14B図に相当する波形図
はそれぞれ第24A図および第24B図のようになる。したが
って、このような階調減少網の場合にも、トーンジャン
プの影響が有効に防止されることになる。副走査方向に
傾斜網が減少する場合には、第7図中の加算器211のB
入力に“11…11"を与えればよい。
B.変形例 以上、この発明の一実施例について説明したが、この
発明は上述の実施例に限定されるものではなく、たとえ
ば次のような変形も可能である。
上記実施例では、小数部に合成する乱数として (1.−2-N)>RDX,RDY≧0 の値域を有する乱数RDX,RDYを用いたが、他の値域を有
する乱数を用いることもできる。小さな値を有する乱数
を用いたときには、小数部DX,DYの値がある程度大きく
ならないと桁上げが生じないため、第14A図および第20
図のずれ量XC,YCの最大値がΔX,ΔYよりもそれぞれ小
さくなる。このため、ずれ量XC,YCをあまり大きくした
くない場合には、このような変形が有効である。
第1の小数部と乱数との合成を減算器を用いて実行
し、ボロー信号を用いて整数部の修正を行なってもよ
い。第3図のAND回路55と排他的論理和回路56との組合
わせをOR回路に置換えてもよい。このときには1ビット
信号によって乱数合成に基づく整数部修正が行なわれ
る。
また、オンラインで画像データSを生成することは
必須ではなく、オフラインで画像データSを求めて、こ
れを磁気ディスクなどの大容量メモリに記録させておい
てもよい。このようにして得られた画像データSを通信
回線を介して他の場所へ転送し、その後に記録を行なう
ことも可能である。
小数部の累算によってパルス列を得るにあたって
は、キャリー信号をそのまま利用しなくともよい。たと
えばキャリー信号を入力することによって所望のサイズ
を有するパルスを発生する回路を設け、このようにして
得られたパルスを整数部に合成してもよい。したがっ
て、累算値が第2の基準値の倍数に到達した画素そのも
のではなく、これの近傍の画素でパルスを発生させても
よいことになる。また、これら双方を含む小領域(たと
えば数画素分の領域)でパルスを発生してもよい。この
場合の例が第25図に示されている。
さらに、パルスの高さも“1."とせず、たとえば“2."
とすることを禁ずるものではない。
整数部の値をパルス的に変化させるにあたっては、
第26図に示すように負の方向に変化させてもよい。この
場合には、第2の小数部の2の補数を求めて、これを累
算し、それによって第1の整数部の修正に使用される負
のパルスの密度変化方向を逆転させることになる。
小数部の累算によって倍数到達画素を特定するにあ
たっては、所望の第2の基準値と累算値とをコンパレー
タを用いて比較してもよい。第2の基準値として“1."
を設定することは必須ではなく、これ以外の値を設定し
てもよい。たとえば、累算回路として“2."までの範囲
の数値を取扱うことができる回路を使用し、累算値が
“2."に到達した際に発生されるキャリー信号を用いれ
ば、第2の基準値として“2."を設定したことになる。
この場合のパルス密度は、上記実施例の半分なる。第1
の基準値についても同様である。
上記実施例では、累算値の整数桁はカウントせず、
小数桁のみを収容できる加算器161,261を用いている。
それは“1."を第2の基準値としていることによって、
累算値の整数桁をカウントすることなしに、キャリー信
号CRX2,CRY2だけで倍数到達画素を特定できるからであ
る。しかしながら、累算値を整数桁までカウントしてゆ
くことを禁ずるものではない。減算器を用いて累算を行
なわせ、ボロー信号によってパルスを発生させることも
できる。
第1の階調データとしては、原画を読取って得られ
た階調データを使用してもよい。第2図の実施例は網点
発生器18を用いているが、網点発生器18を用いることは
必須でなく、画像データそのものに基づいた連続調記録
でもよい。
この発明は、円筒走査型製版用スキャナに限らず、
平面走査型の製版用スキャナのほか、連続調画像生成機
能を必要とする各種画像処理装置にも利用可能である。
第18A図,第18B図に示した画素シフト量XC,YCはそ
れぞれ主走査方向及び副走査方向について、必ずしも一
定量と定めるものではない。
たとえば、第3図における乱数発生回路151(251)
を、第28図に示す回路群に変更することができる。この
場合には、乱数発生回路351から出力される新たなる乱
数SRDを加算器353でRD×(RDY)に加算することにより
乱数RDX′(RDY′)が得られ、この乱数RDX′(RDY′)
を、第3図におけるRDX,RDYとして使用することにより
シフト量XC,YCを各階調ステップごとにランダムとする
こともできる。ここで乱数SRDは乱数発生回路351より得
たKビット幅(例えばNの半分のビット幅)の乱数であ
る。この様子を第29図に示す。第3図における主走査方
向加算器100(副走査方向加算器200)内部の小数部桁上
げ信号CR1(CR2)が出るごとに、乱数SRDは変化する
(第29図(b))。これにより、各階調ステップごとに
小数部DX(DY)に対してRDX(RDY)とSRD1,SRD2,SRD3,
…とが加算され、ステップごとに変化したシフト量XC1,
XC2,XC3,…が得られる。この様子を第29図(c),
(d)に示す。ここでは乱数SRDを加算する方法につい
て説明したが、乱数SRDを減算あるいは加減算すること
によりRDX′(RDY′)を得ることも可能である。
(発明の効果) 以上説明したように、この発明によれば、記録すべき
画像の階調を第1の整数部と第1の小数部とによって表
現し、この第1の小数部に対する乱数の合成と、この合
成に基いて得られる第2の小数部の累算とを行ない、こ
れらの結果に基いて第1の整数部を修正しているため、
記録すべき画像の特性を生かしつつトーンジャンプ位置
をランダムに分布させることができることになり、それ
によって連続調画像記録におけるトーンジャンプの影響
を有効に防止することができる。
また、小数部についての処理はこの装置内のみで行わ
れ、出力画像データのデータ長そのものを大きくする必
