JP2562599B2 - タフテツド機のパイル糸送回転体 - Google Patents
タフテツド機のパイル糸送回転体Info
- Publication number
- JP2562599B2 JP2562599B2 JP62108683A JP10868387A JP2562599B2 JP 2562599 B2 JP2562599 B2 JP 2562599B2 JP 62108683 A JP62108683 A JP 62108683A JP 10868387 A JP10868387 A JP 10868387A JP 2562599 B2 JP2562599 B2 JP 2562599B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pile
- rotating body
- pile yarn
- yarn feeding
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Unwinding Of Filamentary Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、基布にパイル糸をニードルにより突き差し
てパイルを形成するタフテッド機に関するものであり、
より詳しくは、パイル糸のニードルへの送量を個々に変
えてパイルの高さを変えるタフテッド機に好適なパイル
糸送回転体を提供しようとするものである。
てパイルを形成するタフテッド機に関するものであり、
より詳しくは、パイル糸のニードルへの送量を個々に変
えてパイルの高さを変えるタフテッド機に好適なパイル
糸送回転体を提供しようとするものである。
〔従来の技術〕 この種パイル糸送回転体は、多数のパイル糸を送るも
のはフイードロールと称され、パイル糸を一本づつ個々
に送るものはコロ或は回転盤等と称されている。
のはフイードロールと称され、パイル糸を一本づつ個々
に送るものはコロ或は回転盤等と称されている。
従来慣用されるパイル糸送回転体は、パイル糸との摩
擦力を大きくしてスリップを防ぎ、パイル糸の送量を確
実にするため、二個一組の回転体それぞれの周面の約18
0゜にわたってパイル糸が巻き込まれる様し、又、一個
の回転体を用いるときはその周面を略一回転(360゜)
する様にパイル糸を巻付ける様にし、それらの周面には
摩擦係数の大きいゴム皮膜を積層している。
擦力を大きくしてスリップを防ぎ、パイル糸の送量を確
実にするため、二個一組の回転体それぞれの周面の約18
0゜にわたってパイル糸が巻き込まれる様し、又、一個
の回転体を用いるときはその周面を略一回転(360゜)
する様にパイル糸を巻付ける様にし、それらの周面には
摩擦係数の大きいゴム皮膜を積層している。
従来のパイル糸送回転体では、パイル糸の切替におい
て、二個一組のものではそれらの向き合う回転体の間に
パイル糸を通さなければならず、又、一個の回転体を用
いる場合にはその周囲にパイル糸を一回転させなければ
ならないのでパイル糸の切替作業に手間取った。
て、二個一組のものではそれらの向き合う回転体の間に
パイル糸を通さなければならず、又、一個の回転体を用
いる場合にはその周囲にパイル糸を一回転させなければ
ならないのでパイル糸の切替作業に手間取った。
又、パイル糸を回転体に一層密着させるためには回転
体の直径を直径15cm前後と大きくせざるを得ず、従って
回転体の回転速度を変えてパイル糸の送量を変える装
置、例えば、特開昭50−118860や特公昭55−23944号の
発明に係るが如き装置等を小型化することが出来ず、そ
れらの発明の実施を難しくしている。
体の直径を直径15cm前後と大きくせざるを得ず、従って
回転体の回転速度を変えてパイル糸の送量を変える装
置、例えば、特開昭50−118860や特公昭55−23944号の
発明に係るが如き装置等を小型化することが出来ず、そ
れらの発明の実施を難しくしている。
そこで本発明は、パイル糸送回転体を小型化すると共
にパイル糸送量を確実にし、且つ、パイル糸の切替作業
を能率的に行える様にすることを目的とする。
にパイル糸送量を確実にし、且つ、パイル糸の切替作業
を能率的に行える様にすることを目的とする。
即ち、本発明に係る回転体14は、パイル11が周面に接
