JP2563278B2 - 治療用ソマトスタチン同族体 - Google Patents
治療用ソマトスタチン同族体Info
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- JP2563278B2 JP2563278B2 JP61215581A JP21558186A JP2563278B2 JP 2563278 B2 JP2563278 B2 JP 2563278B2 JP 61215581 A JP61215581 A JP 61215581A JP 21558186 A JP21558186 A JP 21558186A JP 2563278 B2 JP2563278 B2 JP 2563278B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K14/00—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- C07K14/435—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
- C07K14/575—Hormones
- C07K14/655—Somatostatins
- C07K14/6555—Somatostatins at least 1 amino acid in D-form
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P5/00—Drugs for disorders of the endocrine system
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K38/00—Medicinal preparations containing peptides
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- Peptides Or Proteins (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、治療用ペプチドに関する。
従来の技術 GH−放出阻害活性を示す多くのソマトスタチン(soma
tostatin)同族体が文献に記載されているが、これは天
然に生ずる14のアミノ酸よりも数少ないアミノ酸を含有
する同族体を含んでいる。例えば、これにより参照され
ているコイ(Coy)外の米国特許第4,485,101号には、N
−末端アセチル基、C−末端NH2、6位のD−Trp、およ
び4位p−Cl−Pheを有するドデカペプチドが記載され
ている。(ここでは、配置の指定がされてない時はL−
異性体が意図されている。) 発明の構成 一般に、本発明は、式: 〔式中、A1およびA2の各々は、別個にH,C1-12アルキル
基、C7-10フェニルアルキル基、R1CO(ここでR1はC1-20
アルキル基、C3-20アルケニル基、C3-20アルキニル基、
フェニル基、ナフチル基、またはC7-10フェニルアルキ
ル基である)、またはR2OCO(ここでR2はC1-10アルキル
基またはC7-10フェニルアルキル基である)であるが、
但しA1またはA2の一方がR1COまたはR2OCOであるとき他
方はHでなくてはならず;A3はCH2−A6(A6はペンタフル
オルフェニル基、ナフチル基、ピリジル基、フェニル基
またはハロゲン、NH2、NO2、OHまたはC1-3アルキル基で
o−、m−またはp−置換されたフェニル基である)で
あり;A4はo−、m−またはより好ましくはp−置換X
−Phe(ここでXはハロゲン、H、NO2、OH、NH2、また
はC1-3アルキル基である)、ペンタフルオル−Phe、ま
たはβ−Nalであり;A5はThr、Ser、Phe、Val、α−アミ
ノ酪酸、またはIleであるが、但しA3がフェニル基であ
りA1がHであってA2がHであるときA5はValであること
はできず;そしてA7はThr、Trp又はβ−Nalである〕の
オクタペプチドまたはその薬学的に受容できる塩に関す
る。
tostatin)同族体が文献に記載されているが、これは天
然に生ずる14のアミノ酸よりも数少ないアミノ酸を含有
する同族体を含んでいる。例えば、これにより参照され
ているコイ(Coy)外の米国特許第4,485,101号には、N
−末端アセチル基、C−末端NH2、6位のD−Trp、およ
