JP2563340B2

JP2563340B2 - プツシユスイツチ

Info

Publication number: JP2563340B2
Application number: JP62144675A
Authority: JP
Inventors: 雄章中瀬
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1987-06-10
Filing date: 1987-06-10
Publication date: 1996-12-11
Anticipated expiration: 2011-12-11
Also published as: JPS63308827A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、各種電子機器に使用されるプッシュスイッ
チに関するものである。

従来の技術従来、この種のプッシュスイッチは、第７図に示すよ
うな構成であった。同図において、１は固定端子２を植
設した端子板である。５は可動接点４を格納し摺動さす
ための操作体であり、天面にハート形のカム溝5aと後記
するコイルばね８を係止するためのばね止め部5bと操作
部5cとを有している。６は前記端子板１と結合し操作体
５を摺動可能なように保持するためのケースで、後記す
るストッパ７の線径よりも少し大きめの穴6aを上面に有
している。７は支持端7aと可動端7bとから成るストッパ
で、支持端7aは前記ケースの穴6aに遊貫され、可動端7b
は操作体５のカム溝5aに弾接している。８は操作体５の
復帰動作と前記ストッパ７の可動端7bをカム溝5aに付勢
するためのコイルばねである。

発明が解決しようとする問題点しかしながら、上記のような構成では（１）ストッパ７のカム溝５へ付勢する荷重はコイル
ばね８の荷重の大小により変化し、特にコイルばね８の
荷重が大きい場合、ストッパの付勢荷重も大きくなるこ
とで操作感触が悪くなる。

（２）ストッパ７はケース６の穴6aに遊貫状態で保持
されているため、スイッチを組立てる際にケース６から
ストッパ７が脱落する危険性がある。

（３）ストッパ７は支持端7aがスイッチの外部にはみ
出しているため、支持端7aに外力が加わった場合、ケー
ス６の穴6a又はストッパ７が変形し、スイッチのセルフ
ロック動作に異常をきたす危険性がある。

（４）一般的に操作部5cの形状別に数種類の操作体５
にそれぞれカム溝5aが形成されているため、成形金型が
多数必要となり経済面で不利である。

という欠点を有していた。

本発明は、このような問題点を解決することを目的と
したものである。

問題点を解決するための手段この問題点を解決するために本発明は、線材より成る
クランク状に形成されたストッパと、略長方形の凹部の
一辺のほぼ中央に上部が前記ストッパの線径よりも狭く
下部が広く上部入口に段差のある穴を有した操作体と、
前記操作体の長方形の凹部の底部に配置されたストッパ
を付勢するための板ばねと、内壁にハート形のカム溝を
形成したハウジングから構成されている。

作用この構成により、以下の作用を得ることができる。

（１）ストッパの付勢専用の板ばねを用いたことで、
コイルばねの荷重とは無関係に一定のストッパ付勢力が
得られ、動作感触に優れる。

（２）ストッパは板ばねの付勢力により操作体に仮結
合されるため、スイッチを組立てる際のストッパ脱落の
危険性がない。

（３）スイッチ内部にストッパが配置できることで外
力によるセルフロック動作の異常がない。

（４）ケースにハート形のカム溝が形成されているた
め、複数種類の操作体それぞれにカム溝が不要となり、
操作体間のカム溝節度のバラツキによるセルフロック動
作の異常がなく、金型コスト的にも安価なものにするこ
とができる。

実施例第１図は本発明のプッシュスイッチの一実施例による
分解斜視図、第２図は同側断面図、第３図〜第６図は同
ストッパ部の詳細図を示す。第１図において、11は固定
端子12を植設した端子板、13は可動接点14を格納し摺動
させるための操作体で、上面に後記する板ばね16を収納
でき、ストッパ15の回動動作範囲より広い巾をもつ略長
方形の凹部13aとその凹部13aの操作方向に垂直な一辺の
ほぼ中央に、上部入口が第６図を用いて後記するストッ
パ15の線径ｄよりも（約0.1mm）狭い寸法Ａで外側が高
く内側が低い段差を有すると共に、下部がストッパ15が
回動可能なように広がった寸法Ｂの穴13bを有し、この
穴13bの巾Ｃ（第３図）は穴13b全体に一定の巾で後記す
るストッパ15の線径ｄよりも（約0.1mm）大きくなって
いる。又、操作部13cの方向に後記するばね止め板19を
形成するための溝13dを有している。15は支持端15aと可
動端15bとから成るクランク状のストッパで、支持端15a
は前記操作体13の穴13bに遊挿され（第４図）、可動端1
5bはケース17のハート形のカム溝17a（第６図）に弾接
するよう操作体13に組み込まれている。16は前記ストッ
パ15の可動端15bを後記するカム溝17aに弾接するよう付
勢するためのばね材から成る板ばねで、前記操作体13の
凹部13aの底部に遊挿され（第３図）、付勢部16aはスト
ッパ15を上方に押し上げ可動端15bがカム溝底面17bに弾
接するように付勢されている（第６図）。

17は前記端子板11と結合し、操作体13を摺動可能に収
納するケースで、内壁上面にハート形のカム溝17a（第
６図）を有している。18は操作体13の復帰動作を行うた
めのコイルばね、19は前記コイルばね18を係止するため
のばね止め板で、操作体13の溝13dで係止されている。2
0は前記構成より成るスイッチユニットを電子機器に取
り付けるための取付板で、スイッチユニットを固定する
ための爪20aと、ばね止め板19の外形よりも大きい穴20b
及び、スイッチを機器に取り付けるための取付穴20cと
を有している。

第４図〜第６図を用いてストッパ部の詳細説明を行
う。第４図は操作体13の凹部13aに板ばね16が収納され
た状態において、ストッパ15の支持端15aを操作体13の
穴13bに挿作方向に沿って傾けて挿入する状態を示す。
第５図は操作体13の穴13bにストッパ15の支持端15aが遊
挿され、ストッパ15は板ばね16の付勢部16aによりＤ点
に上方への付勢力W₁を受け、支点E,Fにより操作体13に
仮結合されている状態を示す。第６図はスイッチ完成状
態を示すもので、板ばね16の付勢部16aの付勢力W₂によ
ってストッパ15はケース17のカム溝底面17bと上面のＧ
点を押し上げることになる。

発明の効果以上のように本発明によれば、ストッパ制御専用の板
ばねを設けたことで、操作ばねの荷重とは無関係に優れ
た動作感触が得られ、又、操作体にストッパを予め結合
できるために、スイッチを組み込む際のストッパの脱落
が防止でき、かつ、ストッパがスイッチに内蔵できるた
め、外力によるストッパの変形・カム溝の破損が防止で
き、更には、高精度が要求され金型コスト的にも高価な
カム溝をケースに形成したことで、一般的に操作部の形
状別に数種類の成形金型を有する操作体にカム溝が不要
となり、個々のカム溝の精度バラツキによるセルフロッ
ク動作異常が防止でき、品質的にも経済的にもその実用
的効果は大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第６図は本発明のプッシュスイッチの一実施例
を示す図で、第１図は分解斜視図、第２図は側断面図、
第３図はストッパと操作体の詳細を示す斜視図、第４図
〜第６図はストッパ部の詳細図、第７図は従来のプッシ
ュスイッチによる断面図である。 11……端子板、12……固定端子、13……操作体、15……
ストッパ、16……板ばね、17……ケース、18……コイル
ばね、19……ばね止め板、20……取付板。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】線材をクランク状に折曲げて上方の可動端
と下方の支持端を形成したストッパと、上面に板ばね収
容用長方形凹部およびその一辺の中央から下面に貫通し
たストッパ支持穴を有する成形樹脂製操作体と、操作体
の上記収容用凹部に配されストッパの中央部を上方に押
し上げる板ばねと、内壁上面にストッパの可動端が弾接
するハート形のカム溝を有する成形樹脂製ハウジングか
らなり、操作体のストッパ支持穴が長方形凹部の四辺の
うち操作方向に垂直な一辺の中央に設けられ、その形状
は上部入口がストッパの線径よりも狭く下部で広がって
いると共に、上部入口の外側が高く内側が低い段差を有
しており、ストッパ支持端を操作方向に沿って傾けて挿
入するように設定されたプッシュスイッチ。