してニードル12へと送られるタフテッド機13のパイル糸
送回転体14において、その周面にパイル糸11の嵌込溝15
を付け、その溝内面に硬質粒体16を固着し、溝間口幅W
をパイル糸11の太さよりも稍々広めにし、溝深さdを2
〜7mmにしたことを特徴とするものである。
してニードル12へと送られるタフテッド機13のパイル糸
送回転体14において、その周面にパイル糸11の嵌込溝15
を付け、その溝内面に硬質粒体16を固着し、溝間口幅W
をパイル糸11の太さよりも稍々広めにし、溝深さdを2
〜7mmにしたことを特徴とするものである。
慣用されるパイル糸11の見掛け太さは概して2〜5mm
であるから、溝間口幅Wも2〜5mmとし、溝底に行くに
つれて漸次溝幅dを狭め、溝底では2mm前後となるか又
は断面がV或はU字状になる様にするとよい。
であるから、溝間口幅Wも2〜5mmとし、溝底に行くに
つれて漸次溝幅dを狭め、溝底では2mm前後となるか又
は断面がV或はU字状になる様にするとよい。
硬質粒体16には高速度鋼や超硬合金、金鋼石等の無機
質粉砕体を用いるとよく、それらの固着は加熱熔着、メ
ッキ金属やエボキシ樹脂等をバインバー17としての接着
による。
質粉砕体を用いるとよく、それらの固着は加熱熔着、メ
ッキ金属やエボキシ樹脂等をバインバー17としての接着
による。
第1図は超音波モーターにより個々に回転駆動される
パイル糸送回転体14を図示し、それらの回転体は円盤状
を成し、シャフト18に固定された円盤状ブラケット19の
ハブとフランジにベアリング20・21を介して可回転に軸
支されている。
パイル糸送回転体14を図示し、それらの回転体は円盤状
を成し、シャフト18に固定された円盤状ブラケット19の
ハブとフランジにベアリング20・21を介して可回転に軸
支されている。
超音波モーターの駆動部29は、ステンレス鋼に成る弾
性体22と、その背面に重ね合わされた二枚の厚電セラミ
ックス23と、それらを押圧する押圧盤24とから成り、押
圧盤24とブラケット19の間に装着された皿バネ25が弾性
体22を回転体14へと弾性付勢している。
性体22と、その背面に重ね合わされた二枚の厚電セラミ
ックス23と、それらを押圧する押圧盤24とから成り、押
圧盤24とブラケット19の間に装着された皿バネ25が弾性
体22を回転体14へと弾性付勢している。
回転体14の弾性体22に向き合う面にはリング状の溝26
があり、他方、弾性体22の向き合う面にはリング状の突
畝27があり、突畝27は溝26に嵌合している。
があり、他方、弾性体22の向き合う面にはリング状の突
畝27があり、突畝27は溝26に嵌合している。
溝底と凸部の間の28はライニング材である。
シャフト18はパイプで出来ており、その内部に圧電セ
ラミックス23に電圧をかける回路が配線されている。
ラミックス23に電圧をかける回路が配線されている。
而して、圧電セラミックス23に電圧をかけて弾性体22
に生じる進行波により回転体14が回転し、その電圧の変
化により回転体14の回転速度を変え、パイル糸送量を変
えてパイル長の高低差による図柄がパイル面に形成され
る。
に生じる進行波により回転体14が回転し、その電圧の変
化により回転体14の回転速度を変え、パイル糸送量を変
えてパイル長の高低差による図柄がパイル面に形成され
る。
第3図は、このパイル糸送回転体を取り付けたタフテ
ッド機13を示し、図中、30はルーパー、31はナイフであ
る。
ッド機13を示し、図中、30はルーパー、31はナイフであ
る。
第4図と第5図は回転体をフイードロールとする場合
の実施例を図示し、タフテッド機の本体フレーム13に軸
支された3本のフイードロール29、30及び31の周面には
タフトゲージと同じ間隔をもって嵌込溝15が付設されて
おり、フイードロール29と30とはパルスによって回転速
度が制禦されるサーボモーターに駆動され、フイードロ
ール31は通常の定速モーターに駆動される。
の実施例を図示し、タフテッド機の本体フレーム13に軸
支された3本のフイードロール29、30及び31の周面には
タフトゲージと同じ間隔をもって嵌込溝15が付設されて
おり、フイードロール29と30とはパルスによって回転速
度が制禦されるサーボモーターに駆動され、フイードロ
ール31は通常の定速モーターに駆動される。