び4位p−Cl−Pheを有するドデカペプチドが記載され
ている。(ここでは、配置の指定がされてない時はL−
異性体が意図されている。) 発明の構成 一般に、本発明は、式: 〔式中、A1およびA2の各々は、別個にH,C1-12アルキル
基、C7-10フェニルアルキル基、R1CO(ここでR1はC1-20
アルキル基、C3-20アルケニル基、C3-20アルキニル基、
フェニル基、ナフチル基、またはC7-10フェニルアルキ
ル基である)、またはR2OCO(ここでR2はC1-10アルキル
基またはC7-10フェニルアルキル基である)であるが、
但しA1またはA2の一方がR1COまたはR2OCOであるとき他
方はHでなくてはならず;A3はCH2−A6(A6はペンタフル
オルフェニル基、ナフチル基、ピリジル基、フェニル基
またはハロゲン、NH2、NO2、OHまたはC1-3アルキル基で
o−、m−またはp−置換されたフェニル基である)で
あり;A4はo−、m−またはより好ましくはp−置換X
−Phe(ここでXはハロゲン、H、NO2、OH、NH2、また
はC1-3アルキル基である)、ペンタフルオル−Phe、ま
たはβ−Nalであり;A5はThr、Ser、Phe、Val、α−アミ
ノ酪酸、またはIleであるが、但しA3がフェニル基であ
りA1がHであってA2がHであるときA5はValであること
はできず;そしてA7はThr、Trp又はβ−Nalである〕の
オクタペプチドまたはその薬学的に受容できる塩に関す
る。
上に示した式では、置換基A3を有するアミノ酸残基が
D−またはL−配置をとることができることを示すため
に、A3が結合している炭素原子でのこの分子の配置は与
えられていない。
D−またはL−配置をとることができることを示すため
に、A3が結合している炭素原子でのこの分子の配置は与
えられていない。
本発明の好ましい化合物には、D−β−Nal−Cys−Ty
r−D−Trp−Lys−Val−Cys−Thr−NH2;D−Phe−Cys−T
yr−D−Trp−Lys−α−アミノイソ酪酸−Cys−Thr−NH
2;ペンタフルオル−D−Phe−Cys−Tyr−D−Trp−Lys
−Val−Cys−Thr−NH2;N−Ac−D−β−Nal−Cys−Tyr
−D−Trp−Lys−Val−Cys−Thr−NH2;D−β−Nal−Cys
−ペンタフルオル−Phe−D−Trp−Lys−Val−Cys−Thr
−NH2;D−β−Nal−Cys−Tyr−D−Trp−Lys−Val−Cys
−β−Nal−Thr−NH2;D−Phe−Cys−Tyr−D−Trp−Lys
−Val−Cys−β−Nal−Thr−NH2;およびD−β−Nal−C
ys−Tyr−D−Trp−Lys−α−アミノイソ酪酸−Cys−Th
r−NH2がある。
r−D−Trp−Lys−Val−Cys−Thr−NH2;D−Phe−Cys−T
yr−D−Trp−Lys−α−アミノイソ酪酸−Cys−Thr−NH
2;ペンタフルオル−D−Phe−Cys−Tyr−D−Trp−Lys
−Val−Cys−Thr−NH2;N−Ac−D−β−Nal−Cys−Tyr
−D−Trp−Lys−Val−Cys−Thr−NH2;D−β−Nal−Cys
−ペンタフルオル−Phe−D−Trp−Lys−Val−Cys−Thr
−NH2;D−β−Nal−Cys−Tyr−D−Trp−Lys−Val−Cys
−β−Nal−Thr−NH2;D−Phe−Cys−Tyr−D−Trp−Lys
−Val−Cys−β−Nal−Thr−NH2;およびD−β−Nal−C
ys−Tyr−D−Trp−Lys−α−アミノイソ酪酸−Cys−Th
r−NH2がある。
その他の好ましい具体化では、治療上有効な量の本治
療用化合物および薬学的に受容できるキャリヤー物質、
例えば炭酸マグネシウム、乳糖、または、それとともに
本治療用化合物がミセルを形成することのできるリン脂
質、は一緒に治療用組成物、例えば、人間の患者に経口
投与するための丸剤、錠剤、カプセル剤、または液体、
本化合物を必要とする人間の患者の皮膚に使用するため
の塗布用クリーム、ゲル、ローション、または軟膏、滴
剤またはスプレーとして鼻に投与することができる液
体、あるいは、静脈内、非経口的、皮下、または腹腔内
投与の可能な液体、を形成する。この丸剤、錠剤または
カプセル剤は、この組成物を未崩解のまま患者の小腸ま
で通過させるのに十分な時間、この組成物を患者の胃の
中で胃酸から保護することができる物質で被覆すること
ができる。本治療用組成物はまた筋肉内投与用の生体内
