JP2562720Y2 - 油圧式オートテンショナ用シリンダ - Google Patents
油圧式オートテンショナ用シリンダInfo
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- JP2562720Y2 JP2562720Y2 JP1991049921U JP4992191U JP2562720Y2 JP 2562720 Y2 JP2562720 Y2 JP 2562720Y2 JP 1991049921 U JP1991049921 U JP 1991049921U JP 4992191 U JP4992191 U JP 4992191U JP 2562720 Y2 JP2562720 Y2 JP 2562720Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車エンジンのタ
イミングベルト等の張力調整に用いられる油圧式オート
テンショナのシリンダに関するものである。
イミングベルト等の張力調整に用いられる油圧式オート
テンショナのシリンダに関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来のこの種の油圧式オー
トテンショナとして、図3に示すように、シリンダ31
内に、液室32を圧力室33とリザーバ室34に区分け
するピストン35を摺動可能に設け、そのピストン35
に、圧力室33とリザーバ室34の連通路36を開閉す
るチェックバルブ37を設け、シリンダ31内部に、ピ
ストン35とピストンロッド38を突出方向に付勢する
張力調整用スプリング39を組込んだものがある。
トテンショナとして、図3に示すように、シリンダ31
内に、液室32を圧力室33とリザーバ室34に区分け
するピストン35を摺動可能に設け、そのピストン35
に、圧力室33とリザーバ室34の連通路36を開閉す
るチェックバルブ37を設け、シリンダ31内部に、ピ
ストン35とピストンロッド38を突出方向に付勢する
張力調整用スプリング39を組込んだものがある。
【0003】上記の構造では、ピストン35先端に作用
する押圧力が増大すると、ピストン35が押込まれ、チ
ェックバルブ37が連通路36を閉鎖する。これによ
り、圧力室33の液が、ピストン35とシリンダ31の
液室壁面との間のリークすき間からリザーバ室34に移
動し、ダンパ作用が発揮される。
する押圧力が増大すると、ピストン35が押込まれ、チ
ェックバルブ37が連通路36を閉鎖する。これによ
り、圧力室33の液が、ピストン35とシリンダ31の
液室壁面との間のリークすき間からリザーバ室34に移
動し、ダンパ作用が発揮される。
【0004】ところで、このようなオートテンショナに
おいては、シリンダ31やピストン35を鋳鉄等の鉄材
とすると、重量が増大する不具合があるが、反面、シリ
ンダをアルミニウム合金等の軽合金で形成すると、ピス
トン35の摺動面の耐久性や、ダンパ性能を決定するリ
ークダウン特性に問題が生じる。
おいては、シリンダ31やピストン35を鋳鉄等の鉄材
とすると、重量が増大する不具合があるが、反面、シリ
ンダをアルミニウム合金等の軽合金で形成すると、ピス
トン35の摺動面の耐久性や、ダンパ性能を決定するリ
ークダウン特性に問題が生じる。
【0005】すなわち、リークダウン特性を一定に保つ
には、ピストンとシリンダ間のリークすき間を一定に管
理する必要があり、このため、ピストン35の材料をシ
リンダ31の線膨張係数と同等か又はそれ以上の係数を
もったものとする必要があるが、この場合、実用的にア
ルミニウム合金等以上の線膨張係数をもつ材料がないた
め、シリンダ31をアルミニウム合金等で形成した場
合、ピストン35もアルミニウム合金等で形成する必要
がある。しかしながら、軽合金で成るピストン35は、
鉄製のピストンに比べて耐摩耗性や強度の点で劣り、耐
久性が低下するという問題がある。
には、ピストンとシリンダ間のリークすき間を一定に管
理する必要があり、このため、ピストン35の材料をシ
リンダ31の線膨張係数と同等か又はそれ以上の係数を
もったものとする必要があるが、この場合、実用的にア
ルミニウム合金等以上の線膨張係数をもつ材料がないた
め、シリンダ31をアルミニウム合金等で形成した場
合、ピストン35もアルミニウム合金等で形成する必要
がある。しかしながら、軽合金で成るピストン35は、
鉄製のピストンに比べて耐摩耗性や強度の点で劣り、耐
久性が低下するという問題がある。
【0006】これに対し、オートテンショナの軽量化と
