JP2562391B2 - ブロー成形方法および装置 - Google Patents
ブロー成形方法および装置Info
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- JP2562391B2 JP2562391B2 JP27326791A JP27326791A JP2562391B2 JP 2562391 B2 JP2562391 B2 JP 2562391B2 JP 27326791 A JP27326791 A JP 27326791A JP 27326791 A JP27326791 A JP 27326791A JP 2562391 B2 JP2562391 B2 JP 2562391B2
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- Japan
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- parison
- die
- mold
- injection
- blow molding
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C49/00—Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
- B29C49/0031—Making articles having hollow walls
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C49/00—Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
- B29C49/02—Combined blow-moulding and manufacture of the preform or the parison
- B29C49/04—Extrusion blow-moulding
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブロー成形方法および装
置に係り、特に長物製品や深物製品をブロー成形するの
に好適なブロー成形方法および装置に関する。
置に係り、特に長物製品や深物製品をブロー成形するの
に好適なブロー成形方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のブロー成形方法は、金型の上方に
設置されたダイスよりパリソンを射出し、パリソンピン
チによって袋状にされたパリソンにプリブローを行って
僅かに膨らませた後、型締装置によって左右の金型を閉
じるようにしている。金型が閉じると同時あるいはその
直前にキャビティ内のガスを抜くとともに、パリソン内
に高圧吹込みを行ってキャビティに密着させ、金型にて
冷却成形するようになっている。成形後は金型を開き、
製品を取り出して成形1サイクルが完了する。
設置されたダイスよりパリソンを射出し、パリソンピン
チによって袋状にされたパリソンにプリブローを行って
僅かに膨らませた後、型締装置によって左右の金型を閉
じるようにしている。金型が閉じると同時あるいはその
直前にキャビティ内のガスを抜くとともに、パリソン内
に高圧吹込みを行ってキャビティに密着させ、金型にて
冷却成形するようになっている。成形後は金型を開き、
製品を取り出して成形1サイクルが完了する。
【0003】ところで、従来のブロー成形方法ではパリ
ソンを下方に向けて射出するためドローダウンが生じ、
部分的に薄肉部が発生してしまう虞があった。これは長
物製品を成形する際に顕著であり、パリソンが射出途中
に温度低下するためパリソン長さが長くなるほどダイス
リップ部での伸びが発生して薄肉化する傾向がある。こ
のため、従来からドローダウンの抑制を図ることが試み
られており、例えば金型の下縁にパリソンの受け皿を設
け、パリソンの下端を支持するようにしたものも見られ
る。
ソンを下方に向けて射出するためドローダウンが生じ、
部分的に薄肉部が発生してしまう虞があった。これは長
物製品を成形する際に顕著であり、パリソンが射出途中
に温度低下するためパリソン長さが長くなるほどダイス
リップ部での伸びが発生して薄肉化する傾向がある。こ
のため、従来からドローダウンの抑制を図ることが試み
られており、例えば金型の下縁にパリソンの受け皿を設
け、パリソンの下端を支持するようにしたものも見られ
る。