分解性の持効性処方物の形であってもよい。最大の効力
のためには、ゼロ度(zero order)の放出が望ましい。
ゼロ度の放出は、本治療用組成物を投与するのに、皮下
挿入し得るポンプまたは外ポンプ、例えばインフューソ
イド(Infusoid)TMポンプ、を用いて得ることができ
る。
療用化合物および薬学的に受容できるキャリヤー物質、
例えば炭酸マグネシウム、乳糖、または、それとともに
本治療用化合物がミセルを形成することのできるリン脂
質、は一緒に治療用組成物、例えば、人間の患者に経口
投与するための丸剤、錠剤、カプセル剤、または液体、
本化合物を必要とする人間の患者の皮膚に使用するため
の塗布用クリーム、ゲル、ローション、または軟膏、滴
剤またはスプレーとして鼻に投与することができる液
体、あるいは、静脈内、非経口的、皮下、または腹腔内
投与の可能な液体、を形成する。この丸剤、錠剤または
カプセル剤は、この組成物を未崩解のまま患者の小腸ま
で通過させるのに十分な時間、この組成物を患者の胃の
中で胃酸から保護することができる物質で被覆すること
ができる。本治療用組成物はまた筋肉内投与用の生体内
分解性の持効性処方物の形であってもよい。最大の効力
のためには、ゼロ度(zero order)の放出が望ましい。
ゼロ度の放出は、本治療用組成物を投与するのに、皮下
挿入し得るポンプまたは外ポンプ、例えばインフューソ
イド(Infusoid)TMポンプ、を用いて得ることができ
る。
作用 本発明の化合物は、GH、インシュリン、およびグルカ
ゴンの分泌を阻害するのに活性である。さらに、芳香族
親油性N−末端は、長期間の生体内活性を与えることが
できる。
ゴンの分泌を阻害するのに活性である。さらに、芳香族
親油性N−末端は、長期間の生体内活性を与えることが
できる。
本発明のその他の特徴および利点は、下記のその好ま
しい具体化の説明、および特許請求の範囲から明らかで
あろう。
しい具体化の説明、および特許請求の範囲から明らかで
あろう。
構造 本発明の化合物は、上に挙げた一般式を有している。
これらはすべて、4位にD−Trpを有し;3(A4)6
(A5)および8(A7)位に任意の変形を有するソマトス
タチンのオクタペプチド同族体である。1位のD−β−
ナフチルアラニン;3位のTyr;および6位のValが、特に
活性を強化する変形であることがわかった。
これらはすべて、4位にD−Trpを有し;3(A4)6
(A5)および8(A7)位に任意の変形を有するソマトス
タチンのオクタペプチド同族体である。1位のD−β−
ナフチルアラニン;3位のTyr;および6位のValが、特に
活性を強化する変形であることがわかった。
本化合物は、薬学的に受容できる塩の形で得ることが
できる。好ましい塩の例は、タンニン酸またはカルボキ
シメチルセルロースのような重合酸と同様に治療上受容
できる有機酸、例えば酢酸、乳酸、マレイン酸、クエン
酸、りんご酸、アスコルビン酸、こはく酸、安息香酸、
サリチル酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、
またはパモイン酸、との塩、および、ハロゲン酸(例え
ば塩酸)、硫酸、またはリン酸のような無機酸との塩で
ある。
できる。好ましい塩の例は、タンニン酸またはカルボキ
シメチルセルロースのような重合酸と同様に治療上受容
できる有機酸、例えば酢酸、乳酸、マレイン酸、クエン
酸、りんご酸、アスコルビン酸、こはく酸、安息香酸、
サリチル酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、
またはパモイン酸、との塩、および、ハロゲン酸(例え
ば塩酸)、硫酸、またはリン酸のような無機酸との塩で
ある。
実 施 例 合 成 一つのオクタペプチドの合成は次の通りである。本発
明のその他のオクタペプチド類は、下記の合成法の、こ
の分野で通常の技術を有する人の能力内での適当な変形
を行なうことにより製造することができる。
明のその他のオクタペプチド類は、下記の合成法の、こ
の分野で通常の技術を有する人の能力内での適当な変形
を行なうことにより製造することができる。
D−β−ナフチルアラニン−Cys−Tyr−D−Trp−Lys
−Val−Cys−Thr−NH2の製造における第一段階は、次の
ような中間体tert−ブチルオキシカルボニル−D−β−
ナフチル−アラニン−S−メチルベンジル−Cys−Tyr−
D−Trp−NE−ベンジルオキシカルボニル−Lys−Val−