耐久性の両立を図ったものとして、図4に示すように、
軽合金で形成したシリンダ41の内部に鉄製のスリーブ
42を挿入し、ピストン43に鉄製のものを使用するよ
うにした装置が提案されている(実願昭63−1356
03号)。
耐久性の両立を図ったものとして、図4に示すように、
軽合金で形成したシリンダ41の内部に鉄製のスリーブ
42を挿入し、ピストン43に鉄製のものを使用するよ
うにした装置が提案されている(実願昭63−1356
03号)。
【0007】しかし、上記の装置では、精度が要求され
るシリンダ41の内径面とスリーブ42の外径面を別々
に機械加工する必要があり、加えて、シリンダへのスリ
ーブの組付け作業等も必要になるため、加工工程が多く
なり、製造コストの上で不利な面がある。
るシリンダ41の内径面とスリーブ42の外径面を別々
に機械加工する必要があり、加えて、シリンダへのスリ
ーブの組付け作業等も必要になるため、加工工程が多く
なり、製造コストの上で不利な面がある。
【0008】また、シリンダ41内部にスリーブ42を
挿入するために、ピストン43の受圧面積が制限を受け
やすく、ダンパ能力の制限から荷重変動の大きな張力調
整に対して適用しにくい面ももっている。
挿入するために、ピストン43の受圧面積が制限を受け
やすく、ダンパ能力の制限から荷重変動の大きな張力調
整に対して適用しにくい面ももっている。
【0009】そこで、この考案は、シリンダの軽量化と
ピストン摺動面の耐久性の向上、及びダンパ特性の向上
を可能にすると共に、製造が低コストで簡単に行なうこ
とができる油圧式オートテンショナ用のシリンダを提供
することを目的としている。
ピストン摺動面の耐久性の向上、及びダンパ特性の向上
を可能にすると共に、製造が低コストで簡単に行なうこ
とができる油圧式オートテンショナ用のシリンダを提供
することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この考案は、シリンダを軽合金の鋳造品で形成する
とともに、このシリンダの内側下部に、一体成形された
薄鋼板より成るフランジ付き有底円筒カップを鋳造によ
って埋設固定し、この円筒カップの胴部内径面には、円
筒カップ固定後に、前記ピストンとの間にリークすき間
を有するように仕上げ加工された液室壁面を設けたので
ある。
め、この考案は、シリンダを軽合金の鋳造品で形成する
とともに、このシリンダの内側下部に、一体成形された
薄鋼板より成るフランジ付き有底円筒カップを鋳造によ
って埋設固定し、この円筒カップの胴部内径面には、円
筒カップ固定後に、前記ピストンとの間にリークすき間
を有するように仕上げ加工された液室壁面を設けたので
ある。
【0011】また、前記円筒カップは、底面の一部をカ
ップの内側に膨出させるようにしてもよい。
ップの内側に膨出させるようにしてもよい。
【0012】
【作用】上記の構造においては、ピストンは薄鋼板の円
筒カップの胴部内径面を仕上げ加工された液室壁面を摺
動するため、ピストンも耐久性のある材料で形成するこ
とができる。
筒カップの胴部内径面を仕上げ加工された液室壁面を摺
動するため、ピストンも耐久性のある材料で形成するこ
とができる。
【0013】この構造では、前記シリンダの圧力室が底
面を含めて薄鋼板のカップで覆われているため、圧力室
の強度及び密封性を確保できる。また、圧力室の壁面が
薄鋼板で形成されているため、ピストンの受圧面積を大
きくとることができる。薄鋼板の円筒カップの胴部で形
成される液室壁面と他の部分のシリンダ内径とを一度に
機械加工できるため、仕上げ加工を簡略化することもで
きる。
面を含めて薄鋼板のカップで覆われているため、圧力室
の強度及び密封性を確保できる。また、圧力室の壁面が
薄鋼板で形成されているため、ピストンの受圧面積を大
きくとることができる。薄鋼板の円筒カップの胴部で形
成される液室壁面と他の部分のシリンダ内径とを一度に
機械加工できるため、仕上げ加工を簡略化することもで
きる。
【0014】さらに、前記円筒カップはフランジを有す
るため、このフランジが軽合金の鋳造品シリンダに喰い
込んで埋設され、この鋳造品シリンダに強固に固着でき
る。
るため、このフランジが軽合金の鋳造品シリンダに喰い
込んで埋設され、この鋳造品シリンダに強固に固着でき
る。
【0015】また、前記円筒カップの底面に膨出部を設
けると、圧力室の作動油体積が減少し、液体の圧縮率を
高めることができるため、ダンパ性能を向上させること
ができる。これに対して、図4に示す構造のものでは、
スリーブを挿入する形状とするためにシリンダの内部底