要がないため、データ処理が複雑化することもない。
すなわち、第1の階調データにおける局所的分布は乱
数の合成によって反映させるとともに、広域的分布は累
算によって反映させつつ、画像記録のための第2の階調
データにおける階調の変化を等価的に滑らかにしている
ため、トーンジャンプの除去が有効に行なわれる。
さらに、乱数合成結果のうち第1の基準値を越える部
分に応じた累算となっているため、乱数合成の作用は累
算処理にも間接的に及んでおり、累算においてもランダ
ム性が加味されて、トーンジャンプの除去効果が一層顕
著となっている。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を用いて主走査方向傾斜網
を生成する場合に得られる第2の整数部の空間的分布の
例を示す模式図、 第2図は実施例を組込んだ円筒走査型製版用スキャナの
全体構成を示す図、 第3図はこの発明の実施例として形成された階調傾斜画
像生成回路の構成を示すブロック図、 第4図は傾斜網の例を示す模式図、 第5図は主走査方向傾斜網の生成における入力データの
説明図、 第6図および第7図はそれぞれ、主走査方向加算器100
および副走査方向加算器200の内部構成を示すブロック
図、 第8図は第1の整数部と第1の小数部との関係を示す
図、 第9図は副走査方向変化量を第1の小数部に加算して行
く動作の説明図、 第10A図および第10B図は副走査方向加算器200の動作の
説明図、 第11A図および第11B図は主走査方向加算器100の動作の
説明図、 第12図は乱数発生回路151,251の内部構成を示すブロッ
ク図、 第13図は乱数発生回路151,251から出力される乱数の画
素ごとの値の例を示す図、 第14A図および第14B図は主走査方向傾斜網の生成におけ
るデータ変化を示す図、 第15図はゲート回路152,252の回路図、 第16図および第17図は第2の小数部の累算とキャリー信
号CRX2の発生との説明図、 第18A図および第18B図はそれぞれ、キャリー信号CRX1お
よびCRY1に基いて第1の整数部を修正した信号の空間的
分布の説明図、 第19図および第20図は副走査方向傾斜網の生成における
乱数合成の説明図、 第21図は副走査方向傾斜網の生成における累算処理の説
明図、 第22図は副走査方向傾斜網の生成における第2の整数部
を示す図、 第23図は任意方向への階調傾斜網の生成における第2の
階調データの空間的分布を模式的に示す図、 第24A図および第24B図は階調減少網の生成動作の説明
図、 第25図および第26図はこの発明の変形例の説明図、 第27図はトーンジャンプの説明図、 第28図は画素シフト量を各階調ステップごとにランダム
とする場合の乱数発生回路を示す図、 第29図は画素シフト量を各階調ステップごとにランダム
とする場合のデータ変化を示す説明図である。 1……円筒走査型製版用スキャナ、 2……原画、4……感光材、 20……階調傾斜画像生成回路、 100……主走査方向加算器、 200……副走査方向加算器、 150,250……乱数合成回路、 160,260……累算回路、 S……画像データ、 S2……第2の階調データ、 IX,IY……第1の整数部、 IXc……第2の整数部、 CRX1,CRY1……キャリー信号(第1の修正要求信号)、 CRX2,CRY2……キャリー信号(第2の修正要求信号)、 DX,DY……第1の小数部、 EX,EY……第2の小数部、 RDX,RDY……乱数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 秀明 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天 神北町1番地の1 大日本スクリーン製 造株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−176935(JP,A) 特開 昭58−96459(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】階調が連続的に変化する画像を離散的な階
    調を有する画素配列によって記録するための画像データ
    を生成する装置であって、 前記記録に使用される離散的階調数に応じたデータ長を
    有する第1の整数部と任意のデータ長を有する第1の小
    数部とを含み、記録を行なうべき画像の階調を前記第1
    の整数部と前記第1の小数部との組み合わせによって画
    素ごとに表現した第1の階調データを順次供給する第1
    の階調データ供給手段と、 前記画像の階調変化方向と前記画素配列の方向との関係
    に応じて定まる合成規則に従って前記第1の小数部に小
    数値を有する乱数を画素ごとに合成して合成値を求め、
    前記合成値が第1の基準値を越えた際に第1の修正要求
    信号を発生するとともに、前記合成値のうち前記第1の
    基準値を越えない部分の値に基いて第2の小数部を発生
    する乱数合成手段と、 前記第2の小数部を前記画素配列の方向に沿って累算し
    て累算値を求めるとともに、前記累算値が第2の基準値
    の倍数に到達するごとに第2の修正要求信号を発生する
    累算手段と、 前記第1および第2の修正要求信号のうち少なくとも一
    方が発生した画素および/またはその近傍の画素につい
    ての前記第1の整数部の値を所定量だけ修正して第2の
    整数部を発生する整数部修正手段とを備え、 前記第2の整数部から求められた画素ごとの第2の階調
    データを、前記画像の記録のための画像データとするこ
    とを特徴とする、乱数合成および小数部累算を併用した
    連続調画像データ生成装置。
JP62157300A 1986-08-25 1987-06-23 乱数合成および小数部累算を併用した連続調画像デ−タ生成装置 Expired - Lifetime JP2563348B2 (ja)

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