S−メチルベンジル−Cys−O−ベンジル−Thr−ベンズ
ヒドリルアミン樹脂の製造であった。
−Val−Cys−Thr−NH2の製造における第一段階は、次の
ような中間体tert−ブチルオキシカルボニル−D−β−
ナフチル−アラニン−S−メチルベンジル−Cys−Tyr−
D−Trp−NE−ベンジルオキシカルボニル−Lys−Val−
S−メチルベンジル−Cys−O−ベンジル−Thr−ベンズ
ヒドリルアミン樹脂の製造であった。
塩化物イオンの形のベンズヒドリルアミン−ポリスチ
レン樹脂〔ベガ・バイオケミカルズ社(Vega Biochemic
als,Inc.)〕を、次の反応サイクル:(a)塩化メチレ
ン;(b)塩化メチレン中の33%トリフルオル酢酸(各
々1および25分間の2回);(c)塩化メチレン;
(d)エタノール;(e)塩化メチレン;(f)クロロ
ホルム中の10%トリエチルアミン;を実施するようにプ
ログラムしたベックマン(Beckman)990Bペプチド合成
器の反応容器に入れた。
レン樹脂〔ベガ・バイオケミカルズ社(Vega Biochemic
als,Inc.)〕を、次の反応サイクル:(a)塩化メチレ
ン;(b)塩化メチレン中の33%トリフルオル酢酸(各
々1および25分間の2回);(c)塩化メチレン;
(d)エタノール;(e)塩化メチレン;(f)クロロ
ホルム中の10%トリエチルアミン;を実施するようにプ
ログラムしたベックマン(Beckman)990Bペプチド合成
器の反応容器に入れた。
中和した樹脂を、塩化メチレン中のBoc−O−ベンジ
ル−スレオニンおよびジイソプロピルカルボジイミド
(各々1.5ミリモル)とともに1時間かくはんし、この
結果生ずるアミノ酸樹脂を、次に、上記の洗浄プログラ
ムの段階(a)から(g)を通して循環させた。次に、
以下のアミノ酸(1.5ミリモル)を同じ方法によってひ
きつづき結合させた:Boc−S−メチルベンジル−Cys,Bo
c−Val,Boc−Ne−ベンジルオキシカルボニル−リジン、
Boc−D−Trp,Boc−Tyr,Boc−S−メチルベンジル−Cy
s,Boc−D−β−ナフチルアラニン。
ル−スレオニンおよびジイソプロピルカルボジイミド
(各々1.5ミリモル)とともに1時間かくはんし、この
結果生ずるアミノ酸樹脂を、次に、上記の洗浄プログラ
ムの段階(a)から(g)を通して循環させた。次に、
以下のアミノ酸(1.5ミリモル)を同じ方法によってひ
きつづき結合させた:Boc−S−メチルベンジル−Cys,Bo
c−Val,Boc−Ne−ベンジルオキシカルボニル−リジン、
Boc−D−Trp,Boc−Tyr,Boc−S−メチルベンジル−Cy
s,Boc−D−β−ナフチルアラニン。
この樹脂を洗浄し、乾燥させてから、0℃でアニソー
ル(4ml)および無水弗化水素(36ml)と混合し、45分
間かくはんした。過剰な弗化水素を乾燥窒素流下で迅速
に蒸発させ、遊離のペプチドを沈澱させ、エーテルで洗
浄した。次にこの粗製ペプチドを90%酢酸800mlに溶解
させ、これに不変の褐色が存在するようになるまでメタ
ノール中のI2を添加した。次にこの溶液を1時間かくは
んしてから溶媒を真空除去した。こうして得られる油を
最小量の50%酢酸に溶解させ、セファデクスG−25のカ
ラム(2.5×100mm)上で溶離した。次に、uv吸収および
薄層クロマトグラフィーにより主成分を含有する分画を
プールし、蒸発させて小容量とし、ワットマン(Whatma
n)LRP−1オクタデシルシラン(15−20uM)のカラム
(2.5×50cm)にかけた。
ル(4ml)および無水弗化水素(36ml)と混合し、45分
間かくはんした。過剰な弗化水素を乾燥窒素流下で迅速
に蒸発させ、遊離のペプチドを沈澱させ、エーテルで洗
浄した。次にこの粗製ペプチドを90%酢酸800mlに溶解
させ、これに不変の褐色が存在するようになるまでメタ
ノール中のI2を添加した。次にこの溶液を1時間かくは
んしてから溶媒を真空除去した。こうして得られる油を
最小量の50%酢酸に溶解させ、セファデクスG−25のカ
ラム(2.5×100mm)上で溶離した。次に、uv吸収および
薄層クロマトグラフィーにより主成分を含有する分画を
プールし、蒸発させて小容量とし、ワットマン(Whatma
n)LRP−1オクタデシルシラン(15−20uM)のカラム
(2.5×50cm)にかけた。
このカラムを、0.1%トリフルオル酢酸水溶液中の10
−50%の直線勾配のアセトニトリルで溶離した。分画を