34と35は可動ヤーンガイドであり、コーンから引き出
された多数本のパイル糸11は二つのパイル糸群11Aと11B
とに分けられ、それぞれヤーンガイド34と35によってフ
イードロール29と30の嵌込溝15に導かれ、パルスに応じ
て変わるそれらのフイードロールの回転速度の変化によ
り送量が変えられ、それによってパイルの高低差による
図柄がパイル面に形成される。
された多数本のパイル糸11は二つのパイル糸群11Aと11B
とに分けられ、それぞれヤーンガイド34と35によってフ
イードロール29と30の嵌込溝15に導かれ、パルスに応じ
て変わるそれらのフイードロールの回転速度の変化によ
り送量が変えられ、それによってパイルの高低差による
図柄がパイル面に形成される。
定速回転駆動されるフイードロール31はプレーンなレ
ベルパイルを形成する場合に使われる予備ロールであ
り、その使用に際しては二点鎖線で図示する如く、フイ
ードロール29と30に配置されていたヤーンガイド34と35
をフイードロール31へと移動させてその嵌込溝15にパイ
ル糸11を導く。
ベルパイルを形成する場合に使われる予備ロールであ
り、その使用に際しては二点鎖線で図示する如く、フイ
ードロール29と30に配置されていたヤーンガイド34と35
をフイードロール31へと移動させてその嵌込溝15にパイ
ル糸11を導く。
図中32と33は固定されたヤーンガイドである。
これらの実施例における嵌込溝15は断面がV字状を成
し、開口幅Wが3mm、溝深さdが2mmに設定されており、
硬質粒体16は金属メッキ皮膜17によって固着されてい
る。
し、開口幅Wが3mm、溝深さdが2mmに設定されており、
硬質粒体16は金属メッキ皮膜17によって固着されてい
る。
本発明に係るパイル糸送回転体14は上記の様に構成さ
れ、嵌込溝15に入り込んだパイル糸11は溝底のみならず
左右側面にも接するので回転体14との摩擦度合が高ま
り、且つ、それらの接触面に突き出た硬質粒体16に引っ
掛かるのでパイル糸11と回転体14の間にスベリがなくな
る。
れ、嵌込溝15に入り込んだパイル糸11は溝底のみならず
左右側面にも接するので回転体14との摩擦度合が高ま
り、且つ、それらの接触面に突き出た硬質粒体16に引っ
掛かるのでパイル糸11と回転体14の間にスベリがなくな
る。
このため回転体14の直径を小さくすることが出来、且
つ、その周面への巻き付け角度θも第3図に図示する様
に180゜以下で90゜前後と少なくすることが出来る。
つ、その周面への巻き付け角度θも第3図に図示する様
に180゜以下で90゜前後と少なくすることが出来る。
而して本発明によると、 (1) 回転体14を一周する様にパイル糸11を巻き付け
なくともよく、真直ぐに走行するパイル糸を押さえる程
度にパイル糸11を回転体14に接触させても、パイル糸が
確実に回転体14によって送り出され、従って、回転体14
を通してパイル糸11の切替作業がしやすくなる。
なくともよく、真直ぐに走行するパイル糸を押さえる程
度にパイル糸11を回転体14に接触させても、パイル糸が
確実に回転体14によって送り出され、従って、回転体14
を通してパイル糸11の切替作業がしやすくなる。
(2) パイル糸送量が確実になるのでパイル長が綺麗
にそろったタフテッドパイル製品が得られる。
にそろったタフテッドパイル製品が得られる。
(3) 回転体を小型化されるので特開昭50−118866号
や特公昭55−23944号に開示されるが如き長短パイル柄
出装置の実用化が容易になる。
や特公昭55−23944号に開示されるが如き長短パイル柄
出装置の実用化が容易になる。
(4) パイル糸11は回転体14の周面に180゜以下の巻
き付け角度θをもって接触させるだけで確実なパイル糸
送量が確保されるため、第5図に図示する如く変速の可
否により区別される数種の回転体14(29、30、31)をタ
フテッド機に設置すれば、ただヤーンガイド34・35を移
動させるだけで長短パイルによる図柄のある種々のタフ
テッドカーペットやパイル面のプレーンな無地のタフテ
ッドカーペットの間での柄の切り替えが即座に出来るの
でタフテッドカーペットの多品種少ロット生産に好都合
である。
き付け角度θをもって接触させるだけで確実なパイル糸
送量が確保されるため、第5図に図示する如く変速の可