【0004】また、深物製品を成形する場合、パリソン
のドローダウンの発生とともにキャビティの内面にパリ
ソンが均等に接しないために偏肉およびパリソンの破裂
が発生すること防止すべく、特開昭61−79617号
公報に見られるように、金型の上下部に案内板を設けて
垂下したパリソンをキャビティ形状に合わせて屈曲案内
するようにした方法が提案されている。
のドローダウンの発生とともにキャビティの内面にパリ
ソンが均等に接しないために偏肉およびパリソンの破裂
が発生すること防止すべく、特開昭61−79617号
公報に見られるように、金型の上下部に案内板を設けて
垂下したパリソンをキャビティ形状に合わせて屈曲案内
するようにした方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
のいずれの場合も、パリソンの先端は温度降下しダイス
リップ部では高温であるために、長物製品や深物製品を
対象とするパリソンでは長さが長くなり、ドローダウン
による薄肉部の発生を効果的に抑制することができない
欠点があった。また、前記公報に記載の技術ではパリソ
ンが案内板に接触して冷却されてしまうとともに、長尺
深物では射出時間が長くなり、同様にドローダウンが発
生し、製品の表面性状も悪いという問題を生じてしま
う。
のいずれの場合も、パリソンの先端は温度降下しダイス
リップ部では高温であるために、長物製品や深物製品を
対象とするパリソンでは長さが長くなり、ドローダウン
による薄肉部の発生を効果的に抑制することができない
欠点があった。また、前記公報に記載の技術ではパリソ
ンが案内板に接触して冷却されてしまうとともに、長尺
深物では射出時間が長くなり、同様にドローダウンが発
生し、製品の表面性状も悪いという問題を生じてしま
う。
【0006】本発明の目的は、上記従来の問題点に着目
し、ドローダウンの抑制効果が非常に高く、特に長尺深
物の成形に際しての型締時間を短時間で行わせることが
でき、もって偏肉発生の極めて少ない製品を成形するこ
とができるようにしたブロー成形方法および装置を提供
することにある。
し、ドローダウンの抑制効果が非常に高く、特に長尺深
物の成形に際しての型締時間を短時間で行わせることが
でき、もって偏肉発生の極めて少ない製品を成形するこ
とができるようにしたブロー成形方法および装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るブロー成形方法は、金型の型締位置の
下部から上方に向けてパリソンを射出し、パリソン上端
をピンチしてプリブローを行いながら射出速度に同期さ
せて上方に引上げて金型間に位置させた後、型締を行っ
てブロー成形をなすように構成した。
に、本発明に係るブロー成形方法は、金型の型締位置の
下部から上方に向けてパリソンを射出し、パリソン上端
をピンチしてプリブローを行いながら射出速度に同期さ
せて上方に引上げて金型間に位置させた後、型締を行っ
てブロー成形をなすように構成した。
【0008】また本発明に係るブロー成形装置は、金型
の型締位置の下方に設置され上方に向けてパリソンを射
出可能としたパリソン射出ダイスと、このダイスから射
出されるパリソンの上端を把持し上方に引上げ駆動可能
に昇降手段に取付けられたパリソンピンチ手段とを有す
る構成としたものである。
の型締位置の下方に設置され上方に向けてパリソンを射
出可能としたパリソン射出ダイスと、このダイスから射
出されるパリソンの上端を把持し上方に引上げ駆動可能
に昇降手段に取付けられたパリソンピンチ手段とを有す
る構成としたものである。
【0009】
【作用】上記構成によれば、パリソンを上向きに射出し
ピンチ手段によってパリソン上端を射出速度に同期させ
て引上げるため、射出して上方に伸びようとする力と重
力によって下方に落ちようとする力とがバランスし、ド
ローダウンが抑制される。特に深物成形の場合には雄金
型の型締動作に同期してパリソン上端を下降させて上端
部にたるみを形成させるとともに、射出を継続してパリ
ソン下部にもたるみを形成することにより雄金型にパリ
ソンをフィットさせることができる。したがって、余分
な案内動作を行わせることなくキャビティに適合させる
ことができ、型締操作の時間短縮を図ることができるの
である。
ピンチ手段によってパリソン上端を射出速度に同期させ
て引上げるため、射出して上方に伸びようとする力と重
力によって下方に落ちようとする力とがバランスし、ド
ローダウンが抑制される。特に深物成形の場合には雄金