薄層クロマトグラフィーおよび分析用高性能液体クロマ
トグラフィーにより検査して、最大純度を与えるように
プールし、必要があれば、異なる塩、例えば酢酸塩また
はリン酸塩、を製造した。この溶液を水からくり返し凍
結乾燥させて、本生成物170mgを白色の綿毛状粉末とし
て得た。
−50%の直線勾配のアセトニトリルで溶離した。分画を
薄層クロマトグラフィーおよび分析用高性能液体クロマ
トグラフィーにより検査して、最大純度を与えるように
プールし、必要があれば、異なる塩、例えば酢酸塩また
はリン酸塩、を製造した。この溶液を水からくり返し凍
結乾燥させて、本生成物170mgを白色の綿毛状粉末とし
て得た。
この生成物は、HPLCおよびTLCによって均質であるこ
とがわかった。酸水解物のアミノ酸分析により、このオ
クタペプチドの組成が証明された。
とがわかった。酸水解物のアミノ酸分析により、このオ
クタペプチドの組成が証明された。
式:ペンタフルオル−D−Phe−Cys−Tyr−D−Trp−Ly
s−Val−Cys−Thr−Nh2,D−Phe−Cys−Tyr−D−Trp−L
ys−α−アミノイソ酪酸−Cys−Thr−NH2,N−Ac−D−
β−Nal−Cys−Try−D−Trp−Lys−Val−Cys−Thr−NH
2,D−β−Nal−Cys−ペンタフルオル−Phe−D−Trp−L
ys−Val−Cys−Thr−NH2,D−β−Nal−Cys−Tyr−D−T
rp−Lys−Val−Cys−β−Nal−Thr−NH2,D−Phe−Cys−
Tyr−D−Trp−Lys−Val−Cys−β−Nal−Thr−NH2;お
よびD−β−Nal−Cys−Tyr−D−Trp−Lys−α−アミ
ノイソ酪酸−Cys−Thr−NH2を有する本発明のオクタペ
プチドが;上述したものと類似の方法に従って製造され
た。
s−Val−Cys−Thr−Nh2,D−Phe−Cys−Tyr−D−Trp−L
ys−α−アミノイソ酪酸−Cys−Thr−NH2,N−Ac−D−
β−Nal−Cys−Try−D−Trp−Lys−Val−Cys−Thr−NH
2,D−β−Nal−Cys−ペンタフルオル−Phe−D−Trp−L
ys−Val−Cys−Thr−NH2,D−β−Nal−Cys−Tyr−D−T
rp−Lys−Val−Cys−β−Nal−Thr−NH2,D−Phe−Cys−
Tyr−D−Trp−Lys−Val−Cys−β−Nal−Thr−NH2;お
よびD−β−Nal−Cys−Tyr−D−Trp−Lys−α−アミ
ノイソ酪酸−Cys−Thr−NH2を有する本発明のオクタペ
プチドが;上述したものと類似の方法に従って製造され
た。
用途 哺乳動物、特にヒト、に投与されたとき(例えば経口
的、局所的、静脈内、持効性の生分解し得る形で非経口
的に、経鼻的に、または坐薬により)、本化合物は、イ
ンシュリン、グルカゴン、および膵臓外分泌物を阻害す
るのに有効であると同様にGH放出を阻害するのに有効で
あり、中枢神経系に治療的に作用するのに有効であり得
る。
的、局所的、静脈内、持効性の生分解し得る形で非経口
的に、経鼻的に、または坐薬により)、本化合物は、イ
ンシュリン、グルカゴン、および膵臓外分泌物を阻害す
るのに有効であると同様にGH放出を阻害するのに有効で
あり、中枢神経系に治療的に作用するのに有効であり得
る。
本化合物は、ソマトスタチンに対して使用される用量
で、あるいはそのより強い効力のためこれより少ない用
量で、哺乳動物、例えばヒト、に投与されることができ
る。本発明の化合物はガン、特に生長ホルモン−依存ガ
ン(例えば骨、軟骨、膵臓(内分泌および外分泌)、前
立腺または乳房)、先端巨大症および関連分泌過多内分
泌状態、の治療、または救急患者および膵炎または下痢
にかかっている患者における出血性潰瘍の治療、のため
に使用されることができる。本化合物はまた、糖尿病の
処理に、および肝硬変または肝炎にかかっている患者の
肝臓を保護するために、も使用されることができる。本
化合物はまた、アルツハイマー病を治療するために、一
定の阿片剤受容体に特異的に作用することにより痛みを
治療するための鎮痛剤として、そして、潰瘍治療のため
の胃細胞保護化合物として、使用されることもできる。
本化合物はまた、特定の型のきのこ中毒を治療するため
にも使用されることができる。
で、あるいはそのより強い効力のためこれより少ない用
量で、哺乳動物、例えばヒト、に投与されることができ
る。本発明の化合物はガン、特に生長ホルモン−依存ガ
ン(例えば骨、軟骨、膵臓(内分泌および外分泌)、前
立腺または乳房)、先端巨大症および関連分泌過多内分
泌状態、の治療、または救急患者および膵炎または下痢
にかかっている患者における出血性潰瘍の治療、のため
に使用されることができる。本化合物はまた、糖尿病の
処理に、および肝硬変または肝炎にかかっている患者の
肝臓を保護するために、も使用されることができる。本
化合物はまた、アルツハイマー病を治療するために、一
定の阿片剤受容体に特異的に作用することにより痛みを
治療するための鎮痛剤として、そして、潰瘍治療のため
の胃細胞保護化合物として、使用されることもできる。
本化合物はまた、特定の型のきのこ中毒を治療するため
にも使用されることができる。
本化合物はまた糖尿病関連の網膜症を治療するために
使用されることもできる。本化合物の抗癌活性は、それ
らの、表皮生長因子のような癌関連生長因子に拮抗する
能力に関連づけられるかもしれない。
使用されることもできる。本化合物の抗癌活性は、それ
らの、表皮生長因子のような癌関連生長因子に拮抗する
能力に関連づけられるかもしれない。
本化合物は、哺乳動物、例えばヒトに、用量0.01ない
し1000μg/Kg/日、好ましくは0.1ないし100μg/Kg/日で
投与することができる。
し1000μg/Kg/日、好ましくは0.1ないし100μg/Kg/日で
投与することができる。
その他の具体化は前記の特許請求の範囲内にある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウィリアム・エイ・マーフィー アメリカ合衆国ルイジアナ州70433,コ ヴィントン,ルート 8,ボックス 979 (72)発明者 マーク・エル・ヘイマン アメリカ合衆国ルイジアナ州70122,ニ ユー・オーリンズ,ジヤスミン・ストリ ート 2513 (56)参考文献 特開 昭59−62557(JP,A) 特開 昭57−158745(JP,A) 特開 昭56−90048(JP,A) 特開 昭61−161300(JP,A) 特開 昭61−293997(JP,A) 特公 平8−5913(JP,B2)
Claims (8)
- 【請求項1】一般式: (式中、A1およびA2は各々独立に、H、C1-12アルキ
ル、C7-10フェニルアルキル、R1CO(ここで、R1はC1-20
アルキル、C3-20アルケニル、C3-20アルキニル、フェニ
ル、ナフチルまたはC7-10フェニルアルキルである)、
またはR2OCO(ここで、R2はC1-10アルキルまたはC7-10
フェニルアルキルである)を表すが、但し、A1およびA2
の一方がR1COまたはR2OCOであるときはA1およびA2の他
方はHでなければならず; A3はCH2−A6(ここで、A6はナフチル、フェニルまたは
p−置換フェニルであり、該置換基はハロゲンから選択
される)であり; A4はp−置換されたX−Phe(ここで、XはOHである)
であり;そして A5はα−アミノ酪酸残基である。) で表されるオクタペプチドまたはその薬学的に許容され
る塩。 - 【請求項2】一般式中の、 がD−β−ナフチルアラニン残基である特許請求の範囲
第1項記載の化合物。 - 【請求項3】一般式中の、 がD−Phe残基である特許請求の範囲第1項記載の化合
物。 - 【請求項4】R1がCH3またはC2H5である、特許請求の範
囲第1項記載の化合物。 - 【請求項5】D−Phe−Cys−Tyr−D−Trp−Lys−α−
アミノ酪酸−Cys−Thr−NH2のオクタペプチドまたはそ
の薬学的に許容される塩である、特許請求の範囲第1項
記載の化合物。 - 【請求項6】D−β−Nal−Cys−Tyr−D−Trp−Lys−
α−アミノ酪酸−Cys−Thr−NH2のオクタペプチドまた
はその薬学的に許容される塩である、特許請求の範囲第
1項記載の化合物。 - 【請求項7】D−p−Cl−Phe−Cys−Tyr−D−Trp−Ly
s−α−アミノ酪酸−Cys−Thr−NH2のオクタペプチドま
たはその薬学的に許容される塩である、特許請求の範囲
第1項記載の化合物。 - 【請求項8】アセチル−D−p−Cl−Phe−Cys−Tyr−
D−Trp−Lys−α−アミノ酪酸−Cys−Thr−NH2のオク
タペプチドまたはその薬学的に許容される塩である、特
許請求の範囲第1項記載の化合物。
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