面に膨出部を設けることは困難であり、圧力室の体積を
減少させるためには、シリンダ内に詰め物等をする必要
がある。しかし、このような詰め物は、組立て性の悪化
やコストアップ等を引き起こす不具合がある。
けると、圧力室の作動油体積が減少し、液体の圧縮率を
高めることができるため、ダンパ性能を向上させること
ができる。これに対して、図4に示す構造のものでは、
スリーブを挿入する形状とするためにシリンダの内部底
面に膨出部を設けることは困難であり、圧力室の体積を
減少させるためには、シリンダ内に詰め物等をする必要
がある。しかし、このような詰め物は、組立て性の悪化
やコストアップ等を引き起こす不具合がある。
【0016】
【実施例】図1は実施例のオートテンショナ用シリンダ
を採用したオートテンショナを示している。図に示すよ
うに、この例のシリンダ1は、一端が開口する有底の筒
形状で形成され、その側面に取付け用のフランジ2が形
成されている。
を採用したオートテンショナを示している。図に示すよ
うに、この例のシリンダ1は、一端が開口する有底の筒
形状で形成され、その側面に取付け用のフランジ2が形
成されている。
【0017】このシリンダ1は、アルミニウム合金でダ
イキャスト法により一体に成形されており、その下部内
側に薄鋼板をプレスで一体成形したフランジ付きの有底
円筒カップ3が埋設されている。この円筒カップ3とシ
リンダ1の内径は、同時に機械加工による仕上げ加工が
施されており、円筒カップ3の内径面には、ピストン4
が摺動する液室壁面5が設けられている。
イキャスト法により一体に成形されており、その下部内
側に薄鋼板をプレスで一体成形したフランジ付きの有底
円筒カップ3が埋設されている。この円筒カップ3とシ
リンダ1の内径は、同時に機械加工による仕上げ加工が
施されており、円筒カップ3の内径面には、ピストン4
が摺動する液室壁面5が設けられている。
【0018】また、前記円筒カップ3の底面の中央部に
は、円錐台状に突出する膨出部6が形成され、その膨出
部6の囲りの周面は、ピストン4とピストンロッド7の
結合用バネ8の座面になっている。したがって、この実
施例では前記座面を薄鋼板で形成でき、バネ座面の耐フ
レッティング性を向上させることができる。
は、円錐台状に突出する膨出部6が形成され、その膨出
部6の囲りの周面は、ピストン4とピストンロッド7の
結合用バネ8の座面になっている。したがって、この実
施例では前記座面を薄鋼板で形成でき、バネ座面の耐フ
レッティング性を向上させることができる。
【0019】一方、円筒カップ3内に収納されるピスト
ン4は、薄鋼板の円筒カップ3と線膨張係数が同等の耐
摩耗性の高い鋼材で形成され、その外径面が円筒カップ
3の胴部内径に対して所定のリークすき間を介して嵌合
する寸法に形成されている。このピストン4は、シリン
ダに組込んだ状態でシリンダ1内の液室9を圧力室10
とリザーバ室11に区分けし、その内部に設けた通路1
2により、圧力室10とリザーバ室11を連通するよう
になっている。また、通路12の下部には、その通路を
開閉するチェックバルブ13が設けられ、圧力室10が
加圧されるとチェックバルブ13が通路12を閉鎖し、
減圧されると開放するようになっている。
ン4は、薄鋼板の円筒カップ3と線膨張係数が同等の耐
摩耗性の高い鋼材で形成され、その外径面が円筒カップ
3の胴部内径に対して所定のリークすき間を介して嵌合
する寸法に形成されている。このピストン4は、シリン
ダに組込んだ状態でシリンダ1内の液室9を圧力室10
とリザーバ室11に区分けし、その内部に設けた通路1
2により、圧力室10とリザーバ室11を連通するよう
になっている。また、通路12の下部には、その通路を
開閉するチェックバルブ13が設けられ、圧力室10が
加圧されるとチェックバルブ13が通路12を閉鎖し、
減圧されると開放するようになっている。
【0020】上記ピストン4には、先端がシリンダ1の
外部に突出するピストンロッド7が結合され、シリンダ
1内に挿入された軸受14がピストンロッド7の段部1
5に係合している。
外部に突出するピストンロッド7が結合され、シリンダ
1内に挿入された軸受14がピストンロッド7の段部1
5に係合している。
【0021】また、上記軸受14と、円筒カップ3のフ
ランジ面に設けたバネ座16との間には、張力調整用ス
プリング17が組込まれ、そのスプリング17のバネ力
により、ピストン4とピストンロッド7が突出方向に付
勢されている。
ランジ面に設けたバネ座16との間には、張力調整用ス
