JP2562904Y2 - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2562904Y2
JP2562904Y2 JP9843191U JP9843191U JP2562904Y2 JP 2562904 Y2 JP2562904 Y2 JP 2562904Y2 JP 9843191 U JP9843191 U JP 9843191U JP 9843191 U JP9843191 U JP 9843191U JP 2562904 Y2 JP2562904 Y2 JP 2562904Y2
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valve
plunger
seat
spring
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松喜 山下
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Nok Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電磁弁の改良に関す
る。本考案の電磁弁は例えばガス遮断弁として用いられ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から電磁弁として、閉弁状態から開
弁するときの流体抵抗を低減するために主弁の開弁に先
立って副弁を開弁するものが知られている。図5はこの
種の電磁弁の従来例を示しており、図5の全閉状態から
先ず図6に示すように副弁2が開弁し、次いで図7に示
すように主弁1が開弁する。
【0003】図5の電磁弁は次のように構成されてい
る。すなわち流体通路3に形成した弁座4に接離する弁
体5が第一の圧縮ばね10により閉弁方向に弾性付勢さ
れ、弁体5に形成した副弁座6に接離する副弁体11が
センターポスト23に向けて進退するプランジャ12の
弁体側端部に取り付けられている。弁体5は弁体本体7
と弁ホルダ8とを有し、副弁2の開弁時に流体を通す通
路9を有している。プランジャ12にその弁体側端部に
開口する凹部13が形成され、該凹部13にロッド14
の一端が摺動自在に挿入されている。ロッド14の他端
は止め輪15によって弁体5に接続されている。凹部1
3の開口内周縁にばね座16が取り付けられ、ロッド1
4の一端にばね座部17が形成され、ばね座16とばね
座部17との間に副弁体11をばね座16とプランジャ
12とを介して閉弁方向に弾性付勢する第二の圧縮ばね
18が取り付けられている。第二の圧縮ばね18は第一
の圧縮ばね10よりもばね力の強いものである。19は
通電によってプランジャ12を移動させる双方向ソレノ
イド、20はプランジャ12を自己保持するための永久
磁石であって、ヨーク21、フランジ22、永久磁石2
0、プランジャ12およびセンターポスト23によって
磁気回路が形成される。24は非磁性体製のプランジャ
ガイド、25は同じく非磁性体製のロアケースである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】図5の全閉状態から永
久磁石20の磁力を強める方向にソレノイド19に通電
するとプランジャ12が第二の圧縮ばね18を圧縮しな
がらセンターポスト23に向かって推進し該センターポ
スト23に当接する(副弁2の開弁)。次いで弁体5が
第二の圧縮ばね18のばね力によって開弁する(主弁1
の開弁)が、このとき開弁力として作用するのはこの第
二の圧縮ばね18のばね力のみである。上記電磁弁をガ
ス遮断弁として使用する場合、ガスを長期間使用しない
ときは電磁弁は閉じた状態のままに放置される。電磁弁
を閉じた状態のままに放置すると弁体5が弁座4に粘着
することが多々ある。上記したように従来の電磁弁の場
合、弁体5を開弁させるのは第二の圧縮ばね18のばね
力のみであって(図8の吸引力特性を示すグラフ上Bの
荷重である)、このため主弁1の開弁力が不足して、プ
ランジャ12がセンターポスト23に吸着したが弁体5
が弁座4に粘着したまま動かない、という不具合が発生
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は以上の点に鑑
み、上記従来技術にみられる問題を解消すべく案出され
たものであって、この目的を達成するため、流体通路に
設けた弁座に接離する弁体を第一の圧縮ばねにより閉弁
方向に弾性付勢し、前記弁体に設けた副弁座に接離する
副弁体をセンターポストに向けて進退するプランジャの
弁体側端部に設け、前記プランジャに弁体側端部に開口
する凹部を設け、前記凹部にロッドの一端を摺動自在に
挿入し、前記ロッドの他端を前記弁体に接続し、前記凹
部の開口内周縁に設けたばね座と前記ロッドの一端に設
けたばね座部との間に前記副弁体を閉弁方向に弾性付勢
する第二の圧縮ばねを取り付けた電磁弁において、前記
ロッドおよび前記ばね座の何れか一方の部材に開弁時に
他方の部材と係合するストッパを設け、前記ストッパと
前記他方の部材との閉弁時における間隔を前記プランジ
ャと前記センターポストとの閉弁時における間隔より僅
かに小さくしたことを特徴とする電磁弁を提供する。
【0006】
【作用】図8のグラフから分かるようにソレノイドには
プランジャとセンターポストとの間隔が小さくなると吸
引力が急激に大きくなる特性があり、本考案の電磁弁は
この特性を利用して圧縮ばねのばね力のみならず大きな
吸引力を利用して弁体を弁座から引き離す。すなわちプ
ランジャとセンターポストの間隔が充分に小さいとき