型の型締動作に同期してパリソン上端を下降させて上端
部にたるみを形成させるとともに、射出を継続してパリ
ソン下部にもたるみを形成することにより雄金型にパリ
ソンをフィットさせることができる。したがって、余分
な案内動作を行わせることなくキャビティに適合させる
ことができ、型締操作の時間短縮を図ることができるの
である。
【0010】なお、ダイスからの射出に際して、ノズル
部を囲むガイドを設け、この内面に射出直後のパリソン
内部からプリブローエアを吹込み、パリソンの内側への
倒れ込みを阻止するようにすればよい。
部を囲むガイドを設け、この内面に射出直後のパリソン
内部からプリブローエアを吹込み、パリソンの内側への
倒れ込みを阻止するようにすればよい。
【0011】
【実施例】以下に本発明に係るブロー成形方法および装
置の具体的実施例を図面を参照して詳細に説明する。
置の具体的実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0012】図1には実施例に係るブロー成形装置を示
している。この図に示すように、実施例に係る装置は矩
形状に枠組みされたフレーム10をベース12上に立設
している。フレーム10の上部には梁と平行にガイドレ
ール14が水平に取付けられており、これには一対のト
ロリー16R、16Lが装着され、ガイドレール14に
沿って自由走行可能となっている。各トロリー16R、
16Lの下部には金型プラテン18R、18Lが固定的
に吊り下げ支持され、トロリー16R、16Lとともに
移動可能とされている。このようなプラテン18R、1
8Lの対面部には成形用の金型20R、20Lがそれぞ
れ取付けられ、プラテン同志の近接移動により型締が行
われ、離反移動により型開が行われるようになってい
る。金型20R、20Lの型締と型開を行わせるため、
前記プラテン18R、18Lの各背面部には型締シリン
ダ22R、22Lが連結されている。各型締シリンダ2
2R、22Lは金型20R、20Lの背面中央部を加圧
するようにフレーム10の脚部に水平に取付けられ、ロ
ッド24R、24Lを各プラテン18R、18Lの背面
に連結している。したがって、型締シリンダ22R、2
2Lを同時に伸張駆動することにより金型20R、20
Lの型締が行われ、逆に収縮駆動することにより型開が
行われる。また、プラテン18R、18Lの背面下部に
は、型締、型開に際して金型20R、20Lの平行度を
保持させるため、ガイドロッド26R、26Lが前記型
締シリンダ22R、22Lと平行となるように取付けら
れ、これはフレーム10の脚部に取付けたスリーブ28
R、28Lに嵌挿されている。もちろんスリーブ28
R、28Lは水平に設定され、プラテン18R、18L
が水平移動し得るようにしている。このようなことか
ら、一対の金型20R、20Lは型締シリンダ22R、
22Lの駆動によって水平移動され、図示の型開位置
と、金型20R、20Lが突き合される型締位置とをと
り得るものとなっている。
している。この図に示すように、実施例に係る装置は矩
形状に枠組みされたフレーム10をベース12上に立設
している。フレーム10の上部には梁と平行にガイドレ
ール14が水平に取付けられており、これには一対のト
ロリー16R、16Lが装着され、ガイドレール14に
沿って自由走行可能となっている。各トロリー16R、
16Lの下部には金型プラテン18R、18Lが固定的
に吊り下げ支持され、トロリー16R、16Lとともに
移動可能とされている。このようなプラテン18R、1
8Lの対面部には成形用の金型20R、20Lがそれぞ
れ取付けられ、プラテン同志の近接移動により型締が行
われ、離反移動により型開が行われるようになってい
る。金型20R、20Lの型締と型開を行わせるため、
前記プラテン18R、18Lの各背面部には型締シリン
ダ22R、22Lが連結されている。各型締シリンダ2
2R、22Lは金型20R、20Lの背面中央部を加圧
するようにフレーム10の脚部に水平に取付けられ、ロ
ッド24R、24Lを各プラテン18R、18Lの背面
に連結している。したがって、型締シリンダ22R、2
2Lを同時に伸張駆動することにより金型20R、20
Lの型締が行われ、逆に収縮駆動することにより型開が
行われる。また、プラテン18R、18Lの背面下部に
は、型締、型開に際して金型20R、20Lの平行度を
保持させるため、ガイドロッド26R、26Lが前記型
締シリンダ22R、22Lと平行となるように取付けら
れ、これはフレーム10の脚部に取付けたスリーブ28
R、28Lに嵌挿されている。もちろんスリーブ28
R、28Lは水平に設定され、プラテン18R、18L
が水平移動し得るようにしている。このようなことか
ら、一対の金型20R、20Lは型締シリンダ22R、
22Lの駆動によって水平移動され、図示の型開位置
と、金型20R、20Lが突き合される型締位置とをと
り得るものとなっている。
【0013】このような金型20R、20Lの型締位置
における下方部にはパリソン射出ダイス30が、一般的
なパリソン射出ダイスの配置と天地が逆向きに設定さ
れ、上向き射出をなすように設置されている。すなわ
ち、ベース12上に支持架台32が据え付けられてお
り、この架台32上にダイスハウジング34を鉛直に立
設させている。ダイスハウジング34の内部には、図2
に具体的に示したように、芯金36を内挿することによ
って形成された筒状通路38が形成されており、これは
上端面に開口されたリング状のダイスリップ40に連通
されている。ダイスリップ40の内周縁を形成するマン
ドレル42が芯金36に設けられており、これは前記支
持架台32に取付けられたパリソンコントロールシリン
ダ44によって芯金36の上端から出入り可能とされ、
ダイスリップ40の開口隙間を変更することによってパ
リソン肉厚を制御するようになっている。そして、ダイ
スハウジング34の下部側壁には成形樹脂を供給するた
めの射出シリンダ46を備えたアキュームレータ48が
接続され、図示しない押出機から供給される樹脂を射出
シリンダ46の駆動によってダイス内の筒状通路38に
加圧供給し、ダイスリップ40からパリソン50を鉛直
上方に向けて射出するようにしている。
における下方部にはパリソン射出ダイス30が、一般的
なパリソン射出ダイスの配置と天地が逆向きに設定さ
れ、上向き射出をなすように設置されている。すなわ
ち、ベース12上に支持架台32が据え付けられてお
り、この架台32上にダイスハウジング34を鉛直に立
設させている。ダイスハウジング34の内部には、図2
に具体的に示したように、芯金36を内挿することによ
って形成された筒状通路38が形成されており、これは
上端面に開口されたリング状のダイスリップ40に連通
されている。ダイスリップ40の内周縁を形成するマン
ドレル42が芯金36に設けられており、これは前記支
持架台32に取付けられたパリソンコントロールシリン
ダ44によって芯金36の上端から出入り可能とされ、
ダイスリップ40の開口隙間を変更することによってパ
リソン肉厚を制御するようになっている。そして、ダイ
スハウジング34の下部側壁には成形樹脂を供給するた
めの射出シリンダ46を備えたアキュームレータ48が
接続され、図示しない押出機から供給される樹脂を射出
シリンダ46の駆動によってダイス内の筒状通路38に
加圧供給し、ダイスリップ40からパリソン50を鉛直
上方に向けて射出するようにしている。
【0014】また、射出ダイス30の上端面から射出さ
れるパリソン50の先端を把持して密閉し、パリソン5
0を金型20R、20Lによって挟着できる位置まで引
上げるパリソンピンチ装置52が備えられている。この
ピンチ装置52は、筒状パリソン50の先端を圧着する
一対のピンチ刃54を有し、これをダイス先端面に臨ま
せている。ピンチ刃54の端部はピンチ刃開閉機構を内
蔵するケーシング56に取付けられ、ケーシング56は
昇降シリンダ58に取付けられている。昇降シリンダ5
8は金型20R、20Lの開閉に障害とならないように
型締位置の側方に配置され、ピンチ刃54を片持ち状態
に支持してダイス30の上面側に延長させてパリソン5
0の把持を可能としている。この昇降シリンダ58はダ
イス30の上端から金型20R、20Lの上縁高さより
若干上方位置までピンチ刃54を移動できるストローク
をもつように設定されている。そして、昇降シリンダ5
8は前記ダイス30によるパリソン50の射出速度に同
期して伸張され、パリソン50をダイス30の直上方向
に引上げるようにコントロールされる。パリソン50の
ピンチ時期や引上げ速度の制御は射出シリンダ46の駆
動信号を取込みつつタイマ設定等によって行うようにす
ればよい。
れるパリソン50の先端を把持して密閉し、パリソン5
0を金型20R、20Lによって挟着できる位置まで引
上げるパリソンピンチ装置52が備えられている。この
ピンチ装置52は、筒状パリソン50の先端を圧着する
一対のピンチ刃54を有し、これをダイス先端面に臨ま
