JP2562714Y2 - クリップ形ノズル - Google Patents

クリップ形ノズル

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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、エアポンプのホース先端に設けられ、例え
ば自転車又は自動車等のタイヤのエアバルブに接続でき
るように改良されたクリップ形ノズルに関する。
[従来の技術] 従来、自転車、自動車等のタイヤに空気を注入させる
ためのエアポンプは金属製のものであった。ところで、
最近では弁体やスプリング等のごく一部の部品を除いた
他の大部分の部品を合成樹脂材料で形成した合成樹脂製
のエアポンプが製造されている。このような合成樹脂製
のエアポンプは、軽量であるとともに、外観も良好であ
り、また耐蝕性に優れ、特に、レジャー等で海辺で使用
しても腐蝕しないという特徴を有する。
このような合成樹脂製のエアポンプには、ねじの締め
込みによってタイヤチューブのエアバルブ等に取り付け
る形式のノズルが備えられている。しかし、自転車のタ
イヤ等に空気を入れる場合には、簡便に着脱できるクリ
ップ形のノズルが好ましい。従って、このような合成樹
脂製のエアポンプにクリップ形ノズルを取り付けること
が要望されている。
[考案が解決しようとする課題] しかし、従来のクリップ形ノズルは、金属製のもので
あり、このような金属製のクリップ形ノズルを合成樹脂
製のエアポンプに装着すると、合成樹脂製のエアポンプ
の特徴である耐蝕性が損なわれる。もちろん、この金属
製のクリップ形ノズルを耐蝕性の高いステンレス鋼で形
成することも考えられるが、ステンレス鋼は高価であ
り、また加工も面倒でコスト高になり、また、このよう
なステンレス鋼製のクリップ形ノズルを合成樹脂製のエ
アポンプに装着しても外観がアンバランスとなる。
このため、構造的に強固であるとともに、低いコスト
で製造することができる合成樹脂製のクリップ形ノズル
が要望されている。
本考案は、このような問題点を解決するためになされ
たもので、その目的とするところは、簡単な手段で製造
でき、且つ、耐久性および耐蝕性に富むクリップ形ノズ
ルを提供することにある。
更に、本考案の目的は、上述の弾性シール部材の通孔
とエアバルブとを嵌合させる場合の位置合せを容易にす
ることができるクリップ形ノズルを提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 前記問題点を解決するために、本考案のクリップ形ノ
ズルは、合成樹脂材料で形成され、ヒンジ機構によって
互いに回動自在に枢着された第1及び第2のクリップ片
と、これらクリップ片の間に介装され、前記第1及び第
2のクリップ片の先端部を互いに閉じる方向に付勢する
ねじりコイルばねと、前記第1のクリップ片の前記先端
部に設けられたノズル部と、を備えている。このノズル
部は、上部に前記ホースが接続可能なホース接続部と下
部に弾性シール部材収容部とを互いに一体的に形成して
構成されており、この弾性シール部材収容部の内には、
中央部に通孔が形成された弾性シール部材が収容されて
おり、また、前記弾性シール部材収容部の周縁部は、前
記弾性シール部材の先端面よりも突出してガイド縁部に
形成されており、このガイド縁部によって、前記クリッ
プ形ノズルを前記エアバルブに接続する際、前記ノズル
部と前記エアバルブとの位置合せの案内をなし、前記エ
アバルブと前記弾性シール部材の通孔とを容易に嵌合さ
せることができることを特徴とする。
[作用] 上述のようなクリップ形ノズルは、その全体が合成樹
脂材料で形成されており、耐蝕性に富み、また外観も良
好である。特に、合成樹脂製のエアポンプに装着する場
合には、デザインや色彩等をエアポンプと統一すること
ができ、全体の外観が向上する。
また、このクリップ形ノズルのノズル部をタイヤのエ
アバルブ等に接続する場合には、ノズル部周縁部に上述
のガイド縁部を設けたので、このガイド縁部によってエ
アバルブが弾性シール部材に対して正しく嵌合するよう
に案内され、エアバルブと弾性シール部材の通孔とを容
易に位置合せすることができる。