プリング17が組込まれ、そのスプリング17のバネ力
により、ピストン4とピストンロッド7が突出方向に付
勢されている。
【0022】なお、図中の18はリテーナ、19はオイ
ルシール、20は液室9への気泡の浸入を防ぐセパレー
タである。
ルシール、20は液室9への気泡の浸入を防ぐセパレー
タである。
【0023】上記の構造で成る実施例のオートテンショ
ナにおいては、ピストンロッド7からピストン4に作用
する押圧力が増大すると、チェックバルブ13が通路1
2を閉鎖し、圧力室10の作動油は、ピストン4の外周
面のリークすき間からリザーバ室11に移動し、ダンパ
作用を発揮する。
ナにおいては、ピストンロッド7からピストン4に作用
する押圧力が増大すると、チェックバルブ13が通路1
2を閉鎖し、圧力室10の作動油は、ピストン4の外周
面のリークすき間からリザーバ室11に移動し、ダンパ
作用を発揮する。
【0024】逆に、ピストン4に作用する押圧力が減少
すると、ピストン4はスプリング17、8のバネ力によ
って、ピストンロッド7と共にシリンダ1から突出する
方向に移動する。この際、チェックバルブ13が通路1
2を開放し、リザーバ室11の作動油が圧力室10に急
激に移動する。この場合は、ピストン4は外部からの押
圧力とスプリング17のバネ力がバランスした点で停止
する。
すると、ピストン4はスプリング17、8のバネ力によ
って、ピストンロッド7と共にシリンダ1から突出する
方向に移動する。この際、チェックバルブ13が通路1
2を開放し、リザーバ室11の作動油が圧力室10に急
激に移動する。この場合は、ピストン4は外部からの押
圧力とスプリング17のバネ力がバランスした点で停止
する。
【0025】図2は、前記シリンダに埋設した円筒カッ
プ3を拡大して示す。円筒カップ3のフランジには、花
弁状の凹凸22が形成され、このフランジが鋳造品シリ
ンダに喰い込んで埋設され、シリンダに強固に固着でき
るようになっている。また、フランジと円筒カップ胴部
との接続部には、プレス成形時のダイス肩で成形される
円弧状の面取り21が形成され、円筒カップ胴部へのピ
ストンの挿入を容易にしている。
プ3を拡大して示す。円筒カップ3のフランジには、花
弁状の凹凸22が形成され、このフランジが鋳造品シリ
ンダに喰い込んで埋設され、シリンダに強固に固着でき
るようになっている。また、フランジと円筒カップ胴部
との接続部には、プレス成形時のダイス肩で成形される
円弧状の面取り21が形成され、円筒カップ胴部へのピ
ストンの挿入を容易にしている。
【0026】なお、上記実施例では円筒カップとピスト
ンを鋼製としたが、鋼以外に、鋳鉄と銅合金を利用する
こともでき、他に、リークダウン特性が良好で耐摩耗性
の高い組合せであれば、任意の材料を選択することがで
きる。
ンを鋼製としたが、鋼以外に、鋳鉄と銅合金を利用する
こともでき、他に、リークダウン特性が良好で耐摩耗性
の高い組合せであれば、任意の材料を選択することがで
きる。
【0027】さらに、上記シリンダには、アルミニウム
合金以外に、マグネシウム合金などの鋳込み成形可能な
軽合金材料を用いることができる。
合金以外に、マグネシウム合金などの鋳込み成形可能な
軽合金材料を用いることができる。
【0028】
【効果】この考案は、以上のような構成としたことによ
り、次に示す効果がある。
り、次に示す効果がある。
【0029】(1)薄鋼板を一体成形した円筒カップを
スリーブ用部材としたので、スリーブとピストンを耐摩
耗性とリークダウン特性の良好な材料で組合せることが
でき、耐久性の向上と信頼性の高いダンパ性能を得るこ
とができる。
スリーブ用部材としたので、スリーブとピストンを耐摩
耗性とリークダウン特性の良好な材料で組合せることが
でき、耐久性の向上と信頼性の高いダンパ性能を得るこ
とができる。
【0030】(2)シリンダに薄鋼板を一体成形した円
筒カップを埋設したことにより、組立て工数や仕上げ等
の加工工数を減らすことができ、製造コストを大幅に低
減できる。
筒カップを埋設したことにより、組立て工数や仕上げ等
の加工工数を減らすことができ、製造コストを大幅に低
減できる。
【0031】(3)前記円筒カップをシリンダに埋設し
た後に、その内径面を仕上げ加工したので、リークすき
間を精度よく管理でき、安定したダンパ特性を得ること
ができる。
た後に、その内径面を仕上げ加工したので、リークすき
間を精度よく管理でき、安定したダンパ特性を得ること
ができる。
【0032】(4)前記円筒カップが有底であるため、
シリンダ内の圧力室の強度を確保できるとともに、その