せている。ピンチ刃54の端部はピンチ刃開閉機構を内
蔵するケーシング56に取付けられ、ケーシング56は
昇降シリンダ58に取付けられている。昇降シリンダ5
8は金型20R、20Lの開閉に障害とならないように
型締位置の側方に配置され、ピンチ刃54を片持ち状態
に支持してダイス30の上面側に延長させてパリソン5
0の把持を可能としている。この昇降シリンダ58はダ
イス30の上端から金型20R、20Lの上縁高さより
若干上方位置までピンチ刃54を移動できるストローク
をもつように設定されている。そして、昇降シリンダ5
8は前記ダイス30によるパリソン50の射出速度に同
期して伸張され、パリソン50をダイス30の直上方向
に引上げるようにコントロールされる。パリソン50の
ピンチ時期や引上げ速度の制御は射出シリンダ46の駆
動信号を取込みつつタイマ設定等によって行うようにす
ればよい。
【0015】なお、前記パリソン射出ダイス30の上端
面には、図2に示されているように、ダイスリップ40
の外縁にて射出されたパリソン50を囲繞する円筒形状
のパリソンガイド60が設けており、射出の初期におい
てパリソン50が外側に倒れ込まないようにガイドさせ
ている。このガイド60の内面にはテフロン樹脂等を貼
着させておけばよい。また、パリソン50が内側に倒れ
込まないように、プリブローノズル62をマンドレル4
2の中心から突出させ、かつブロー方向がパリソン50
を前記ガイド60の内面に押圧させる方向となるように
吹出し口を傾斜させている。
面には、図2に示されているように、ダイスリップ40
の外縁にて射出されたパリソン50を囲繞する円筒形状
のパリソンガイド60が設けており、射出の初期におい
てパリソン50が外側に倒れ込まないようにガイドさせ
ている。このガイド60の内面にはテフロン樹脂等を貼
着させておけばよい。また、パリソン50が内側に倒れ
込まないように、プリブローノズル62をマンドレル4
2の中心から突出させ、かつブロー方向がパリソン50
を前記ガイド60の内面に押圧させる方向となるように
吹出し口を傾斜させている。
【0016】このようなブロー成形装置を用いて深物製
品を成形する方法を図3を参照して説明する。
品を成形する方法を図3を参照して説明する。
【0017】最初にアキュームレータ48の射出シリン
ダ46を駆動して樹脂をダイス30に加圧供給すると、
ダイスリップ40からパリソン50が射出される。この
とき、図3(1)に示すように、パリソン50がガイド
60に沿って出始める。このときプリブローノズル62
からエアを吹出し、パリソン50が内側に倒れ込むこと
を防止する。パリソン50の先端がガイド60の先端よ
り若干突出して時点で、図3(2)に示すように、パリ
ソンピンチ装置52のピンチ刃54によってパリソン先
端を挟着し、パリソン50を密閉させ、同時に昇降シリ
ンダ58を上昇駆動してパリソン50の上方引上げを開
始する。ピンチ時期はタイマ等により設定すればよい。
ダ46を駆動して樹脂をダイス30に加圧供給すると、
ダイスリップ40からパリソン50が射出される。この
とき、図3(1)に示すように、パリソン50がガイド
60に沿って出始める。このときプリブローノズル62
からエアを吹出し、パリソン50が内側に倒れ込むこと
を防止する。パリソン50の先端がガイド60の先端よ
り若干突出して時点で、図3(2)に示すように、パリ
ソンピンチ装置52のピンチ刃54によってパリソン先
端を挟着し、パリソン50を密閉させ、同時に昇降シリ
ンダ58を上昇駆動してパリソン50の上方引上げを開
始する。ピンチ時期はタイマ等により設定すればよい。
【0018】そして、プリブローを継続しつつ、図3
(3)に示したごとく、ダイス30からの射出を行いな
がら、ピンチ刃54でパリソン50をピンチしたまま上
昇させる。この時のピンチ刃54の上昇速度は射出速度
に同期するように調整され、射出シリンダ46の射出速
度に比例した制御によって達成される。
(3)に示したごとく、ダイス30からの射出を行いな
がら、ピンチ刃54でパリソン50をピンチしたまま上
昇させる。この時のピンチ刃54の上昇速度は射出速度
に同期するように調整され、射出シリンダ46の射出速
度に比例した制御によって達成される。
【0019】ピンチ刃54の上昇によりパリソン50が
金型20R、20Lの間を通過してそれらの上方に達し
たときに昇降シリンダ58の駆動を停止する。この停止
時点は昇降シリンダ58のストローク端の検知によって
停止するよう一義的に設定することができる。そして図