[実施例] 以下、本考案のクリップ形ノズルの第1の実施例につ
いて第1図ないし第8A図を参照して説明する。
第1図に示すように、クリップ形ノズル1は、全体が
ポリアミド樹脂、例えばナイロン等、の合成樹脂材料で
形成されており、ヒンジ機構60によって回動自在に枢着
された第1及び第2のクリップ片2、3と、これらクリ
ップ片2、3の間に介装され、コイル部5a及びこのコイ
ル部5aの両端から突出した脚部5b、5bを有するねじりコ
イルばね5と、を備えている。
次に、第2図ないし第8A図を参照して、上述の構成を
有するクリップ形ノズル1の構造について詳細に説明す
る。
第1及び第2のクリップ片2、3の基端部表面には夫
々把持部8、8が、裏面には夫々ねじりコイルばね係止
部12、13が設けられている。
第1及び第2のクリップ片2、3の中央部の両側面に
は夫々対向して第1及び第2の枢着部6、6′が設けら
れている。
これら第1の枢着部6、6は、夫々、略円弧状の孔で
あり、これら孔の内周面に凸部26、26が設けられてい
る。また、第2の枢着部6′、6′は、夫々、略円弧状
の軸であり、これら軸の外周面に溝部36、36とテーパ面
46、46とが設けられている。
このような第1及び第2の枢着部6、6′を互いに衝
合させ、枢着軸線の径方向に押圧すると、第1の枢着部
6、6の端面45、45が、テーパ面46、46上に乗上がる。
更に押圧することによって、端面45、45がテーパ面46、
46を乗越え、第1及び第2の枢着部6、6′が嵌合す
る。このように嵌合して、ヒンジ機構60が構成される。
このヒンジ機構60によって、回動自在に枢着した第1
及び第2のクリップ片2、3の間に、上述のねじりコイ
ルばね5が介装される。このとき、コイル部5aの外周面
は、第1のクリップ片2の裏面中央に設けられたコイル
部保持部14に当接し、脚部5b、5bは、ねじりコイルばね
12、13に係合する。この状態で、ねじりコイルばね5の
付勢力が作用し、第1及び第2のクリップ片2、3の基
端部を互いに開く方向、即ち、第1及び第2のクリップ
片2、3の先端部を互いに閉じる方向に押圧する。
そして、この押圧力がヒンジ機構60に作用し、第1及
び第2の枢着部6、6′の枢着軸線の径方向への嵌合状
態が維持される。
第2のクリップ片3の先端部には、屈曲して突設した
一対の保持アーム23、23が、また、だい1のクリップ片
2の先端部には、ノズル部54が、夫々、設けられてい
る。
このノズル部54は、上部に図示しないエアポンプのホ
ースが接続可能なホース接続部4と下部に弾性シール部
材収容部37が設けられている(第8A図参照)。ホース接
続部4は、第1のクリップ片2の先端部表面に突出し、
弾性シール部材収容部37は、第1のクリップ片2の先端
部の裏面に突出している。このような構成を有するノズ
ル部54は、長手軸方向に中空の円筒形状を有し、ホース
接続部4の外周面上には、同心円状にラビリンス溝24が
本形成されている。このラビリンス溝24に図示しないエ
アポンプから延出されたホースが装着され、空気が圧送
される。即ち、気体の漏れる通路に絞りと膨脹室とを設
けることによって気体の抵抗を増して漏れを少なくさせ
るものである。前記弾性シール部材収容部37の外周面か
らは、同心円状にフランジ34が、その先端部を下方に屈
曲して延出されており、上述のノズル部54を覆い、外部
からの衝撃等から保護する。次に、ホース接続部4の内
周面は、型抜形成されて筒状に形成されている。このホ
ース接続部4内から弾性シール部材収容部37までは、下
方に連通して小径の挿入孔84が形成されている。弾性シ
ール部材収容部37では再び太径となり、中央に略円形の
通孔が長手軸方向に貫通した前記弾性シール部材83が収
容されている。
この挿入孔84には、弾性シール部材収容部37側から金
属製のパイプ部材からなる注入ノズル80が弾性シール部
材83の通孔を介して圧入される。
この注入ノズル80は、中空円筒形状を有し、前記挿入
孔84の内径及び弾性シール部材83の孔の径より僅かに太
径に形成されている。注入ノズル80は、弾性シール部材
83を収容後、出張部35側から圧入され、弾性シール部材
83及び挿入孔84を介して挿入孔84の上部に形成された当
接部85まで挿入される。かくして、注入ノズル80の位置
決がされる。
この注入ノズル80両端付近の外周面には同心円状に環状
の溝81、81が形成されているため、注入ノズル80が挿入
孔84内に圧入された際、この溝81に合成樹脂材料が食い
込んで注入ノズル80を強固に固定させる。また、注入ノ
ズル80は弾性シール部材83で保持されていため、使用時
に注入ノズル80に加えられた曲げ荷重に対して注入ノズ
ル80自身を保持すると共に、挿入孔84内に圧入された部
分の注入ノズル80の位置ずれ及びノズル部54の破損を防
止する。この結果、圧送された空気は、漏れることなく
高圧のままタイヤに注入され得る。なお、注入ノズル80
を加熱して圧入させることで合成樹脂材料が溶けて溝81
に入り込み、挿着性を向上させることも好ましい。ま
た、注入ノズル80には溝81が両側に対称位置に形成され
ているので、いずれの方向からでも注入ノズル80を挿入
孔84内に圧入させることができ得る。
ところで、ノズル部54とタイヤのエアバルブ(図示し
ない)とを接続させる場合に、上述の注入ノズル80とエ
アバルブとを嵌合させるためには使用物は、目で見てそ
の位置合せをしなければならない。そこで、本実施例の
クリップ形ノズル1は、エアバルブと上述の弾性シール
部材83とを容易に位置合せできるように、以下のように
構成されている。
即ち、第8A図に示すように、弾性シール部材収容部37
の下縁部には、型抜時に形成したガイド縁部35が形成さ
れており、このガイド縁部35は、弾性シール部材83の先
端面より突出している。このガイド縁部35は、このクリ
ップ形ノズル1をエアバルブに装着する際の案内をな
し、エアバルブの先端口と注入ノズル80との正確な位置
合せができる。即ち、仮に、ノズル部54とエアバルブと
が嵌合軸線に対してずれた場合でも、ガイド縁部35が、
エアバルブの先端口を注入ノズル80上に位置合せするの
で、互いに相対的な横ずれが防止され、確実に嵌合でき
る。
なお、ガイド縁部35は、第8B図に示すようなテーパ形
状とすることも好ましい。即ち、エアバルブの先端口が
嵌合軸線に対してずれて、その一部がガイド縁部35上に
乗り上げても、注入ノズル80とエアバルブの先端口とが
嵌合する方向、即ち、エアバルブ先端口がテーパ面に沿
って内側に滑込んで注入ノズル80に嵌合する方向に案内
される。このため、注入ノズル80とエアバルブの先端口
との正確な位置合せが、より容易にできる。
また、ノズル部54も、上述のものに限定されることは
なく、第8C図に示すように、注入ノズル80を省略しても
よい。この場合は、比較的硬質の合成ゴムを弾性シール
部材83に用いることによって、嵌合時の圧縮力で弾性シ
ール部材83が変形し通孔が潰れることが防止できる。
また、本実施例のクリップ形ノズル1は、全体が合成
樹脂材料で形成されているため、特に、負荷のかかる第
1及び第2の枢着部6、6′の複雑な形状も加工も容易
にでき、摩擦を減らした滑らかな形状に仕上げることが
できる。
次に、クリップ形ノズル1の第2の実施例について説
明する。本実施例では、ヒンジ機構60に過大な外力が作
用し、ねじりコイルばね5が過度に変形して、嵌合状態
の第1及び第2の枢着部6、6′が外れるのを防止する
ために、第1の実施例の構成の他に、更に、以下のよう
な構成がされている。なお、本実施例では、上述の各実
施例のものと同一の部材には同一の符号を付してその説
明を省略する。
第9図ないし第14図に示すように、第1及び第2のク
リップ片2、3の中央部裏面には、夫々、枢着軸線の径
方向に第1及び第2のストッパ部20、21が突設されてい
る。これらストッパ部20、21は、互いに、枢着軸線の径
方向では離間しており、軸方向では相対的にずれて設け
られている。第1及び第2のストッパ部20,21の先端部
には、夫々、略円弧状のストッパ面20a、21aが形成され
ており、これらストッパ部20a、21aの間には、コイル部
収容空間20cが形成されている。そして、このコイル部
収容空間20cにねじりコイルばね5のコイル部5aが収容
嵌合される。この収容嵌合されたコイル部5aの外周面に
は、第1及び第2のストッパ面20a、21aが当接する。
このため、ヒンジ機構60に過大な外力が加えられた場
合でも、第1及び第2のストッパ部20a、21aがコイル部
5aの外周面に当接して、第1及び第2のクリップ片2、
3が互いに近接するような移動、即ち、前記ヒンジ機構
60の第1及び第2の枢着部6、6′の嵌合が外れるよう
な方向の移動を防止するストッパの役目を果たしてい
る。この結果、第1及び第2の枢着部6、6′が互いに
枢着軸線の径方向にずれて外れることはない。従って、
クリップ形ノズル1の分解が防止される。
次に、クリップ形ノズル1の第3の実施例について、
第15図ないし第17B図を参照して説明する。
本実施例のクリップ形ノズル1は、枢着軸線の軸方向
に嵌合したヒンジ機構60を備えている。その他の構成
は、第1の実施例と同一であるので、本実施例ではヒン
ジ機構60について詳細に説明する。
第15図及び第16図に示すように、ヒンジ機構60は、上
述の第1及び第2のクリップ片2、3の夫々の中央部両
側面に、各々対向して形成された第1及び第2の枢着部
6、6′が枢着軸線の軸方向に嵌合して構成される。
この第1の枢着部6、6は、一方が略円形状の凸部26
であり、他方が略円形状の溝部36である。また、第2の
枢着部6′、6′も、一方が略円形状の凸部26であり、
他方が略円形状の溝部36である。
このような第1及び第2の枢着部6、6′の夫々の凸
部26、26と溝部36、36とは、同一形状である。よって、
第1及び第2の枢着部6、6′を互いに枢着軸線の軸方
向にスライドして、第17A図に示すように、凸部26、26
と溝部36、36とを嵌合させてヒンジ機構60を構成する。
このように嵌合したヒンジ機構60は、更に、以下のよ
うに構成して、枢着軸線の軸方向への外れ止めがなされ
ている。
即ち、第1及び第2のクリップ片2、3には、夫々、
裏面溝部36、36側に第3及び第4のストッパ面40、38が
設けられている。これらストッパ面40、38の間には、コ
イル部収容空間39が形成されている。そして、このコイ
ル部収容空間39に、上述したねじりコイルばね5のコイ
ル部5aが収容嵌合される。
このコイル部5aは、コイル軸方向に圧縮させた状態で
コイル部収容空間39に挿入される。このとき、コイル部
5aの両外側は上述の第3及び第4のストッパ面40、38に
当接し、このコイル部5aの素線が互いに密着するまで軸
方向に圧縮され、これらストッパ面40、38を付勢して第
1及び第2の枢着部6、6′の枢着軸線の軸方向即ち係
合の外れ方向への移動が規制される。
このため、ヒンジ機構60に過大な外力が加えられた場
合でも、前記コイル部5aが、第1及び第2のクリップ片
2、3の軸方向への相対的な移動、即ち、ヒンジ機構60
の第1及び第2の枢着部6、6′の嵌合が外れるような
方向の移動を防止するストッパの役目を果たしている。
この結果、第1及び第2の枢着部6、6′が互いに枢着
軸線の軸方向にずれて、外れることが確実に防止され
る。従って、クリップ形ノズル1の分解が防止される。
なお、本実施例のヒンジ機構60は、同一形状の枢着部
6、6′で構成されており、同一の金型で2つの枢着部
6、6′が形成できるので、製造が簡単である。更に、
第1及び第2のクリップ片2、3の裏面溝部36、36側の
面をストッパ面40、38として兼用し、これらストッパ面
40、38に当接したコイル部5aをストッパとしたことによ
って、第1及び第2のクリップ片2、3の移動を規制す
るために、新たな部材を設ける必要がない。従って、製
造コストが安価となる。
[考案の効果] クリップ形ノズル全体が合成樹脂材料で形成されてい
るため、耐蝕性に富み、加工が容易である。また、上述
のガイド縁部を設けたことによって、タイヤのエアバル
ブが弾性シール部材に対して正しく嵌合するように案内
され、エアバルブと弾性シール部材の通孔とを容易に位
置合せることこができる。従って、圧送された空気の漏
れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案のクリップ形ノズルの全体を概略的に
示す斜視図、第2図は、第1図のII-II線に沿う断面
図、第3図は、第2図のIII-III線に沿う断面図、第4A
図は、本考案のクリップ形ノズルの第1のクリップ片の
