JP2563288Y2 - 鋼製透過型砂防ダムの保護構造 - Google Patents

鋼製透過型砂防ダムの保護構造

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JP2563288Y2
JP2563288Y2 JP1991046505U JP4650591U JP2563288Y2 JP 2563288 Y2 JP2563288 Y2 JP 2563288Y2 JP 1991046505 U JP1991046505 U JP 1991046505U JP 4650591 U JP4650591 U JP 4650591U JP 2563288 Y2 JP2563288 Y2 JP 2563288Y2
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JP
Japan
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steel
transmission type
sabo dam
type sabo
protection structure
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忠弘 小野田
雅弘 真下
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Shibata Industrial Co Ltd
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Shibata Industrial Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、流砂による摩耗や衝撃
力が作用したり、酸性水等で腐食し易かったりする環境
下に構築される鋼製透過型砂防ダムの保護構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】小規模の土砂礫は透過させ、土石流等の
大規模な土砂礫はとどめてそれを通常時の流水によって
下流に順次流下させる機能を持つ透過型砂防ダムがあ
る。この透過型砂防ダムは、図4に示す如く、土砂や水
の透過性等の機能性、工期の短縮、一定の品質性、寒冷
期の施工性さらには経済性等の理由によりコンクリート
構造より鋼管製のものが近時利用されている。しかし、
この鋼製の透過型砂防ダムによると、鋼は腐食し易い材
料であるために腐食対策を施す必要があると共に耐摩耗
性の対策も施す必要がある。従来この対策として、摩耗
や腐食代を見込んで材料の肉厚を増加させたり構造物の
表面にZnメッキや防錆塗装あるいは樹脂ライニングを施
して腐食環境から遮断する等の工法が用いられている。
しかし、これらの工法によると、流水と共に流下する転
石が衝突した場合、塗膜材が損傷したり剥離したりして
鋼管の表面が露出して防錆効果がなくなる問題がある。
また、鋼は耐化学性が無く、酸性度の高い河川において
は適用が難しいという問題もある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、鋼製の透過型砂防ダムにおいて、流下土砂礫が衝
突することにより表面の防錆処理が容易に損傷して鋼管
表面が露出して防錆効果がなくなると共に酸性度の高い
水に浸かっている部分の鋼管が腐食して耐久性が著しく
低下する点である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、鋼製透過型砂
防ダムの鋼材の少なくとも流下土砂礫が衝突したり水に
浸る個所付近までの周囲を、高張材を弾性材中に密着埋
してバネ定数を高くした複合材製の被覆材の両端部を
接合させて覆ったことを特徴とする。
【0005】
【実施例】以下に本考案の一実施例を図面を用いて説明
する。図1は拡大断面説明図、図2は被覆材の拡大断面
図、図3は係止部の拡大断面図であり、図において、1
は被覆材であり、耐摩耗性、耐化学性等にすぐれるゴ
ム、合成樹脂等の弾性材1aの中にこの弾性材1aに比
べて伸び率がきわめて小さくしかも可撓性がある鋼線、
合成繊維等の高張材1bを埋設し、互いに接着させて一
体に構成した複合材である。なお、被覆材1は弾性材1
aの中に高張材1bを一体に接着して構成した複合材で
あるために、環境温度の変化に対する伸縮率が小さく且
つクリープや応力緩和現象が発生しにくく弛緩し難い構
造であり、また、弾性材の単一材料と比べて複合構造で
はバネ定数が高くなり耐衝撃効果が大きくなる。2は鋼
製透過型砂防ダムの鋼材であり、この鋼材2の全長もし
くは、少なくとも流下土砂礫が衝突したり水に浸る個所
付近まで上記被覆材1を巻き、その被覆材1の両端部を
起立させて向かい合わせ、その両端部の間に弾性材製の
止水材3を挟んで係止板4を介してボルト5とナット6
で締め付けて固着接合して鋼材2の被覆状態を形成す
る。上記止水材3は、ゴムや合成樹脂等による弾性材製
であり、接合個所の水密機能と締め付け張力の調整機能
をもたせるもので、必要に応じて図3に示す如く、その
表面に溝もしくは突条3aを形成しておくことにより一
層の水密性を向上させることができる。また、この止水
材3の圧縮変形量によって被覆材1の締めつけ力を調整
するためその厚さは水密性および締め付け調整代を考慮
した厚さとする。また、上記被覆材1を鋼材2aの周囲
に巻き付けたときに上下の端部周囲からの水の浸入を防
ぐために被覆材1の内側上下部に一本もしくは複数本の
突条を形成しておくとよい。
【0006】
【考案の効果】以上詳細に説明した本考案によると、鋼
製透過型砂防ダムの鋼材の少なくとも流下土砂礫が衝突
したり水に浸る個所付近まで、高張材を弾性材中に密着
埋設した複合材製の被覆材で覆ったことにより、鋼材表
面に流下土砂礫が直接衝突することがなくなり、また酸
性水からも保護することができるために、従来施工が困
難とされていた摩耗、衝撃腐食環境下および酸性水地域
においても鋼製透過型砂防ダムを施工することができる
効果を有する。また、被覆材の取り付けは、特殊な技術
や治具等を必要としないために誰にでも現地で簡単に行
うことがでる効果を有する。さらに、従来工法では実施
が困難とされていた湿潤状況や寒冷期での作業が行え、
作業環境に制約されることがなくなる効果を有する。ま
た、被覆材の着脱が容易であるために、損傷した被覆材
を交換することができる効果を有し、鋼製透過型砂防ダ
ムの耐久性を向上させることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】拡大断面説明図である。
【図2】被覆材の拡大断面図である。
【図3】係止部の拡大断面図である。
【図4】鋼製透過型砂防ダムの斜視図である。
【符号の説明】
1 被覆材 1a 弾性材 1b 高張材 2 鋼製透過型砂防ダムの鋼材 3 止水材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−151303(JP,A) 特開 昭58−123927(JP,A) 実開 昭63−104444(JP,U) 実開 昭62−44948(JP,U) 実開 昭61−76807(JP,U) 実開 昭52−44270(JP,U) 実開 昭50−21924(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼製透過型砂防ダムの鋼材の少なくとも
    流下土砂礫が衝突したり水に浸る個所付近までの周囲
    を、高張材を弾性材中に密着埋設してバネ定数を高くし
    た複合材製の被覆材により、その被覆材の両端部を接合
    させて覆ったことを特徴とする鋼製透過型砂防ダムの保
    護構造。
JP1991046505U 1991-05-24 1991-05-24 鋼製透過型砂防ダムの保護構造 Expired - Lifetime JP2563288Y2 (ja)

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