3(4)に示すように、ダイス30による射出終了直前
に雄金型20Rを型閉方向に移動させる。そして、雄金
型20Rの型閉移動と同時に前記昇降シリンダ58を下
降に転じ、パリソン50の上端部にたるみを作る。この
時点ではダイス30からの射出が継続されているので、
パリソン50の下端部にも同様にたるみが作られる。こ
のたるみの生成に伴って同図(5)に示すように、雌金
型20Lを型閉方向に移動を開始させるのである。
金型20R、20Lの間を通過してそれらの上方に達し
たときに昇降シリンダ58の駆動を停止する。この停止
時点は昇降シリンダ58のストローク端の検知によって
停止するよう一義的に設定することができる。そして図
3(4)に示すように、ダイス30による射出終了直前
に雄金型20Rを型閉方向に移動させる。そして、雄金
型20Rの型閉移動と同時に前記昇降シリンダ58を下
降に転じ、パリソン50の上端部にたるみを作る。この
時点ではダイス30からの射出が継続されているので、
パリソン50の下端部にも同様にたるみが作られる。こ
のたるみの生成に伴って同図(5)に示すように、雌金
型20Lを型閉方向に移動を開始させるのである。
【0020】このような処理の後、図3(6)のように
最終的に型閉を行って射出を完了する。型締直前に形成
したたるみの作用により、金型20R、20Lのキャビ
ティ肩部にパリソン50が密着し、プリブローの段階で
パリソン50をキャビティ前面に密着させることができ
る。そしてメインブローを行って所望の製品を成形し、
型開を行って製品を取り出せばよい。製品の取り出しは
前記昇降シリンダ58を旋回駆動可能に構成するとよ
く、ピンチ刃54が製品を把持して金型側方に搬出させ
ることができる。以後は上記処理サイクルを繰り返せば
よい。
最終的に型閉を行って射出を完了する。型締直前に形成
したたるみの作用により、金型20R、20Lのキャビ
ティ肩部にパリソン50が密着し、プリブローの段階で
パリソン50をキャビティ前面に密着させることができ
る。そしてメインブローを行って所望の製品を成形し、
型開を行って製品を取り出せばよい。製品の取り出しは
前記昇降シリンダ58を旋回駆動可能に構成するとよ
く、ピンチ刃54が製品を把持して金型側方に搬出させ
ることができる。以後は上記処理サイクルを繰り返せば
よい。
【0021】このような実施例の方法によれば、パリソ
ン50を上向きに射出させ、これをピンチ装置52によ
って射出速度に同期させて上昇させる。このため、パリ
ソン射出に際して、パリソン50の先端は温度降下があ
るものの、射出によって上方に伸びようとする力とパリ
ソン重力とがバランスし、ダイスリップ40部分の高温
部を引延ばすようなドローダウンを有効に抑制させるこ
とができる。
ン50を上向きに射出させ、これをピンチ装置52によ
って射出速度に同期させて上昇させる。このため、パリ
ソン射出に際して、パリソン50の先端は温度降下があ
るものの、射出によって上方に伸びようとする力とパリ
ソン重力とがバランスし、ダイスリップ40部分の高温
部を引延ばすようなドローダウンを有効に抑制させるこ
とができる。
【0022】また、特に、深物製品をブロー成形する際
に、雄金型20Rを先行して型閉させつつパリソンピン
チ部位の下降と射出継続によってたるみを形成し、この
たるみを利用してキャビティ肩部に密着させることがで
きる。したがって、パリソン50を金型以外に接触させ
ることがないので、パリソン50の一部分を冷却させる
こともなく、型締作業を効率的に行わせつつ表面性状を
向上させることができる。
に、雄金型20Rを先行して型閉させつつパリソンピン
チ部位の下降と射出継続によってたるみを形成し、この
たるみを利用してキャビティ肩部に密着させることがで
きる。したがって、パリソン50を金型以外に接触させ
ることがないので、パリソン50の一部分を冷却させる
こともなく、型締作業を効率的に行わせつつ表面性状を
向上させることができる。
【0023】なお、上記方法において、たるみ生成のた
めに昇降シリンダ58を下降させているが、金型20
R、20Lが対称キャビティとなっている場合には上記
操作は省略することができる。
めに昇降シリンダ58を下降させているが、金型20
R、20Lが対称キャビティとなっている場合には上記
操作は省略することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るブロ
ー成形方法および装置によれば、パリソンを上向き射出
させるとともに、ピンチ手段により射出速度に同期して
パリソンを引上げるように構成したので、ドローダウン
の抑制効果が非常に高く、特に偏肉発生の極めて少ない
製品を成形することができ、長尺深物の成形に際しての
型締時間を短時間で行わせることができるという優れた
効果が得られる。
ー成形方法および装置によれば、パリソンを上向き射出
させるとともに、ピンチ手段により射出速度に同期して
パリソンを引上げるように構成したので、ドローダウン
の抑制効果が非常に高く、特に偏肉発生の極めて少ない
製品を成形することができ、長尺深物の成形に際しての
型締時間を短時間で行わせることができるという優れた
効果が得られる。
【図1】実施例に係るブロー成形装置の側面図である。
【図2】同装置のパリソン射出ダイスの部分断面図であ
る。
る。
【図3】実施例に係るブロー成形方法の工程説明図であ
る。
る。
10 フレーム 12 ベース 14 ガイドレール 16R、16L トロリー 18R、18L プラテン 20R、20L 金型 22R、22L 型締シリンダ 26R、26L ガイドロッド 30 パリソン射出ダイス 34 ダイスハウジング 40 ダイスリップ 44 パリソンコントロールシリンダ 46 射出シリンダ 48 アキュームレータ 50 パリソン 52 パリソンピンチ装置 54 ピンチ刃 58 昇降シリンダ 60 パリソンガイド
Claims (2)
- 【請求項1】 金型の型締位置の下部から上方に向けて
パリソンを射出し、パリソン上端をピンチしてプリブロ
ーを行いながら射出速度に同期させて上方に引上げて金
型間に位置させた後、型締を行ってブロー成形をなすこ
とを特徴とするブロー成形方法。 - 【請求項2】 金型の型締位置の下方に設置され上方に
向けてパリソンを射出可能としたパリソン射出ダイス
と、このダイスから射出されるパリソンの上端を把持し
上方に引上げ駆動可能に昇降手段に取付けられたパリソ
ンピンチ手段とを有して成ることを特徴とするブロー成
形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27326791A JP2562391B2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | ブロー成形方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27326791A JP2562391B2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | ブロー成形方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0584811A JPH0584811A (ja) | 1993-04-06 |
JP2562391B2 true JP2562391B2 (ja) | 1996-12-11 |
Family
ID=17525457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27326791A Expired - Lifetime JP2562391B2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | ブロー成形方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2562391B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005120801A1 (ja) | 2004-06-10 | 2005-12-22 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | ホットランナー装置及び射出成形装置 |
KR102191502B1 (ko) | 2015-09-28 | 2020-12-15 | 교라꾸 가부시끼가이샤 | 발포 성형체의 제조 장치 및 제조 방법 |
-
1991
- 1991-09-25 JP JP27326791A patent/JP2562391B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0584811A (ja) | 1993-04-06 |
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