上面図、第4B図は、第4A図の第1のクリップ片の縦断面
図、第4C図は、第4A図の第1のクリップ片の底面図、第
5A図は、本考案のクリップ形ノズルの第2のクリップ片
の上面図、第5B図は、第5A図の第2のクリップ片の縦断
面図、第5C図は、第5A図の第2のクリップ片の底面図、
第6図は、第4B図のVI-VI線に沿う断面図、第7図は、
第5B図のVII-VII線に沿う断面図、第8A図は、第4B図のV
III-VIII線に沿う断面図、第8B図及び第8C図は、夫々、
第8A図のノズル部の変形例を示す断面図、第9図は、本
考案の第2の実施例を示す第1図のII-II線に沿う断面
図、第10A図は、第9図のIII-III線に沿って断面したヒ
ンジ機構の断面図、第10B図は、第10A図で示したヒンジ
機構にねじりコイルばねのコイル部が収容嵌合した状態
を示す図、第11A図は、第9図の第1のクリップ片の上
面図、第11B図は、第11A図の第1のクリップ片の縦断面
図、第11C図は、第11A図の第1のクリップ片の底面図、
第12A図は、第9図の第2のクリップ片の上面図、第12B
図は、第12A図の第2のクリップ片の縦断面図、第12C図
は、第12A図の第2のクリップ片の底面図、第13図は、
第11B図のVI-VI線に沿う断面図、第14図は、第12B図のV
II-VII線に沿う断面図、第15図は、第11B図のVI-VI線に
沿う断面の変形例を示す図、第16図は、第12B図のVII-V
II線に沿う断面の変形例を示す図、第17A図は、第10A図
のヒンジ機構の変形例を示す図、第17B図は、第17A図の
ヒンジ機構にねじりコイルばねのコイル部が収容嵌合し
た状態を示す図である。 1……クリップ形ノズル、2……第1のクリップ片、3
……第2のクリップ片、4……ホース接続部、5……ね
じりコイルばね、6……第1の枢着部、6′……第2の
枢着部、14……ばね保持部、20……第1のストッパ部、
21……第2のストッパ部、20a……第1のストッパ面、2
1a……第2のストッパ面、20c、39……コイル部収容空
間、26……凸部、36……溝部、37……弾性シール部材収
容部、38……第4のストッパ面、40……第3のストッパ
面、54……ノズル部、60……ヒンジ機構、80……注入ノ
ズル、84……挿入孔。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂材料で形成され、ヒンジ機構によ
    って互いに回動自在に枢着された第1及び第2のクリッ
    プ片を備えており、エアポンプのホース先端に設けら
    れ、このエアポンプからの気体を取入可能なエアバルブ
    に接続されるクリップ形ノズルにおいて、 前記第1及び第2のクリップ片の間に介装され、前記第
    1及び第2のクリップ片の先端部を互いに閉じる方向に
    付勢するねじりコイルばねと、前記第1のクリップ片の
    前記先端部に設けられたノズル部と、を備えており、こ
    のノズル部は、上部に前記ホースが接続可能なホース接
    続部と下部に弾性シール部材収容部とを互いに一体的に
    形成して構成されており、この弾性シール部材収容部の
    内には、中央部に通孔が形成された弾性シール部材が収
    容されており、また、前記弾性シール部材収容部の周縁
    部は、前記弾性シール部材の先端面よりも突出してガイ
    ド縁部が形成されており、このガイド縁部によって、前
    記クリップ形ノズルを前記エアバルブに接続する際、前
    記ノズル部と前記エアバルブとの位置合せの案内をな
    し、前記エアバルブと前記弾性シール部材の通孔とを嵌
    合させることができることを特徴とするクリップ形ノズ
    ル。
  2. 【請求項2】前記ノズル部は、前記弾性シール部材収容
    部から前記ホース接続部内に連通した挿入孔が設けられ
    ており、この挿入孔内には、前記弾性シール部材の通孔
    のつぶれ防止のために、前記弾性シール部材の通孔を介
    して金属製のパイプ部材が圧入されていることを特徴と
    する請求項1に記載のクリップ形ノズル。
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