密封性によりダンパ特性を向上できる。
シリンダ内の圧力室の強度を確保できるとともに、その
密封性によりダンパ特性を向上できる。
【0033】(5)前記円筒カップがフランジを有する
ため、シリンダとの固着を強固にできる。
ため、シリンダとの固着を強固にできる。
【0034】(6)薄鋼板の使用でスリーブ用部材全体
を薄肉化でき、シリンダのさらなる軽量化を実現できる
とともに、ピストンの受圧面積を広くして、ダンパ能力
を増大できる。
を薄肉化でき、シリンダのさらなる軽量化を実現できる
とともに、ピストンの受圧面積を広くして、ダンパ能力
を増大できる。
【0035】(7)前記円筒カップの底面の一部を内側
へ膨出させることにより、シリンダの底部に膨出部を一
体に形成することができ、圧力室での作動油体積を減少
させて油の圧縮率を高め、ダンパ特性の向上を図ること
ができる。
へ膨出させることにより、シリンダの底部に膨出部を一
体に形成することができ、圧力室での作動油体積を減少
させて油の圧縮率を高め、ダンパ特性の向上を図ること
ができる。
【図1】実施例のオートテンショナを示す一部縦断正面
図
図
【図2】本考案の要部をなす円筒カップの外観斜視図
【図3】従来例を示す一部縦断正面図
【図4】他の従来例を示す一部縦断正面図
1 シリンダ 3 円筒カップ 4 ピストン 6 膨出部 7 ピストンロッド 12 通路 13 チェックバルブ 17 膨張調整用スプリング 21 面取り 22 花弁状の凹凸
Claims (2)
- 【請求項1】 内部にピストンが摺動する液室壁面を設
けた油圧式オートテンショナ用シリンダにおいて、前記
シリンダを軽合金の鋳造品で形成するとともに、このシ
リンダの内側下部に、一体成形された薄鋼板より成るフ
ランジ付き有底円筒カップを鋳造によって埋設固定し、
この円筒カップの胴部内径面には、円筒カップ固定後
に、前記ピストンとの間にリークすき間を有するように
仕上げ加工された液室壁面が設けられていることを特徴
とする油圧式オートテンショナ用シリンダ。 - 【請求項2】 前記円筒カップの底面の一部がカップの
内側に膨出していることを特徴とする請求項1に記載の
油圧式オートテンショナ用シリンダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991049921U JP2562720Y2 (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 油圧式オートテンショナ用シリンダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991049921U JP2562720Y2 (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 油圧式オートテンショナ用シリンダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH053709U JPH053709U (ja) | 1993-01-22 |
JP2562720Y2 true JP2562720Y2 (ja) | 1998-02-16 |
Family
ID=12844482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991049921U Expired - Fee Related JP2562720Y2 (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 油圧式オートテンショナ用シリンダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2562720Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01141952U (ja) * | 1988-03-24 | 1989-09-28 | ||
JP2510338Y2 (ja) * | 1988-10-18 | 1996-09-11 | エヌティエヌ 株式会社 | ベルトのオ−トテンショナ |
-
1991
- 1991-06-28 JP JP1991049921U patent/JP2562720Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH053709U (ja) | 1993-01-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |