JP2563274Y2 - 試料加熱2軸傾斜ホルダ - Google Patents

試料加熱2軸傾斜ホルダ

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JP2563274Y2
JP2563274Y2 JP715493U JP715493U JP2563274Y2 JP 2563274 Y2 JP2563274 Y2 JP 2563274Y2 JP 715493 U JP715493 U JP 715493U JP 715493 U JP715493 U JP 715493U JP 2563274 Y2 JP2563274 Y2 JP 2563274Y2
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亨 河西
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Jeol Ltd
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Jeol Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は試料内に傾斜機構が組み
込まれ、傾斜機構内部において試料を固定し、かつ加熱
するようにした試料加熱2軸傾斜ホルダに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】2軸傾斜ホルダは試料ホルダ内に試料を
固定すると共に、試料を加熱するための傾斜機構が組み
込まれ、試料操作軸内を軸方向に可動な押し棒を押し引
きすることにより1軸方向の傾斜を行い、試料操作軸を
回転することにより、もう一方の軸方向の傾斜を行うよ
うにしている。なお、試料の加熱は、試料固定部分に組
み込まれているヒータに電流を流して試料を加熱する傍
熱加熱方式と、試料自体を抵抗とし、試料に直接電流を
流して加熱する直接加熱方式とが用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前述したどちらの加熱
方式においても、試料ホルダ操作軸先端部と傾斜機構間
を電気的に接続し、傾斜機構内部に加熱電流を導入する
必要があるが、従来は銅線等をスパイラル状に巻いて試
料傾斜の動きを許容し、妨げないようにして電流を導入
するようにしていた。しかしながら、このような従来の
方式では、スパイラル状に巻いた線材が固いため抵抗が
大きく、傾斜運動をスムーズに行うことが困難であり、
また、傾斜機構を動かすのには大きな駆動力が必要とな
り、極めて微妙に試料を傾斜させて行う試料観察におい
て、スムーズな動きができないために像が突然観察でき
なくなったりするという問題がある。
【0004】本考案は上記課題を解決するためのもの
で、傾斜運動に対する加熱電流導入線の抵抗を小さく
し、傾斜をスムーズに行えると共に、傾斜駆動力が小さ
くてすむ試料加熱2軸傾斜ホルダを提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、試料ホルダ操
作軸を回転して1軸方向に傾斜させ、該操作軸内で摺動
する押し棒を操作軸方向に押し引きして試料傾斜機構を
駆動することにより他の軸方向に傾斜させるようにした
通電加熱試料ホルダにおいて、前記押し棒先端部に設け
られたホルダ電流導入部と、前記試料傾斜機構内に設け
られた試料固定電流導入部との間をアコーディオン式に
折り畳まれた金属箔で接続したことを特徴とする。
【0006】
【作用】本考案はホルダ電流導入部と試料固定電流導入
部との間をアコーディオン式に折り畳まれた金属箔で接
続することにより、必要な電流容量を確保すると共に、
傾斜運動に対する電流導入線の抵抗を小さくし、必要な
傾斜駆動力を小さくしてスムーズな試料傾斜を行うこと
が可能となる。
【0007】
【実施例】図1は本考案の試料加熱2軸傾斜ホルダの構
成を示す図で、図1(a)は試料ホルダの電子線光軸方
向から見た平面図、図1(b)は試料傾斜機構の側断面
図、図1(c)は試料ホルダの側断面図、図1(d)は
試料操作軸部分の横断面図である。図中、1は試料ホル
ダ固定部、2はフレーム、3は押し棒、4は突起、5は
てこ、6はピン、7は傾斜機構、8はバネ、9は傾斜
軸、10はホルダ電流導入部、11は碍子、12は金属
箔、13は試料固定電流導入部、14は試料、15,1
6,17はネジ、18はリード線、19,20はOリン
グである。
【0008】電子顕微鏡の鏡筒壁から挿入される試料操
作軸の先端部の試料ホルダ固定部1にはフレーム2が取
り付けられている。フレーム2には傾斜軸9を中心に回