否により区別される数種の回転体14(29、30、31)をタ
フテッド機に設置すれば、ただヤーンガイド34・35を移
動させるだけで長短パイルによる図柄のある種々のタフ
テッドカーペットやパイル面のプレーンな無地のタフテ
ッドカーペットの間での柄の切り替えが即座に出来るの
でタフテッドカーペットの多品種少ロット生産に好都合
である。
第1図は本発明に係るパイル糸送回転体の断面平面図、
第2図は第1図に図示するパイル糸送回転体の周面部分
での要部拡大断面図、第3図は本発明に係るパイル糸送
回転体を取り付けたタフテッド機の要部側面図、第4図
は本発明に係るフイードロールの一部正面図、第5図は
タフテッド機に取り付けられた本発明に係るフイードロ
ールの側面図である。 11……パイル糸、12……ニードル、 13……タフテッド機、14……回転体、 15……嵌込溝、16……硬質粒体、 17……バインダー、18……シャフト、 19……ブラケット、20、21……ベアリング、 22……弾性体、23……圧電セラミックス、 24……押圧盤、25……皿バネ、 26……溝、27……突畝、 28……ライニング材、 29、30、31……フイードロール、 32、33、34、35……ヤーンガイド。
第2図は第1図に図示するパイル糸送回転体の周面部分
での要部拡大断面図、第3図は本発明に係るパイル糸送
回転体を取り付けたタフテッド機の要部側面図、第4図
は本発明に係るフイードロールの一部正面図、第5図は
タフテッド機に取り付けられた本発明に係るフイードロ
ールの側面図である。 11……パイル糸、12……ニードル、 13……タフテッド機、14……回転体、 15……嵌込溝、16……硬質粒体、 17……バインダー、18……シャフト、 19……ブラケット、20、21……ベアリング、 22……弾性体、23……圧電セラミックス、 24……押圧盤、25……皿バネ、 26……溝、27……突畝、 28……ライニング材、 29、30、31……フイードロール、 32、33、34、35……ヤーンガイド。
Claims (1)
- 【請求項1】パイル11が周面に接してニードル12へと送
られるタフテッド機13のパイル糸送回転体14において、
その周面にパイル糸11の嵌込溝15を付け、その溝内面に
硬質粒体16を固着し、溝間口幅Wをパイル糸11の太さよ
りも稍々広めにし、溝深さdを2〜7mmにしたことを特
徴とするタフテッド機のパイル糸送回転体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62108683A JP2562599B2 (ja) | 1987-04-30 | 1987-04-30 | タフテツド機のパイル糸送回転体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62108683A JP2562599B2 (ja) | 1987-04-30 | 1987-04-30 | タフテツド機のパイル糸送回転体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63275773A JPS63275773A (ja) | 1988-11-14 |
JP2562599B2 true JP2562599B2 (ja) | 1996-12-11 |
Family
ID=14491020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62108683A Expired - Lifetime JP2562599B2 (ja) | 1987-04-30 | 1987-04-30 | タフテツド機のパイル糸送回転体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2562599B2 (ja) |
-
1987
- 1987-04-30 JP JP62108683A patent/JP2562599B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63275773A (ja) | 1988-11-14 |
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