(図8のグラフ上Aのとき)の大きな吸引力(図8のグ
ラフ上Cの荷重)によって、弁座に粘着した弁体を弁座
から引き離すものである。充分に小さい距離はプランジ
ャやセンターポストの形状によって異なり一概には言え
ないが、一般的に約0.5mm以下が有効である。
【0007】
【実施例】つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説
明すると、当該電磁弁は上記従来技術に対して次の特徴
を有している。
【0008】すなわち、図1に示すように、ロッド14
のばね座部17の他端側に開弁時にばね座16と係合す
る凸段状の、環状のストッパ26が形成され、ばね座1
6とこのストッパ26との閉弁時における間隔L1 がプ
ランジャ12とセンターポスト23との閉弁時における
間隔L2 より僅かに小さく設定されている(L1 <L
2 )。ばね座16にはロッド14と第二の圧縮ばね18
の間に位置する環状の突起27が形成され、該突起27
がストッパ26と当接するようになっている。他の構成
は従来例と同じである。
【0009】図1に示した全閉状態から永久磁石20の
磁力を強める方向にソレノイド19に通電するとプラン
ジャ12が第二の圧縮ばね18を圧縮しながらセンター
ポスト23に向かって推進する。このとき副弁座6から
副弁体11が離れて副弁2が開き、流体が矢示するよう
に通路9を流れるために一次圧力が低下する。プランジ
ャ12とセンターポスト23の間隔が徐々に狭まって図
2に示すようにL3 (L3 =L2 −L1 )になるとばね
座16の突起27とロッド14に形成したストッパ26
が当接して係合し、爾後、推進中のプランジャ12がば
ね座16とロッド14を介して弁体5を直接引っ張って
弁座4から引き離す。しかしてL3 の間隔はその大きさ
が僅かであってこのときの吸引力(図8のグラフ上Cの
荷重)が極めて大きいために、弁体5が弁座4に粘着し
ていても該弁体5を弁座4から引き剥して主弁1を開弁
することができる。図3に示すようにプランジャ12が
センターポスト23に当接したとき、弁体5は弁座4か
らL4 (=L3 )だけ確実に離れることになる。その
後、第二の圧縮ばね18の方が第一の圧縮ばね10より
ばね力が強いため、弁体5は図4に示すようにロアケー
ス25に当る位置まで開弁し、この開弁状態は永久磁石
20の磁力により自己保持される。図4の全開状態から
永久磁石20の磁力を弱める方向にソレノイド19に通
電すると、プランジャ12と弁体5が一体となって推進
し、全閉状態(図1)となる。
【0010】ストッパ26はばね座16に設けても良
い。例えば、ばね座16の突起27をばね座部17に向
けて長く伸ばしてストッパとし、該ストッパとばね座部
17とを係合させる。
【0011】
【考案の効果】本考案は次の効果を奏する。すなわち、
開弁時、プランジャとセンターポストの間隔が小さくな
ったときにストッパとばね座部またはロッドとを係合し
てプランジャによって弁体を引っ張り、このときの大き
な吸引力で弁体を引っ張るようにしたために、弁体が弁
座に粘着していても該弁体を弁座から引き剥して開弁す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る電磁弁の断面図
【図2】同電磁弁の作動を示す断面図
【図3】同電磁弁の作動を示す断面図
【図4】同電磁弁の作動を示す断面図
【図5】従来例に係る電磁弁の断面図
【図6】同電磁弁の作動を示す断面図
【図7】同電磁弁の作動を示す断面図
【図8】吸引力特性を示すグラフ
【符号の説明】
1 主弁 2 副弁 3 流体通路 4 弁座 5 弁体 6 副弁座 7 弁体本体 8 弁ホルダ 9 通路 10 第一の圧縮ばね 11 副弁体 12 プランジャ 13 凹部 14 ロッド 15 止め輪 16 ばね座 17 ばね座部 18 第二の圧縮ばね 19 ソレノイド 20 永久磁石 21 ヨーク 22 フランジ 23 センターポスト 24 プランジャガイド 25 ロアケース 26 ストッパ 27 突起

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体通路3に設けた弁座4に接離する弁
    体5を第一の圧縮ばね10により閉弁方向に弾性付勢
    し、前記弁体5に設けた副弁座6に接離する副弁体11
    をセンターポスト23に向けて進退するプランジャ12
    の弁体側端部に設け、前記プランジャ12に弁体側端部
    に開口する凹部13を設け、前記凹部13にロッド14
    の一端を摺動自在に挿入し、前記ロッド14の他端を前
    記弁体5に接続し、前記凹部13の開口内周縁に設けた
    ばね座16と前記ロッド14の一端に設けたばね座部1
    7との間に前記副弁体11を閉弁方向に弾性付勢する第
    二の圧縮ばね18を取り付けた電磁弁において、前記ロ
    ッド14および前記ばね座16の何れか一方の部材に開
    弁時に他方の部材と係合するストッパ26を設け、前記
    ストッパ26と前記他方の部材との閉弁時における間隔
    1 を前記プランジャ12と前記センターポスト23と
    の閉弁時における間隔L2 より僅かに小さくしたことを
    特徴とする電磁弁。
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JPH0542863U JPH0542863U (ja) 1993-06-11
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