動可能に傾斜機構7が取り付けられている。傾斜機構7
は、ピン6に一端が取付けられたバネ8により時計方向
に回動するように付勢されると共に、操作軸内を摺動可
能に延びる押し棒3の突起4と係合し、押棒3を押すこ
とによりピン6を中心に時計方向に回動するてこ5によ
り、反時計方向に回動するように付勢されている。従っ
て、押し棒3の押し引きにより傾斜機構7は矢印A(図
1(c))で示すように傾斜することになる。また、操
作軸全体を軸廻りに回転することにより、もう一方の方
向の傾斜が行われる。押し棒3先端部には碍子11によ
り押し棒との絶縁が図られたホルダ電流導入部10が設
けられ、リード線18がろう付けされている。ホルダ電
流導入部10にはアコーディオン式に折り畳まれた金属
箔12の一端が接続固定されると共に、金属箔12の他
端は傾斜機構7に設けられた試料固定電流導入部13に
接続されている。金属箔は、金箔、銅箔等電気的抵抗値
が小さくかつ柔らかい箔を使用することが望ましい。試
料固定電流導入部13の先端部にはネジ15により試料
14の一端が固定され、試料の他端はネジ16により固
定されており、リード線18、金属箔12、試料固定電
流導入部13を通して試料14に通電できるようになっ
ている。なお、試料14のネジ16に接続された側はグ
ランド側に接続されてアースされている。また、試料操
作軸はOリング19によりシールされると共に、押し棒
3と試料操作軸間はOリング20でシールされている。
【0009】このような構成において、試料加熱はリー
ド線18、金属箔を通して試料に通電することにより行
われ、試料の2軸傾斜は、操作軸自体を回転することに
より一方向の傾斜が、また、押し棒3を押し引きするこ
とにより突起4と係合するてこ5とバネ8により傾斜機
構7が矢印A方向に傾斜することにより行われる。この
傾斜運動に際して、金属箔12はアコーディオン式に折
り畳んだものを少し広げた状態で取り付けているため、
抵抗を小さくすることができ、また数μm厚みの金属箔
を使用しても箔の幅を充分にとれば、電流を流すために
充分な断面積がとれ、電気抵抗を小さくして発熱を抑え
ることができる。この金属箔と同じ断面積の線材を使用
した場合には、線径が太くなってしまい、傾斜に対する
抵抗が大きくなり、スムーズな傾斜を行うことができな
いが、本考案においては極めてスムーズな傾斜を行わせ
ることができる。
【0010】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、試料加熱
2軸傾斜ホルダで薄い金属箔をアコーディオン式に幾つ
かに畳んだものを少し広げた状態で使用することにより
試料傾斜時の電流導入線の抵抗が小さくなり、傾斜がス
ムーズになって傾斜駆動力を小さくすることが可能であ
り、また電流導入線の断面積を大きくとれるので、直接
加熱方式に使用して極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の試料加熱2軸傾斜ホルダの構成を示
す図である。
【符号の説明】
1…試料ホルダ固定部、2…フレーム、3…押し棒、4
…突起、5…てこ、6…ピン、7…傾斜機構、8…バ
ネ、9…傾斜軸、10…ホルダ電流導入部、11…碍
子、12…金属箔、13…試料固定電流導入部、14…
試料、15,16,17…ネジ、18…リード線、1
9,20…Oリング。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料ホルダ操作軸を回転して1軸方向に
    傾斜させ、該操作軸内で摺動する押し棒を操作軸方向に
    押し引きして試料傾斜機構を駆動することにより他の軸
    方向に傾斜させるようにした試料加熱2軸傾斜ホルダに
    おいて、前記押し棒先端部に設けられたホルダ電流導入
    部と、前記試料傾斜機構内に設けられた試料固定電流導
    入部との間をアコーディオン式に折り畳まれた金属箔で
    接続したことを特徴とする試料加熱2軸傾斜ホルダ。
JP715493U 1993-02-25 1993-02-25 試料加熱2軸傾斜ホルダ Expired - Lifetime JP2563274Y2 (ja)

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JPH0668287U JPH0668287U (ja) 1994-09-22
JP2563274Y2 true JP2563274Y2 (ja) 1998-02-18

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